JPH07500081A - NOx含有煙道ガスからヒドロキシルアミンを製造する方法 - Google Patents

NOx含有煙道ガスからヒドロキシルアミンを製造する方法

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JPH07500081A JP5507431A JP50743193A JPH07500081A JP H07500081 A JPH07500081 A JP H07500081A JP 5507431 A JP5507431 A JP 5507431A JP 50743193 A JP50743193 A JP 50743193A JP H07500081 A JPH07500081 A JP H07500081A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 NOx含有煙道ガスからヒドロキシルアミンを製造する方法 NOl及び可及的に02を含有する煙道ガスからヒドロキシルアミンを製造する ための方法及び装置が開示される。煙道ガスからの窒素の除去を、NOの水素で の接触還元によるヒドロキシルアミンの合成と結合させる。
本発明は、煙道ガスからの窒素の除去(環境に関する理由により多くの国で法律 によって義務づけられている)を、商業的なヒドロキシルアミン(ナイロン−6 の製造における高価な中間生成物である)の製造と結合させることを可能にする 。
煙道ガス(特に、含窒素酸の製造と同様に工業的な燃焼設備、石炭及び原油焚発 電所において見られるもの)からの窒素の除去は、環境に関する理由から現在で は非常に重要であり、多くの国において厳しい法律の規制を受けている。たとえ ば、ECのガイドラインは、発電所の煙道ガス及び工業的煙道ガスにおける窒素 酸化物の含量は200〜100mg/ m ”を越えてはならない旨規制してい る。これらの低い限度は燃焼プロセスの間の適当な測定(いわゆる1次測定)の みでは監視されない。従って、これらの高い要求を満足するため、望ましくない 窒素を除去する特殊な方法、いわゆる窒素除去法の利用が必要である。現在主に 使用されている窒素除去法は、選択的接触還元法(SCR)であり、この方法で は、煙道カス中の窒素酸化物NO,(すなわち各種の窒素酸化物、特にNOであ り、No2と混合していてもよい)がアンモニア(NII3)との反応において 接触還元されてN2及びH2Oとなる。この反応は通常300〜400℃の温度 で生ずる。窒素の除去についてはいくつかの他の工業的方法もあるが、これらの 方法はいずれも望ましくない窒素酸化物を技術的に許容される生成物に変化させ るものではない。
独国特許第3.406.085号には、排気ガスの浄化の間に許容される生成物 (No富有ガス)を製造する試みが開示されている。該特許は、pn値O〜1を 有する鉄(n)塩の水溶液中における窒素酸化物N08の吸収によるN08含有 煙道ガスからの窒素の除去法を詳述する。
しかしながら、かかる溶液中におけるNO8の溶解度が極めて低いため、この方 法は工業的な窒素除去としては充分ではない。
煙道ガスからSOx及びNO,を除去する方法又はMg(OH)2、Na2SO 3、クエン酸塩等の他の吸収剤を使用する他の方法も提案されている( 1.  Hasui及び■。
0m1chi、r SO2及びNO,の除去に関する三井湿式法」燃料協会誌、  55 (1979) 4、264〜269; E、 5ada、 H。
Kumazava、T、Kudo及びT、Kondo、Ind、Eng、Pro cessDes、 Dev、、 20 (1981) 3、46〜49; E、  5ada、 H。
Kumazawa、Y、Sawada及びT、Kondo、Ind、Eng。
ProcessDes、 Dev、、 21 (1982) 4、771〜77 4 :及びW。
feisweiler、B、Retzlaff及びり、Ra1ble、Chew 、Eng。
Process、18 (1984) 85〜92参照)。
このような吸収剤を使用する場合、化学平衡は所望の側に移動する。しかしなが ら、同時に、すべての煙道ガスに見られる酸素に基づき鉄(n)の鉄(III) への望ましくない酸化が生じ、吸収剤の吸収力を非常に低減させる。さらに、硫 酸塩が生成し、これらの除去も問題である。通常、無水の石灰を添加し、沈殿に よって硫酸カリウムを得ている。しかしながら、Fe(EDT^)錯体が失われ る。
一方、ヒドロキシルアミン(N1120H)は、一般に、ナイロン−6合成用の 高価な中間生成物であることが認められている。ヒドロキシルアミンはシクロヘ キサノンからのシクロへキサノンオキシムの調製に使用され、得られたシクロへ キサノンオキシムはベックマン転位によってカプロラクタムに変換される。この カプロラクタムがポリアミド(すなわちナイロン−6であり、極めて高価な合成 物質である)に重合化される。
従って、ナイロン−6の製造用中間生成物として必要なヒドロキシルアミンを商 業的規模でできる限り経済的に製造することは長期にわたって努力されてきた。
最も有名な合成法の1つは、硝酸アンモニウムの亜硫酸水素塩及び二酸化イオウ の溶液による還元に基づくいわゆるシーシッヒ法である。他の有名な合成法はい わゆるBASF法であり、この方法では、酸化窒素NOをガス状水素によって直 接ヒドロキシルアミンに還元する(独国特許第1.177、118号及びに、  Jockers、 Nitrogen。
No、50.11月/12月 1967、27〜30参照)。この方法では、N O及びN2の混合物を、スラリーとした白金又は他の貴金属触媒の存在下、水性 酸溶媒中で反応させる。このBASF法を実施するためには、工業用品質の化学 剤が必要であり、原料物質として使用するNOはアンモニアの酸化によってその 場で調製されなければならない。上述の各種文献によれば、既に得られたNO, 含有煙道ガスの使用は可能ではない。
煙道ガスからのヒドロキシルアミンの合成を可能にしようとする他の努力もなさ れている。たとえばイタリー国特許第1.152.229号では、原料物質とし てNO,及びSO□含有プロセス煙道ガスの使用が示唆されている。
しかしながら、この方法は、比較的高いNO,濃度(約1%)の使用に限定され る。これは、該方法を実施するためには、低圧含窒素酸の製造の煙道ガスのみが 使用されることを意味する。
米国特許第4.115.523号は、工業的煙道ガスからのNO及びB2Sを原 料とするヒドロキシルアミンの製法を紹介している。しかしながら、この方法も 10%(容量)以上の高いNOt濃度が必要であり、これらの濃度を使用する際 にのみヒドロキシルアミンの合成が満足できるものとなる。
このように、ナイロン−6合成用の高価な中間生成物としてのヒドロキシルアミ ンを経済的かつ工業的に製造することを可能にするため、既に得られている煙道 ガスを原料としてヒドロキシルアミンを合成する方法に関する発明が開発されな ければならなかった。
本発明によれば、この課題は、NO,及び可及的に酸素を含有する煙道ガスから の窒素の除去(環境に関する理由から既に必要とされていた)と、商業的に実行 可能な各種のプロセスのわく組における前記の如くして得られたNOの水素によ る接触還元とを結合させることによって解決されることが見い出された。ここで 、NO8及び可及的に酸素を含有する煙道ガスからの窒素の除去(Fe(II  ) −EDTAの水溶液中におけるNO,の吸収による)が比較的低温で行われ ること、及び錯体により吸収されたNOを、電気分解的に発生された水素の導入 下における蒸気ストリッピングによって、上昇された温度でFe(If )(N O) −EDTAの水溶液から脱離、濃縮させ、これにより、凝縮による蒸気の 除去後に得られたガス混合物が、接触合成に必要な割合35〜65%(容量)で NO及びN2を含有していることは重要である。
本発明の目的は、NO8及び可及的に02を含有する煙道ガスからの窒素の除去 と、NOの水素での接触還元によるヒドロキシルアミンの合成とを結合させてな るNOw及び可及的に02を含有する煙道ガスからヒドロキシルアミンを製造す る方法にある。この方法は、下記の工程によって特徴づけられる。
(a)No、含有煙道カスを吸収器の底部に導入し、ここで、煙道ガス中に含有 されるNO,を、該吸収器の頂部に導入したFe(II )−EDT^水溶液と 比較的低い温度において向流接触させて吸収し、これにより水溶液中に溶解した Fe(II )(NO) −EDT^錯体を生成させ、該錯体を含有する水溶液 の形で該錯体を吸収器から底部生成物として取り出し、熱再生器を通過させて湿 度を上昇させた後、脱離器にヘッド生成物として導入し、一方、NO,を含有し なくなった煙道ガスを吸収器からオーバーヘッドとして除去する。
(b)脱離器の頂部で導入した上昇した温度のFe(11)(NO) −EDT A錯体の水溶液から、リボイラーから脱離器の底部に移動させた蒸気及び電気分 解装置から移動させた水素と向流接触させてNOを脱離させる。このようにして 得られた溶解したFe(II ) −EDTA錯体を含有する水溶液を脱離器か ら底部生成物として取り出し、可及的に含有されるFe(m ) −EDTAを Fe(n ) −EDTAに還元させるために電気分解装置を経由させ、温度を ステップ・パイ・ステップで低下させるための凝縮器と共に熱再生器を経由させ て前記吸収器の上方部に再循環させる。
(C)前記脱離器からオーバーヘッドとして取り出したN01H2及び水蒸気の ガス状混合物を、水蒸気を凝縮器で除去し、凝縮した蒸気をリボイラーに戻した 後、接触ヒドロキシルアミン合成のりボイラーに導入する。
本発明の方法によれば、最も知られた窒素除去法の場合のようなN2への還元を 生ずることな(、吸収及びFe(n ) −EDT^水溶液中におけるNO,の 錯体吸収により、NO,及び可及的に酸素を含有する煙道ガスから窒素を有効に 除去することは驚(はど容易かつ経済的である。一方、本発明の方法によれば、 脱離後に得られNO,は、アンモニア等の如き多少高価な原料を使用する必要な く、比例して添加される水素と混合された後、直接にヒドロキシルアミンに接触 還元される。従って、本発明による方法全体としては非常に経済的に実施される 。さらに、本発明による方法は、原料として使用する煙道ガスが酸素及び/又は NO,の如き酸化成分(Fe(II ) −EDTA水溶液のFe(m )−E DT^水溶液への少なくとも部分的な酸化を生ずる)を含有する場合にも有効に 実施される。
本発明によれば、この条件に関して、部分的に酸化された吸収剤水溶液を電気分 解によって再生すると同時に水素を吸収させる(このようにして、吸収されたN Oに関し、ヒドロキシルアミンの商業的製造を行うに適する水素量とすることが できる)ことによりて対処している。本発明の方法によれば、非常に低いN08 濃rl (500mg/ m ”以下)であってもヒドロキシルアミン合成用に 濃縮される。
上述の如く、本発明の方法は現在までに公知の対応する方法を越える多くの利点 を有する。窒素が除去されるべき煙道ガスのいくつかの種類のものは酸素3〜5 %(容量)と共にかなりの量の窒素酸化物(NO2)を含有するため、本発明に よる方法がNO2を含有する煙道ガスについても利用されることが非常に重要で ある。この経済的に有害な成分は特に含窒素酸の製造において生成され、煙道ガ スはかなりの濃度のNO□を含有する。含窒素酸の製造設備の最後の吸収器から 出る煙道ガス中のNO,の濃度は4000ppg1程度であり、一方、NO2の 量は全NO8量の50%程度である。
これらの量のNoは常に問題(褐色のNO2プルーム(plume)が含窒素酸 の製造プラントの煙突から排出される現象として現れる)を生ずる。煙道ガス中 の総N08含量は大気中に排出される前に200ppmに低減されなければなら ない。一般に、無色の煙を生成するためにはN02含量は75〜1100pp以 下に低減されなければならない。
本発明による方法をかかる煙道ガスについて利用する場合、煙道カスに含有され る二酸化窒素(NO2)は、吸収−錯体生成プロセスの間に、次式に従って一酸 化窒素(NO)に変化される。
NO2+ 3 Fe(II ) EDTA+2F→Fe(II )(NO) − EDTA+2 Fe(I[[) −EDTA+H,0二酸化窒素(NO2)は溶 液中に溶解され、ついてFe(II)によって−酸化窒素(No)に還元され、 相当するニトロシル錯体Fe(n ) (No) −EDTAを生成する。No はこの鎖体から高濃度で放出される。このようにして生成したFe(m)−ED TAを電気分解装置中で還元して活性なFe(II ) −EDTAとする。こ の結果、初めに煙道ガス中に存在していたNO2成分はNo(高度に濃縮された 性状であり、ヒドロキシルアミン合成用のNO/ H、混合物の調製にとって非 常に有用である)となる。本発明に従ってプロセスが行われる際に実際に生ずる この反応は、後述する実施例2及び3に記載の実験室的テストにおいて実証され る。
本発明によるプロセスにおいて吸収溶液がより低い温度にある場合には吸収器に おけるNO8の吸収がより効果的であるため、吸収溶液を吸収器に導入する前に 温度20〜40℃、好ましくは30℃に冷却する。これにより、操作温度50℃ で操作する場合の少なくとも3,3倍吸収溶液の吸収力が増大する(50℃にお ける平衡定数287バールー1.35℃における平衡定数929バール−1)。
導入された煙道ガスのNo含量は、吸収器を通過する間に、初期のたとえば50 0ppmからたとえば10100ppこ低下し、富有化吸収溶液中のFe(n  ) −EDTA錯体の濃度はたとえば12.5ミ+Iモル/j!である(すなわ ち変換度0.25)。
一方、吸収器におけるFe(U )(NO) −EDT^EDTAのNOの脱離 は、より高い温度における平衡定数の値によって決定される。この値は次式で表 される。
(ここで、yは変換度てあり、pはNOの分圧(〕1−ル)である。) 100℃における平衡定数は11.3、すなわち脱離の間のNOの到達最高分圧 は0.05バール以下の値に制限される。
凝縮可能な不活性カス(たとえば水蒸気等)を使用することにより、凝縮による 不活性ガスの除去後、高1.XN0a度に達する。本発明に従って蒸気ストリツ ピング法を使用することにより、脱離の後、高いNOa度に達し、これは実用的 なヒドロキシルアミン合成に極めて有利である。
本発明による方法の実施の好適な形態をサブクレーム2〜8に記載する。
本発明の目的は、さらに、上記方法を実施するための装置を提供することにある 。この装置は、下記の部材を包含することにより特徴づけられる。
−吸収器:底部においてNO,及び可及的に02を含有する煙道ガスが導入され 、オー/く−へ・ノドとしてNO,を含有しない煙道カスが取り出される。
−熱交換器、温度を沸点に近い値に上昇させるtこめ、底部においてFe(II  )(NO) −EDTA錯体を含有する水溶液が導入され、ついてオー/蔦− ヘッドとして除去されて脱離器に導入される。一方、電気分解装置から抽出され 、該熱交換器の頂部で導入された熱再生Fe(II)−EDT^水溶液が、該熱 交換器で冷却後、底部生成物として該熱交換器の底部から排出されて冷却器を介 して前記吸収器に導入される。
一説離器:頂部において加熱されたFe(II )(No) −EDT^EDT A液が導入され、該脱離器の底部から導入された水素及び水蒸気と向流接触して 、上昇された温度において、完全に吸収されているNOを放出させる。その後、 該脱離器で生成されたN01H2及び水蒸気の混合物をオーバーヘッドとして除 去し、凝縮器で蒸気を除去し、凝縮した水蒸気をリボイラーに戻した後(ここで 蒸気を生成し、脱離器に送る)、接触ヒドロキシルアミン合成に直接導入し、一 方、脱離器から底部生成物として除去されたFe(II ) −EDTA水溶液 を電気分解装置に導入する。
一アノード部及びカソード部でなる電気分解装置:脱離器から除去されたFe( II ) −EDTA水溶液をカソード部に導入し、可及的に含有されるFe( m ) −EDTAをFe(II)−EDTAに還元すると同時に、脱離器の底 部に同時される水素を生成する。一方、再生されたFe(I[) −EDT^水 溶液をステップ・パイ・ステップの冷却を考慮して上昇させた温度でカソード部 から取り出し、熱交換器に導き、冷却器を経由して最後に吸収器に導入すると共 に、アノード部で生成された酸素を取り出す。
本発明による装置の好適な形態をサブクレーム10〜12に示す。
本発明による方法及び装置を添付図面を参照して以下に記載する。
図1は、NO,及び可及的に酸素を含有する煙道ガスからヒドロキシルアミンを 調製するための本発明による方法の工程及び本発明による装置の構造をブロック ダイアダラムとして示す。
図2は、本発明による方法を後述の実施例2に従って行う際のNO及びNO2の 濃度の変化を示すグラフである。
次に、図1に示す実施の形態により本発明を以下に詳述する。この実施の形態は 、パイロットプラント工業のための可能な工業的用途の代表的な例を示す。
実施の好適な形態に係る以下の実施例及び図面を参照して本発明をさらに詳述す るが、これらに限定されない。
実施例1 この例では、NO,含量500mg/ m 3を有する煙道ガス1001000 ON時間を処理した。導入した煙道ガスは、通常の湿式FGD法の1つに従って 既に脱流したものである。導入した煙道カスの温度は50°Cであり、S0□1 00mg/m3以下を含有する。
使用した吸収器2は直径184mの充填塔でなる。煙道ガス流1を吸収器2の底 部に導入し、吸収器の頂部で導入した反応性吸収溶液と向流接触させた。この溶 液はFe(U ) −EDT^錯体(EDT^=エチレンジアミン四酸)50ミ リモル/lを含有する水溶液でなる。溶液のpHを2.8〜3.0の間で一定に 維持した。溶液を吸収器2の頂部に流量14m ”/時間で好適な流れ分配シス テムを通って導入した。
吸収器2に導入する前に、吸収溶液を30℃に冷却することが有利である。これ により、操作温度を50℃から35℃に低下させ、溶液の吸収力を3.3倍に増 大させる(50℃における平衡定数287バールー1及び35℃における平衡定 数929バール−1)。
ガスが吸収器2を通過する間に、煙道ガスのNO,含量は500ppmから11 00ppに低下した。すなわち、吸収器2から取り出された精製煙道ガス3はわ ずかにNO。
1100ppを含有していた。吸収器2の頂部に導入した吸収溶液はNOを含有 していないが、吸収器2の底部における富有化Fe(II ) (NO) −E DTA錯体溶液は濃度12.5ミリ七ル/lてあり、すなわち変換度0.25で あった。
富有化吸収溶液を吸収器から取り出した後、本管4を介して熱交換器5の底部に 導入した。富有化吸収溶液の温度を溶液の沸点にできる限り近い値にするために は、液−液熱交換器が好適である。同時に、NOを含有しない熱い吸収溶液を吸 収器2に戻す前に、この熱交換器において、吸収器2の低温に冷却した。この操 作は、好ましくは従来のシェル及び管状熱交換器(熱い溶液が管を通って流れる )において行われる。熱交換器5の部側と冷開との間の温度差(ΔT)は一般に 5〜15℃であり、好ましくは10℃である。 この場合、水溶液14t/時間 を35℃から90℃まで加熱する必要があるため、熱伝達量はかなりのものであ る。これは、熱伝達量が1060KWであることを意味する。この熱伝達量を達 成するためには、熱交換面積約120m 2が必要であった。
NOが除去された冷たい溶液を熱交換器から温度45℃で取り出した。この液流 をさらに30℃に冷却する必要がある。この冷却は冷却器13(好ましくは第2 熱交換器)で行われる。このユニットの冷開にほぼ室温の冷却材を供給する。こ の場合、熱伝達量は240に?であり、温度差ΔTは主熱交換器5において利用 される温度差よりも小さく、3〜8℃の範囲内であり、好ましくは5℃である。
従って、冷却器13において必要な熱交換面積はわずかに約50m2てあった。
熱交換器5において90℃に加熱されたNO富有吸収溶液を本管6を通って脱離 器7の頂部に導入した。この脱離器7において、Fe(II ) −EDTA錯 体を再生し、錯化吸収されたNoを濃縮された性状で放出させた。脱離器7も好 ましくは充填塔でなる。この塔の直径は吸収器2のものよりもかなり小さく、た とえば0,3mである。
液−液熱交換器5を通過する間にたとえば90℃に加熱されたNO富有吸収溶液 を、脱離器7において、該脱離器7の底部に流量(たとえば7.2Nm3/時間 )で導入した水素と自流接触させた。この水素は電気分解装置9で生成されたも のである。さらに、水蒸気を本管20を介して脱離器7の底部に導入した。この 水蒸気はりボイラー19で生成されたものである。一定の流量(容積)の水蒸気 を導くか、注意して制御する必要があり、この場合、195Nm3/時間(16 0Kg/時間に相当)以下である。
このようにして、塔7の頂部で100℃に近い温度を有するガス状混合物が生成 された。このガス状混合物のNO含量は1,9%(容量)であり、H2含量は3 ,5%(容量)であり、残余は水蒸気であった。このガス状混合物を脱離器7の 頂部から本管15を介して取り出し、凝縮器16(ここで水蒸気の全量を凝縮さ せる)を通過させた。凝縮物を本管18を介してリボイラー19に導入した。一 方、凝縮器16から本管17を介して流量11.lNm3/時間で取り出された ガス状混合物は、NO35%(容量)及びH265%(容量)でなる。このガス 状混合物は、BASF法による酸化窒素の水素での接触還元による商業的規模で のヒドロキシルアミン製造に直接使用される。
工業的な煙道ガスの多(は酸素3〜5%(容量)を含有するため、Fe(II  ) −EDTA錯体が酸素を含有するこの煙道ガスと吸収器2内で接触する際、 Fe(n ) −EDTAからFe(III ) −EDTAへの望ましくない 酸化が生ずる。このため、この酸化された錯体を吸収器2に導入する前にFe( II ) −EDT^錯体に還元することが避けられない。
この還元は好ましくは電気分解カソード反応によって行われる。
このため、脱離器7の底から取り出したNOを含有しない吸収水溶液を電解槽( 電気分解装置9)のカソード部に本管8を介して導入した。電解槽の張力を低く 保つことができるため、電気分解をより高い温度で行うことが有利である。この 理由により、電解槽(すなわち電気分解装置9)は脱離器7の底部と熱交換器5 の部側との間に配置されている。
吸収器2におけるFe(II ) −EDT^錯体の酸化速度は次のように評価 された。すなわち、実験室的テストでは、酸化速度が約10%/時間であること を示した。この実施例では、これはFe(II ) −EDTAの生産速度70 モル/時間に相当する。従って、電気分解装置9におけるこの液流の電気分解に よる還元のためには電流的2KAが必要であった。
脱離器7でのヒドロキシルアミン合成用ガス状混合物の調製に必要とされる水素 も電気分解装置9で生成される。この実施例では、脱離器7における吸収水溶液 からのNOの除去速度が175モル/時間(3,9Nm”/時間)であワた。こ れは、65%(容量)H2/35%(容量)NO混合物の調製に関して水素32 3モル/時間(7、2m 3/時間)が生成されなければならないことを意味す る。
このように電解槽9の全容量は22KAである。電流密度を2に^7 m 2と 仮定すると、電気分解装置9におけ一る電極表面は11m2でなければならない 。使用する電気分解装置はアノード部及びカソード部で構成され、セパレーター として好適な材料で形成された隔膜を収容していなければならない。
電気分解装置9のアノード部では、ヒドロオキソニウムイオンから酸素4.IN m”/時間が生成される。この酸素を電気分解装置のアノード部から除去する。
電解槽のエネルギー消費は電流22KA及び摺電圧3Vから約66に?であった 。
実施例2 洗浄びん(300m1)にFe(II ) −EDTAの濃度60ミリモに/l の溶液100m1を充填した。溶液の初期pH値は2.54であり、温度は21 ℃である。ガス流471/時間を溶液中を通過させた。ガスはNow 170p pm、 No 60pp諺及び酸素3%(容量)を含有する窒素でなる。洗浄び んから回収されるガスのN01の合計量を連続して監視した。非常に短い時間で 、出口におけるNO,濃度が0に近い値まで減少した。ガスの流れを30分間維 持したが、出て(るガスのNOx含量は0に近い値を保持していた。
ついで、洗浄びんを100℃の油浴中に入れ、窒素(酸化窒素を含有しない)4 M/時間を洗浄びん内の溶液中を通過させた。出てくるガスは非常に高いNOピ ーク(最高濃度1200ppm)を示した。NO2は検知されなかった。形成さ れたピーク全体は、除去されたNOの全体量が吸収されたNO+N02の合計量 に相当することを示した。溶液のpHはテストの間に2.54から2.76に上 昇した。
このテストの間における排出されたガス中におけるNO及びNO□濃度の変化を 図2に概略的に示した。
実施例3 Fe(n)−EDTA6へミリモル/1を含有する溶液を、高さ50cm及び内 径3c+aを有する実験室用シーブプレートカラムの頂部に導入した。この溶液 に向流接触するように、底部から頂部に向かって流動するガスを一定量(601 /時間)で導入した。ガスは酸素3%(容量)及び窒情酸化物11000ppを 含有する窒素でなる。NO,含量は300ppmであり、NO含量は700pp mである。
溶液の流量をIA/時間に維持した。カラムから取り出したガスを連続して監視 し、NOx含量を測定した。
すべての窒素酸化物が吸収されていた。溶液中の窒素含量の測定では濃度が2. 3ミlI七ル/lであることを示した。
液体流を500m1/1に減少させたことによる排出ガスにおけるNO,含量の 変化は生じておらず、0に近い値のままであった。溶液の還元可能な窒素の含量 は4.0ミリモル/lに増大した。
Fig、1 Fig、2 フロントベージの続き (51)Int、C1,’ 識別記号 庁内整理番号BOLD 53/77 (72)発明者 パパメレチウ ディモステニスイタリー国イスプラ イー21 020 ビアーレ デル ロツコーロ 33 I (72)発明者 ニモーエン ハフアルトイタリー国ランコ イー21020  ビア アルベルト 37

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1NOの水素での接触還元によるヒドロキシルァミンの合成と結合した煙道ガス からの窒素の除去によってNOx及び可及的にO2を含有する煙道ガスからヒド ロキシルアミンを製造する方法において、(a)NOx含有煙道ガスを吸収器の 底部に導入し、ここで、煙道ガス中に含有されるNOxを、該吸収器の頂部に導 入したFe(II)−EDTA水溶液と比較的低い温度において向流接触させて 吸収し、これにより水溶液中に溶解したFe(II)(NO)−EDTA錯体を 生成させ、該錯体を含有する水溶液の形で該錯体を吸収器から底部生成物として 取り出し、熱再生器を通過させて湿度を上昇させた後、脱離器にヘッド生成物と して導入し、一方、NOxを含有しなくなった煙道ガスを吸収器からオーバーヘ ッドとして除去し;(b)脱離器の頂部で導入した上昇した温度のFe(II) (NO)−EDTA錯体の水溶液から、リボイラーから脱離器の底部に移動させ た蒸気及び電気分解装置から移動させた水素と向流接触させてNOを脱離させ、 このようにして得られた溶解したFe(II)−EDTA錯体を含有する水溶液 を脱離器から底部生成物として取り出し、可及的に含有されるFe(III)− EDTAをFe(II)一EDTAに還元させるために電気分解装置を経由させ 、温度をステップ・バイ・ステップで低下させるための冷却器と共に熱再生器を 経由させて前記吸収器の上方部に再循環させ;及び(c)前記脱離器からオーバ ーヘッドとして取り出したNO、H2及び水蒸気のガス状混合物を、水蒸気を凝 縮器で除去し、凝縮した蒸気をリボイラーに戻した後、接触ヒドロキシルアミン 合成のリボイラーに導入することを特徴とする、ヒドロキシルアミンの製法。 2請求項1記載の製法において、吸収器における煙道ガスからのNOxの除去を 温度25〜35℃、好ましくは30℃で行い、脱離器におけるFe(II)(N O)−EDTA水溶液からのNOの脱離を温度80〜100℃、好ましくは90 ℃で行う、ヒドロキシルアミンの製法。 3請求項1又は2記載の製法において、NOx含量200〜4000ppm、好 ましくは500ppm及びSO2含量100mgSO2/m3以下を有する温度 50℃の脱流煙道ガスを煙道ガスとして吸収器に導入する、ヒドロキシルアミン の製法。 4請求項1〜3のいずれか1項記載の製法において、可及的にO23〜5%(容 量)と共にNO及びNO2の混合物を含有する煙道ガスを使用する、ヒドロキシ ルアミンの製法。 5請求項1〜4のいずれか1項記載の製法において、脱離器にFe(II)(N O)−EDTA水溶液及び水蒸気と共にガス状水素を、水蒸気の凝縮及び除去後 に脱離器を出るガス状混合物がNO約35%(容量)及びH265%(容量)を 含有するものとなる量で導入する、ヒドロキシルアミンの製法。 6請求項1〜5のいずれか1項記載の製法において、熱交換器としてシェル及び 管状熱交換器を使用し、該熱交換器の熱い側と冷たい側との間の温度差を5〜1 5℃、好ましくは10℃とする、ヒドロキシルアミンの製法。 7請求項1〜6のいずれか1項記載の製法において、熱交換器として冷却器を使 用し、温かい側と冷たい側との間の温度差を4〜8℃、好ましくは5℃とする、 ヒドロキシルアミンの製法。 8請求項1〜7のいずれか1項記載の製法において、吸収器における水溶液のp Hを2.8〜3.0の間で一定に維持する、ヒドロキシルアミンの製法。 9請求項1〜8の製法を実施するための装置において、吸収器2と、熱交換器5 と、脱離器7と、電気分解装置9とを包含してなり、前記吸収器2は、底部にお いてNOx及び可及的にO2を含有する煙道ガスが導入され、オーバーヘッドと してNOxを含有しない煙道ガスが取り出されれ;前記熱交換器5は温度を沸点 に近い値に上昇させるため、底部においてFe(II)(NO)−EDTA錯体 を含有する水溶液が導入され、ついでオーバーヘッドとして本管6を経由して除 去されて脱離器7に導入され、一方、本管11を経由して電気分解装置9から取 り出され、該熱交換器5の頂部で導入された熱再生Fe(II)−EDTA水溶 液が、熱交換による冷却後、底部生成物として取り出され、本管12を通り、冷 却器13を経由し、本管14を通って吸収器2に供給され;脱離器7は、頂部に おいて加熱されたFe(II)(NO)−EDTA錯体水溶液が本管6を通って 導入され、該脱離器7の底部から本管20を通って導入された水素及び水蒸気と 向流接触して、上昇された温度において、完全に吸収されているNOを放出させ 、ついで、該脱離器で生成されたNO、H2及び水蒸気の混合物をオーバーヘッ ドとして本管15を通って除去し、凝縮器16で蒸気を除去し、凝縮した水蒸気 を本管18を通ってリボイラー19に戻し、ここ線蒸気を生成し、本管20を通 って脱離器に送った後、本管17を通って接触ヒドロキシルアミン合成に直接導 入し、一方、脱離器7から底部生成物として除去されたFe(II)−EDTA 水溶液を本管8を通って電気分解装置に導入し;アノード部及びカソード部でな る前記電気分解装置9は脱離器7から本管8を通って除去されたFe(II)− EDTA水溶液がカソード部に導入され、可及的に含有されるFe(III)− EDTAをFe(II)−EDTAに還元すると同時に、脱離器7の底部に本管 10を通って同時される水素を生成し、一方、再生されたFe(II)−EDT A水溶液をステップ・バイ・ステップの冷却を考慮して上昇させた温度でカソー ド部から取り出し、本管11を通って熱交換器5に導き、冷却器15を経由して 最後に吸収器2に導入すると共に、アノード部で生成された酸素を取り出すもの であることを特徴とする、ヒドロキシルアミンの製造装置。 10請求項9記載のものにおいて、前記脱離器7が充填器である、ヒドロキシル アミンの製造装置。 11請求項9又は10記載のものにおいて、前記熱交換器5がシェル及び管状熱 交換器であり、熱い側と冷たい側との間の温度差が5〜15℃、好ましくは10 ℃である、ヒドロキシルアミンの製造装置。 12請求項9〜11のいずれか1項記載のものにおいて、前記冷却器13が熱交 換器であり、温かい側と冷たい側との間の温度差が4〜8℃、好ましくは5℃で ある、ヒドロキシルアミンの製造装置。
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