JPH074915Y2 - 積層板 - Google Patents

積層板

Info

Publication number
JPH074915Y2
JPH074915Y2 JP1989018134U JP1813489U JPH074915Y2 JP H074915 Y2 JPH074915 Y2 JP H074915Y2 JP 1989018134 U JP1989018134 U JP 1989018134U JP 1813489 U JP1813489 U JP 1813489U JP H074915 Y2 JPH074915 Y2 JP H074915Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
laminated
board
fiber
specific gravity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1989018134U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02111525U (ja
Inventor
明 島村
Original Assignee
株式会社ノダ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ノダ filed Critical 株式会社ノダ
Priority to JP1989018134U priority Critical patent/JPH074915Y2/ja
Publication of JPH02111525U publication Critical patent/JPH02111525U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH074915Y2 publication Critical patent/JPH074915Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、木質板と木質繊維板とを組み合わせてなる、
建材用又は家具用部材として用いられる積層板に関す
る。
[従来技術及びその問題点] 挽材、単板を積層して得られる合板、単板積層板(L.V.
L.,L.V.B.)等の木質板は、建築用及び家具用部材とし
て多種多様な用途に用いられている。これらは一定の繊
維方向を有するため、吸水や湿気による繊維方向に対し
垂直の方向への膨張率が大きく、寸法安定性に欠ける。
更に繊維方向と平行方向の曲げ荷重に対する強度が低
く、表面に導管孔が存在するため表面印刷、表面塗装、
紙貼り等の加工の際にシーラー処理や目止め処理等の下
地処理を施す必要がある等の問題点があった。
一般に木質繊維板と呼ばれる板状製品は、性質の異なる
一群の製品の総称であり、種々の用途による要求性能に
対応すべく、数多くの性質の異なる板状製品が提供され
ている。日本工業規格ではこれら繊維板を比重により軟
質繊維板(比重0.4以下)、中質背に板(比重0.4〜0.
8)及び硬質繊維板(比重0.8以上)の3つに大別してお
り、この比重のさによって各繊維板の性質や強度が異な
っている。即ち、軟質繊維板は主として建築用の壁面、
天井、下地材、畳材等に、中質繊維板は主として家具用
部材及び建築用に、硬質繊維板は主として自動車内装部
材として、それぞれ用いられている。木質繊維板の表面
には、必要に応じて、表面印刷、表面塗装、シート貼
り、エンボス加工等種々の2次加工処理が施される。
木質繊維板は、接着剤を添加混合した木繊維を所定位置
に散布して任意厚みに連続したマットを形成し、このマ
ットを一定寸法に裁断した後、この体寸マットを圧締し
て一定厚さの板状体とすることによって得られる。この
ような木質繊維板は、木繊維の方向性がないため、吸水
や吸湿又は乾燥による膨張収縮特性は各方向に均一であ
り、均質製品として用いられる。しかしながら反面、同
じ比重の木質板と比べると、木質繊維板の強度は、木質
板の繊維方向と直交する方向の曲げ荷重に対する強度に
は及ばない。
[問題点を解決するための手段] 本考案はこのような従来技術の問題点に鑑みてなされた
ものであり、各単板の繊維方向を平行として積層した単
板積層板(L.V.L.)の表裏面にそれぞれ木質繊維板を接
着して一体化してなる積層板であって、該単板積層板の
繊維方向を該積層板の長手方向と平行に配すると共に、
表裏の該木質繊維板の比重が該単板積層板の比重よりも
大きく且つ0.5〜1.2の範囲にあることを特徴とする。
積層板の表裏層となるべき木質繊維板は比重が0.5〜1.2
のものである。この理由は、比重が0.5よりも小さいと
軽量化の観点からは好ましいものの、繊維板としての曲
げ強度が充分に得られず、使用用途が制限されてしま
う。逆に比重が1.2を越えるものとなると、曲げ強度は
向上されるが重量増が顕著となる。このように、木質繊
維板の比重範囲は、繊維板としての軽量性と強度特性と
を高次元にて両立させるために特定されるものである。
表裏層をなす木質繊維板は、中心層をなす単板積層板よ
りも大きな比重のものとする。これにより、軽量性と強
度特性との良好なバランスを確保することができる。
このような積層板は、中心層をなす単板積層板及び表裏
層をなす木質繊維板をそれぞれ常法に従って製造した
後、尿素樹脂系、ウレタン樹脂系、エポキシ樹脂系、ビ
ニル樹脂系、フェノール樹脂系、或いはそれらの変成樹
脂系等の合成樹脂接着剤を用いて、単板積層板の外側面
にそれぞれ木質繊維板を積層した後、ホットポレス又は
コールドプレスにより圧締接着することによって得られ
る。
本考案の積層板は、梁や柱のように一般に幅が狭く長手
方向に長い軸材(棒状製品)として提供することができ
る。このような用途においては特に軸方向の強度(曲げ
ヤング率)が要求されるので、中心層をなす単板積層板
の繊維方向を軸材の長手方向と一致するように配すると
共に、要求される強度に応じて単板積層板の厚さ(積層
数)を適宜選択して用いる。
そして、この軸材を構造部材として用いる場合は、単板
積層板の板厚と各々の木質繊維板単独の板厚との比を1:
0.5〜0.25とすることが好ましい。この理由は以下の通
りである。
単板積層板は、単板の繊維方向と直交方向の曲げ強さは
優れているが平行方向の曲げ強さが非常に劣り、また、
吸水吸湿による収縮膨張が繊維方向と平行方向の寸法変
化に比べて直交方向の寸法変化が非常に大きい。このよ
うな特性を持つ単板積層板の表裏面に木質繊維板が積層
されることにより、単板積層板の繊維方向と平行方向の
曲げ強さが表裏面の木質繊維板によって補強され、更
に、単板積層板の繊維方向と直交方向の寸法変化が表裏
面の木質繊維板によって抑制されることとなり、従来に
ない優れた特性を有する軸材(積層板)を構成すること
ができる。
しかしながら、木質繊維板の板厚が前記範囲よりも厚く
なると、寸法安定性及び単板積層板の繊維方向と平行方
向の曲げ強度は向上するものの、積層板としての全体重
量が増加し、切削や切断等の加工性が悪くなり、加工や
施工の際の取り扱いが困難となる。また、単板積層板の
持つ繊維方向と直交方向における優れた曲げ強度が積層
板全体として十分に発揮されないこととなり、構造部材
に要求される強度を満足するとが困難となる。一方、木
質繊維板の板厚が前記範囲よりも薄くなると、積層板と
しての軽量化には有意であるものの、寸法安定性が悪化
すると共に単板積層板の繊維方向と平行方向の曲げ強度
に対する補強が不十分となる。
[実施例] 第1図に示される積層板は、梁や柱のような棒状製品と
して提供することを意図した実施例に関し、ラワン単板
を積層した比重0.46の単板積層板1の表裏面にそれぞれ
比重0.9の硬質繊維板2、2が接着されて一体化されて
なるものである。
[考案の効果] 本考案による積層板の表裏層には比較的比重の大きい木
質繊維板が配されているので、表面に外力が加えられた
際、表面側の木質繊維板の圧縮強度及び表面側の木質繊
維板の引っ張り強度によって優れた曲げヤング率(剛
性)を示す。更に、これら表裏層の木質繊維板は内面側
において単板積層板によって拘束されているので、曲げ
強度は更に増強される。また、表裏層の木質繊維板は水
や湿気に対する寸法安定性に優れると共に、平滑表面を
与えるために表面化粧性が良好であって、塩化ビニルシ
ート、突板、化粧紙等のシート状化粧材の表面貼り加工
(オーバーレイ加工)、表面印刷加工、表面塗装加工、
プレス加工等によるエンボス加工等を容易に行うことが
できる。
更に、本考案の積層板の中心層には表裏の木質繊維板よ
りも低比重の単板積層板が配されてなるため、積層板の
全体重量は低減される。しかも、単板積層板の繊維方向
が積層板の長手方向と平行に配されるため、長手方向の
曲げ強度が更に向上される。
これらの特質により、本考案による積層板は建築用、家
具用部材として非常に好適である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例による積層板の構成を示す斜
視図である。 符号の説明 1…単板積層板 2…木質繊維板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−62029(JP,A) 実開 昭52−1874(JP,U) 実開 平2−46623(JP,U) 実開 昭59−104979(JP,U) 実開 昭57−62029(JP,U) 藤田彰介、佐野弥三郎、岩下睦著「ファ イバーボード・パーティクルボードの加 工」第7頁第24〜26行、昭和45−6−20第 1版、森北出版

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各単板の繊維方向を平行として積層した単
    板積層板(L.V.L.)の表裏面にそれぞれ木質繊維板を接
    着して一体化してなる積層板であって、該単板積層板の
    繊維方向を該積層板の長手方向と平行に配すると共に、
    表裏の該木質繊維板の比重が該単板積層板の比重よりも
    大きく且つ0.5〜1.2の範囲にあることを特徴とする積層
    板。
JP1989018134U 1989-02-18 1989-02-18 積層板 Expired - Fee Related JPH074915Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989018134U JPH074915Y2 (ja) 1989-02-18 1989-02-18 積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989018134U JPH074915Y2 (ja) 1989-02-18 1989-02-18 積層板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02111525U JPH02111525U (ja) 1990-09-06
JPH074915Y2 true JPH074915Y2 (ja) 1995-02-08

Family

ID=31232505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989018134U Expired - Fee Related JPH074915Y2 (ja) 1989-02-18 1989-02-18 積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH074915Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2555523B2 (ja) * 1993-02-12 1996-11-20 株式会社ノダ 化粧板
JP2592976Y2 (ja) * 1993-02-17 1999-03-31 株式会社ノダ 床 材
JP2733643B2 (ja) * 1993-05-14 1998-03-30 株式会社ノダ 建築用板

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS521874U (ja) * 1975-06-23 1977-01-07
JPH0246623U (ja) * 1988-09-27 1990-03-30

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
藤田彰介、佐野弥三郎、岩下睦著「ファイバーボード・パーティクルボードの加工」第7頁第24〜26行、昭和45−6−20第1版、森北出版

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02111525U (ja) 1990-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8647749B2 (en) Multi-ply platforms and panels using such a platform
US5554429A (en) Wood board and flooring material
JP4154792B2 (ja) 造作部材
JPH074915Y2 (ja) 積層板
JPH084286Y2 (ja) 積層板
JPH0616743Y2 (ja) 積層板
JPH0420571Y2 (ja)
JP2604454Y2 (ja) 複合材
JP3256202B2 (ja) 積層板
JPH09187803A (ja) 複合合板及びその製造方法
JP3418096B2 (ja) パネル
JP2894185B2 (ja) 木質板及び床材
JP2910004B2 (ja) 直貼り用複合床材
JP3218824B2 (ja) 木質板材
JP3708137B2 (ja) 積層木質板
JP2626515B2 (ja) 木質板及び床材
JP2544234B2 (ja) 複合板およびその製造方法
JP2568894Y2 (ja) 板 材
JPH0345337A (ja) 積層板材
JP2557350Y2 (ja) 板 材
JP3886624B2 (ja) パネル材及びそのパネル材によって形成された階段壁
JP2584043Y2 (ja) 上り框材
JP2556884Y2 (ja) 建築板
JPS5936430Y2 (ja) 芯体をコアにした板状体
JP2605530Y2 (ja) 複合化粧床材

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees