JPH0750638A - 光インタコネクト送信回路及び光インタコネクト送信装置 - Google Patents

光インタコネクト送信回路及び光インタコネクト送信装置

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Publication number
JPH0750638A
JPH0750638A JP5212353A JP21235393A JPH0750638A JP H0750638 A JPH0750638 A JP H0750638A JP 5212353 A JP5212353 A JP 5212353A JP 21235393 A JP21235393 A JP 21235393A JP H0750638 A JPH0750638 A JP H0750638A
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JP
Japan
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circuit
laser diode
voltage
transmission circuit
transmission
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Application number
JP5212353A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kato
猛 加藤
Hironori Tanaka
広紀 田中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大容量かつ超高速の並列同期転送を実現する
光インタコネクト送信回路を提供する。 【構成】 レーザダイオードアレイ110と送信回路と
を備え、該送信回路は、各レーザダイオード対応に、基
準電圧の下に動作する入力段差動増幅器104と出力段
差動増幅器106を備え、第1制御信号の制御の下に前
記基準電圧を与え光信号のパルス幅を調整する第1の可
変抵抗回路107と、制御電圧に応じてレーザダイオー
ドにバイアス電流を印加する電流ソース回路と、第2の
制御信号の制御の下に電流ソース回路に前記制御電圧を
与え発振遅延時間を調整する第2の可変抵抗回路108
と、第3の制御信号の下に出力段差動増幅器の電流ソー
ス回路の制御電圧を与えパルス高さを調整する第3の可
変抵抗回路109とを備え、各制御信号は送信回路の外
部から供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザダイオードアレ
イと送信回路とから成る光インタコネクト送信回路、お
よび該光インタコネクト送信回路を内蔵する半導体パッ
ケージと該半導体パッケージが搭載される配線基板とか
ら成る光インタコネクト送信装置に係り、特に多数の送
信回路を用いて大容量かつ高速の並列同期転送を行なう
場合に好適な光送信技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光インタコネクト技術として、例
えばプロシーディングス オブ 42エレクトロニック
コンポーネンツ アンド テクノロジー コンファレ
ンス、1992年、第115頁から第119頁(Pro
ceedings of 42nd Electron
ic Components and Technol
ogy Conference,1992,pp.11
5−119)、同誌、第853頁から第860頁に記載
の技術が知られている。上記従来技術では、レーザダイ
オードアレイと送信回路、またはホトダイオードアレイ
と受信回路を内蔵した半導体パッケージを用いている
(光インタコネクトモジュールまたはマルチチャネル光
伝送モジュール等と呼ぶ場合もある)。送信パッケージ
と受信パッケージをファイバアレイから成るリボンケー
ブルによって接続し、並列同期信号転送を行なってい
る。上記従来技術の送信回路は、入力バッファ回路と、
レーザダイオードを駆動する電流をスイッチングする差
動増幅回路とから構成されている。受信回路は、ホトダ
イオードが検出した光電流を増幅するプリアンプと、ポ
ストアンプと、信号電圧を識別するコンパレータ回路、
出力バッファ回路とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光インタコネクトは、
電気同軸ケーブルより高速かつ高密度の配線を行なうこ
とが可能であり、大型計算機や広帯域交換機における電
気配線のボトルネックを解決する手段として期待されて
いる。計算機や交換機では、今後も世代と共に高速化と
高集積化が進むと予想される。将来に向けて、光インタ
コネクトのより一層の高速化と高密度化が求められてい
る。しかし、従来の光インタコネクト技術には上記文献
にも指摘されているように伝送波形のスキューとジッタ
の問題があり、高速化には限界がある。以下、これらの
問題について図面を用いて説明する。送信パッケージの
入力バッファ回路では、図8(a)に示すように、入力
電圧と基準電圧Vrefとを比較することによって入力信
号を判定し、後段の電流スイッチング回路へ差動入力を
与える。電流スイッチング回路は、図8(b)に示すよ
うに差動入力に基づきレーザダイオードにパルス電流I
pを流す。図中のIthはレーザダイオードの閾電流、Ib
はバイアス電流を示す。レーザダイオードは、図8
(c)に示すような光信号を出射する。光信号の波形の
立上り(実線)は、発振遅延によって駆動電流波形(1
点鎖線)の立上りより遅れる。光信号のパルス幅は入力
信号のパルス幅より小さくなる。発振遅延時間ΔTrは
レーザ活性層へ注入されるキャリアのライフタイムτn
に依存しており、下式によって表される。
【0004】
【数1】
【0005】例えばIp=20mA、Ith=2〜4m
A、Ib=1mAと仮定すると、ΔTr=100〜300
psの発振遅延が生じる。転送速度を1Gb/s以上に
上げる場合、入力信号のパルス幅に対する光信号のパル
ス幅の比(デューティー比)は80%以下に小さくなっ
てしまう。また、多数の送信パッケージを用いて並列転
送を行なう場合、各パッケージに搭載するレーザダイオ
ードアレイの閾電流にはバラツキがあるので、立上りに
関してパッケージ毎に数100psのスキューが生じて
しまう。したがって、高速化するに連れ、受信パッケー
ジの信号識別におけるマージンが減少し、クロック信号
によって多数のパッケージの同期をとることが困難にな
る。(一般的に1個のレーザダイオードアレイを構成す
る素子間の閾電流のバラツキは小さいので、アレイ間の
バラツキの方が問題になる。アレイの選別仕様を厳しく
すれば、スキューは低減される。しかし、製作歩留まり
が非常に低下するので得策ではない。) また、発振遅延には、入力信号のパターンに対する依存
性(パターン効果)がある。パターン効果は、活性層に
残存するキャリアによって生じる。残存時間はキャリア
のライフタイムに依存する。図8の点線で示すように、
信号(破線)が有る場合は次の信号(実線)の立上りに
おいて注入キャリアが増えるので、信号(破線)が無い
場合よりも発振遅延時間が短くなる。すなわち、信号
(破線)の有無によって発振遅延時間にバラツキが生じ
ることになる。信号間隔が短くなると残存キャリア数が
増えるので、立上りのジッタはより顕著になる。したが
って、パターン効果は高速化の妨げになる。
【0006】レーザダイオードアレイの光出力は、送信
パッケージにおいてファイバアレイに光結合され、ファ
イバケーブルを経由し、受信パッケージにおいてホトダ
イオードアレイに光結合される。多数のパッケージを用
いて並列転送を行なう場合には、図9(a)に示すよう
に、各パッケージのホトダイオードが検出した光電流の
パルス高さにバラツキが生じる。このバラツキは、レー
ザダイオードの閾電流、量子効率及びファーフィールド
パターン、レーザダイオードとファイバとの結合効率
(組立精度)、ファイバの伝播損失、ファイバとホトダ
イオードとの結合効率(組立精度)、ホトダイオードの
量子効率等のバラツキに起因する。このうち、特に送信
側の影響が大きく、送信パッケージ間の光強度のバラツ
キは通常±1〜2dBになる。したがって、光電流のパ
ルス高さの最大値Pmaxは最小値Pminの2〜3倍にな
る。(パッケージ部品及び組立の仕様を厳しくすれば、
光強度バラツキは抑制される。しかし、その反面、製作
コストが非常に高くなるという問題が生じる。) 受信パッケージのプリアンプとポストアンプはホトダイ
オードの光電流を増幅し、次段のコンパレータ回路へ電
圧を出力する。図9(b)に示すように、光電流のパル
ス高さのバラツキは増幅電圧のバラツキ(Vmin〜Vma
x)として現われる。コンパレータ回路では、図9
(b)に示すように増幅電圧と基準電圧Vrefと比較す
ることによって信号を識別する。最終段の出力バッファ
回路は、図9(c)に示すような信号を出力する。出力
信号のパルス幅は増幅電圧のバラツキによって変動し、
立上りと立下りにスキューが生じる。ただし、レーザダ
イオードから出射された光信号では立上り時間trの方
が立下り時間tfより2〜3桁速いので、スキューは立
下りの方が大きい。立下りのスキューΔTfは次の式に
よって表される。
【0007】
【数2】
【0008】例えば、tf=200ps、Pmax/Pmin
=Vmax/Vmin=3と仮定すると、ΔTf=100ps
のスキューが生じる。したがって、先述した送信パッケ
ージの発振遅延とパターン効果を考え合わせると、多数
のパッケージを用いた並列同期転送を1Gb/s以上の
速度で行なうことは非常に困難であることがわかる。
【0009】上述したように、従来の光インタコネクト
技術の問題点は、送信パッケージにおける発振遅延によ
るデューティー比の減少、発振遅延時間のバラツキ(閾
電流のバラツキ)による立上りのスキュー、パターン効
果による立上りのジッタ、および受信パッケージの信号
識別における立上りと立下りのスキューである。このう
ち、信号識別の問題点は、送信パッケージの光強度バラ
ツキに起因している。
【0010】そこで、以下、これらの問題点を解決する
ための参考として従来の技術を示す。まず、発振遅延に
関する従来の技術として、例えば特開平2−60331
号公報および特開平3−27633号公報、または特開
平3−34734号公報に記載のような送信回路が知ら
れている。前二者では、入力信号とこれを遅延回路によ
って遅らせた信号とを論理OR回路を用いて足し合わせ
ることにより、入力信号よりも発振遅延時間分だけパル
ス幅の広い信号を生成し、デューティー比が100%に
なるように改善している。後者では、差動入力ゲートの
基準電圧を入力振幅の中心電圧より下げることにより、
前者と同様にパルス幅の広い信号を生成している。前者
の技術は、単体のレーザダイオードを用いた光通信には
適用することができる。しかし、光インタコネクト用パ
ッケージの高密度・小型化に対しては配慮されていな
い。この技術を光インタコネクトに適用すると、レーザ
ダイオードアレイを構成する素子それぞれに論理回路が
必要になるので、回路規模が大きくなるという問題が生
じる。したがって、パッケージの実装面積を低減し低消
費電力化を図ることが困難になり、電気ケーブルに対す
る光インタコネクトの利点の一つが消えることになる。
後者の技術は、単体のパッケージのみを用いる光インタ
コネクトには適用することが可能である。しかし、多数
のパッケージを用いて並列同期転送を行なう場合におけ
るパッケージ間の特性バラツキに対しては配慮されてい
ない。この技術では、基準電圧設定回路が固定抵抗から
構成されているので、異なるパッケージにおいても駆動
電流のパルス幅は同じになる。レーザダイオードアレイ
間に閾電流のバラツキがある場合には、パッケージ毎に
デューティー比とスキューが変動してしまうので、高速
化した上でパッケージ間の同期をとることが困難になる
という問題がある。また、例え固定抵抗の設定値をパッ
ケージ毎に変えるとしても、送信回路の製作コストが高
くなるという問題が生じる。
【0011】次に、パターン効果に関する従来の技術と
して、例えば特開平2−23731号公報または特開平
2−215239号公報に記載のような送信回路が知ら
れている。これらの回路では、入力信号の立上り及び立
下りに入力信号の微分波形またはオーバーシュート/ア
ンダーシュート波形を加えた信号によって発光ダイオー
ドを駆動し、寄生容量による波形鈍りを抑制している。
これらの回路をレーザダイオードに適用すると、立下り
においてレーザ活性層に残存するキャリアが追い払われ
るので、光信号波形を図10(a)から図10(b)の
ように改善し、パターン効果を抑制することができる。
しかし、本来これらの回路は発光ダイオードに対して用
いられるので、立上りにおけるレーザダイオードの挙動
については配慮されていない。立上りではレーザ緩和振
動が強調されてしまうので、図10(b)に示すように
波形の途中で振幅レベルが下がり、受信パッケージにお
いて信号を誤って識別するという問題が生じる。この立
上りにおける問題を避ける技術としては、例えば特開平
2−246632号公報または特開平3−70323号
公報に記載のような送信回路が知られている。前者の回
路では、入力信号の立下りを検出するフリップフロップ
回路の出力信号を用い、レーザダイオードの駆動電流の
立下り時間を短縮している。後者の回路では、立上り検
出回路の出力信号を位相シフト回路によって遅延させた
信号を用いて、駆動電流の立下りにのみ逆バイアスを印
加している。これらの技術では、駆動電流の立上りに微
分波形やアンダーシュート波形が加わらないので、受信
パッケージにおいてビットエラーレートが上昇すること
はなく、良質の信号転送を行なうことが可能である。し
かし、これらの回路は光インタコネクトに適用する場合
について配慮されていない。立上り/立下り検出回路と
その付随回路とは、アレイを構成するレーザダイオード
それぞれに必要である。したがって、送信回路のサイズ
が大きくなるので、小型化と低消費電力化が困難にな
り、高密度実装の妨げになるという問題が生じる。
【0012】最後に、光強度に関する従来の技術とし
て、例えば特開平2−67832号公報または特開平2
−301235号公報に記載のような送信パッケージが
知られている。前者のパッケージでは、レーザダイオー
ドに2個の抵抗を直列に接続し、レーザダイオードと送
信回路が搭載されたパッケージに機械的なスイッチや可
変抵抗器を設け、このスイッチ等をパッケージ外部から
手動で操作して抵抗間の接点を短絡することにより駆動
電流の値を変えている。後者のパッケージでは、発光ダ
イオードに複数の抵抗を直列接続し、抵抗間の接点それ
ぞれに接続される電源端子をパッケージに設け、電源端
子の何れかを電源へ選択的に接続することにより駆動電
流を切り換えている。これらの技術は、本来、単体のレ
ーザダイオードや発光ダイオードを搭載したパッケージ
の検査や調整に用いられる。検査または調整を行なう際
に駆動電流を切り換えることによって光強度を調節して
いる。しかし、これらの技術は、当然ながら光インタコ
ネクトに対する配慮がなされていない。光インタコネク
トに適用した場合、前者の技術では機械的スイッチや可
変抵抗器を用いるのでパッケージが大型になり、手動操
作が煩雑であるという問題がある。また、スイッチ接点
の長期信頼性に欠ける上、スイッチをパッケージに気密
封止することが困難なので、気密度の低下によりレーザ
ダイオードや送信回路が劣化するという問題がある。後
者の技術では、多数の電源端子を設ける必要があるの
で、パッケージのサイズが大きくなるという問題があ
る。また、多数のパッケージを配線基板に搭載して使用
する場合、パッケージ毎に光強度に応じて電源端子と配
線基板との接続パターンを変える必要があり、配線基板
の製作コストや組立コストが高くなるという問題が生じ
る。
【0013】以上まとめると、多数の光インタコネクト
パッケージを用いて並列同期転送を行なう場合において
は、パッケージ間の特性バラツキに関して十分配慮した
上で、高速化、小型化、低消費電力化、低コスト化、高
信頼化を図る必要があることがわかる。しかしながら、
発振遅延、パターン効果および光強度に関する従来の技
術は、いずれも光インタコネクトには適していない。そ
こで、これらの背景を踏まえて、本発明の第1の目的
は、発振遅延によるデューティー比の減少を補償するこ
とにある。また、本発明の第2の目的は、発振遅延時間
(閾電流)のバラツキによる立上りのスキューを低減す
ることにある。また、本発明の第3の目的は、パターン
効果よる立上りのジッタを抑制することにある。さら
に、本発明の第4の目的は、光強度バラツキによる信号
識別における立上りと立下りのスキューを低減すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】光インタコネクト送信回
路はレーザダイオードアレイと送信回路とを備え、該送
信回路は、各レーザダイオード対応に、入力信号のパル
ス電圧と基準電圧が入力される入力段差動増幅器と該入
力段差動増幅器の出力に応じて前記レーザダイオードを
駆動するパルス電流を切り換える出力段差動増幅器を備
える。そして、前記送信回路に、第1の制御信号に応じ
て電源の電圧を分割し、前記基準電圧を前記各入力段差
動増幅器に与える第1の可変抵抗回路を備え、各レーザ
ダイオードから出力される光信号のパルス幅が前記入力
信号のパルス幅に等しくなるように、第1の制御信号が
送信回路の外部から供給されるようにしている。また、
レーザダイオード対応に設けられ制御電圧に応じて前記
レーザダイオードにバイアス電流を印加する電流ソース
回路と、第2の制御信号に応じて電源の電圧を分割し、
各電流ソース回路に前記制御電圧を与える第2の可変抵
抗回路を備え、各レーザダイオードから出力される光信
号の発振遅延時間が所定の値になるように前記制御電圧
を制御する第2の制御信号が送信回路の外部から供給さ
れるようにしている。また、微分回路とクリップ回路と
結合回路から成り、前記入力段差動増幅器とレーザダイ
オードの間に接続され、前記入力段差動増幅器の出力電
圧の立上り(または立下り)の微分電圧をレーザダイオ
ードに印加する微分クリップ回路を備え、各レーザダイ
オードから出力される光信号の立下りにおいて逆バイア
ス電圧が印加されるようにしている。また、第3の制御
信号に応じて電源の電圧を分割し、前記各出力段差動増
幅器の電流ソース回路の制御電圧を与える第3の可変抵
抗回路を備え、各レーザダイオードから出力される光信
号のパルス高さが所定の値になるように第3の制御信号
が送信回路の外部から供給されるようにしている。ま
た、前記制御信号が書き込まれる記憶回路を備え、該記
憶回路から読み出される出力により対応する可変抵抗回
路が制御されるようにしている。また、前記第1〜第3
の可変抵抗回路を備え、これらの可変抵抗回路が外部か
ら供給される前記第1〜第3の制御信号により夫々制御
されるようにしている。そして、第1〜第3の制御信号
が書き込まれる記憶回路を備え、該記憶回路から読み出
される出力により対応する第1〜第3の可変抵抗回路が
制御されるようにしている。また、光インタコネクト送
信装置は、前記第1〜第3の可変抵抗回路及び記憶回路
を備える光インタコネクト送信回路を内蔵する複数の半
導体パッケージと、該半導体パッケージが搭載される配
線基板とを備え、複数の前記光インタコネクト送信回路
から出力される光信号のパルス幅、発振遅延時間そして
パルス高さが互いに等しくなるように、前記各光インタ
コネクト送信回路それぞれに対応する前記第1、第2、
第3の制御信号が前記各記憶回路それぞれに個別に書き
込まれた後、前記複数の半導体パッケージが前記配線基
板に搭載されて成るようにしている。また、光インタコ
ネクト送信装置は、前記第1〜第3の可変抵抗回路を備
える光インタコネクト送信回路を内蔵する複数の第1の
半導体パッケージと、記憶回路を内蔵する第2の半導体
パッケージと、前記第1の半導体パッケージと前記第2
の半導体パッケージとが搭載される配線基板とを備え、
複数の前記光インタコネクト送信回路から出力される光
信号のパルス幅、発振遅延時間そしてパルス高さが互い
に等しくなるように、前記光インタコネクト送信回路全
数に対応する前記各第1、第2、第3の制御信号が一括
して前記記憶回路へ書き込まれ、前記配線基板を経て前
記記憶回路から読み出される出力により、前記各光イン
タコネクト送信回路それぞれに備わる前記第1、第2ま
たは第3の可変抵抗回路が制御されるようにしている。
【0015】
【作用】上記の手段により、送信回路の外部から与えら
れる第1の制御信号によって第1の可変抵抗回路が制御
され、電源電圧の分圧すなわち入力段差動増幅器の基準
電圧が調整される。この基準電圧を入力信号の電圧振幅
の中心値より下げることにより、出力段差動増幅器にお
いてレーザダイオードアレイの駆動電流のパルス幅は入
力信号より広くなる。したがって、レーザダイオードの
発振遅延による光信号のパルス幅の減少分は補償され、
入力信号に対する光信号のデューティ−比はほぼ100
%になる。従来の技術ではレーザダイオードアレイの素
子数と同じ数の論理回路が必要になる。しかし、本発明
の可変抵抗回路はアレイに対して一つあれば十分である
場合が多い。可変抵抗回路の規模は小さいので、送信回
路が搭載されるパッケージのサイズと消費電力が従来の
技術のように増大することはない。また、他の従来の技
術では異なる送信パッケージ(送信回路)に対して同じ
基準電圧が供給されるが、本発明ではパッケージ毎に基
準電圧を調節することができる。多数のパッケージを用
いて並列転送を行なう場合には、例えアレイ間に閾電流
のバラツキ等があっても、パッケージ間のデューティー
比のバラツキを低減することが可能であり、高速転送時
に同期をとり損なうことがない。
【0016】また、第2の制御信号に応じて第2の可変
抵抗回路の抵抗値が変更され、電流ソース回路の制御電
圧が調整され、バイアス電流の値が決まる。レーザダイ
オードアレイの閾電流に合わせてバイアス電流を設定す
ることにより、発振遅延時間は一定値に保たれ、発振遅
延時間のバラツキすなわちスキューは低減される。従来
の技術では複数のレーザダイオードアレイが同じバイア
ス電流によって駆動されるので、閾電流のバラツキが問
題となる。しかし、本発明では閾電流に応じたバイアス
電流が供給されるので、アレイ間のスキューが許容値を
超えることはない。多数の送信パッケージにより同期転
送を行なう場合、時間的マージンを十分な余裕をもって
設定することが可能であり、高速化する際にも従来の技
術のような支障が生じない。
【0017】また、入力信号の立上りまたは立下りどち
らか一方の微分電圧がクリップ回路によって選択され、
この電圧が逆バイアスとして結合回路を経由してレーザ
ダイオードへ印加される。光信号の立下りでは、この逆
バイアス電圧によって残存キャリアがレーザ活性層から
追い出され、パターン効果が抑制される。従来の技術で
は光信号の立上りと立下り両方に微分電圧が加わるの
で、立上りにおいてレーザ緩和振動が強調される。しか
し、本発明では立下りにしか微分電圧が加わらないの
で、立上りの信号振幅が安定し、受信信号を誤って識別
することがなくなる。また、本発明の回路は、他の従来
の技術のような複雑な立上り/立下り検出回路とその付
随回路とに比べて小型かつ簡略化されており、放熱の観
点からも送信パッケージの実装密度の向上にとって妨げ
になることはない。
【0018】また、第3の制御信号を受けた第3の可変
抵抗回路によって出力段差動増幅器の電流ソース回路の
制御電圧が調整され、レーザダイオードアレイの駆動電
流すなわち光強度が制御される。光信号の強度を同じレ
ベルに揃えることにより、受信信号を識別する際には信
号電圧レベルが基準電圧レベルに対して一定になり、立
上り及び立下りのスキューが低減される。従来の技術で
は機械的スイッチ等を手動により切り換えるので、その
サイズ、操作性及び長期信頼性が問題となる。しかし、
本発明では可変抵抗回路を電気信号によって制御するの
で、従来の技術のように送信パッケージのサイズが大型
になることはなく、操作が煩雑にならず、スイッチの接
点や気密度の劣化によって長期信頼性が低下することが
ない。また、本発明の回路は、他の従来の技術のように
パッケージに多数の電源端子を設け、光強度に応じて電
源端子への配線パターンを変更する必要がない。したが
って、本発明では従来の技術のようにパッケージの実装
面積は大きくならず、配線パターンの変更に伴う余分な
生産コストが生じることがない。
【0019】また、制御信号を書き込む記憶回路を設け
ることにより、送信パッケージを動作させる際、制御信
号を送り続ける必要がなく、送信パッケージを製品とし
て出荷する以前に予めパッケージ毎に記憶回路の書き込
み工程を行なっておくことにより、送信パッケージの仕
様を見かけ上は全く均一化し、多数の送信パッケージを
均等に取り扱うことが可能になる。また、光インタコネ
クト送信装置を上記のように構成することにより、記憶
回路に制御信号が書き込まれているので、実装した後に
余分な調整を行なう必要がなく、大規模かつ大容量のネ
ットワークを構築する際には、調整に要する作業時間や
人件費を大幅に削減することができる。さらに、全ての
送信パッケージの制御信号を1つの記憶回路に書き込む
ようにすることにより、個々の送信パッケージには記憶
回路を設ける必要がなく、送信パッケージを小型化し、
配線基板への実装密度を向上できる。さらに、配線基板
の信号伝送特性を含めた上で送信パッケージの調整を行
なうことができるので、非常に高精度の制御を必要とす
る場合に有効である。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面とともに説明す
る。図1は本発明による第1実施例の光インタコネクト
送信回路の構成図、図2、図3及び図4は第1実施例に
用いられる回路の回路図である。図1の構成図におい
て、レーザダイオードアレイ110と送信回路102と
から成る光インタコネクト送信回路が、半導体パッケー
ジ101に搭載されている。送信パッケージ100は半
導体パッケージ101と光レセプタクル112とから成
る。光レセプタクル112には、ファイバリボンケーブ
ル114の先端に取り付けられた光コネクタ113が接
続される。レーザダイオードアレイ110はレーザダイ
オード111-1〜nから成り、ファイバリボンケーブ
ル114はファイバ心線115-1〜nから成る。レー
ザダイオード111-1〜nから出射された光信号は、
光レセプタクル112と光コネクタ113を経て、ファ
イバ心線115-1〜nに光学的に結合される。送信回
路102には、入力信号に基づきレーザダイオード11
1-1〜nを駆動するレーザダイオード駆動回路103-
1〜nと、基準電圧制御回路107と、バイアス電流制
御回路108と、パルス電流制御回路109とが集積さ
れている。各々の駆動回路103-1〜nは、入力段回
路104と中間段回路105と出力段回路106とから
成る。入力信号は、送信回路102(パッケージ10
1)の外部から入力段回路104へ与えられている。制
御信号は、送信回路102(パッケージ101)の外部
から、基準電圧制御回路107とバイアス電流制御回路
108とパルス電流制御回路109とへ与えられてい
る。
【0021】図2の回路図において、入力段回路104
は、トランジスタ11、12、13と抵抗21、22、
23とから成る差動増幅器(電圧比較回路)である。ト
ランジスタ11へ入力信号In-1のパルス電圧が、トラ
ンジスタ12へ基準電圧制御回路107から供給される
基準電圧Vrefが、差動入力として与えられている。入
力電圧と基準電圧Vrefを比較することによって信号を
判定し、後段の回路の差動入力を供給している。トラン
ジスタ13と抵抗23から成る電流ソース回路には、抵
抗回路31の出力電圧Vcs1が与えられている。中間段
回路105は、トランジスタ14、15と抵抗24、2
5とから成るエミッタフォロワ回路(レベルシフト回
路)である。後段の出力段回路106を駆動するための
差動入力を供給している。出力段回路106は、主とし
てトランジスタ16、17、18と抵抗26から成る差
動増幅器(電流スイッチング回路)である。中間段回路
105の差動出力によって、トランジスタ17側に流れ
る電流(レーザダイオード111-1を駆動するパルス
電流)とトランジスタ16側に流れる電流とを切り換え
ている。この電流を供給するソース回路は、トランジス
タ18と抵抗26とから成る。パルス電流制御回路10
9から制御電圧Vcs2が供給されると、トランジスタ1
8のベース電圧が変わるので、Vcs2に応じたパルス電
流がレーザダイオード111-1に流れる。トランジス
タ19と抵抗27から成る電流ソース回路は、レーザダ
イオード111-1にバイアス電流を流すための回路で
ある。バイアス電流制御回路108から制御電圧Vcs3
が供給されると、トランジスタ19のベース電圧が変わ
るので、Vcs3に応じたバイアス電流がレーザダイオー
ド111-1に流れる。固定抵抗回路31は、固定抵抗
42、43から成り、電源電圧Vcc、Veeを分圧するこ
とによって、入力段回路104の電流ソース回路へ制御
電圧Vcs1を与えている。固定抵抗42、43の抵抗値
をそれぞれR1、R2とすると、制御電圧Vcs1の値は
(Vee・R1+Vcc・R2)/(R1+R2)になる。基準電圧
制御回路107は可変抵抗回路41から成り、入力段回
路104へ基準電圧Vrefを供給している。バイアス電
流制御回路108は可変抵抗回路45から成り、出力段
回路106のバイアス電流ソース回路へ制御電圧Vcs3
を供給している。パルス電流制御回路109は可変抵抗
回路44から成り、出力段回路106のパルス電流ソー
ス回路へ制御電圧Vcs2を供給している。これらの可変
抵抗回路では、制御信号Controlに応じて抵抗値すなわ
ち電源電圧VccとVeeとの間の分圧比を変えることによ
り、制御電圧Vref、Vcs2またはVcs3を出力する。な
お、本第1実施例では、基準電圧制御回路107、バイ
アス電流制御回路108、パルス電流制御回路109は
送信回路102と同一の半導体基板に形成されている。
【0022】可変抵抗回路の構成は幾つか考えられる
が、そのうちの一例として、図3に抵抗とトランジスタ
スイッチを多段に組み合わせた回路を示す。図3におい
て可変抵抗回路は抵抗51-1〜m、52-1〜m、54
-1〜mとトランジスタ53-1〜mとから成る。制御信
号によってトランジスタ53-1〜mの何れかをonに
することで、出力電圧値を変えることができる。回路の
段数mを多く取れば、より細かく制御電圧を調整するこ
とが可能である。通常は、回路規模や消費電力が大きく
なり過ぎない範囲でm=3〜5が選択される。
【0023】ところで、図2における中間段回路105
のA点と出力段回路106のB点との間には、図4に示
す微分クリップ回路が接続されている。この回路は、送
信回路102と同じ半導体基板上に集積されている。図
4において、微分クリップ回路は、コンデンサ61と抵
抗62から成る微分回路と、抵抗63、64とダイオー
ド65とトランジスタ66から成るクリップ回路と、カ
ップリングコンデンサ67と抵抗68、70とトランジ
スタ69から成る結合回路とにより構成されている。抵
抗68は、電源電圧Vccより高い電源電圧Vrbに接
続されている。図11はこの微分クリップ回路の動作を
示す。図11(a)に示すような入力信号が入力段回路
104へ与えられると、A点の電圧は(b)に示すよう
に入力信号に対して逆位相で変化する。微分回路の出力
は、立上りと立下りの両方において(c)に示すような
微分電圧を出力する。クリップ回路では、ダイオード特
性を利用することにより、微分電圧の立上り(入力信号
の立下りに対応)のみを選択的に通過させる(なお、入
力信号が実施例の場合に対して逆極性である場合には微
分電圧の立下りのみを選択的に通過させる)。この電圧
は、結合回路のカップリングコンデンサ67を経て、ト
ランジスタ69のベース電圧を上昇させる。このとき、
B点の電圧の立上り(入力信号の立下りに対応)には、
Vrbによって持ち上げられ、Vccより高くなった電
圧が印加される。レーザダイオード111-1は入力信
号に対して同位相で光信号を出射しているので、光信号
の立下りにおいてレーザダイオード111-1へ逆バイ
アス電圧が印加されることになる。この逆バイアス電圧
により、光信号の立下りでは、レーザ活性層の内部に残
存していた注入キャリアが引き抜かれる。入力信号のパ
ルスパターンに関わらず、光信号の立上りの前には活性
層にキャリアが存在しなくなる。したがって、発振遅延
時間が一定になり、図8(c)に示したようなパターン
効果が十分抑制されるので、立上りにジッタが殆ど生じ
ることがない。また、逆バイアス電圧が加わると、レー
ザダイオード自身の容量やレーザダイオードと送信回路
間の配線の浮遊容量によって蓄積されていた電荷の放電
が加速されるので、図10(c)に示すように信号波形
の立下り時間が短縮される。光信号の立上りには微分電
圧が加えられていないので、図10(b)に示したよう
にレーザ緩和振動が強調されて信号レベルが大幅に変動
するということはない。
【0024】さて、本第1実施例では、基準電圧制御回
路107とバイアス電流制御回路108とパルス電流制
御回路109へ、次に述べる工程にしたがって制御信号
を送っている。図12は制御工程の手順を示す。まず、
図12(b)に示すパルス電流調整工程では、光信号の
パルス高さ(光強度)が所定の値Poになるように、主
としてパルス電流制御回路109へ制御信号を送る。こ
れに応じてパルス電流制御回路109から出力される制
御電圧Vcs2が変化し、出力段回路106の電流スイッ
チング回路に流れる電流Ipが調整される。次に、図1
2(c)に示すバイアス電流調整工程では、図12
(a)に示す入力信号の立上りに対して光信号の立上り
のディレイが所定の時間To+ΔToになるように(To
は送信回路102が有するディレイ、ΔToはレーザダ
イオードアレイ110の発振遅延時間)、主としてバイ
アス電流制御回路108へ制御信号を送る。これに応じ
て、バイアス電流制御回路108から出力される制御電
圧Vcs3が変化し、出力段回路106のバイアス電流ソ
ース回路に流れる電流Ibが調整される。最後に、図1
2(d)に示す基準電圧調整工程では、光信号のパルス
幅が入力信号のパルス幅Woに等しくなるように、基準
電圧制御回路107へ制御信号を送る。これに応じて基
準電圧制御回路107から出力される電圧、すなわち入
力段回路104に供給される基準電圧Vrefが調整され
る。
【0025】ここで一例として、大容量並列同期転送を
行なうために多数の送信パッケージ100を用いる場合
について具体的に述べる。パッケージ100には、閾電
流 Ith=3±1mA、スロープ効率0.22±0.0
2mW/mAの仕様のレーザダイオードアレイ110を
使用する(この仕様を満たすレーザダイオードアレイ
は、比較的容易に製作することが可能である。)。パッ
ケージ100の組立仕様は、レーザダイオードアレイ1
10とファイバリボンケーブル114との結合効率−7
±2dBとする(レーザ出射光のファーフィールドパタ
ーン、レーザダイオードアレイ110と光レセプタクル
112との位置合わせ・固定精度、光レセプタクル11
2と光コネクタ113との接続精度等のバラツキを考慮
に入れても、この仕様であれば比較的容易に組み立てる
ことが可能である。)。スロープ効率と結合効率の積を
とると、レーザダイオードアレイ110からファイバリ
ボンケーブル114への光出射効率ηは0.050±
0.025mW/mAになる。図12に示した制御工程
を行なう以前には、初期値として、出力段回路106の
電流スイッチング回路に電流Ipo=20mA、バイアス
電流ソース回路に電流Ibo=1mAが流れている。この
とき、パッケージ100から出射される光信号の光強度
Pと発振遅延時間ΔTには、閾電流Ithと光出射効率η
のバラツキによって偏差が生じる。数3はP、ΔTとI
th、ηとの関係式を示す(ΔTの式は数1と同様であ
る。レーザ活性層の注入キャリアのライフタイムτnに
はあまりバラツキがなく、約2nsである。)。
【0026】
【数3】
【0027】
【表1】
【0028】表1はIth、ηのバラツキに対するP、Δ
Tの偏差を示す。表1から、本発明を実施しなければ、
光強度P=0.425〜1.425mW、発振遅延時間
ΔT=103〜325psの偏差が生じることがわか
る。すなわち、異なるパッケージ間では、光信号の立上
りに約±100psのスキューが生じ、パルス幅が入力
信号より約200psも短くなってしまう。また、光信
号の主として立下りには、数2から求まるように光強度
Pのバラツキによって約±50psのスキューが生じる
(図4に示したような本発明による微分クリップ回路を
用いなければ、立下り時間tfは短縮されず、tf=20
0ps程度の値になる。)。したがって、転送速度がG
b/sオーダ以上になると、並列転送を行なうことが至
難になる。実際、本第1実施例による手段を全く講じな
い場合には、転送速度の上限はせいぜい500Mb/s
であるそこで、図12(b)(c)に示した制御工程に
おいて、光強度と発振遅延時間が所定の値Po、ΔToに
なるようにパルス電流Ipとバイアス電流Ibを調整す
る。Po、ΔToの値は、基準となる閾電流Itho、光出
射効率ηoの値を設定し、数4に基づいて決める。ライ
フタイムτnoは約2nsである。ここでは、Itho=3
mA、ηo=0.025mW/mAを基準値としたの
で、Po=0.45mW、ΔTo=211psである。パ
ルス電流Ipとバイアス電流Ibは、閾電流Ithと光出射
効率ηのバラツキに応じて数5を満たすように制御され
る。数4及び数5の連立方程式を解くことにより、Ip
とIbは数6に示すように求まる。
【0029】
【数4】
【0030】
【数5】
【0031】
【数6】
【0032】
【表2】
【0033】表2は、本第1実施例を用いてIth、ηの
バラツキによるP、ΔTの偏差を補正した場合のIpと
Ibの値を示す。表2から、図3に示したような可変抵
抗回路によって制御電圧Vcs2、Vcs3を段階的に切り換
えてパルス電流Ipを6.7〜 20mA、バイアス電
流Ibを0〜3.3mAの範囲で調整することにより、
異なるパッケージ間において光強度Pを概ね約0.45
mWに均一化し、発振遅延時間ΔTをほぼ約210ps
に揃えることができたことがわかる。したがって、光信
号の立上り及び立下りのスキューは殆ど生じることがな
い。なお、この段階では、光信号のパルス幅は入力信号
よりΔT=210psの分だけ狭い状態にある。図12
に示した基準電圧調整工程では、光信号のパルス幅が入
力信号のパルス幅Woに等しくなるように基準電圧Vref
を調整する。図3に示したような可変抵抗回路によって
基準電圧Vrefを入力信号の電圧振幅の中心値Voより段
階的に減少させることにより、レーザダイオードアレイ
110を駆動するパルス電流のパルス幅が約210ps
広がり、光信号のパルス幅はWoにほぼ等しくなる。し
たがって、入力信号に対する光信号のデューティー比
は、ほぼ約100%に補正される。
【0034】以上をまとめると、本第1実施例によれ
ば、レーザダイオードアレイ110と送信回路102を
備える光インタコネクト送信回路において、送信回路1
02の外部から制御信号を与えることにより、可変抵抗
回路から成る基準電圧制御回路107、バイアス電流制
御回路108、またはパルス電流制御回路109の抵抗
値を制御して、送信回路102を構成する入力段回路1
04の差動増幅器の基準電圧Vref、出力段回路106
の電流スイッチング用電流ソース回路の制御電圧Vcs
2、出力段回路106のバイアス用電流ソース回路の制
御電圧Vcs3を調整することができる。したがって、光
インタコネクト送信回路から出射される光信号に関し
て、発振遅延によるデューティー比の減少を補償し、発
振遅延時間のバラツキによる立上りのスキューを低減
し、光強度のバラツキによる立下りのスキューを低減す
ることが可能になる効果がある。また、本第1実施例に
よれば、送信回路102に微分クリップ回路を設けるこ
とにより、光信号の立下りにおいてレーザダイオードア
レイ110に逆バイアス電圧を印加することができる。
したがって、パターン効果による立上りのジッタを低減
し、立下り時間を短縮することが可能になる効果があ
る。さらに、上記効果により、本第1実施例の送信パッ
ケージ100を多数用いる場合においても、パッケージ
間の特性バラツキによるスキュー及びジッタを補正する
ことができる。すなわち、Gb/s以上の転送速度で超
高速・大容量並列転送を行なうことが可能になる。もし
本発明による手段を全く用いずに第1実施例と同様の高
速・大容量化を図ろうとすると、レーザダイオードアレ
イやパッケージングに関する仕様を非常に厳しくする必
要がある。例えば、閾電流Ithの仕様は3.0±0.2
mA、光出射効率ηの仕様は−5.4±0.4dB(組
立精度に換算すると0.5μm以下)になり、歩留まり
はそれぞれ本第1実施例の10%以下に下がってしま
う。すなわち、本第1実施例によれば、本発明を用いな
い場合に比べて2桁以上製造コストを低減することがで
きる効果がある。なお、本第1実施例に用いた可変抵抗
回路や微分クリップ回路は送信回路と同一の半導体基板
に集積されており、比較的小さい回路規模で実現するこ
とが可能である。したがって、従来の技術のように小型
化や低消費電力化の妨げになることは全くなく、送信パ
ッケージを高密度に実装することが可能になる効果があ
る。本第1実施例では可変抵抗回路の抵抗値すなわち制
御電圧の設定値の切り換え段数を3〜5としているが、
言うまでもなく段数はスキュー及びジッタの仕様に応じ
て変更することが可能である。また、本第1実施例では
三つの制御回路及び微分クリップ回路を全て備えている
が、転送速度が比較的遅くても良い場合には、スキュー
及びジッタの支配的要因が何であるかによって上記回路
の何れかを省略する場合も有り得る。
【0035】図5は本発明による第2実施例の光インタ
コネクト送信回路の構成図である。本第2実施例の主要
部の構成と動作は上記第1実施例とほぼ同様であるが、
図5において送信パッケージ200が記憶回路216を
備えている点が第1実施例と異なっている。送信パッケ
ージ200は半導体パッケージ201と光レセプタクル
212とから成り、このパッケージ201にレーザダイ
オードアレイ210と送信回路202と記憶回路216
とから成る光インタコネクト送信回路が搭載されてい
る。光レセプタクル212は、ファイバリボンケーブル
214の先端の光コネクタ213に接続される。レーザ
ダイオードアレイ210を構成するレーザダイオード2
11-1〜nから出射された光信号は、光レセプタクル
212と光コネクタ213を経て、ファイバリボンケー
ブル214を構成するファイバ心線215-1〜nへに
光学的に結合される。送信回路202は、レーザダイオ
ード211-1〜nを駆動するレーザダイオード駆動回
路203-1〜nと、可変抵抗回路から成る基準電圧制
御回路207とバイアス電流制御回路208とパルス電
流制御回路209とから成る。各々の駆動回路203-
1〜nは、入力段回路204と中間段回路205と出力
段回路206とから成る。入力信号は送信回路202の
外部から入力段回路204へ与えられ、制御信号は送信
回路202の外部から記憶回路216へ与えられてい
る。記憶回路216から読み出された出力信号は、基準
電圧制御回路207とバイアス電流制御回路208とパ
ルス電流制御回路209とへ供給されている。記憶回路
216はPROM(Programmable Rea
d−OnlyMemory)から成り、送信回路202
と同一の半導体チップに形成されている。記憶回路21
6には、当初(図12において既に述べたような制御工
程を行なう前)、予め決められた制御信号が書き込まれ
ている。このとき、入力段回路204には基準電圧Vre
fとして入力信号の中心電圧Voが、出力段回路206の
パルス電流ソース回路にはパルス電流の初期値Ipoに対
応する制御電圧Vcs2が、出力段回路206のバイアス
電流ソース回路にはバイアス電流の初期値Iboに対応す
る制御電圧Vcs3が供給されている。記憶回路216の
再書き込み工程では、まず、光信号の立上り/立下りの
スキューを低減するため、レーザダイオードアレイ21
0の閾電流Ith(送信パッケージ200を組み立てる前
に予め測定されている。)と、ファイバリボンケーブル
214への光出射効率η(送信パッケージ200を組み
立てた後に光強度Pを測定することによって数3から求
まる。)との値を用い、数6に基づいてパルス電流Ip
とバイアス電流Ibの補正値を決める。また、光信号の
発振遅延時間ΔTによるデューティー比の減少分を補償
するため、中心電圧Voに対する基準電圧Vrefの補正値
を決める。次に、基準電圧制御回路207から補正値V
refを、バイアス電流制御回路208から補正値Ibに対
応する制御電圧Vcs3を、パルス電流制御回路209か
ら補正値Ipに対応する制御電圧Vcs2を出力させるた
め、既に記憶されていた制御信号の初期値を消去した
後、アドレス信号とともに新しい制御信号を記憶回路2
16に書き込む。以上のような再書き込み工程が終了し
た後は、デューティー比及びスキューが改善された光信
号が、送信パッケージ200から出射されるようにな
る。
【0036】本第2実施例によれば、送信パッケージ2
00を動作させる際、先述した第1実施例のように制御
信号を送り続ける必要がない。送信パッケージ200を
製品として出荷する以前に予めパッケージ毎に上記記憶
回路216の再書き込み工程を行なっておくことによ
り、送信パッケージ200の仕様を見かけ上は全く均一
化し、多数の送信パッケージ200を均等に取り扱うこ
とが可能になるという効果がある。この効果は、特に、
ユーザが多数の送信パッケージ200を用いて超高速・
大容量並列同期システムを構築する際に顕著である。な
ぜなら、送信パッケージを製造する際に再書き込み工程
を行なう際のパッケージングコストの方が、送信パッケ
ージを購入したユーザが調整を行なう際のシステムコス
トより安いからである。上述した再書き込み工程は、送
信パッケージ200の光強度や伝送波形のアイパターン
等の特性を測定する製品検査システムにROMライター
等を組み合わせることによって簡便に実施することがで
きる。後述するように記憶回路216の規模は小さいの
で、これに伴う製造コストは考慮すべき程ではない。し
たがって、システムコストは、ユーザ側の余分な制御工
程が不要になる分だけ低減されることになる。本第2実
施例における記憶回路216の規模は、転送速度の仕様
に対して基準電圧Vref、制御電圧Vcs2または制御電圧
Vcs3をどの程度の精度で調整する必要があるか(可変
抵抗回路の抵抗値を何段階切り換える必要があるか)に
依存している。本第2実施例では各電圧を5段階で調節
することにしたので、回路規模は16bitで十分であ
り、制御/アドレス/消去信号に必要な信号ピン数も少
なくて良い。したがって、記憶回路216のサイズや消
費電力を小さく抑えることができるので、第2実施例の
送信パッケージ200は第1実施例の送信パッケージ1
00に比べて若干大きくなる程度で済む。
【0037】ここで、上記第2実施例の光インタコネク
ト送信回路(送信パッケージ)を用いた光インタコネク
ト送信装置の一実施例を示す。図6は本発明による第3
実施例の光インタコネクト送信装置の構成図である。図
6において、光インタコネクト送信装置は、上記第2実
施例の光インタコネクト送信回路を内蔵する送信パッケ
ージ310と、光インタコネクト受信回路を内蔵する受
信パッケージ312と、半導体デバイスを内蔵する半導
体パッケージ302と、これらのパッケージが搭載され
る配線基板301を備えている。配線基板301は、筐
体のバックプレーンボード320に接続される。配線基
板301のサイドエッジには、送信パッケージ310や
受信パッケージ312が有する光レセプタクルのハウジ
ング304と、電気コネクタ303、305とが取り付
けられている。バックプレーンボード320には、ファ
イバケーブル307が接続された光コネクタのハウジン
グ322と、電気ケーブル306、308がそれぞれ接
続された電気コネクタ321、323とが取り付けられ
ている。バックプレーンボード320の背後では、ファ
イバケーブル307が他の光インタコネクト送信装置と
受信装置の光コネクタに接続され、ネットワークを形成
している。図中の左向きの矢印は、受信パッケージ31
2から半導体パッケージ302へ向かう信号の流れ、右
向きの矢印は半導体パッケージ302から送信パッケー
ジ310に向かう信号の流れを表している。本第3実施
例によれば、既に第2実施例に関して述べたように予め
送信パッケージ310内部の記憶回路に制御信号が書き
込まれているので、パッケージ310を配線基板301
に実装した後に余分な調整を行なう必要がない。したが
って、例えば超並列コンピュータのプロセッサ間接続網
のように非常に大規模かつ大容量のネットワークを構築
する際には、調整に要する作業時間や人件費を大幅に削
減することができるという効果がある。
【0038】図7は本発明による第4実施例の光インタ
コネクト送信装置の構成図である。本第4実施例の構成
は先述した第3実施例とほぼ同様であるが、第1実施例
の光インタコネクト送信回路を用い、記憶回路が送信パ
ッケージの外部に設けられている点が異なっている。図
7において、光インタコネクト送信装置は、第1実施例
の光インタコネクト送信回路を内蔵する送信パッケージ
410と、光インタコネクト受信回路を内蔵する受信パ
ッケージ412と、半導体デバイスを内蔵する半導体パ
ッケージ402と、記憶回路を内蔵する半導体パッケー
ジ411と、これらのパッケージが搭載される配線基板
401を備えている。筐体のバックプレーンボード42
0に接続される配線基板401のサイドエッジには、送
信パッケージ410や受信パッケージ412が有する光
レセプタクルのハウジング404と、電気コネクタ40
3、405とが取り付けられ、半導体パッケージ411
の近傍に電気コネクタ406が取り付けられている。バ
ックプレーンボード420には、光コネクタのハウジン
グ422と、電気コネクタ421、423とが取り付け
られている。バックプレーンボード420の背後では、
ファイバケーブル407と、電気ケーブル406、40
8が配線されている。本第4実施例では、各々の送信パ
ッケージ410の特性に対応した制御信号が、電気コネ
クタ406を経由して半導体パッケージ411に搭載さ
れた記憶回路に書き込まれる。記憶回路への書き込み工
程は、送信パッケージ410を配線基板401に実装し
た後、先述の第2実施例に示した工程に準じて行なわれ
る。送信パッケージ410は、図中の矢印に示すよう
に、配線基板401の配線を介して記憶回路から読み出
される出力によって制御される。こうして、各々のパッ
ケージ410から出射される光信号のデューティー比が
矯正され、パッケージ410間のスキューが低減され
る。本第4実施例によれば、第2実施例とは異なり、個
々の送信パッケージ410には記憶回路を設ける必要が
ない。したがって、少しでも送信パッケージ410を小
型化し、配線基板401への実装密度を向上したい場合
に効果がある。さらに、配線基板401の信号伝送特性
を含めた上で送信パッケージ410の調整を行なうこと
ができるので、非常に高精度の制御を必要とする場合に
有利である。また、第2実施例ではパッケージングコス
トとシステムコストとを比較したが、例えばパッケージ
製造メーカとユーザであるシステム製造メーカとが同一
である場合等においては、送信パッケージ410の製造
とこれの配線基板401への実装とを一括して行なうこ
とができるので、第4実施例における調整コストと第2
実施例における調整コストとはほぼ釣り合うことにな
る。したがって、第1実施例のように制御信号を供給し
ながら送信パッケージを駆動する場合に比べて、第4実
施例に第2実施例と同様のコスト削減効果があることは
明らかである。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、光インタコネクト送信
回路から出射される光信号のデューティー比を補正し、
立上り及び立下りのスキューとジッタを抑制することが
できる効果がある。また、多数の光インタコネクト送信
回路を用いる場合においても送信パッケージ間の特性の
バラツキを低減できるので、大容量かつ超高速の並列同
期転送を実現することが可能になる効果がある。さら
に、従来の技術に比べて送信パッケージを小型化、低消
費電力化、高信頼化することが可能であり、光インタコ
ネクト送信装置において配線基板への実装密度を向上す
ることが可能になる効果がある。また、特に歩留まりの
点で製造コストが格段に削減される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光インタコネクト送信回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の光インタコネクト送信回
路の回路図である。
【図3】本発明の第1実施例の光インタコネクト送信回
路における可変抵抗回路の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の光インタコネクト送信回
路における微分クリップ回路の一例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例の光インタコネクト送信回
路の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3実施例の光インタコネクト送信装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4実施例の光インタコネクト送信装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の光インタコネクト送信回路の送信波形を
示す図である。
【図9】従来の光インタコネクト送信回路の受信波形を
示す図である。
【図10】従来と本発明の第1実施例の光インタコネク
ト送信回路の送信波形を示す図である。
【図11】本発明の第1実施例の光インタコネクト送信
回路における微分クリップ回路の波形を示す図である。
【図12】本発明の第1実施例の光インタコネクト送信
回路における制御工程を示す図である。
【符号の説明】
100、200 送信パッケージ 101、202 半導体パッケージ 102、202 送信回路 103-1〜n、203-1〜n レーザダイオード駆動
回路 104、204 入力段回路 105、205 中間段回路 106、206 出力段回路 107、207 基準電圧制御回路 108、208 バイアス電流制御回路 109、209 パルス電流制御回路 110、210 レーザダイオードアレイ 111-1〜n、211-1〜n レーザダイオード 112、212 光レセプタクル 113、213 光コネクタ 114、214 ファイバリボンケーブル 115-1〜n、215-1〜n ファイバ心線 216 記憶回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06 10/00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードアレイと送信回路とを
    備え、 該送信回路は、各レーザダイオード対応に、入力信号の
    パルス電圧と基準電圧が入力される入力段差動増幅器と
    該入力段差動増幅器の出力に応じて前記レーザダイオー
    ドを駆動するパルス電流を切り換える出力段差動増幅器
    を備えると共に、制御信号に応じて電源の電圧を分割
    し、前記基準電圧を前記各入力段差動増幅器に与える可
    変抵抗回路とを備え、 前記各レーザダイオードから出力される光信号のパルス
    幅が前記入力信号のパルス幅に等しくなるように、前記
    制御信号が前記送信回路の外部から供給されることを特
    徴とする光インタコネクト送信回路。
  2. 【請求項2】 レーザダイオードアレイと送信回路とを
    備え、 該送信回路は、各レーザダイオード対応に、入力信号の
    パルス電圧と基準電圧が入力される入力段差動増幅器と
    該入力段差動増幅器の出力に応じて前記レーザダイオー
    ドを駆動するパルス電流を切り換える出力段差動増幅器
    を備えると共に、前記レーザダイオード対応に設けられ
    制御電圧に応じて前記レーザダイオードにバイアス電流
    を印加する電流ソース回路と、制御信号に応じて電源の
    電圧を分割し、前記各電流ソース回路に前記制御電圧を
    与える可変抵抗回路とを備え、 前記各レーザダイオードから出力される光信号の発振遅
    延時間が所定の値になるように前記制御電圧を制御する
    前記制御信号が、前記送信回路の外部から供給されるこ
    とを特徴とする光インタコネクト送信回路。
  3. 【請求項3】 レーザダイオードアレイと送信回路とを
    備え、 該送信回路は、各レーザダイオード対応に、入力信号の
    パルス電圧と基準電圧が入力される入力段差動増幅器
    と、該入力段差動増幅器の出力に応じて前記レーザダイ
    オードを駆動するパルス電流を切り換える出力段差動増
    幅器を備えると共に、微分回路とクリップ回路と結合回
    路から成り、前記入力段差動増幅器とレーザダイオード
    の間に接続され、前記入力段差動増幅器の出力電圧の立
    上り(または立下り)の微分電圧を前記レーザダイオー
    ドに印加する微分クリップ回路とを備え、 前記各レーザダイオードから出力される光信号の立下り
    において逆バイアス電圧が印加されることを特徴とする
    光インタコネクト送信回路。
  4. 【請求項4】 レーザダイオードアレイと送信回路とを
    備え、 該送信回路は、各レーザダイオード対応に、入力信号の
    パルス電圧と基準電圧が入力される入力段差動増幅器
    と、該入力段差動増幅器の出力に応じて前記レーザダイ
    オードを駆動するパルス電流を切り換える出力段差動増
    幅器を備えると共に、制御信号に応じて電源の電圧を分
    割し、前記各出力段差動増幅器の電流ソース回路の制御
    電圧を与える可変抵抗回路とを備え、 前記各レーザダイオードから出力される光信号のパルス
    高さが所定の値になるように、前記制御信号が前記送信
    回路の外部から供給されることを特徴とする光インタコ
    ネクト送信回路。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項4
    記載の光インタコネクト送信回路において、 前記可変抵抗回路は、前記送信回路と同じ半導体基板に
    形成されて成ることを特徴とする光インタコネクト送信
    回路。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の光インタコネクト送信回
    路において、 前記微分クリップ回路は、前記送信回路と同じ半導体基
    板に形成されて成ることを特徴とする光インタコネクト
    送信回路。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2または請求項4
    記載の光インタコネクト送信回路において、 前記制御信号が書き込まれる記憶回路を備え、該記憶回
    路から読み出される出力により前記可変抵抗回路が制御
    されることを特徴とする光インタコネクト送信回路。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の光インタコネクト送信回
    路において、 前記記憶回路は前記送信回路と同じ半導体基板に形成さ
    れて成ることを特徴とする光インタコネクト送信回路。
  9. 【請求項9】 レーザダイオードアレイと送信回路とを
    備え、 該送信回路は、各レーザダイオード対応に、入力信号の
    パルス電圧と基準電圧が入力される入力段差動増幅器と
    該入力段差動増幅器の出力に応じて前記レーザダイオー
    ドを駆動するパルス電流を切り換える出力段差動増幅器
    を備えると共に、 第1の制御信号に応じて電源の電圧
    を分割し、前記基準電圧を前記各入力段差動増幅器に与
    える第1の可変抵抗回路と、 前記レーザダイオード対応に設けられ制御電圧に応じて
    前記レーザダイオードにバイアス電流を印加する電流ソ
    ース回路と、第2の制御信号に応じて電源の電圧を分割
    し、前記各電流ソース回路に前記制御電圧を与える第2
    の可変抵抗回路と、 第3の制御信号に応じて電源の電圧を分割し、前記各出
    力段差動増幅器の電流ソース回路の制御電圧を与える第
    3の可変抵抗回路とを備え、 前記第1の制御信号は前記各レーザダイオードから出力
    される光信号のパルス幅が前記入力信号のパルス幅に等
    しくなるように前記第1の可変抵抗回路を制御し、 前記第2の制御信号は前記各レーザダイオードから出力
    される光信号の発振遅延時間が所定の値になるように前
    記第2の可変抵抗回路を制御し、 前記第3の制御信号は前記各レーザダイオードから出力
    される光信号のパルス高さが所定の値になるように前記
    第3の可変抵抗回路を制御し、 前記第1、第2、第3の各制御信号が前記送信回路の外
    部から供給されることを特徴とする光インタコネクト送
    信回路。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の光インタコネクト送信
    回路において、 前記第1、第2または第3の可変抵抗回路は、前記送信
    回路と同じ半導体基板に形成されて成ることを特徴とす
    る光インタコネクト送信回路。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10記載の光イ
    ンタコネクト送信回路において、 前記各制御信号が書き込まれる記憶回路を備え、該記憶
    回路から読み出される出力により前記第1、第2または
    第3の可変抵抗回路が制御されることを特徴とする光イ
    ンタコネクト送信回路。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の光インタコネクト送
    信回路において、 前記記憶回路は前記送信回路と同じ半導体基板に形成さ
    れて成ることを特徴とする光インタコネクト送信回路。
  13. 【請求項13】 請求項7、請求項8、請求項11また
    は請求項12記載の光インタコネクト送信回路におい
    て、 前記記憶回路はプログラマブルリードオンリーメモリ回
    路から成ることを特徴とする光インタコネクト送信回
    路。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の光インタコネクト送
    信回路を内蔵する複数の半導体パッケージと、該半導体
    パッケージが搭載される配線基板とを備え、 複数の前記光インタコネクト送信回路から出力される光
    信号のパルス幅、発振遅延時間そしてパルス高さが互い
    に等しくなるように、前記各光インタコネクト送信回路
    それぞれに対応する前記第1、第2、第3の制御信号が
    前記各記憶回路それぞれに個別に書き込まれた後、前記
    複数の半導体パッケージが前記配線基板に搭載されて成
    ることを特徴とする光インタコネクト送信装置。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の光インタコネクト送
    信回路を内蔵する複数の第1の半導体パッケージと、記
    憶回路を内蔵する第2の半導体パッケージと、前記第1
    の半導体パッケージと前記第2の半導体パッケージとが
    搭載される配線基板とを備え、 複数の前記光インタコネクト送信回路から出力される光
    信号のパルス幅、発振遅延時間そしてパルス高さが互い
    に等しくなるように、前記光インタコネクト送信回路全
    数に対応する前記各第1、第2、第3の制御信号が一括
    して前記記憶回路へ書き込まれ、前記配線基板を経て前
    記記憶回路から読み出される出力により、前記各光イン
    タコネクト送信回路それぞれに備わる前記第1、第2ま
    たは第3の可変抵抗回路が制御されることを特徴とする
    光インタコネクト送信装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15記載の光
    インタコネクト送信装置において、 前記記憶回路はプログラマブルリードオンリーメモリ回
    路から成ることを特徴とする光インタコネクト送信装
    置。
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