JPH0750794Y2 - トロンボーンにおけるロータリバルブの操作機構 - Google Patents

トロンボーンにおけるロータリバルブの操作機構

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JPH0750794Y2
JPH0750794Y2 JP2693490U JP2693490U JPH0750794Y2 JP H0750794 Y2 JPH0750794 Y2 JP H0750794Y2 JP 2693490 U JP2693490 U JP 2693490U JP 2693490 U JP2693490 U JP 2693490U JP H0750794 Y2 JPH0750794 Y2 JP H0750794Y2
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rotary valve
pipe
bell
trombone
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英樹 野中
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野中貿易株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ロータリーバルブ付きのトロンボーンに関
し、特にロータリーバルブを操作する操作レバー及びそ
の近傍の改良を図ったトロンボーンのロータリバルブの
操作機構に関する。
(従来の技術) 一般に、トランペットやトロンボーン等のように、唇の
振動により管内の空気の濃淡を生ぜしめ、唇が作り出す
緊張度により高音や低音を出すようにしている楽器にお
いては、一定の長さの管では、細い程高い倍音を含み、
音色は明るく鋭いものとなり、太くなれば暗く柔らかな
ものとなり、また管の長さが長い程基音が低い音にな
る。
トロンボーンは、たっぷりとした響き渡る音色を出すた
めに使用される楽器であるが、最近は、明るさが抑制さ
れる傾向が強まっている関係上、そのボアは大きくな
り、管の長さも長尺で、大きなサイズのものが人気を得
てきている。
ボアが大きくなると、音のトーンや到達力が大きくなる
ものの、プレーヤーの負担は増大することになり、スラ
イド量を変えることにより音程を変えることを特徴とす
るトロンボーンでは、長尺化すればするほど、人手では
スライドさせることが困難となる虞がある。
そこで、低音用のバストロンボーン等には、人が操作す
ることにより実質的に管路長を長尺なものに変えるよう
にしたロータリーバルブが取付けられている。
このロータリーバルブ付きのトロンボーンには、例えば
第5図に示すようなF管付きテナーバストロンボーン1
がある。
このトロンボーン1には、一対の直状の内管(通称イン
ナースライド)と、この内管に対しスライド可能に取付
けられたU字状の外管(アウタースライド)と、前記内
管に継手3を介して取付けられた接続管4とからなる本
管2が設けられ、継手3の近傍にロータリーバルブ5及
びこのロータリーバルブ5を操作する操作レバー6が取
付けられている。
ここに、主管9は、ベル部7と、主管調節管8等とから
なり、その端部が前記ロータリーバルブ5が連通されて
いる。
また、前記操作レバー6は、第6図に示すように、接続
管4と主管9との間に掛渡されたベル支柱10に取付けら
れ、この操作レバー6を操作することによりロータリー
バルブ5に連通された通称F管と称される補助管11に音
を導き、トロンボーンの実質的管長を長尺なものに変え
るようにしている。この補助管11は、該補助管11の管長
を調節する補助管調節管12を有し、この補助管調節管12
を補助管本体に対し進退させることにより、補助管自体
の管長、ひいてはトロンボーン全体の実質的管長を長尺
なものに変えるようにしている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、従来のトロンボーン1では、ロータリーバル
ブ5と操作レバー6とベル支柱10の三者が相互に近接し
た位置に取付けられ、操作性が悪いという欠点がある。
これは、 (a)操作レバー6の操作力を直ちにロータリーバルブ
5に伝達するためには、両者を近接配置する必要がある
こと、 (b)操作レバー6をベル支柱10に取付ける関係上、ベ
ル支柱10もロータリーバルブ5の近傍に取付けなければ
ならない、 等という理由による。
ところが、このようにすると、トロンボーン1を操作す
る場合に左手は、ベル支柱10を利用して把持できず、ト
ロンボーン1の支持が不安定となり、操作レバー6の操
作も簡単に行なうことができず、操作性が低下し、スム
ーズで円滑な演奏活動が困難となる。特に、楽器の練習
は通常長時間にわたるが、前述の構造ではこのような長
時間練習が困難になるという欠点がある。
また、このトロンボーン1を製造する場合にも、ロータ
リーバルブ5と操作レバー6とベル支柱10の三者が相互
に近接した位置とすれば、ここにおいての複数部品の取
付は難しく、組立も面倒で、円滑な製造ができないとい
う欠点もある。
本考案は、上述した従来技術に伴う課題を解決するため
になされたもので、ロータリーバルブと操作レバーとベ
ル支柱の三者の関係位置を改善し、操作性の良い、スム
ーズで円滑な演奏活動ができ、また、このトロンボーン
の製造も容易なトロンボーンを提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するためになされたもので、
一端にベルが形成され、他端がロータリーバルブに接続
された全体がU字状の主管と、一対の直状の内管に対し
スライド可能に取付けられたU字状の外管を有し、前記
内管の一方に音を導入するマウスピースが取付けられ、
該内管の他方に前記ロータリーバルブと接続する接続管
が設けられた本管と、端部が前記ロータリーバルブに連
通された所定の管路長を有する補助管とを有し、 前記接続管と主管との間に掛渡されたベル支柱に操作レ
バーを取付け、この操作レバーを操作することにより前
記ロータリーバルブを切換え、前記マウスピースからベ
ルに至る管路長を調節するようにしたトロンボーンにお
いて、前記ベル支柱の少なくとも前記接続管に近接した
端部を、ロータリーバルブよりベル方向に少なくとも指
が複数本入る程度に離間して設け、前記操作レバーをベ
ル支柱のロータリーバルブ側の面に取付けるとともに該
操作レバーの一端部を前記接続管の近傍まで垂下し、他
端部と前記ロータリーバルブとを長さ調節部を有する操
作ロッドを介して連結してなるトロンボーンのロータリ
バルブの操作機構である。
(作用) このようにすれば、ベル支柱とロータリーバルブとの間
に指あるいは手を入れることができる部分が形成され、
これにより演奏者は、ベル支柱を支えとしてトロンボー
ン全体を支持することができ、仮に長時間の演奏あるい
は練習を行なう場合でも疲労感の少ない、演奏のし易い
ものとなる。
また、このトロンボーンの組立等を行なう場合にも、ベ
ル支柱とロータリーバルブとの間に指あるいは手を入れ
ることができるので、操作レバーを取付けたり、ロータ
リーバルブを組付けたり、さらには組付け後の調節を行
なう場合の作業が簡単に行なうことができることにな
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示すもので、F管付きテ
ナーバストロンボーンの斜視図、第2図は、第1図の要
部を拡大して示す斜視図、第3図は、第2図の一部を破
断した正面図、第4図は、第3図の平面図である。
本考案に係る補助管付きテナーバストロンボーン20は、
ロータリーバルブの操作機構の部分を除いては実質的に
は第5,6図に示すものと同様であるため、第1〜4図に
おいては、第5,6図に示す部材と同一部材に同一符号を
付してある。
第1図に示すF管付きテナーバストロンボーン20は、本
管2、主管9及び補助管12を有している。
この主管9は、一端にベル7が形成され、他端がロータ
リーバルブ5に接続された全体がU字状をしたものであ
る。
前記本管2は、一対の直状の内管2aと、この内管2aに対
しスライド可能に取付けられたU字状の外管2bとを有
し、前記内管2aの一方には音を導入するためのマウスピ
ース21が取付けられ、他方には前記ロータリーバルブ5
と接続される接続管4が継手3を介して設けられてい
る。
前記補助管12は、前記マウスピース21からベル7に至る
管路長を実質的に長尺化するもので、その両端が前記ロ
ータリーバルブ5に連通されている。この補助管12は、
ロータリバルブ5の操作機構22を操作することにより、
本管2からの音の導通経路を変え、トロンボーンの音程
を変えるものである。なお、所定の音階を演奏するの
は、内管2bに対し外管2aをスライドさせることにより行
なう。
このロータリーバルブ5の操作機構22は、第1,2図に示
すように、操作レバー23を有し、この操作レバー23は、
接続管4と主管9との間に設けられたベル支柱10のロー
タリバルブ5側に取付けられている。
第3図に示すように、この操作レバー23は、一対のブラ
ケット24,24間に支持され、捩りばね25により一方向に
弾撥され、一端には操作ロッド26が連結され、他端は前
記接続管4の近傍まで垂下されている。前記ブラケット
24,24は支持板27に溶接等により固着され、この支持板2
7はベル支柱10に固着された固定プレート28にビス29に
より取付けられている。
なお、このビス29による取付けは、好ましくは、前記支
持板27に長孔30を形成し、前記ブラケット24,24の位置
が調節できるようにしておくことが望ましい。
前記操作ロッド26の先端は、ロータリーバルブ5のバル
ブ駆動ピン31に連結され、その中間には長さ調節部26a
が設けられ、操作レバー23の操作が確実にドラムに伝達
されるようにしている。このバルブ駆動ピン31は、その
側面が回転軸32にロー付等により連結されている。そし
てこの回転軸32を回動させることにより複数の連通路
(図示せず)が開設されたドラムが回動され、前記主管
9と本管2あるいは補助管12が選択的に連通されるよう
になっている。この回転は、バルブ駆動ピン31の先端部
をロータリーバルブ5のケーシング33に設けられた一対
のストッパ34,34間に位置させ、このストッパ34,34によ
り終端位置が決定される。
特に、本実施例では、前記ベル支柱10をロータリーバル
ブ5よりベル7側に少なくとも指が複数本入る程度に離
間して設けており、これにより生じた比較的広い空間35
に前記操作レバー23を取付け、トロンボーン20の支持状
態の改善及び操作性の向上等を図っている。
次に作用を説明する。
このトロンボーン20を用いて演奏する場合には、ベル支
柱10とロータリーバルブ5との間に形成された比較的大
きな空間35に親指を入れて、トロンボーン20を支承す
る。これにより演奏者は、ベル支柱10を支えとしてトロ
ンボーン20を確実に支持することができ、また、トロン
ボーン20を支持する左手も把持するだけでなく、人差指
と親指の間にできるU字部にベル支柱10を乗せることが
できる。したがって、仮に長時間の演奏あるいは練習を
行なう場合でも疲労感の少ない、演奏の行ない易いもの
となる。
そして、演奏中等にトロンボーン20の音程を変える場合
には、ロータリバルブ5の操作機構22の操作レバー23を
捩りばね25の弾撥力に抗して操作する。この操作レバー
23の端部は、接続管4の近傍まで垂下されているので、
操作が容易となる。
この操作レバー23の操作量は、操作ロッド26を介してバ
ルブ駆動ピン31を回動させ、このバルブ駆動ピン31によ
りドラムが回動する。バルブ駆動ピン31の回動によりド
ラムが回動し、本管2からの音は導通経路が変えられ、
補助管11を通ることになり、トロンボーン20の実質的管
路長が変更され、音程が変わる。
本考案は、前述したF管付きテナーバストロンボーンの
みに限定されるものではなく、種々のトロンボーンに適
用することができることは言うまでもなく、また、ベル
支柱を設ける位置も全体がベル方向に離間した位置に立
設されるのみでなく、その下端部のみ、つまり、ベル支
柱の接続管に近接した端部のみがベル方向に離間するよ
うにしてもよい。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案によれば、ベル支柱の少なく
とも前記接続管に近接した端部をベル方向に指が複数本
入る程度に離間して設けたので、トロンボーンの支持が
容易となり、長時間の演奏あるいは練習を行なっても疲
労感の少ない、演奏のし易いものとなる。また、このト
ロンボーンを組立て製造作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すもので、F管付きテ
ナーバストロンボーンの斜視図、第2図は、第1図の要
部を拡大して示す斜視図、第3図は、第2図の一部を破
断した正面図、第4図は、第3図の平面図、第5図は、
従来のトロンボーンの斜視図、第6図は、第5図の要部
拡大正面図である。 2……本管、2a……外管、2b……内管、4……接続管、
5……ロータリーバルブ、7……ベル、9……主管、10
……ベル支柱、11……補助管、21……マウスピース、22
……操作レバー、23……操作機構、26……操作ロッド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端にベル(7)が形成され、他端がロー
    タリーバルブ(5)に接続された全体がU字状の主管
    (9)と、 一対の直状の内管に対しスライド可能に取付けられたU
    字状の外管を有し、前記内管の一方に音を導入するマウ
    スピース(21)が取付けられ、該内管の他方に前記ロー
    タリーバルブ(5)と接続する接続管(4)が設けられ
    た本管(2)と、 端部が前記ロータリーバルブ(5)に連通された所定の
    管路長を有する補助管(11)とを有し、 前記接続管(4)と主管(9)との間に掛渡されたベル
    支柱(10)に操作レバー(22)を取付け、この操作レバ
    ー(22)を操作することにより前記ロータリーバルブ
    (5)を切換え、前記マウスピース(21)からベル
    (7)に至る管路長を調節するようにしたトロンボーン
    において、 前記ベル支柱(10)の少なくとも前記接続管(4)に近
    接した端部を、ロータリーバルブ(5)よりベル(7)
    方向に少なくとも指が複数本入る程度に離間して設け、
    前記操作レバー(23)をベル支柱(10)のロータリーバ
    ルブ(5)側の面に取付けるとともに該操作レバー(2
    3)の一端部を前記接続管(4)の近傍まで垂下し、他
    端部と前記ロータリーバルブ(5)とを長さ調節部(26
    a)を有する操作ロッド(26)を介して連結してなるト
    ロンボーンのロータリバルブの操作機構。
JP2693490U 1990-03-16 1990-03-16 トロンボーンにおけるロータリバルブの操作機構 Expired - Lifetime JPH0750794Y2 (ja)

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