JPH0749387A - 昼夜時間効果を生じさせるための時計の表示装置 - Google Patents

昼夜時間効果を生じさせるための時計の表示装置

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JPH0749387A
JPH0749387A JP21194592A JP21194592A JPH0749387A JP H0749387 A JPH0749387 A JP H0749387A JP 21194592 A JP21194592 A JP 21194592A JP 21194592 A JP21194592 A JP 21194592A JP H0749387 A JPH0749387 A JP H0749387A
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linear polarizer
filter
display device
polarizer filter
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JP21194592A
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Fai Fung Hing
チン フェイ フゥン
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  • Electric Clocks (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 漸進的に明暗のかわる実時間に同期した昼夜
効果をつくり出すことのできる時計用の表示装置を提供
する。 【構成】 表示室36の面と平行関係において表示室3
6に固定的に取りつけられる第1の直線偏光子フィルタ
30と、時計の機械的ムーブメントの軸に取りつけら
れ、それによって第1の直線偏光子フィルタに概ね平行
関係に回転自在であるようにされた第2の直線偏光子フ
ィルタ32とから成り、第1の固定直線偏光子フィルタ
30と第2の回転する直線偏光子フィルタ32とから出
てくる光が、漸進的に明と暗とが交代する視覚的効果を
生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昼夜時間効果をつくり
出すことのできる腕時計、置時計その他の時計の表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昼夜時間効果を表示するための装置をも
った腕時計は、従来技術で知られている。腕時計に用い
られた1種の表示装置は、時計の機構のムーブメントに
回転自在に連結され且つ昼夜を示す図形表示のついた円
板等から成り、それによって、昼間は文字盤の窓を通し
て昼の図形表示がみられ、他方、夜間はその窓を通して
夜の図形表示が見られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の表示装置の欠
点は、この昼夜表示が、段々と明るくなったり暗くなっ
てりする実時間を表現しないことである。本発明の目的
は、段々と明るくなったり暗くなったりする実時間と同
期する昼夜時間効果をつくり出すことのできる表示装置
のついた時計を提供することである。
【0004】本発明の他の目的は、ある時間を表示する
ように所望の速度でセットすることのできる交互に増大
及び減少する視覚的効果をつくり出すことのできる表示
装置のついた時計を提供することである。
【0005】本発明の更に他の目的は、新しい時間の表
示のついた時計を提供し、及びユーザーにタイミングよ
く一層深い印象を与えることである。更に本発明の外の
目的は、費用が易く且つ製作が容易な昼夜効果をもつ時
計を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、特許請求の範
囲に記載されたある着想を利用するものである。本発明
の特定のある実施態様が、添付図面に例示的に図示され
ており、当業者ならば、これらの着想が、ここで例示的
に用いられたこれらの実施例とは異なる種々な実施態様
で利用可能であることが判るであろう。かくて、本発明
は、単にこれらの例示的な実施例に限定されるものと解
釈されるべきではなく、特許請求の範囲の見地からのみ
解釈されるべきである。
【0007】
【実施例】以下、幾つかの図面を通じて同じ参照数字が
同じ部分を示す添付図面を詳細に参照すると、図1及び
図2は、本発明で用いられている直線偏光子フィルタま
たはフィルタを通る光透過の効果を示す説明図である。
【0008】直線偏光子フィルタは、フィルムの形で製
作されている。フィルムの厚さは、0.2mm以下の薄
さであり得る。これらのフィルムは、透明であっても着
色されていてもよい。これらのフィルムは、要求が異な
るのに応じて所望の形に裁断することができる。
【0009】偏光されていない光は、光の進む方向を横
切る全方向の振動からなっている。偏光子のフィルム
は、これらの方向のうちの1つにだけ光を透過し、従っ
て、光は平面偏光される。図1及び図2に示すように、
直線偏光子は、1つの平面以外のすべてにおける光の振
動を吸収し、そして、直線偏光された光を透過する。
【0010】上記の特徴は、反射を減少し及び眩しい光
をコントロールするように修正される。本発明における
ように、2枚の直線偏光子フィルタまたはフィルタF1
及びF2が用いられている。これらの2枚の偏光子フィ
ルタF1,F2は、好適な実施例では形が円形であり且
つ時計の文字板と平行関係になっている。直線偏光子フ
ィルタF1,F2は時針及び分針を駆動する軸の軸線と
共軸になっている。直線偏光子フィルタF1は、時計の
ハウジンク内に固定して設けられており、他方、直線偏
光子フィルタF2は、その軸線のまわりに回転自在であ
る。
【0011】図3の(イ)〜(ホ)は、直線偏光子フィ
ルタF1が固定で、図中鎖線で示す直線偏光子フィルタ
F2が直線偏光子フィルタF1の下で回転するときの、
2枚の直線偏光子フィルタの効果を示す。
【0012】図3の(イ)において、2枚の直線偏光子
フィルタF1,F2は、それぞれ、透光軸T1,T2及
び吸収軸A1,A2を有している。直線偏光子フィルタ
F2の直線偏光子フィルタ1に対する回転度は0°であ
り、そして、最も低い透過及び最大に明るい状態にあ
る。
【0013】図3の(ロ)に示すように、直線偏光子フ
ィルタF2は、吸収軸A2が、吸収軸A1に対して0°
〜90゜のある角度で回転するように、時計方向に回転
し始める。この回転のために直線偏光子フィルタF2を
通る光の1部が直線偏光子フィルタF1によって吸収さ
れる。かくして、2枚の偏光子フィルタF1,F2を通
る光は、図3の(イ)における光よりも少ない。視覚的
な光の効果は、0°から90°になるに従って、フィル
タの表面が一層暗くなるということである。
【0014】図3の(ハ)を参照すると、直線偏光子フ
ィルタF2は更に回転して、吸収軸A2が吸収軸A1に
対して90°になっている。この位置では、直線偏光子
フィルタF2を通った直線偏光は、直線偏光子フィルタ
F1によって全部吸収される。視覚的な光の効果は、フ
ィルタの表面が最も暗いということである。
【0015】図3の(ニ)に示すように、直線偏光子フ
ィルタF2は更に時計方向に回転し、吸収軸A2は、吸
収軸A1に対して90°〜180°の角度になってい
る。この位置で、直線偏光子フィルタF2を通る光の1
部は、直線偏光子フィルタF1も通ることができる。こ
こで得られる視覚的な光効果は、吸収軸A2が90°か
ら180°へ回転するにつれて、フィルタの表面が徐々
に明るくなるということである。
【0016】図3の(ホ)においては、吸収軸A2は、
吸収軸A1に対して180°になっている。この位置で
フィルタの表面で得られる視覚的な光効果は、最も明る
く且つ図3の(イ)の位置における光効果と同じであ
る。
【0017】直線偏光子フィルタF2が直線偏光子フィ
ルタFに対して線180°回転することを、以下、直線
偏光子フィルタサイクルまたはLPFサイクルと称す
る。
【0018】直線偏光子フィルタF2が更に回転して、
吸収軸A2が、吸収軸A1に対して180°から360
°へ回転すると、LPFサイクルが、更に繰り返され
る。
【0019】2枚の直線偏光子フィルタは、腕時計、置
時計その他の時計に適用することができる。本明細書で
は、説明の目的で腕時計が用いられている。
【0020】図4は、本発明による昼夜時間表示装置の
第1実施例を示す説明断面図である。腕時計は、概括的
に参照数字10で示されている。腕時計10は、時計ケ
ースまたはハウジング12,時計ガラス14,及び裏蓋
16から成っている。簡単にするために、部屋18内の
機械的または電子的な時計のムーブメントは図に示して
いない。時計のムーブメント機構の軸20,22,24
が図に示してある。軸20は時針20’用の軸であり、
他方、軸22は分針22’用の軸である。
【0021】昼夜時間表示装置は、従来の腕時計の円形
の内側スペースと適合するように、好適には薄い円板状
の第1の直線偏光子フィルタまたはフィルタ30を有す
る。この直線偏光子フィルタ30は、適宜な手段によ
り、腕時計10のハウジング12内に固定して設けられ
ている。直線偏光子フィルタ30には、軸20,22,
24が通れるように、中央開口が設けられている。
【0022】図4に示すように、反射円板28が直線偏
光子フィルタの下側に配置されている。この反射円板2
8は、直線偏光子フィルタ30に面した好適には鏡面研
磨仕上げの反射面を有している。反射円板28は、単一
の円板を形成するように直線偏光子フィルタ30に貼り
合わせてもよい。この反射円板28の目的は、昼光を反
射して直線偏光子フィルタ30の裏側へ指向させること
である。これは、昼夜光効果のコントラストを強めるこ
とにもなる。この反射円板は、腕時計が、反射面を有す
る視覚的な内部の機械的ムーブメントを有する場合、ま
たは、腕時計が透明な裏蓋を有する場合には、省くこと
ができる。
【0023】第2の直線偏光子フィルタまたはフィルタ
32は、矢張り薄い円板状であり、そして、図4に示す
ように軸24に取りつけられている。この直線偏光子フ
ィルタ32は、時計ガラス14の直ぐ下の表示室36内
で時計ガラス14と間隔をおいて、予め決められた速度
で回転自在なように設けられている。直線偏光子フィル
タ32の周辺部分は、フィルタ32を、回転の間、概ね
水平な位置に保持するために、ハウジング12の内側垂
直壁に設けられた環状溝38内で受け止められている。
【0024】時間の標識または他の文字または図形を印
刷または彫刻するため、表示室36内に環状部材34が
固定されている。この実施例によれば、針20’,2
2’のような時間表示素子及び時間標識は、固定した直
線偏光子フィルタ30と回転自在な偏光子フィルタ32
との間に配置されている。この構成は、LPFサイクル
の間、針及び時間標識の完全な被覆を回避することがで
きる。
【0025】直線偏光子フィルタ32が回転して直線偏
光子フィルタ30に対して角度が変わると、2枚のフィ
ルタ30,32による昼光の吸収または透光の度合いが
変化する。かくして、光の吸収及び透光が変わることに
よって生じる視覚的光効果は、明るさの変化である。腕
時計から反射されるこの明るさの変化は、フィルタ3
0,32の表面を徐々に明るい状態から暗い状態に、次
いで暗い状態から明るい状態に変えてLPFサイクルを
完了する。直線偏光子フィルタ32が直線偏光子フィル
タ30に対して更に回転すると、LPFサイクルが繰り
返される。
【0026】回転自在な直線偏光子フィルタの回転は、
時計方向でも反時計方向でも可能である。24時間のサ
イクルをLPFサイクルに同期させるには、時計のムー
ブメントの若干の機械的構成が必要である。即ち、LP
Fサイクルの完全に明るい状態は、実時間の正午に現
れ、一方、LPFサイクルの完全に暗い状態は実時間の
真夜中に現れるであろう。時針は、24時間(720
°)動いて完全な1日を示し、一方、回転自在な直線偏
光子フィルタ32は、1日に180°回転するであろ
う。従って、一層高い機械的トルクが得られる。
【0027】直線偏光子フィルタ32を回転させるため
の機構は、時針20’,分針22’を動かすための現在
の機構と独立または連動であり得る。直線偏光子フィル
タ32を回転させるための機構は、電気的、電子的、機
械的の装置またはその組み合わせによって付勢すること
ができる。
【0028】本明細書で開示された昼夜時間表示装置に
は、追加のエネルギー、バッテリまたは光源は何も必要
ない。昼光または室内光が、用いられる光線である。
【0029】図5は、本発明による昼夜時間表示装置の
第2の実施例を示す説明断面図である。この実施例にお
ける腕時計は、参照数字110で示されている。腕時計
110は、ハウジング112,時計ガラス114及び裏
蓋116から成っている。部屋118内の機械的また電
子的な時計のムーブメントは、簡単にするために矢張り
図面からは省いてある。
【0030】軸120は時針120’を駆動し、一方、
軸122は、分針122’を駆動する。表示室136内
の環状部材134は、図4に示した環状部材34と同じ
である。この実施例においては、第1のまたは固定の直
線偏光子フィルタ130は、時計ガラス114の下側に
重ね合わせ、または、それと一体に形成されている。
【0031】第2のまたは回転自在な直線偏光子フィル
タ132は、軸124に取りつけられており、それによ
って回転自在になっている。この実施例及び前の実施例
の第2のまたは回転自在な直線偏光子フィルタの構成の
相違は、この実施例の回転自在な直線偏光子フィルタ1
32が外側の軸124のまわりで回転自在であり、一
方、前の実施例の回転自在な直線偏光子フィルタ32が
内側の軸24のまわりで回転自在であることである。
【0032】図4の反射円板28と形状及び作用が同じ
である反射円板128を矢張り設けることができる。こ
こでも、反射円板128は、直線偏光子フィルタ132
と離隔した関係であってもよい。この構成によって、直
線偏光子フィルタ132の周辺部分は、直線偏光子フィ
ルタ132が、回転の間、概ね水平な位置に保持される
ように、環状部材134と反射円板128との間に適所
に保持されるであろう。反射円板128は、矢張り、直
線偏光子フィルタ132の下側に重ね合わせて、軸12
4のまわりで回転自在であるようにされた1枚の円板を
形成してもよい。
【0033】反射円板128は、反射円板128と回転
自在な直線偏光子フィルタ132との間での回転中の摩
擦を減少するように僅かに凹面状または凸面状であって
もよい。
【0034】図6は、本発明による昼夜時間表示装置の
第3の実施例を示す腕時計の説明断面図である。この実
施例の腕時計は、概括的に参照数字210で示されてい
る。
【0035】ハウジング212,裏蓋216,軸22
0,時針220’,軸222及び分針222’は図5に
示した対応する部分と同じである。時計ガラス214
は、図4の時計ガラス14と同じ通常のものである。参
照数字218及び236は、それぞれ、機械的または電
子的な時計のムーブメントのための部屋及び時間表示室
を示すのに用いられている。
【0036】この第3の実施例によれば、第1のまたは
固定の直線偏光子フィルタ230は、図4の直線偏光子
フィルタ30と同様な位置でハウジング212に取りつ
けられている。反射円板228は、直線偏光子フィルタ
230の下側に配置されており、または、該直線偏光子
フィルタ230に重ね合わせて1枚の円板を形成しても
よい。
【0037】第2のまたは回転自在な直線偏光子フィル
タ232は、軸224に取りつけられており、それによ
って回転自在である。第2の実施例と同じように、直線
偏光子フィルタ232の周辺部分は、回転自在な直線偏
光子フィルタ232が、回転中概ね水平な位置に保持さ
れるように、環状部材234と直線偏光子フィルタ23
2との間に収められている。
【0038】図7は、本発明による昼夜時間表示装置の
第4の実施例を示す腕時計の説明断面図である。この腕
時計は、概括的に参照数字310で示されている。腕時
計310は、ハウジング312,時計ガラス314,及
び裏蓋316から成っている。時計のムーブメントは、
矢張り簡単にするために部屋318から省かれている。
軸320は、表示室336内で時針320’を駆動し、
一方、軸322は分針322’を駆動する。
【0039】この実施例において、第1のまたは固定の
直線偏光子フィルタ330は、ハウジング312に取り
つけられている。図7に示すように、直線偏光子フィル
タ330の周辺部分は、ハウジング312の内側の垂直
壁に設けられた環状溝の中へ収められている。軸32
0,322を通すために直線偏光子フィルタ330に中
央開口が設けられてることがわかる。この固定直線偏光
子フィルタ330は文字板として役立つ。時間の標識、
文字または図形が、フィルタ330またはハウジング3
12の上部環状面に印刷または彫刻されていてもよい。
【0040】第2のまたは回転自在な直線偏光子フィル
タ332が外側の軸324に取り付けられており、それ
に回転自在にされている。反射円板328は、直線偏光
子フィルタ332の下側に離れて配置されており、また
は、直線偏光子フィルタ332と重ね合わせて1枚の円
板を形成してもよい。この反射円板328は、直線偏光
子フィルタ332と同時に回転自在であるようになって
いる。
【0041】環状部材340がハウジング312の内側
垂直壁の下端に設けられており、環状溝338を形成し
ている。この環状溝338の中には、直線偏光子フィル
タ332の周辺部分と反射円板328とが収められてお
り、回転の間、それらが概ね水平な位置に保持されるよ
うになっている。
【0042】回転自在な直線偏光子フィルタ332と反
射円板328とは、両者と固定直線偏光子フィルタ33
0との間の摩擦を減少するために、僅かに凹面状または
凸面状になっていてもよい。
【0043】上述した全部の実施例は機械的な針をもつ
ムーブメントを有する腕時計に関するものであるが、本
発明の昼夜効果表示装置は、所望の設計、形、質、大き
さ、形状及び材料の他の機械的またはデジタルの時計に
適用できることが判る。昼夜効果表示装置は、時計の文
字板の全部または1部または時計の他の面を覆ってもよ
い。永久電源を有する大きな時計は人工的な光が2枚の
直線偏光子フィルタを通った背後から透光できるよう
に、昼夜効果表示装置の裏側から光を発光させることが
できる。
【0044】2枚の直線偏光子フィルタの上部または間
に、時針、分針、秒針の表示及び時間表示、液晶ディジ
タル表示、ロゴまたは他の所望の文字また図形をおくこ
とが可能である。この構成では、看者が昼夜効果表示が
LPFサイクルの暗さの間で変化する間、これら上部ま
たは間の表示及び標識素子を見ることができ、他の文字
または図形標示素子が、2枚の直線偏光子フィルタの下
へおいてLPFサイクルの昼時間の間、これらの素子が
全部または一部見られるようにし、またはLPFサイク
ルの夜時間の間これらの素子が全部または一部見えない
ようにしてもよい。文字及び図形素子が固定直線偏光子
フィルタの上に、または、これら素子の回転が望まれる
場合には回転するフィルタの上に印刷されても特別に形
成されてもよい。図4〜7に示す表示装置は、時計に昼
夜時間効果をつくり出すための表示装置であるが、表示
装置が他の器具に、または独立して表示装飾として適用
可能であることが判る。
【0045】本発明による2つの特殊な図形的応用が図
8の(イ)〜(ハ)及び図9の(イ)〜(ハ)に図示さ
れている。2枚の直線偏光子フィルタF3,F4が図8
の(イ)に示すような特殊な形状に裁断されている。直
線偏光子フィルタは、吸収軸Aと透光軸T3とを有して
いる。直線偏光子フィルタF4は、吸収軸Aと透光軸T
4とを有している。
【0046】吸収軸A3と透光軸T3とは、それぞれ、
吸収軸A4及び透光軸T4と垂直である。図8の(ロ)
に示すように、二枚の直線偏光子フィルタF3,F4
は、陰陽図の印を有する単一の直線偏光子フィルタF3
4を形成するように結合されている。陰陽図は5000
年の間、道教の平衡及び相対の理論を象徴する中国の知
的な象徴であった。図8の(ハ)は、固定直線偏光子フ
ィルタF34、円形の回転自在な直線偏光子フィルタF
5及び光の反射のための反射円板Rから成る本発明によ
る表示装置の説明断面図である。
【0047】回転可能な直線偏光子フィルタF5がその
軸のまわりで固定直線偏光子フィルタF34に対して回
転するとき、形成される特殊な視覚的効果は、フィルタ
F3がだんだん明るくなるにつれて、フィルタF4はだ
んだん暗くなること及びその逆の場合もあるということ
である。陽(明るさ)及び陰(暗さ)の生長及び減退
は、陰陽図の基礎理論である。
【0048】同じような陰陽図の印の他の例が図9の
(イ)〜(ハ)に示してある。4枚の直線偏光子フィル
タF6,F7,F8,F9が、図9の(イ)に示すよう
に特殊な形状に裁断されている。フイルタF6は、吸収
軸A6と透光軸T6とを有している。フィルムF7は吸
収軸A7と透光軸T7とを有している。フィルタF8は
吸収軸A8と透光軸T8とを有している。フィルタF9
は吸収軸A9と透光軸T9とを有している。吸収軸A6
及び透光軸A6は、それぞれ吸収軸A9及び透光軸T9
と平行である。一方、吸収軸A7及び透光軸T7はそれ
ぞれ、吸収軸A8及び透光軸T8と平行である。フィル
タF6,F9の吸収軸と透光軸は、それぞれフィルタF
7,F8,吸収軸及び透光軸と垂直である。フィルタF
6,F7,F8,F9は、図9の(ロ)に示すように結
合されて単一の直線偏光子フィルタF6−9を形成して
いる。
【0049】図9の(ハ)は、固定直線偏光子フィルタ
F6−9,回転自在な直線偏光子フィルタF10,及び
反射回板Rから成る表示装置の説明断面図である。フィ
ルタF10がその軸のまわりで固定フィルタF6−9に
対して回転するときに生じる、特殊な視覚的効果はF6
とF9とがだんだん明るくなるとF7及びF8がだんだ
ん暗くなり、そしてその逆の場合もあるというというこ
とである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明のある特定の実施例を例示的に示すもので
ある。
【図1】一方向に進む平面偏光された光をつくり出す水
平な透光軸のある直線偏光子フィルタを通過する偏光さ
れていない光を示す。
【図2】他方向に進む平面偏光された光をつくり出す垂
直な透光軸のある直線偏光子フィルタを通過する偏光さ
れない光を示す。
【図3】(イ)〜(ホ)は一枚の偏光子フィルタの回転
の間、異なった度合いの透過する光を可能にする互いに
異なった角度の2枚の偏光子フィルタを示す。
【図4】本発明による昼夜時間表示装置の第1実施例を
示す腕時計の説明断面図である。
【図5】本発明による昼夜時間表示装置の第2実施例を
示す腕時計の説明断面図である。
【図6】本発明による昼夜時間表示装置の第3実施例を
示す腕時計の説明断面図である。
【図7】本発明による昼夜時間表示装置の第4実施例を
示す腕時計の説明断面図である。
【図8】(イ)はそれぞれ直交する透光軸と吸収軸とを
有する特殊な形に裁断された2枚の偏光子フィルタを示
し、(ロ)は、単一の偏光子フィルタを形成するように
結合された上記(イ)の2枚の偏光子フィルタを示し、
(ハ)は第2の偏光子フィルタ及び反射体と動作及び平
行関係にある上記(ロ)の偏光子フィルタとの説明断面
図である。
【図9】(イ)は、それぞれ直交する透光軸と吸収軸と
を有する特殊な形に裁断された4枚の偏光子フィルタを
示し(ロ)は単一の偏光子フィルタを形成するように結
合された上記(イ)の4枚の偏光子フィルタを示し、
(ハ)は第2の偏光子フィルタ及び反射軸と動作及び平
行関係にある上記(ロ)の偏光子フィルタの説明断面図
である。
【符号の説明】
1〜9 吸収軸 T1〜9 透光軸 10,110,210,310 腕時計 12,112,312,F1〜10 ハウジング 14,114,214,314 時計ガラス 16,116,216,316 裏蓋 18,118,218 部屋 20,120,220,320 時計軸 20’,120 時針 22,122 分針軸 22’,122 分針 24、124 軸 30,130 第1偏光子 28、128 反射円板 32,132 第2偏光子フィル
タ 34,134 環状部材 36 表示室 38 環状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G04G 9/00 304 Z 9109−2F

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計の表示室に設けられ、昼夜時間視覚
    効果を生じさせるための表示装置であって、表示室の面
    と平行関係において表示室に固定的に取りつけられる第
    1の直線偏光子フィルタと、時計の機械的ムーブメント
    の軸に取りつけられ、それによって第1の直線偏光子フ
    ィルタに概ね平行関係に回転自在であるようにされた第
    2の直線偏光子フィルタとから成り、第1の固定直線偏
    光子フィルタと第2の回転する直線偏光子フイルタとか
    ら出てくる光が、漸進的に明と暗とが交代する視覚的効
    果を生じることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 第2の直線偏光子フィルタの回転速度
    が、実時間の昼夜と同期する漸進的に明と暗とが交代す
    る視覚的効果を生じるようにセットされていることを特
    徴とする、請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の直線偏光子フィルタの相
    対的な動きによって生じる最も明るい視覚的効果が正午
    に生じ、他方、第1及び第2の直線偏光子フィルタの相
    対的な動きによって生じる最も暗い視覚的効果が真夜中
    に現れるように、第2の直線偏光子フィルタが、その軸
    のまわりを1日に180°回転することを特徴とする、
    請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 第1及び第2の直線偏光子フィルタの相
    対的な動きによって生じる最も明るい視覚的効果が真夜
    中に現れ、他方、第1及び第2の直線偏光子フィルタに
    よって生じる最も暗い視覚的効果が正午に現れるよう
    に、第2の直線偏光子フィルタがその軸のまわりを1日
    に180゜回転することを特徴とする、請求項2に記載
    の表示装置。
  5. 【請求項5】 第2の直線偏光子フィルタの回転が、時
    計の動きを示す所望の速度にセットできることを特徴と
    する、請求項1に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 第2の直線偏光子フィルタが、時計方向
    に回転することを特徴とする、請求項1に記載の表示装
    置。
  7. 【請求項7】 第2の直線偏光子フィルタが、反時計方
    向に回転することを特徴とする、請求項1に記載の表示
    装置。
  8. 【請求項8】 第1の直線偏光子フィルタが、第1及び
    第2の直線偏光子フィルタの間の摩擦を減少するように
    凹面状であることを特徴とする、請求項1に記載の表示
    装置。
  9. 【請求項9】 第2の直線偏光子フィルタが、第1及び
    第2の直線偏光子フィルタの間の摩擦を減少するように
    凹面状であることを特徴とする、請求項1に記載の表示
    装置。
  10. 【請求項10】 表示装置が、更に、第1及び第2の直
    線偏光子フィルタの下側に配置され、通過する光を反射
    するようにするための、且つそれらに面した反射表面を
    有する反射板を有していることを特徴とする、請求項1
    に記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 反射板が、第1の直線偏光子フィルタ
    に重ね合わされていることを特徴とする、請求項10に
    記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 反射板が、第2の直線偏光子フィルタ
    に重ね合わされていることを特徴とする、請求項10に
    記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 第1の直線偏光子フィルタが、時計の
    時計ガラスの内側表面に設けられていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の表示装置。
  14. 【請求項14】 第1の直線偏光子フィルタが、各偏光
    子フィルタの吸収軸及び透光軸が異なった角度である偏
    光子フィルタの組み合わせで形成されていることを特徴
    とする、請求項1に記載の表示装置。
  15. 【請求項15】 第2の直線偏光子フィルタが、各偏光
    子フィルタの吸収軸及び透光軸が異なった角度である偏
    光子フィルタの組み合わせで形成されていることを特徴
    とする、請求項1に記載の表示装置。
JP21194592A 1992-05-14 1992-07-01 昼夜時間効果を生じさせるための時計の表示装置 Pending JPH0749387A (ja)

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