JPH07504250A - スクロール式流体装置のチップシール支持構造 - Google Patents

スクロール式流体装置のチップシール支持構造

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JPH07504250A JP5514920A JP51492093A JPH07504250A JP H07504250 A JPH07504250 A JP H07504250A JP 5514920 A JP5514920 A JP 5514920A JP 51492093 A JP51492093 A JP 51492093A JP H07504250 A JPH07504250 A JP H07504250A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 スクロール式流体装置のチップシール支持構造発明の背景 本発明は、スクロール式流体装置に用いられるチップシール支持構造に関する。
上記チップシール支持構造はブリッジを有し、このブリッジは、上記スクロール 式装置のインボリュートスクロール部材の一つの軌道中心に配置された流体が流 れるボートの一部を横切って伸びると共に、上記スクロール部材の相対的な軌道 運動の予め定められた部分の間、上記他方のスクロール装置によって支えられた チップシールの端部を支持する作用をする。
噛み合い軸方向に伸びる一対のインボリュート渦巻形ラップを有し、それらのラ ップはそれらの間に、一つのラップが他方のラップに対して軌道中心の回りの環 状経路に沿って旋回させられたとき、入口区域と出口区域との間で半径方向に運 動する少なくとも一つの流体室を形成するスクロール式流体装置において、チッ プシールは、この流体室を軸方向にシールするために、この技術分野で広く用い られている。これらのチップシールは、インボリュート渦巻形ラップが夫々堅固 に固定されたラップ支持板に係合するように配置されている。スクロール式流体 装置が圧縮機として動作しようが、膨張機として動作しようが、概して、一つの 流体ボートは、インボリュート渦巻形ラップの一方の中心のほぼ中央に配置され 、かつ上記各支持板を通って伸びている。もし、上記流体室の適切な密封を維持 するために大いに望まれているように、上記チップシールが上記インボリュート 渦巻形ラップの実質的に全長分伸びていると、それと連合する流体ボートを有し ない渦巻形ラップの内端における上記チップシールの部分は、流体通路の縁を越 えて伸びて、それ故、スクロールの相対的な軌道運動の予め定められた部分の間 、片持支持されるだろう。このような状況下では、上記チップシールは振動し、 そのチップシールの摩耗および/あるいは破壌に帰着する。
この問題を軽減するため、例えば、U、 S、特許No、 4.824.343 に記載されているように、いくつかの従来のスクロール式流体装置は、上記イン ポリニート渦巻形ラップの最も内端に伸びていなく、それゆえ、中央に配置され た流体ポートの中に伸びることがないチップシールを使用している。これらの従 来の装置では、上記チップシールは、インボリュート渦巻形ラップの間の相対的 な軌道運動の予め定められた部分の間で片持されないけれども、相対的な軌道運 動のその部分の間、渦巻形ラップの最も内端は上記流体通路内に伸びず、上記イ ンボリュートラップの最も内端を軸方向にシールするチップシールがない。この ことは、流体のいくらかの漏れと、圧力損失および上記スクロール式流体装置の 効率の減少に帰着する。
それゆえ、効率を最大にするため、上記スクロールのインボリュート渦巻形ラッ プの最も内端まで、できるだけ多く伸び、また、上記インポリニートラップの一 つの最も内端が上記流体ポートの縁を越えて伸びているとき、上記スクロール式 流体ラップの間の相対的な軌道運動の部分の間、軸方向に支持されるチップシー ルの使用を可能にするスクロール式流体装置の技術が必要である。
本発明の概要 本発明は、既知の従来技術による装置に伴う上記問題を解決するスクロール式流 体装置に用いられるチップシール支持構造を提供する。本発明のチップシール支 持構造は、噛み合い軸方向に伸びる第1.第2のインボリュート渦巻形ラップを 有するスクロール式流体装置に組み込まれる。それらのインボリュート渦巻形ラ ップは、インボリュート中心を有し、一つのラップが他方のラップに対して軌道 中心の回りを環状経路に沿って旋回させられているとき、入口区域と出口区域の 間を半径方向に動く少なくとも一つの室をそれらの間に形成する。上記噛み合い 軸方向に伸びる第1.第2のインボリュート渦巻形ラップの少な(とも一方は、 上記インボリュート渦巻形ラップの一方の軸方向の端に形成された凹部内に固定 されたチップシールを含む。このチップシールは、上記インボリュート渦巻形ラ ップが固定された各ラップ支持板と当接して、移動する流体室を軸方向にシール するようになっている。本発明は、一実施例において構成されたチップシール支 持構造に、スクロール式流体装置のラップ支持板の一つを通って伸び、中央に配 置された流体通路を横切って伸びるブリッジを組み込んでいる。上記ブリッジは 、上記第1.第2のインボリュート渦巻形ラップの相対的な軌道運動の間、この 流体通路内に伸びている上記インボリュート禍巻形ラップ上のチップシールの最 も内端を軸方向に支持する機能を有する。第2実施例では、上記支持構造は、一 つのインボリュート渦巻形ラップを通って軸方向に延び、上記チップシールを取 り付けるねじを備えている。第3実施例では、ピンと長孔装置が、上記チップシ ールの端を支持するために用いられる。第4実施例では、上記インボリュート渦 巻形ラップは、上記チップシールの端を軸方向に支持する棚部材と一体に形成さ れている。
本発明のチップシール支持構造は、上記中央の流体通路内に突出するチップシー ルの最も内端を軸方向に支持するから、上記第1.第2のインボリュート渦巻形 ラップに、そのインボリュート渦巻形ラップの中央にできるだけ多く伸びるチッ プシールが提供され、それによって、インボリュート渦巻形ラップの間の軸方向 のシールを最大にし、かつ提供された付加的軸方向の支持によって、上記チップ シールの破壊的な振動が防止される。
圧縮機として作用するスクロール式流体装置に本発明の上記チップシール支持構 造を組み込んだスクロール式流体装置を図示した図面と共に、好ましい実施例の 以下の詳細な説明を読むと、本発明の性質と目的が完全に理解されるだろう。
図面の簡単な説明 図1は本発明を組み込んだスクロール式圧縮機の縦断面図である。
図2は本発明のインボリュート渦巻形ラップの相互に噛み合った一分とチップ支 持構造の断面図である。
図3はスクロール式圧縮機に用いる上記上側スクロール部材の鏡像図である。
図4は本発明の第1実施例によるスクロールの排出ポート領域とチップシール支 持構造の平面図である。
図5は図4の5−5線に沿って得た詳細断面図である。
図6は本発明の第2実施例のスクロールと上記チップシール支持構造の部分断面 図である。
図7は本発明の第3実施例のスクロールと上記チップシール支持構造の部分断面 図である。
図8は本発明の第4実施例のスクロールと上記チップシール支持構造の部分断面 図である。
好ましい実施例の詳細な説明 本発明は様々な形式のスクロール式流体装置に適用されるが、ハーメチックシー ルされたスクロール冷凍圧縮機に実施されている典型的な用途について、図示さ れ、記述される。このスクロール冷凍圧縮機は、クローズド・ループの膨張器・ 凝縮器式の冷凍システムに使用されるようになっている。
始めに図1に関して、底板7を含むハウジングアセンブリ5と、下側ハウジング 部9と、上側ハウジング部11と、カバ一部材13とを備えた圧縮機が示されて いる。上記下側ハウジング部9の上端は、それと一体形成されるか、例えば溶接 のようなその技術分野において既知の方法によってそれに堅固に固定された半径 方向に横方向に伸びる環状フランジ15を有する。環状フランジ15は、それを 貫通してほぼ縦に伸び、円周方向に間隔をあけたいくつかの孔16を有している 。また、上記上側ハウジング部11の下端も、いくつかの孔18を有する環状フ ランジ17を有する。それらの孔18は、ここではもっと十分に記述されるよう に、下側ハウジング部9に上側ハウジング部11を堅固に固定するボルト20と ナツト21のような締め金具を受け入れるために、複数の孔16と縦方向に一直 線に配列されている。
下側ハウジング部9内にモータアセンブリ26が配置されている゛。モータアセ ンブリ26は、底板28と上側横材31とを備える。底板28には、直立した環 状支持フランジ34によって形成された下側中央の孔33が配置されている。モ ータアセンブリ26内に、縦方向の中心軸に対して回転自在なロータ391巻線 40および積層板部41を有する電気モータ38を取り付けている。モータ38 の正確な取付は、下記にさらに十分に議論されるであろう。
図示するように、モータアセンブリ26は、底板28と一体に形成された下側ス カート部43.横材31と一体に形成された上側スカート部44および積層板部 41の一部をなす中央スカート部45を有している。上側、下側および中央のス カート部43.44.45は、円周方向に間隔をあけた位置において、それらを 貫通する一直線に配列された細長い垂直の孔46を有している。上側の横材31 内には、内側にねじを切られた孔47が孔46と一直線に配列されている。モー タアセンブリ26は、孔46を通って伸び、がっ上側の横材31の孔47内に螺 合されたいくつかのボルト49によって一緒に固定されている。
上側の横材31は、下側ハウジング部9の環状フランジ15および上側ハウジン グ部11の環状フランジ17と組にされる環状フランジ51を有している。さら に、環状フランジ51は、円周方向に間隔をあけた複数の孔53を有し、それら の複数の孔53は、下側ハウジング部9と上側ハウジング部11に夫々形成され た孔16.18と一直線に配列され得る。そのとき、ボルト2oは、−直線に配 列された孔16.53および18を通って延在するようになっていて、下側ハウ ジング部9に上側ハウジング部11を、それらの間にモータアセンブリ26の横 材31を挟んで、堅固に固定するため、ナツト21がボルト2oに締められる。
この構造によって、モータアセンブリ26は、それにより下側ハウジング部9内 に固定される。
底板28の直立した環状支持フランジ34内に下側ベアリングスリーブ56が圧 入あるいは他の方法で固定されている。縦方向に伸びる中空の駆動軸58の下端 部57は、下側ベアリングスリーブ56内に回転可能に取り付けられている。
駆動軸58は、さらに十分に下記に説明されるように、下端部57から隔壁によ り隔てられた上側中空部59を有する。下側中空端部57内には、“下方向に向 かって内向きに先細りするオイルキャップ61を配置している。オイルキャップ 61は、取付板63に形成された直立した中央ノブ62の回りを自由に回転する 。ノブ62は、オイルキャップ61に潤滑流体を流入または流出させるため、オ イルキャップ61内と下側油溜め65との間を連通する中央に配置された貫通孔 64を有している。取付板63は、いくつかのボルト66によって底板28に固 定されている。
駆動軸58の上側部分59は、横材31の中央間ロアoを貫通して伸び、一体に 形成された駆動板71で終っている。中央部ロア0は、上側ベアリングスリーブ 72を収容し、その上側ベアリングスリーブ72は、横材31の上面に形成され た凹部74に埋め込まれた上側横フランジ73を有する。上側ベアリングスリー ブ72は、軸受媒体である潤滑流体を排出するための隙間通路76を有している 。駆動板71は、皿形状をし、はぼ水平な中央部80と上側に向かって傾斜する 外側部81とを有している。
皿形状の駆動板71上に駆動スクロール84が配置され、その駆動スクロール8 4は、中央の中空スリーブ部86.ラップ支持板87およびインボリュート渦巻 形ラップ88を備えている。中央の中空スリーブ部86は、駆動板71を貫通し て駆動軸58に固定されている。下側の第1の面94から下方に伸びるインボリ ュート渦巻形ラップ93を持つラップ支持板92を有する被駆動スクロール91 は駆動スクロール84と相互に噛み合うように係合する。この技術において知ら れているように、インボリュート渦巻形ラップ88とインボリュート渦巻形ラッ プ93との間に、流体室95が形成される。本実施例では、流体室95は、スク ロールが作動されるとき、スクロールフランク間でガス冷媒を半径方向内向に運 んで圧縮する。概して、スクロール式流体装置は、回転する渦巻形ラップを取り 囲むガス流体の媒体の中で高速で運転され、そのため、装置が圧縮機として運転 される場合、流体の吸入が各渦巻形ラップの外端で起こり、その装置を通過する 出力流れは、中央出力ポート96に生じる。もちろん、そのようなスクロール式 流体装置が、加圧された流体をボート96に入れ、そしてそれを半径方向外向に 移動する流体室95内で膨張させ、渦巻形ラップの外端で放出されるようにする ことによって、膨張器として運転されることは理解されるべきである。しかしな がら、この記載では、図示されたスクロール式流体装置は、圧縮機として作動す るようにされているとする。
ラップ支持板92の上側の第2の面99は、中央突出部100が一体に形成され ている。被駆動スクロール91上に垂直に、上面102と下面103とを有する 圧力板101を配置している。下面103に中央の凹部104が形成され、その 中央凹部104の中に被駆動スクロール91の中央突出部100が伸びて、その 中に堅固に固定されている。比較的薄い補強リブ100aは、被駆動スクロール 91の面99から圧力板101に伸びている。凹部104と反対側の上面1゜2 に、圧力板101には、軸方向に突出するベアリング軸105が形成されている 。ベアリング軸105は、上側ハウジング部11内の固定板109に形成された 中央孔108内に伸びている。
この実施例では、駆動スクロール84と被駆動スクロール91はいっしょに回転 し、それゆえ、ベアリングスリーブ112は、孔IQS内に取り付けられ、ベア リング軸105の回りに伸びている。さらに、ベアリングスリーブ112は、ベ アリング軸105とベアリングスリーブ112の間の潤滑流体媒体を排出するた めに、前に述べた隙間通路76に類似した隙間通路113を有している。しかし ながら、被駆動スクロール91を固定して、駆動スクロール84を被駆動スクロ ール91に対して軌道半径の回りに旋回させることが可能である。
環状のトルク伝達部材119が駆動板71の外周118に接続されると共に、そ れから上に延びている。トルク伝達部材119の上側の内側壁120には、中央 貫通孔122を有する環状のベアリング板121が固定され、その中央貫通孔1 22を通ってベアリング軸105が伸びている。125で全体的に示されるオル ダム継手すなわち同期アセンブリは、駆動スクロール84と被駆動スクロール9 1を回転に関して固定した関係に維持するために、(すなわち、それらは、互い に対して回転できないが、互いに対して固定した位相角の関係を維持するように )、環状のベアリング板121と圧力板101の上面102との間に配置されて いる。環状のベアリング板121は、生成した軸方向のガス力をiち消すと共に 、オルダム継手を潤滑するために、高圧のオイルを導く少なくとも一つの隙間通 路126を有している。
上記圧縮機を駆動するため、電気モータ38は従来の方法で動作する。積層板部 41は、ハウジングアセンブリ5の上側と下側スカート部43.44に固定され ている。他方、ロータ39は、駆動軸58に固着され、その結果、電気モータ3 8が作動されたとき、ロータ39の回転が駆動軸58.駆動板71.駆動スクロ ール84.環状のトルク伝達部材119.環状のベアリング板121の回転を生 じさせ、そして好ましい実施例では、圧力板101を介して動作しているオルダ ム同期アセンブリ125を介して被駆動スクロール91の回転を引き起こす。
環状の入口マニホールド132内に開口するハウジング入口ボート130がハウ ジングアセンブリ5の一部として、上側ハウジング部11とカバ一部材13との 間に形成されている。入口マニホールド132は、インボリュート渦巻形ラップ 88と93に近接して、環状のトルク伝達部材119に形成されたスクロール入 口ポート134に通じる入口通路133を有している。上記スクロール式流体吸 入区域は、スクロールの周辺部の回りのトルク伝達部材119内に設けられてい る。他のポート103aは、機械使用時の接続を考慮して任意に設けられてよい 。
圧縮機として作用させるとき、ガス冷媒は、ハウジング入口ボート130.入口 通路133およびスクロール入口ポート134を通って、渦巻形ラップ88と9 3の間の流体室95に入る。モータ38の作動と、駆動軸58.駆動板71およ び駆動スクロール84の回転で、ガス冷媒は、上記スクロール式流体装置によっ て吸い込まれて圧縮され、スクロール出口ボート96から出ていくだろう。スク ロール出口ボート96は、駆動軸58の中空の上側部59に開口しているから、 圧縮された冷媒は、上側部59を通って下向きに流れるだろう。下端部57のち ょうど真上に、駆動軸58は、モータアセンブリ26内に開口するパテインヨン 駆動軸の出口141を有している。したがって、冷媒は、ロータ39の下側端部 144近傍の通路143を通り、巻線40近傍の通路145を通り、そして底板 28に形成されたいくつかの出口孔147を通って下側油溜め65内に導かれる だろう。それから、上記冷媒は、底板28に沿って移動し、下側ハウジング部9 とモータハウジング26との間に形成された隙間通路149を通って、出口ボー ト150から出ていく。
被駆動スクロール91の鏡像を示す図3に関して、インボリュート渦巻形ラップ 93は、内端155と外端158とを有している。前に述べたように、インボリ ュート渦巻形ラップ93の一方の軸方向の端(参照番号なし)は、ラップ支持板 92の下側の第1の面94に堅固に固定されている。インボリュート渦巻形ラッ プ93の他方のすなわち下側の軸方向の端161には、インボリュート凹部16 4が形成されていて、その凹部164は、実質的にインボリュート渦巻形ラップ 93の内端155から外端158まで伸びている。インボリュート凹部164内 には、図3に示すように、軸方向に軸端161を越えて伸びるチップシール16 7を嵌め込んでいる。この技術分野において知られているように、駆動スクロー ル84は、図2に示すように、チップシール168に関して同様に構成されてい る。上記スクロール式流体装置が動作中、各チップシール167.168は、流 体室95を軸方向に密閉するために、各ラップ支持板87.92と係合する。こ の点において、本発明が一つのチップソールのみを有するスクロール式流体装置 にも同様に適用されることが認識されるべきである。
前述のように、本発明のスクロール式流体装置が圧縮機として作用するとき、渦 巻形ラップ88.93間の流体室95からの出力流れは、スクロール出口ボート 96から、中空の駆動軸58を通って流れる。インボリュート渦巻形ラップ88 .93の間の相対的軌道運動の間、インボリュート渦巻形ラップ93の内端15 5は、駆動スクロール84と連合したラップ支持板87の上面156に接触しな くなり、スクロール出口ボート96内に伸びるだろう。本発明のチップシール支 持構造がなければ、インボリュート渦巻形ラップ93の内端がラップ支持板87 の上面156と係合しなくなったとき、チップシール167は、もはやその端が 軸方向に支持されず、むしろ上面156に片持支持されるだろう。
本発明は、図4と5に最もよく示されているように、出口ボート96の一部を横 切って伸びるブリッジ172の形状のチップシール支持構造を提°供することを 意図している。ブリッジ172は、図4に示されるように、曲線で、かつラップ 支持板87の上面156と同一平面に位置する上面174を有している。ブリッ ジ172は、その両端をラップ支持板87の内壁176に固定して取り付けてい る。図4から容易に分かるように、ブリッジ172を含むということは、出口ボ ート96を小さな出口通路180と大きな出口通路183に分けるということで ある。
上記スクロール式流体圧縮機が動作しているとき、インボリュート渦巻形ラッブ 93は、インボリュート渦巻形ラップ88のラップ支持板87に対して旋回する 。この相対的な軌道運動のある部分の間、チップシール167は、ラップ支持板 87の上面156によって軸方向に支持される。この相対的な軌道運動の残りの 部分の間、上記ンール167の最も内端は、出口ボート96上になり、上面15 6と接触しなくなる。しかしながら、ブリッジ172は、チップシール167の 最も内端の軌道において出口ボート96を横切るように伸びているので、チップ シール167は、相対的な軌道運動の全部分の間中、軸方向に支持される。
好ましい実施例では、ブリッジ172は、駆動スクロール84のラップ支持板8 7と一体に形成されている。しかし、ブリッジ172は、分離された要素として 形成され、かつラップ支持板87の上面156がブリッジ172の上面174と 同一平面になるように、ラップ支持板87に固定され得ることが理解されるべき である。さらに、ブリッジ172は出口ボート96の断面積をそれ自体で減少す るから、出口通路183の寸法を増すため、図4の187に示されるように、出 口ボート96近傍のラップ支持板87の寸法を減少することによって、この出口 ボートの断面積の減少を補償できる。これの必要性は、実験により容易に決定さ れる圧縮機の要求出力と圧力条件によるだろう。
本発明の上記ブリッジ構造は、上記スクロール圧縮機の中央からの排出流体は、 実質的に同じ流路の幾何学を有することを保証するために、浅い凹部と共に、被 駆動スクロール91にもまた使用できることに注目すべきである。
さて、本発明のチップソール支持構造の代りの実施例を示す図6乃至8が参照さ れる。これらの実施例の各々において、チップシールが以下に十分に説明される ように、出口ポート96の上に位置するときに、再び支持されるように、チップ シールはその端が各スクロールラップに支持される。
図6の実施例では、被駆動スクロール91のインボリュート渦巻形ラップ93の 内端155は、ラップ支持板92を通って伸びる第1の直径部192とインボリ ュート渦巻形ラップ93を完全に貫通して伸びる第2の縮小した直径部194と を有する軸方向に伸びた孔190を含む。ネジ196は、孔190を通って伸び 、チップシール167の内端に螺着して取り付けられている。
図7の実施例では、チップシール167の内端には、ビン202が通って延在す る半径方向に伸びる長孔200が形成されている。ビン202は、インボリュー ト渦巻形ラップ93に形成された横切る孔(図示せず)内に配置されている。こ の構造によって、チップシール167はインボリュート渦巻形ラップ93に軸方 向に固定されるが、長孔200のために、予め定められた量だけ半径方向に拡縮 が許容される。もちろん、その代りに、インボリュート渦巻形ラップ93には、 上記長孔と上記チップシール167内の孔内に固定されたビン202が形成され てもよい。
図8の実施例では、インボリュート渦巻形ラップ93の内端155には、インボ リュート凹部164の内端に半径方向に伸びた棚部210が一体に形成されてい る。チップシール167の内端には、縮小された厚さの部分215が棚部210 上に伸びるように、切欠きが形成されている。棚部210とチップシール167 の切欠きとの間の軸方向の隙間によって、チップシール167の予め定められた 半径方向の拡縮量が、この実施例において、また許容される。
特定な実施例に関して記載されたけれども、その記載は、説明をする目的のため のみになされたものであることが理解されるべきであり、本発明は、上述の特定 な構成に限るつもりはない。一般に、種々の変更および/あるいは修正は、以下 の請求項によって定義された発明の精神から外れることなしにすることが可能で ある。
I2を至1 フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
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、NZ、PL、PT、RO,RU、SD、SE、SK。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.噛み合い軸方向に伸びる第1と第2のインポリュート渦巻形ラップを備え、 上記第1と第2のインポリニート渦巻形ラップは、インポリュート中央を有する と共に、第1のラップが第2のラップに対して軌道中心の回りを環状経路に沿っ て旋回させられたとき、入口区域と出口区域との間で半径方向に動く少なくとも 一つの室をそれらの間に形成し、かつ上記第1と第2のインポリュート渦巻形ラ ップの各々は第1と第2の軸方向の端を有し、上記第1と第2のラップの上記第 1の軸方向の端に夫々固定され、かつ上記第1と第2のインポリュート渦巻形ラ ップを夫々支持する半径方向に伸びる第1と第2のラップ支持板を備え、上記第 1と第2のラップ支持板のうちの一つはその中に上記入口区域と出口区域のうち の一つと流体連通する一つのボートを形成する実質的に中央の開口を含み、 軌道半径の回りに上記第1と第2のラップを互いに対して軌道運動を可能にする ために上記ラップ支持板を取り付けるための手段と、上記第1と第2のラップの 少なくとも一つの第2の軸方向の端に取り付けられた少なくとも一つのチップシ ールを備え、上記少なくとも一つのチップシールは第1の端を含み、この第1の 端は上記インポリュート中央近くまで伸び、かつそれと連合するラップの軌道運 動の少なくとも一部において上記開口の上に突出し、上記少なくとも一つのチッ プシールが上記開口の上に配置されたとき、上記少なくとも一つのチップシール の第1の端を少なくとも軸方向に支持するための支持手段を備え、上記支持手段 は、上記第1と第2のラップ支持板の一方に形成された上記開口の予め定められ た部分を横切って伸びると共に、上記中央開口を複数の通路に分割するブリッジ 手段を備え、上記ブリッジ手段は、上記第1と第2のラップの相対的な軌道運動 の少なくとも一部の間、上記第1と第2のラップ支持板の他方に固定されたラッ プに取り付けられた上記少なくとも一つのチップシールの上記第1の端を軸方向 に支持するように配置されているスクロール式流体装置。
  2. 2.請求項1に記載のスクロール式流体装置において、上記ブリッジ手段は、上 記中央開口を上記複数の通路に分割する弧状の表面を備えるスクロール式流体装 置。
  3. 3.請求項2に記載のスクロール式流体装置において、上記ブリッジ手段は、上 記第1と第2のラップ支持板の他方に固定された上記ラップに取り付けられた上 記少なくとも一つのチップシールの上記第1の端が、上記ラップの軌道運動の間 の上記中央開口内に伸びる距離と実質的に一致する距離だけ上記中央開口内に伸 びるスクロール式流体装置。
  4. 4.請求項1に記載のスクロール式流体装置において、上記スクロール式流体装 置は圧縮機であり、上記開口部は上記出口区域であり、上記出口区域は上記スク ロール式流体装置によって圧縮された流体のための出口であるスクロール式流体 装置。
  5. 5.請求項4に記載のスクロール式流体装置において、上記スクロールラップは 、互いにいっしょに回転するように取り付けられているスクロール式流体装置。
  6. 6.ハウジングと、 第1の縦軸の回りに回転するように上記ハウジング内に回転自在に取り付けられ た駆動軸と、 第1と第2の面を有する半径方向に伸びる板を含む第1スクロール部材を備え、 上記第1スクロール部材の上記第1の面は、上記第1の縦軸の回りに上記第1の スクロール部材を回転するために、上記駆動軸に堅固に固定されると共に、上記 第1スクロール部材は、上記第1のスクロール部材の第2の面に固定され、軸方 向に伸びる第1のインポリュート渦巻形ラップを含み、また、第2のインポリュ ート渦巻形ラップの一方の軸方向の端を固定した第2の半径方向に伸びる板を含 む第2のスクロール部材を備え、上記第2のラップは内側インポリュート端と外 側インポリュート端を有し、上記第2のラップは、上記第1と第2のラップが噛 み合わさるように相互に結合されて、それらの間に流体輸送室を形成するように 、上記第1のスクロール部材の上記ラップと軸方向反対方向に伸び、上記流体輸 送室は、上記ラップの互いに対する軌道運動から帰着する斬新的かつ周期的な可 変容量を持ち、上記第2のスクロール部材が上記第1の縦軸と平行であるがオフ セットがある第2の縦軸の回りを回転するように、上記第1と第2のスクロール 部材を共回転のために結合する手段を備え、 上記第1と第2のスクロール部材の上記半径方向に伸びる板の一つは、それを通 り抜ける流体の通路のために、実質的に中央に配置された流体ポートを含み、内 端を有し、上記第2のインポリュート渦巻形ラップの他方の軸方向の端に支えら れたチップシールを備え、上記チップシールは、上記内側インポリュート端に隣 接すると共に、上記外側インポリュート端に隣接し、上記第2のラップの実質的 に全長だけ伸びており、 上記内端が上記流体ボートの上に配置されているとき、上記チップシールの内端 を少なくとも軸方向に支持するための支持手段を備え、上記支持手段は、上記流 体ボートの予め定められた部分を横切って伸びると共に、上記流体ボートを複数 の通路に分割するブリッジ手段を備え、上記ブリッジ手段は、第1と第2のラッ プの相対的な軌道運動の少なくとも一部の間、上記第2のラップに支持された上 記チップシールを軸方向に支持するように配置されているスクロール式流体装置 。
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