JPH0747926A - 車両のセキュリティシステム - Google Patents

車両のセキュリティシステム

Info

Publication number
JPH0747926A
JPH0747926A JP19713593A JP19713593A JPH0747926A JP H0747926 A JPH0747926 A JP H0747926A JP 19713593 A JP19713593 A JP 19713593A JP 19713593 A JP19713593 A JP 19713593A JP H0747926 A JPH0747926 A JP H0747926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
door
key
execution means
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19713593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2823487B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Mizuno
善之 水野
Sadao Kokubu
貞雄 国分
Hisashi Aoki
久 青木
Takashi Mizuno
隆司 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP19713593A priority Critical patent/JP2823487B2/ja
Publication of JPH0747926A publication Critical patent/JPH0747926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2823487B2 publication Critical patent/JP2823487B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の盗難防止効果を高めながら使い勝手
を向上させる。 【構成】 停車モードでリモートキーによりロックした
ときにトランクが開では移行待機モードで待機し、閉で
警戒モードに移行する。キーで直接ロックした場合には
一旦移行待機モードで待機し、所定条件成立で警戒モー
ドに移行するので、ロック方法に関係なく警戒モードへ
の移行を確実に行える(請求項1)。盗難モード実施後
に全ドアが閉でロックして再セットモードに移行し、侵
入者検出で盗難モードに移行する。盗難モード実施後の
二次盗難発生を防止する(請求項2)。ドアキーシリン
ダにキーを挿入して回動操作することでコード信号入力
によりドアロック解除を可能とし、盗難防止と使い勝手
の向上を図る(請求項3,4)。IGキーシリンダにリ
モートキーを挿入したときに電気的コード信号の照合を
してスタータを有効化し、盗難防止を図る(請求項5,
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の盗難防止効果を
高めながら使い勝手をも向上させた車両のセキュリティ
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】車両特に自動車においては、近年、盗難
防止に対する要求が高まっており、種々の方法により盗
難防止対策が講じられつつある。このような車両の盗難
防止のためのセキュリティシステムのひとつとして次の
ようなものがある。
【0003】例えば、自動車のドアのロックおよびアン
ロックを、機械式のキーによる開閉動作に加えて、無線
信号を用いた遠隔操作により動作可能としたものがあ
る。これは、リモートキーと呼ばれるもので、キーのグ
リップ部に小形の送信機を組み込んで、ロックあるいは
アンロックの無線信号を自動車側に送信可能な構成とし
ており、自動車側の受信機でロック信号あるいはアンロ
ック信号を受けると、これに応じてドアロック機構にロ
ック動作あるいはアンロック動作を行なわせるようにし
て遠隔操作可能としたものである。
【0004】そして、このようなリモートキーによりド
アのロック動作を遠隔操作により行う場合には、全ドア
が閉じられ且つトランクやエンジンフードが閉じられた
状態であれば、一般的には使用者が自動車を駐車してそ
こから離れる場合が想定されるので、その後の盗難に対
する防止を行うべく警戒モードを設定する。
【0005】これは、自動車側に設けられた制御装置に
より、全ドアのカーテシスイッチが閉状態であること,
トランクおよびエンジンフードのカーテシスイッチが閉
状態であることおよびリモートキーからアンロック信号
が送信されてドアロック機構をロック動作させてドアの
ロックポジションスイッチがすべて閉状態を呈した状態
を条件として設定するようになっている。
【0006】さて、この警戒モードの設定状態において
は、外部からの第三者による盗難を防止するために、所
定の手続きを経ずにドアが開かれたり、あるいは窓ガラ
スを破って侵入した場合などに対応して、警報動作とし
てランプを点滅動作させたりあるいはホーンを断続的に
鳴らす等して、侵入者の存在を外部に報知しようとする
ものである。これにより、自動車の近傍あるいは視界範
囲内に居る人に注意の喚起を促すことができ、侵入を企
てた第三者に対して侵入や盗み等の行為を断念させると
共に退去させることができ、盗難の発生を極力防止する
ことができるものである。
【0007】この場合、外部からの侵入者の検出は、例
えば、ドアロックを何等かの方法により解除してドアを
開いた場合にはドアカーテシスイッチが開状態になるこ
とにより検出し、侵入者がドアを開けずに窓ガラスを破
って侵入しようとした場合には車室内に配設した焦電セ
ンサや超音波センサなどを利用した侵入センサによりこ
れを検出するようにしている。
【0008】また、このような警戒モードが設定されて
いる場合においては、リモートキーによりアンロック信
号を送信してアンロック動作させると、ドアロック機構
がアンロック動作されると共に、警戒モードも解除され
るようになっている。したがって、警戒モードの設定状
態においては、例えば、正規のキーを所持している者で
あっても、そのキーによりドアキーシリンダに挿入回転
して解錠動作を行うと、警報動作が行われるようになっ
ているのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のセキュリティシステムにおいては、次のよ
うな不具合があった。
【0010】すなわち、第1に、警戒モードを設定する
ための条件は、リモートキーによりロック信号を送信し
てドアロック機構をロック動作させたときであるから、
キーをドアキーシリンダに挿入回動してロックを行った
場合には、警戒モードが設定されず、したがって、うっ
かりキーでドアをロックした場合などには警戒モードが
設定されなくなり、盗難防止に対する信頼性が低下する
不具合がある。
【0011】また、リモートキーを用いてドアロックを
行った場合でも、そのときにトランクやエンジンフード
などを開けた状態としている場合には、条件が成立しな
いため、警戒モードがセットされないものであった。し
たがって、ドアを閉めた後にトランクを開けて荷物等を
積み降ろしする場合には、トランクを閉じた後にリモー
トキーによりロック信号を送信してドアをロック動作さ
せる必要があり、うっかり、リモートキーからロック信
号を送信してドアロック動作を行った後にトランクやエ
ンジンフードを閉じた場合には警戒モードがセットされ
なくなり、盗難防止に対する信頼性が低下すると共に、
使用者にとって使い勝手が悪くなる不具合がある。
【0012】一方、上記の点を考慮して、トランクやエ
ンジンフードが開いていても全ドアが閉じられた状態で
リモートキーからロック信号を受けたときに警戒モード
の設定状態に移行するように構成した場合には、警戒モ
ードにおける監視対象のなかにトランクあるいはエンジ
ンフードの開閉に対する条件を設けることができなくな
り、盗難防止の信頼性の低下につながるという不具合が
ある。
【0013】第2に、盗難モードで警報動作を実行した
ときには第三者の車内への侵入を防止することができて
も、一定時間の警報動作が終了した後においては、侵入
者の検出時点と同じ状態のまま放置されることになり、
二次盗難が発生しやすい状態となって盗難防止の信頼性
が低下する不具合がある。
【0014】また、上述の場合に、侵入センサの誤検出
により盗難モードを実施してしまう場合には、侵入者が
存在しないにもかかわらず、盗難モードに移行して不必
要な警報動作を実行してしまう不具合があり、実質的に
警戒モードの実行が不能となる場合がある。
【0015】第3に、リモートキーの電源がなくなった
り故障した場合には、アンロック信号を送信することが
できなくなり、警戒モードの解除をするためには電池の
交換を行う等の手間がかかるため、使い勝手が悪くなる
不具合がある。
【0016】第4に、キーを所持していれば、警戒モー
ドでないときにはイグニッションにキーを挿入回動して
動作させることができてしまうため、機械的なコピーを
したキーを利用されると車両ごと盗難に遭う虞がある。
【0017】第5に、例えば、エンジンフードを不正手
段により開ける等して盗難モードに移行して警報動作が
実行されたときに、侵入者が電源としての車載バッテリ
による給電を停止させた場合には、その盗難モードの実
行状態がリセットされてしまうため、この後、侵入者に
より電源が復帰されても警戒モードの設定状態が解除さ
れた状態となるので、ドアを開けて侵入される危険性が
高くなってしまう不具合がある。
【0018】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、以下に示す第1ないし第5の目的を達成し得る車両
のセキュリティシステムを提供するにある。すなわち、
第1の目的は、停車している状態で、リモートキーでロ
ック動作させたりあるいはリモートキー以外でロック動
作させた場合には、一定時間内に所定条件が整えば、確
実に警戒モードへ移行させることができるようにする。
【0019】第2の目的は、一度盗難モードが実行され
た場合でも、警報動作を終了した時点で所定条件が整え
ば、再び警戒状態に設定して二次盗難を防止できるよう
にすると共に、侵入センサの誤検出にも対応可能として
盗難防止の効果を向上させることができるようにする。
【0020】第3の目的は、リモートキーの電源が不足
するなどで空中伝播信号の送信が不能である場合でも、
キーを使用して警戒モードの解除等の操作を可能として
使い勝手を向上させると共に、その場合でも、第三者に
容易に解除できない構成として盗難防止効果を向上させ
る。
【0021】第4の目的は、機械的なキーによりイグニ
ッションキーシリンダを操作しても第三者により簡単に
動作できないようにして車両そのものの盗難を防止して
盗難防止効果を向上させる。
【0022】第5の目的は、盗難発生時に車載バッテリ
などの電源を遮断された場合でも、電源復帰後に盗難が
発生するのを極力防止できるようにする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の車両のセキュリ
ティシステムは、前記第1の目的を達成するために、ド
アキーシリンダに挿入して回動することによりドアロッ
ク機構のロックおよびアンロック動作が可能なキーと、
空中伝播信号によるロック信号あるいはアンロック信号
を送信して前記ドアロック機構をロック動作あるいはア
ンロック動作させることが可能なリモートキーと、前記
ドアキーシリンダに設けられシャッタの開閉状態を検出
するシャッタスイッチと、前記ドアキーシリンダに設け
られシリンダの回転動作を検出するドアキー回転スイッ
チと、前記ドアロック機構のロック,アンロック状態を
検出するロックポジションスイッチと、ドアの開閉状態
を検出するドアカーテシスイッチと、車両用コンパート
メントドアの開閉状態を検出するコンパートメントドア
スイッチと、車内への物体の侵入を検出する侵入センサ
とを具備した車両において、前記リモートキーからのア
ンロック信号を受けると前記ドアロック機構にアンロッ
ク動作させる停車モード実行手段と、この停車モード実
行手段の実行状態から移行された後所定時間が経過する
までの間に、前記ドアカーテシスイッチが前記ドアの開
状態を検出した場合、あるいは、前記コンパートメント
ドアスイッチが開状態を検出した場合に、報知手段に報
知動作を行わせる移行待機モード実行手段と、前記侵入
センサに検出動作を行わせて車内への物体の侵入を検出
する警戒モード実行手段と、警報手段に警報動作を行わ
せる盗難モード実行手段と、前記停車モード実行手段,
移行待機モード実行手段,警戒モード実行手段および盗
難モード実行手段の各モード実行手段間の移行を制御す
る移行制御手段とを設け、前記移行制御手段を、前記停
車モード実行手段の実行状態において、前記リモートキ
ーからロック信号を受けたときに、前記ドアロック機構
にロック動作を行わせ、このとき、前記ドアカーテシス
イッチが全ドアの閉状態を検出し、前記ロックポジショ
ンスイッチがロック状態を検出し、且つ、前記コンパー
トメントドアスイッチが閉状態を検出した場合に、前記
警戒モード実行手段の実行状態に移行させ、前記停車モ
ード実行手段の実行状態において、前記リモートキーか
らロック信号を受けたときに、前記ドアロック機構にロ
ック動作を行わせ、このとき、前記ドアカーテシスイッ
チが全ドアの閉状態を検出し、前記ロックポジションス
イッチが閉状態を検出し、且つ、前記コンパートメント
ドアスイッチが開状態を検出した場合、あるいは、前記
リモートキー以外の手段により前記ドアロック機構がロ
ック動作されたときに、前記ドアカーテシスイッチが全
ドアの閉状態を検出し、前記ロックポジションスイッチ
が閉状態を検出した場合に、前記移行待機モード実行手
段の実行状態に移行させ、前記移行待機モード実行手段
の実行状態において、前記停止モード実行手段の実行状
態からの移行が前記リモートキーによるときには前記コ
ンパートメントドアスイッチが閉状態を検出した場合、
また、前記停止モード実行手段の実行状態からの移行が
前記リモートキー以外の手段によるときには前記ドアカ
ーテシスイッチが全ドアの閉状態を検出するのに応じて
前記ドアロック機構にロック動作を行わてそのとき前記
ロックポジションスイッチが閉状態を検出し且つ前記コ
ンパートメントドアスイッチが閉状態を検出した場合
に、前記警戒モード実行手段の実行状態に移行させ、前
記移行待機モード実行手段の実行状態において、前記リ
モートキーからアンロック信号を受けた場合に、前記ド
アロック機構にアンロック動作を行わせると共に前記停
車モード実行手段の実行状態に移行させ、前記警戒モー
ド実行手段の実行状態において、前記ドアカーテシスイ
ッチが前記ドアのうちの少なくともひとつの開状態を検
出した場合、前記侵入センサが車内への物体侵入を検出
した場合、前記シャッタスイッチが閉検出状態で前記ド
アキー回転スイッチが回転検出したりあるいは前記ロッ
クポジションスイッチがアンロック状態を検出した場
合、前記シャッタスイッチが開状態を検出してから所定
時間経過しても前記ドアキー回転スイッチが回転検出し
ない場合のいずれかの場合に該当するときに、前記盗難
モード実行手段の実行状態に移行させるように構成した
ところに特徴を有する。
【0024】また、本発明の車両のセキュリティシステ
ムは、前記第2の目的を達成するために、ドアキーシリ
ンダに挿入して回動することによりドアロック機構のロ
ックおよびアンロック動作が可能なキーと、空中伝播信
号によるロック信号あるいはアンロック信号を送信して
前記ドアロック機構をロック動作あるいはアンロック動
作させることが可能なリモートキーと、前記ドアキーシ
リンダに設けられシャッタの開閉状態を検出するシャッ
タスイッチと、前記ドアキーシリンダに設けられシリン
ダの回転動作を検出するドアキー回転スイッチと、前記
ドアロック機構のロック,アンロック状態を検出するロ
ックポジションスイッチと、ドアの開閉状態を検出する
ドアカーテシスイッチと、車両用コンパートメントドア
の開閉状態を検出するコンパートメントドアスイッチ
と、車内への物体の侵入を検出する侵入センサとを具備
した車両において、前記リモートキーからのアンロック
信号を受けると前記ドアロック機構にアンロック動作さ
せる停車モード実行手段と、前記侵入センサに検出動作
を行わせて車内への物体の侵入を検出する警戒モード実
行手段と、警報手段に警報動作を行わせる盗難モード実
行手段と、前記侵入センサに検出動作を行わせて車内へ
の物体の侵入を検出し、その検出回数が所定回数に達す
るとその侵入センサの検出動作を停止する再セットモー
ド実行手段と、前記停車モード実行手段,警戒モード実
行手段,盗難モード実行手段および前記再セットモード
実行手段の各モード実行手段間の移行を制御する移行制
御手段とを設け、前記移行制御手段を、前記停車モード
実行手段の実行状態において、前記リモートキーからロ
ック信号を受けたときに、前記ドアロック機構にロック
動作を行わせ、このとき、前記ドアカーテシスイッチが
全ドアの閉状態を検出し、前記ロックポジションスイッ
チが閉状態を検出し、且つ、前記コンパートメントドア
スイッチが閉状態を検出した場合に、前記警戒モード実
行手段の実行状態に移行させ、前記警戒モード実行手段
の実行状態において、前記ドアカーテシスイッチが前記
ドアのうちの少なくともひとつの開状態を検出した場
合、前記侵入センサが車内への物体侵入を検出した場
合、前記シャッタスイッチが閉検出状態で前記ドアキー
回転スイッチが回転検出したりあるいは前記ロックポジ
ションスイッチがアンロック状態を検出した場合、前記
シャッタスイッチが開状態を検出してから所定時間経過
しても前記ドアキー回転スイッチが回転検出しない場合
のいずれかの場合に該当するときに、前記盗難モード実
行手段の実行状態に移行させ、前記盗難モード実行手段
による実行後に、前記カーテシスイッチが全ドアの閉状
態を検出している場合に、前記ドアロック機構にロック
動作を行なわせると共に、前記再セットモード実行手段
の実行状態に移行させ、前記再セットモード実行手段の
実行状態において、前記ドアカーテシスイッチが前記ド
アのうちの少なくともひとつの開状態を検出した場合、
あるいは、前記侵入センサが車内への物体侵入を検出し
た場合に、前記盗難モード実行手段の実行状態に移行さ
せ、前記再セットモード実行手段の実行状態において、
前記リモートキーからアンロック信号を受けた場合に、
前記ドアロック機構にアンロック動作を行なわせると共
に前記停車モード実行手段の実行状態に移行させるよう
に構成したところに特徴を有する。
【0025】そして、本発明の車両のセキュリティシス
テムは、前記第3の目的を達成するために、前記第1の
目的達成のための基本構成を備えた車両を対象とし、前
記キーが前記ドアキーシリンダに挿入された状態で、ロ
ック側およびアンロック側への回動操作の組み合わせに
より入力される機械的コード信号をあらかじめ設定され
た機械的コードと照合して一致したときに機械的コード
一致検出信号を出力する機械的コード信号読取装置を設
け、前記移行制御手段を、前記移行待機モード実行手
段,前記警戒モード実行手段の実行状態あるいは前記盗
難モード実行手段の実行後のいずれかにおいて、前記機
械的コード信号読取装置が機械的コード一致検出信号を
出力した場合に、前記停車モード実行手段の実行状態に
移行させるように構成することもできる。
【0026】また、本発明の車両のセキュリティシステ
ムは、上記第3の目的を達成するために、前記第2の目
的達成のための基本構成を備えた車両を対象とし、前記
キーが前記ドアキーシリンダに挿入された状態で、ロッ
ク側およびアンロック側への回動操作の組み合わせによ
り入力される機械的コード信号をあらかじめ設定された
機械的コードと照合して一致したときに機械的コード一
致検出信号を出力する機械的コード信号読取装置を設
け、前記移行制御手段を、前記前記警戒モード実行手
段,前記再セットモード実行手段の実行状態あるいは前
記盗難モード実行手段の実行後のいずれかにおいて、前
記機械的コード信号読取装置が機械的コード一致検出信
号を出力した場合に、前記停車モード実行手段の実行状
態に移行させるように構成することもできる。
【0027】また、本発明の車両のセキュリティシステ
ムは、前記第4の目的を達成するために、前記第1の目
的を達成するための基本構成を備えた車両を対象とし、
イグニッションキーシリンダの回動位置を検出するため
のイグニッションスイッチと、前記キーに一体に設けら
れ、該キーが前記イグニッションキーシリンダに挿入さ
れた状態で電気的コード信号を発信可能な電気的コード
信号出力手段と、前記キーが前記イグニッションキーシ
リンダに挿入回動された状態で前記電気的コード信号出
力手段からの電気的コード信号を受信すると、あらかじ
め記憶された電気的コードと照合して一致したときに電
気的コード一致検出信号を出力する電気的コード信号読
取装置と、前記イグニッションスイッチがオンあるいは
スタートの回動位置を検出した場合に、エンジン始動可
能な状態にする走行モード実行手段とを設け、前記移行
制御手段を、前記警戒モード実行手段の実行状態におい
て、前記キーによる前記電気的コード信号が入力され且
つ電気的コード信号読取装置が電気的コード一致信号を
出力しない場合に、前記盗難モード実行手段の実行状態
に移行させ、前記停車モード実行手段,前記移行待機モ
ード実行手段,前記警戒モード実行手段の実行状態ある
いは前記盗難モード実行手段の実行後のいずれかにおい
て、前記電気的コード信号読取装置が電気的コード一致
検出信号を出力した場合に、前記走行モード実行手段の
実行状態に移行させるように構成すると良い。
【0028】また、本発明の車両のセキュリティシステ
ムは、前記第4の目的を達成するために、前記第2の目
的を達成するための基本構成を備えた車両を対象とし、
前記キーに一体に設けられ、該キーが前記イグニッショ
ンキーシリンダに挿入された状態で電気的コード信号を
発信可能な電気的コード信号出力手段と、前記キーが前
記イグニッションキーシリンダに挿入回動された状態で
前記電気的コード信号出力手段からの電気的コード信号
を受信すると、あらかじめ記憶された電気的コードと照
合して一致したときに電気的コード一致検出信号を出力
する電気的コード信号読取装置とを設け、前記移行制御
手段を、前記警戒モード実行手段の実行状態において、
前記キーによる前記電気的コード信号が入力され且つ電
気的コード信号読取装置が電気的コード一致信号を出力
しない場合に、前記盗難モード実行手段の実行状態に移
行させ、前記停車モード実行手段,前記再セットモード
実行手段,前記警戒モード実行手段の実行状態あるいは
前記盗難モード実行手段の実行後のいずれかにおいて、
前記電気的コード信号読取装置が電気的コード一致検出
信号を出力した場合に、前記走行モード実行手段の実行
状態に移行させるように構成すると良い。
【0029】また、本発明の車両のセキュリティシステ
ムは、前記第5の目的を達成するために、前記第1或は
第2の目的達成のための基本構成を備えた車両におい
て、前記盗難モード実行手段に、前記警報動作を実施し
たときにこれを記憶する不揮発性の記憶手段を設けた構
成とし、前記移行制御手段を、電源が投入された直後に
おいて、前記記憶手段に警報動作の実施が記憶されてい
る場合には、前記盗難モード実行手段の実行状態に移行
させ、警報動作の実施が記憶されていない場合には、前
記停車モード実行手段の実行状態に移行させるように構
成することが好ましい。
【0030】さらに、本発明の車両のセキュリティシス
テムにおいては、前記報知手段を、前記車両に設けられ
たホーンを動作させることで前記報知動作を行うように
構成することができる。
【0031】また、前記警報手段を、前記車両に設けら
れた補助ランプを点滅動作させることで警報動作を行う
ように構成することもできる。
【0032】そして、前記警報手段を、前記車両に設け
られたホーンを動作させることで警報動作を行うように
構成することもできる。
【0033】
【作用】請求項1記載の車両のセキュリティシステムに
よれば、停車モード実行手段は、リモートキーからのア
ンロック信号を受け付けるとこれに応じてドアロック機
構にアンロック動作させ、またこの実行状態において、
移行制御手段は、リモートキーからロック信号を受け付
けるとドアロック機構にロック動作を行なわせると共
に、このときドアカーテシスイッチが全ドアの閉状態を
検出し、且つコンパートメントドアスイッチが閉状態を
検出した場合には、警戒モード実行手段による実行状態
に移行させるようになる。
【0034】また、前記停車モード実行手段の実行状態
において、移行制御手段は、リモートキーからロック信
号を受け付けたときに、前記ドアロック機構にロック動
作を行わせ、このときドアカーテシスイッチが全ドアの
閉状態を検出し、ロックポジションスイッチが閉状態を
検出し、且つ前記コンパートメントドアスイッチが開状
態を検出しているときに、移行待機モード実行手段の実
行状態に移行させるようになる。
【0035】同様にして、停車モード実行手段の実行状
態において、移行制御手段は、リモートキー以外でドア
ロック機構がロック動作されたとき、つまりキーがドア
キーシリンダに挿入されその回動操作によりドアロック
機構がロック動作されたり、あるいはドアロック機構を
ロック動作させた状態でドアが閉じられる所謂キーレス
ロックなどが行われた場合には、ドアカーテシスイッチ
が全ドアの閉状態を検出し、ロックポジションスイッチ
が閉状態を検出している場合に、移行待機モード実行手
段の実行状態に移行させるようになる。
【0036】この移行待機モード実行手段は、実行開始
から所定時間が経過するまでの間に、ドアやコンパート
メントドアが開かれて、ドアカーテシスイッチあるいは
コンパートメントドアスイッチが開状態を検出したとき
に、報知手段に報知動作を行なわせて使用者に注意を喚
起するようになる。
【0037】そして、この移行待機モード実行手段の実
行状態への移行条件が前述のリモートキーからのロック
信号による場合には、コンパートメントドアスイッチが
閉状態を検出した場合に、また、リモートキー以外によ
る場合には、ドアカーテシスイッチが全ドアの閉状態を
検出するのに応じてドアロック機構にロック動作を行わ
せ、そのときロックポジションスイッチが閉状態を検出
すると共にコンパートメントドアスイッチが閉状態を検
出したときに警戒モード実行手段による実行状態に移行
させるようになる。
【0038】また、この移行待機モード実行手段の実行
状態において、リモートキーからアンロック信号を受け
た場合には、移行制御手段は、ドアロック機構にアンロ
ック動作を行なわせると共に、前記停車モード実行手段
による実行状態に移行させるようになる。
【0039】つまり、移行待機モード実行手段は、停車
モード実行手段の実行状態で、リモートキーによりロッ
ク動作を行わせたときに、トランクなどのコンパートメ
ントドアが開状態である場合には、コンパートメントド
アが閉じられるまで一時的に警戒モードに移行するのを
待機するモードであり、これにより、使用者がドアを閉
じてリモートキーによりロックを行った後にトランクの
荷物を出し入れして閉じたときに警戒モードが設定され
るようになるので、先にコンパートメントドアを閉じて
からリモートキーによりロック動作させるという手順を
踏まないと警戒モードの設定条件が成立しないといった
従来の不具合が解消される。
【0040】また、リモートキーを用いずにドアロック
を行った場合には、一定時間が経過したときにすべての
ドアおよびコンパートメントドアを閉じた状態としてお
けば、ロック動作を再度実施した後に警戒モードに移行
させることができるようになるので、使用者の都合でリ
モートキーを用いないでドアロックを行った場合でも警
戒モードに移行させることができるようになる。
【0041】次に、警戒モード実行手段は、侵入センサ
に検出動作を行なわせて、車内への物体の侵入を検出す
るようになる。そして、この警戒モード実行手段による
実行状態において、移行制御手段は、次の各場合に盗難
モード実行手段による実行状態に移行して警報動作を行
なわせるようになる。
【0042】すなわち、移行制御手段は、ドアカーテシ
スイッチが少なくともひとつのドアの開状態を検出した
場合、侵入センサが車内への物体侵入を検出した場合、
シャッタスイッチがドアキーシリンダのシャッタ閉検出
状態でドアキー回転スイッチが回転検出したりロックポ
ジションスイッチがアンロック状態を検出した場合、あ
るいはシャッタスイッチが開状態を検出してから所定時
間経過してもドアキー回転スイッチが回転検出しない場
合に、盗難モード実行手段の実行状態に移行させる。
【0043】上述の場合、盗難モード実行手段により警
報動作が行われるのは、リモートキーからのアンロック
信号を受けない状態で例えば不正手段によりドアが開け
られた場合や、ドアは開けずに窓を破る等して侵入して
侵入センサにより検出された場合や、ドアキーシリンダ
へのキーの挿入がされておらずシャッタスイッチが閉状
態を検出しているにもかかわらずドアキーシリンダの回
転,ロックポジションスイッチのアンロック検出があっ
た場合や、シャッタスイッチによりドアキーシリンダの
シャッタ開状態を検出してから一定時間が経過してもド
アキー回転スイッチが回転されず正規のキーが挿入され
ていないような場合には、自動車に不正侵入等の異常状
態が発生しているとするのである。
【0044】請求項2記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、停車モード実行手段は、リモートキーから
のアンロック信号を受け付けるとこれに応じてドアロッ
ク機構にアンロック動作させ、またこの実行状態におい
て、移行制御手段は、リモートキーからロック信号を受
けたときに、ドアロック機構にロック動作を行わせ、ド
アカーテシスイッチが全ドアの閉状態を検出し、ロック
ポジションスイッチが閉状態を検出し、且つ、コンパー
トメントドアスイッチが閉状態を検出した場合に、警戒
モード実行手段の実行状態に移行させるようになる。
【0045】警戒モード実行手段は、侵入センサに検出
動作を行なわせて、車内への物体の侵入を検出するよう
になる。そして、この警戒モード実行手段による実行状
態において、移行制御手段は、前述同様にして所定の移
行条件が成立すると盗難モード実行手段による実行状態
となるように移行させるようになる。
【0046】また、盗難モード実行手段により警報動作
が実行されたときに、移行制御手段は、ドアカーテシス
イッチが全ドアの閉状態を検出している場合に、ドアロ
ック機構にロック動作を行なわせると共に、再セットモ
ード実行手段の実行状態に移行させるようになる。
【0047】再セットモード実行手段は、侵入センサに
検出動作を行わせて車内への物体の侵入を検出動作を行
なわせるようになる。このとき、再セットモード実行手
段は、侵入センサによる検出回数が所定回数以上である
ときには侵入センサを起動せず検出動作を行わない。
【0048】この再セットモード実行手段による実行状
態において、移行制御手段は、ドアカーテシスイッチが
全ドアのうちの少なくともひとつの開状態を検出した場
合、あるいは、侵入センサが車内への物体侵入を検出し
た場合に、盗難モード実行手段の実行状態に移行させ、
また、リモートキーからアンロック信号を受けた場合に
は、ドアロック機構にアンロック動作を行なわせると共
に停車モード実行手段の実行状態に移行させるようにな
る。
【0049】これにより、一度盗難モード実行手段によ
り警報動作が行われた後の状態において、ドアが閉じら
れた状態であれば、全ドアをロック状態にして再び盗難
が発生するのを防止することができるようになり、ま
た、侵入センサによる侵入物体検出で何度も盗難モード
実行手段により警報動作を行った場合には、侵入センサ
が過剰に反応しているのを考慮して侵入センサの起動を
停止させることができるようになる。
【0050】請求項3記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、移行待機モード実行手段,警戒モード実行
手段の実行状態あるいは盗難モード実行手段の実行後の
いずれかにおいて、キーをドアキーシリンダに挿入した
状態でロック側およびアンロック側への回動操作の組み
合わせにより機械的コード信号を入力すると、機械的コ
ード信号読取装置は、入力された機械的コード信号とあ
らかじめ設定された機械的コードと照合を行って一致し
たときに機械的コード一致信号を出力するようになり、
移行制御手段は、この機械的コード一致信号に応じて停
車モード実行手段の実行状態に移行させるようになる。
【0051】これにより、例えば、リモートキーの電源
が不足したり故障などでアンロック信号を送信できない
場合においても、キーを用いて停車モード実行手段の実
行状態に移行させることができるようになり、使用者に
とっては、リモートキーが使用できない非常時において
も使い勝手が良くなる。
【0052】請求項4記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、上述と同様の動作を、再セットモード実行
手段の実行状態においても実施させることができるよう
になる。
【0053】請求項5記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、キーをイグニッションキーシリンダに挿入
して回動すると、電気的コード信号出力手段により電気
的コード信号が発信されるようになり、これに対して電
気的コード信号読取装置は、この電気的コード信号を受
けると、あらかじめ記憶された電気的コードと照合して
これが一致したときには電気的コード一致検出信号を出
力するようになる。
【0054】すると、移行制御手段は、停車モード実行
手段,移行待機モード実行手段,警戒モード実行手段の
実行状態あるいは盗難モード実行手段の実行後のいずれ
かにおいて電気的コード信号読取装置が電気的コード一
致検出信号を出力した場合には、走行モード実行手段の
実行状態に移行させるようになる。また、警戒モード実
行手段の実行状態においてキーによる前記電気的コード
信号が入力され且つ電気的コード信号読取装置が電気的
コード一致信号を出力しない場合には、盗難モード実行
手段の実行状態に移行させるようになる。
【0055】これにより、各実行手段の実行状態におい
て、キーをイグニッションキーシリンダに挿入して回動
すれば、正規のキーであれば走行モード実行手段による
実行状態に移行させることができ、一方、不正侵入者に
より異なるキーが挿入された場合に、警戒モード実行手
段による実行状態であれば、盗難モード実行手段により
警報動作を行なわせることができ、他の実行手段の実行
状態であれば、イグニッションスイッチを無効状態とす
ることができる。
【0056】請求項6記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、上述と同様の動作を、再セットモード実行
手段の実行状態においても実施させることができるよう
になる。
【0057】請求項7記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、一度盗難モード実行手段による警報動作が
実施されたときには、移行制御手段は、これを不揮発性
の記憶手段に記憶するようになるので、例えば、警報動
作が行われているときに、車載バッテリなどの電源を遮
断した状態としてそのときの警報動作を停止させた後再
び通電して初期状態に戻そうとした場合でも、移行制御
手段により、電源投入直後に、まず記憶手段に記憶され
た警報動作の実施状態を読出すことにより、すぐに盗難
モード実行手段による実行状態に移行することができる
ようになり、盗難の発生を極力防止することができるよ
うになる。
【0058】請求項8記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、移行待機モード実行手段の実行状態におい
て、報知動作を車両に設けられたホーンを動作させるこ
とで行うので、確実に使用者に報知できると共に、別途
に報知手段を設ける必要がなく、安価に成し得る。
【0059】請求項9記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、盗難モード実行手段の実行状態において、
警報動作を車両に設けられたポジションランプやテール
ランプあるいはヘッドランプなどの補助ランプを点滅動
作させることで行うので、夜間や薄暮等の周囲が暗い状
況において、近傍に居る第三者に通常と異なる点灯動作
により盗難による異常状態が発生していることを確実に
知らしめることができると共に、別途に警報手段を設け
る必要がなく安価に成し得る。
【0060】請求項10記載の車両のセキュリティシス
テムによれば、盗難モード実行手段の実行状態におい
て、警報動作を車両に設けられたホーンを動作させるこ
とで行うので、車両近傍に居る第三者に、例えばホーン
を断続鳴動させることにより通常と異なる動作音を発生
させることで、盗難による異常状態が発生していること
を確実に知らしめることができると共に、別途に警報手
段を設ける必要がなく安価に成し得る。
【0061】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。電気的構成を示す図1において、車
両である自動車本体側(図示せず)に設けられたセキュ
リティシステムの全体制御を行う制御装置1は、内部に
CPU,ROM,RAMなどを含んで構成されるもの
で、後述するメインプログラムに加えて各種モードルー
チンの実行プログラムが記憶されており、各モードルー
チン間の移行を制御する移行制御手段と、停車モード実
行手段、移行待機モード実行手段、警戒モード実行手
段、盗難モード実行手段、再セットモード実行手段およ
び走行モード実行手段としての機能を備えたものとして
構成されている。
【0062】リモートキー2は、この自動車のドア(図
示せず)のロックおよびアンロック動作を遠隔操作によ
り行うためのもので、ドアの開閉を機械的に行うための
キーとしてのキープレート2aとこれを保持するキーグ
リップ2bとから構成されている。このキーグリップ2
bには、ロック信号送信用のロックスイッチ3およびア
ンロック信号送信用のアンロックスイッチ4が配設され
ており、これらを押圧操作すると内部に組み込まれた図
示しない送信回路により、ロック信号あるいはアンロッ
ク信号が空中伝播信号である電波信号として出力される
ようになっている。
【0063】一方、自動車側にはリモートキー2からの
電波信号を受信する電気的コード信号読取装置としての
受信装置5が配設されており、制御装置1の入力端子P
1,P2間に接続されている。この受信装置5は、アン
テナ5aを介して電波信号を受けると、これをロック信
号あるいはアンロック信号に復調して制御装置1に入力
するようになる。
【0064】図示しない運転席部に設けられたイグニッ
ションキーシリンダ(以下IGキーシリンダと略称す
る)には、リモートキー2のキープレート2aの挿入を
検出するキーポジションスイッチ6および、IGキーシ
リンダの回動位置を検出するイグニッションスイッチ
(以下IGスイッチと略称する)7が設けられている。
この場合、IGスイッチ7は、OFF位置,アクセサリ
ーの電源を投入するACC位置,エンジン始動状態のO
N位置およびスタータ始動のST位置の4つの回動位置
を検出するようになっている。そして、キーポジション
スイッチ6およびIGスイッチ7は、それぞれ入力回路
8を介して制御装置1の入力端子P3およびP4に接続
されている。
【0065】図示しないドアにはドアキーシリンダが設
けられており、リモートキー2のキープレート2aが挿
入および回動可能に設けられている。このドアキーシリ
ンダの挿入口部にはシャッタが設けられると共に、この
シャッタの開状態をもってドアキーシリンダへのキープ
レート2aの挿入を検出するためのシャッタスイッチ9
が設けられている。
【0066】また、回動操作によるドアキーシリンダの
回動を検出するドアキー回転スイッチ10が設けられて
いる。このドアキー回転スイッチ10は、ドアキーシリ
ンダがオフ位置からロック方向およびアンロック方向へ
回動するのを検出するようになっており、後述のよう
に、機械的コード信号読取装置としての機能も兼ね備え
ている。これらのシャッタスイッチ9およびドアキー回
転スイッチ10の出力端子は、それぞれ入力回路8を介
して制御装置1の入力端子P5およびP6に接続されて
いる。
【0067】そして、ドアにはドアキーシリンダの回動
に応じて駆動されるドアロック機構11が配設されてお
り、ロック側方向への回動操作によりロック動作し、ア
ンロック側方向への回動操作によりアンロック動作する
ようになっている。また、ドアロック機構11は、後述
するように、駆動回路11aを介して制御装置1の出力
端子Q1からロック信号あるいはアンロック信号が与え
られると、これに応じてロック動作あるいはアンロック
動作するようになっている。
【0068】ロックポジションスイッチ12は、各ドア
のロック状態あるいはアンロック状態を検出するように
配設されたもので、各ドアのドアロック機構11のロッ
ク動作位置およびアンロック動作位置を検出してロック
信号あるいはアンロック信号を出力するようになってお
り、その出力端子は入力回路8を介して制御装置1の入
力端子P7に接続されている(図中にはひとつのドアに
対応するロックポジションスイッチ12を代表して示し
ている)。
【0069】ドアの開閉状態を検出するドアカーテシス
イッチ13は、各ドアに対応して設けられているもの
で、入力回路8を介して制御装置1の入力端子P8に接
続されている(図中にはひとつのドアに対応するドアカ
ーテシスイッチ13を代表して示している)。
【0070】トランクカーテシスイッチ14(以下Tカ
ーテシスイッチと略称する)およびエンジンフードカー
テシスイッチ15(以下EFカーテシスイッチと略称す
る)は、それぞれ図示しないコンパートメントドアとし
てのトランクおよびエンジンフードの開閉状態を検出す
るように設けられたもので、その出力端子は入力回路8
を介して制御装置1の入力端子P9およびP10に接続
されている。
【0071】車室内に配設された侵入センサ16は、車
室内に侵入する物体を検出すると検出信号を出力するも
ので、例えば赤外線焦電センサあるいは超音波センサな
どから構成されている。この侵入センサ16の信号出力
端子は入力回路16aを介して制御装置1の入力端子P
11に接続されている。また、この侵入センサ16には
侵入センサスイッチ17が設けられており、外部から手
動でオンオフ可能であると共に制御装置1の出力端子Q
2からの制御信号により駆動回路17aを介してオンオ
フが駆動制御されるようになっている。
【0072】インジケータ18は、運転席部のインパネ
に配設された表示用のランプで、駆動回路18aを介し
て制御装置1の出力端子Q3から駆動信号が与えられ、
これに応じて後述するように点灯動作して表示動作を行
うようになっている。
【0073】夜間あるいは薄暮状態で点灯される補助ラ
ンプとしてのポジションランプ19およびテールランプ
20は、警報手段としての機能を兼ねており、制御装置
1の出力端子Q4およびQ5から駆動回路19aおよび
20aを介して制御信号が与えられると、これに応じて
点灯動作するようになっている。また、ホーン21も警
報手段としての機能を兼ねたもので、駆動回路21aを
介して制御装置1の出力端子Q6から制御信号が与えら
れると、鳴動するようになっている。
【0074】スタータリレー22はエンジンを始動する
スタータを動作させるためのリレーで、IGスイッチ7
がON位置あるいはST位置を検出すると制御装置1に
より、出力端子Q7から駆動回路22aを介して制御信
号が与えられて有効化されるようになっている。
【0075】IGキーシリンダ内部には、交流磁界を出
力するキーコイル23が設けられており、駆動回路23
aを介して制御装置1の端子Q8およびQ9に接続され
ている。このキーコイル23は、リモートキー2のキー
プレート2aがIGキーシリンダに挿入回動されてIG
スイッチ7がACC位置を検出すると、制御装置1から
駆動回路23aを介してキーコイル23に交流磁界を与
える。リモートキー2は、これに応じてアンロック信号
を送信すので、これを受信装置5により受け付けるよう
になっている。
【0076】制御装置1は、このときリモートキー2か
ら送信されたアンロック信号が正しい信号であれば挿入
されたリモートキー2が正規のものであると判断して、
以降の回動操作によるIGスイッチ7の検出位置に応じ
た動作を行うようになっている。そして、このようにI
Gキーシリンダに挿入されたリモートキー2の正否を制
御装置1により自動的に判断する一連の動作をIGオー
トトリガ入力動作としている。
【0077】不揮発性の記憶手段としてのEEPROM
(電気的に書き込みおよび消去が可能なROM)24
は、その入出力端子が制御装置1の入出力端子Q10,
Q11に接続されており、後述するように、盗難発生時
に制御装置1により、警報動作を実行するときにこれを
盗難モードフラグFに「1」をセットして書き込むもの
で、電源投入時のシステム全体が立ち上がるときにこの
盗難モードフラグFを読出して電源遮断時に実行してい
た状態が盗難モードルーチンであったか否かを判断する
ためのデータとしている。
【0078】クロック発生回路25は、制御装置1の入
力端子P12,P13間に接続されており、内部に形成
された発振回路により生成された動作クロック信号を制
御装置1に与えるようになっている。また、定電圧回路
26は、上述した各部に所定電圧を供給するように、車
載バッテリ27からの給電電圧(例えば12V)を所定
電圧(例えば5V)VDに変換して出力するようになっ
ている。
【0079】次に、本実施例の作用について、図2ない
し図9をも参照しながら説明する。また、以下の説明に
おいては、(A)各モード間の移行を制御する移行制御
手段としての制御装置1の動作を、図3に示すメインプ
ログラムにしたがってその概要について説明し、(B)
そのメインプログラム中における制御装置1の各実行手
段としての動作を、図4ないし図9に示す各ルーチンプ
ログラムにしたがって詳細に説明する。
【0080】(A)メインプログラムの動作説明 まず、本セキュリティシステムにおける移行制御手段と
しての制御装置1によるメインプログラムの動作につい
て述べると共に、各実行手段としての制御装置1の概略
的な動作について、各実行手段間の移行関係とその移行
条件「1」ないし「16」を示す図2およびメインプロ
グラムのフローチャートを示す図3を参照しながら説明
する。
【0081】制御装置1は、電源が投入されたときに、
まず、盗難モードフラグFが「1」であるか否かを判断
し(ステップS1)、初めての動作時においては盗難モ
ードフラグFは「0」に設定されていることから、停車
モード実行手段による停車モードルーチンS2を実行す
るようになる(ステップS2)。
【0082】この停車モードルーチンS2においては、
リモートキー2からアンロック信号が送信されたときに
はドアロック機構11をアンロック動作させてドアロッ
ク状態を解除するようになっている。また、停車モード
ルーチンS2においては、使用者が自動車を駐車状態と
して離れる場合に対応して、所定の移行条件「1」の成
立により移行待機モードルーチンS6へ移行し、移行条
件「2」の成立により警戒モードルーチンS10へ移行
し、使用者が運転するために所定手続きを経た場合に対
応して、所定の移行条件「15」の成立により走行モー
ドルーチンS22へ移行するようになっている。
【0083】上述の場合、制御装置1は、リモートキー
2によりロック信号が入力されたときに、全ドア,トラ
ンクおよびエンジンフードが閉状態であるときに移行条
件「2」を成立させて警戒モードルーチンS10に移行
し、また、そのときトランクおよびエンジンフードの一
方でも開状態であるときには、警戒モードルーチンS1
0への移行を一旦待機するようにした移行待機モードル
ーチンS6へ移行する移行条件「1」を成立させるよう
になっている。
【0084】また、移行条件「1」は、リモートキー2
以外の手段によるドアロック状態でも成立する。これ
は、例えば、リモートキー2のキープレート2aを使用
してドアキーシリンダの回動操作によりドアをロックし
た場合や、手動操作によりドアロック機構11をロック
動作させた後にドアを閉じる所謂キーレスロックを行っ
た場合である。
【0085】一方、停車モードルーチンS2において、
使用者が乗車してIGキーシリンダにリモートキー2の
キープレート2aを挿入回動したときには、所定の条件
が整えば走行モードルーチンS22への移行条件「1
5」が成立する。
【0086】そして、制御装置1は、停車モードルーチ
ンS2を終了すると、そのとき移行条件「1」,「2」
あるいは「15」が成立していれば、続くステップS3
ないしS5にて、成立した移行条件に応じて移行待機モ
ードルーチンS6,警戒モードルーチンS10あるいは
走行モードルーチンS22に移行し、移行条件が成立し
ていない場合には、再び停車モードルーチンS2を実行
し、以下、移行条件が成立するまでステップS2ないし
S5を繰り返すようになっている。
【0087】次に、移行待機モードルーチンS6におい
ては、制御装置1は、警戒モードルーチンS10に移行
するための条件が整うのを所定時間として例えば30秒
待機している。そして、制御装置1は、この間にドアや
トランクあるいはエンジンフードが開かれると、ドアが
開かれる毎にホーン21を鳴動させて報知動作を行い、
30秒が経過した時点でドア,トランクあるいはエンジ
ンフードの開状態が継続しているときには再びホーン2
1により報知動作を行う。
【0088】また、制御装置1は、移行待機モードルー
チンS6に入ったときに、リモートキー2によりロック
されている状態においては、30秒が経過する前であっ
ても、トランク,エンジンフードが閉じられた場合に
は、移行条件「3」を成立させるようになっており、ま
た、リモートキー2以外によりロックされている状態に
あっては、30秒が経過した時点で同様の条件が整って
いれば移行条件「3」を成立させ、そうでないときに
は、以後、移行条件「3」が成立するまで待機するよう
になっている。
【0089】一方、制御装置1は、移行待機モードルー
チンS6の実行状態において、リモートキー2からアン
ロック信号が入力されたときや、キープレート2aによ
りドアキーシリンダを回動操作して正しい機械的コード
信号が入力されたときには、停車モードルーチンS2へ
の移行条件「4」を成立させるようになっている。ま
た、制御装置1は、移行待機モードルーチンS6の実行
状態で、既に使用者が乗車していてIGキーシリンダに
リモートキー2のキープレート2aを挿入回動したとき
には、IGオートトリガ入力によるリモートキー2から
の入力コード信号が正しければ、走行モードルーチンS
22への移行条件「5」を成立させるようになってい
る。
【0090】制御装置1は、このようにして移行待機モ
ードルーチンS6を終了すると、続くステップS7ない
しS9にて、移行条件「3」,「4」あるいは「5」が
成立していれば、成立した移行条件に応じて警戒モード
ルーチンS10,停車モードルーチンS2あるいは走行
モードルーチンS22に移行し、移行条件が成立してい
ない場合には、再び移行待機モードルーチンS6を実行
し、以下、移行条件が成立するまでの間、ステップS6
ないしS9を繰り返し実行するようになっている。
【0091】次に、警戒モードルーチンS10の実行状
態においては、制御装置1は、侵入センサ16やドアカ
ーテシスイッチ13,Tカーテシスイッチ14あるいは
EFカーテシスイッチ15により外部からの侵入者を検
知したり、種々のスイッチ動作に異常を来した場合に
は、異常状態の発生であるとして盗難モードルーチンS
14への移行条件「7」を成立させる。
【0092】また、制御装置1は、警戒モードルーチン
S10の実行状態において、リモートキー2からアンロ
ック信号が入力されたときや、キープレート2aにより
ドアキーシリンダを回動操作して正しい機械的コード信
号が入力されたときには、停車モードルーチンS2への
移行条件「6」を成立させる。また、制御装置1は、警
戒モードルーチンS10の実行状態で、既に使用者が乗
車していてIGキーシリンダにリモートキー2のキープ
レート2aを挿入回動したときには、IGオートトリガ
入力によるリモートキー2からの入力コード信号が正し
ければ、走行モードルーチンS22への移行条件「1
0」を成立させるようになっている。
【0093】制御装置1は、このようにして警戒モード
ルーチンS10を終了すると、続くステップS11ない
しS13にて、移行条件「7」,「6」あるいは「1
0」が成立していれば、成立した移行条件に応じて盗難
モードルーチンS14,停車モードルーチンS2あるい
は走行モードルーチンS22に移行し、移行条件が成立
していない場合には、再び警戒モードルーチンS10を
実行し、以下、移行条件が成立するまでの間、ステップ
S10ないしS13を繰り返し実行するようになってい
る。
【0094】次に、盗難モードルーチンS14の実行状
態においては、制御装置1は、盗難モードフラグFを
「1」に書き換えた後、ポジションランプ19およびテ
ールランプ20を点滅動作させて警報動作(1)および
(2)を行うと共に、インジケータ21により表示動作
を行い、警報動作(1)の実行時間である4分が経過す
ると、その時点で全ドアが閉じられていれば再セットモ
ードルーチンS18への移行条件「8」を成立させる。
【0095】また、制御装置1は、盗難モードルーチン
S14の実行状態において、リモートキー2からアンロ
ック信号が入力されたときや、キープレート2aにより
ドアキーシリンダを回動操作して正しい機械的コード信
号が入力されたときには、停車モードルーチンへS2の
移行条件「13」を成立させる。また、制御装置1は、
盗難モードルーチンS14の実行状態で、既に使用者が
乗車していてIGキーシリンダにリモートキー2のキー
プレート2aを挿入回動したときには、IGオートトリ
ガ入力によるリモートキー2からの入力コード信号が正
しければ、走行モードルーチンS22への移行条件「1
4」を成立させるようになっている。
【0096】制御装置1は、このようにして盗難モード
ルーチンS14を終了すると、続くステップS15ない
しS17にて、移行条件「8」,「13」あるいは「1
4」が成立していれば、成立した移行条件に応じて再セ
ットモードルーチンS18,停車モードルーチンS2あ
るいは走行モードルーチンS22に移行し、移行条件が
成立していない場合には、再び警戒モードルーチンS1
4を実行し、以下、移行条件が成立するまでの間、ステ
ップS14ないしS17を繰り返し実行するようになっ
ている。
【0097】次に、再セットモードルーチンS18の実
行状態においては、制御装置1は、侵入センサ16やド
アカーテシスイッチ13,Tカーテシスイッチ14ある
いはEFカーテシスイッチ15により外部からの侵入者
を検知した場合には、異常状態の発生であるとして盗難
モードルーチンS14への移行条件「9」を成立させ
る。この場合、制御装置1は、侵入センサ16の検出に
よる盗難モードルーチンS14の実施が3回以上である
ときには侵入センサ16の検出を無効化させるようにな
っている。
【0098】また、制御装置1は、再セットモードルー
チンS18の実行状態において、リモートキー2からア
ンロック信号が入力されたときや、キープレート2aに
よりドアキーシリンダを回動操作して正しい機械的コー
ド信号が入力されたときには、停車モードルーチンS2
への移行条件「11」を成立させる。また、制御装置1
は、再セットモードルーチンS18の実行状態で、既に
使用者が乗車していてイIGキーシリンダにリモートキ
ー2のキープレート2aを挿入回動したときには、IG
オートトリガ入力によるリモートキー2からの入力コー
ド信号が正しい場合に、走行モードルーチンS22への
移行条件「12」を成立させるようになっている。
【0099】制御装置1は、このようにして再セットモ
ードルーチンS18を終了すると、続くステップS19
ないしS21にて、移行条件「9」,「11」あるいは
「12」が成立していれば、成立した移行条件に応じて
盗難モードルーチンS14,停車モードルーチンS2あ
るいは走行モードルーチンS22に移行し、移行条件が
成立していない場合には、再び再セットモードルーチン
S18を実行し、以下、移行条件が成立するまでの間、
ステップS18ないしS21を繰り返し実行するように
なっている。
【0100】(B)各モード実行手段のモードルーチン
プログラムの動作説明 次に、上述のメインプログラムにおけるステップS2,
S6,S10,S14,S18およびS22に対応し
て、(1)停車モードルーチン,(2)移行待機モード
ルーチン,(3)警戒モードルーチン,(4)盗難モー
ドルーチン,(5)再セットモードルーチンおよび
(6)走行モードルーチンのそれぞれの実行内容の詳細
について、図4ないし図9の各フローチャートに示すプ
ログラムに従って説明する。
【0101】(1)停車モードルーチンの動作説明 制御装置1は、メインプログラムにおいて停車モードル
ーチンS2になると、図4に示す停車モードルーチンの
プログラムに従って動作するようになる。すなわち、制
御装置1は、まずステップA1にて、リモートキー2か
らアンロック信号が入力されているか否かを判断し、
「YES」の場合には出力端子Q1から駆動回路11a
を介してドアロック機構11にアンロック信号を与えて
アンロック動作させるようになり(ステップA2)、
「NO」の場合にはステップA3に移行する。
【0102】次に、制御装置1は、ステップA3にて、
リモートキー2をIGキーシリンダに挿入回動してIG
オートトリガ機能による電気的コード信号の入力がある
か否かを判断する。この場合、IGオートトリガ入力機
能は次のようにして動作される。すなわち、制御装置1
は、リモートキー2がIGキーシリンダに挿入回動され
ると、これを、キーポジションスイッチ6およびIGス
イッチ7から入力端子P3およびP4に与えられる信号
に基いて判断し、IGスイッチ7の検出位置がACC位
置であるときに、出力端子Q10,11から駆動回路2
3aを介して交流磁界をキーコイル23に出力し、この
とき、リモートキー2側から送信される電気的コード信
号を受信装置5により入力するようにした機能である。
【0103】そして、制御装置1は、このようなIGオ
ートトリガ入力がある場合には、ステップA3にて「Y
ES」と判断してステップA4に移行し、ここで、入力
された電気的コード信号をあらかじめ記憶されている電
気的コード信号と照合して一致しているか否かを判断す
る。つまり、この自動車の正規のリモートキー2がIG
キーシリンダに挿入回動されているか否かを判断するの
である。
【0104】制御装置1は、ステップA4で「YES」
と判断したときにはステップA5に移行し、ここで走行
モードルーチンへの移行条件「15」が成立したことを
設定する。つまり、使用者が正規のリモートキー2を用
いて乗車し、IGキーシリンダを動作させようとしてい
ることを認識したことになるのである。
【0105】一方、制御装置1は、IGオートトリガ入
力が無くステップA3にて「NO」と判断した場合や、
IGオートトリガ入力による電気的コード信号の照合結
果が不一致でステップA4にて「NO」と判断した場合
には、ステップA6,A7へと進み、これらのステップ
A6,A7においては、リモートキー2によりロック信
号が入力されるか、あるいはリモートキー2以外により
ドアがロックされるか否かを判断するようになってい
る。
【0106】すなわち、制御装置1は、ステップA6に
て、リモートキー2からロック信号の入力があるかどう
かを判断しており、「YES」の場合には、全ドアが閉
じていることを条件として(ステップA8)ステップA
9に進む。このステップA9で、制御装置1は、ドアロ
ック機構11にロック信号を与えてロック動作を行わ
せ、全ロックポジションスイッチ12が閉状態を検出し
(ステップA10)、且つTカーテシスイッチ14およ
びEFフードカーテシスイッチ15からの検出信号によ
りトランク,エンジンフードが閉状態であることを検出
すると(ステップA11)、ステップA12で移行条件
「2」が成立したとしてメインプログラムにリターンす
る。
【0107】なお、上述の場合において、ステップA1
1でトランクあるいはエンジンフードのいずれか一方で
も開状態であることが検出されると、制御装置1は、ス
テップA13に進んで、移行条件「1」が成立したとし
てメインプログラムにリターンするようになる。また、
ステップA10にて全ロックポジションスイッチ12の
閉状態が検出されないときには、制御装置1は、ドアロ
ック機構11あるいはロックポジションスイッチ12の
いずれかに故障が生じているとしてステップA14に進
み、インジケータ18に点滅動作を行なわせる等の警告
動作を行ってメインプログラムにリターンするようにな
る。
【0108】一方、リモートキー2からのロック信号の
入力は無く、代わってリモートキー2以外の方法により
ドアロックが行われた場合には、制御装置1は、ドアロ
ック機構11がロック動作されたことに基づいて、ステ
ップA7にて「YES」と判断してステップA15に移
行し、ここで、全ロックポジションスイッチ12が閉状
態を検出していれば、ステップA13に進んで移行条件
「1」が成立したとしてメインプログラムにリターンす
るようになり、ステップA15で「NO」と判断したと
きには、異常状態であるとしてステップA14に進んで
警告動作を行ってメインプログラムにリターンするよう
になる。
【0109】なお、上述の場合、制御装置1による警告
動作は、例えばインジケータ18に出力端子Q3から駆
動回路18aを介して警告信号を出力して点滅動作を行
わせることにより実行する。そして、この警告動作は、
ロックポジションスイッチ12の動作が正常に戻るま
で、継続されるようになる。
【0110】以上により、停車モードルーチンS2にお
いては、制御装置1により、状態に変化が生じたときに
これらに応じて、警戒モードルーチンS10,移行待機
モードルーチンS6あるいは走行モードルーチンS22
への移行条件が成立するとメインプログラムに戻った後
に対応するルーチンに移行するようになる。
【0111】(2)移行待機モードルーチンの動作説明 制御装置1は、メインプログラムにおいて移行待機モー
ドルーチンS6になると、図5に示す移行待機モードル
ーチンのプログラムに従って動作するようになる。すな
わち、制御装置1は、まず内部に設定されたタイマTを
スタートさせ(ステップB1,B2)、次に、この移行
待機モードルーチンS6へ移行したときの条件が、リモ
ートキー2からのロック信号を受けて移行条件「1」が
成立したことによるものであるときには(ステップB
3)、ステップB4に進んみ、全てのロックポジション
スイッチ12が閉,トランクおよびエンジンフードが閉
状態であるか否かを判断する。
【0112】このとき、制御装置1は、ドアカーテシス
イッチ13,Tカーテシスイッチ14およびEFカーテ
シスイッチ15の全てから閉状態を示す信号が入力され
ているときに、「YES」と判断してステップB5に進
み、ここで移行条件「3」が成立したとしてメインプロ
グラムにリターンするようになる。また、制御装置1
は、ステップB3あるいはB4にて「NO」と判断した
ときには、ステップB6に進む。
【0113】以下、制御装置1は、この移行待機モード
ルーチンS6に移行されたときの状態から変化がない場
合には、ステップB6ないしステップB13の判断ステ
ップで、全て「NO」と判断してリターンし、メインプ
ログラムのステップS7ないしS9を経て、再びこの移
行待機モードルーチンS6のプログラムを実行すること
を繰り返す。そして、制御装置1は、ステップB6ない
しB13においては、以下に述べるように、種々の状態
変化に対応して動作するようになる。
【0114】まず、リモートキー2からロック信号が入
力された場合には、制御装置1は、ステップB6にて
「YES」と判断し、その状態で全ドアが閉じていると
きに(ステップB14)、ロック信号をドアロック機構
11に出力し(ステップB15)、全ロックポジション
スイッチ12の閉,トランクおよびエンジンフードの閉
状態を検出しているときにステップB5に進んで移行条
件「3」が成立したとしてメインプログラムにリターン
する。そして、制御装置1は、ステップB6,B14あ
るいはB16にて「NO」と判断したときには、ステッ
プB7に戻るようになる。
【0115】次に、使用者がリモートキー2のキープレ
ート2aをドアキーシリンダに挿入回動して機械的コー
ド信号としてのキー入力コードの入力操作をした場合に
は、制御装置1は、ステップB7にて「YES」と判断
し、キー入力コードの受け付けを行うようになり(ステ
ップB17)、ステップB9にジャンプする。この状態
では、制御装置1は、他の状態変化を検出しながらキー
入力コードの受け付け動作を継続しているもので、ドア
キー回転スイッチ10によるドアキーシリンダの回転方
向をロック側あるいはアンロック側に何回操作されたか
を順次記憶していくようになっている。
【0116】そして、使用者の所定操作により、例え
ば、ドアキーシリンダをロック方向あるいはアンロック
方向へ回動操作してキー入力コードの入力操作が終了し
てキープレート2aをドアキーシリンダから取り出す
と、制御装置1は、ステップB8にてキー入力コードの
入力操作が終了したことを判断し、続いて、そのキー入
力コードの照合を行い(ステップB18)、正しい場合
にはステップB19,B20に移行して、アンロック信
号をドアロック機構11に出力してアンロック動作を行
なわせると共に、移行条件「4」が成立したとしてメイ
ンプログラムにリターンするようになる。また、ステッ
プB18で「NO」と判断したときには、制御装置1
は、正規のキー入力コードが入力されなかったとしてス
テップB9に戻るようになる。
【0117】次に、使用者が搭乗した状態で、IGキー
シリンダにキープレート2aを挿入回動した場合には、
制御装置1は、前述したIGオートトリガ入力を受け付
け(ステップB11)、その入力コードが一致していれ
ばステップB22にジャンプして移行条件「5」が成立
したとしてメインプログラムにリターンするようにな
る。また、ステップB21で「NO」と判断したときに
は、制御装置1は、ステップB12に戻るようになる。
【0118】また、後述するように、タイマTがスター
トされてから30秒が経過するまでの間に、リモートキ
ー2からアンロック信号が入力される場合には、制御装
置1は、ステップB12にて「YES」と判断し、ドア
ロック機構11にアンロック信号を与えてアンロック動
作させ(ステップB19)、この後、移行条件「4」が
成立したとしてメインプログラムにリターンする。
【0119】また、タイマTが30秒経過するまでの間
に、ドアロック機構11によるロック状態が解除されて
ドアが開かれた場合には、制御装置1は、ステップB1
3にて「YES」と判断し、ホーン21に駆動回路21
aを介して駆動信号を与えて1回鳴動させ(ステップB
23)、この後メインプログラムにリターンするように
なる。
【0120】さて、上述のように状態の変化を受け付け
るうちに、タイマTの時間が30秒に達すると、制御装
置1は、ステップB10で「YES」と判断し、その状
態で全ドアが閉状態か否かをドアカーテシスイッチ13
の検出信号に基づいて判断し、一つでもドアが開の場合
には「NO」と判断して(ステップB24)、ホーン2
1を1回鳴動させ(ステップB25)てメインプログラ
ムにリターンする。
【0121】また、ステップB24で「YES」と判断
したときには、制御装置1は、ドアロック機構11にロ
ック信号を出力し(ステップB26)、このとき全ロッ
クポジションスイッチ12,トランクおよびエンジンフ
ードが閉状態であることが検出されているときに(ステ
ップB27)、移行条件「3」が成立したとしてメイン
プログラムにリターンし、また、ステップB27で「N
O」と判断したときにはステップB25を経てメインプ
ログラムにリターンする。
【0122】つまり、制御装置1は、リモートキー2の
操作によりこの移行待機モードルーチンS6を実行する
状態となった場合には、トランクおよびエンジンフード
が閉状態になることを条件とし、リモートキー2以外の
手段を用いて移行待機モードルーチンS6を実行する状
態となった場合には、30秒が経過した時点で移行条件
「3」が整っているか否かを判断するのである。そし
て、移行条件「3」が成立していない場合には、制御装
置1は、使用者にホーン21を鳴動させて警戒モードル
ーチンS10への移行条件「3」が成立していないこと
を報知するのである。
【0123】このように、移行条件「3」が成立しない
状態で、タイマTの計時時間が30秒を超えると、この
後、制御装置1は、ステップB9にて「YES」と判断
し、全ドア閉(ステップB28),トランクおよびエン
ジンフードの閉(ステップB29)であるときに、ドア
ロック機構11にロック信号を与えてロック動作を行わ
せ(ステップB30)、そのとき全ロックポジションス
イッチ12が閉状態を呈したときに(ステップB31)
ステップB5に移行するようになる。また、ステップB
28,29,31にて「NO」と判断したときには、制
御装置1はメインプログラムにリターンし、以後、いず
れかの移行条件が成立するまでの間、上述のステップを
繰り返す待機状態となる。
【0124】これにより、使用者が停車モードルーチン
S2においてリモートキー2を使用してロック動作を行
ったときに、トランクやエンジンフードが開状態であっ
て警戒モードルーチンS10への移行条件「2」が成立
していない場合でも、この移行待機モードルーチンS6
を経て移行条件「3」が成立するようになれば、確実に
警戒モードルーチンS10に移行させることができる。
【0125】また、使用者が停車モードルーチンS2に
おいてキープレート2aを使用してロック動作を行った
場合でも、この移行待機モードルーチンS6を経て移行
条件「3」が成立するようになれば、確実に警戒モード
ルーチンS10に移行させることができるようになる。
【0126】(3)警戒モードルーチンの動作説明 制御装置1は、メインプログラムにおいて警戒モードル
ーチンS10になると、図6に示す警戒モードルーチン
のプログラムに従って動作するようになる。すなわち、
制御装置1は、まず侵入センサ16を起動させる(ステ
ップC1)と共に、インジケータ18を1Hzで点滅動
作させて(ステップC2)、使用者に警戒モードルーチ
ンの実行中であることを表示するようになる。
【0127】そして、この警戒モードルーチンS10の
実行状態で、制御装置1は、以下のステップC3ないし
C10の判断ステップにおいて、不正侵入を検出するな
どの状態変化がある場合にはそれに対応して種々の動作
を行うようになっており、何も変化がない場合には、メ
インプログラムにリターンして移行の判断ステップS1
1ないしS13を経て、繰り返し警戒モードルーチンS
10を実行するようになる。
【0128】さて、制御装置1は、リモートキー2から
アンロック信号が入力された場合には、ステップC3に
て「YES」と判断し、侵入センサ21をオフ(ステッ
プC11)、インジケータ18を消灯(ステップC1
2)し、ドアロック機構11にアンロック信号を与えて
アンロック動作させ(ステップC13)た後、移行条件
「6」を成立させてメインプログラムにリターンする。
これにより、正規リモートキー2からのアンロック信号
により警戒モードが解除されたことになる。
【0129】また、使用者が搭乗していてIGキーシリ
ンダにリモートキー2のキープレート2aを挿入回動し
た場合には、制御装置1は、前述と同様にして、ステッ
プC8にて「YES」と判断して、ステップC15に進
み、そのとき読み込まれた入力コードが一致していれば
「YES」と判断し、侵入センサ16をオフ(ステップ
C16)、インジケータ18を消灯(ステップC17)
した後、移行条件「10」を成立させて(ステップC1
8)メインプログラムにリターンする。これにより、使
用者が正規のキープレート2aを使用したことが判定さ
れたことを認識したのである。
【0130】一方、上述のステップC15において入力
コードが一致していないときには、制御装置1は、正規
のリモートキー2の使用者ではないとして「NO」と判
断し、この場合には、ステップC19に進んで侵入セン
サ16をオフ、インジケータ18の消灯(ステップC2
0)を経て、ステップC21にて移行条件「7」が成立
したとしてメインプログラムにリターンするようにな
る。
【0131】次に、リモートキー2からのアンロック信
号が与えられることなく、ドアが開かれたりトランクあ
るいはエンジンフードが開かれた場合には、制御装置1
は、ステップC9にて「NO」と判断してステップC1
9に移行し、上述と同様にしてステップC20,C21
を実行するようになり、また、侵入センサ16が侵入物
体あるいは侵入者を検出した場合には、ステップC10
にて「YES」と判断して同様にしてステップC19な
いしC21を実行するようになる。
【0132】また、ドアキーシリンダのシャッタが閉状
態である(ステップC4)にもかかわらず、ロックポジ
ションスイッチ12が開状態を呈したり(ステップC
5)、あるいはドアキー回転スイッチ10がオンした場
合(ステップC6)には、制御装置1は、異常状態が発
生しているとして、ステップC19ないしC21を実行
するようになる。
【0133】さて、この警戒モードにおいてドアキーシ
リンダのシャッタが開状態となった場合には、制御装置
1は、シャッタスイッチ9が開状態を検出することか
ら、ステップC4にて「YES」と判断してステップC
22に移行し、まず、ドアキー回転スイッチ10がオン
するかどうかを判断し(ステップC22)、オンしてい
ないときには、ロックポジションスイッチ12が閉状態
であることを条件として(ステップC23)シャッタス
イッチ9が開状態を検出してから10秒が経過するまで
待つようになる(ステップC24)。
【0134】この場合、シャッタスイッチ9が開状態を
検出してから、10秒間経過してもドアキー回転スイッ
チ10がオンしないとき(ステップC24)や、ドアキ
ー回転スイッチ10がオフ状態であるにもかかわらずロ
ックポジションスイッチ12が開状態を呈した場合(ス
テップC23)においては、制御装置1は、正規のキー
プレート2aが挿入されていないとして、ステップC1
9ないしC21を実行するようになる。
【0135】そして、シャッタスイッチ9が開状態を検
出してから10秒以内にドアキー回転スイッチ10がオ
ンした場合には、制御装置1は、ステップC22で「Y
ES」と判断し、続いてドアキー回転スイッチ10がロ
ック側に回転されたか否かを判断し(ステップC2
5)、そのときロック側に回転されたこをと検出してい
る場合には、ロックポジションスイッチ12が閉状態と
なっていることを条件として(ステップC26)ステッ
プC27に進み、ステップC25でアンロック側に回転
されたことを検出している場合にはそのままステップC
27に進み、キー入力コードの受け付けを開始してステ
ップC8にジャンプするようになる。また、ステップC
26で「YES」と判断されたときには、制御装置1
は、異常が発生しているとしてステップC19ないしC
21を実行するようになる。
【0136】そして、以後においてはキー入力コードの
入力操作が終了するまでの間、制御装置1は、他の状態
変化に対処しながらキー入力コードの受け付けを行って
おり、キー入力コードの入力操作が終了してキープレー
ト2aがドアキーシリンダから取り出されると、制御装
置1は、ステップC4で「NO」と判断し、ステップC
5,C6を経てステップC7でキー入力コードの入力操
作が終了している場合には、ステップC28に移行して
入力されたキー入力コードが正しいか否かを判断し(ス
テップC29)、「YES」と判断したときにはステッ
プC11ないしC14を実行するようになる。
【0137】また、ステップC28で「NO」と判断し
たときには、制御装置1は、ロックポジションスイッチ
12が閉状態を呈していれば(ステップC29)、ステ
ップC8に進み、開状態を呈している場合にはドアロッ
ク機構11にロック信号を出力して(ステップC30)
ステップC8に戻るようになる。
【0138】以上のようにして、制御装置1は、正しい
手続きを経ずにドア,トランク,エンジンフードが開状
態となったり、車内への侵入を検出したり、あるいはス
イッチ類の動作が異常を呈した場合には、盗難モードル
ーチンS14への移行条件「7」を成立させ、正規の手
続きを経ている場合には、停車モードルーチンS2への
移行条件「6」あるいは走行モードルーチンS22への
移行条件「10」を成立させるようになっている。
【0139】(4)盗難モードルーチンの動作説明 制御装置1は、メインプログラムにおいて盗難モードル
ーチンS14になると、図7に示す盗難モードルーチン
のプログラムに従って動作するようになる。すなわち、
制御装置1は、まずステップD1にて盗難モードフラグ
FのデータをEEPROM24から読み出し、F=1か
否かを判断する。初めての実行状態においては、制御装
置1は、盗難モードフラグFの値が「0」にクリアされ
ているので、ステップD2に移行してEEPROM24
に盗難モードフラグFの値を「1」として書き込み、ス
テップD3に移行する。
【0140】次に、制御装置1は、ステップD3にて警
報動作(1)および(2)を実行しているか否かを判断
し、初めて実行する場合には、警報動作(1)としてポ
ジションランプ19に1Hzの周期で点滅動作を行わせ
る(ステップD4)と共に、警報動作(2)としてホー
ン21に2.5Hzの周期で断続鳴動させ(ステップD
5)、続いて報知動作としてインジケータ18に2.5
Hzで点滅動作を行わせるようになる(ステップD
6)。この場合、警報動作(1)は4分間、警報動作
(2)は30秒間が経過するまで実行されるようになっ
ている。
【0141】そして、この状態で、制御装置1は、以下
のステップD7ないしD11の判断ステップにて、状態
変化がある場合にはそれに対応して種々の動作を行うよ
うになっており、何も変化がない場合には、メインプロ
グラムにリターンして移行の判断ステップS15ないし
S17を経て、繰り返し盗難モードルーチンS14を実
行する。
【0142】そして、前述同様に、使用者が搭乗してい
てIGキーシリンダにリモートキー2のキープレート2
aを挿入回動した場合には、制御装置1は、ステップD
7にて「YES」と判断して、ステップD12に進み、
そのとき読み込まれた入力コードが一致していれば「Y
ES」と判断し、警報動作(1)および(2)を停止
(ステップD13)、インジケータ18を消灯(ステッ
プD14)、およびEEPROM24に盗難モードフラ
グFの値を「0」に書き換え(ステップD15)、この
後、移行条件「14」を成立させて(ステップD16)
メインプログラムにリターンする。これにより、使用者
が正規のキープレート2aを使用したことが判定された
ことを認識したのである。
【0143】また、リモートキー2からアンロック信号
が入力された場合には、制御装置1は、ステップD8に
て「YES」と判断してステップD17に進み、警報動
作(1)および(2)を停止し、続いて、インジケータ
18を消灯(ステップD18)、ドアロック機構11に
アンロック信号出力(ステップD19)、EEPROM
24に盗難モードフラグFの値を「0」に書き換え(ス
テップD20)、この後、移行条件「13」を成立させ
て(ステップD21)メインプログラムにリターンする
ようになる。
【0144】一方、ドアキーシリンダにキープレート2
aが挿入回動された場合には、制御装置1は、ステップ
D9にてシャッタスイッチ9が開状態を呈したことに基
づいて「YES」と判断してキー入力コードの受け付け
を開始し(ステップD22)、以後、入力操作が終了す
ると(ステップD10)、キー入力コードが正しいとき
には(ステップD23)、ステップD17ないしD21
を実行してメインプログラムにリターンするようにな
り、正しくない場合にはステップD11に戻るようにな
る。
【0145】このように警報動作を実行して4分が経過
すると、警報動作(1)が終了されるので、制御装置1
は、ステップD11で「YES」と判断してステップD
24に進み、このときドアカーテシスイッチ13からの
信号に基づいて全ドアが閉状態であれば、インジケータ
18を消灯(ステップD25)、ドアロック機構11に
ロック信号を出力(ステップD26)した後、移行条件
「8」を成立させてメインプログラムにリターンするよ
うになる。
【0146】これは、警報動作の終了時点で、全ドアが
閉じていれば、再び盗難が発生するのを極力防止するた
めにドアロック機構11にロック動作を行わせて再セッ
トモードルーチンS18に移行させるためのものであ
る。
【0147】(5)再セットモードルーチンの動作説明 制御装置1は、メインプログラムにおいて再セットモー
ドルーチンS18になると、図8に示す再セットモード
ルーチンのプログラムに従って動作するようになる。す
なわち、制御装置1は、まずステップE1にて、過去の
経歴として侵入センサ16が侵入者を検出したことによ
る盗難モードルーチンの実行回数が3回以上あるか否か
を判断し、「NO」の場合には侵入センサ16を起動さ
せ(ステップE2)てからステップE3に移行し、「Y
ES」の場合にはそのままステップE3に移行し、ここ
でインジケータ18に1Hzで点滅動作を行なわせるよ
うになる。
【0148】そして、この状態で、制御装置1は、以下
のステップE4ないしE9の判断ステップにて、状態変
化がある場合にはそれに対応して種々の動作を行うよう
になっており、何も変化がない場合には、メインプログ
ラムにリターンして移行の判断ステップS19ないしS
21を経て、繰り返し再セットモードルーチンS18を
実行する。
【0149】そして、前述同様に、使用者が搭乗してい
てIGキーシリンダにリモートキー2のキープレート2
aを挿入回動した場合には、制御装置1は、ステップE
4にて「YES」と判断して、ステップE10に進み、
そのとき読み込まれた入力コードが一致していれば「Y
ES」と判断し、侵入センサ16をオフ(ステップE1
1)、インジケータ18を消灯(ステップE12)、お
よびEEPROM24に盗難モードフラグFの値を
「0」に書き換え(ステップE13)、この後、移行条
件「12」を成立させて(ステップE14)メインプロ
グラムにリターンする。これにより、使用者が正規のキ
ープレート2aを使用したことが判定されたことを認識
したのである。
【0150】また、リモートキー2からアンロック信号
が入力された場合には、制御装置1は、ステップE5に
て「YES」と判断してステップE15に進み、侵入セ
ンサ16をオフ(ステップE15)、インジケータ18
を消灯(ステップE16)、ドアロック機構11にアン
ロック信号出力(ステップE17)、EEPROM24
に盗難モードフラグFの値を「0」に書き換え(ステッ
プE18)、この後、移行条件「11」を成立させて
(ステップE19)メインプログラムにリターンするよ
うになる。
【0151】一方、ドアキーシリンダにキープレート2
aが挿入回動された場合には、制御装置1は、ステップ
E6にてシャッタスイッチ9が開状態を呈したことに基
づいて「YES」と判断してキー入力コードの受け付け
を開始し(ステップE20)、以後、入力操作が終了す
ると(ステップE7)、キー入力コードが正しいときに
は(ステップE21)、ステップD15ないしD19を
実行してメインプログラムにリターンするようになり、
正しくない場合にはステップE8に戻るようになる。
【0152】そして、リモートキー2からのアンロック
信号が与えられることなく、ドアが開かれたりトランク
あるいはエンジンフードが開かれた場合には、制御装置
1は、ステップE8にて「NO」と判断してステップE
22に移行し、また、侵入センサ16が侵入物体あるい
は侵入者を検出した場合には、ステップE9にて「YE
S」と判断してステップE22に移行し、侵入センサ1
6をオフ(ステップE22)、インジケータ18を消灯
(ステップE23)した後、移行条件「9」を成立させ
てメインプログラムにリターンするようになる。
【0153】(6)走行モードルーチンの動作説明 制御装置1は、メインプログラムにおいて走行モードル
ーチンS22になると、図9に示す走行モードルーチン
のプログラムに従って動作するようになる。すなわち、
制御装置1は、まずステップF1にて、IGキーシリン
ダにキープレート2aが挿入されているか否かを判断し
ており、ここで「YES」の場合にはステップF2に進
み、IGスイッチ7の検出位置がON位置あるいはST
位置にあるか否かを判断し、続いて、ステップF3にて
その検出位置がON位置であるか否かを判断する。
【0154】そして、制御装置1は、ステップF2で
「YES」と判断したときにはスタータリレー22に制
御信号を出力して有効化し、またステップF3で「YE
S」と判断したときにはリモートキー2にキーコイル2
3を介して内蔵電池の充電動作を行なわせるようにな
る。
【0155】また、IGキーシリンダからキープレート
2aが抜き取られたときには、制御装置1は、IGスイ
ッチ7からの検出信号に基づいてステップF1で「N
O」と判断してステップF6に進み、移行条件「16」
を成立させてメインプログラムにリターンするようにな
る。つまり、この走行モードルーチンS22は、IGキ
ーシリンダにキープレート2aが挿入されている状態で
実行されるようになっている。
【0156】このような本実施例によれば、次のような
効果を得ることができる。
【0157】すなわち、第1に、移行待機モードルーチ
ンS6を設けて、停車モードルーチンS2においてリモ
ートキー2によりロック信号を送信したときにトランク
やエンジンフードが開状態となっている警戒モードルー
チンS10への移行条件「2」が成立しない場合に、こ
の移行待機モードルーチンS6に移行する移行条件
「1」を成立させて、トランクやエンジンフードが閉状
態となることを条件として警戒モードルーチンS10へ
の移行条件「3」を成立させるようにしたので、使用者
がうっかりしてトランクやエンジンフードを開状態とし
たままリモートキー2によりロック動作を行っても、こ
の移行待機モードルーチンS6を経て警戒モードルーチ
ンS10に移行させることができるようになり、盗難防
止効果が向上すると共に、使い勝手が向上するようにな
る。
【0158】第2に、同じく移行待機モードルーチンS
6を設けて、停車モードルーチンS2においてリモート
キー2のキープレート2aを使用してドアキーシリンダ
に挿入回動してロック動作を行った場合や、いわゆるキ
ーレスロックを行った場合でも、この移行待機モードル
ーチンS6への移行条件「1」を成立させて、30秒が
経過した時点で全ドアが閉状態で且つトランクおよびエ
ンジンフードが閉状態となっていることを条件として警
戒モードルーチンS10への移行条件「3」を成立さ
せ、また、そのとき移行条件「3」が成立していない場
合には、30秒経過後でも移行条件「3」が成立するま
で待機するようにしたので、警戒モードルーチンS10
の実行をリモートキー2の使用に限定されることがなく
なり、盗難防止効果が向上すると共に、使い勝手が向上
するようになる。
【0159】第3に、移行待機モードルーチンS10に
おいて、ドアやトランク,エンジンフードが開状態とな
ると、ドアが開かれる毎にホーン21を鳴らして使用者
に注意を喚起するようにしたので、使用者がドア,トラ
ンクあるいはエンジンフードを閉じることを忘れるのを
防止でき、確実に警戒モードルーチンS10に移行させ
ることができるようになる。
【0160】第4に、再セットモードルーチンS18を
設け、一度盗難モードルーチンS14を実行したとき
に、その警報動作の終了時点で全ドアが閉状態であるこ
とを条件としてドアロック機構11にロック動作させた
後、再セットモードルーチンS18への移行条件「8」
を成立させ、この再セットモードルーチンS18におい
て侵入センサ16を起動して車内への侵入者の検出を行
い、ドアが開いたり、侵入センサ16が検出したときに
盗難モードルーチンS14への移行条件「9」を成立さ
せるようにしたので、盗難モードルーチンS14の実施
で警報動作が終了した後に再び盗難に遭うといった二次
盗難の発生を極力防止することができるようになる。
【0161】第5に、再セットモードルーチンS18に
おいては、侵入センサ16の起動を、その侵入センサ1
6の検出により盗難モードルーチンS14の実施回数が
3回以上であるときには行わないようにしたので、侵入
センサ16が誤動作等により過剰検出している場合に
は、自動的に検出動作を停止させることができるように
なる。
【0162】第6に、ドアキーシリンダにキープレート
2aを挿入した状態でロック側およびアンロック側に回
動操作して所定の機械的コード信号を入力可能とし、制
御装置1により、シャッタスイッチ9およびドアキー回
転スイッチ10からの検出信号に基づいて機械的コード
信号の入力を受け付けてあらかじめ記憶された機械的コ
ードと照合して一致したときに、ドアロック機構11に
アンロック信号を出力して停車モードルーチンS2への
移行条件を成立させると共に、一致しない場合には、第
三者による不正侵入行為であるとして無効化するように
したので、リモートキー2の内蔵電池の電圧が不足する
などでアンロック信号の送信が不能となった場合でも、
ドアを開けて停車モードルーチンS2へ移行させること
ができるようになり、使い勝手が向上すると共に、盗難
防止効果を向上させることができる。
【0163】第7に、リモートキー2をIGキーシリン
ダに挿入したときに、IGオートトリガ入力動作を行な
わせ、制御装置1により、入力された電気的コード信号
があらかじめ記憶された電気的コードと一致したときに
走行モードルーチンS22への移行条件を成立させ、一
致しないときにはIGスイッチ7の検出状態にかかわら
ずスタータリレー22を無効化したり、あるいは、特に
警戒モードルーチンS10においては、電気的コード信
号が一致しないときには盗難モードルーチンS14への
移行条件「7」を成立させるようにしたので、正規のリ
モートキー2の使用者であれば、走行モードルーチンS
22に移行させることができ、不正侵入者などにより異
なるキーが挿入されたときには動作を無効化できるよう
になり、盗難防止効果を向上させることができる。
【0164】第8に、リモートキー2をIGキーシリン
ダに挿入してON位置に回動された状態では、制御装置
1により、キーコイル23を介してリモートキー2の内
部回路に給電する内蔵電池に充電するようにしたので、
走行モードルーチンS22の実行中つまり自動車の運転
可能な状態中に自動的に充電することができるようにな
り、使い勝手が向上する。
【0165】第9に、EEPROM24を設けて、制御
装置1により、盗難モードルーチンS14の実行中は盗
難モードフラグFを「1」に書き換えて記憶しておくと
共に、メインプログラムの実行開始時点ではEEPRO
M24から読み出した盗難モードフラグFの値が「1」
であるときには直接盗難モードルーチンS14へ移行す
るようにしたので、盗難モードルーチンS14の実施中
に例えば侵入者により車載バッテリ27が一時的に外さ
れるなどして電源が遮断された場合でも、電源復帰時点
ですぐに盗難モードルーチンS14を実施するようにな
るので、盗難防止効果を向上させることができるように
なる。
【0166】第10に、移行待機モードルーチンにS6
おける報知手段としてホーン21を兼用し、盗難モード
ルーチンS14における警報手段として補助ランプのポ
ジションランプ19およびテールランプ20を点滅動作
させると共に、ホーン21を断続鳴動させるようにした
ので、確実に報知あるいは警報動作を行うことができる
と共に、別途にそれらを設ける必要がなく安価に構成す
ることができる。
【0167】なお、上記実施例においては、リモートキ
ーとキーとをリモートキー2およびキープレート2aと
して一体に構成された場合について説明したが、これに
限らず、リモートキーとキーとを別々に設ける構成とし
ても良い。
【0168】また、上記実施例においては、警報動作
(1)として4分間実施するようにしたが、各警報動作
(1),(2)ともに、適宜の時間に設定することがで
きるものである。
【0169】そして、上記実施例においては、不揮発性
の記憶手段としてEEPROM24を用いた場合につい
て説明したが、これに限らず、例えば、バックアップ用
の電池を備えたメモリを設ける構成としても良いし、あ
るいは機械的なラッチ機構により記憶する構成とするこ
ともできる。
【0170】さらに、上記実施例においては、警報手段
や報知手段をホーン21,ポジションランプ19,テー
ルランプ20を用いて行うようにしたが、これに限ら
ず、別途に設ける構成とすることもできるものである。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両のセ
キュリティシステムによれば、次のような優れた効果を
奏することができる。
【0172】すなわち、請求項1記載の車両のセキュリ
ティシステムにおいては、移行待機モード実行手段を設
けて、停車モード実行手段の実行状態で、移行制御手段
により、リモートキーからロック信号を受け付けたとき
に、ドアロック機構にロック動作を行わせ、このときド
アカーテシスイッチが全ドアの閉状態を検出し、ロック
ポジションスイッチが閉状態を検出し、且つ前記コンパ
ートメントドアスイッチが開状態を検出しているとき
に、移行待機モード実行手段の実行状態に移行させると
共に、リモートキー以外でドアロック機構がロック動作
されたとき、つまりキーがドアキーシリンダに挿入され
その回動操作によりドアロック機構がロック動作された
り、あるいはドアロック機構をロック動作させた状態で
ドアが閉じられる所謂キーレスロックなどが行われた場
合には、ドアカーテシスイッチが全ドアの閉状態を検出
し、ロックポジションスイッチが閉状態を検出している
場合に、移行待機モード実行手段の実行状態に移行させ
るよう構成し、移行待機モード実行手段の実行状態にお
いては、停車モード実行手段の実行状態からリモートキ
ーのロック動作により移行している場合には、コンパー
トメントドアが開状態である場合に、コンパートメント
ドアが閉じられることを条件として警戒モードに移行さ
せ、リモートキーを用いずにドアロックを行った場合に
は、一定時間が経過したときにすべてのドアおよびコン
パートメントドアが閉状態であるときにロック動作を再
度実施してから警戒モードに移行させるようにした。
【0173】これにより、使用者がドアを閉じてリモー
トキーによりロックを行った後にトランクの荷物を出し
入れして閉じたときに警戒モードが設定されるようにな
るので、先にコンパートメントドアを閉じてからリモー
トキーによりロック動作させるという手順を踏まないと
警戒モードの設定条件が成立しないという不具合が解消
され、また、リモートキーを用いずにドアロックを行っ
た場合でも、一定時間が経過したときにすべてのドアお
よびコンパートメントドアを閉じた状態としておけば、
ロック動作を再度実施した後に警戒モードに移行させる
ことができるようになるので、使用者の都合でリモート
キーを用いないでドアロックを行った場合でも警戒モー
ドに移行させることができるようになり、総じて使い勝
手が向上するという優れた効果を奏する。
【0174】請求項2記載の車両のセキュリティシステ
ムにおいては、再セットモード実行手段を設け、移行制
御手段により、盗難モード実行手段において警報動作を
実施した後に、ドアカーテシスイッチが全ドアの閉状態
を検出している場合には、ドアロック機構にロック動作
を行なわせると共に、再セットモード実行手段の実行状
態に移行させ、再セットモード実行手段の実行状態にお
いては、侵入センサによる盗難モード実行手段への移行
が所定回数以下のときに侵入センサに検出動作を行わ
せ、ドアカーテシスイッチが全ドアのうちの少なくとも
ひとつの開状態を検出した場合、あるいは、侵入センサ
が車内への物体侵入を検出した場合に、盗難モード実行
手段の実行状態に移行させ、また、リモートキーからア
ンロック信号を受けた場合には、ドアロック機構にアン
ロック動作を行なわせると共に停車モード実行手段の実
行状態に移行させるように構成した。
【0175】これにより、一度盗難モード実行手段によ
り警報動作が行われた後の状態において、ドアが閉じら
れた状態であれば、全ドアをロック状態にして再び盗難
が発生するのを防止することができるようになり、ま
た、侵入センサによる侵入物体検出で何度も盗難モード
実行手段により警報動作を行った場合には、侵入センサ
が過剰に反応しているのを考慮して侵入センサの起動を
停止させることができるようになるという優れた効果を
奏する。
【0176】請求項3記載の車両のセキュリティシステ
ムにおいては、機械的コード信号読取装置を設け、移行
待機モード実行手段,警戒モード実行手段の実行状態あ
るいは盗難モード実行手段の実行後のいずれかにおい
て、キーをドアキーシリンダに挿入した状態でロック側
およびアンロック側への回動操作の組み合わせにより機
械的コード信号が入力されたときに、機械的コード信号
読取装置により、入力された機械的コード信号とあらか
じめ設定された機械的コードと照合を行って一致したと
きに機械的コード一致信号を出力し、移行制御手段によ
り、この機械的コード一致信号に応じて停車モード実行
手段の実行状態に移行させるように構成した。
【0177】これにより、例えば、リモートキーの電源
が不足したり故障などでアンロック信号を送信できない
場合においても、キーを用いて停車モード実行手段の実
行状態に移行させることができるようになり、使用者に
とっては、リモートキーが使用できない非常時において
も使い勝手が良くなるという優れた効果を奏する。
【0178】請求項4記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、上述と同様の動作を、再セットモード実行
手段の実行状態においても実施させることができるよう
になるという優れた効果を奏する。
【0179】請求項5記載の車両のセキュリティシステ
ムにおいては、キーに一体に電気的コード信号出力手段
を設けると共に、イグニッションキーシリンダに電気的
コード信号読取装置を設け、キーをイグニッションキー
シリンダに挿入して回動したときに、電気的コード信号
出力手段により電気的コード信号を発信させると共に、
電気的コード信号読取装置により電気的コード信号を受
けて、あらかじめ記憶された電気的コードと照合してこ
れが一致したときに電気的コード一致検出信号を出力さ
せ、移行制御手段により、停車モード実行手段,移行待
機モード実行手段,警戒モード実行手段の実行状態ある
いは盗難モード実行手段の実行後のいずれかにおいて電
気的コード信号読取装置から電気的コード一致検出信号
が出力された場合に、走行モード実行手段の実行状態に
移行させるようにし、また、警戒モード実行手段の実行
状態において電気的コード信号が入力され且つ電気的コ
ード信号読取装置が電気的コード一致信号を出力しない
場合に、盗難モード実行手段の実行状態に移行させるよ
うに構成した。
【0180】これにより、各実行手段の実行状態におい
て、キーをイグニッションキーシリンダに挿入して回動
すれば、正規のキーであれば走行モード実行手段による
実行状態に移行させることができ、一方、不正侵入者に
より異なるキーが挿入された場合に、警戒モード実行手
段による実行状態であれば、盗難モード実行手段により
警報動作を行なわせることができ、他の実行手段の実行
状態であれば、イグニッションスイッチを無効状態とす
ることができ、盗難防止効果を向上を図ることができる
という優れた効果を奏する。
【0181】請求項6記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、上述と同様の動作を、再セットモード実行
手段の実行状態においても実施させることができるよう
になるという優れた効果を奏する。
【0182】請求項7記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、不揮発性の記憶手段を設け、移行制御手段
により、一度盗難モード実行手段による警報動作が実施
されたときに、不揮発性の記憶手段にその実行状態を記
憶させるようにしたので、例えば、警報動作が行われて
いるときに、車載バッテリなどの電源を遮断した状態と
してそのときの警報動作を停止させた後再び通電して初
期状態に戻そうとした場合でも、移行制御手段により、
電源投入直後に、まず記憶手段に記憶された警報動作の
実施状態を読出すことにより、すぐに盗難モード実行手
段による実行状態にすぐ移行することができるようにな
り、盗難の発生を極力防止することができるという優れ
た効果を奏する。
【0183】請求項8記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、移行待機モード実行手段の実行状態におけ
る報知動作を、車両に設けられたホーンを報知手段とし
て動作させるようにしたので、確実に使用者に報知でき
ると共に、別途に報知手段を設ける必要がなく、安価に
成し得るという優れた効果を奏する。
【0184】請求項9記載の車両のセキュリティシステ
ムによれば、盗難モード実行手段の実行状態における警
報動作を、車両に設けられたポジションランプやテール
ランプあるいはヘッドランプなどの補助ランプを警報手
段として点滅動作させるようにしたので、夜間や薄暮等
の周囲が暗い状況において、近傍に居る第三者に通常と
異なる点灯動作により盗難による異常状態が発生してい
ることを確実に知らしめることができると共に、別途に
警報手段を設ける必要がなく安価に成し得るという優れ
た効果を奏する。
【0185】請求項10記載の車両のセキュリティシス
テムによれば、盗難モード実行手段の実行状態における
警報動作を、車両に設けられたホーンを警報手段として
動作させるようにしたので、車両近傍に居る第三者に、
例えばホーンを断続鳴動させることにより通常と異なる
動作音を発生させることで、盗難による異常状態が発生
していることを確実に知らしめることができると共に、
別途に警報手段を設ける必要がなく安価に成し得るとい
う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】制御装置の制御内容を各モード実行手段の移行
関係に対応して概略的に示す移行説明図
【図3】セキュリティシステムのメインプログラムのフ
ローチャート
【図4】停車モードルーチンのフローチャート
【図5】移行待機モードルーチンのフローチャート
【図6】警戒モードルーチンのフローチャート
【図7】盗難モードルーチンのフローチャート
【図8】再セットモードルーチンのフローチャート
【図9】走行モードルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1は制御装置(移行制御手段、停車モード実行手段、移
行待機モード実行手段、警戒モード実行手段、盗難モー
ド実行手段、再セットモード実行手段、走行モード実行
手段)、2はリモートキー、2aはキープレート(キ
ー)、2bはキーグリップ、5は受信装置(電気的コー
ド信号読取装置)、6はキーポジションスイッチ、7は
イグニッションスイッチ、8は入力回路、9はシャッタ
スイッチ、10はキー回転スイッチ(機械的コード信号
読取装置)、11はロックポジションスイッチ、12は
ドアロック機構、13はドアカーテシスイッチ、14は
トランクカーテシスイッチ(コンパートメントドアスイ
ッチ)、15はエンジンフードカーテシスイッチ(コン
パートメントドアスイッチ)、16は侵入センサ、17
は侵入センサスイッチ、18はインジケータ、19はポ
ジションランプ(警報手段)、20はテールランプ(警
報手段)、21はホーン(報知手段、警報手段)、22
はスタータリレー、23はキーコイル、24はEEPR
OM(不揮発性の記憶手段)、25はクロック発生回
路、26は定電圧回路、27は車載バッテリである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 隆司 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアキーシリンダに挿入して回動するこ
    とによりドアロック機構のロックおよびアンロック動作
    が可能なキーと、空中伝播信号によるロック信号あるい
    はアンロック信号を送信して前記ドアロック機構をロッ
    ク動作あるいはアンロック動作させることが可能なリモ
    ートキーと、前記ドアキーシリンダに設けられシャッタ
    の開閉状態を検出するシャッタスイッチと、前記ドアキ
    ーシリンダに設けられシリンダの回転動作を検出するド
    アキー回転スイッチと、前記ドアロック機構のロック,
    アンロック状態を検出するロックポジションスイッチ
    と、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ
    と、車両用コンパートメントドアの開閉状態を検出する
    コンパートメントドアスイッチと、車内への物体の侵入
    を検出する侵入センサとを具備した車両において、 前記リモートキーからのアンロック信号を受けると前記
    ドアロック機構にアンロック動作させる停車モード実行
    手段と、 この停車モード実行手段の実行状態から移行された後所
    定時間が経過するまでの間に、前記ドアカーテシスイッ
    チが前記ドアの開状態を検出した場合、あるいは、前記
    コンパートメントドアスイッチが開状態を検出した場合
    に、報知手段に報知動作を行わせる移行待機モード実行
    手段と、 前記侵入センサに検出動作を行わせて車内への物体の侵
    入を検出する警戒モード実行手段と、 警報手段に警報動作を行わせる盗難モード実行手段と、 前記停車モード実行手段,移行待機モード実行手段,警
    戒モード実行手段および盗難モード実行手段の各モード
    実行手段間の移行を制御する移行制御手段とを具備し、 前記移行制御手段は、 前記停車モード実行手段の実行状態において、前記リモ
    ートキーからロック信号を受けたときに、前記ドアロッ
    ク機構にロック動作を行わせ、このとき、前記ドアカー
    テシスイッチが全ドアの閉状態を検出し、前記ロックポ
    ジションスイッチがロック状態を検出し、且つ、前記コ
    ンパートメントドアスイッチが閉状態を検出した場合
    に、前記警戒モード実行手段の実行状態に移行させ、 前記停車モード実行手段の実行状態において、前記リモ
    ートキーからロック信号を受けたときに、前記ドアロッ
    ク機構にロック動作を行わせ、このとき、前記ドアカー
    テシスイッチが全ドアの閉状態を検出し、前記ロックポ
    ジションスイッチが閉状態を検出し、且つ、前記コンパ
    ートメントドアスイッチが開状態を検出した場合、ある
    いは、前記リモートキー以外の手段により前記ドアロッ
    ク機構がロック動作されたときに、前記ドアカーテシス
    イッチが全ドアの閉状態を検出し、前記ロックポジショ
    ンスイッチが閉状態を検出した場合に、前記移行待機モ
    ード実行手段の実行状態に移行させ、 前記移行待機モード実行手段の実行状態において、前記
    停止モード実行手段の実行状態からの移行が前記リモー
    トキーの操作によるときには前記コンパートメントドア
    スイッチが閉状態を検出した場合、また、前記停止モー
    ド実行手段の実行状態からの移行が前記リモートキー以
    外の手段によるときには前記ドアカーテシスイッチが全
    ドアの閉状態を検出するのに応じて前記ドアロック機構
    にロック動作を行わせてそのとき前記ロックポジション
    スイッチが閉状態を検出し且つ前記コンパートメントド
    アスイッチが閉状態を検出した場合に、前記警戒モード
    実行手段の実行状態に移行させ、 前記移行待機モード実行手段の実行状態において、前記
    リモートキーからアンロック信号を受けた場合に、前記
    ドアロック機構にアンロック動作を行わせると共に前記
    停車モード実行手段の実行状態に移行させ、 前記警戒モード実行手段の実行状態において、前記ドア
    カーテシスイッチが前記ドアのうちの少なくともひとつ
    の開状態を検出した場合、前記侵入センサが車内への物
    体侵入を検出した場合、前記シャッタスイッチが閉検出
    状態で前記ドアキー回転スイッチが回転検出したりある
    いは前記ロックポジションスイッチがアンロック状態を
    検出した場合、前記シャッタスイッチが開状態を検出し
    てから所定時間経過しても前記ドアキー回転スイッチが
    回転検出しない場合のいずれかの場合に該当するとき
    に、前記盗難モード実行手段の実行状態に移行させるよ
    うに構成したことを特徴とする車両のセキュリティシス
    テム。
  2. 【請求項2】 ドアキーシリンダに挿入して回動するこ
    とによりドアロック機構のロックおよびアンロック動作
    が可能なキーと、空中伝播信号によるロック信号あるい
    はアンロック信号を送信して前記ドアロック機構をロッ
    ク動作あるいはアンロック動作させることが可能なリモ
    ートキーと、前記ドアキーシリンダに設けられシャッタ
    の開閉状態を検出するシャッタスイッチと、前記ドアキ
    ーシリンダに設けられシリンダの回転動作を検出するド
    アキー回転スイッチと、前記ドアロック機構のロック,
    アンロック状態を検出するロックポジションスイッチ
    と、ドアの開閉状態を検出するドアカーテシスイッチ
    と、車両用コンパートメントドアの開閉状態を検出する
    コンパートメントドアスイッチと、車内への物体の侵入
    を検出する侵入センサとを具備した車両において、 前記リモートキーからのアンロック信号を受けると前記
    ドアロック機構にアンロック動作させる停車モード実行
    手段と、 前記侵入センサに検出動作を行わせて車内への物体の侵
    入を検出する警戒モード実行手段と、 警報手段に警報動作を行わせる盗難モード実行手段と、 前記侵入センサに検出動作を行わせて車内への物体の侵
    入を検出し、その検出回数が所定回数に達するとその侵
    入センサの検出動作を停止する再セットモード実行手段
    と、 前記停車モード実行手段,警戒モード実行手段,盗難モ
    ード実行手段および前記再セットモード実行手段の各モ
    ード実行手段間の移行を制御する移行制御手段とを具備
    し、 前記移行制御手段は、 前記停車モード実行手段の実行状態において、前記リモ
    ートキーからロック信号を受けたときに、前記ドアロッ
    ク機構にロック動作を行わせ、このとき、前記ドアカー
    テシスイッチが全ドアの閉状態を検出し、前記ロックポ
    ジションスイッチが閉状態を検出し、且つ、前記コンパ
    ートメントドアスイッチが閉状態を検出した場合に、前
    記警戒モード実行手段の実行状態に移行させ、 前記警戒モード実行手段の実行状態において、前記ドア
    カーテシスイッチが前記ドアのうちの少なくともひとつ
    の開状態を検出した場合、前記侵入センサが車内への物
    体侵入を検出した場合、前記シャッタスイッチが閉検出
    状態で前記ドアキー回転スイッチが回転検出したりある
    いは前記ロックポジションスイッチがアンロック状態を
    検出した場合、前記シャッタスイッチが開状態を検出し
    てから所定時間経過しても前記ドアキー回転スイッチが
    回転検出しない場合のいずれかの場合に該当するとき
    に、前記盗難モード実行手段の実行状態に移行させ、 前記盗難モード実行手段による実行後に、前記カーテシ
    スイッチが全ドアの閉状態を検出している場合に、前記
    ドアロック機構にロック動作を行なわせると共に、前記
    再セットモード実行手段の実行状態に移行させ、 前記再セットモード実行手段の実行状態において、前記
    ドアカーテシスイッチが前記ドアのうちの少なくともひ
    とつの開状態を検出した場合、あるいは、前記侵入セン
    サが車内への物体侵入を検出した場合に、前記盗難モー
    ド実行手段の実行状態に移行させ、 前記再セットモード実行手段の実行状態において、前記
    リモートキーからアンロック信号を受けた場合に、前記
    ドアロック機構にアンロック動作を行なわせると共に前
    記停車モード実行手段の実行状態に移行させるように構
    成したことを特徴とする車両のセキュリティシステム。
  3. 【請求項3】 前記キーが前記ドアキーシリンダに挿入
    された状態で、ロック側およびアンロック側への回動操
    作の組み合わせにより入力される機械的コード信号をあ
    らかじめ設定された機械的コードと照合して一致したと
    きに機械的コード一致検出信号を出力する機械的コード
    信号読取装置を具備し、 前記移行制御手段は、 前記移行待機モード実行手段,前記警戒モード実行手段
    の実行状態あるいは前記盗難モード実行手段の実行後の
    いずれかにおいて、前記機械的コード信号読取装置が機
    械的コード一致検出信号を出力した場合に、前記停車モ
    ード実行手段の実行状態に移行させることを特徴とする
    請求項1記載の車両のセキュリティシステム。
  4. 【請求項4】 前記キーが前記ドアキーシリンダに挿入
    された状態で、ロック側およびアンロック側への回動操
    作の組み合わせにより入力される機械的コード信号をあ
    らかじめ設定された機械的コードと照合して一致したと
    きに機械的コード一致検出信号を出力する機械的コード
    信号読取装置を具備し、 前記移行制御手段は、 前記前記警戒モード実行手段,前記再セットモード実行
    手段の実行状態あるいは前記盗難モード実行手段の実行
    後のいずれかにおいて、前記機械的コード信号読取装置
    が機械的コード一致検出信号を出力した場合に、前記停
    車モード実行手段の実行状態に移行させることを特徴と
    する請求項2記載の車両のセキュリティシステム。
  5. 【請求項5】 イグニッションキーシリンダの回動位置
    を検出するイグニッションスイッチと、 前記キーに一体に設けられ、該キーが前記イグニッショ
    ンキーシリンダに挿入された状態で電気的コード信号を
    発信可能な電気的コード信号出力手段と、 前記キーが前記イグニッションキーシリンダに挿入回動
    された状態で前記電気的コード信号出力手段からの電気
    的コード信号を受信すると、あらかじめ記憶された電気
    的コードと照合して一致したときに電気的コード一致検
    出信号を出力する電気的コード信号読取装置と、 前記イグニッションスイッチがオンあるいはスタートの
    回動位置を検出した場合に、エンジン始動可能な状態に
    する走行モード実行手段とを備え、 前記移行制御手段は、 前記警戒モード実行手段の実行状態において、前記キー
    による前記電気的コード信号が入力され且つ電気的コー
    ド信号読取装置が電気的コード一致信号を出力しない場
    合に、前記盗難モード実行手段の実行状態に移行させ、 前記停車モード実行手段,前記移行待機モード実行手
    段,前記警戒モード実行手段の実行状態あるいは前記盗
    難モード実行手段の実行後のいずれかにおいて、前記電
    気的コード信号読取装置が電気的コード一致検出信号を
    出力した場合に、前記走行モード実行手段の実行状態に
    移行させることを特徴とする請求項1または3記載の車
    両のセキュリティシステム。
  6. 【請求項6】 前記キーに一体に設けられ、該キーが前
    記イグニッションキーシリンダに挿入された状態で電気
    的コード信号を発信可能な電気的コード信号出力手段
    と、 前記キーが前記イグニッションキーシリンダに挿入回動
    された状態で前記電気的コード信号出力手段からの電気
    的コード信号を受信すると、あらかじめ記憶された電気
    的コードと照合して一致したときに電気的コード一致検
    出信号を出力する電気的コード信号読取装置とを備え、 前記移行制御手段は、 前記警戒モード実行手段の実行状態において、前記キー
    による前記電気的コード信号が入力され且つ電気的コー
    ド信号読取装置が電気的コード一致信号を出力しない場
    合に、前記盗難モード実行手段の実行状態に移行させ、 前記停車モード実行手段,前記再セットモード実行手
    段,前記警戒モード実行手段の実行状態あるいは前記盗
    難モード実行手段の実行後のいずれかにおいて、前記電
    気的コード信号読取装置が電気的コード一致検出信号を
    出力した場合に、前記走行モード実行手段の実行状態に
    移行させることを特徴とする請求項2または4記載の車
    両のセキュリティシステム。
  7. 【請求項7】 前記盗難モード実行手段は、前記警報動
    作を実施したときにこれを記憶する不揮発性の記憶手段
    を備え、 前記移行制御手段は、電源が投入された直後において、
    前記記憶手段に警報動作を実施したことが記憶されてい
    る場合には、前記盗難モード実行手段の実行状態に移行
    させ、警報動作の実施が記憶されていない場合には、前
    記停車モード実行手段の実行状態に移行させることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の車両
    のセキュリティシステム。
  8. 【請求項8】 前記報知手段は、前記車両に設けられた
    ホーンを動作させることで報知動作を行うことを特徴と
    する請求項1、3または5記載の車両のセキュリティシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記警報手段は、前記車両に設けられた
    補助ランプを点滅動作させることで警報動作を行うこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記
    載の車両のセキュリティシステム。
  10. 【請求項10】 前記警報手段は、前記車両に設けられ
    たホーンを動作させることで警報動作を行うことを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の車
    両のセキュリティシステム。
JP19713593A 1993-08-09 1993-08-09 車両のセキュリティシステム Expired - Fee Related JP2823487B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19713593A JP2823487B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 車両のセキュリティシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19713593A JP2823487B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 車両のセキュリティシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0747926A true JPH0747926A (ja) 1995-02-21
JP2823487B2 JP2823487B2 (ja) 1998-11-11

Family

ID=16369340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19713593A Expired - Fee Related JP2823487B2 (ja) 1993-08-09 1993-08-09 車両のセキュリティシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2823487B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006046556A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 International Business Machines Corporation 盗難防止機能を備えた電子機器、制御方法、及び制御プログラム
CN109435895A (zh) * 2018-12-27 2019-03-08 洛阳北方易初摩托车有限公司 一种新能源汽车用中控锁控制装置
CN110593659A (zh) * 2019-10-14 2019-12-20 苏州琨山智能科技有限公司 门锁状态智能监控系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006046556A1 (ja) * 2004-10-27 2006-05-04 International Business Machines Corporation 盗難防止機能を備えた電子機器、制御方法、及び制御プログラム
CN109435895A (zh) * 2018-12-27 2019-03-08 洛阳北方易初摩托车有限公司 一种新能源汽车用中控锁控制装置
CN110593659A (zh) * 2019-10-14 2019-12-20 苏州琨山智能科技有限公司 门锁状态智能监控系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2823487B2 (ja) 1998-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6639511B2 (en) Anti-theft system for vehicles having remote-controlled engine starting function
US6144315A (en) Remote control system suitable for a vehicle and having remote transmitter verification and code reset features
JP2823491B2 (ja) 車両用盗難防止装置
US7859129B2 (en) Vehicle antitheft device and control method of a vehicle
JP4213677B2 (ja) パワードアを備えた車両用盗難防止装置
JP3503614B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP2823487B2 (ja) 車両のセキュリティシステム
JP2871413B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP2006199268A (ja) 盗難防止装置
JPH1067302A (ja) 車両用防盗装置
JP2007022178A (ja) 車両用盗難防止装置および車両ウィンドーの透過率制御方法
JPH1044937A (ja) 車両用盗難防止装置
JP2871411B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP4323490B2 (ja) 盗難防止装置
JP2871412B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JP3055372B2 (ja) 車両用キーシリンダの異常検出装置
JPH0747928A (ja) 車両用盗難防止装置
JPH0911858A (ja) 車両用アラームシステム
JPH0746589Y2 (ja) 車両用盗難警報装置
JPH0744516Y2 (ja) 車両用盗難警報装置
JPH0611256Y2 (ja) 自動車用盗難防止装置
JP2613817B2 (ja) 車両用盗難防止装置
JPS6337742B2 (ja)
JPH06144158A (ja) 車両用盗難防止装置
CN116714548A (zh) 防盗模式在智能车机上的控制显示方法、控制系统及车辆

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080904

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090904

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100904

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110904

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees