JPH0748169Y2 - 染毛料塗布用具 - Google Patents

染毛料塗布用具

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JPH0748169Y2
JPH0748169Y2 JP1980990U JP1980990U JPH0748169Y2 JP H0748169 Y2 JPH0748169 Y2 JP H0748169Y2 JP 1980990 U JP1980990 U JP 1980990U JP 1980990 U JP1980990 U JP 1980990U JP H0748169 Y2 JPH0748169 Y2 JP H0748169Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、染毛料塗布用具、より詳しくは、地肌を汚す
ことなく、白髪等の毛髪を根元まで確実に染毛すること
ができる染毛料塗布用具に関する。
〔従来の技術〕
従来の染毛料塗布用具としては、例えば実公昭56−1472
1号公報に記載の毛髪着色用器具、実開昭59−155005号
公報に記載の毛染の櫛、実開昭58−40001号公報に記載
のヘアブラシ形栓及び実開昭60−155404号公報に記載の
櫛、実開昭61−2133号公報に記載の染毛ブラシが知られ
ている。
そして、実公昭56−14721号公報に記載の毛髪着色用器
具は、ボンベとボンベのノズルに着脱自在な集液容器
と、集液容器内においてボンベのノズルを介して集めら
れた塗料等を付着させる塗着用ブラシとを備えたもので
ある。
また、実開昭59−155005号公報、実開昭58−40001号公
報に記載の毛染の櫛及びヘアブラシ形栓はいずれも櫛本
体に毛染液等を充填する容器が連結され、容器から櫛本
体に毛染液等を連続的に供給するようにしたものであ
る。
また、実開昭60−155404号は、V字型に開いた櫛歯部を
有するアイロンごて用櫛であり、実開昭61−2133号公報
に記載の毛染用ブラシはヘアブラシ用のブラシ毛の側部
に櫛歯を設けたものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記各公報に記載の染毛料塗布用具は、
いずれも通常用いられる櫛やヘアブラシであり、櫛、ヘ
アブラシの形態について何ら特徴を有しておらず、これ
らの櫛、ヘアブラシによって染毛したとしても、必要量
だけの染毛料等を均一に効率良く毛髪に着けることがで
きず、余分な染毛料等が地肌に達し、地肌を汚す虞れが
あった。
従って、本考案の目的は、地肌を汚すことなく、白髪等
の毛髪を根元まで確実に染毛することができ、しかも染
毛料を無駄なく有効に使用することができる染毛料塗布
用具を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の染毛料塗布用具は、櫛部と、該櫛部の基部に沿
って所定角度を形成して連設された板状部と、該板状部
の連設部に沿わせて上記櫛部に対して平行に植毛された
ブリッスルとを備えた染毛料塗布用具であって、且つ上
記所定角度が90°以上であることを特徴とする染毛料塗
布用具を提供することによって上記目的を達成したもの
である。
〔作用〕
本考案の染毛料塗布用具によれば、泡状あるいはある程
度粘性のある染毛料をブリッスルと板状部とで形成する
隅角部に供給すると、ブリッスルで染毛料を保有した状
態で、櫛歯によって地肌に沿って毛髪を梳くと、ブリッ
スルを直接地肌に当てず地肌を染める(汚す)ことな
く、ブリッスルで保有された染毛料によって白髪等の毛
髪を根元から先端まで確実に染毛することができる。
〔実施例〕
以下、第1図(a)、(b)〜第12図に示す実施例に基
づいて本考案を説明する。同図中、第1図(a)、
(b)は本考案の第1の実施例の染毛料塗布用具を示す
図で、同図(a)はその斜視図、同図(b)はその櫛部
の正面図、第2図は本考案の第2の実施例の染毛料塗布
用具を示す斜視図、第3図及び第4図はそれぞれ第3及
び第4の実施例の染毛料塗布用具を示す側面図、第5図
(a)、(b)はそぞれ第5の実施例を示す図で、同図
(a)はその斜視図、同図(b)はその側面図、第6図
〜第12図はそれぞれ本考案の第6〜第12の実施例の染毛
料塗布用具を示す斜視図である。
本考案の第1の実施例の染毛料塗布用具は、第1図
(a)、(b)に示す如く、櫛部1と、該櫛部1の基部
に沿って所定角度θを形成して連設された板状部2と、
該板状部2の連設部に上記櫛部1に対して平行に植毛さ
れたブリッスル3とを備えて構成されている。そして、
上記櫛部1との連設部に平行する上記板状部2の先端に
は把手部4が延設されている。
而して、本実施例では、櫛部1と板状部2との成す上記
所定角度θが90°以上である。所定角度θが90°未満で
は染毛料を根元から確実に染毛するためには好ましくな
い。染毛料の効率的利用及び操作性の点から所定角度θ
は90〜140°が好ましく、より好ましくは110〜140°で
ある。
また、櫛部1、板状部2、及びブリッスル3それぞれの
幅w1、w2、w3、それぞれの長さl1、l2、l3は、染毛料の
物性によって異なり、また櫛歯1Aの幅w4及び櫛歯1A、1A
間の隙間δ並びに1本のブリッスル3の太さφ、各ブ
リッスル束3Aにおける使用本数及び各ブリッスル束3A間
の隙間δも染毛料の物性によって異なるが、これらは
いずれも概ね下記の寸法に設定することが良好な染毛を
する上で好ましい。
櫛部1の幅w1は、25〜150mmが好ましく、より好ましく
は30〜100mmである。25mm未満では染毛料塗布用具の操
作性に劣り、150mmを超えると染毛料を余分に供給しが
ちで、染毛料に無駄を生じ易くなる虞れがある。
櫛部1の長さl1、即ち櫛歯1Aの長さは、10〜25mmが好ま
しく、より好ましくは15〜23mmである。10mm未満では染
毛時に操作性が悪化し、25mmを超えると毛髪の細部を染
め難くする虞れがある。
櫛歯1Aの幅w4は、0.3〜2.0mmが好ましく、より好ましく
は0.4〜1.0mmである。0.3mm未満では櫛歯1Aの機械的強
度が弱く、2.0mmを超えると染毛時に毛髪を均一に染め
難くする虞れがある。
櫛歯1A、1A間の隙間δは0.3〜3.0mmが好ましく、より
好ましくは0.4〜1.0mmである。0.3mm未満では染毛時に
隙間δを通る毛髪による抵抗が大きく毛髪を梳き難く
して操作上好ましくなく、3.0mmを超えると染毛時にお
けるブリッスルの保持性が悪化し、染毛料を有効に塗布
することが困難になる。
櫛歯1Aの厚みtは、1.5〜4.0mmが好ましく、より好まし
くは2.0〜3.0mmである。1.5mm未満では地肌を汚す傾向
が強くなり、4.0mmを超えると毛髪の根元を染め難くす
る虞れがある。
また、板状部2の幅w2は、櫛部1と同一寸法、即ち、25
〜150mmが好ましく、より好ましくは30〜100mmである。
幅W2が25mm未満では染毛料が横方向に漏れる虞れがあ
り、150mmを超えると染毛料塗布用具の操作上好ましく
ない。
また、板状部2の表面は、撥水処理を施して、染毛時に
染毛料が板状部2の表面に残らず、ブリッスル3に確実
に移行するようにしてあることが好ましい。
また、ブリッスル3の植毛部の幅w3は、20〜130mmが好
ましく、より好ましくは25〜90mm、長さl3は10〜25mmが
好ましく、より好ましくは12〜23mmである。尚、幅W3
長さl3共に櫛部1の幅W1、長さl1よりも少々小さい方が
好ましい。
ブリッスル3の太さφは、100〜415μが好ましく、100
μ未満では柔らかすぎ、415μを超えると硬すぎて、地
肌に傷みを与える虞れがある。植毛部の各孔におけるブ
リッスル束3Aの使用本数は、40〜140本/孔が好まし
く、40本/孔未満では染毛料が櫛部1に流れ落ちる虞れ
があり、140本/孔を超えると染毛料がブリッスル間に
保持され難くなって染毛が困難になる虞れがある。
櫛部1とブリッスル3の各先端間の間隔は、ブリッスル
3の先端が櫛部1の先端より1〜5mm、より好ましくは
1〜3mm内側(連設部側)にある方が好ましい。5mmより
小さくなると、ブリッスル3が白髪等の毛髪の根元に届
かず着色しにくくなり、1mm以上でブリッスル3が櫛部
と略同一若しくは突出すると地肌を汚す虞れがある。
尚、ブリッスル3は、その植毛基面に2〜3列の範囲で
植毛してもよい。
尚、ブリッスル3としては、例えば、ナイロン、ポリエ
ステル及びポリプロピレンなどの合成樹脂が用いられ、
中でもナイロンが優れているが、特にこれらに制限され
るものではない。また、ブリッスル3の形状は、ストレ
ート、ウェーブ状、毛先丸め、毛先球などが用いられ、
中でも毛先が球でないものが毛髪への引っ掛りが少なく
好ましいが、特にこれらの形状に限定されるものではな
い。
尚、上記把手部4は、操作上長さを60〜150mmに設定す
ることが好ましく、その形態は、特に制限されるもので
はない。
上記各条件のうち、特に櫛部1と板状部2とのなす角度
θ、櫛部1の両側の側板部5及び櫛歯1Aの長さl1、ブリ
ッスル長さl3とそれらの関係を、上記の設定条件にする
ことが操作性、地肌の汚れ防止、均一な染毛上重要であ
る。
尚、本実施例の染毛料塗布用具の櫛部、板状部等を成形
する材料としては、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビ
ニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、AB
S及びアイオノマーなどの合成樹脂が好ましく用いられ
る。
而して、本実施例の染毛料塗布用具を使用する際には、
染毛料をブリッスル3に供給した後、ブリッスル3を毛
髪側にして白髪等の毛髪を櫛部1によって梳きながら染
毛すると、染毛料に無駄を生じさせることなく且つ地肌
を汚すことなく、白髪等の毛髪を根元から確実に染毛す
ることができる。
また、本考案の第2〜第4の実施例の染毛料塗布用具
は、第2図に示す如く把手部4を板状部2の先端縁にお
いて一端側に偏位させ取り付け、あるいは第3図、第4
図に示す如く板状部2の背面側に取り付けても上記第1
の実施例と同様の作用、効果を期することができる。
また、本考案の第5の実施例の染毛料塗布用具は、第5
図に示す如く、櫛部1の両端部と板状部2の両側端とを
連結する側板部5、5を設けたもので、このように一対
の側板部5、5を設けることによって、櫛部1と板状部
2との隅角部に染毛料を供給して載せた状態下で染毛料
塗布用具を操作しても染毛料が櫛部1の両側から流出せ
ず、染毛料の無駄を防止し、染毛料を有効に使用するこ
とができるため好ましい。
また、本考案の第6の実施例の染毛塗布用具は、第6図
に示す如く、中空の把手部4を用いる一方、板状部2に
は孔2Aを形成し、この孔2Aに把手部4の中空路3Aを一致
させて把手部4を連結して構成したものである。このよ
うに構成することによって、例えば、染毛料の充填され
たエアゾール容器(図示せず)を接続してエアゾール容
器から櫛部1と板状部2との成す隅角部に直接染毛料を
供給しつつ染毛することができる。
また、本考案の染毛料塗布用具は、第7図〜第9図に示
す如く、把手部4を櫛部1または板状部2の一側端から
櫛部1と板状部2の交叉方向に延設して構成することも
できる。また、中空の把手部4を第10図に示す如く連結
して染毛料を櫛部1と板状部2間に直接供給するように
構成することもできる。また、第11図に示す如く、第7
の実施例における合成樹脂製の板状部2に代えて櫛部1
及びブリッスル3を設けることによって板状部2を形成
し、把手部4を自由に持ち替えて染毛することができる
ようにしてもよいが、この場合、ブリッスル3を植毛す
る両櫛部1の連設部に基体部6、6を設けておく必要が
ある。また、第12図に示す如く、板状部2の両側に一対
の櫛部1、1及びこれらに対応するブリッスル3、3を
設けたものであってもよいことは言うまでもない。
〔試験例〕
次に、本考案の染毛料塗布用具の効果を観るために、本
考案の染毛料塗布用具の実施例品1〜4を用いて染毛料
塗布試験(試験例1〜4)を行い、それらの結果を第1
表に示した。なお、上記実施例品1〜4で用いた染毛料
塗布用具の形態は、それぞれ第1図、第5図、第11図及
び第12図それぞれに示す実施例に対応するものである。
第1表に示す試験結果によれば、各実施例の染毛料塗布
用具によって染毛料の塗布を行った場合、地肌を汚すこ
となく、白髪の根元まで確実に染毛することができ、し
かも操作性に優れていることが判る。
〔考案の効果〕 本考案の染毛料塗布用具は、地肌を汚すことなく、白髪
等の毛髪を根元まで確実に染毛することができ、しかも
染毛料を無駄なく有効に使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本考案の第1の実施例の染毛料
塗布用具を示す図で、同図(a)はその斜視図、同図
(b)はその櫛部及びブリッスルの関係を示す正面図、
第2図は本考案の第2の実施例の染毛料塗布用具を示す
斜視図、第3図及び第4図はそれぞれ第3及び第4の実
施例の染毛料塗布用具を示す側面図、第5図(a)、
(b)はそれぞれ本考案の第5の実施例の染毛料塗布用
具を示す図で、同図(a)はその斜視図、同図(b)は
その側面図、第6図は本考案の第6の実施例の染毛料塗
布用具を示す斜視図、第7図は本考案の第7の実施例の
染毛料塗布用具を示す斜視図、第8図は本考案の第8の
実施例の染毛料塗布用具を示す斜視図、第9図は本考案
の第9の実施例の染毛料塗布用具を示す斜視図、第10図
は本考案の第10の実施例の染毛料塗布用具を示す斜視
図、第11図は本考案の第11の実施例の染毛料塗布用具を
示す斜視図、第12図は本考案の第12の実施例の染毛料塗
布用具を示す斜視図である。 1;櫛部、2;板状部 3;ブリッスル、4;把手部 θ;所定角度

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】櫛部と、該櫛部の基部に沿って所定角度を
    形成して連設された板状部と、該板状部の連設部に沿わ
    せて上記櫛部に対して平行に植毛されたブリッスルとを
    備えた染毛料塗布用具であって、且つ上記所定角度が90
    °以上であることを特徴とする染毛料塗布用具。
  2. 【請求項2】櫛部の両側端に側板部を設けたことを特徴
    とする請求項(1)記載の染毛料塗布用具。
  3. 【請求項3】ブリッスルの先端が櫛部の先端よりも1〜
    5mm内側(連設部側)にあることを特徴とする請求項
    (1)または(2)記載の染毛料塗布用具。
JP1980990U 1990-02-28 1990-02-28 染毛料塗布用具 Expired - Fee Related JPH0748169Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506596A (ja) * 2007-12-17 2011-03-03 エス.オー.エス カラー リミテッド 局所的な髪の範囲を一時的に染めるための薬剤、組成および装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011506596A (ja) * 2007-12-17 2011-03-03 エス.オー.エス カラー リミテッド 局所的な髪の範囲を一時的に染めるための薬剤、組成および装置

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