JPH0750499B2 - 手動挿入式icカードリーダ - Google Patents

手動挿入式icカードリーダ

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JPH0750499B2
JPH0750499B2 JP4178403A JP17840392A JPH0750499B2 JP H0750499 B2 JPH0750499 B2 JP H0750499B2 JP 4178403 A JP4178403 A JP 4178403A JP 17840392 A JP17840392 A JP 17840392A JP H0750499 B2 JPH0750499 B2 JP H0750499B2
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守 水野
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手動挿入式ICカー
ドリーダに関する。
【0002】
【従来の技術】手動挿入式ICカードリーダは、メモリ
やCPUを埋め込んだICカードに対して複数の接触端
子を介して情報信号の授受を行うものである。ICカー
ドリーダの所定位置に手で挿入されたICカードは、こ
れに形成されたカード接点に対して接触端子が移動して
きて接触する。手動挿入式のICカードは、カード接点
が手の脂や垢等で汚れる機会が多い。一方、ICカード
リーダ内部に配設されている接触端子の方も閉空間の塵
埃で汚れる。そのために、カード接点と接触端子が接触
不良(導通不良)を起こして情報の読み書き異常が発生
するという不具合がある。
【0003】かかる接触不良を回避する技術として、特
開昭60−15887号公報に記載されたものがある。
この公報には、ICカードを収容する収容部材と接触端
子を保持した部材とを相対移動可能に設け、両部材を閉
じたとき、接触端子が接触する位置にクリーニング部材
を配設することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
技術は一応初期の目的を達成することができるも、クリ
ーニング部材及び接触端子を弾設するためのばねなどの
部品を必要とする、という問題が残っている。また、接
触端子とクリーニング部材との接触態様が単なる接触で
あるために高いクリーニング効果が望めない、という問
題も残っている。更に、接触端子のクリーニングはなさ
れても、ICカードのカード接点の汚れには対処してい
ないので導通不良の問題は完全には解決されていない。
【0005】そこで、本発明の目的は、格別な部品を用
いることなく、接触端子のみならずICカードの接点の
汚れにも対処できる手動挿入式ICカードリーダの提供
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手動挿入式IC
カードリーダは、ICカードの挿入を検知して接触端子
をカード接点に接触させるICカードリーダにおいて、
挿入されたカードを排出する向きに付勢する排出付勢手
段と、カードの挿入を検出して接触端子を進出させる端
子進退手段と、挿入されたカードが排出方向に少し戻っ
た位置でカードを係止する係止手段とを備え、接触端子
の進出後に、挿入されたカードを排出方向に少し戻すよ
うにした
【0007】
【作用】ICカードを挿入すると、このカードは排出付
勢手段によって排出方向に付勢される。カードの挿入が
検知されると、接触端子が進出してカード接点に接触す
る。付勢されているICカードが排出方向に戻されると
き接触端子とカード接点が摺擦されて接触部をセルフク
リーニングする。戻るICカードは接触端子とカード接
点が接触している位置で係止される。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。
【0009】図1,図2及び図4において、符号1はカ
ードリーダの基体をなすフレームを示しており、このフ
レーム1の下面側には、所定の間隔をおいてプレート3
が固定されていて、フレーム1とプレート3の前端(図
において右端)側には、フレーム1とプレート3との間
にICカード35を出し入れするカード挿入口2が形成
されている。
【0010】プレート3は、ICカード35の厚さ方向
の押し付け基準面をなしている。フレーム1とプレート
3とで形成される空間はカード収納部16を構成してい
る。フレーム1の上部には、フレーム1の略全体を塞ぐ
面積を有するカバー4が固定されている。但し、第1図
及び第2図には図面の錯綜を避けるためにカバー4の図
示を省いてある。
【0011】フレーム1には、ICカード35の挿入方
向に一対のガイド溝1a,1aが形成されている。この
ガイド溝1a,1aには、キャリア5の一対の腕端の鉤
部5d,5dが嵌まり、また、キャリア5の一方の腕部
がフレーム1のガイド部1bによって押さえられること
により、キャリア5がガイド溝1a,1a方向に移動可
能に取り付けられている。
【0012】図4に示すように、キャリア5の鉤部5
d,5dは、カード収納部16を突き抜けてプレート3
のガイド溝3aにまで至っており、鉤部5d,5dの手
前側(図において右側)の面は、カード収納部16に挿
入されたICカード35の先端縁が当たるカード係合面
5a,5a(図1参照)となっている。よって、カード
挿入口2からカード収納部16にICカード35を挿入
すると、このICカード35がカード係合面5a,5a
に当たる。このICカード35を更に押し込むと、キャ
リア5が奥の方に向かって押し動かされるようになって
いる。
【0013】キャリア5のばね掛け部5eとフレーム1
のばね掛け部1eとの間には、付勢ばね6が掛け渡され
ている。キャリア5は、付勢ばね6の弾力によりICカ
ード35をカード挿入口2から排出する向きに移動する
よう付勢されている。このキャリア5と付勢ばね6で排
出付勢手段を構成している。
【0014】キャリア5のばね掛け部5fとストッパ9
のばね掛け部9fとの間には、付勢ばね7が掛けられて
いて、このばね7の弾力によりキャリア5とストッパ9
とは互いに引き合う向きに付勢され、キャリア5の突部
5hとストッパ9の段部9mが当接することにより上記
付勢力によるキャリア5とストッパ9との相対移動が規
制されている。
【0015】ストッパ9は、フレーム1の一側部に沿っ
て設けられていて、ストッパ9の奥端部に形成された折
曲部9gがフレーム1のガイド溝1fに嵌まり、また、
ストッパ9に形成されたガイド溝9hがフレーム1に形
成されたガイド突起1gに嵌まることにより、ICカー
ド35の挿入方向に移動可能に設けられている。
【0016】図1及び図2に示すように、ストッパ9
は、付勢ばね7の弾力により奥の方に移動する向きに付
勢されているが、通常は図1及び図2に示されているよ
うに、係合部9bにレバー15の先端折曲部15aが係
合することによって上記付勢方向への移動を阻止されて
いる。ストッパ9の係合部9bは長手方向に延びる長孔
9iの一側縁部に突起状に形成され、係合部9bから手
前側に一定の間隔をおいて段状の係合部9cが形成さ
れ、また、長孔9iの他側縁部には、係合部9b,9c
の中間部において突起状の係合部9kが形成されてい
る。ストッパ9には、内側方の縁部に切り起こし状の支
持片9aが形成されると共にこの支持片9aから所定の
間隔をおいて傾斜面9nを有する切り起し部9dが形成
されている。
【0017】レバー15は、ベルクランク状に形成され
て軸26を中心に回動可能に支持されている。レバー1
5の一腕端の折曲部15aは、ストッパ9の長孔9iに
嵌まっている。レバー15の他方の腕端部は、フォーク
部15bとなっていて、このフォーク部15bには、ソ
レノイド19によって移動させられるプランジャ20に
その直径方向に貫通して固着されたピン27が係合され
ている。ソレノイド19は二つのフォトセンサ18,2
4の検出信号に基づいて励磁される。フォトセンサ1
8,24は、互いに離間してそれぞれ配置された発光部
と受光部からなっていて、キャリア5が最奥方まで移動
させられると、その奥端部の被検出部17がフォトセン
サ18の光路を遮断することによりセンサ18が検出動
作を行い、また、イジェクトボタン23を外部から内方
に向かって押すと、その検出部23aがセンサ24の光
路を遮断することによりセンサ24が検出動作を行うよ
うになっている。
【0018】ソレノイド19は、フォトセンサ18また
はフォトセンサ24の検出動作により励磁されてプラン
ジャ20を吸引し、この吸引動作によりピン27を介し
てレバー15が図1において反時計方向に回動させら
れ、ストッパ9の係合部9b又は係合部9cとレバー1
5の折曲部15aとの係合が解除されるようになってい
る。ソレノイド19が消磁されると、プランジャ20及
びレバー15はプランジャ20に設けられたばねの蓄勢
力により原位置に復帰するようになっている。
【0019】プランジャ20に貫通固着されたピン27
の直前には、フレーム1のガイド部1hに沿って前後方
向に移動可能な手動レバー22の奥端の折曲部22aが
位置させられている。手動レバー22の前端の折曲部2
2bは、フレーム1の前側のパネル部に形成された小孔
1iに対向させられている。この小孔1iからピン等の
細い棒状の部材を挿入して折曲部22bを奥方に押し込
むと、手動レバー22が奥方に移動させられてその折曲
部22aがピン27を押し、ソレノイド19を励磁した
場合と同様の動作を行わせることできるようになってい
る。手動レバー22は、停電時やソレノイド19の故障
時等に手動的にICカード35を取り出すためのもので
ある。
【0020】フレーム1には、その奥の方に一対の支点
部10,10が突設されている。支点部10,10に
は、ロック板8の孔8b,8bが遊嵌されている。ロッ
ク板8は、大きな窓孔8cを形成されることにより枠状
に形成され、孔8b,8b形成部近くの奥端の一辺が、
フレーム1にねじ止めされた押さえ板28により軽く押
さえられてロック板8の抜け止めがなされている。ロッ
ク板8は、支点部10,10を支点として回動すること
ができる。ロック板8には、手前側の一辺において板ば
ね30の基部が固着されている。板ばね30は、二つの
腕30a,30aを有し、各腕30a,30aの自由端
部がカバー4の下面に固着されたプリント基板21に圧
接することによりロック板8を下向きに回動させるよう
に、すなわち図4において時計方向に回動させるように
付勢している。
【0021】ロック板8の手前側の端部には一対の係止
片11,11が折曲して形成されている。この係止片1
1,11は、カード挿入孔2を塞いで、カード収納部1
6に挿入されたICカード35を位置決めするためのも
のであり、図2及び図5に示されているようにロック板
8が上記ばね付勢方向に回動すると、フレーム1に形成
された貫通孔1j,1j及びプレート3に形成された孔
3b,3bに係止片11,11が嵌まり、カード収納部
16に挿入されたICカード35の排出を阻止するよう
になっている。係止片11は、挿入されたICカード3
5を係止する係止手段をなしているのであるが、これに
カードが係止される正確な位置については後述する。
【0022】ロック板8の両側には、一対の支持部A,
Bが突設されている。支持部Aは、キャリア5の一側縁
部に前後方向にある程度の長さをもって上向きに形成さ
れた支持片5bに乗っており、支持部Bはストッパ9の
短い支持片9a上に乗っている。ロック板8の窓孔8c
の両側縁部には相対向する位置において突出部8d,8
dが形成されると共に、この突出部8d,8dを連結す
る連結部8eが形成されている。この連結部8eには、
例えば合成樹脂で作られた電気絶縁性のガイドピース1
2が嵌められている。このガイドピース12には、4対
の接触端子33と4対の接触端子34の先端寄りの下面
が載せられている。
【0023】図1,図7及び図9において、対をなす接
触端子33は2枚の同形の接触端子板で形成されると共
に対をなす接触端子34も同形の2枚の端子板で形成さ
れ、接触端子33は接触端子34よりも短く形成されて
いる。各接触端子33,34は導電性材料で作られると
共に板厚に対する幅方向の寸法の比率が比較的小さい部
分を形成することによって接触端子自体にその幅方向
(図では上下方向)に弾性を持たせてある。一対の接触
端子33を形成する2枚の端子板は直接重ねられるのに
対し、一対の接触端子34を形成する2枚の端子板は、
接触端子33と略同形の絶縁板25を介在させて上記一
対の接触端子33を挟み込むように配置され、接触端子
33に対し電気的に絶縁されている。各接触端子33,
34を構成する端子板はその先端部が下方に突出してそ
れぞれICカード35の対応接点との接触部33b,3
4bとなっている。一対の接触端子34,34の先端部
は横方向に小さく折り曲げられて双方の接触部34b,
34bが重なり合っている。
【0024】一対の接触端子33と一対の接触端子34
でなる接触端子組は4組設けられ、各接触端子組は、合
成樹脂等でなる電気絶縁性の接触端子ホルダ14に形成
された4個の保持溝14aにそれぞれ格納され、各接触
端子33,34の保持部33c,34cがホルダ14に
よって保持されている。ホルダ14はプリント基板21
を介してカバー4により保持されている。各接触端子3
3及び各接触端子34にはそれぞれ信号端子部33a,
34aが突設され、これらの端子部33a,34aはプ
リント基板21の所定の配線パターン部に半田付けさ
れ、プリント基板21に対して接触端子33,34が最
終的に一体化されている。
【0025】ホルダ14及び接触端子33,34の接触
部33b,34bを含む先端部はロック板8の窓孔8c
から下方に突出し、さらに接触端子33,34の接触部
33b,34bはフレーム1を貫いている。各接触端子
33及び各接触端子34は、それ自体が有する弾性力に
よりその接触部33b,34bがカード収納部16内に
進出しようとする習性を有しているが、図1,図4及び
図7のような通常の状態では、ロック板8の支持部A,
Bがそれぞれキャリア5の支持片5b及びストッパ9の
支持片9a上に載ることによりロック板8が板ばね30
の付勢力に抗し上方に回動させられ、これに伴いガイド
ピース12が上方に移動して接触端子33,34をそれ
自体の弾性に抗して押し上げ、接触部33b,34bを
カード収納部16の上方に退避させている。この接触部
33b,34bの上昇態位では、各接触端子33,34
の基端寄りの位置に下向きに突設された突起33d,3
4dがホルダ14の規制部14bに当接することによ
り、接触端子33,34の位置規制及び倒れ防止が図ら
れる。
【0026】図7において、ホルダ14のカード挿入孔
2側の下面には、板ばね29がスペーサを介して固着さ
れている。板ばね29の自由端側の一部はカード収納部
16内に進出し、カード収納部にICカード35を挿入
するときICカード35の接点35aに板ばね29が接
触してICカード35の静電気を除去するようになって
いる。
【0027】図1.図4において、ロック板8にはスト
ッパ9の配置側において突起の一部が斜めに曲げられて
なる係合部8aが形成されている。一方、ストッパ9に
は、上記ばね掛け部9fの下部側方に突部9eが形成さ
れている。この突部9eは、図2,図5に示されている
ように、ロック板8が板ばね30による付勢方向に回動
し、かつストッパ9の係合部9cがレバー15の折曲部
15aに係合している状態において上記係合部8aを上
方から押さえ、ロック板8の上記回動態位を確実に保持
するようになっている。
【0028】図1において、フレーム1には、ストッパ
9の取付け側に板ばね31が固着されている。板ばね3
1の自由端部はカード収納部16内に進出しており、カ
ード収納部16に挿入されるICカード35の一方の側
縁を押してICカード35の他方の側縁をカード収納部
16の基準面に押し付けるようになっている。
【0029】図1において、イジェクトボタン23の側
部内方には表示ランプ32が取り付けられており、当該
カードリーダが動作状態であることを点灯表示してこれ
を外方から、見ることができるようになっている。
【0030】次に、上記実施例の動作を説明する。図
1,図4および図7は、ロック板8の支持部A,Bがそ
れぞれキャリア5の支持片5bとストッパ9の支持片9
aとにより支持されてロック板8は板ばね30の弾力に
抗して回動し、ロック板8の一対の係止片11,11及
び接触端子33,34の接触部33b,34bがカード
収納部16の上方に退避している状態を示している。こ
のときストッパ9は手前側(図において右側)に移動し
てその係合部9bにレバー15の折曲部15aが係合し
ている。
【0031】いま、上記通常の状態にあるカードリーダ
に、カード挿入口2からICカード35を所定の向きに
してカード収納部16内に挿入すると、ICカード35
の先端部がキャリア5の一対のカード係合面5a,5a
に当たる。ICカード35が押し込まれるとき、キャリ
ア5は付勢ばね6,7を蓄勢しながら奥の方に移動させ
られる。付勢ばね7の蓄勢力によりストッパ9は奥方に
移動する向きに付勢されるが、係合部9bにレバー15
の折曲部15aが係合しているため、ストッパ9は移動
できない。
【0032】ICカード35の挿入に伴うキャリア5の
移動によりやがてその支持部5bがロック板8の支持部
Aから逃げる。しかし、ロック板8はその支持部Bがス
トッパ9の支持片9aによってその場で片持ち的に支持
されているため、板ばね30による付勢方向に回動する
ことはできない。ICカード35の挿入に伴いキャリア
5が最深部まで移動すると、その被検出部17がフォト
センサ18の光路内に進入し、センサ18の検出信号に
よりソレノイド19が励磁される。ソレノイド19の励
磁によりプランジャ20とピン27を介してレバー15
が図1において反時計方向に回動させられてレバー15
の折曲部15aとストッパ9の係合部9bとの係合が外
れ、ストッパ9は付勢ばね7の付勢力により僅かに奥方
に移動して係合部9kとレバー15の折曲部15aとの
係合により一旦移動が阻止され、続いてソレノイド19
が消磁されてレバー15が復帰することにより更に僅か
に奥の方に移動して係合部9cとレバー15の折曲部1
5aとの係合によって移動が阻止される。
【0033】ストッパ9の移動により、図2,図5及び
図8に示されているように、支持片9aがロック板8の
支持部Bから逃げてロック板8の支持が解除されるた
め、ロック板8は板ばね30による付勢方向に回動す
る。この時点ではICカード35はロック板8の係止片
11,11の位置よりも奥の方まで充分に押し込まれて
おり、回動したロック板8の係止片11,11はフレー
ム1の貫通孔1jとプレート3の3bに進入してIC
カード35の排出通路を塞ぐ。
【0034】ロック板8の上記回動によりガイドピース
12が接触端子33,34から下方に逃げ、接触端子3
3,34はそれ自体の弾性力によりその自由端部が下方
に移動し、4対の接触端子33の接触部33b及び4対
の接触端子34の接触部34bがそれぞれICカード3
5の対応する接点35aに圧接する。ICカード35の
押込み力を解除すると、キャリア5は付勢ばね6,7の
蓄勢力によりICカード35の排出方向にオーバースト
ロークL分だけ移動し、ICカード35の手前側の端面
がロック板8の係止片11,11に当接したところでI
Cカード35及びキャリア5の復帰が阻止されてICカ
ード35が記録再生位置に位置決めされる。
【0035】ICカード35が最深部まで押し込まれて
から、図5に示す記録再生位置に至るまでに、ICカー
ド35はある程度戻るようにオーバーストロークLが設
けられている。従って、ICカード35の接点35aに
対し接触端子33,34の接触部33b,34bが圧接
したままオーバーストロークL分だけ相対移動すること
によって、接触端子33,34の接触部33b,34b
とカード接点35aの双方が摺擦されて互いの接触部位
がクリーニングされることになる。
【0036】こうして、各カード接点35aに対し各接
触端子33,34の対応接触部33b,34bが圧接し
た状態でICカード35に対し情報信号の授受を行う。
各接触端子33,34は個々に独立してそれ自体の弾力
によりカード接点35aに圧接するから。仮りにICカ
ード35に反りや曲がり等があったとしても、各接触端
子33,34は、対応するカード接点35aに良好に接
触することができる。また、各接触端子33,34は2
枚の端子板を一対としてそれぞれの端子板が個々に対応
するカード接点35aに接触するので、カード接点35
aと接触端子33,34との接触の信頼性を高めること
ができる。
【0037】図2及び図5に示す記録再生態位では、ス
トッパ9の僅かな移動によりその突部9eがロック板8
の係合部8aを上方から押さえ、記録再生中にロック板
8が開けられるのを防止している。
【0038】ICカード35の排出は、イジェクトボタ
ン23の操作によって行う。イジェクトボタン23と一
体の被検出部23aがフォトセンサ24の光路を遮断
し、センサ24が検出動作する。センサ24の検出信号
によりソレノイド19が再び励磁され、プランジャ2
0,ピン27を介しレバー15が回動させられてその折
曲部15aとストッパ9の係合部9cとの係合が外れ、
ストッパ9は付勢ばね7の蓄勢力により奥の方に移動す
る。このストッパ9の移動によりその切り起し部9dの
傾斜面9nがロック板8の支持部Bを押し上げ、ロック
板8を板ばね30に抗して上方に回動させ、ロック板8
の係止片11,11がプレート3の孔3bとフレーム1
貫通孔1jから上方に逃げ、ICカード35の排出通
路を開放する。ロック板8が更に回動させられることに
よりロック板8の支持部Aがキャリア5の支持片5bの
上方に逃げ、キャリア5は付勢ばね6の蓄勢力により原
位置に復帰しようとする。
【0039】図3及び図6はこのキャリア5が復帰しよ
うとする直前の状態を示している。ロック板8の上記回
動によりガイドピース12によって接触端子33,34
がそれ自体の弾力に抗して持ち上げられ、接触部33
b,34bをICカード35のカード接点35aから離
間させる。
【0040】キャリア5の復帰に伴い、キャリア5のカ
ード係合面5a,5aによりICカード35が排出され
る。また、キャリア5の復帰動作によりその突出部5h
がストッパ9の段部9mを押し、ストッパ9を図1に示
されているような原状に復帰させる。ストッパ9の復帰
の最終段階でレバー15の折曲部15aがストッパ9の
係合部9bの斜面を乗り越し、折曲部15aが係合部9
bに係合する。
【0041】なお、記録再生中に停電したり、ソレノイ
ド19の故障等によってイジェクトボタン23を押して
もICカード35を排出できないときは、フレーム1の
小孔1iからピン等を入れて手動レバー22の折曲部
bを押すことにより、前にも述べたように、ソレノイ
ド19を励磁した場合と同様の動作を行わせてICカー
ドを排出させることができる。
【0042】上記実施例では、長さが異なる2種類の接
触端子33,34を用い、短い接触端子33を長い接触
端子34で挾持するようにして配置したから、一つのカ
ード接点に対して2個の接触端子が接触するようにして
接触の信頼性を高めつつ接触端子の占める空間を少なく
することが可能である。もっとも、このような接触端子
の配置は本発明に必須のものではなく、異なる配置でも
よいし、一つのカード接点に対し一つの接触端子のみが
接触するようにしてもよい図10,図11は本発明に
適用可能な接触端子の別の例を示している。図10に示
す例は、カバー4の下面に固定したプリント基板21の
下面に箱形のホルダ45を固定し、ホルダ45内に、弾
性を有する導電性の板を左右対称形に角波状に打ち抜い
て形成した接触端子46を格納し、二分された下端接触
部46a,46aをホルダ45の孔45aから突出させ
てなる。接触端子46は角波状に打ち抜かれることによ
りそれ自体が弾性を有し、この弾性により接触部46
a,46aがICカード35のカード接点35aに圧接
する。接触端子46の上端突出部46bはプリント基板
21に半田付けされている。かかる接触端子がICカー
ド35のカード接点35aの数に対応して設けられる。
この例の場合も、接触部46a,46aは別個独立に弾
性力によってカード接点35aに圧接する。そのほか上
記実施例の場合と同様の効果を奏する。
【0043】図11の例は、接触端子を板材ではなく線
材で作った例であって、弾性を有する導電性の線材をU
字状に折り曲げて接触端子48とすると共に、このU字
状接触端子48の二つの自由端部48a,48aをカー
ド接点35aに対する接触部とし、接触端子48の基端
部48bを図示されないホルダに保持させるようにした
ものである。この例の場合も上記実施例と同様の効果を
奏する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、特別な
部品を設けることなく、挿入されたICカードを少し戻
すだけの簡単な構成で接触端子とカード接点の双方のク
リーニングを自動的に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すICカードリーダの平
面図である。
【図2】同上の作動態様を一部省略して示す平面図であ
る。
【図3】同上の更に異なる作動態様を示す平面図であ
る。
【図4】図1に対応する作動態様を示す一部断面側面図
である。
【図5】図2に対応する作動態様を示す一部断面側面図
である。
【図6】図3に対応する作動態様を示す一部断面側面図
である。
【図7】図1に対応する作動態様を図4とは異なる線に
沿って示す一部断面側面図である。
【図8】図2に対応する作動態様を図7に準じて示す一
部断面側面図である。
【図9】接触端子の構成を要部のみ示す分解斜視図であ
る。
【図10】接触端子の別の例を示す断面側面図である。
【図11】接触端子の更に別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
5・・・キャリア 6・・・付勢ばね 8・・・ロック板 11・・・係止片 14・・・ホルダ 17・・・被検出部 18・・・フォトセンサ 30・・・板ばね 33,34・・・接触端子 35・・・ICカード 35a・・・カード接点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ICカードの挿入を検知して接触端子をカ
    ード接点に接触させるICカードリーダにおいて、 挿入されたカードを排出する向きに付勢する排出付勢手
    段と、 カードの挿入を検出して接触端子を進出させる端子進退
    手段と、 挿入されたカードが排出方向に少し戻った位置でカード
    を係止する係止手段とを備え、 上記接触端子の進出後に、挿入された上記カードを排出
    方向に少し戻すようにした 手動挿入式ICカードリー
    ダ。
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