JPH0749303A - 粒子センサ及び粒子検出方法 - Google Patents

粒子センサ及び粒子検出方法

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JPH0749303A
JPH0749303A JP6088075A JP8807594A JPH0749303A JP H0749303 A JPH0749303 A JP H0749303A JP 6088075 A JP6088075 A JP 6088075A JP 8807594 A JP8807594 A JP 8807594A JP H0749303 A JPH0749303 A JP H0749303A
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laser beam
particle
laser
noise
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JP6088075A
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G Borden Peter
ピーター・ジー・ボーデン
Derek G Aqui
デレック・ジー・アクイ
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HIGH YIELD TECHNOL Inc
HIGH YIELD Technology
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HIGH YIELD TECHNOL Inc
HIGH YIELD Technology
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/02Investigating particle size or size distribution
    • G01N15/0205Investigating particle size or size distribution by optical means
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 明視野センサの利点を保持し、かつ従来の明
視野センサよりも高い感度を有するようにショットノイ
ズを大幅に削減するような疑似明視野センサとしての粒
子センサを提供する。 【構成】 粒子がレーザビームを通過することによる位
相シフトを利用して粒子を検出する。或る実施例に於い
ては、レーザビームが、所定の間隔をもって分離された
互いに直交する方向に偏光したレーザビーム成分に分割
され、非球形のみならず球形の粒子も検出することがで
きる。非球形の粒子のみを検出する別の実施例に於いて
は、単一のレーザビームが用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小さな粒子を検出する
ために偏光光を用いる粒子センサ及び粒子検出方法に関
し、特に粒子がレーザビームの光を散乱させる時に、直
線偏光された光ビームの偏光角が変化することを利用し
て粒子を検出するための粒子センサ及び粒子検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハの処理に於いては、製造過
程に於ける極めて小数の粒子が製品の歩留まりに対して
大きな影響を及ぼすことから、半導体ウエハのプロセス
機器に於いては、粒子検出が広く実施されている。
【0003】多くの粒子検出器或いはモニタは、暗視野
手法に基づくものである。暗視野手法に基づく粒子のモ
ニタ方法のいくつかの例が、Peter Borden
により、1986年9月16日に出願され、1988年
6月19日に付与された米国特許第4,739,177
号明細書に開示されている。暗視野技術に於いては、粒
子が通過すると予想される領域にレーザビームが照射さ
れ、光検出器または、フォトセルが、レーザビームの光
軸からはずれた、粒子により散乱されたレーザビームの
光を検出し得る位置に配置される。暗視野粒子検出器に
於いては、レーザビームは、光検出器に直接投射されな
い。従って、この技術が暗視野技術と呼ばれる。光軸か
らはずれた位置に設けられた光検出器により検出された
散乱光は、利粒子の存在を示す電気パルスに変換され
る。
【0004】しかしながら、暗視野粒子検出器は、幾つ
もの固有の欠点を有している。特に、このような粒子検
出器は、バックグラウンド光或いはノイズに対して極め
て敏感である。例えば、プラズマを用いるスパッタリン
グ過程に於いて粒子検出器を用いた場合、プラズマのグ
ロー光からの光或いは、光学系に存在する塵埃からの散
乱光が、レーザビームからの光を光検出器に向けて混入
する場合がある。また、暗視野粒子検出器の光検出器
が、レーザビームの近傍に配置されなければならないこ
とから、粒子検出器の設置可能な場所に制約がある。特
に、このような暗視野粒子検出器は、半導体ウエハが処
理されるべき処理チャンバ内に配置することができな
い。
【0005】明視野粒子検出器は、暗視野粒子検出器に
於いてみられる問題をいくつか解決することができる。
明視野センサ或いは検出器に於いては、レーザビームが
光検出器に対して直接投射される。レーザビーム内を通
過する粒子は、レーザビームを散乱させ、その強度を減
じさせることから、レーザビームがフォトセルに照射さ
れたときのフォトセルの電流が減少する。明視野粒子検
出器は、レーザビームの光路の近傍に配置される必要が
ないため、明視野技術によれば、レーザビームを、処理
チャンバを横切るように投射することができる。しか
も、明視野技術は、レーザビームの寸法に対応する小さ
な角度の開口から入力信号を受けるため、比較的バック
グラウンド光やノイズに対して比較的鈍感である。
【0006】しかしながら、明視野粒子センサは、ショ
ットノイズの影響を受けやすい。従って、明視野センサ
は、従来から半導体ウエハ処理などの用途に於いて必要
とされる感度に欠けるものであると考えられてきた。シ
ョットノイズは、フォトン電流によりフォトセル内で発
生する統計学的なノイズであり、従ってレーザのパワー
の平方根に比例する。フォトセル内のショットノイズ電
流は次の式により与えられる。
【0007】 Ishot = {(2qPA(BW)}1/2 (1)
【0008】ただし、qは電子の電荷であり、Pはレー
ザのパワーであって、Aはフォトセルの変換効率(A/
W)、BWは、検出器のバンド幅である。
【0009】ショットノイズは、一般に増幅器のノイズ
よりもパワーが大きいことから、ショットノイズは、粒
子を検出するべき暗視野センサの感度を低下させる。現
在の明視野粒子センサは、約1μmの感度を有する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、明視野セン
サの利点を保持し、かつ従来の明視野センサよりも高い
感度を有するようにショットノイズを大幅に削減するよ
うな疑似明視野センサを開示するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のある面によれ
ば、所定の偏光特性を有するレーザビームを提供するた
めのレーザ源と、前記レーザビームを、検出されるべき
粒子が存在する空間領域を通過させるべくガイドするた
めの光学要素と、前記レーザビームを、概ね互いに直交
する向きに偏光した第1及び第2のレーザビーム成分に
分割し、前記第2のレーザビーム成分が前記した所定の
偏光特性を有するようにするための手段と、前記第1及
び第2のレーザビーム成分の強度を検出するために設け
られた第1及び第2の光検出器とを有することを特徴と
する粒子センサが提供される。レーザビーム内をなんら
粒子が通過しない場合には、レーザビームのエネルギの
全てが第2のレーザビーム成分により占められる。第1
及び第2の光検出器は、レーザビーム内を通過する粒子
により引き起こされる第1及び第2のレーザビーム成分
間の位相シフトを検出する。
【0012】本発明の別の側面によれば、前記レーザビ
ームを、所定の間隔をもって分離された互いに直交する
方向に偏光した第3及び第4のレーザビーム成分に分割
し、前記第3及び第4のレーザビーム成分が、前記空間
領域内にて概ね平行に投射されるように前記第3及び第
4のレーザビーム成分をガイドし、前記第3及び第4の
レーザビーム成分を単一のレーザビームに組み合わせる
ようにしている。両レーザビームを、所定の間隔をもっ
て分離することにより、非球形のみならず球形の粒子も
検出することができる。
【0013】本発明の更に別の側面によれば、前記第1
の光検出器が、前記レーザのノイズをキャンセルするた
めの基準として機能する。
【0014】本発明に基づく粒子センサの性能は次のよ
うな変更を行うことにより高められる。
【0015】(i)バックグラウンド光からのノイズを
制限するために、狭帯域フィルタを用いる。
【0016】(ii)空間領域に於ける開口率を小さく
するためにコリメータ管を用いる。
【0017】(iii)光検出器が線形な領域内で作動
し得るように、メインビームを受光する光検出器により
検出される光を減衰させる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の好適実施例を示すもので、
粒子検出器100は、レーザビーム161を、検出され
るべき粒子が存在する空間150内に投射する。図1に
示されるように、レーザ源101は、コリメータレンズ
102を介して偏光レーザビーム161を投射し、平行
なレーザビームを形成する。通常、レーザ源101は、
日本国のソニーにより市販されているSony301な
どの低ノイズレーザダイオードからなる。Sony30
1は、50mWの電力をもって作動し、約800nmの
波長を有するレーザビームを発生する。Sony301
などのレーザダイオードは、1000を超える偏光比を
有するのが一般的である。コリメータレンズ102とし
て使用するのに適する様々なレンズが市販されている。
例えばコリメータレンズ102は、日本国の日本板硝子
により市販されている、OPLレンズからなるものであ
って良い。
【0019】レーザビーム161は、紙面に対して約4
5度の角度をなして偏光されており、従って、レーザビ
ーム161の、紙面方向の成分と、紙面に直交する方向
の成分が、互いに等しいパワーを有する。偏光レーザビ
ーム161は、ウォラストンプリズム103aを通過
し、互いに直角方向に偏光されたレーザビーム161a
及び161bに分割される。好適ななウォラストンプリ
ズムとしては、米国イリノイ州シカゴに所在するKar
l Lambrecht,Inc.社により市販されて
いるモデルWQ12−05がある。このウォラストンプ
リズムは、0.5度の分割を行い、両レーザビーム16
1a及び161bは、レンズ140aの75ミリの焦点
距離に於いて約1mm分離される。
【0020】レーザビーム161a及び161bは、ウ
ォラストンプリズム103aから互いにある角度をなし
て出現する。この両レーザビーム161a及び161b
間の角度は通常10分の数度である。更に、レーザビー
ム161a及び161bは、レンズ104aを通過し、
両レーザビーム161a及び161bは、それらの相対
的な偏光特性に対して影響を受けることなく、概ね平行
なビームとなる。
【0021】両レーザビーム161a及び161bは、
空間150を通過した後、レンズ104b及びウォラス
トンプリズム103bにより組み合わされる。レンズ1
04b及びウォラストンプリズム103bは、45度の
偏光方向を有する組み合わされたレーザビーム161c
を形成するために、前記したレンズ104a及びウォラ
ストンプリズム103aと概ね同一のものからなる。レ
ンズ104a及び104bは、粒子が検出されるべき領
域にて、所定の長さを有する概ね平行なビームを形成す
るような焦点距離を備えた通常のシリンドリカルレンズ
からなる。組み合わされたレーザビーム161cは、偏
光ビームスプリッタキューブ105を通過する。偏光ビ
ームスプリッタキューブ105の向きは、粒子が検出さ
れない場合に、組み合わされたレーザビーム161c
が、フォトセル107bに対してのみ投射されるように
定められている。偏光ビームスプリッタキューブ106
として用いるのに適する平行ビームスプリッタキューブ
としては、Karl Lambrecht,Inc.社
より市販されているTFPC12があり、これによれば
偏光光間にて1000以上の選択度を得ることができ
る。
【0022】次に粒子モニタ100の作動を説明する。
両レーザビーム161a及び161bが何れも粒子に遭
遇しない場合、両レーザビームは、概ね等しい強度を有
し、従って、組み合われたレーザビーム161cは、図
2に示されるように45度の偏光角を有する。図2は、
両レーザビーム161a及び161bの何れも粒子に遭
遇しない場合に、互いに直交する方向に偏光されたレー
ザビーム161a及び161bの、ベクトル和としての
レーザビーム161cの偏光状態を示している。
【0023】しかしながら、レーザビーム161aが粒
子に遭遇すると、レーザビーム161aの強度が低下す
る。その結果、組み合わされたレーザビーム161cが
図3に示されるように45度以外の偏光角を有するよう
になる。図3は、レーザビーム161a内に粒子が存在
することにより、レーザビーム161aの強度が低下し
た場合の、両レーザビームのベクトル和としてのレーザ
ビーム161cの偏光状態を示している。従って、偏光
ビームスプリッタキューブ105に入射した組み合わさ
れたレーザビーム161cが分割され、組み合わされた
レーザビーム161cから分離された成分がフォトセル
107aに投射され、フォトセル107a内にフォト電
流を発生し、粒子の存在を示すことができる。
【0024】レーザビーム161cが、フォトセル10
7bに投射されることから、粒子モニタ100は、概ね
明視野検出器と云える。従って、本発明は、明視野粒子
モニタ100により粒子の検出を可能にする。しかしな
がら、粒子モニタ100に於いて、フォトセル107a
は、両レーザビーム161a及び161bの何れかが粒
子に遭遇した場合にのみ、組み合わされたレーザビーム
161cからの入射レーザビームを受ける。従って、フ
ォトセル107aには、ショットノイズが発生しない。
従って、他の明視野センサの場合と異なり、粒子モニタ
100の感度はショットノイズによる性能の劣化を受け
ない。
【0025】しかも、両レーザビームの何れも粒子に遭
遇しない場合に、組み合わされたレーザビーム161c
の全エネルギーを受けるフォトセル107bは、レーザ
ノイズをキャンセルするためのノイズの基準として用い
ることができる。従って、粒子モニタ100の主なノイ
ズ源は、増幅器ノイズとなり、暗視野センサの感度と、
明視野粒子センサの利点とを兼ね備えることができる。
【0026】粒子モニタ100は、半径方向に対称な粒
子及非対称な粒子の何れも検出することができる。或る
用途に於いては、これら両種類の粒子を検出する必要が
なく、単に非対称な粒子の検出のみで十分な場合があ
る。そのような用途に於いては、レーザビーム161
を、レーザビーム161a及び161bに分離する必要
がない。実際、半導体製造機器などに於ける粒子の検出
などの関心のある用途に於いては、一般に粒子は球形で
ない。単一のレーザビームが、半径方向に対称な粒子を
検出できない理由を考察するために、レーザビーム16
1a及び161bが互いに重なり合うまで近接された状
況を想定されたい。球形の粒子が重ね合わされたビーム
内を通過したとすると、粒子は両レーザビーム161a
及び161b即ち両偏光成分を等しく散乱させる。その
結果、レーザビーム161cの偏光特性は、回転されず
フォトセル107aに於いては何等信号が発生しない。
しかしながら、非球形の粒子は、一方の偏光特性を有す
る光を他方の偏光特性を有する光よりも多く散乱する。
例えば、棒状の粒子は、その軸線方向に偏光した光を、
それ以外の方向に偏光した光よりも多く散乱する。従っ
て棒状の粒子により散乱されたレーザビーム161cの
偏光特性は回転しており、このような粒子を検出するた
めには単一のビームで十分である。単一ビーム粒子モニ
タは、ウォラストンプリズム103a及び103bを省
略して、非球形の粒子を検出することができる。
【0027】腐食性のガスが存在するような用途に於い
て、レンズ104a及び104bのチャンバ側にはサフ
ァイヤの窓が設けられる。0010結晶配向を有するサ
ファイヤをこのような窓の材料として選択することがで
きる。即ち、このような結晶配向を有するサファイヤ
は、それを通過するレーザビームに対して影響を与え
ず、しかもサファイヤは、プラズマエッチングに於いて
一般的に見られるフッ素や反応性フッ素などの腐食性の
基によりそれほど侵されない。
【0028】粒子モニタ100の性能は、単一ビームを
用いた場合には、レーザビーム161からの粒子による
光の散乱量により、或いは2本のレーザビームが用いら
れた場合には両レーザビーム成分161a及び161b
の何れかからの散乱光の量を求めることにより、計算す
ることができる。フォトセル107aに到達する光は、
レーザビーム161またはレーザビーム成分161a及
び161bを通過する粒子により散乱させる光の量の関
数である。フォトセル107aに於けるノイズは、検出
用のフォトセル107aに到達するバックグラウンド光
によるショットノイズにより決定される。このようなバ
ックグラウンド光は、レーザ源101、ウォラストンプ
リズム103a及び103b、或いは偏光ビームスプリ
ッタキューブ105などのレーザ偏光要素の不完全性に
より引き起こされる。信号及びノイズの強度が知られて
いれば、SN比を求めることができる。
【0029】典型的なシステムに於ては、レーザビーム
161が次の式のより表される厚さにて焦点を結ぶ。
【0030】t0 = λf/πt1 (2) 但し、t1はレンズの厚さであり、λは波長であり、F
は焦点距離である。
【0031】7.5cmの焦点距離、レンズに於けるビー
ムの厚さが1mmであるような典型的なシステムに於て、
ビーム161の焦点に於けるビーム厚さは約0.004
cmである。典型的なビームの幅は3mmであって、この大
きさはシステム全体でほぼ一定である。
【0032】粒子の散乱断面積は、Mieの散乱理論を
用いることにより簡単に計算することができる。このこ
とについては”Light Scattering b
ySmall Particles”、H.C.van
de Hulst、Dover Books発行、を
参照されたい。ノイズレベルは、上記した式(1)によ
り与えられ、バンド幅は次の式により与えられる。
【0033】BW = 0.3v/2t0 (3) 但し、vは粒子の速度である。
【0034】式(3)は、ビームを通過する粒子により
発生するパルス幅は、粒子の速度及びビームの厚さに依
存するという関係に基づいている。ファクタ0.3は、
パルスが形状的に正弦的ではなくむしろガウシアンであ
り、2分の1サイクルを表していることによるものであ
る。
【0035】これらのファクタを用い、(a)メインビ
ームが基準フォトセル107bに対して1000のファ
クタをもって減衰し、(b)フォトセル107aの応答
性が0.5A/Wであると仮定すると、図4のグラフ
は、屈折率1.5を有する粒子についてμで表された粒
子のサイズに対するSN比をプロットしている。2を超
えるSN比が粒子を検出するために通常必要となる。
【0036】通常、粒子モニタ100の性能は、次のよ
うな変更を行うことにより高められる。
【0037】(i)偏光ノイズを除去するためにレーザ
源101の前にポラライザを配置することができる。こ
のような用途に適するポラライザは、レーザ源101か
ら放射されるエネルギーが、主偏光方向から外れたもの
として90°位相のずれたものに限られるような向きを
備えたものがある。
【0038】(ii)ナローバンド光フィルタを最終段
の検出フォトセル107aの前に配置し、周囲からの光
学的なノイズを除去する。
【0039】(iii)レーザビーム161を、例えば
ウォラストンプリズム103bなどの受光系に到達する
前に長く細い管を通過させ、開口率を小さくすることに
より、粒子モニタ100に導入されるバックグラウンド
ノイズを制限する。
【0040】(iv)基準フォトセル107bからの信
号を、レーザノイズをキャンセルするための回路に用い
る。
【0041】(v)基準フォトセル107bの信号を、
高いレーザのパワーを用いる場合に線形性を保つために
減衰させる。
【0042】以上本発明を特定の実施例について説明し
たが、本発明の特許請求の範囲に記載された本発明の概
念から逸脱することなく幾つもの変形が可能である。従
って、上記した本発明の好適実施例はあくまでも例示と
して与えられたもので、添付の特許請求の範囲により規
定される本発明の概念を何ら制限するものではないこと
を了解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】検出されるべき粒子が存在する空間150内に
レーザビーム161が投射され、レーザビーム161
が、互いに直交する偏光方向を有する光を受光するべく
配置された2つのフォトセルにより検出されるようにし
た、本発明に基づく粒子検出器100を示す。
【図2】両レーザビーム成分161a及び161bが何
れにも粒子が遭遇しない場合に、組み合わされたレーザ
ビーム161cが45度の偏光角を有することを示すダ
イヤグラム図である。
【図3】両レーザビーム成分161a及び161bの一
方が粒子が遭遇した場合に、組み合わされたレーザビー
ム161cの偏光角の変化を示すダイヤグラム図であ
る。
【図4】粒子モニタ100により検出可能な粒子のサイ
ズに対するSN比をプロットしたグラフである。
【符号の説明】
100 粒子検出器 101 レーザ源 102 コリメータレンズ 103 ウォラストンプリズム 104 レンズ 105 ビームスプリッタキューブ 107 フォトディテクタ 150 空間領域 161 レーザビーム
フロントページの続き (72)発明者 デレック・ジー・アクイ アメリカ合衆国カリフォルニア州95129・ サンノゼ・#108・アリーニーサークル 4661

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子センサであって、 所定の偏光特性を有するレーザビームを提供するための
    レーザ源と、 前記レーザビームを、検出されるべき粒子が存在する空
    間領域を通過させるべくガイドするための光学要素と、 前記レーザビームを、概ね互いに直交する向きに偏光し
    た第1及び第2のレーザビーム成分に分割し、前記第2
    のレーザビーム成分が前記した所定の偏光特性を有する
    ようにするための手段と、 前記第1及び第2のレーザビーム成分の強度を検出する
    ために設けられた第1及び第2の光検出器とを有するこ
    とを特徴とする粒子センサ。
  2. 【請求項2】 前記レーザ源がレーザダイオードから
    なることを特徴とする請求項1に記載の粒子センサ。
  3. 【請求項3】 前記レーザビームを分割するための手
    段が偏光ビームスプリッタを含むことを特徴とする請求
    項1に記載の粒子センサ。
  4. 【請求項4】 前記光学要素が、 前記レーザビームを、所定の間隔をもって分離された互
    いに直交する方向に偏光した第3及び第4のレーザビー
    ム成分に分割するために第1のビームスプリッタと、 前記第3及び第4のレーザビーム成分が、前記空間領域
    内にて概ね平行に投射されるように前記第3及び第4の
    レーザビーム成分をガイドするための光学要素と、 前記第3及び第4のレーザビーム成分を単一のレーザビ
    ームに組み合わせるための手段とを有することを特徴と
    する請求項1に記載の粒子センサ。
  5. 【請求項5】 前記光学要素が前記レーザビーム内の
    偏光ノイズを除去するためのポラライザを含むことを特
    徴とする請求項1に記載の粒子センサ。
  6. 【請求項6】 前記第1の光検出器が、前記レーザの
    ノイズをキャンセルするための基準として機能すること
    を特徴とする請求項1に記載の粒子センサ。
  7. 【請求項7】 バックグラウンド光からのノイズを除
    去するための狭帯域光フィルタを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の粒子センサ。
  8. 【請求項8】 上記空間領域内の開口率を抑制するた
    めのコリメータ管を更に有することを特徴とする請求項
    1に記載の粒子センサ。
  9. 【請求項9】 前記第1の光検出器がレーザノイズを
    キャンセルする働きをし、前記粒子センサが更に、前記
    光検出器が概ね線形領域で作動するように、前記第1の
    光検出器により検出される光を減衰させるための手段を
    有することを特徴とする請求項1に記載の粒子センサ。
  10. 【請求項10】 粒子を検出する方法であって、 所定の偏光特性を有するレーザビームを提供する過程
    と、 前記レーザビームを、検出されるべき粒子が存在する空
    間領域を通過させるべくガイドする過程と、 前記レーザビームを、概ね互いに直交する向きに偏光し
    た第1及び第2のレーザビーム成分に分割し、前記第2
    のレーザビーム成分が前記した所定の偏光特性を有する
    ようにする過程と、 前記第1及び第2のレーザビーム成分の強度を検出する
    ために第1及び第2の光検出器を配置する過程とを有す
    ることを特徴とする粒子検出方法。
  11. 【請求項11】 前記レーザ源がレーザダイオードか
    らなることを特徴とする請求項10に記載の粒子検出方
    法。
  12. 【請求項12】 前記レーザビームを分割する過程が
    偏光ビームスプリッタの利用を含むことを特徴とする請
    求項10に記載の粒子検出方法。
  13. 【請求項13】 前記レーザビームをガイドする過程
    が、 前記レーザビームを、所定の間隔をもって分離された互
    いに直交する方向に偏光した第3及び第4のレーザビー
    ム成分に分割する過程と、 前記第3及び第4のレーザビーム成分が、前記空間領域
    内にて概ね平行に投射されるように前記第3及び第4の
    レーザビーム成分をガイドする過程と、 前記第3及び第4のレーザビーム成分を単一のレーザビ
    ームに組み合わせる過程とを有することを特徴とする請
    求項10に記載の粒子検出方法。
  14. 【請求項14】 前記レーザビームをガイドする過程
    が、前記レーザビーム内の偏光ノイズを除去するための
    ポラライザの利用を含むことを特徴とする請求項10に
    記載の粒子検出方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の光検出器が、前記レーザ
    のノイズをキャンセルするための基準として機能するこ
    とを特徴とする請求項10に記載の粒子検出方法。
  16. 【請求項16】 バックグラウンド光からのノイズを
    除去するための狭帯域光フィルタを提供する過程を有す
    ることを特徴とする請求項10に記載の粒子検出方法。
  17. 【請求項17】 上記空間領域内の開口率を抑制する
    ためのコリメータ管を利用する過程を更に有することを
    特徴とする請求項10に記載の粒子検出方法。
  18. 【請求項18】 前記第第1及び第2の光検出器を配
    置する過程が、前記第1の光検出器をレーザノイズをキ
    ャンセルするために用い、前記光検出器が概ね線形領域
    で作動するように、前記第1の光検出器により検出され
    る光を減衰させる過程を有することを特徴とする請求項
    10に記載の粒子検出方法。
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