JPH06103509B2 - 手動挿入式icカードリーダ - Google Patents

手動挿入式icカードリーダ

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JPH06103509B2
JPH06103509B2 JP4178400A JP17840092A JPH06103509B2 JP H06103509 B2 JPH06103509 B2 JP H06103509B2 JP 4178400 A JP4178400 A JP 4178400A JP 17840092 A JP17840092 A JP 17840092A JP H06103509 B2 JPH06103509 B2 JP H06103509B2
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守 水野
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Nidec Sankyo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、手動挿入式ICカー
ドリーダに関する。
【0002】
【従来の技術】手動挿入式ICカードリーダは、ICカ
ードを手動で挿入する方式である。ICカードリーダ
は、メモリやCPUを埋め込んだICカードに対して複
数の接触端子を介して情報信号の授受を行うものであ
る。カードの挿入とその排出に際しては、接触端子とカ
ードとの接触を断たないと、接触端子が損傷したりカー
ドに傷が付く畏れがある。特公昭63−25392号公
報に記載された技術は、ICカードの出し入れに際し
て、接触端子を支持した上下可動板をカード面に対して
直交する向きに上下動させることにより、接触端子とカ
ードとの接触を断つようになっていて、接触端子とカー
ドとの間の過度の接触を回避するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
技術は、カード通路から接触端子を逃すことによって、
一応初期の目的を達成するものではあるが、装置全体が
厚くなるという問題を残している。また、記録再生位置
に挿入されたICカードは、記録再生動作が完了するま
では不用意に排出されることがないようにする必要があ
る。接触端子が接触した状態のカードを排出すると、カ
ード面を傷めたり接触端子を損なう不具合が発生する。
【0004】そこで、本発明の目的は、装置全体を薄型
に構成すると共に接触端子がカードに接触している状態
ではカードの排出を不能にした手動挿入式カードリーダ
の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、カード挿入口
からカードをカード収納部の所定位置へ挿入し、このカ
ード収納部の所定位置にてカードに接触端子を接触させ
て情報信号の授受を行う手動挿入式ICカードリーダに
おいて、カード挿入口に向けて付勢手段により付勢され
ていて、カードの挿入時に、カードの先端部で定位置へ
向けて付勢手段を蓄勢しつつ押され、カードの排出時に
は、カードの先端部を押して、カードと共に移動するキ
ャリアと、カード収納部の所定の位置へ挿入されたカー
ドの後端と係合して同カードの排出を阻止する排出阻止
片をカードの挿入口側に有し、奥端側を搖動支点として
接触端子をカードに接触させ、かつ、カード排出阻止片
をカードの後端に係合させる第1の位置と、接続端子を
カードから離間させ、かつ、カード排出阻止片とカード
の後端との係合を解除させる第2の位置との間で搖動自
在なロック板と、カードの挿入方向に移動自在であっ
て、カードの先端でキャリアが押し動かされるときに付
勢されるばねを介してキャリアと連結され、キャリアの
移動に伴って移動され、ロック板の第1の位置と第2の
位置との間の搖動を規制し、接続端子とカードとの接触
の維持と解除を行うストッパと、カードが所定位置まで
挿入されてキャリアが定位置を占めたことを検出する検
出手段と、ストッパと係脱自在の係止手段であって、検
出手段によりキャリアが定位置を占めたことが検出され
た時に、ストッパのばねによるカードの挿入方向への移
動を許容してロック板を第1の位置へ搖動させ、カード
のカード収納部からの排出時に、ストッパのカードの挿
入方向へのばねによる更なる移動を許容してロック板を
第2の位置へ搖動させ、キャリアをカード挿入口に向け
て付勢手段により移動させるための係止手段とを具備す
る。
【0006】
【作用】カードがカード挿入口から挿入されると、カー
ドの移動に伴ってキャリアがカード排出方向に押され
て、カードが所定位置まで挿入され、係止手段がストッ
パの移動を許容してロック板を第1の位置へ搖動して接
触端子をカードの接点に接触させると共にカード排出阻
止片をカードの後端に係合させてカードの排出を阻止す
る。カードの排出時に、係止手段は、ストッパの移動を
許容し、ロック板を第2の位置へ搖動して接続端子をカ
ードから離間させると共に、カード排出阻止片とカード
の後端との係合を解除し、キャリアをカード挿入口に向
けて移動させてカードを排出する。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。
【0008】図1,図2及び図4において、符号1はカ
ードリーダの基体をなすフレームを示しており、このフ
レーム1の下面側には、所定の間隔をおいてプレート3
が固定されていて、フレーム1とプレート3の前端(図
において右端)側には、フレーム1とプレート3との間
にICカード35を出し入れするカード挿入口2が形成
されている。
【0009】プレート3は、ICカード35の厚さ方向
の押し付け基準面をなしている。フレーム1とプレート
3とで形成される空間はカード収納部16を構成してい
る。フレーム1の上部には、フレーム1の略全体を塞ぐ
面積を有するカバー4が固定されている。但し、第1図
及び第2図には図面の錯綜を避けるためにカバー4の図
示を省いてある。
【0010】フレーム1には、ICカード35の挿入方
向に一対のガイド溝1a,1aが形成されている。この
ガイド溝1a,1aには、キャリア5の一対の腕端の鉤
部5d,5dが嵌まり、また、キャリア5の一方の腕部
がフレーム1のガイド部1bによって押さえられること
により、キャリア5がガイド溝1a,1aに沿ってカー
ド挿入方向bとカード排出方向aに移動可能に取り付け
られている。
【0011】図4に示すように、キャリア5の鉤部5
d,5dは、カード収納部16を突き抜けてプレート3
のガイド溝3aにまで至っており、鉤部5d,5dの手
前側(図において右側)の面は、カード収納部16に挿
入されたICカード35の先端縁が当たるカード係合面
5a,5a(図1参照)となっている。よって、カード
収納部16にカード挿入口2からICカード35を挿入
すると、ICカード35はカード係合面5a,5aに当
たり、なおもICカード35を押し込むと、キャリア5
が奥の方(図において左方)に向かって押し動かされる
ようになっている。
【0012】キャリア5のばね掛け部5eとフレーム1
のばね掛け部1eとの間には、付勢手段としてのばね6
が掛け渡されている。キャリア5は、ばね6の弾力によ
りICカード35をカード挿入口2から排出する向きに
移動するよう付勢されている。
【0013】また、キャリアのばね掛け部5fとスト
ッパ9のばね掛け部9fとの間には、ばね7が掛けられ
ていて、ばね7の弾力によりキャリア5とストッパ9と
は互いに引き合う向きに付勢され、キャリア5の突部5
hとストッパ9の段部9mが当接することにより上記付
勢力によるキャリア5とストッパ9との相対移動が規制
されている。
【0014】ストッパ9は、フレーム1の一側部に沿っ
て設けられていて、ストッパ9の奥端部に形成された折
曲部9gがフレーム1のガイド溝1fに嵌まり、また、
ストッパ9に形成されたガイド溝9hがフレーム1に形
成されたガイド突起1gに嵌まることにより、ICカー
ド35の挿入方向に移動可能に設けられている。
【0015】図1及び図2に示すように、ストッパ9
は、上記ばね7の弾力により奥の方に移動する向きに付
勢されているが、通常は図1及び図2に示されているよ
うに、係合部9bに係止手段としての係止レバー15の
折曲部15aが係合することによって上記付勢方向への
移動を阻止されている。ストッパ9の係合部9bは長手
方向に延びる長孔9iの一側縁部に突起状に形成され、
係合部9bから手前側に一定の間隔をおいて段状の係合
部9cが形成され、また、長孔9iの他方の側縁部に
は、上記係合部9b,9cの中間部において突起状の係
合部9kが形成されている。ストッパ9には、内側方の
縁部に切り起こし状の支持片9aが形成されると共にこ
の支持片9aから所定の間隔をおいて傾斜面9nを有す
る切り起し部9dが形成されている。
【0016】係止レバー15は、ベルクランク状に形成
されていて軸26を中心に回動可能に支持されている。
係止レバー15の一腕端の折曲部15aは、ストッパ9
の長孔9iに嵌まっている。係止レバー15の他方の腕
端部は、フォーク部15bとなっていて、このフォーク
部15bには、ソレノイド19によって移動させられる
プランジャ20にその直径方向に貫通して固着されたピ
ン27が係合されている。ソレノイド19は、検出手段
としてのフォトセンサ18とフォトセンサ24との検出
信号に基づいて励磁される。フォトセンサ18,24
は、互いに離間してそれぞれ配置された発光部と受光部
からなり、キャリア5が最奥方まで移動させられると、
その奥端部の被検出部17がフォトセンサ18の光路を
遮断することによりセンサ18が検出動作を行い、ま
た、イジェクトボタン23を外部から内方に向かって押
すと、その検出部23aがセンサ24の光路を遮断する
ことによりセンサ24が検出動作を行うようになってい
る。
【0017】ソレノイド19は、フォトセンサ18又は
フォトセンサ24の検出動作により励磁されてプランジ
ャ20を吸引し、この吸引動作によりピン27を介して
係止レバー15が図1において反時計方向に回動させら
れ、ストッパ9の係合部9b又は係合部9cとレバー1
5の折曲部15aとの係合が解除されるようになってい
る。ソレノイド19が消磁されると、プランジャ20及
び係止レバー15はプランジャ20に設けられたばねの
蓄勢力により原位置に復帰するようになっている。
【0018】プランジャ20に貫通固着されたピン27
の直前には、フレーム1のガイド部1hに沿って前後方
向に移動可能な手動レバー22の奥端の折曲部22aが
位置させられている。手動レバー22の前端の折曲部2
2bは、フレーム1の前側のパネル部に形成された小孔
1iに対向させられている。この小孔1iからピン等の
細い棒状の部材を挿入して折曲部22bを奥方に押し込
むと、手動レバー22が奥方に移動させられてその折曲
部22aがピン27を押し、ソレノイド19を励磁した
場合と同様の動作を行わせることできるようになってい
る。手動レバー22は、停電時やソレノイド19の故障
時等に手動的にICカード35を取り出すためのもので
ある。
【0019】フレーム1には、奥方に一対の搖動支点
0,10が突設されており、この搖動支点10,10に
はロック板8の孔8b,8bが遊嵌されている。ロック
板8は、大きな窓孔8cを形成されることにより枠状に
形成され、孔8b,8b形成部近くの奥端の一辺が、フ
レーム1にねじ止めされた押さえ板28により軽く押さ
えられてロック板8の抜け止めがなされている。
【0020】ロック板8は、搖動支点10,10を支点
として搖動することができる。ロック板8には、手前側
の一辺において板ばね30の基部が固着されている。板
ばね30は、二つの腕30a,30aを有し、各腕30
a,30aの自由端部がカバー4の下面に固着されたプ
リント基板21に圧接することによりロック板8を下向
きに搖動させるように、すなわち図4において時計方向
搖動させるように付勢している。
【0021】ロック板8の手前側の端部には、一対のカ
ード排出阻止片11,11が折曲して形成されている。
このカード排出阻止片11,11は、カード挿入孔2を
塞いでカード収納部16に挿入されたICカード35を
記録再生位置に位置決めするためのものであり、図2及
び図5に示されているようにロック板8がばね付勢方向
搖動すると、フレーム1に形成された貫通孔1,1
及びプレート3に形成された孔3b,3bにカード排
出阻止片11,11が嵌入し、カード収納部16に挿入
されたICカード35の排出を阻止するようになってい
る。
【0022】ロック板8の両側には一対の支持部A,B
が突設されている。一方の支持部Aは、キャリア5の一
側縁部に前後方向にある程度の長さをもって上向きに形
成された支持片5bに乗っており、他方の支持部Bは、
ストッパ9の短い支持片9a上に乗っている。ロック板
8の窓孔8cの両側縁部には相対向する位置において突
出部8d,8dが形成されると共に、この突出部8d,
8dを連結する連結部8eが形成されている。この連結
部8eには、例えば合成樹脂で作られた電気絶縁性のガ
イドピース12が嵌められている。このガイドピース1
2には、4対の接触端子33と4対の接触端子34の先
端寄りの下面が載せられている。
【0023】図1,図7及び図9において、対をなす接
触端子33は2枚の同形の接触端子板で形成されると共
に対をなす接触端子34も同形の2枚の端子板で形成さ
れ、接触端子33は接触端子34よりも短く形成されて
いる。各接触端子33,34は導電性材料で作られると
共に板厚に対する幅方向の寸法の比率が比較的小さい部
分を形成することによって接触端子自体にその幅方向
(図では上下方向)に弾性を持たせてある。
【0024】一対の接触端子33を形成する2枚の端子
板は直接重ねられるのに対し、一対の接触端子34を形
成する2枚の端子板は、上記接触端子33とほぼ同形の
絶縁板25を介在させて上記一対の接触端子33を挟み
込むように配置され、接触端子33に対し電気的に絶縁
されている。各接触端子33,34を構成する端子板は
その先端部が下方に突出してそれぞれICカード35の
対応接点との接触部33b,34bとなっている。一対
の接触端子34,34の先端部は横方向に小さく折り曲
げられて双方の接触部34b,34bが重なり合ってい
る。
【0025】一対の接触端子33と一対の接触端子34
でなる接触端子組は、それぞれ4組が設けられ、各接触
端子組は、合成樹脂等でなる電気絶縁性の接触端子保持
部材(以下「ホルダ」という)14に形成された4個の
保持溝14aにそれぞれ格納され、各接触端子33,3
4の保持部33c,34cがホルダ14によって保持さ
れている。ホルダ14はプリント基板21を介してカバ
ー4により保持されている。各接触端子33及び各接触
端子34にはそれぞれ信号端子部33a,34aが突設
され、これらの端子部33a,34aはプリント基板2
1の所定の配線パターン部に半田付けされ、プリント基
板21に対して接触端子33,34が最終的に一体化さ
れている。
【0026】ホルダ14及び接触端子33,34の接触
部33b,34bを含む先端部はロック板8の窓孔8c
から下方に突出し、さらに接触端子33,34の接触部
33b,34bはフレーム1を貫いている。各接触端子
33及び各接触端子34は、それ自体が有する弾性力に
よりその接触部33b,34bがカード収納部16内に
進出しようとする習性を有しているが、図1,図4及び
図7のような通常の状態では、ロック板8の支持部A,
Bがそれぞれキャリア5の支持片5b及びストッパ9の
支持片9a上に載ることによりロック板8が板ばね30
の付勢力に抗し上方に搖動させられ、これに伴いガイド
ピース12が上方に移動して接触端子33,34をそれ
自体の弾性に抗して押し上げ、接触部33b,34bを
カード収納部16の上方に退避させている。この接触部
33b,34bの上昇態位では、各接触端子33,34
の基端寄りの位置に下向きに突設された突起33d,3
4dがホルダ14の規制部14bに当接することによ
り、接触端子33,34の位置規制及び倒れ防止が図ら
れる。
【0027】図7において、ホルダ14のカード挿入孔
2側の下面には、板ばね29がスペーサを介して固着さ
れている。板ばね29の自由端側の一部はカード収納部
16内に進出し、カード収納部にICカード35を挿入
するときICカード35の接点35aに板ばね29が接
触してICカード35の静電気を除去するようになって
いる。
【0028】図1.図4において、ロック板8にはスト
ッパ9の配置側において突起の一部が斜めに曲げられて
なる係合部8aが形成されている。一方、ストッパ9に
は、上記ばね掛け部9fの下部側方に突部9eが形成さ
れている。この突部9eは、図2,図5に示されている
ように、ロック板8が板ばね30による付勢方向に回動
し、かつストッパ9の係合部9cが係止レバー15の折
曲部15aに係合している状態において上記係合部8a
を上方から押さえ、ロック板8の上記搖動態位を確実に
保持するようになっている。
【0029】図1において、フレーム1には、ストッパ
9の取付け側に板ばね31が固着されている。板ばね3
1の自由端部はカード収納部16内に進出しており、カ
ード収納部16に挿入されるICカード35の一方の側
縁を押してICカード35の他方の側縁をカード収納部
16の基準面に押し付けるようになっている。
【0030】図1において、イジェクトボタン23の側
部内方には表示ランプ32が取り付けられており、当該
カードリーダが動作状態であることを点灯表示してこれ
を外方から、見ることができるようになっている。
【0031】次に、上記実施例の動作を説明する。図
1,図4及び図7は、ロック板8の支持部A,Bがそれ
ぞれキャリア5の支持片5bとストッパ9の支持片9a
とにより支持されてロック板8板ばね30の弾力に抗
して搖動し、ロック板8の一対のカード排出阻止片1
1,11及び接触端子33,34の接触部33b,34
bがカード収納部16の上方に退避している状態を示し
ている。このときストッパ9は手前側(図において右
側)に移動してその係合部9bに係止レバー15の折曲
部15aが係合している。
【0032】いま、上記通常の状態にあるカードリーダ
に、カード挿入口2からICカード35を所定の向きに
してカード収納部16内へカード挿入方向bに挿入する
と、ICカード35の先端縁がキャリア5のカード係合
面5a,5aに当たる。ICカード35が押し込まれる
とき、キャリア5はばね6,7を蓄勢しながら奥の方に
移動させられる。ばね7の蓄勢力によりストッパ9は奥
方に移動する向きに付勢されるが、係合部9bに係止レ
バー15の折曲部15aが係合しているため、ストッパ
9は移動できない。
【0033】ICカード35の挿入に伴うキャリア5の
移動により、やがてその支持片5bがロック板8の支持
部Aから逃げる。しかし、ロック板8はその支持部Bが
ストッパ9の支持片9aによってその場で片持ち的に支
持されているため、板ばね30による付勢方向に搖動
ることはできない。ICカード35の挿入に伴いキャリ
ア5が最深部まで移動すると、その被検出部17がフォ
トセンサ18の光路内に進入し、センサ18の検出信号
によりソレノイド19が励磁される。ソレノイド19の
励磁によりプランジャ20とピン27を介して係止レバ
ー15が図1において反時計方向に回動させられて係止
レバー15の折曲部15aとストッパ9の係合部9bと
の係合が外れ、ストッパ9はばね7の付勢力により僅か
に奥の方に移動して係合部9kと係止レバー15の折曲
部15aとの係合により一旦移動が阻止され、続いてソ
レノイド19が消磁されて係止レバー15が復帰するこ
とにより更に僅かに奥の方に移動して係合部9cと係止
レバー15の折曲部15aとの係合によって移動が阻止
される。
【0034】このストッパ9の移動により、図2,図5
および図8に示されているように、支持片9aがロック
板8の支持部Bから逃げてロック板8の支持が解除され
るため、ロック板8は、搖動支点10,10を中心とし
て板ばね30による付勢方向に搖動する。この時点では
ICカード35はロック板8のカード排出阻止片11,
11の位置よりも奥の方まで充分に押し込まれており、
回動したロック板8のカード排出阻止片11,11はフ
レーム1の貫通孔1jとプレート3の3bに進入して
ICカード35の排出通路を塞いでいる。
【0035】ロック板8の上記搖動によりガイドピース
12が接触端子33,34から下方に逃げ、接触端子3
3,34はそれ自体の弾性力によりその自由端部が下方
に移動し、4対の接触端子33の接触部33b及び4対
の接触端子34の接触部34bがそれぞれICカード3
5の対応するカード接点35aに圧接する。ICカード
35の押込み力を解除すると、キャリア5はばね6,7
の蓄勢力によりICカード35のカード排出方向aに移
動しようとするが、ICカード35の手前側の端面がロ
ック板8のカード排出阻止片11,11に当接すること
によりICカード35及びキャリア5の復帰が阻止され
てICカード35が記録再生位置に位置決めされる。
【0036】ICカード35が最深部まで押し込まれて
から、図5に示す記録再生位置に至るまでにICカード
35がある程度戻るように、オーバーストロークLが設
けられている。こうすることにより、ICカード35の
接点35aに対し接触端子33,34の接触部33b,
34bが圧接したままオーバーストロークL分だけ相対
移動し、接触端子33,34の接触部33b,34bと
カード接点35aとの接触部のクリーニング効果を得る
ことができる。
【0037】こうして、各カード接点35aに対し各接
触端子33,34の対応接触部33b,34bが圧接し
た状態でICカード35に対し情報信号の授受を行う。
各接触端子33,34は個々に独立してそれ自体の弾力
によりカード接点35aに圧接するから。仮りにICカ
ード35に反りや曲がり等があったとしても、各接触端
子33,34はICカード35の対応カード接点35a
に良好に接触することができる。また、各接触端子3
3,34は2枚の端子板を一対としてそれぞれの端子板
が個々に対応するカード接点35aに接触するので、カ
ード接点35aと接触端子33,34との接触の信頼性
を高めることができる。
【0038】図2及び図5に示す記録再生態位では、ス
トッパ9の僅かな移動によりその突部9eがロック板8
の係合部8aを上方から押さえ、記録再生中にロック板
8が不用意に開けられるのを防止している。
【0039】ICカード35の排出は、イジェクトボタ
ン23の操作によって行う。イジェクトボタン23と一
体の被検出部23aがフォトセンサ24の光路を遮断
し、センサ24が検出動作する。センサ24の検出信号
によりソレノイド19が再び励磁され、プランジャ2
0,ピン27を介し係止レバー15が回動させられてそ
の折曲部15aとストッパ9の係合部9cとの係合が外
れ、ストッパ9はばね7の蓄勢力により奥の方に移動す
る。このストッパ9の移動によりその切り起し部9dの
傾斜面9nがロック板8の支持部Bを押し上げ、ロック
板8を板ばね30に抗して上方に搖動させ、ロック板8
のカード排出阻止片11,11がプレート3の孔3b
フレーム1の貫通孔1jとから上方に逃げ、ICカード
35の排出通路を開放する。ロック板8が更に搖動させ
られることによりロック板8の支持部Aがキャリア5の
支持片5bの上方に逃げ、キャリア5はばね6の蓄勢力
によりカード排出方向a原位置に向けて復帰しようと
する。
【0040】図3及び図6はこのキャリア5が復帰しよ
うとする直前の状態を示している。ロック板8の上記
によりガイドピース12によって接触端子33,34
がそれ自体の弾力に抗して持ち上げられ、接触部33
b,34bをICカード35のカード接点35aから離
間させる。
【0041】キャリア5の復帰に伴い、キャリア5のカ
ード係合面5a,5aによりICカード35が排出され
る。また、キャリア5の復帰動作によりその突出部5h
がストッパ9の段部9mを押し、ストッパ9を図1に示
されているような原状に復帰させる。ストッパ9の復帰
の最終段階で係止レバー15の折曲部15aがストッパ
9の係合部9bの斜面を乗り越し、折曲部15aが係合
部9bに係合する。
【0042】なお、記録再生中に停電したり、ソレノイ
ド19の故障等によってイジェクトボタン23を押して
もICカード35を排出できないときは、フレーム1の
小孔1iからピン等を入れて手動レバー22の折曲部
bを押すことにより、前にも述べたように、ソレノイ
ド19を励磁した場合と同様の動作を行わせてICカー
ドを排出させることができる。
【0043】上記の例では、長さが異なる2種類の接触
端子33,34を用い、短い接触端子33を長い接触端
子34で挾持するようにして配置したから、一つのカー
ド接点に対して2個の接触端子が接触するようにして接
触の信頼性を高めつつ接触端子の占める空間を少なくす
ることが可能である。もっとも、このような接触端子の
配置は本発明に必須のものではなく、異なる配置でもよ
いし、一つのカード接点に対し一つの接触端子のみが接
触するようにしてもよい図10,図11は本発明に適
用可能な接触端子の別の例を示している。図10に示す
例は、カバー4の下面に固定したプリント基板21の下
面に箱形のホルダ45を固定し、ホルダ45内に、弾性
を有する導電性の板を左右対称形に角波状に打ち抜いて
形成した接触端子46を格納し、二分された下端接触部
46a,46aをホルダ45の孔45aから突出させて
なる。接触端子46は角波状に打ち抜かれることにより
それ自体が弾性を有し、この弾性により接触部46a,
46aがICカード35の接点35aに圧接する。接触
端子46の上端突出部46bはプリント基板21に半田
付けされている。かかる接触端子がICカード35の接
点35aの数に対応して設けられる。この実施例の場合
も、接触部46a,46aは別個独立に弾性力によって
カード接点35aに圧接する。そのほか上記実施例の場
合と同様の効果を奏する。
【0044】図11の例は、接触端子を板材ではなく線
材で作った例であって、弾性を有する導電性の線材をU
字状に折り曲げて接触端子48とすると共に、このU字
状接触端子48の二つの自由端部48a,48aをカー
ドの接点35aに対する接触部とし、接触端子48の基
端部48bを図示されないホルダに保持させるようにし
たものである。この実施例の場合も上記実施例と同様の
効果を奏する。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、搖動
在のロック板で接触端子をカードに接離させるので装置
を薄型にできる。また、このロック板に設けたカード排
出阻止片でカードの排出を阻止するので、装置を薄型に
できると同時にカードの不用意な排出が防止でき、カー
ドの損傷が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すICカードリーダの平
面図である。
【図2】同上の作動態様を一部省略して示す平面図であ
る。
【図3】同上の更に異なる作動態様を示す平面図であ
る。
【図4】図1に対応する作動態様を示す一部断面側面図
である。
【図5】図2に対応する作動態様を示す一部断面側面図
である。
【図6】図3に対応する作動態様を示す一部断面側面図
である。
【図7】図1に対応する作動態様を図4とは異なる線に
沿って示す一部断面側面図である。
【図8】図2に対応する作動態様を図7に準じて示す一
部断面側面図である。
【図9】接触端子の構成を要部のみ示す分解斜視図であ
る。
【図10】接触端子の別の例を示す断面側面図である。
【図11】接触端子の更に別の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2・・・カード挿入口 5・・・キャリア 6・・・ばね 8・・・ロック板 9・・・ストッパ 10・・・搖動支点 11・・・カード排出阻止片 14・・・ホルダ 15・・・係止レバー 33,34・・・接触端子 35・・・ICカード 35a・・・カード接点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード挿入口からカードをカード収納部の
    所定位置へ挿入し、このカード収納部の所定位置にて上
    記カードに接触端子を接触させて情報信号の授受を行う
    手動挿入式ICカードリーダにおいて、上記カード挿入
    口に向けて付勢手段により付勢されていて、上記カード
    の挿入時に、上記カードの先端部で定位置へ向けて上記
    付勢手段を蓄勢しつつ押され、上記カードの排出時に
    は、上記カードの上記先端部を押して、上記カードと共
    に移動するキャリアと、上記カード収納部の所定の位置
    へ挿入された上記カードの後端と係合して同カードの排
    出を阻止する排出阻止片を上記カードの挿入口側に有
    し、奥端側を搖動支点として上記接触端子を上記カード
    に接触させ、かつ、上記カード排出阻止片を上記カード
    の後端に係合させる第1の位置と、上記接続端子を上記
    カードから離間させ、かつ、上記カード排出阻止片と上
    記カードの後端との係合を解除させる第2の位置との間
    で搖動自在なロック板と、上記カードの挿入方向に移動
    自在であって、上記カードの先端で上記キャリアが押し
    動かされるときに付勢されるばねを介して上記キャリア
    と連結され、上記キャリアの移動に伴って移動され、上
    記ロック板の第1の位置と第2の位置との間の搖動を規
    制し、上記接続端子と上記カードとの接触の維持と解除
    を行うストッパと、上記カードが所定位置まで挿入され
    て上記キャリアが定位置を占めたことを検出する検出手
    段と、上記ストッパと係脱自在の係止手段であって、上
    記検出手段により上記キャリアが定位置を占めたことが
    検出された時に、上記ストッパの上記ばねによる上記カ
    ードの挿入方向への移動を許容して上記ロック板を第1
    の位置へ搖動させ、上記カードのカード収納部からの排
    出時に、上記ストッパの上記カードの挿入方向への上記
    ばねによる更なる移動を許容して上記ロック板を第2の
    位置へ搖動させ、上記キャリアを上記カード挿入口に向
    けて上記付勢手段により移動させるための係止手段とを
    具備する手動挿入式ICカードリーダ。
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