JPH0748767B2 - ハンドセツト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車電話装置等のハンドセットに関するもの
である。

従来の技術 従来のハンドセット構造を第３図，第４図に示す。同図
において110はハンドセットカバー、120はハンドセット
ケース、141はキーボード、142は表示器、143は送話
器、144は受話器、140はプリント基板、130は取付ネジ
である。

第３図と第４図において、プリント基板140、キーボー
ド141、表示器142、送話器143、受話器144をハンドセッ
トケース120にセットし、ハンドセットカバー110の凸部
111がプリント基板穴部145を貫通し、ハンドセットケー
ス穴部121と合致し、ネジ130により、ハンドセットケー
ス120とハンドセットカバー110は一体に固定される。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来の方式ではハンドセットカバー
110の裏面にハンドセットケース120を固定するための凸
部111が必要なため、表示器142、キーボード141の配置
が制御され、ハンドセット上面の操作部112のデザイン
が制約されていた。また電話機は多機能化するため表示
器142は大きくなり、かつキーボード141のキー数が多く
なる傾向にあるため、ハンドセットカバー110の裏面に
凸部111（ハンドセットケースとの固定部）を設けるこ
とは難かしくなっている。

本発明はこのような従来の欠点を解決し、デザインに自
由度を与えられるハンドセットを提供することを目的に
するものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、ハンドセットカバ
ー下面の両側面に矩形穴を有する凸部を設け、それにか
ん合し、ハンドセットケースと結合する媒体となる平面
状の固定板を設け、固定板を介してハンドセットカバー
とハンドセットケースを固定するようにしたものであ
る。

作用 本発明は上記のような構成により次のような効果を有す
る。ハンドセットデザインを行う場合、表示部、キーボ
ードの配置を操作性・デザイン本位に自由に行うことが
できる。

実 施 例 第１図，第２図は本発明の一実施例の構成を示し、これ
らの図で、10はハンドセットカバーで、上面に表示器11
の透視窓12及びキーボード13のキー13aの貫通のための
穴14を有している。15はハンドセットケースで、ハンド
セットカバーー10とはめ合せることにより一体化したハ
ンドセットの外面を構成する。16はプリント基板で、そ
の上面に表示器11及びキーボード13が搭載され、また受
話器17及び送話器18がそれぞれ配線を介してプリント基
板16上の回路部（図示省略）と結線されている。19a,19
b,20a,20bはハンドセットカバー10の両側面31a,31bの下
端に設けた係止部としての凸部であり、矩形穴部21a,21
b,22a,22bを有している。23,24はそれぞれネジ穴25,26
を有する矩形の固定板であり、凸部19a,19b間及び20a,2
0b間にそれぞれ挿入されるような寸法を有している。2
7,28はハンドセットケース15の内部で、ネジ穴25,26に
対応する位置に設けた穴である。

次に上記構成での組立操作について説明する。表示器1
1、キーボード13、受話器17、送話器18を搭載したプリ
ント基板16をハンドセットケース15にはめ込み、次に固
定板23,24をそれぞ矩形穴部21a,21b,22a,22bに挿入した
ハンドセットカバー10をかぶせハンドセットケース15の
裏面から固定手段であるネジ29,30を穴27,28を経由し
て、固定板23,24のネジ穴25,26に締め付ける。この結果
ハンドセットケース15の内側面に凸部19a,19b,20a,20b
が当接して、ハンドセットケース15とハンドセットカバ
ー10が一体になるため、プリント基板16はその平面部3
1,32にそれぞれ固定板23,24が嵌合し、その移動が規制
されることにより、ハンドセット内に安定に保持され
る。

なお、33a,33b,34a,34bはそれぞれ固定板23,24に設けた
凸部で、組立時にその上部がプリント基板16の下面に当
接してプリント基板16等を安定に保持する。

発明の効果 本発明は上記実施例より明らかなように、ハンドセット
カバーとのケースの固定方法をハンドセットの側面で固
定板を介して行うものであり、ハンドセット上面の表示
器、キーボード配置に影響されずに固定できる利点を有
するものである。

電話機のハンドセットが小型化になってくると、ハンド
セットの面積が小さくなり、この限られた小さな面積の
表面に表示器やキーボードを使用に不便でないように配
置しなければならず、そのため余裕の部分がきわめて少
なくなり上下のハンドセットを固定するネジを設ける部
分がなくなってしまう。また小型化によりハンドセット
の肉厚も極めて薄くなり、肉厚の部分にネジを設けるこ
とは困難であり、これによっても上下のハンドセットを
固定するネジを設ける部分がなくなってしまう。しかし
本発明の構成を採用することにより固定板で上下のハン
ドセットを無理なく固定できるので、小型化に最適なハ
ンドセットを提供できるものである。

その利点を利用することによりハンドセットのデザイン
の自由度を高められ、操作性、デザインのすぐれたハン
ドセットを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるハンドセットと分解
斜視図、第２図は同前方での断面図、第３図は従来のハ
ンドセットの分解斜視図、第４図は同断面図である。 10……ハンドセットカバー、15……ハンドセットケー
ス、19a,19b,20a,20b……凸部、21a,21b,22a,22b……穴
部、23,24……固定板、25,26……ネジ穴、27,28……
穴、29,30……ネジ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上面のハンドセットカバーと、この上面の
   ハンドセットカバーとはめ合わされる下面のハンドセッ
   トケースと、前記上面のハンドセットカバーの両側部に
   設けられた一対の係止部と、この一対の係止部にまたが
   って設けられた固定板と、前記下面のハンドセットケー
   スを前記上面のハンドセットカバーとはめ合わせ前記下
   面のハンドセットケースと前記固定板を固定する固定手
   段とを備えたハンドセット。