JPH07505050A - オートタキシン:癌診断及び治療に有用な運動能刺激タンパク質 - Google Patents
オートタキシン:癌診断及び治療に有用な運動能刺激タンパク質Info
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- JPH07505050A JPH07505050A JP5512595A JP51259593A JPH07505050A JP H07505050 A JPH07505050 A JP H07505050A JP 5512595 A JP5512595 A JP 5512595A JP 51259593 A JP51259593 A JP 51259593A JP H07505050 A JPH07505050 A JP H07505050A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
オートタキシン:癌診断及び治療に有用な運動能刺激タン本発明は一般に運動能
刺激ペプチド及び該ペプチドを含有する組成物に係る。特に、本発明は該ペプチ
ド、例えばオートタキシン(autotaxin、ATX)の精製形態、オート
タキシンをコードするDNAセグメント、該DNAセグメントを含む組換えDN
A分子、該組換えDNA分子を含む細胞、オートタキシンの製造方法、オートタ
キシンに対する抗体、並びに該ペプチド及びDNAセグメントを使用する癌診断
及び治療法に係る。
従来技術
細胞運動能は胚事象、成人組織改変、創傷治癒、血管形成、免疫防御及び腫瘍細
胞の転移に重要な役割を果たす(Singer、S、J、 and Kupfe
r、A。
(1986) Ann、Rev、Ce1l Biol。
2、337−365)。正常な生理的プロセスで(よ、運動能は厳密に調節され
る。他方、腫瘍細胞運動能1ま異常に調節されるか又は自己調節され得る。腫瘍
細胞(言種々の物質に対して自発運動的に応答し得る。このような物質には、散
乱因子(Rosen、E、M、ら、 (1989)In Vitro Ce1l
Devel、Biol。
25、163−173)及び成長因子(Kahan。
B、W、ら、 (1987) Cancer Res。
47、6324−6328; 5tracke、M。
■、ら、 (1989) J、Exp、Med、 170゜1649−1669
; Wang、 J、 M、ら (19eau、 J、ら (1991) Pr
oc、 Natl、 Acad、sci、 USA 88. 2893−289
7)のような宿主由来因子、細胞外マトリックスの成分(MeCarthy、J
、B、ら(1984) J、 Ce ] IBio1. 98. 1474−1
480)並びに腫瘍分泌又はオートクリン(autocrine)因子(L i
。
t ta、L、A、 ら (1988) Cancer 5u(1985) C
l1n、Immunol、Immun。
Ll±h、 37. 387−396; Atn1p、K。
Dl、ら(1987) Biochem、Bio h s。
Res、Comm、 1.46. 996−1002: 0hnishi、T、
ら(1990) J、Neurosurg、 73. 881−888; 5i
lletti。
S、ら(1991) Cancer Res、51゜3507−3511 ;及
びWatanabe、H,ら(1991) J、Biol、Chem、 266
、13442−13448)がある。
多数の型の宿主由来可溶性因子は細胞運動を刺激するために傍分泌式に作用する
。胚線維芽細胞及び平滑筋細胞により産生される「散乱因子(scatter
fact。
rs)Jと呼称される運動部刺激タンパク質が同定されている(Stoker、
M、ら(1987) Nature327、239−242)。散乱因子は上皮
細胞、ケラチノサイト、血管内皮細胞及び癌細胞(Stokey。
M、ら(1987) Nature 327. 239−242; Rosen
、E、M、ら(1990) Pr。
c、soc、Exp、Biol、Med、 195. 34−43;及びWei
dner、に、M、ら(1990)J、Ce11.Biol、 111. 20
97−2108)によりランダム及び管理下の運動能を刺激するが、線維芽細胞
により刺激することはない。更に、神経成長因子(Kahan、B、W、ら(1
987) CancerRes、 47. 6324−6328)、インシュリ
ン様成長因子−1(Stracke、M、L、 ら(198ン−6(T a m
m、I 、ら(1989) J、Ex 0Med、 170. 1649−16
69)、インターロイキン−8(Wang、 J、 M、ら(1990) Bi
ochem、Biophys、Res、Comm、 169゜165−170)
及び酸性線維芽細胞成長因子(Jouanneau、J、ら(1991) Pr
oc、Natl。
Acad、Sci、USA 88. 2893−2897)を始めとする多数の
宿主分泌成長因子は、腫瘍細胞における運動能を刺激することが立証された。こ
れらの傍分泌因子は腫瘍細胞運動能の「帰還性」又は指向性に影響し得る。
これらの宿主由来因子とは対照的に、多(の型の腫瘍細胞は当該因子を形成する
同一腫瘍細胞により這・動部を刺激する「オートクリン運動部因子」なるタンパ
ク質を産生ずることが知見された(Liotta、L、A、、 ら(1986)
Proc、Natl、Acad、Sci、USA 83. 3302−330
6)、オートクリン運動部因子は所与の型の癌細胞に特異的ではなく、多くの型
の癌細胞に対して広範囲の活性を有しており(Kohn、E。
C0ら(1990) Int、J、Cancer 46゜287−292)、正
常線維芽細胞又は白血球にはほとんど作用しない。
従来同定されているオートクリン運動部因子は細胞表面レセプター(Strac
ke、M、L、ら(1987)Biochem、Bjophys、Res、Co
mm。
147、 339−345; Nabi、1.R,ら(1990) Cance
r Res、 50. 409−414; Watanabe、H,ら(199
1) J、Biol、chem、 266、13442−13448)を介して
作用し、偽足突起(Guirgu!s、R,ら(1987) Nature 3
29. 261−263)を形成し、ランダム及び管理下の両方の移動をもたら
す−3306; Atn1p、に、D、ら(1987) 旦iochem、Bj
ophys、Res、Comm、 146、 996−1002; 0hnis
hi、T、ら(1990) J、Neurosurg、 73. 881−88
8.)。
ヒトA2058メラノーマ細胞の従来の研究により、これらの細胞はオートクリ
ン運動部因子の特に豊富な供給源であることが立証されている。まず約5QkD
aの分子量を有するオートタリン運動部因子がこれらの細胞のならし培地から単
離された(Liotta、L、A、ら(1986) Proc、Natl、Ac
ad、Sci、USA83、3302−3306)。その後、同一分子量を有す
る類似の腫瘍細胞由来又は誘導因子が複数の研究者により報告及び精製された(
Atn ip、に、D、ら(19S、 L、ら(1988) J、 Ce I
I Sc i、90゜391−399: 0hnishi、T、ら(1990)
111、2097−2108)。このような因子は腫瘍細胞浸潤において主要な
役割を果たすと考えられる。
従来同定された運動能因子のほとんどは均質にまで精製されておらず、配列決定
もされていない。本明細書中でオートタキシン(ATX)と呼称する本発明の新
規腫瘍運動部因子は、2−Dゲル電気泳動により精製され、均質サンプルである
ことが確認された。本発明のタンパク質は従来同定又は精製された運動能因子の
いずれとも異なる。ATXの分子サイズは約125kDaであり、約7.7の等
電点を有する。ATXはpM濃度でヒトA2058メラノーマ細胞のランダム及
び管理下の両方の移動を刺激する。この因子(ATX)の活性は百日咳毒素によ
る阻害に対して完全に感受性である。細胞運動能を刺激することが知られている
従来の因子を含む哺乳動物タンパク質と本発明のタンパク質との間に顕著な相同
は存在しないことが判明した。
患者の個々の腫瘍の侵襲を予測し、治療後の腫瘍の局所再発を予測し、浸潤性腫
瘍の発生の危険が高い患者を識別する臨床的必要性は甚大である。本発明はヒト
癌の浸潤潜在性に機能的に関連する機能的マーカーを提供する。本発明は更に、
体液又は組織に分泌されたこのマーカーのアッセイを提供する。本発明のアッセ
イはヒト悪性腫瘍及び他の炎症性、線維症性、感染性又は治癒性疾患の検出、診
断及び治療に使用することができる。
発明の要約
本発明は一般に運動部刺激ペプチド及び該ペプチドをコードするDNAセグメン
トに係る。
本発明の特定の目的は、以下の文中でオートタキシンと呼称する運動部刺激ペプ
チドを提供することである。
本発明の別の目的は、オートタキシンをコードするDNAセグメント及び該セグ
メントを含む組換えDNA分子を提供することである。本発明の更に別の目的は
、このような組換え分子を含む細胞及び該細胞を使用するオートタキシンの製造
方法を提供することである。
本発明の更に別の目的は、オートタキシンの精製方法を提供することである。
本発明のその他の目的及び利点は以下の説明に明示される。
図面の簡単な説明
図1゜疎水性相互作用によるATXの分画。A2058ならし培地の200m1
サンプルをフェニル5epharose−4Bの20QmLカラム上でクロマト
グラフィーにかけた。緩衝液Aは50mM Tr i s CpH7,5)、5
%メタノール及び1.2M硫酸アンモニウムとした。緩衝液Bは50mM Tr
is (pH7,5) 、5%メタノール及び50%エチレングリコールとし
た。勾配(−一一一)は減少濃度の硫酸アンモニウム(1,2→O,OM)と増
加濃度のエチレングリコール(0→50%)との二重直線勾配を表す。280n
mの吸光度()をモニターした処、タンパク質の大部分はカラムに結合しなかっ
た。Boyden Chamberアッセイを使用して運動能刺激能について1
0m1フラクシヨンをアッセイした(○)。運動部活性のピークは900〜10
50分に勾配の〜12%で出現した。
図2゜レクチンアフィニテイクロマトグラフイーによるATXの単離。フェニル
5epharose活性ピーク2Qmlずつを40m1コンカナバリンA Af
fi−Gelカラム上でアフィニティ精製した。0.05MTris (pH7
,5) 、O,IM NaCl、0.01MCac1g及び20%エチレングリ
コールから構成される緩衝液中のメチルα−D−マンノピラノシド(0゜QmM
。
10mM及び500 mM)の段階的勾配(−−−−)で結合成分を溶離した。
280 nmの吸光度()をモニターした処、タンパク質成分の大部分はカラム
に結合していなかった。10mLフラクション中の運動能(1,。
0、、、>をアッセイした処、500mM溶離液濃度に1に検出された。7回の
クロマトグラフィーのうちの1回を示す。
図3゜弱アニオン交換クロマトグラフィーによるATXの精製。Con Aアフ
ィニティ力ラムから溶出した活性ピークの約30%をZORBAX BioSe
ries−WAXカラムに加えた。10mM Tr is (DH7,5)及び
30%エチレングリコールから構成される緩衝液中でNaC1勾配C−−−−)
を使用して結合成分を溶離した。
1.0mlフラクション中の運動能(○)をアッセイした。
活性ピークは勾配の浅い部分に別個ではあるが広い領域で溶出した。230nm
の吸光度()をモニターした。カラムに強力に結合した活性に会合しないタンパ
ク質成分の大部分は1.0M NaC1で溶出した。2回のクロマトグラフィー
のうちの1回を示す。
図4゜分子篩排除クロマトグラフィーによるATXの精製。弱アニオン交換カラ
ムから溶出した活性ピーク全体を一連f)TSKhラム(4000SW、400
0SW、30oosw及び2000 SWの順)に加えた。0.1MNaPO4
CpH7,2) 、10%メタノール及び10%エチレングリコールから構成さ
れる緩衝液中でタンパク質を溶離した。235nmの吸光度()をモニターする
ことにより2つの主要なタンパク質ビークが検出された。
0.4mlサンプル中で運動能(、、、O,、、)をアッセイした処、主に最初
の小さいほうのタンパク質ピークに検出された。
図5゜強アニオン交換クロマトグラフィーによるATXの最終精製。分子篩排除
系からの活性ピークの約15%をPro−Pac PALカラムに加えた。カラ
ムに結合したタンパク質を10mM Tris (pH7,5)、5%メタノー
ル及び20%エチレングリコールから構成される緩衝液中でNaCl勾配(−−
−−)を使用して溶離した。
215nmの吸光度()をモニターした。115(、、、O,、、)又は1/1
5(、,0,、)の2種の異なる希釈率で1.0mlフラクシ町ン中の運動能活
性をアッセイした。活性は勾配の中心領域で二重タンパク質ビークに対応するこ
とが判明した。
図6゜種々の精製段階からの活性ピークに会合するタンパク質成分。各クロマト
グラフィー分画からの活性ピークをプールし、濃縮し、SO3−ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動により分析した。各パネルのレーンlは分子量標準を示す。パ
ネルA)は非還元条件下で実施した最初の3回の精製段階の8−16%勾配ゲル
を示す。レーン2はフェニル5epharose分画から溶出した活性ピークの
プールのアリコートである。レーン3はCon Aアフィニティ精製から溶出し
た活性ピークのプールからのアリコートである。レーン4及び5は弱アニオン交
換クロマトグラフィー(図3)により分画した活性の「ピーク」及び「肩」を示
す。パネルB)は分子篩排除クロマトグラフィーにより分画した活性ピークの7
%ゲルを示す。レーン2及び3はゲルを非還元条件及び還元条件下で夫々使用し
た場合の活性ピークのプールの合計のタンパク質分離パターンを示す。パネルC
)は非還元条件下で実施した最終強アニオン交換クロマトグラフィーの8−16
%勾配ゲルを示す。レーン2はカラムから溶出した活性ピークのプールの合計の
〜1%を含む。
図7゜ATXの2次元ゲル電気泳動。精製したATX(図6、パネルC)を非平
衡等電点電気泳動(500V5時間)にかけた後、第2の次元で7.5%5DS
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた。同時に泳動したチューブゲルの9
.5cmサンプルで、生じたpH分離を測定し、上部に示す。第2の次元の分子
量標準を右側に示す。
この分析によると、pl=7.7±0.2及びMr=12o、oooを有する単
一成分であることが明らかである。
図8゜ATXの希釈曲線。精製ATX (図6、パネルC)を連続希釈し、運動
能刺激活性を試験した。非刺激バックグラウンド運動能を差し引いた結果、活性
は〜500pMATXで最大の50%である。
図9゜ATXの百日咳毒素(PT)感受性。運動能アッセイの開始前にA205
8細胞を0.1%BSA−DMEM中の0.5回g/m1PT又は0.1%BS
A−DMEM単独(未処理対照)で1時間前処理した。次に精製ATX(図6、
パネルC)により刺激した運動部活性を2つの処理群について評価した。非刺激
バックグラウンド運動能を差し引いた結果を細胞/HPF±S、E、M、として
表すと、未処理対照(黒塗部分)に比較してPT処理細胞(斜線部分)の強い阻
害が明らかである。PTは細胞生存率に影響しなかった。S、E、M、はく10
%であった。
図10゜ATX刺激刺激運動子ェッカーボード分析。図示のように、種々の希釈
率のオートタキシンを細胞と共に上部チャンバー及び/又は下部チャンバーに加
えた。細胞/HPF+S、E、M、として表した運動部応答をチェッカーボード
の各点で評価した。
図11゜HPLC上のATXペプチドの精製。強アニオン交換クロマトグラフィ
ーにより均質まで精製したATXを臭化シアンにより逐次消化し、還元及びピリ
ジルエチル化し、トリプシンにより消化した。得られたペプチドを、0.1%ト
リフルオロ酢酸中の(0−70)%アセトニトリル勾配(−−−−)を使用して
Aquapore RP300 C−8逆相カラム上で精製した。215nmの
版端アミノ酸配列分析用にランダムに選択した7つのピークを適当な番号で示す
。
発明の詳細な説明
オートタキシンは無血清ならし培地中で低密度で培養したA2058ヒトメラノ
ーマ細胞により分泌される。ATXはcon Aに対する高い親和性とATXペ
プチドのアミノ酸配列分析によりグリコジル化タンパク質であると考えられる。
還元条件下でSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により決定したATXの分
子サイズは約125kDaであり、7.7±0.2の等電点を有する。これらの
特徴は腫瘍細胞運動能に関与する数種の小成長因子及びインターロイキンからA
TXを区別するものである(Stra; Van 5nick、J、 (199
0) Ann。
9237) 。
1態様によるとA2058ヒトメラノーマ細胞に由来する本発明のタンパク質は
、例えば本明細書に開示する精製プロトコルを使用して、通常ではこのようなタ
ンパク質に会合するタンパク質を実質的に含まないように製造することができる
。このプロトコルの概要を以下に説明する。
適当な産生細胞(例えば腫瘍細胞)から大量の無血清ならし培地を集め、約50
0倍に濃縮する。この濃縮ならし培地をタンパク質の化学的及び物理的特性に依
存する方法により他の汚染性タンパク質から分離する。このような特性としては
、分子量、相対疎水性、正味の電荷、等電点及びタンパク質上のレクチン結合糖
残基の存在が挙げられる。
あるいは化学的又は組換え手段を使用してタンパク質又はその機能的部分を合成
することもできる。
本発明のタンパク質は強い生物活性を有する。精製ATXはピコモル範囲で活性
であり、活性1単位は本明細書及び他の文献(Stracke、M、L、ら(1
989)J、Biol、Chem、 264. 21544−49)に記載され
ている細胞運動能アッセイにより評価した場合、約500pMの濃度に対応する
。
本発明のタンパク質は2次元ゲル電気泳動により決定した場合に、120〜13
0kDa、より特定的には約125kDaの分子サイズを有する。更に、本発明
のタンパク質は7.5〜7.9の範囲、好ましくは約7.7のpHを有し得る。
本発明は更にATXに対応するアミノ酸配列又はこのような配列のユニーク部分
(ユニーク部分は本発明では少なくとも5.10.25又は50アミノ酸として
定義される)を含むポリペプチドをコードするDNAセグメントに関する。1態
様によると、DNAセグメントは配列番号1〜11及び配列番号26〜33に示
すアミノ酸配列の任意の1種をコードする。
別の態様によると、本発明は当業者により製造できるような、ベクター(例えば
プラスミド又はウィルスベクター)とATXに対応するポリペプチドをコードす
るDNAセグメントを含む組換えDNA分子に関する。好ましくは、コ−ディン
グセグメントはプロモーターに作動的に連結したベクター中に存在する。
別の態様によると、本発明は上記組換えDNA分子を含む細胞に関する。適切な
宿主細胞としては原核細胞(例えば大腸菌を含む細菌)並びに下等真核細胞(例
えば酵母)及び高等真核細胞(例えば哺乳動物細胞)を挙げることができる。宿
主細胞に組換え分子を導入するには当業者に公知の方法を使用することができる
。
別の態様によると、本発明はATXに対応するアミノ酸配列を有するペプチドの
製造方法に関する。該方法はDNAセグメントが発現されるような条件下で上記
細胞を培養する段階と、こうして産生されたATXを単離する段階とを含む。
別の態様によると、本発明はオートタキシン又はそのペプチドフラグメントに対
する親和性を有する抗体に関する。
本発明は更にこのような抗体の結合フラグメントに関する。
好適態様によると、抗体は配列番号1〜11及び配列番号26〜33のうちの1
つに示すアミノ酸配列を有するオートタキシンベブチドに対して特異的である。
抗体は、当業者に公知の方法を使用して天然に存在するか又は組換えにより製造
されたオートタキシン又はそのペプチドフラグメントに対する抗体であり得る。
上記ATXペプチドフラグメントを他の物質、特にポリペプチドに結合し、融合
又は共役結合ポリペプチドとし、キャリヤータンパク質として使用してもよい。
ATX及びそのフラグメントはアオガイヘモシアニン(KLH) 、ウシ血清ア
ルブミン、破傷風トキソイド等のような種々のキャリヤータンパク質に融合又は
共役結合することができる。
例えばポリクローナル抗体の製造方法の記載については、Microbiolo
、Hoeber Medical Division (Harper an
d R。
w、 1969)、Landsteiner、 5pecificy of S
erological Reactions (Dower Publicat
ions。
New York、 1962)及びWi 11 i amsら。
Methods in Immunolo andImmunochemist
yry、Vol、1(Academic Press、New York、 1
967)を参照されたい。典型的な方法は動物を抗原で高度免疫する方法である
。繰り返し感作してまもなく動物から採血し、γグロブリンを単離する。
場合によっては種々の哺乳動物宿主からモノクローナル抗体を製造することが望
ましい。このようなモノクローナル抗体の製造方法は5titesら編、 Ba
5ic and C11nical Immunology、 (Lange
Medical Publications。
Los Altos、CA、第4版)及びその引用文献に記載されており、特に
モノクローナル抗体の製造方法はKohlerとMilstein、Natur
e 256 : 495−497 (1975)に開示されてむ)る。
別の態様によると、本発明は配列番号1〜11及び配列番号26〜33のうちの
1つに示すセンス又はアンチセンス縮重配列に従って合成されたオリゴヌクレオ
チドプローブに関する。
配列番号1〜11及び配列番号26〜33に示す配列をGenBank (68
,0) 、EMBL (27,0) 、5WISS−PROT (18,0)及
びGenPept (64、釦のタンパク質データベースにおける配列と比較し
た処、公知タンパク質との間に顕著な相同は認められなかった。従って、オート
タキシンは従来記載されていない独特のタンパク質である。
別の態様によると、本発明は癌転移診断方法及びこのような方法で使用するのに
適したキットに係る。好ましくは、非限定的な例としてELISASRIA又は
イムノプロット構造でATXに対する抗体を使用し、患者の体液(例えば血清、
尿、胸膜浸出液等)中のATXの存在を検出することができる。これらの抗体を
患者サンプルの免疫染色で使用し、ATXの存在を検出することもできる。
更に別の態様によると、本発明はin vivo及びin vitro診断法に
関する。ATXを当業者に公知の手段により放射性標識し、適切な画像により遠
位転移部位を後で検出するために、同様に当業者に公知の適切な補助物質と共に
癌患者に注射する。組織又は体液中のATXレベルを使用して同様にATXイン
ヒビターを含み得る疾患の結果及び/又は治療法の選択を予測することができる
。
別の態様によると、本発明は癌の治療に関する。ATX抗体を当業者に公知の方
法により毒素(例えばリシンA)と架橋し、架橋した複合体を当業者に公知の手
段により適切な補助物質と共に癌患者に投与し、抗体複合体が癌細胞に結合した
。ら、細胞を架橋毒素により死滅させる。
以下、非限定的な実施例により本発明を更に詳細に説明以下のプロトコル及び実
験の詳細は後述する実施例で参照する。
扛料。ポリカーボネートNuclepore膜及び48穴微量走化性チヤンバー
はNeuro Probe、 InC1から入手した。百日咳毒素(PT)、エ
チレングリコール(バイオテクノロジーグレード)、メチルα−D−マンノピラ
ノシドは市販品とした。両性電解質pH3−10Bio−Lyte及びpH8−
10Bio−LyteはBio−Radから入手した。フェニル5epha r
。
se CL−48; affi−GelコンカナバリンA; ZORBAX B
ioSeries−WAX(弱アニオン交換)カラム(9,4mmX24cm)
; Spherogel−TSK 4000SW、3000SW及び2o o
o swカラム(各7.5mmX30cm); Pr。
−Pac PAL (4x50mm)強アニオン交換カラム; Aquapor
e RP300 C−8逆相カラム(220X2.1mm);並びにAm1no
QuantC−18逆相カラム(200x2.1mm)は同様に市販品とした。
細胞培養。Todaro (Todaro、G、J、 ら(1980) Pro
c、Natl、Acad、Sci、 USA 77、5258−5262)によ
り最初に単離されたヒトメラノーマ細胞系A2058をLiotta(LaO2
)により従来記載されているように維持した。
オートタキシンの製造。A2058細胞をT−150フラスコ中で増殖させ、ト
リプシン処理し、lXl0”細胞/培地の細胞密度で24,000cm”細胞培
地に接種した。
5〜6日後、血清含有培地を除去し、細胞をDPBSで洗った。フェノールレッ
ドを含まないDMEM中に培地を維持し、4mMグルタミン、100単位/ml
ペニシリン、100μg / m 1ストレプトマイシン、5μg / m l
結晶化ウシ血清アルブミン、10μg / m lウシインシュリン及び1μM
アプロチニンを補充した。培養物上清を3日毎に回収し、−40℃に凍結し、新
しい無血清培地に交換した。
上清の各サイクルのATX産生を以下に詳述する細胞運動能アッセイでを試験し
た。一般に、細胞培地はこれらのサイクルの9〜11で産生能を維持し続けた。
上清約45〜60Lの蓄積後、培養物上清を融解し、Am1con 510Y3
0螺旋膜限外濾過カートリツジを使用して2〜2.5Lに濃縮した。Diafl
o膜を使用してAm1con高性能限外濾過セルでこの上清を更に濃縮した。な
らし培地100〜200Lから達成された最終容量は一般に250〜400m1
であった。全限外濾過は4℃で実施した。
細胞運動能アッセイ。カラムから収集したフラクションの運動能刺激能を試験す
ることにより、オートタキシンの精製をモニターした。これらのフラクションは
緩衝液中では走化性アッセイに不適切であったので、各フラクションを適当な緩
衝液、即ちカルシウム及びマグネシウムを含有するDPBS中0.1%(w/v
)BSAで洗う必要があった。この透析は>30,000ダルトンの分子種を保
持するCen t r i con−30限外濾過チユーブに各被験フラクショ
ンのアリコートを加えることにより実施した。
運動能を決定するためのアッセイは文献(Strackhys、Res、Com
m、 146. 339−345; 5trackeら (1989) J、B
iol、Chem、 264. 21544−21549)中に記載されている
ように48穴微量走化性チヤンバーを使用して3回繰り返して実施した。これら
の改造Boydenチャンバーで使用したNuclepore膜を固定し、Di
ff−Quikで染色した。 2202U1troscanレーザーデンシトメ
ーターで染色膜を読み取ることにより又は5つのランダムに選択した高パワー領
域(HP F)を光学顕微鏡(400X)で各々2回ずつ計数することにより定
量した。デンシトメータ一単位(波長633nm)はHPF当たりの細胞数に直
線的に関係することが判明した(Taraboletti、G、 (1987)
去、Ce1f Biol、 105. 2409−2415;5tracke
、M、L、ら(1989) J、Biol。
Chem、 264. 21544−21549)、一般に、非刺激運動能(バ
ックグラウンド)は5〜10細胞/HPFに対応し、高応答細胞は非刺激バック
グラウンド上の70〜100細胞/HPFに対応する(即ち合計75〜110全
細胞/HPF)。
PTを使用する実験では、アッセイ前に毒素を細胞と共に1〜2時間室温でブレ
インキュベートし、アッセイの間中細胞と共に維持した(Stracke、M、
L、 ら(1987) Biochem、Bio hys、Res、Comm、
146. 339−345)。処理済み細胞の化学誘引体に対する運動能応答
及び非刺激ランダム運動能を試験した。
オートタキシンの精製。最終濃度1.2Mの硫酸アンモニウムを濃縮A2058
ならし培地に4℃で1時間加えた。
溶液をRC2−B Ultraspeed 5orvall遠心機で10..0
00Xgで15分間回転させた。上清のみが運動能を刺激する能力を有していた
。
第1段階では、50mM Tris (pH7,5)、5%(V/V)メタノー
ル及び1.2M硫酸アンモニウムに平衡化した200m1フエニル5ephar
ose CL−4Bカラムを使用して疎水性相互作用クロマトグラフィーにより
サンプルを分画した。硫酸アンモニウム分画からの上清をこのカラムに加え、5
0mM Tr is (pH7゜5)、5%(v / v )メタノール、減少
濃度(1,2−0゜0M)硫酸アンモニウム及び増加濃度(0−50%(V/V
))エチレングリコールの直線勾配を流速1ml/minで使用して溶離した。
活性ピークをプールし、50mM Tris、O,IMNaCl、O,OIM
CaC1g、20%(v/v)エチレングリコールに対して透析し、40m1
Affi−GelコンカナバリンAカラムを流速1ml/minで使用してレク
チンアフィニティクロマトグラフィーにより第2の分画を行った。サンプルを同
一緩衝液に順次0.10及び500mMのメチルα−マンノピラノシドを加えな
がら段階的に溶離した。勾配の各段階からのフラクションをプールし、その運動
能刺激能を試験した。
第3の精製段階では、500mMα−メチルマンノピラノシドで溶出したサンプ
ルを10mM Tr i s (pH7゜5)+30%(V / V )エチレ
ングリコールで透析し、弱アニオン交換クロマトグラフィーにより分画した。ク
ロマトグラフィーはShimadzu BioLiquidりOVトゲラフを使
用してZORBAX BioSeries−WAXカラム上で実施し、流速3m
l/minで(0゜0〜0.4M)塩化ナトリウムの直線勾配を使用して溶離し
た。
活性ピークをプールし、0.1Mリン酸ナトリウム(pH7,2) 、10%(
v / v )メタノール及び10%(V/ V )エチレングリコールで透析
し、一連のSpherigel TSKカラム(順に4000SW、4000S
W。
3000SW、2000SW)上で第4回目の分画を行った。この分子篩段階は
、流速0.4ml/minでShimadzu BioLiquidクロマトグ
ラフを使用して実施した。
活性ピークをプールし、10mM Tr i s (pH7゜5)、5%(v/
v)メタノール、20%(v / v )エチレングリコールで透析し、Al4
50ソフトウエアを有するDionex BioLCを使用して流速1ml/m
inでPro−Pac PAIカラム上で第5の(強アニオン交換)クロマトグ
ラフィ一段階を行った。サンプルを(0,0−0,4M)NaC1の直線勾配で
溶離した。
各精製段階後の活性収率を計算するために、1活性単位を導く必要があった。オ
ートタキシンの希釈曲線は広いピークと最適以下の濃度の直線範囲を有する2相
型であった。
1単位活性/ウェル(即ち40単位/ m I )を完全希釈曲線中の最大活性
の50%として定義した。こうして1単位/ウェルに達するために必要な希釈率
から任意容量中に含まれる活性を計算した。即ち、活性1単位/ウェルを調製す
るために1:10の希釈率が必要な場合には、材料は10X40=400単位/
mlを含有していた。
5)の条件を使用して5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により夕どバク
賀サンプルを分析した。要約すると、7又は8%SDSを含有するポリアクリル
アミドゲルを調製するか、又は量産されている(8−16%)勾配ゲルを購入し
た。サンプルを還元条件下(5%β−メルカプトエタノール)又は非還元条件下
で調製した。電気泳動分離後、従来記載されているように(Neuhoff、V
、ら(1988) Electro horesis 9. 255−262)
Coomassie blue G−250を使用してゲルを染色した。通常は
脱染色段階を必要としないこの染色プロトコルでは、Coomassie染色は
10ng程度しかタンパク質を染色できないと思われる。
2次元電気泳動のために、20%エチレングリコール中のタンパク質を5pee
d−vacで乾燥し、9M尿素、1%(v/v)pH3−10Bio−Lyte
及び2゜5%(v/v)Non i de t P2Oのローディング溶液に再
溶解した。次に、9M尿素、2%(v/v)pH3−10Bio−Lyte、0
.25%(v/v)pH8−10Bio−Lyte及び2.5%(v/v)No
nidet−P2Oを収容する120X3mmポリアクリルアミドチューブゲル
中でBio−Radチューブセルを使用して、このサンプルを等電点電気泳動(
0’Farre11、P、H,(1975) J、Biol、Chem。
250、4007−4021)にかけた。リザバー溶液は0.01Mリン酸及び
0.OIM NaOHであった。
まず最初に非平衡等電点電気泳動(0’ Farrell。
P、 H,ら(1977) Ce1l 12. 1133−1142)を定電圧
(500V)で5時間行った。タンパク質は塩基性であったので、平衡条件(5
00V17時間)下で操作を繰り返した。第2の次元での電気泳動はLaemm
l i (1970)の条件を使用して7.5%ポリアクリルアミドゲル上で実
施した。ゲルを上述のようにCo。
massie blue G−250で染色した。
オートタキシンの内部配列のペプチドの調製。その後、均質ATXを臭化シアン
で消化し、還元及びピリジルエチル化後、トリプシンで消化した(Stone、
M、ら (1989) A Practical Guide t。
Protein and Peptide Purificatfon for
MicrosequencingMatsudaira、P、T、、編、 3
3−47頁。
Academic Press、 N、Y、)、次に、0.1%(v/v) ト
リフルオロ酢酸及び(0−70)%アセトニトリルを溶離剤としてAquapo
re RP300 C−8逆相カラム上で勾配溶離により流速0.2ml/mi
nで85分間かけて得られたフラグメントを分離した。Dionex Al45
0 BioLCシステムを使用して215nmの吸光度をモニターしながらフラ
クションを手作業で集めた。
ペプチドの配列分析。Porton Instruments 2020オフラ
インシークエネーターで標準プログラム#1を使用し、配列番号1〜7及び配列
番号26〜32に夫々対応するATXペプチド#1−7及び12−18の消化及
び精製により得られたペプチドのアミノ酸配列を決定した。修正酢酸ナトリウム
勾配プログラム及びHewIett−Packard C−18カラムを使用し
てBeckman System Gold HPLCでシークエネーターのフ
ェニルチオヒダントインアミノ酸分析を行った。ATX−100(配列番号8)
、ATX−101(配列番号9)、ATX−102(配列番号10)、ATX
−103(配列番号11)及びATX−104(配列番号33)をゲル精製AT
Xから配列決定した。
GenBank (68,0) 、EMBL (27,0)、SWI 5S−P
ROT (18,0)及びGenPept(64,3)を含むタンパク質データ
ベース(Pears“ 8)を使用してATXペプチドとの間のアミノ酸配列の
相同を調べた。
実施例l
A2058細胞は、運動能をオートクリン(autocrine)式に刺激する
タンパク質因子を産生ずることが既に示されし培地を使用して新規の運動能刺激
因子を同定及び精製し、それをここではオートタキシン(autotaxin)
と命名した。
生物学的アッセイを用いて精製をモニターするため、運動能刺激活性はずっと維
持する必要があった。該活性は、凍結、酸性緩衝液、プロテアーゼ(但しDNa
seまたはRNase以外のもの)、還元、強力カオトロピック剤(例えば〉4
M尿素)及び種々の有機溶剤(イソプロパツール、エタノール、アセトニトリル
)に対して不安定であることが確認された。貯蔵及びクロマトグラフィー分離の
ために、バイオ活性を低下させない有機溶剤エチレングリコールを添加した。
アミノ酸配列分析に十分なオートタキシンを生成するには、100〜200Lの
血清非含有ならし培地を要した。
培地は、低濃度のBSA (5μg/mり(これは担体りンパク質として必要で
あった)とインシュリン(10μg/m1)(これは低タンパク質培地において
細胞増殖を支援するのに必要でありだ)とを含んでいた。この大容量を濃縮する
ため、M、>30.000の分子種を保持する低タンパク質結合YM3Q膜を用
いて限外濾過を実施した。表1に示したように、このように調製したならし培地
20OLは10×10s単位の活性をもたらした。しかしながら、分画前の当初
ならし培地は、活性、特にインシュリンを刺激することが既知の別の物質を含ん
でおり、これは、限外濾過ステップで完全には洗浄除去されず、運動部刺激活性
リンが除去された後続ステップにおいて収量を決定する上で考慮する必要があっ
た。
表1.オートタキシンの精製
精製ステップ タンパク質活性1 比活性 回収率(mg) (全単位) (単
位/易g) (%)1200LナラL培地33.000 10.000.000
” 300フエニルセフア0−ス 1.235 460,000 370 10
0Concanavalin A 58 660.000 11.400 10
0弱イオン交換 4.5 490.000 110.000 100TSKモレ
キユラーシーブ 〜0.4’ 220.000 550.000 48強アニオ
ン交換 〜0.04’ 24.000° 600.000 5.2°ボイデンチ
ヤンバーアツセイから計算した活性。最高活性の50%(一般に約20レーザー
密度単位または〜40細胞/UPF)をもたらした希釈液を1活性率位/ウェル
(40単位/mlに等価)を有するとして選択した。
1最初の精製カラム(即ちフェニルセファロース)以降、活性から回収率を推定
した。
′分画前のならし培地における当初活性は、インシュリンが低タンパク質条件下
で培地において必須増殖因子として使用されたことを反映している。
6推定タンパク質は、アミノ酸分析による定量化に基づく。
°精製タンパク質の比活性は(ボイデンチャンバーウェルにおける)〜10f■
ol ATX/運動能運動部位に対応している。
精製の第1ステツプは、フェニルセファロースCL−4Bカラムを使用する疎水
的相互作用クロマトグラフィーによる分画を含んだ。この結果を図1に示す。イ
ンシュリンを含むほとんどのタンパク質が最初のほうの画分またはボイドに溶出
した。しかしながら、活性のピークは比較的遅く溶出した。精製された活性は4
60,000単位±20%(表1)と推定された。フェニルセファロース分画か
らプールした活性ピークは、有意なインシュリン夾雑物を含まない最初の試料で
あると考えられるので、このあとの収量はこの全活性に対して測定した。プール
した活性ピークの一部をゲル電気泳動すると(図6、カラム2)、最初のならし
培地からBSAを主として含む多数のタンパク質バンドが明らかとなった。
精製の第2ステツプにおいては、活性ピークをレクチンアフィニティーカラムA
ffi−Gel concanavalinAに添加した。図2に示したように
、(280nmにおいて全吸収の90%と推定される)はとんどのタンパク質は
カラムに全く結合しなかった。非結合フラクションは、運動部刺激活性を実質的
に含まなかった(図2の破線を参照)。メチルα−ローマンノピラノシドの直線
濃度勾配をカラムに適用した場合、走化活性は、温度約20mM糖から始まる延
長ゾーンに溶出した。従って、段階的濃度勾配を使用して溶出した。純粋なりS
AはconAに結合しなかった。
活性は主に500mM段階のメチルα−ローマンノピラノシドに認められた。表
1からは著しい活性の損失はないように見られるが、比活性(活性/mg全タン
パク質)は30倍に増加した。プールし濃縮したピークのゲル電気泳動(図6A
、カラム3)から、BSA過負荷はもはや見られず、バンド数ははるかに少なく
なりでいることが判る。
結合しなかったタンパク質を濃縮しゲルに添加すると、大きなりSA/<ンドを
含み、フェニルセファロース4Bからの活性ピークと同一と見られた。
第3精製ステツプは、図3に示したような弱アニオン交換クロマトグラフィーに
より前の活性ピークを分画することを含んだ。実験条件下で、活性は、NaC1
濃度勾配の浅い部分(0,0〜0.4M)の中央に幅広のピークショルダ一また
は二重ピークに溶出した。運動能刺激能を欠(最も多くの割合のタンパク質がカ
ラムに強力に結合し、高塩濃度(IM NaC1)に溶出した。活性に有意な損
失はないように見えるが、比活性は20倍に増加した(表1)。ピーク(図3の
28〜34分)及びショルダー(図3の35〜45分)の両方のゲル電気泳動に
よる分析を図6A(それぞれカラム4及び5)に示す。約25〜35kDaの幅
広のダブレットと約110〜130kDaの第2のダブ1ノツトとの2つの主タ
ンパク質バンドが得られた。
第4精製ステツプにおいては、活性ピークを一連のモレキュラーンーブに適用し
た。溶出液を分光光度計でモニターすると、2つの大きなタンパク質ピークが明
らかとなった(図4)。活性は第1のより高分子量のピークに対応した。活性の
回収率は〜48%であり、比活性は5倍に増加した。図6B(それぞれカラム2
及び3)に示したように非還元及び還元条件下でゲル電気泳動による分析を実施
した。この分画ステップによって、分子量<55kDaの全ての夾雑タンパク質
が実質的に除去された。残っている主バンドは、非還元下で分子量120kDa
及び還元下で125kDaを有した。更に、分子量85kDa及び60kDaを
有する2つの小さなバンドが存在した。120kDaのタンパク質が還元後の電
気泳動移動度においてわずかしか変化しないという事実は、少量のジスルフィド
結合しかないことを示すものである。しかしながら、存在するジスルフィド結合
は、運動能刺激活性は還元に対して不安定であることから、機能的重要性を有す
る。
第5精製ステツプは、強アニオン交換クロマトグラフィー・による活性ピークの
分画を含んだ。図5に示したように、活性は濃度勾配の中央にある2つの幅広の
光吸収ピークに対応しており、夾雑タンパク質は最初のほうに溶出した。
これら2つのピークはアミノ酸分析及びポリアクリルアミドゲル電気泳動分離に
よると同一であった。それらは、同じ親タンパク質の異なるグリコジル化状態を
表わすものと推定される。図5には、活性が2つの異なる試料希釈度で示されて
いる。ATX希釈曲線の形状は飽和及び高濃度においてはダウンレギュレーショ
ンにより先鋭ではないので、活性の真の“ピーク”を解明するためには、分画試
料の幾つかの希釈液が必要なことが多い。このクロマトグラフィーステップから
の回収率は、少量のタンパク質をカラムに添加したときに期待されるであろうよ
りも低かった(フェニルセファロースと比較して5%)が、比活性はここでも増
加した(表1)。ゲル電気泳動による分析から、非還元下で分子量120kDa
の単一のタンパク質バンドが明らかとなった(図6.カラム2)。
精製タンパク質を2次元ゲル電気泳動すると(図7)、単−主バンドが明らかと
なった。バンドは、グルコシル化タンパク質に特徴的な様相でゲルの塩基性側に
向かって僅かに下向きに傾斜している。等電点電気泳動を非平衡条件下で実施し
た場合(5時間)または平衡させた場合(17時間)で、塩基性p+ 7.7±
0.2は実質的に同じであった。
精製タンパク質の希釈曲線を図8に示す。タンパク質はこの9M範囲内で活性で
あり、1単位の活性は濃度400〜600pmol (または約I Q fmo
Iのオートタキシン/ボイデンチャンバーウエル)に対応すると見られる。
希釈をより高濃度のATXから開始すると、得られた曲線には幅広いプラトーが
見られる上に、最高濃度にダウンレギュレーションがあった。精製オートタキシ
ンに対する運動能応答は、百日咳毒素に対して高度に感受性であり(表2及び図
9) 、0.5μg/m1PTで活性の約95%を阻害する。
表2.オートタキシン刺激運動能における百日咳毒素(PT)の作用
^2058運動能応答
(密度単位1)
対照細胞2百日咳毒素処理細胞3
ならし培地’ 60.3 0.4
精製オートタキシン 38.5 0.0i運動能アツセイによって定量化した走
化性(Stracke、 Mル、 、 et al、 (1978)Bioch
e動したA2058細胞。
ベートした後に培地を回収し、Yトコ0膜を備えたAm1con限外濾過装置を
使用して25〜30倍に濃縮することにより調製したもの。
オートタキシンに対する運動能応答のランダムな(化学運動性)対指向的(走化
性)を評価するためにチェッカー盤(checkerboard)分析を実施し
た。弱アニオン交換分画ステップによって精製したATXを使用し、フィルター
の上と下とに種々の濃度のATXを置いてチャンバーを組み立てた。対角線の下
方の正方形は正の勾配に対する応答を表わし、上方の正方形は負の勾配に対する
応答を表わし、対角線上の正方形は勾配不在のランダムな運動能を表わす。
ATXは走化性及び化学運動性応答の両方を刺激したが(図10)、走化性応答
はバックグラウンドの15倍高く、化学運動性はバックグラウンドの8倍高かっ
た。
酸加水分解完了後にアミノ酸を分析し、精製タンパク質を定量化した。この加水
分解は、ポリアクリルアミドゲルから切り出し、純粋であると見なされるタンパ
ク質において実施した。分析から、モレキュラーシーブにおいて分画すると2.
7nmlのタンパク質が存在することが判った。
強アニオン交換クロマトグラフィーによる分画では、約300pmolが残存し
た。分析の結果を表3に示す。
実施例3
ATX分解及びアミノ酸配列の決定
精製ATXからN末端配列情報を得ようという試みは何回も徒労に終わった。従
っ−て、精製タンパク質を順次消化し、得られたペプチドを逆相クロマトグラフ
ィーによって分画した。この結果を図11に示す。濃度勾配の親水性端部及び疎
水性端部の両方にクラスターを含む複数の鋭いピークが認められる。
これらのペプチドピークの幾つかを、エドマン分解及びN末端アミノ酸配列分析
のためにランダムに選択した。選択した(図11に見られる)8つのピークのう
ち7つは表4に示した明らかな単一配列情報を与えた。個々の消化及び精製から
得た材料を使用し、残りの4つの配列も得た。
それぞれセンス及びアンスセンスオリゴヌクレオチドプローブを、当業者には公
知の方法によって表4のフラグメント配列に従って合成した。代表的なプローブ
を表5に示す。
中【 小−Lカ土Sl・i(五TY)のペプ千pPη1から合線され表4.オー
トタキシンのペプチド配列
hオリゴヌクレオチド。オリゴヌクレオチドの番号は表4のATXペプチドの番
号に対応している。接尾文字は、該オリゴヌクレオチドがセンス配列(S)であ
るかアンチセンス配列(A)であるかを示す。
実施例4
オートタキシンcDNAの分子クローニングATXを合成することが知られてい
る同じA2058腫瘍細胞由来のファージ(λ2..)においてcDNAライブ
ラリーを作製した。このライブラリーを、ATX配列の存在について以下の方法
によってスクリーニングした。まず、鋳型として同じλz、、ライブラリー、ブ
ライミング配列として誘導オリゴヌクレオチドA−488(配列番号21)及び
A−100A (配列番号22)を用いたPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)法を
使用し、200塩基対(b p)のDNA配列を作製した。この200bp配列
のATXmRNAを使用して全ライブラリーの初回スクリーニングを実施した。
また、誘導オリゴヌクレオチドの混合物を使用して全cDNAライブラリーをス
クリーニングした。両スクリーニング法によって陽性cDNAクローンが得られ
た。
ウシ血清アルブミンに架橋させたATX−101(配列番号10)をウサギに注
射した。かかるウサギ由来の抗血清に塩析(salt precipitati
on)を実施し、更に、ペプチドATX−101(配列番号10)を共有結合さ
せたAffi−GellOビーズを用いたアフィニティークロマトグラフィーを
使用して精製した。このアフィニティー精製した抗体はイムノプロットにおいて
部分精製タンパク質と反応した。この同じ抗体を使用し、ヒト組織において免疫
組織化学染色を実施した。
上述した全ての文献は参照により本明細書の一部を構成するものとする。
以上、明確化及び理解のために本発明の詳細な説明したが、本明細書を講読すれ
ば、本発明の範囲及び請求の範囲を離れずとも形態及び詳細の種々の変更が行な
い得ることが当業者には理解されよう。
配列表
(1)一般情報:
(i)出願人: 5TACKE、 MARYLIOTT^、 LANCE
SCHIFFMANN、 ELLIOTTKRUTZSC)I、 IIENRY
(ii)発明の名称:
癌診断及び治療に有効な運動部刺激タンパク質(iii)配列の数:33
(iv)連絡先:
(A)宛名: CUSHMAN DARBY AND CUS)IMAN(B)
番地: 1615 L 5TREET、N、W。
(C)町: fAsHINGTON
(D)州:D、C。
(E)国コU、S、^。
(F)郵便番号: 20036
(v)コンピュータ読取り形式:
(A)媒体:テープ
(B)コンピュータ: IBM PCコンパチブル(C)オペレーティングシス
テム: PC−DOS/MS−DO3(D)ソフトウェア: PatentIn
リリース#1.0゜バージョン11.25
(vi)現出願データ:
(A)出願番号:
(B)出願臼:
(C)分類:
(viii)弁理士/代理人情報:
(A)氏名: 5COTT、 WATSON T(B)登録番号: 26581
(ix)通信情報:
(A)電話番号+ (202) 861−3000(B)ファックス: (20
2) 822−0944(C)テレックス: 6714627C[l5)I(2
)配列番号1の情報:
(+)配列の特徴。
(A)配列の長さ=6
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
(2)配列番号2の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さニア
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
(2)配列番号3の情報:
(1)配列の特徴・
(A)配列の長さ:5
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
(2)配列番号4の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:5
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi )配列:
cln Ala Glu Val Ser(2)配列番号5の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:10
CB)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
Pro Glu Glu Val Thr Xaa Pro Asn Tyr
Laul 5 10
(2)配列番号6の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ・9
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎮状
(xi)配列・
Tyr Asp Val Pro Trp Asn Glu Thr Ila(
2)配列番号7の情報・
(i)配列の特徴・
(A)配列の長さ=10
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列・
(2)配列番号8の情報:
(i)配列の特徴。
(A)配列の長さ:11
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロン−・直鎖状
(xi)配列:
Gly Gly にin Pro Lau Trp XLa Thr Ala
Thr Lys(2)配列番号9の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ=16
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
(2)配列番号10の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:12
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
Asp 工1e Glu His Leu Thr Ser Leu Asp
Pha Phe Argl 5 10
(2)配列番号11の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ=23
(B)配列の型二アミノ酸
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
(2)配列番号12の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ・18塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列。
GTTGGCAGCN ACRTGCC入 1B(2)配列番号13の情報。
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ=18塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー、直鎖状
(xi)配列・
TGGCAYGTNG CTGCCAAC18(2)配列番号14の情報:
(i)配列の特徴
(A)配列の長さ:15塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列
(2)配列番号15の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ=15塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
TAYCC’!’GCNT TYAAG 15(2)配列番号16の情報:
(i)配列の特徴・
(A)配列の長さ=15塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎮
(D)トポロジー:直鎮状
(xi)配列:
GGTNACYTCY TCAGG 15(2)配列番号17の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ=15塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(×1)配列:
CCT(逓G縁G TNACC15
(2)配列番号18の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:21塩基対
(B)配列の型;核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
NGTNGCRτCRAATGGCACRT C21(2)配列番号19の情報
:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:21塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
GAYGTGCCAT TYGAYGCNACN 21(2)配列番号20の情
報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:21塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
GTTDATRTTS TCRAATGGGG G ”(2)配列番号21の情
報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ=21塩基対
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
CCCCCATTrG AGAACATCAA C21(xi)配列:
(2)配列番号25の情報;
(B)配列の型:核酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
入TGCJJIAC入G TCTTYGTGGG CTAYGGCCCCACC
TTY入入Rコ9(2)配列番号26の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:9
(B)配列の型二アミノ酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー;直鎖状
(xi)配列:
(2)配列番号27の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:5
(B)配列の型二アミノ酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
(2)配列番号28の情報;
(i)配列の特徴:
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(2)配列番号29の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:11
(B)配列の型二アミノ酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
Hls Lau Lau Tyr Gly Arg Pro Ala Val
Lau Tyr151゜
(2)配列番号30の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:11
(B)配列の型二アミノ酸
(C)蛸の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(2)配列番号31の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ=14
(B)配列の型二アミノ酸
(C)鎖の数ニー重鎖
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
Xaa Tyr Gly Pha Lau Ph@Pro Pro Tyr L
au Sar sar Sar Pr。
1 5 1゜
(2)配列番号32の情報:
(i)配列の特徴:
Thr Ph@ Pro Asn Iau Tyr Val Xaa Ala
Gin Gly Lau Tyr Trp 5ar(2)配列番号33の情報:
(i)配列の特徴:
(A)配列の長さ:22
(B)配列の型二アミノ酸
(C)鎖の数ニ一本舗
(D)トポロジー:直鎖状
(xi)配列:
Val^sn Val Ila Ser Guy Pro Ila Phi A
sp Tyr ksp Tyr Asp Gly Laul 5 10 is
F工G、1
運動能(密度単位)
濃度勾配 (e/e a) (−)
F工G、2
運動能(密度単位)
F工G、3
運動能(密度単位)
F工G4
0 ψ 0 ψ 3
F工G、5
FIG、B
運動能(密度単位)
FIG、9
運動能(密度単位)
FIG、lO
時間(分)
補正書の写しく翻訳文)提出口(特許法第184条の8)平成6年7月15曙囚
Claims (17)
- 1.オートタキシンに対応するアミノ酸配列またはその少なくとも5つのアミノ 酸を含むポリペプチドをコードするDNAセグメント。
- 2.配列番号1〜配列番号11及び配列番号26〜配列番号33のうちいずれか 1つに示されたアミノ酸配列をコードする請求項1に記載のDNAセグメント。
- 3.自然に会合するタンパク質を含まず、オートタキシンに対応するアミノ酸配 列またはその少なくとも5つのアミノ酸を含むポリペプチド。
- 4.前記アミノ酸配列が、配列番号1〜配列番号11及び配列番号26〜配列番 号33のうちいずれか1つに示されたアミノ酸配列からなる請求項3に記載のポ リペプチド。
- 5.固体支持体に結合させた、オートタキシンに対応するアミノ酸配列またはそ の少なくとも5つのアミノ酸を含むポリペプチド。
- 6.配列番号1〜配列番号11及び配列番号26〜配列番号33のうちいずれか 1つに示されたアミノ酸配列を含む請求項5に記載のポリペプチド。
- 7.ベクター及び請求項1に記載のDNAセグメントを含む組換えDNA分子。
- 8.請求項7に記載の組換えDNA分子を含む細胞。
- 9.オートタキシンに対する結合親和性を有する抗体またはその結合フラグメン ト。
- 10.オートタキシンに対応するアミノ酸配列を有するポリペプチドを製造する 方法であって、請求項8に記載の細胞を、前記DNAセグメントが発現され、そ れによって前記ポリペプチドが産生される条件下に培養し、前記ポリペプチドを 単離することからなる方法。
- 11.請求項3に記載のオートタキシンペプチドを精製する方法であって、 i)A2058ヒトメラノーマ細胞培養物由来の上清を回収及び濃縮し、それに よって前記ペプチドの第1調製物を生成するステップ; ii)前記第1調製物を塩分画し、第2のペプチド調製物を生成するステップ; 及び iii)前記ペプチドが実質的に純粋な形態で得られるように、前記ペプチドを 前記第2調製物から単離するステップ からなる方法。
- 12.前記単離ステップをカラムクロマトグラフィーによって行う請求項11に 記載の方法。
- 13.オートタキシンに対応するアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする DNAセグメント。
- 14.配列番号12〜配列番号25のいずれか1つからなる請求項1に記載のD NAセグメント。
- 15.配列番号12〜配列番号25のいずれか1つからなる請求項13に記載の DNAセグメント。
- 16.自然に会合するタンパク質を含まず、オートタキシンに対応するアミノ酸 配列を含むポリペプチド。
- 17.固体支持体に結合させた、オートタキシンに対応するアミノ酸配列を含む ポリペプチド。
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