JPH0749356Y2 - 炉底出鋼口開閉装置 - Google Patents

炉底出鋼口開閉装置

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JPH0749356Y2
JPH0749356Y2 JP1992038796U JP3879692U JPH0749356Y2 JP H0749356 Y2 JPH0749356 Y2 JP H0749356Y2 JP 1992038796 U JP1992038796 U JP 1992038796U JP 3879692 U JP3879692 U JP 3879692U JP H0749356 Y2 JPH0749356 Y2 JP H0749356Y2
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JP
Japan
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flapper
tap hole
opening
furnace
furnace bottom
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JP1992038796U
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JPH0622897U (ja
Inventor
達也 甲斐
Original Assignee
株式会社ニッコー
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電気炉、転炉等の炉底
に設けられた出鋼口をフラッパにより開閉する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種フラッパによる出鋼口の開閉装置
としては、フラッパが水平軸心回りに旋回する垂直旋回
方式と、垂直軸心回りに旋回する水平旋回方式とがあ
り、フラッパのアーム基端が固着されたフラッパ旋回軸
をシリンダにより回転駆動し、炉底に設けた出鋼口をフ
ラッパにより開閉するようになっている。
【0003】ところで、フラッパ垂直旋回方式では、開
時のフラッパに出鋼口から流下する溶鋼が衝突するのを
避けるため、開閉角度を90度以上にする必要がある。こ
のため、通常のエアシリンダでは瞬時開閉を行ない難
い。これに対し、フラッパ水平旋回方式では、フラッパ
が出鋼口を塞ぐ位置から、小さな旋回角度位置で開状態
へと切換わるようにすることが可能であり、出鋼口の瞬
時開閉を行い易い。
【0004】このようなフラッパ水平旋回方式の装置
は、従来、炉体側壁に垂直に取付けられたフラッパ旋回
軸の回転に伴って、フラッパが出鋼口の下面に沿う水平
面上を旋回するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のフラッパ水平旋回方式では、フラッパによる確
実な閉状態を維持し難いという問題がある。つまり、フ
ラッパで閉動作を行わせるとき、フラッパを出鋼口の側
壁面に当てることなく出鋼口下側の閉位置に位置させる
ためには、出鋼口の下端面との間に所定の隙間が設定さ
れた水平面に沿ってフラッパが移動する構成とせざるを
得ない。
【0006】一方、開時には、炉内の溶湯や、出鋼口に
充填されている充填材により、フラッパに下方への押圧
力が作用する。したがって、この押圧力に応じた摩擦力
に抗してフラッパを大きな力で旋回させることが必要で
ある。そして、上記の隙間に充填材が入り込むと、この
充填材を噛み込んだ状態で、強制的に大きな力で旋回さ
せる動作が繰返される。これにより、がたつきを生じて
フラッパの旋回軌道が徐々に変化し、この結果、上記の
隙間寸法が大きくなって閉状態で出鋼口に充填した充填
材がこぼれ落ちるなどの問題を生じてしまう。
【0007】これを解消するには、フラッパを出鋼口の
下方位置まで旋回させた後、このフラッパを出鋼口の下
端面に密着するまで上昇させるという二段階の駆動を出
鋼口閉塞時に行うことが考えられるが、この場合には、
フラッパの旋回と上下動との駆動機構がそれぞれ必要に
なって全体の構成が複雑になる。さらに、従来は、出鋼
後にノズル下面に付着した地金、スラグ等を、作業者に
より取り除かなければならず、手間がかかるという問題
もある。
【0008】本考案は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、より長期にわたって円滑かつ
確実なフラッパの開閉動作を簡単な構成で達成し得ると
共に、作業性を向上し得る炉底出鋼口開閉装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考
案は、炉体側方に略上下方向に向けて設けられたフラッ
パ旋回軸と、フラッパ旋回軸の軸心回りにフラッパ旋回
軸の回転に伴って旋回すべくアームを介してフラッパ旋
回軸に連結されたフラッパとを備え、炉底に設けられた
出鋼口を開けるときにフラッパが出鋼口を下側から塞ぐ
閉位置から下方への変位を伴う旋回軌道に沿って旋回す
るように、上記フラッパ旋回軸が出鋼口軸線に対して所
定の角度で傾斜していることを特徴としている。
【0010】また、本考案は、前記アーム又はフラッパ
旋回軸にバランスウエイトを設けたことを特徴としてい
る。さらに、本考案は、前記フラッパにスクレーパーを
取付けたことを特徴としている。
【0011】
【作用】本考案によれば、フラッパ旋回軸が出鋼口軸線
に対して傾斜し、これにより、このフラッパ旋回軸を回
転させると、フラッパは、上記のフラッパ旋回軸の傾斜
角に応じて水平面から傾いた面に沿って旋回する。つま
り、開動作時には、出鋼口の下面をフラッパが移動する
動作が下方向の変位、すなわち、下方への逃げ動作を伴
って生じ、しかも、この開動作がごく短時間のうちに瞬
間的に行われることを前提にすれば、出鋼口内部の充填
材、さらには炉内溶湯からの下方押圧力がフラッパに作
用していても、その押圧力がフラッパには殆ど作用しな
い状態、すなわち、摩擦力が殆どない状態で、フラッパ
の旋回を行わせることが可能になる。
【0012】一方、閉動作時にはフラッパの移動が上記
とは逆に生じることになり、フラッパは下側から上方へ
の変位を伴って旋回移動する。これにより、フラッパが
出鋼口の側壁に交差する位置を通過するときには、出鋼
口下端面から下側に離間した状態が確保され、その後、
フラッパを出鋼口下面に密着した閉位置まで上記の旋回
を継続して移動させることができる。
【0013】なお、バランスウエイトが設けられていれ
ば、上記のようにフラッパが傾斜した面に沿って移動す
る場合でも、フラッパとバランスウエイトとの各自重に
基づく力が相殺されるので、上下動を伴う旋回動作が不
安定になることはない。さらに、フラッパにスクレーパ
ーが取付けられていると、出鋼口閉塞時に、出鋼口下面
に付着した地金、スラグ等が自動的に掻き落とされる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図面において、1は電気炉等の炉体で、該炉体1の
炉底1Aには出鋼口(ノズル)2が設けられ、フラッパ3
により開閉されるようになっている。該フラッパ3は略
円板状でアーム4を備え、アーム基盤に設けたボス部4A
には、フラッパ旋回軸5が嵌入固着されている。そし
て、該旋回軸5は、炉体1の鉄皮外側面に固着された軸
支部材6に、出鋼口2の軸線に対し、所定角度θをもっ
て傾斜状にかつ回転自在に取付けられており、上下方向
の中間部分に旋回駆動レバー7が固着されている。
【0015】前記旋回駆動レバー7の外端には、前記旋
回軸5の回動を瞬発的にかつ円滑に行なうために、バラ
ンスウエイト8が設けられており、該レバー7の中間部
に駆動装置取付部9が設けられている。10はフラッパ開
閉駆動シリンダで、炉体1の鉄皮外側面に軸支ブラケッ
ト11を介して水平状にかつ水平方向に若干揺動可能に取
付けられており、該シリンダ10のピストンロッド12の外
端が、金物13及びピン14を介して前記レバー7の取付部
9に回動可能に取付けられている。
【0016】15はスクレーパーで、前記フラッパ3に取
付けられ、出鋼口2を閉塞する際に、出鋼時にノズル下
面に付着した地金、スラグ等を掻き落し、自動的に出鋼
口2の掃除を行なうようになっている。なお、前記バラ
ンスウエイト8は、図1に二点鎖線で示すように、前記
アーム4のボス部4Aにバー等16を介して固着することが
できる。
【0017】上記実施例において、図面に実線で示すフ
ラッパ3の閉塞状態から、一点鎖線で示す開放状態にす
る場合、前記シリンダ10を操作してピストンロッド12を
急速に退入させることにより、瞬発的にフラッパ3が水
平回動及び垂直下降動を同時に行ない、円滑かつ確実に
しかも迅速に開かれる。このとき、フラッパ3は水平方
向に約90度旋回すると共に、図1に示すように高さHだ
け出鋼口2下端面から下降するが、バランスウエイト8
の作用でフラッパ3の開動作が一層円滑に行なわれる。
【0018】他方、出鋼口2を閉塞する場合、前記シリ
ンダ10を操作してピストンロッド12を進出させると、フ
ラッパ3は水平回動及び垂直上昇動を同時に行ない、ス
クラップ15により出鋼口2下面に付着している地金、ス
ラグ等が掻き取られてクリーニングされた後、フラッパ
3が出鋼口2(ノズル)下面に押付けられて密着し、図
面に実線で示す閉塞状態になる。
【0019】以上の説明のように、上記実施例において
は、出鋼口を下側から塞ぐフラッパがフラッパ旋回軸の
回転に伴って、水平面から傾いた面に沿って移動するも
のであるから、フラッパの開閉動作が円滑かつ確実で、
しかも閉塞時には出鋼口下面にフラッパ上面が押付けら
れかつ締付けられて密着状に完全閉塞状態とすることが
でき、充填材が出鋼口からこぼれ落ちることがなく安全
である。また、炉底とフラッパの間隙を小さくでき、構
造が簡単であるからメンテナンスが容易でコスト低下を
図ることができる。
【0020】また、前記アーム又はフラッパ旋回軸にバ
ランスウエイトを設けることにより、フラッパの旋回運
動を一層円滑にできると共に瞬発的開操作が可能であ
る。さらに、前記フラッパにスクレーパーを取付けたこ
とによって、フラッパの閉動作により、出鋼口下面に付
着した地金、スラグ等を自動的に掻き落とし、クリーニ
ングされるので、清掃作業を省き能率及び作業性が向上
する。
【0021】
【考案の効果】本考案は、上述のように、出鋼口を下側
から塞ぐフラッパがフラッパ旋回軸の回転に伴って、水
平面から傾いた面に沿って移動するものであるから、フ
ラッパを出鋼口下面に密着するまで移動させて閉状態と
することができ、また、旋回動作に抗する力が極力抑え
られた状態で開動作を生じさせることができるので、初
期の組立状態が長期にわたって保持される。これによ
り、フラッパを旋回させるだけの簡単な構成で、充填材
のもれ等を生じない確実な閉状態と開状態との円滑な切
換動作を維持することができる。
【0022】また、本考案は前記アーム又はフラッパ旋
回軸にバランスウエイトを設けたことを特徴とするもの
であるから、フラッパの自重に基づく力はバランスウエ
イトにより相殺され、これによって、上下動に伴う旋回
動作が不安定になることはなく、フラッパの旋回運動を
一層円滑にできる。さらに、本考案は、フラッパにスク
レーパーを取付けたことを特徴とするものであるから、
フラッパの閉動作によって、出鋼口下面に付着した地
金、スラグ等が自動的に掻き落とされてクリーニングさ
れ、これによって、清掃作業を省くことが可能となるの
で、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部破断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【符号の説明】
1 炉体 1A 炉底 2 出鋼口 3 フラッパ 4 アーム 5 フラッパ旋回軸 8 バランスウエイト 15 スクレーパー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体側方に略上下方向に向けて設けられ
    たフラッパ旋回軸と、フラッパ旋回軸の軸心回りにフラ
    ッパ旋回軸の回転に伴って旋回すべくアームを介してフ
    ラッパ旋回軸に連結されたフラッパとを備え、 炉底に設けられた出鋼口を開けるときにフラッパが出鋼
    口を下側から塞ぐ閉位置から下方への変位を伴う旋回軌
    道に沿って旋回するように、上記フラッパ旋回軸が出鋼
    口軸線に対して所定の角度で傾斜していることを特徴と
    する炉底出鋼口開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記アーム又はフラッパ旋回軸にバラン
    スウエイトを設けたことを特徴とする請求項1の炉底出
    鋼口開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記フラッパにスクレーパーを取付けた
    ことを特徴とする請求項1又は2の炉底出鋼口開閉装
    置。
JP1992038796U 1992-06-08 1992-06-08 炉底出鋼口開閉装置 Expired - Lifetime JPH0749356Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992038796U JPH0749356Y2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 炉底出鋼口開閉装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992038796U JPH0749356Y2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 炉底出鋼口開閉装置

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Publication Number Publication Date
JPH0622897U JPH0622897U (ja) 1994-03-25
JPH0749356Y2 true JPH0749356Y2 (ja) 1995-11-13

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ID=12535270

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JP1992038796U Expired - Lifetime JPH0749356Y2 (ja) 1992-06-08 1992-06-08 炉底出鋼口開閉装置

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KR101159964B1 (ko) * 2010-04-29 2012-06-25 현대제철 주식회사 전기로 출강구 개폐장치
EP3546599A1 (de) * 2018-03-29 2019-10-02 Primetals Technologies Austria GmbH Pneumatischer schlackenstopper

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60114845A (ja) * 1983-11-25 1985-06-21 Minolta Camera Co Ltd アナモフイツク変倍複写方法
DE8422585U1 (de) * 1984-07-28 1984-12-20 Korf-BSW Engineering GmbH, 7640 Kehl Vorrichtung zum bodenabstich einer metallschmelze aus einem schmelzofen oder einer giesspfanne

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JPH0622897U (ja) 1994-03-25

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