JPH0748413B2 - 抵抗器のリード線溶接方法 - Google Patents

抵抗器のリード線溶接方法

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JPH0748413B2
JPH0748413B2 JP6239088A JP6239088A JPH0748413B2 JP H0748413 B2 JPH0748413 B2 JP H0748413B2 JP 6239088 A JP6239088 A JP 6239088A JP 6239088 A JP6239088 A JP 6239088A JP H0748413 B2 JPH0748413 B2 JP H0748413B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、抵抗体電極に固有抵抗が軟銅線より高く軟鉄
線までのリード線を溶接する際に、リード線保持電極の
先端部がリード線溶融熱で摩耗しなく、安定した溶接強
度が得られるリード線溶接方法に関するものである。
従来の技術 従来、この種のリード線溶接は第3図に示すように、リ
ード線1と抵抗体電極2との間に大電流を通電してジュ
ール熱でリード線保持電極3より先端部のリード線1を
全て溶融させ、そしてリード線保持電極3により8〜10
kgの圧縮バネで圧力を加えて溶融した部分をこのバネ圧
で溶融圧接合する方法であった。
電流波形としては、第4図のようなコンデンサ充放電立
ち上り波形や、第5図のようなスロープ立ち上り波形の
電圧波形で溶接する方法が広く使われているが、これは
リード線が軟銅線のように固有抵抗が鉄に比べて小さ
く、熱伝導率が大きいために溶融速度が遅く、リード線
先端の切断形状によって波形を変えているからである。
第4図の波形ではリード線先端部を平切に切断した形状
の場合に適する溶接波形で、第5図はリード線先端部を
V切に切断した形状の場合に適する溶接波形で、第4図
の波形では電圧値が第5図の波形に比して高く、第5図
の波形ではピーク電圧値の通電時間を長くして、抵抗体
電極とリード線先端部に圧力を加えて溶接し、リード線
溶接強度の安定を得る方法であった。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成でリード線の固有抵抗が軟銅線よ
り高く軟鉄線までのリード線を溶接する場合には、リー
ド線の融点温度は銅ならば1083℃で、鉄ならば1530℃の
ため、リード線を保持する電極材が銅成分である場合に
この温度に耐えれなく、第3図において電極先端部4が
軟化摩耗するため電極材にタングステンやモリブデンの
含有量を多く焼結した電極材を使用することが考えられ
るが、電極として使用するための機械加工が困難で電極
材としてのコストが非常に高価になって、それでも銅成
分が入っているために融点温度の影響を受け多少寿命が
延びる耐摩耗に関しては好ましくなく、電極の交換を頻
繁に行なわなければならないという問題点があった。
そしてリード線保持電極先端部が摩耗すると、この電極
でリード線を保持している点から抵抗体電極までのリー
ド線長さが長くなることによって、リード線抵抗が大き
くなり、溶接電源電圧が一定の場合はジュール熱不足で
溶接強度が安定しなくなる。
さらに固有抵抗の高いリード線材はリード線の溶融速度
が軟銅線よりも早いため、第4図の波形ではリード線先
端V形状に対して立ち上がりが急なためにリード線がス
パークしてしまい、第5図では立ち上がり波形のスロー
プの途中でリード線が抵抗体電極と溶接完了し接触部抵
抗より未溶融リード線の抵抗値が大となり、ピーク電流
に達してもリード線は溶けるが抵抗体電極部位が溶接不
完全となり、第4図,第5図の電圧波形では電圧値を上
げ圧接合する圧力を上げなければ溶融速度に追従しな
く、安定した溶接強度を得ることができないという問題
点があった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、電極の摩
耗を防ぐことを目的とする。
課題を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、抵抗体電極にリ
ード線を溶接する際に、先端部を先細り状に成形したリ
ード線の前記先端部と抵抗体電極に接した部分に圧力を
かけながら、電流値が二次曲線的に溶接電流値まで増加
させてこの溶接電流値を所定時間保持した後零になる電
流波形の電流を通電してリード線を溶接することを特徴
とする抵抗器のリード線溶接方法である。
作用 この構成により、リード線先端部のV切状に切断された
部分だけが溶け、そのために溶融温度が電極先端部まで
達しないこととなり電極先端部が溶融熱により摩耗する
ことはなくなる。
実施例 第2図は本発明の一実施例による抵抗体電極に固有抵抗
が銅線よりも高く軟鉄線までのリード線を溶接接合する
ための電流波形を示している。第1図はこの波形を用い
て先端をV字状の先細り切断成形したリード線5を溶接
接合した状態を示す図である。第1図,第2図におい
て、リード線保持電極3により3〜4kgの圧力をかけな
がら、リード線の固有抵抗が高いため、第2図に示すよ
うに、印加する電流値の立ち上げ波形を二次曲線的に、
増加の割合をだんだん大きくすることにより、V字状に
切断されたリード線5の先端部はゆっくり軟化し、そし
て抵抗体電極2にジュール熱が発生した、リード線溶融
寸前で、立ち上がり波形を3〜4msec以内で急に上昇さ
せ、電流を供給するタイミングとリード線5が電流を受
け取るタイミングの時間的ずれを見こして溶接電流値の
ピーク電流を3〜4msec短時間保持することにより、第
1図のように溶接することができ、リード線5はリード
線保持電極3の先端まで溶融しないため、リード線保持
電極3の先端の摩耗は起きないこととなる。
このように本発明は、リード線先端部をV字状等の先細
り状に成形し、リード線先端の体積と溶融過程に見合っ
た電流値を立ち上げるために第2図に示す二次曲線的な
増加の割合で、第1図のようにリード線保持電極先端部
でリード線の溶融が完了するようにピーク電流の通電を
終えることを可能にしたものであり、リード線先端部の
先細り部分だけが溶け、そのために溶融温度が電極先端
部まで達しないこととなり電極先端部が溶融熱により摩
耗することはなくなる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、溶接されるリード線先端
部を先細り形状にし、溶接電流を溶接電流値まで二次曲
線的に(リード線が軟化し溶融開始するまで最初徐々に
増加させ、溶融開始後急速に)増加させ、溶接電流値の
電流を所定時間(電流を供給するタイミングとリード線
が電流を受け取るタイミングの時間的ズレ分)印加する
ことにより、リード線の溶接に電流量のみを過不足なく
供給できるので、過剰電流によりリード線保持電極が熱
溶融して摩耗することがないため、ロングライフなリー
ド線保持電極の使用が可能となり、電極材はタングステ
ンやクロム鋼が含まれていない電気伝導率の良い銅材を
用いることができ、材料費、加工費が安価で、電極の交
換頻度も少なくなり、定電流電源で短時間で溶接が完了
するため、消費電力も少なく安定した抵抗溶接が行える
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるリード線溶接方法にお
いて溶接完了後の状態を示す斜視図、第2図は本発明の
溶接方法における溶接電流波形図、第3図は従来の溶接
方法において溶接完了後の状態を示す斜視図、第4図は
コンデンサ充放電を利用した溶接電圧波形図、第5図は
立ち上がり時にスロープをかけた溶接電圧波形図であ
る。 2……抵抗体電極、3……リード線保持電極、5……リ
ード線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抵抗体電極にリード線を溶接する際に、先
    端部を先細り状に成形したリード線の前記先端部と抵抗
    体電極に接した部分に圧力をかけながら、電流値が二次
    曲線的に溶接電流値まで増加させてこの溶接電流値を所
    定時間保持した後零になる電流波形の電流を通電してリ
    ード線を溶接することを特徴とする抵抗器のリード線溶
    接方法。
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