JPH0750649A - 符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装置 - Google Patents
符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装置Info
- Publication number
- JPH0750649A JPH0750649A JP5194461A JP19446193A JPH0750649A JP H0750649 A JPH0750649 A JP H0750649A JP 5194461 A JP5194461 A JP 5194461A JP 19446193 A JP19446193 A JP 19446193A JP H0750649 A JPH0750649 A JP H0750649A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spread
- time
- sequences
- spreading
- sequence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 相互相関が小さい拡散系列を用い、しかもそ
の１つの拡散系列を複数の利用者に割り当てることによ
り周波数利用効率を向上させる。 【構成】 自己相関関数が図２（ａ）に示すように２拡
散符号時間（チップ）ごとにピークが生じ、その各真中
ではゼロとなる拡散系列を、互いに１チップ時間的にず
らした２つを作り、これら両拡散系列で各別の情報符号
をそれぞれスペクトラム拡散し、その出力を加算して送
信する。受信側で受信信号を逆拡散処理し、その出力を
１チップ遅延したものとしないものとについてそれぞれ
情報符号ごとに標本化し、その各標本値をそれぞれ重み
付けして合成する。その合成出力の信号基準値に対する
平均２乗誤差が最小になるように前記重み付けの係数を
制御する。
の１つの拡散系列を複数の利用者に割り当てることによ
り周波数利用効率を向上させる。 【構成】 自己相関関数が図２（ａ）に示すように２拡
散符号時間（チップ）ごとにピークが生じ、その各真中
ではゼロとなる拡散系列を、互いに１チップ時間的にず
らした２つを作り、これら両拡散系列で各別の情報符号
をそれぞれスペクトラム拡散し、その出力を加算して送
信する。受信側で受信信号を逆拡散処理し、その出力を
１チップ遅延したものとしないものとについてそれぞれ
情報符号ごとに標本化し、その各標本値をそれぞれ重み
付けして合成する。その合成出力の信号基準値に対する
平均２乗誤差が最小になるように前記重み付けの係数を
制御する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は移動通信に適用して好
ましい、スペクトラム拡散通信を用いた符号分割多重通
信方法、これに用いる送信装置及び受信装置に関する。
ましい、スペクトラム拡散通信を用いた符号分割多重通
信方法、これに用いる送信装置及び受信装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、スペクトラム拡散技術の応用
である符号分割多重通信方式は、周波数分割多重通信方
式や時間分割多重通信方式などの多重通信方式よりも高
い周波数利用効率を達成し得る多重通信方式として、特
に陸上移動通信システムへの適用が考えられてきた。
である符号分割多重通信方式は、周波数分割多重通信方
式や時間分割多重通信方式などの多重通信方式よりも高
い周波数利用効率を達成し得る多重通信方式として、特
に陸上移動通信システムへの適用が考えられてきた。
【０００３】符号分割多重通信の送信側では、ある周波
数帯域を持った情報符号を、それよりも広帯域の拡散符
号により拡散、つまり周波数帯域拡大を行って送信す
る。受信側では拡散系列に整合した整合フィルタによる
逆拡散処理（相関処理、又はそれと等価なスライディン
グ相関処理）を行って原情報系列を再生する。この場
合、各通信者ごとに異なる拡散符号を割り当てることに
より多重通信が実現できる。同時に通信可能な多重ユー
ザ数は、拡散符号系列間の相互相関特性に依存する。す
なわち、拡散系列間の相互相関が大きいほど、他ユーザ
の送信信号からの干渉が大きくなり、結果的に多くの同
時ユーザが収容できないことになる。従って、拡散系列
間の相互相関が小さいことが望ましいといえるが、一般
的に相互相関が小さい系列を作ろうとすると少ない系列
数しか作れない。逆に、多くの系列を作ろうとすると、
大きな相互相関を許容しなければならない、という相反
する傾向にある。
数帯域を持った情報符号を、それよりも広帯域の拡散符
号により拡散、つまり周波数帯域拡大を行って送信す
る。受信側では拡散系列に整合した整合フィルタによる
逆拡散処理（相関処理、又はそれと等価なスライディン
グ相関処理）を行って原情報系列を再生する。この場
合、各通信者ごとに異なる拡散符号を割り当てることに
より多重通信が実現できる。同時に通信可能な多重ユー
ザ数は、拡散符号系列間の相互相関特性に依存する。す
なわち、拡散系列間の相互相関が大きいほど、他ユーザ
の送信信号からの干渉が大きくなり、結果的に多くの同
時ユーザが収容できないことになる。従って、拡散系列
間の相互相関が小さいことが望ましいといえるが、一般
的に相互相関が小さい系列を作ろうとすると少ない系列
数しか作れない。逆に、多くの系列を作ろうとすると、
大きな相互相関を許容しなければならない、という相反
する傾向にある。
【０００４】ところで、従来からスペクトラム拡散移動
通信における信号伝送特性向上技術の一つとしてＲＡＫ
Ｅ受信がある。これは、伝送路に拡散符号時間より大き
な遅延時間分散がある場合に、逆拡散過程において、受
信信号から複数の経路を経て到来した各々の信号成分に
分離することができ、これをダイバーシチブランチとし
て利用できる。すなわちパスダイバーシチが実現でき、
大きな特性向上が期待できる。しかし、このようなＲＡ
ＫＥ受信を用いても相互相関の大きな系列を用いる場合
には、相互相関干渉のため特性改善に限界が生じる。こ
のことは、従来のＲＡＫＥ受信では相互相関による干渉
を除去する機能が得られないことによる。
通信における信号伝送特性向上技術の一つとしてＲＡＫ
Ｅ受信がある。これは、伝送路に拡散符号時間より大き
な遅延時間分散がある場合に、逆拡散過程において、受
信信号から複数の経路を経て到来した各々の信号成分に
分離することができ、これをダイバーシチブランチとし
て利用できる。すなわちパスダイバーシチが実現でき、
大きな特性向上が期待できる。しかし、このようなＲＡ
ＫＥ受信を用いても相互相関の大きな系列を用いる場合
には、相互相関干渉のため特性改善に限界が生じる。こ
のことは、従来のＲＡＫＥ受信では相互相関による干渉
を除去する機能が得られないことによる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、符号分
割多重通信における従来の技術では、相互相関干渉の影
響、または利用可能な拡散符号の数によりその同時ユー
ザ数が制限されるという欠点があった。この発明は、従
来の符号分割多重通信方式において相互相関の小さい符
号の組を使用する場合の拡散符号が少ないことによる同
時ユーザ数の制限を無くして同時ユーザ数を増大し、結
果として同一周波数帯域の周波数利用効率を大きく向上
させる符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装
置を提供することにある。
割多重通信における従来の技術では、相互相関干渉の影
響、または利用可能な拡散符号の数によりその同時ユー
ザ数が制限されるという欠点があった。この発明は、従
来の符号分割多重通信方式において相互相関の小さい符
号の組を使用する場合の拡散符号が少ないことによる同
時ユーザ数の制限を無くして同時ユーザ数を増大し、結
果として同一周波数帯域の周波数利用効率を大きく向上
させる符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装
置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明の通信方
法によれば送信側で、ある時間シフトにおいては大きな
自己相関値を有し、別の１つ以上の時間シフトにおいて
は小さい自己相関値を有する拡散系列と、その拡散系列
を、上記小さい自己相関値となる時間シフトだけ時間シ
フトした１つ以上の拡散系列とをそれぞれ個別の拡散系
列としてそれぞれ別の情報系列をスペクトラム拡散して
送信し、受信側で、受信信号に対しスペクトラム逆拡散
処理を行い、その逆拡散処理出力から上記複数の拡散系
列と対応する系列の信号を少くとも１つ分離して上記個
別の情報系列の１つを得る。
法によれば送信側で、ある時間シフトにおいては大きな
自己相関値を有し、別の１つ以上の時間シフトにおいて
は小さい自己相関値を有する拡散系列と、その拡散系列
を、上記小さい自己相関値となる時間シフトだけ時間シ
フトした１つ以上の拡散系列とをそれぞれ個別の拡散系
列としてそれぞれ別の情報系列をスペクトラム拡散して
送信し、受信側で、受信信号に対しスペクトラム逆拡散
処理を行い、その逆拡散処理出力から上記複数の拡散系
列と対応する系列の信号を少くとも１つ分離して上記個
別の情報系列の１つを得る。
【０００７】請求項２の発明の送信装置によればある時
間シフトでは大きな自己相関値を有し、別の１つ以上の
時間シフトでは小さい自己相関値を有する拡散系列と、
その拡散系列を、上記小さい自己相関値となる時間シフ
トだけ時間シフトした１つ以上の拡散系列とが拡散系列
発生手段により発生され、これら各拡散系列によりそれ
ぞれ別の情報系列が拡散手段によりスペクトラム拡散さ
れ、これらスペクトラム拡散された情報系列が送信され
る。
間シフトでは大きな自己相関値を有し、別の１つ以上の
時間シフトでは小さい自己相関値を有する拡散系列と、
その拡散系列を、上記小さい自己相関値となる時間シフ
トだけ時間シフトした１つ以上の拡散系列とが拡散系列
発生手段により発生され、これら各拡散系列によりそれ
ぞれ別の情報系列が拡散手段によりスペクトラム拡散さ
れ、これらスペクトラム拡散された情報系列が送信され
る。
【０００８】請求項３の発明の受信装置によれば受信信
号が逆拡散手段によりスペクトラム逆拡散され、その逆
拡散処理における逆拡散系列のシフト時間に対する自己
相関値が小さい値となるシフト時間だけずらされた複数
の系列が分離手段により逆拡散処理出力から分離され、
これら分離された複数の系列がそれぞれ重み付け合成さ
れ、その合成後の信号の基準信号点からのずれが最小に
なるように重み付け係数が制御されて、合成信号が再生
信号とされる。
号が逆拡散手段によりスペクトラム逆拡散され、その逆
拡散処理における逆拡散系列のシフト時間に対する自己
相関値が小さい値となるシフト時間だけずらされた複数
の系列が分離手段により逆拡散処理出力から分離され、
これら分離された複数の系列がそれぞれ重み付け合成さ
れ、その合成後の信号の基準信号点からのずれが最小に
なるように重み付け係数が制御されて、合成信号が再生
信号とされる。
【０００９】要するに、相互相関の小さい拡散系列の組
を用いると、その組に属する系列数が少ないが、この発
明では、その組に属する同一系列を複数の通信者に割り
当て、この場合、その系列を、通信者ごとに異なる時間
だけシフトして割り当て、その時間シフト量を、その時
間シフトにおけるその拡散系列の自己相関が小さい、つ
まりほぼゼロとなる値とする。
を用いると、その組に属する系列数が少ないが、この発
明では、その組に属する同一系列を複数の通信者に割り
当て、この場合、その系列を、通信者ごとに異なる時間
だけシフトして割り当て、その時間シフト量を、その時
間シフトにおけるその拡散系列の自己相関が小さい、つ
まりほぼゼロとなる値とする。
【００１０】移動通信の場合は伝送路に遅延時間分散が
あり、つまり多重伝搬があり、時間シフトした系列どう
しが互いに干渉となる。しかし、各時間シフトに対する
相関検出出力（逆拡散出力）がダイバーシチの各ブラン
チと等価と考えられ、時間シフトした系列どうしの干渉
を除去できる。ダイバーシチブランチを用いることによ
り同一系列からの干渉を除去できることは、文献「Ｍ．
Ｖ．Ｃｌａｒｋ等の“ＭＭＳＥ Ｄｉｖｅｒｓｉｔｙ
Ｃｏｍｂｉｎｉｎｇ ｆｏｒ Ｗｉｄｅ−Ｂａｎｄ Ｄ
ｉｇｉｔａｌ Ｃｅｌｌｕｌａｒ Ｒａｄｉｏ”ＩＥＥ
Ｅ Ｔｒａｎｓ．ＣＯＭ，Ｖｏｌ．ＣＯＭ−４０，Ｎ
ｏ．６，ｐｐ．１１２８−１１３５，Ｊｕｎｅ，１９９
２」に示されている。
あり、つまり多重伝搬があり、時間シフトした系列どう
しが互いに干渉となる。しかし、各時間シフトに対する
相関検出出力（逆拡散出力）がダイバーシチの各ブラン
チと等価と考えられ、時間シフトした系列どうしの干渉
を除去できる。ダイバーシチブランチを用いることによ
り同一系列からの干渉を除去できることは、文献「Ｍ．
Ｖ．Ｃｌａｒｋ等の“ＭＭＳＥ Ｄｉｖｅｒｓｉｔｙ
Ｃｏｍｂｉｎｉｎｇ ｆｏｒ Ｗｉｄｅ−Ｂａｎｄ Ｄ
ｉｇｉｔａｌ Ｃｅｌｌｕｌａｒ Ｒａｄｉｏ”ＩＥＥ
Ｅ Ｔｒａｎｓ．ＣＯＭ，Ｖｏｌ．ＣＯＭ−４０，Ｎ
ｏ．６，ｐｐ．１１２８−１１３５，Ｊｕｎｅ，１９９
２」に示されている。
【００１１】
【実施例】図１にこの発明の実施例を示す。送信側１１
では拡散系列発生器１２から他の拡散系列との相互相関
が小さく、かつある時間シフトでの自己相関が著しく大
きいが、別の１つ以上の時間シフトでの自己相関が著し
く小さい（好ましくはゼロ）拡散系列が発生される。こ
のような拡散系列は例えば相互相関がない多相周期系列
から選ぶことができる。拡散系列によっては自己相関が
著しく大きくなる時間シフト、及び自己相関が著しく小
さくなる時間シフトは、必ずしも１拡散系列時間（チッ
プ）の整数倍とは限らない。この拡散系列発生器１２か
ら互いに時間シフトされた複数の拡散系列が作られ、そ
の時間シフトは前記自己相関が著しく小さくなる時間シ
フト量とされ、かつ、これら時間シフト量は互いに１拡
散系列時間以上とされる。
では拡散系列発生器１２から他の拡散系列との相互相関
が小さく、かつある時間シフトでの自己相関が著しく大
きいが、別の１つ以上の時間シフトでの自己相関が著し
く小さい（好ましくはゼロ）拡散系列が発生される。こ
のような拡散系列は例えば相互相関がない多相周期系列
から選ぶことができる。拡散系列によっては自己相関が
著しく大きくなる時間シフト、及び自己相関が著しく小
さくなる時間シフトは、必ずしも１拡散系列時間（チッ
プ）の整数倍とは限らない。この拡散系列発生器１２か
ら互いに時間シフトされた複数の拡散系列が作られ、そ
の時間シフトは前記自己相関が著しく小さくなる時間シ
フト量とされ、かつ、これら時間シフト量は互いに１拡
散系列時間以上とされる。
【００１２】例えば拡散系列発生器１２から図２（ａ）
に示すように自己相関関数波形が２拡散符号時間（チッ
プ）ごとにピークが生じ、その各隣接ピークの中心でゼ
ロになる拡散系列が発生され、この拡散系列は分岐され
て遅延回路１３で１拡散符号時間遅延される。これら複
数の拡散系列をそれぞれ個別の拡散系列として別の情報
系列をスペクトラム拡散する。つまり拡散系列発生器１
２の出力拡散系列で情報符号発生器１４からの情報符号
が拡散器１５においてスペクトラム拡散され、また遅延
回路１３の出力拡散系列で、情報符号発生器１６からの
情報符号が拡散器１７においてスペクトラム拡散され
る。
に示すように自己相関関数波形が２拡散符号時間（チッ
プ）ごとにピークが生じ、その各隣接ピークの中心でゼ
ロになる拡散系列が発生され、この拡散系列は分岐され
て遅延回路１３で１拡散符号時間遅延される。これら複
数の拡散系列をそれぞれ個別の拡散系列として別の情報
系列をスペクトラム拡散する。つまり拡散系列発生器１
２の出力拡散系列で情報符号発生器１４からの情報符号
が拡散器１５においてスペクトラム拡散され、また遅延
回路１３の出力拡散系列で、情報符号発生器１６からの
情報符号が拡散器１７においてスペクトラム拡散され
る。
【００１３】これら拡散器１５，１７の出力は加算器１
８で加算され、その加算出力で変調器１９において搬送
波が変調されて送信される。受信側２１では受信信号は
例えば整合フイルタ２２により逆拡散処理される。この
時、拡散器１５，１７の各拡散系列は前述したようにそ
の自己相関が著しく小さくなる時間だけ互いにシフトさ
れているため、図２（ｂ）に示すように一方の相関処理
（逆拡散処理）出力ｄ1 のピークの他に他方の相関処理
出力ｕ1 のピークが生じる。従って、これら逆拡散処理
出力を１拡散符号時間ごとに振り分けて分離することに
より送信側１１の情報符号発生器１４，１６の各情報符
号を分離して再生することができる。
８で加算され、その加算出力で変調器１９において搬送
波が変調されて送信される。受信側２１では受信信号は
例えば整合フイルタ２２により逆拡散処理される。この
時、拡散器１５，１７の各拡散系列は前述したようにそ
の自己相関が著しく小さくなる時間だけ互いにシフトさ
れているため、図２（ｂ）に示すように一方の相関処理
（逆拡散処理）出力ｄ1 のピークの他に他方の相関処理
出力ｕ1 のピークが生じる。従って、これら逆拡散処理
出力を１拡散符号時間ごとに振り分けて分離することに
より送信側１１の情報符号発生器１４，１６の各情報符
号を分離して再生することができる。
【００１４】移動通信の場合のように送信信号が複数の
伝搬路を通じて受信側２１に到達することがあり、最悪
の場合は１拡散符号時間の整数倍の時間差で到達する。
つまり例えば図２（ｃ）に示すように逆拡散処理出力と
して１つの伝搬路を通じた受信信号に対し、出力ｄ1 ，
ｕ1 が生じると共に、他の伝搬路を通じた受信信号に対
して出力ｕ2 ，ｄ2 がｄ1 ，ｕ1 と丁度重なって現わ
れ、つまり干渉が生じる。この干渉は次のようにして除
去できる。
伝搬路を通じて受信側２１に到達することがあり、最悪
の場合は１拡散符号時間の整数倍の時間差で到達する。
つまり例えば図２（ｃ）に示すように逆拡散処理出力と
して１つの伝搬路を通じた受信信号に対し、出力ｄ1 ，
ｕ1 が生じると共に、他の伝搬路を通じた受信信号に対
して出力ｕ2 ，ｄ2 がｄ1 ，ｕ1 と丁度重なって現わ
れ、つまり干渉が生じる。この干渉は次のようにして除
去できる。
【００１５】整合フイルタ２２からの逆拡散処理出力が
サンプラー２３へ供給されると共に、遅延回路２４で遅
延回路１３の遅延時間と同一遅延時間だけ遅延されてサ
ンプラー２５へ供給される。サンプラー２３では出力ｄ
1 のピーク位置と同期し、１情報符号時間ごとにその入
力がそれぞれ標本化保持される。これら標本化保持出力
はそれぞれ重み付け回路２６，２７で重み付けされて加
算器２８で加算される。これらの重み付けは次のように
決めることができる。
サンプラー２３へ供給されると共に、遅延回路２４で遅
延回路１３の遅延時間と同一遅延時間だけ遅延されてサ
ンプラー２５へ供給される。サンプラー２３では出力ｄ
1 のピーク位置と同期し、１情報符号時間ごとにその入
力がそれぞれ標本化保持される。これら標本化保持出力
はそれぞれ重み付け回路２６，２７で重み付けされて加
算器２８で加算される。これらの重み付けは次のように
決めることができる。
【００１６】図２（ｃ）の場合の信号伝搬のモデルを図
３に示すことができる。つまり信号ｄが伝達関数ｇ1 の
伝搬路を通って信号ｄ1 ＝ｇ1 ｄとなり、伝達関数ｇ2
の伝搬路を通って信号ｄ2 ＝ｇ2 ｄとなり、また信号ｕ
が伝達関数ｇ1 の伝搬路を通って信号ｕ1 ＝ｇ1 ｕとな
り、伝達関数ｇ2 の伝搬路を通って信号ｕ2 ＝ｇ2 ｕと
なり、信号ｄ1 と信号ｕ2 とが加算されて信号ｐ1 とな
り、信号ｄ2 と信号ｕ 1 とが加算されて信号ｐ2 とな
る。信号ｐ1 ，ｐ2 が逆拡散処理出力である。以上の関
係は次のように表わせる。
３に示すことができる。つまり信号ｄが伝達関数ｇ1 の
伝搬路を通って信号ｄ1 ＝ｇ1 ｄとなり、伝達関数ｇ2
の伝搬路を通って信号ｄ2 ＝ｇ2 ｄとなり、また信号ｕ
が伝達関数ｇ1 の伝搬路を通って信号ｕ1 ＝ｇ1 ｕとな
り、伝達関数ｇ2 の伝搬路を通って信号ｕ2 ＝ｇ2 ｕと
なり、信号ｄ1 と信号ｕ2 とが加算されて信号ｐ1 とな
り、信号ｄ2 と信号ｕ 1 とが加算されて信号ｐ2 とな
る。信号ｐ1 ，ｐ2 が逆拡散処理出力である。以上の関
係は次のように表わせる。
【００１７】 従って伝達関数ｇ1 ，ｇ2 を求め、ｐ1 ，ｐ2 に伝達関
数行列の逆行列を掛算すれば、信号ｄ，ｕを得ることが
できる。つまり とすればｗ1 ｐ1 ＋ｗ2 ｐ2 ＝ｄ，ｗ2 ｐ1 ＋ｗ1 ｐ2
＝ｕによりｄ，ｕが求まる。この重みｗ1 ，ｗ2 は例え
ば加算器２８の出力信号の準信号点、つまり情報符号の
１，０に対する各レベル値からの平均２乗誤差を最小に
するように逐次的に重みｗ1 ，ｗ2 を制御部２９により
制御すればよい。この逐次制御にはＲＬＳ（Ｒｅｃｕｒ
ｓｉｖｅ Ｌｅａｓｔ Ｓｑｕａｒｅｄ Ｅｒｒｏｒ）
アルゴリズムなどを適用することができる。移動通信で
は常時、伝搬路が変化しているから重みｗ1 ，ｗ2 は１
情報符号（シンボル）の受信ごとに更新する。
数行列の逆行列を掛算すれば、信号ｄ，ｕを得ることが
できる。つまり とすればｗ1 ｐ1 ＋ｗ2 ｐ2 ＝ｄ，ｗ2 ｐ1 ＋ｗ1 ｐ2
＝ｕによりｄ，ｕが求まる。この重みｗ1 ，ｗ2 は例え
ば加算器２８の出力信号の準信号点、つまり情報符号の
１，０に対する各レベル値からの平均２乗誤差を最小に
するように逐次的に重みｗ1 ，ｗ2 を制御部２９により
制御すればよい。この逐次制御にはＲＬＳ（Ｒｅｃｕｒ
ｓｉｖｅ Ｌｅａｓｔ Ｓｑｕａｒｅｄ Ｅｒｒｏｒ）
アルゴリズムなどを適用することができる。移動通信で
は常時、伝搬路が変化しているから重みｗ1 ，ｗ2 は１
情報符号（シンボル）の受信ごとに更新する。
【００１８】上述において、拡散系列としてその自己相
関のピークが２拡散符号時間よりも大きいものを用い、
その拡散系列を自己相関がほぼゼロとなる互いに異なる
時間シフトした３つ以上の拡散系列として、同一拡散系
列を３人以上の利用者に割り当ててもよい。この発明は
移動通信のみならず固定通信にも適用でき、その場合は
通常は多重伝搬が生じないように伝搬路が設けられるた
め、逆拡散処理出力から、各情報符号系列を直ちに分離
することができる。
関のピークが２拡散符号時間よりも大きいものを用い、
その拡散系列を自己相関がほぼゼロとなる互いに異なる
時間シフトした３つ以上の拡散系列として、同一拡散系
列を３人以上の利用者に割り当ててもよい。この発明は
移動通信のみならず固定通信にも適用でき、その場合は
通常は多重伝搬が生じないように伝搬路が設けられるた
め、逆拡散処理出力から、各情報符号系列を直ちに分離
することができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、相
互相関の小さい拡散系列の数が少ないという欠点を克服
するために、同一拡散系列を、自己相関が著しく小さい
時間シフトして複数の利用者に割り当てることにより相
互相関干渉の影響が小でかつ周波数利用効率を向上させ
ることができる。
互相関の小さい拡散系列の数が少ないという欠点を克服
するために、同一拡散系列を、自己相関が著しく小さい
時間シフトして複数の利用者に割り当てることにより相
互相関干渉の影響が小でかつ周波数利用効率を向上させ
ることができる。
【００２０】しかも伝送路に遅延時間分散がある場合に
は遅延時間分散によって得られるダイバーシチブランチ
を用いて干渉除去を行うことにより、干渉による特性劣
化を軽減できる。
は遅延時間分散によって得られるダイバーシチブランチ
を用いて干渉除去を行うことにより、干渉による特性劣
化を軽減できる。
【図１】この発明の実施例を示すブロック図。
【図２】この発明の実施例に使用する拡散系列の自己相
関関数波形を示す図。
関関数波形を示す図。
【図３】２伝搬路２利用者の場合の信号伝搬モデルを示
す図。
す図。
Claims (3)
- 【請求項１】 送信側で、ある時間シフトにおいては大
きな自己相関値を有し、別の１つ以上の時間シフトにお
いては小さい自己相関値を有する拡散系列と、その拡散
系列を、上記小さい自己相関値となる時間シフトだけ時
間シフトした１つ以上の拡散系列とを、それぞれ個別の
拡散系列としてそれぞれ別の情報系列をスペクトラム拡
散して送信し、 受信側で、受信信号に対してスペクトラム逆拡散処理を
行い、その逆拡散処理出力から上記複数の拡散系列と対
応する系列の信号を少くとも１つ分離して上記個別の情
報系列の１つを得る符号分割多重通信方法。 - 【請求項２】 ある時間シフトにおいては大きな自己相
関値を有し、別の１つ以上の時間シフトにおいては小さ
い自己相関値を有する拡散系列と、その拡散系列を、上
記小さい自己相関値となる時間シフトだけ時間シフトし
た１つ以上の拡散系列とを発生する拡散系列発生手段
と、 この拡散系列発生手段よりの各拡散系列によりそれぞれ
別の情報系列をスペクトラム拡散する手段と、 これらスペクトラム拡散された情報系列を送信する手段
と、 を具備する符号分割多重通信送信装置。 - 【請求項３】 受信信号をスペクトラム逆拡散処理する
手段と、 その逆拡散処理における逆拡散系列のシフト時間に対す
る自己相関値が小さい値となる上記シフト時間だけずら
した複数の系列を上記逆拡散処理出力から分離する手段
と、 これら分離された複数の系列をそれぞれ重み付け合成
し、その合成後の信号の基準信号点からのずれが最小に
なるように上記重み付け係数を制御して上記合成信号を
再生信号とする手段と、 を具備する符号分割多重通信受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5194461A JPH0750649A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5194461A JPH0750649A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0750649A true JPH0750649A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16324952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5194461A Pending JPH0750649A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0750649A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0795129A (ja) * | 1993-09-20 | 1995-04-07 | Fujitsu Ltd | 直接拡散スペクトル拡散通信方式 |
| US6097713A (en) * | 1996-12-17 | 2000-08-01 | Nec Corporation | CDMA multi-code transmitter employing baseband signal time offset |
| US6252882B1 (en) | 1996-08-26 | 2001-06-26 | Nec Corporation | Chirp spread spectrum signal multiple access apparatus |
| JP2002525960A (ja) * | 1998-09-18 | 2002-08-13 | ディーエスピーシー・テクノロジーズ・リミテッド | Ｄｓ−ｃｄｍａ信号用サイクリック適応受信機 |
| JP2008010989A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Yokohama National Univ | 送信信号形成方法及び送信信号形成装置 |
| KR101436486B1 (ko) * | 2013-05-10 | 2014-09-01 | 한전케이피에스 주식회사 | 리미트 스위치 |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP5194461A patent/JPH0750649A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0795129A (ja) * | 1993-09-20 | 1995-04-07 | Fujitsu Ltd | 直接拡散スペクトル拡散通信方式 |
| US6252882B1 (en) | 1996-08-26 | 2001-06-26 | Nec Corporation | Chirp spread spectrum signal multiple access apparatus |
| US6097713A (en) * | 1996-12-17 | 2000-08-01 | Nec Corporation | CDMA multi-code transmitter employing baseband signal time offset |
| JP2002525960A (ja) * | 1998-09-18 | 2002-08-13 | ディーエスピーシー・テクノロジーズ・リミテッド | Ｄｓ−ｃｄｍａ信号用サイクリック適応受信機 |
| JP4743962B2 (ja) * | 1998-09-18 | 2011-08-10 | エスティー‐エリクソン、ソシエテ、アノニム | Ｄｓ−ｃｄｍａ信号用サイクリック適応受信機 |
| JP2008010989A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Yokohama National Univ | 送信信号形成方法及び送信信号形成装置 |
| KR101436486B1 (ko) * | 2013-05-10 | 2014-09-01 | 한전케이피에스 주식회사 | 리미트 스위치 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100251332B1 (ko) | Cdma 시스템에 사용되는 멀티유저 수신 장치 | |
| US6097712A (en) | Multi-carrier CDMA communications systems | |
| KR100281254B1 (ko) | 비동기 cdma 시스템용 데이타 복원 장치 및 방법 | |
| RU2192094C1 (ru) | Способ когерентной разнесенной передачи сигнала | |
| US5648983A (en) | CDMA rake receiver with sub-chip resolution | |
| US5903556A (en) | Code multiplexing communication system | |
| EP0807345B1 (en) | Cdma data transmission method, transmitter, and receiver using a super symbol for interference elimination | |
| KR100774111B1 (ko) | 병렬 간섭 제거 프로세서를 포함하는 기지국 | |
| KR100814155B1 (ko) | 시간 역전 시공 블록 송신기 다이버시티 인코딩을 하는코드 분할 다중 접속 무선 시스템 | |
| CN101036311B (zh) | 采用导频信号以及使用自适应滤波器的cdma无线系统 | |
| JP2003512759A (ja) | Ｃｄｍａ信号のマルチユーザ検出のための受信機 | |
| JP2001044892A (ja) | 埋込み型判定フィードバック等化器を備えたｒａｋｅレシーバ | |
| US6947470B2 (en) | Rake receiver for a CDMA system, in particular incorporated in a cellular mobile phone | |
| JP3580551B2 (ja) | 受信機における経路利得予測 | |
| US5796774A (en) | Spread spectrum communication apparatus with conversion of input patterns to uniform spectral patterns | |
| EP1237313A1 (en) | Rotate shift code division multiplex communication system | |
| US5668806A (en) | Spread spectrum communication apparatus | |
| JPH0750649A (ja) | 符号分割多重通信方法、その送信装置及び受信装置 | |
| US5663983A (en) | Differentially matched filter for a spread spectrum system | |
| JP3151119B2 (ja) | 並列スペクトラム拡散通信方式 | |
| KR100320828B1 (ko) | 정합필터및그를이용한기지국장치및이동국장치,타이밍검출방법과rake합성방법 | |
| JP3139707B2 (ja) | スペクトル拡散通信装置 | |
| JP3534796B2 (ja) | スペクトル拡散通信方法、その送信機及び受信機 | |
| EP1634382A1 (en) | Multistage despreading of spread spectrum communication signals | |
| JP3908853B2 (ja) | 干渉信号再生装置 |