JPH0748484A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JPH0748484A
JPH0748484A JP1043294A JP1043294A JPH0748484A JP H0748484 A JPH0748484 A JP H0748484A JP 1043294 A JP1043294 A JP 1043294A JP 1043294 A JP1043294 A JP 1043294A JP H0748484 A JPH0748484 A JP H0748484A
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政之 山口
Kenichi Suzuki
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐圧縮永久歪特性に優れた熱可塑性エラストマ
ー樹脂組成物を提供する。 【構成】ポリプロピレン系樹脂(1)、架橋性ゴム
(2)、オイル(3)及びビニル芳香族系樹脂−共役ジ
エン系樹脂ブロック共重合体(4)からなり、ブロック
共重合体(4)における共役ジエン系樹脂部の1,2結
合の割合が30モル%以上であることを特徴とする熱可
塑性エラストマー樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐圧縮永久歪特性に優
れた熱可塑性エラストマー樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィン系熱可塑性エラス
トマーとしては主にポリプロピレンと架橋ゴム成分とし
てエチレン・プロピレン系ゴムからなるものが広く知ら
れている。またそのほかにも架橋ゴム成分としてアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム、ブチルゴム、さらには天
然ゴムを用いたものなどがあった。しかしながらいずれ
の材料も耐圧縮永久歪特性の点で満足いくものではな
く、架橋ゴム分野への代替が進んでいないのが現状であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は耐圧縮永久歪
特性に優れた熱可塑性エラストマー樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述のよう
な現状に鑑み鋭意検討した結果、本発明を完成するに至
った。即ち本発明は、ポリプロピレン系樹脂(1)、架
橋性ゴム(2)、オイル(3)及びビニル芳香族系樹脂
−共役ジエン系樹脂ブロック共重合体(4)からなり、
ブロック共重合体(4)における共役ジエン系樹脂部の
1,2結合の割合が30モル%以上であることを特徴と
する熱可塑性エラストマー樹脂組成物及びその製造方法
である。以下に本発明の詳細を記述する。
【0005】本発明で用いられるポリプロピレン系樹脂
(1)としては、例えばポリプロピレンホモポリマー、
プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・
ブテン−1ランダム共重合体、プロピレン・エチレン・
ブテン−1ランダム共重合体及びプロピレン・エチレン
ランダム共重合体等が挙げられる。このうちエチレンを
含む共重合体のエチレン含量は特に制限はなく、また上
記ポリプロピレン系樹脂は1種でもしくは2種以上混合
して用いても構わない。このポリプロピレン系樹脂
(1)は混合される架橋性ゴム(2)100重量部に対
して3重量部以上50重量部以下、更には5重量部以上
30重量部以下配合することが望まれる。配合量が3重
量部未満であると得られるエラストマー組成物の成形加
工性が著しく低下することがある。また、50重量部を
超えるとエラストマー組成物の表面硬度が著しく高くな
りゴム的な性質を損なうおそれがある。
【0006】本発明において用いられる架橋性ゴム
(2)としては、例えばアクリルエステル共重合体ゴ
ム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、エチレン・プ
ロピレン系ゴム、ブチルゴム、天然ゴム、ウレタンゴ
ム、クロロスルフォン化ポリエチレン、塩素化ポリエチ
レン、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
ブタジエンゴム、イソプレンゴム等が挙げられ、これら
は単独でもしくは2種類以上併用される。このうち得ら
れるエラストマー組成物の耐熱、耐油、耐オゾン性など
が要求される場合にはアクリルエステル共重合体ゴムが
好ましく用いられ、コストパフォーマンスと耐熱性を重
視する場合はエチレン・プロピレン系ゴムが好ましく用
いられる。なお、エチレン・プロピレン系ゴムとはエチ
レン・プロピレン共重合体ゴム、エチレン・α−オレフ
ィン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・α−オレフ
ィン三元共重合体ゴムなどを指す。
【0007】また、架橋性ゴム(2)としてエチレン・
プロピレン系ゴム、アクリルエステル共重合体ゴムまた
はブチルゴムを用いる場合には架橋点として非共役ジエ
ン成分を共重合成分として有するものを使用することが
好ましく、その結果得られるエラストマー組成物の熱安
定性は優れたものになる。このとき用いられる非共役ジ
エン成分は特に限定を受けないが、例えば1,3−ブタ
ジエン、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、5−メチレン
−2−ノルボルネン、5−アルキニル−2−ノルボルネ
ン、2,5−ノルボナジエン、1,5−シクロオクタジ
エン、2−アルキル−2,5−ノルボナジエン、ジシク
ロペンタジエンなどのモノマーが挙げられる。
【0008】本発明において用いられるオイル(3)は
特に限定はなく、例えばパラフィン系プロセスオイル、
ナフテン系オイル、アロマ系プロセスオイル、エステル
系可塑剤及びエーテル系可塑剤などいずれのオイルを用
いることができる。また2種以上のオイルを同時に用い
ても構わず、架橋性ゴム(2)の選択に応じて適宜選択
される。例えば架橋性ゴム(2)としてアクリルエステ
ル共重合体ゴムを用いた場合にはオイル(3)としてパ
ラフィン系プロセスオイルとポリエステル系可塑剤をブ
レンドしたものを用いることが好ましい。また、用いる
オイル(3)の量は架橋性ゴム(2)100重量部に対
して3重量部以上120重量部以下、好ましくは3重量
部以上100重量部以下、さらには3重量部以上50重
量部以下添加することが望ましい。120重量部を越え
るとオイルがブリードする可能性があり、3重量部未満
であると得られるエラストマー組成物の成形加工性が著
しく劣るおそれがある。
【0009】本発明において用いられるビニル芳香族系
樹脂−共役ジエン系樹脂ブロック共重合体(4)はA−
Bジブロックコポリマー、A−B−AもしくはA−B−
Cトリブロックコポリマーであって、これらは単独でま
たは2種以上ブレンドして用いられる。またこれらブロ
ック共重合体を形成するAブロックにはビニル芳香族系
樹脂を用い、かつBブロックには共役ジエン系樹脂を用
いなければならない。A,Bブロック部と構造が異なる
Cブロックが存在する場合はその構造は特に限定を受け
ず如何なる樹脂を用いても構わない。またAブロックと
Bブロックの境界部の構造が完全に異なるブロックコポ
リマーであっても良いし、ブロック境界部の構造が入り
乱れているテーバーブロックコポリマーであっても構わ
ない。但し、本発明において用いられるブロック共重合
体(4)における共役ジエン系樹脂部の1,2結合の割
合は30モル%以上であることが必要である。また、こ
の共役ジエン系樹脂部は水素添加されていても構わな
い。ブロック共重合体(4)における共役ジエン系樹脂
部に占める1,2結合の割合が30モル%未満であると
ブロック共重合体(4)とポリプロピレン系樹脂(1)
との相溶性が低下し、その結果得られるエラストマー組
成物の強度特性が低下する。尚、ポリプロピレン系樹脂
(1)とブロック共重合体(4)の相溶性の判断は動的
粘弾性の温度分散より簡便に評価することが可能であ
り、相溶性が良好である場合には両者のブレンド物のガ
ラス転移温度に由来する損失正接(tanδ)はシング
ルピークとなり、相溶性が不良である場合にはダブルピ
ークとなる。
【0010】また、このブロック共重合体(4)におけ
るビニル芳香族系樹脂部としてはスチレン、α−メチル
スチレンの重合体が挙げられる。このうちコストパフォ
ーマンスの観点からポリスチレンを用いることが好まし
く、さらにブロック共重合体(4)に占めるビニル芳香
族系樹脂部の割合は20モル%以下であることが好まし
い。この割合が20%を超えると得られるエラストマー
組成物の強度特性が低下するおそれがある。一方、ブロ
ック共重合体(4)における共役ジエン系樹脂部として
はブタジエン、イソプレンなどの重合体が挙げられる。
【0011】上述したビニル芳香族系樹脂−共役ジエン
系樹脂ブロック共重合体(4)は市販されている(例え
ば日本合成ゴム(株)社製、商品名ダイナロン1320
Pなど)。
【0012】本発明の熱可塑性エラストマー組成物にお
いて、ビニル芳香族系樹脂−共役ジエン系樹脂ブロック
共重合体(4)はポリプロピレン系樹脂(1)100重
量部に対して30重量部以上200重量部以下とするこ
とが好ましい。30重量部未満であると圧縮永久歪の改
善効果が乏しくなることがあり、200重量部を超える
と成形不良を発生するおそれがある。
【0013】本発明の熱可塑性エラストマー樹脂組成物
は上述した原料を混合し、架橋性ゴム(2)の架橋を行
うことにより得られるが、特に強度特性を向上する目的
でポリプロピレン系樹脂(1)の溶融下、剪断を与えな
がら架橋性ゴム(2)の架橋を行う工程を経て製造する
ことが望ましい。
【0014】また、本発明の熱可塑性エラストマー樹脂
組成物はビニル芳香族系樹脂−共役ジエン系樹脂ブロッ
ク共重合体(4)は架橋を生じないようにして製造する
ことが好ましい。ブロック共重合体(4)が架橋体を形
成すると得られるエラストマー組成物の成形加工性が著
しく低下することがある。ブロック共重合体(4)に架
橋を生じないようにするには、例えば架橋性ゴム
(2)が非共役ジエンを共重合成分とし、過酸化物によ
る架橋が優先的に架橋性ゴム(2)に生じるようにする
方法、架橋性ゴム(2)の架橋が終了した後、ブロッ
ク共重合体(4)を混合し混練する方法等が挙げられ
る。
【0015】本発明で架橋性ゴム(2)の架橋に用いる
架橋剤は特に限定を受けないが、有機過酸化物を用いる
ことによって製造時間を短縮することができるため好ま
しい。ここで使用される有機過酸化物としては、ハイド
ロパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、ケトンパ
ーオキサイド、パーオキシエステルおよびジアルキルパ
ーオキサイド類などであって、例えばt−ブチルハイド
ロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ、ジー
イソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、2,5
−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキシン−3、ジクミルパーオキサイド,ジ−t
−ブチルパーオキサイド,n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げ
られる。これらは単独でまたは混合して使用される。使
用される有機過酸化物の量は、本発明で使用される架橋
性ゴム(2)100重量部あたり0.1〜10重量部が
好ましい。0.1重量部未満では得られる熱可塑性エラ
ストマーの圧縮永久歪が悪化し、10重量部を越えると
熱可塑性エラストマーの流動性が損なわれるおそれがあ
る。
【0016】更に架橋性ゴム(2)を架橋するために架
橋剤と共に共架橋剤を使用すると架橋効果が向上するの
で有効である。共架橋剤としては、例えばP・キノンジ
オキシム、P・Pジベンゾイルキノンジオキシム、ラウ
リルメタアクリレート、エチレングリコールジメタアク
リレート、トリエチレングリコールジメタアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジメタアクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタアクリレート、ジアリールフマレ
ート、ジアリールフタレート、テトラアリールオキシエ
タン、トリアリールシアヌレート、マレイミド、フェニ
ールマレイミドN.N’・m−フェニレンビスマレイミ
ド、無水マレイン酸、イタコン酸、ジビニルベンゼン、
ビニルトルエン、1,2−ポリブタジエン等が挙げられ
る。これら共架橋剤の使用される量は架橋性ゴム(2)
100重量部当たり5重量部以下とすることが好まし
く、この量が5重量部を越えると得られるエラストマー
組成物の加工性が低下するおそれがある。また、架橋速
度を調節する目的で架橋助剤、架橋遅延剤、架橋促進剤
などを併用することも可能である。
【0017】このようにして架橋された架橋性ゴム
(2)の架橋度は特に限定を受けないが得られるエラス
トマー組成物の圧縮永久歪向上の観点からゲル分が90
%以上となるように架橋するのが好ましい。。
【0018】更に、本発明の熱可塑性エラストマー樹脂
組成物にはポリプロピレン系樹脂(1)と架橋性ゴム
(2)との界面接着力を向上する目的で相溶化剤を添加
しても良い。特に架橋性ゴム(2)としてアクリル酸エ
ステル共重合体ゴムを使用する場合にはポリプロピレン
系樹脂(1)との相溶性をより向上させるため相溶化剤
を添加することが望ましく、相溶化剤として特に(a)
カルボキシル基又は酸無水物基を0.01〜15重量%
含有する変性ポリオレフィン100重量部、(b)カル
ボキシル基を0.01〜5重量%含有するアクリル酸エ
ステル共重合体エラストマー1〜500重量部及び
(c)金属塩類を(a)のカルボキシル基または酸無水
物基の0.1〜30当量含有してなるエラストマー変性
ポリオレフィンは安価で物性改良効果が大きく、合成も
簡便であることから好ましく用いられる。
【0019】本発明の熱可塑性エラストマー樹脂組成物
には、必要に応じて炭酸カルシウム、マイカ、タルク、
シリカ、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、ク
レー、パイロフェライト、ベントナイト、セリサナイ
ト、ゼオライト、ネフェリンシナイト、アタパルジャイ
ト、ウォラストナイト、フェライト、珪酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、ドロマイト、三酸化アンチモン、酸
化亜鉛、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化鉄、二硫
化モリブデン、黒鉛、石膏、ガラスビーズ、ガラスパウ
ダー、ガラスバルーン、石英、石英ガラス、ガラスファ
イバーなどの無機充填剤や有機、無機顔料を配合するこ
ともできる。また、離型剤、アンチブロッキング剤、ス
リップ剤、帯電防止剤、滑剤、耐熱安定剤、光安定剤、
UV吸収剤、耐候性安定剤、発泡剤、消泡剤、防錆剤、
防黴剤、イオントラップ剤、結晶核剤、透明化剤、難燃
剤、難燃助剤等を必要に応じて添加しても良い。更に本
発明の熱可塑性エラストマー樹脂組成物を他の樹脂へブ
レンドして用いることも可能であり、この場合第3成分
として相溶化剤を併用することも可能である。特に本発
明の熱可塑性エラストマー樹脂組成物に低密度ポリエチ
レン、超低密度ポリエチレンをブレンドすると押出し成
形性が向上するので好ましい。
【0020】このようにして、得られた本発明の熱可塑
性エラストマー樹脂組成物は、補強用充填剤、無機充填
剤などと配合されて射出成形、押出し成形、インフレー
ション成形、カレンダー成形、プレス成形により各種成
形品、フィルム、シート、チューブ等に成形することが
できる。このようにして得られた成形品は耐圧縮永久
歪、耐熱性に優れるため自動車内装材料に適する。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0022】なお、実施例において圧縮永久歪の測定は
JISK6301に従い、70℃,22時間後の圧縮永
久歪を測定した。
【0023】また、ビニル芳香族系樹脂−共役ジエン系
樹脂ブロック共重合体の1,2−結合量はカーボン13
MRによって同定した。
【0024】実施例1 非共役ジエンを共重合成分とするアクリル酸エステル共
重合体ゴム(日信化学工業(株)社製RV−2540)
100重量部、HAFカーボン60重量部、ポリエステ
ル系可塑剤(旭電化工業(株)社製アデカサイザーPN
−170(分子量:約1100))10重量部、パラフ
ィン系プロセスオイル(出光興産(株)社製ダイアナプ
ロセスオイルPW−90)を10重量部、酸化防止剤
(ユニロイヤルケミカル社製、NAUGARD445)
2重量部、ステアリン酸1重量部をロール混練機にて十
分混練し、アクリルゴムコンパウンドを得た。次にこの
アクリルゴムコンパウンド85g及びポリプロピレン系
樹脂(東ソー(株)社製東ソーポリプロJ5100A)
7.5gを、内容積100cc、温度180℃のブラベ
ンダーミキサーに投入し、回転数140rpmで5分間
混練した。その後、これを取り出して水冷したロール成
形機にて過酸化物(信越化学(株)社製C−13)を
1.5g、加硫助剤(住友化学(株)社製スミファイン
BM)0.75gと共に十分混練した。こうして得られ
た材料を再び温度180℃のブラベンダーミキサーに投
入し、回転数140rpmで溶融混練しながらアクリル
ゴムのパーオキサイド架橋を行い、5分後ミキサーから
取りだした。これにブテン−1構造単位含量が46モル
%、エチレン構造単位含量が50モル%、スチレン含量
が4モル%である水素添加スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体(日本合成ゴム(株)社製ダイナロン132
0P)7.5gを加え、表面温度が180℃に設定され
たロール成形機にて5分間混練した。
【0025】得られたロールシートをJISK6301
に従い圧縮永久歪用のサンプルにプレス成形し、目的の
組成物を得、圧縮永久歪の測定を行った。結果を表1に
示す。
【0026】実施例2 ポリプロピレン系樹脂を10gとし、水素添加スチレン
−ブタジエンブロックコポリマーを5g用いた以外は実
施例1と同様の方法で目的の組成物を得、圧縮永久歪の
測定を行った。結果を表1に示す。
【0027】実施例3 非共役ジエンを共重合成分とするエチレン・プロピレン
共重合ゴム(日本合成ゴム(株)社製JSR EP5
1)100重量部、ポリプロピレン系樹脂(東ソー
(株)社製東ソーポリプロJ5100A)17.5重量
部、鉱物油系軟化剤(出光興産(株)社製ダイアナプロ
セスオイルPW−380)35重量部、熱安定剤(大内
新興化学工業(株)社製2,2’−メチレン−ビスー
(4−エチル−6−第三ブチルフェノール))2重量
部、架橋剤(日本油脂(株)社製パーヘキシン25B−
40)2重量部、共架橋剤(三新化学工業(株)社製サ
ンエステルTMP)1重量部を内容積100cc、温度
180℃のブラベンダーミキサーに投入し、回転数14
0rpmで5分間混練した。こうして得られた材料にブ
テン−1構造単位含量が46モル%である水素添加スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体(日本合成ゴム
(株)社製ダイナロン1320P)17.5重量部を加
え、表面温度が180℃に設定されたロール成形機にて
5分間混練した。
【0028】得られたロールシートをJISK6301
に従い圧縮永久歪用のサンプルにプレス成形し、目的の
組成物を得、圧縮永久歪の測定を行った。結果を表1に
示す。
【0029】実施例4 直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(東ソー(株)社製ニポ
ロン−LF20)を5重量部ポリプロピレン系樹脂と混
合して新たに添加した以外は実施例3と同様の方法で目
的の組成物を得、圧縮永久歪の測定を行った。結果を表
1に示す。
【0030】比較例1 ポリプロピレン系樹脂を15gとし、水素添加スチレン
−ブタジエンブロック共重合体を用いなかった以外は実
施例1と同様の方法で組成物を得、圧縮永久歪の測定を
行った。結果を表1に示す。
【0031】比較例2 ポリプロピレン系樹脂を35重量部とし、水素添加スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体を用いなかった以外
は実施例3と同様の方法で組成物を得、圧縮永久歪の測
定を行った。結果を表1に示す。
【0032】比較例3 ブテン−1構造単位含量が21モル%、エチレン構造単
位含量が74モル%、スチレン含量が5モル%の水素添
加スチレン−ブタジエンブロック共重合体(シェルケミ
カル社製クレイトンG1657)を用いた以外は実施例
1と同様の方法で組成物を得、圧縮永久歪の測定を行っ
た。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明の組成物は耐
圧縮永久歪特性に優れた材料となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 21/00 LBD LBG 53/02 LLY

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン系樹脂(1)、架橋性ゴム
    (2)、オイル(3)及びビニル芳香族系樹脂−共役ジ
    エン系樹脂ブロック共重合体(4)からなり、ブロック
    共重合体(4)における共役ジエン系樹脂部の1,2結
    合の割合が30モル%以上であることを特徴とする熱可
    塑性エラストマー樹脂組成物。
  2. 【請求項2】架橋性ゴム(2)がアクリル酸エステル共
    重合体ゴムであることを特徴とする請求項1に記載の熱
    可塑性エラストマー樹脂組成物。
  3. 【請求項3】架橋性ゴム(2)がエチレン・プロピレン
    共重合体ゴムであることを特徴とする請求項1に記載の
    熱可塑性エラストマー樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ポリプロピレン系樹脂(1)、架橋性ゴム
    (2)を溶融混合し、剪断を与えながら架橋性ゴム
    (2)の架橋を行う工程を含むことを特徴とする請求項
    1〜3いずれかに記載の熱可塑性エラストマー樹脂組成
    物の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3いずれかに記載の熱可塑性エ
    ラストマー樹脂組成物を成形してなる自動車内装材料。
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JP2002338781A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Mitsubishi Chemicals Corp 熱可塑性エラストマー組成物
JP2006052263A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Sekisui Chem Co Ltd ポリオレフィン系樹脂発泡シート
CN114854133A (zh) * 2022-04-26 2022-08-05 会通新材料股份有限公司 一种无卤阻燃长玻纤增强聚丙烯复合材料及其制备方法

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