JP2009053936A - カードリーダのクリーニング構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カードの挿入時・取り出し時を問わず固定端子部を露出させないようにすることによって、固定端子部への汚れ・塵埃等の付着を防止するとともに、弾性部材を介してクリーニング部材と固定端子部との接触圧を高め、固定端子部と移動接点部とを適切な接触圧で当接させることのできるカードリーダのクリーニング構造を提供する。
【解決手段】 クリーニング部材10は、カード挿入通路3の上側、すなわちケース端子4,4が位置する下側とは反対側に対向配置されている。クリーニング部材10の下面は、ETCカードCの挿入完了状態で、ETCカードCの下面C1とは反対側の上面C2に面接触する。クリーニング部材10は、ETCカードCの上面C2及びケース端子4,4と接触して汚れ等を除去するために、弾力性と吸水性を有するスポンジで構成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ETC車載器等のカードリーダに用いられるクリーニング構造に関する。
近年、ETC(Electronic Toll Collection:自動料金収受システム)や電子引き落としシステムのような高度キャッシュレスシステムが急速に普及している。これらのシステムでは、主としてICカードを媒介としてETC車載器、店頭精算器(店頭決済器)等のカードリーダ(カードリーダアンドライタともいう)によってデータ(取引情報)の記憶(入力)・読出(出力)が行われる。その際、ケース端子(ケース体の固定端子部)とカード接点(カードの移動接点部)とが一定の接触圧で当接することでデータの記憶・読出が可能となる。したがって、ケース体の内部に異物が侵入したり、ケース端子やカード接点(あるいはカードの主表面)に汚れ・塵埃・水分等が付着していたりすると、接触不良・導通不良・短絡等によりデータの記憶・読出が不能となったり、データが破壊されたり、制御の誤作動(暴走)を生じたりする。また、最近ではシステムを相互に共用化する試みもなされているので、カードリーダやICカードを媒介としてこれらの汚れ等が次々と伝染するおそれもある。
特にETC車載器では、車両のインストルメントパネル等に半ば埋め込まれる形で固定されて容易に取外しができないため、一旦異物が侵入したり汚れ等が付着したりするとそれらの除去が極めて困難となる場合がある。さらに、ETC車載器では走行時の車両の振動に伴うICカードのばたつき(場合によってはカードリーダからの抜け)を防止し耐振性能を向上させるために、ケース端子とカード接点との接触圧を高くすると、カード接点の摩耗・損傷を生ずる場合がある。
そこで、ケース端子やカード接点に接触して汚れ等を除去するクリーニング部材を設けたり、クリーニングカードを用いてケース端子(ヘッド接点)を清掃したりする技術が提案されている(特許文献1,2参照)。
特開平10−162106号公報 特開平6−176208号公報
これらのクリーニング手段によれば、ケース端子とカード接点とを所定の接触圧で相対移動させることによって汚れ等を除去する場合と比較して、接触圧を高めなくても安定した清掃効果が得られるため、カード接点(カードの主表面)の摩耗・損傷を抑制できる。しかし、特許文献1に記載の技術では、クリーニングのたびにケース端子を開放移動しなければならないため、クリーニング操作に時間を要し、またクリーニング操作を繰り返すことによって、ケース端子とカード接点との接触圧が経年変動して接触不良等を起こすおそれがある。また、特許文献2に記載の技術では、クリーニングカードを常備しなければならないのでコストが嵩み、クリーニング操作に時間を要するおそれがある。さらに、いずれの文献に記載の技術でも、カードを取り出したときにはケース端子は(ケース体の内部にあるとはいえ)露出した状態におかれるため、ケース端子上で塵埃等が蓄積されると頑固な汚れとなり、除去が困難となるおそれもある。
本発明の課題は、カードの挿入時・取り出し時を問わず固定端子部を露出させないようにすることによって、固定端子部への汚れ・塵埃等の付着を防止するとともに、弾性部材を介してクリーニング部材と固定端子部との接触圧を高め、固定端子部と移動接点部とを適切な接触圧で当接させることのできるカードリーダのクリーニング構造を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のカードリーダのクリーニング構造は、
ケース体に開口されたカードスロットから内部に向かうカード挿入通路に沿って挿入されるカードの第一主表面に露出形成された移動接点部と、前記ケース体から前記カード挿入通路に突入可能に対向配置されて前記カードの第一主表面を弾圧保持する固定端子部とを当接させることによって、前記カードに対する情報の記憶・読出を可能となすカードリーダのクリーニング構造であって、
前記カード挿入通路に対して前記固定端子部が位置する側とは反対側に対向配置され、前記カードの挿入完了状態において、前記第一主表面とは反対側の第二主表面に面接触可能なクリーニング部材と、
そのクリーニング部材に対して前記カード挿入通路が位置する側とは反対側に対向配置され、前記カードの挿入完了状態において、前記クリーニング部材を前記カードの第二主表面に押圧保持可能な弾性部材とを備え、
前記カードが前記カードスロットから前記カード挿入通路に沿って挿入されるとき又は取り出されるとき、前記固定端子部が前記カードの第一主表面と相対的に摺動し、かつ前記クリーニング部材が前記カードの第二主表面と接触する形態で、前記弾性部材により前記クリーニング部材が押圧保持される一方、
前記カードの取り出し完了状態では、前記固定端子部が前記カード挿入通路に突入して前記クリーニング部材と接触する形態で、前記弾性部材により前記クリーニング部材が押圧保持されることを特徴とする。
このように、カードの挿入時・取り出し時にかかわらず、固定端子部(例えばケース端子)にはカード挿入通路に位置する他物(カード又はクリーニング部材)が常時接触している。これによって、固定端子部に対する汚れ・塵埃等の付着が防止され、カードリーダ(例えばETC車載器)の信頼性が向上する。このとき固定端子部はケース体に固定状態で配置されているので、移動接点部やクリーニング部材に対する接触圧が経年変動しにくく、安定した接触状態を保持できる。また、弾性部材(例えばばね体)を介してクリーニング部材と固定端子部との接触圧を高め、クリーニング部材による汚れ等の拭き取り性を向上させるとともに、カードの移動接点部(例えばカード接点)の摩耗・損傷を生じにくくして、固定端子部と移動接点部とを適切な接触圧で当接させることができる。つまり、固定端子部と移動接点部との接触圧を高めても移動接点部の摩耗・損傷を生じにくくすることができるので、ETC車載器等での耐振性能を向上させることができる。
なお、「カードリーダ」にはETC車載器の他に店頭精算器等も含まれる。また、「カード」にはICカードの他に磁気カード等も含まれる。さらに、「カードの第一主表面(第二主表面)」というとき、板状のカードの表面及び裏面のうちの一方(他方)を指す。
固定端子部(ケース端子)は、基端部がケース体内面に固定され、かつ先端部がカード挿入通路に突入してカード及びクリーニング部材と接触可能な自由端を形成する板ばねで構成することができる。これにより固定端子部の弾性変形能を大きくとれるので、カードの移動接点部の摩耗・損傷を一層生じにくくすることができる。
また、弾性部材(ばね体)は、基端部がケース体に固定され、かつ先端部が挿入方向に沿って延びてクリーニング部材と接触可能な自由端を形成する板ばねで構成することができる。これにより弾性部材の弾性力をクリーニング部材に対して挿入方向(長手方向)に均等に作用させることができる。
そして、カードがカードスロットからカード挿入通路に沿って挿入されるとき、カードの第二主表面と接触するクリーニング部材は、カードの挿入に伴い弾性部材の押圧力に抗してカード挿入通路が位置する側とは反対側へ移動し、
カードの挿入完了状態において、カードの移動接点部と固定端子部とが当接した状態で弾性部材がクリーニング部材をカードの第二主表面に押圧することができる。
これにより、カードは挿入に伴ってクリーニング部材を持ち上げるようにして潜り込んだ後、弾性部材で押圧されるので、耐振性能をさらに向上させることができる。
具体的には、クリーニング部材は、カード先端との接触端面が挿入方向奥側ほどカードの第二主表面に接近するように平面状又は曲面状に連続的に傾斜していることが望ましい。クリーニング部材の接触端面が連続的に傾斜することにより、カード先端でのクリーニング部材の持ち上げ(言い換えればカードの潜り込み)が円滑に行われる。
このようなクリーニング部材は、カードの第二主表面及び固定端子部と接触して汚れ等を除去するために、スポンジ等の弾力性と吸水性を有する材料で構成するとよい。これによって、固定端子部への汚れ・塵埃等の付着を防止すると同時に、カードへの水分等の付着も防止することができる。一方、クリーニング部材のカード先端との接触端面には、挿入されるカードの摺動性を向上させるために、硬質樹脂(例えばPET樹脂)コーティング等を施すとよい。これによって、カード挿入通路においてカードの挿入を円滑に行えるとともに、クリーニング部材の耐久性を向上させることができる。
また、クリーニング部材は、カードの挿入と連動して挿入方向に移動し、かつ挿入されたカードを内部に収容する枠状又は箱状のスライド部材の内側に位置して、スライド部材に一体化された状態で固定保持されてもよい。これによって、クリーニング部材は、挿入されたカードとともにスライド部材の内側に一体化された状態で固定保持され、スライド部材とともに移動するので、挿入方向への移動が円滑に行われ、耐振性能を向上させることができる。
例えば、スライド部材(スライドホルダ)をカードエジェクト用スライダと兼用する場合には、カード挿入通路内にクリーニング部材をコンパクトに収容することができる。
さらに、クリーニング部材は、スライド部材によるカードの取り出しと連動して挿入方向と逆方向に移動し、カードの取り出し完了状態に復帰してもよい。このように、スライド部材によるカードの取り出しと連動して、クリーニング部材がカードの取り出し完了状態(すなわちカードの挿入前の状態)に復帰すると、カードの挿入・取り出しの操作毎にクリーニング操作が実行できるようになり、クリーニングのための特別の管理を要しなくなる。
上記の例において、カードエジェクト用スライダを、弾性部材よりもばね力が大のエジェクト用ばねで挿入方向と逆方向に移動させる場合には、カードの取り出しとクリーニング部材の移動(戻り)とが、エジェクト用ばねの付勢力によって同時にかつ円滑に行なえる。
ところで、ケース体を第一部材とし、クリーニング部材とスライド部材とのうちの少なくとも一方を第二部材としたとき、それら第一部材と第二部材との間には、第一部材の内部において第二部材をカードとともに移動するためのガイド部を形成することができる。このように、固定側のケース体と、移動側のクリーニング部材及び/又はスライド部材との間にガイド部を形成することによって、カードの挿入・取り出しとクリーニング部材及びスライド部材の移動とを円滑に連動させることができる。
上記ガイド部は、例えば、ケース体(第一部材)の側壁に形成された凹部(ガイド溝又はガイド孔)と、クリーニング部材(第二部材)に突出形成され凹部に係合する凸部(ガイドピン)とを用いると、簡素かつ安価に構成できる。
その際、固定端子部及びガイド部(凹部と凸部)を、それぞれ挿入方向において対をなして構成する場合には、クリーニング部材及びスライド部材が安定して挿入方向に移動できる。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明に係るカードリーダの一例としてのETC車載器の外観を示す斜視説明図、図2はETCカードの挿入完了状態における断面図である。図1及び図2に示すETC車載器100(カードリーダ)のケース体1は直方体の箱状を呈し、操作者側の前壁1aの中央下部に厚さ方向(壁面に直交する方向;カードの挿入方向)に貫通形成されたカードスロット2(カード挿入口)から、内部に向かうカード挿入通路3に沿ってETCカードC(ICカード)が挿入される。そして、ETCカードCの下面C1(裏面;第一主表面)に露出形成されたカード接点C0(移動接点部)が、ケース体1からカード挿入通路3に突入可能に対向配置されてETCカードCの下面C1を弾圧保持するケース端子4,4(固定端子部)と当接する。これによって、ETCカードCに対する情報(主として料金データ)の記憶(入力)・読出(出力)が可能となる。
図2に示すように、ケース端子4,4は挿入方向において対をなして板ばねで構成されている。各ケース端子4は、基端部4aがケース体1内面に固定され、先端部4bがカード挿入通路3に突入してETCカードC及び後述するクリーニング部材10と接触可能な自由端を形成し、先端部4b同士が向き合うように対向配置されている。板ばねで構成されたケース端子4の先端部4bが自由端に形成されているので、ケース端子4の弾性変形能が大きくなり、ETCカードCのカード接点C0の摩耗・損傷が生じにくくなる。
ETC車載器100には、ケース端子4,4に摺動してセルフクリーニングするためのクリーニング部材10と、そのクリーニング部材10をケース端子4,4に押圧するためのばね体20(弾性部材)とが備えられている。
クリーニング部材10は、カード挿入通路3の上側、すなわちケース端子4,4が位置する下側とは反対側に対向配置されている。クリーニング部材10の下面は、図2に示すようなETCカードCの挿入完了状態で、ETCカードCの下面C1とは反対側の上面C2(表面;第二主表面)に面接触する。また、クリーニング部材10は、ETCカードCの上面C2及びケース端子4,4と接触して汚れ等を除去するために、弾力性と吸水性を有するスポンジで構成されている。クリーニング部材10をスポンジで構成することによって、ケース端子4,4への汚れ・塵埃等の付着を防止すると同時に、ETCカードCへの水分等の付着も防止できる。
ばね体20は、クリーニング部材10に対してカード挿入通路3が位置する下側とは反対側の上側に対向配置されている。ばね体20の下面は、図2に示すようなETCカードCの挿入完了状態で、クリーニング部材10をETCカードCの上面C2に押圧保持する。また、ばね体20は板ばねで構成され、基端部20aがケース体1の天井壁1bに形成された凹陥部1c(収容部)に固定され、先端部20bが挿入方向に沿って延びてクリーニング部材10と接触可能な自由端を形成している(図1参照)。ばね体20を挿入方向に長い板ばねで構成することにより、ばね体20の弾性力はクリーニング部材10に対して挿入方向(長手方向)に均等に作用する。
ETCカードCがカードスロット2からカード挿入通路3に沿って挿入されるとき、ETCカードCの上面C2と接触するクリーニング部材10は、ETCカードCの挿入に伴いばね体20の押圧力に抗してカード挿入通路3が位置する下側とは反対側の上側へ移動する(図4(c)参照)。その後図2に示すETCカードCの挿入完了状態において、ETCカードCのカード接点C0とケース端子4,4とが当接した状態でばね体20がクリーニング部材10をETCカードCの上面C2に押圧する。これにより、ETCカードCは挿入に伴ってクリーニング部材10を持ち上げるようにして潜り込んだ後、ばね体20で押圧されるので、耐振性能が向上する。
具体的には、クリーニング部材10は、ETCカードCの先端との接触端面10aが挿入方向奥側ほどETCカードCの上面C2に接近するように平面テーパ状に連続的に傾斜している。クリーニング部材10の接触端面10aがテーパ状に傾斜することにより、ETCカードCの先端でのクリーニング部材10の持ち上げ(すなわちETCカードCの潜り込み)が円滑に行われる。さらに、上記接触端面10aには、挿入されるETCカードCの摺動性を向上させるために、硬質樹脂(例えばPET樹脂)コーティングが施されている。クリーニング部材10の接触端面10aの摺動性を向上させることによって、カード挿入通路3においてETCカードCの挿入を円滑に行えるとともに、クリーニング部材10の耐久性を向上させることができる。
そして、ETCカードCがカードスロット2からカード挿入通路3に沿って挿入されるとき、ケース端子4,4がETCカードCの下面C1と相対的に摺動し、かつクリーニング部材10がETCカードCの上面C2と接触する形態で、ばね体20によりクリーニング部材10が押圧保持される(図5参照)。他方、ETCカードCの取り出し完了状態では、クリーニング部材10が引張コイルばね10c(付勢部材)で引き寄せられ(付勢され)、ケース端子4,4がカード挿入通路3に突入してクリーニング部材10と接触する形態で、ばね体20によりクリーニング部材10が押圧保持される(図3(a)参照)。
このように、ETCカードCの挿入時・取り出し時にかかわらず、ケース端子4,4にはカード挿入通路3に位置するETCカードC又はクリーニング部材10が常時接触している。これによって、ケース端子4,4に対する汚れ・塵埃等の付着が防止されるので、ETC車載器100の信頼性が向上する。このときケース端子4,4はケース体1に固定状態で配置されているので、カード接点C0やクリーニング部材10に対する接触圧が経年変動しにくく、安定した接触状態を保持できる。また、ばね体20を介してクリーニング部材10とケース端子4,4との接触圧を高め、クリーニング部材10による汚れ等の拭き取り性を向上させるとともに、ETCカードCのカード接点C0の摩耗・損傷を生じにくくして、ケース端子4,4とカード接点C0とを適切な接触圧で当接させることができる。つまり、ケース端子4,4とカード接点C0との接触圧を高めてもカード接点C0の摩耗・損傷を生じにくくすることができるので、ETC車載器100での耐振性能を向上させることができる。
ところで、クリーニング部材10は、ETCカードCの挿入と連動して挿入方向に移動する。またクリーニング部材10は、挿入されたETCカードCを内部に収容する枠状(又は箱状)のカードエジェクト用スライダ30(スライド部材)の内側に位置して、カードエジェクト用スライダ30に一体化された状態で固定保持されている。これによって、クリーニング部材10は、挿入されたETCカードCとともにカードエジェクト用スライダ0の内側に一体化された状態で固定保持され、カードエジェクト用スライダ30とともに移動する。したがって、挿入方向への移動が円滑に行われ、耐振性能を向上させることができる。また、カードエジェクト用スライダ30によってクリーニング部材10の保持を兼用しているので、カード挿入通路3内にクリーニング部材10をコンパクトに収容することができる。
さらに、クリーニング部材10は、カードエジェクト用スライダ30によるETCカードCの取り出しと連動して挿入方向と逆方向に移動し、ETCカードCの取り出し完了状態に復帰する(図3(a)参照)。このように、カードエジェクト用スライダ30によるETCカードCの取り出しと連動して、クリーニング部材10がETCカードCの取り出し完了状態(すなわちETCカードCの挿入前の状態)に復帰すると、ETCカードCの挿入・取り出しの操作毎にクリーニング操作が実行できるようになり、クリーニングのための特別の管理を要しなくなる。
そして、カードエジェクト用スライダ30を、ばね体20よりもばね力が大のカードエジェクト用ばね30bで挿入方向と逆方向に移動させている。これによって、ETCカードCの取り出しとクリーニング部材10の移動(戻り)とが、カードエジェクト用ばね30bの付勢力によって同時にかつ円滑に行なえる。
さらに、固定側のケース体1(第一部材)の側壁1eに貫通形成されたガイド孔1d(凹部;ガイド部)に、移動側のクリーニング部材10(第二部材)に突出形成されたガイドピン10b(凸部;ガイド部)が係合している(図1参照)。これによって、簡素かつ安価な構成で、ETCカードCの挿入・取り出しとクリーニング部材10及びカードエジェクト用スライダ30の移動とを円滑に連動させることができる。
また、既に述べたケース端子4,4とともに、ガイド孔1d及びガイドピン10bも挿入方向において対をなして構成されているので、クリーニング部材10及びカードエジェクト用スライダ30が安定して挿入方向に移動できる。
次に、図3〜図5及び図2を用いて、ETCカードCの挿入・取り出しとクリーニング部材10の作動について説明する。
<ETCカードCの挿入前>
図3(a)に示すETCカードCの取り出し完了状態(すなわちETCカードCの挿入前の状態)では、クリーニング部材10が引張コイルばね10cで付勢され、ケース端子4,4がカード挿入通路3に突入してクリーニング部材10と接触し、ばね体20によりクリーニング部材10が押圧保持されている。これにより、ケース端子4,4は汚れ等の付着から保護されている。
<ETCカードCの挿入時>
図3(a)において、ETCカードCをカードスロット2(図1参照)からカード挿入通路3に沿って挿入すると、ETCカードCの先端がクリーニング部材10の接触端面10a(テーパ面)に接触する(図3(b))。さらにETCカードCを挿入すると、引張コイルばね10cの付勢力(及びカードエジェクト用ばね30bの付勢力)に抗して、クリーニング部材10と一体のガイドピン10bがケース体1の側壁1eに貫通形成されたガイド孔1d(図1参照)の始端水平部分を挿入方向に移動する(図4(a))。これによって、クリーニング部材10がカードエジェクト用スライダ30とともに挿入方向奥側に移動するので、このとき下面がケース端子4,4の先端部4b,4bを摺動してクリーニングする。
引き続きETCカードCを挿入すると、ばね体20の押圧力に抗して、ガイドピン10bがガイド孔1dの中間上向き傾斜部分を挿入方向に移動する(図4(b))。これによって、ETCカードCの先端でクリーニング部材10の接触端面10aが持ち上げられ(すなわちETCカードCが潜り込み)、クリーニング部材10がカードエジェクト用スライダ30の内部で上方に移動する。その後、クリーニング部材10及びカードエジェクト用スライダ30はその位置を保持しつつ、クリーニング部材10の上方移動によりカード挿入通路3に形成された空間をETCカードCが挿入方向奥側に移動する(図5(a))。これによって、ETCカードCの下面C1がケース端子4,4の先端部4b,4bを摺動し、カード接点C0がケース端子4,4の先端部4b,4bに当接してばね体20で押圧保持される。このとき、ETCカードCの先端はカードエジェクト用スライダ30の最前部に達している。
更なるETCカードCの挿入により、引張コイルばね10cの付勢力(及びカードエジェクト用ばね30bの付勢力)に抗して、ガイドピン10bがガイド孔1dの終端下向き傾斜部分を挿入方向に移動する(図5(b))。ガイドピン10bがガイド孔1dの終端に達すると、ばね体20の先端部20b(図1参照)がカードエジェクト用スライダ30の開口部30aに嵌合して、カード接点C0とケース端子4,4の先端部4b,4bとの当接状態と、クリーニング部材10の下面とETCカードCの上面C2との接触状態とを押圧保持し、ETCカードCの挿入が完了する(図2)。
<ETCカードCの取り出し時>
図2においてETCカードCの取り出す際には、カードエジェクト用ボタン31(図1参照)を押すと、カードエジェクト用スライダ30がカードエジェクト用ばね30bの付勢力により挿入方向と逆方向に移動する。このとき、カードエジェクト用ばね30bの付勢力(ばね力)はばね体20の押圧力(ばね力)よりも大に設定されている。そこで、カードエジェクト用スライダ30及びクリーニング部材10は、以上で説明したETCカードCの挿入時とは逆作動して図3(a)に示すETCカードCの取り出し完了状態(ETCカードCの挿入前の状態)に戻る。
いずれにしても、ETCカードCの挿入前・挿入時・取り出し時にかかわらず、ケース端子4,4にはカード挿入通路3に位置するETCカードC又はクリーニング部材10が常時接触している。これによって、ケース端子4,4に対する汚れ・塵埃等の付着が防止されるので、ETC車載器100の信頼性が向上する。
なお、以上の実施例では、カードリーダとしてETC車載器についてのみ説明したが、店頭精算器(店頭決済器)等に適用してもよい。また、クリーニング部材10がカードエジェクト用スライダ30に一体化された状態で固定保持され作動する場合について説明したが、その他のスライド部材に保持されて作動してもよく、クリーニング部材単独で作動することも可能である。
本発明に係るカードリーダの一例としてのETC車載器の外観を示す斜視説明図。 ETCカードの挿入完了状態における断面図。 ETCカードの取り出し完了状態からETCカードを順次挿入するときの断面図。 図3に続いてさらにETCカードを挿入するときの断面図。 図4に続いてさらにETCカードを挿入するときの断面図。
符号の説明
1 ケース体
1a 前壁
1b 天井壁
1c 凹陥部(収容部)
1d ガイド孔(凹部;ガイド部)
1e 側壁
2 カードスロット(カード挿入口)
3 カード挿入通路
4 ケース端子(固定端子部)
4a 基端部
4b 先端部
10 クリーニング部材
10a 接触端面
10b ガイドピン(凸部;ガイド部)
10c 引張コイルばね(付勢部材)
20 ばね体(弾性部材)
20a 基端部
20b 先端部
30 カードエジェクト用スライダ(スライド部材)
30a 開口部
30b カードエジェクト用ばね(付勢部材)
31 カードエジェクト用ボタン
100 ETC車載器(カードリーダ)
C ETCカード(ICカード)
C0 カード接点(移動接点部)
C1 下面(裏面;第一主表面)
C2 上面(表面;第二主表面)

Claims (5)

  1. ケース体に開口されたカードスロットから内部に向かうカード挿入通路に沿って挿入されるカードの第一主表面に露出形成された移動接点部と、前記ケース体から前記カード挿入通路に突入可能に対向配置されて前記カードの第一主表面を弾圧保持する固定端子部とを当接させることによって、前記カードに対する情報の記憶・読出を可能となすカードリーダのクリーニング構造であって、
    前記カード挿入通路に対して前記固定端子部が位置する側とは反対側に対向配置され、前記カードの挿入完了状態において、前記第一主表面とは反対側の第二主表面に面接触可能なクリーニング部材と、
    そのクリーニング部材に対して前記カード挿入通路が位置する側とは反対側に対向配置され、前記カードの挿入完了状態において、前記クリーニング部材を前記カードの第二主表面に押圧保持可能な弾性部材とを備え、
    前記カードが前記カードスロットから前記カード挿入通路に沿って挿入されるとき又は取り出されるとき、前記固定端子部が前記カードの第一主表面と相対的に摺動し、かつ前記クリーニング部材が前記カードの第二主表面と接触する形態で、前記弾性部材により前記クリーニング部材が押圧保持される一方、
    前記カードの取り出し完了状態では、前記固定端子部が前記カード挿入通路に突入して前記クリーニング部材と接触する形態で、前記弾性部材により前記クリーニング部材が押圧保持されることを特徴とするカードリーダのクリーニング構造。
  2. 前記カードが前記カードスロットから前記カード挿入通路に沿って挿入されるとき、前記カードの第二主表面と接触する前記クリーニング部材は、前記カードの挿入に伴い前記弾性部材の押圧力に抗して前記カード挿入通路が位置する側とは反対側へ移動し、
    前記カードの挿入完了状態において、前記カードの移動接点部と前記固定端子部とが当接した状態で前記弾性部材が前記クリーニング部材を前記カードの第二主表面に押圧する請求項1に記載のカードリーダのクリーニング構造。
  3. 前記クリーニング部材は、前記カードの挿入と連動して挿入方向に移動し、かつ挿入されたカードを内部に収容する枠状又は箱状のスライド部材の内側に位置して、前記スライド部材に一体化された状態で固定保持されている請求項1又は2に記載のカードリーダのクリーニング構造。
  4. 前記クリーニング部材は、前記スライド部材による前記カードの取り出しと連動して前記挿入方向と逆方向に移動し、前記カードの取り出し完了状態に復帰する請求項3に記載のカードリーダのクリーニング構造。
  5. 前記ケース体を第一部材とし、前記クリーニング部材と前記スライド部材とのうちの少なくとも一方を第二部材としたとき、
    それら第一部材と第二部材との間には、前記第一部材の内部において前記第二部材を前記カードとともに移動するためのガイド部が形成されている請求項3又は4に記載のカードリーダのクリーニング構造。
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