JPH0750380Y2 - 紙製ボビン - Google Patents

紙製ボビン

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JPH0750380Y2
JPH0750380Y2 JP1992093325U JP9332592U JPH0750380Y2 JP H0750380 Y2 JPH0750380 Y2 JP H0750380Y2 JP 1992093325 U JP1992093325 U JP 1992093325U JP 9332592 U JP9332592 U JP 9332592U JP H0750380 Y2 JPH0750380 Y2 JP H0750380Y2
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JP
Japan
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paper
collar
bobbin
recycled
binder
Prior art date
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Application number
JP1992093325U
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English (en)
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JPH0642872U (ja
Inventor
司朗 福井
順一 田中
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OKAZAKISANGYO CO., LTD.
Original Assignee
OKAZAKISANGYO CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電線や光ファイバケー
ブルを巻いて運搬、保管するのに使用されるボビン、特
に紙製のボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電線や光ファイバケーブルを巻くボビン
としては木製またはプラスチック製のボビンが一般的で
あるが、最近、紙製のボビンが検討されている。紙製ボ
ビンは軽量で、安価で、簡単に燃えるため廃棄処理が容
易である等の利点がある。また再生紙を使用すれば資源
の有効利用にも役立つ。従来提案されている紙製ボビン
は、胴を紙管で作製し、鍔を段ボールで作製したものが
一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし紙製ボビンは、
については円筒形であるため紙製でも所要の強度を得
ることができるが、鍔の機械的強度が小さく、鍔が破損
しやすいという問題がある。また紙製の鍔は水に濡れる
と軟化してしまい、鍔としての機能を失ってしまうとい
う問題もある。
【0004】本考案の目的は、以上のような問題点に鑑
み、鍔の機械的強度が大きく、水に濡れても軟化しない
紙製ボビンを提供することにある。
【0005】この目的を達成するため本考案は、非吸水
性のバインダーを含ませた再生紙を多数枚積層し、圧縮
して、各層間をバインダーで接合してなる再生紙積層板
により鍔を構成し、紙管で胴を構成し、前記鍔の外周部
に面取りを施すと共に内面に環状溝を形成し、その環状
溝に胴の端部を嵌め込んで、胴と鍔を結合することによ
り紙製ボビンを構成したものである。
【0006】
【作用】上記の再生紙積層板はボビンの鍔のために新し
く開発したものである。この再生紙積層板は、積層され
た再生紙の層間がバインダーで結合されているため、機
械的強度がきわめて大きく、木の板と同様に、鋸による
切断、ルーターによる溝彫り加工、ドリルによる穴あけ
加工などが行えるものである。このため、この再生紙積
層板を用いた鍔は、内面に環状溝を形成し、その環状溝
に胴の端部を嵌め込んで結合することにより胴と一体化
することが可能である。またこの再生紙積層板は、各層
の再生紙が非吸水性のバインダーを含んでいるため水を
吸収し難く、水に濡れても軟化することがない。このた
め水に強い紙製ボビンを構成できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1ないし図3は本考案の一実施例を示
す。この紙製ボビンは、再生紙積層板からなる鍔1と、
市販の紙管を必要な長さに切断して得た胴2から構成さ
れている。鍔1を構成する再生紙積層板は、図3に示す
ように非吸水性のバインダーを含ませた再生紙3を、2
枚のクラフト紙4の間に多数枚積層し、厚さ方向に圧縮
すると共に各層間をバインダーで接合したものである。
【0008】このような再生紙積層板は次のようにして
製造することができる。まず製紙メーカーから出る不良
紙などを溶剤と混合して液状にすると共に120℃程度
の高温に加熱してその中にバインダーとしてポリエチレ
ン等の低融点熱可塑性樹脂を混入し、溶融させる。これ
を高温のまま紙漉きと同じ方法で薄いシート状に漉き、
それが乾燥しないうちに所要枚数積層し(このとき上下
面にクラフト紙を配置する)、その積層体をプレスによ
り180kg/cm2程度の圧力で120秒前後加圧して圧縮
する(クラフト紙はこのときの離型紙である)。すると
内部に含まれていた溶剤や余分なバインダーが絞りださ
れると共に、各層の再生紙がバインダーにより接合す
る。その後、常温まで冷却すれば、木の板と同程度の硬
さを有する再生紙積層板を得ることができる。
【0009】このようにして得られる再生紙積層板は、
木の板と同じ方法で、切断、穴あけ、溝彫り加工が行え
るので、図2に示すように円板状に加工し、中心に軸穴
5をあけ、軸穴5と同心円状に環状溝6を形成して、鍔
1とする。
【0010】鍔1の外周部は図3のように円弧状に面取
り7を施しておくことが望ましい。その理由は、鍔1の
外周部が角張っていると他の物体と衝突したときに積層
された再生紙3が角の部分から剥がれやすいが、面取り
7を施しておくと再生紙3が剥がれ難くなるからであ
る。なお面取り7は図4に示すように傾斜面状の面取り
でも差し支えない。
【0011】以上のようにして作製した鍔1と胴2は、
鍔1の環状溝6に胴2の端部を嵌め込み、環状溝6内で
鍔1と胴2を接着剤で結合することにより、図1のよう
なボビンに組み立てられる。
【0012】図5は本考案の他の実施例を示す。この紙
製ボビンは中鍔1Cを設けて、中鍔1Cと一方の鍔1B
との間にむだ巻き部を形成したものである。この場合は
両端の鍔1A、1Bだけでなく中鍔1Cも再生紙積層板
で作製する。また胴も本巻き部用の胴2Aと、むだ巻き
部用の短い胴2Bを作製する。
【0013】両端の鍔1A、1Bの構造は図1の実施例
と同じであるが、中鍔1Cの場合は両面に環状溝6が形
成される。このため中鍔1Cには両端の鍔1A、1Bよ
り厚い再生紙積層板が用いられる。また中鍔1Cには周
方向の一部に電線をむだ巻き部から本巻き部へ又はその
逆方向へ移行させるための切欠き部8が形成される。ボ
ビンの組立て方は図1の実施例と同様で、胴2Aの両端
を鍔1Aと中鍔1Cの環状溝6に嵌め込んで接着剤で結
合すると共に、胴2Bの両端を中鍔1Cと鍔1Bの環状
溝6に嵌め込んで接着剤で結合すればよい。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る紙製ボ
ビンは、鍔が、非吸水性のバインダーを含ませた再生紙
を多数枚積層し、圧縮して、各層間をバインダーで接合
してなる再生紙積層板で作られているため、機械的強度
が大きく、電線、ケーブルを確実に保護できると共に何
回も繰り返し使用が可能である。また鍔が水に濡れても
軟化しないため、この面からも寿命が長く、電線、ケー
ブルの保護が確実である。また鍔の外周部は面取りが施
されているため、積層された再生紙が剥がれ難く、この
面からも紙製ボビンの長寿命化を図ることができる。
た紙製の鍔と胴は、使用できなくなったときは焼却する
ことができ、廃棄処分も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る紙製ボビンの一実施例を示す断
面図。
【図2】 図1の紙製ボビンの鍔の内面を示す正面図。
【図3】 図1の紙製ボビンの鍔の外周部を示す拡大断
面図。
【図4】 本考案に係る紙製ボビンの鍔の外周部に施し
た面取りの他の例を示す拡大断面図。
【図5】 本考案に係る紙製ボビンの他の実施例を示す
断面図。
【符号の説明】 1、1A、1B:鍔 1C:中鍔 2、2A、2B:胴 3:再生紙 4:クラフト紙 5:軸穴 6:環状溝 7:面取り 8:切欠き部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−127577(JP,A) 実開 昭61−185765(JP,U) 特公 昭50−24373(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非吸水性のバインダーを含ませた再生紙を
    多数枚積層し、圧縮して、各層間をバインダーで接合し
    てなる再生紙積層板により鍔を構成し、紙管で胴を構成
    し、前記鍔の外周部に面取りを施すと共に内面に環状溝
    を形成し、その環状溝に胴の端部を嵌め込んで、胴と鍔
    を結合したことを特徴とする紙製ボビン。
JP1992093325U 1992-11-12 1992-11-12 紙製ボビン Expired - Lifetime JPH0750380Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992093325U JPH0750380Y2 (ja) 1992-11-12 1992-11-12 紙製ボビン

Applications Claiming Priority (1)

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JP1992093325U JPH0750380Y2 (ja) 1992-11-12 1992-11-12 紙製ボビン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0642872U JPH0642872U (ja) 1994-06-07
JPH0750380Y2 true JPH0750380Y2 (ja) 1995-11-15

Family

ID=14079133

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JP1992093325U Expired - Lifetime JPH0750380Y2 (ja) 1992-11-12 1992-11-12 紙製ボビン

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU6575674A (en) * 1973-02-20 1975-08-21 Taylor D A Molded articles
JPS6070424A (ja) * 1983-09-27 1985-04-22 Hamamatsu Photonics Kk 光論理デバイス
JPS61127577A (ja) * 1984-11-27 1986-06-14 Koyo Sangyo Kk 接着剤で接合した電線包装用木製巻枠

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0642872U (ja) 1994-06-07

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