JPH0747842Y2 - 回転式電子部品 - Google Patents

回転式電子部品

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JPH0747842Y2
JPH0747842Y2 JP1989120520U JP12052089U JPH0747842Y2 JP H0747842 Y2 JPH0747842 Y2 JP H0747842Y2 JP 1989120520 U JP1989120520 U JP 1989120520U JP 12052089 U JP12052089 U JP 12052089U JP H0747842 Y2 JPH0747842 Y2 JP H0747842Y2
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JP
Japan
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case
sliding
sliding type
protrusion
substrate
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JP1989120520U
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JPH0359607U (ja
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泰俊 加来
篤志 播
修 野村
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帝国通信工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転式可変抵抗器や回転式スイッチ等の回転
式電子部品に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、合成樹脂製の摺動型物をケースと基板の間に回転
可能に保持し、該摺動型物の下面に取り付けた金属製の
摺動子を前記基板の上面に形成した抵抗体パターンと集
電パターンに摺接せしめ、該摺動型物を回転させること
によって基板上の抵抗体パターンと集電パターンの間の
抵抗値を変化させる構造の回転式可変抵抗器が開発され
使用されている。
ところで、この種の回転式可変抵抗器を例えばオーディ
オ用の音量調整用ボリュームとして用いた場合、その摺
動型物が所定の位置に確実に停止できるように該摺動型
物には所定の回転抵抗が必要である。また一方ではこの
摺動型物を回転したときの回転感覚としていわゆるねば
りが要求されることがある。
ここで第6図は摺動型物の回転にねばりを与えるように
構成した従来の回転式可変抵抗器を示す側断面図であ
る。
同図に示すようにこの回転式可変抵抗器は、合成樹脂製
の摺動型物本体801の上面から操作用つまみ802を突出さ
せるとともにその下面に金属製の摺動子85を取り付けた
摺動型物80と、該摺動型物80の上面を覆うように被せら
れる金属製のケース81と、摺動型物80の下面に配置され
前記摺動子85に摺接する抵抗体パターンと集電パターン
を形成した基板83と、ケース81の操作用つまみ802を突
出させる部分に取り付けられたグリス保持具87とを具備
して構成されている。
そして摺動型物80はケース81と基板83に回転可能に支持
されているので、操作用つまみ802を回転すれば、摺動
子85が基板83上に形成したパターン上を摺動し、その抵
抗値が変化するのである。
なおここで、グリス保持具87の内側に形成した凹部871
にはグリスが充填されている。このためこの操作用つま
み802を回転すると、このグリスと操作用つまみ802の側
面との間に抵抗が生じ、その回転にいわゆるねばりが生
じる。従ってその操作感覚が向上するのである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながらこのような従来の回転式可変抵抗器にあっ
ては、グリス保持具87という特別の部品が必要となるば
かりか、このグリス保持具87と操作用つまみ802の間に
グリスを充填する作業が必要になるという問題があっ
た。
またこのグリスは凹部871の外に露出する場合があり、
この場合は露出したグリスの一部が摺動子85に付着し、
該摺動子85と基板83上のパターンとの間の良好な接触が
阻害されるという問題点もあった。
また摺動型物本体801をケース81内に組み込んで基板83
を取り付けて回転式電子部品が出来上がるのだが、各構
成部品の寸法のバラツキ及び組み込んだ際の取り付けの
バラツキにより、操作用つまみ802を回転する際の回転
トルクに変動が生じたり、操作用つまみ802に上下方向
(基板83に対して垂直方向)へのガタが生じたりする恐
れもあった。
本考案は、上述の点に鑑みてなされたものでありその目
的は、グリスを使用しなくても操作用つまみの回転にこ
れと同様なねばりを生じさせることができてその操作感
覚が良好となり、また操作用つまみを回転する際の回転
トルクを均一にでき、さらに操作用つまみの上下方向へ
のガタも生じない回転式電子部品を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため本考案は、合成樹脂製の摺動
型物本体の上面から操作用つまみを突出させるとともに
その下面に金属製の摺動子を取り付けた摺動型物を具備
し、該摺動型物の摺動型物本体をケースと基板の間に回
転可能に保持した構造の回転式電子部品において、前記
摺動型物本体の上面の操作用つまみの回転中心軸に対し
て軸対称となる位置に2以上であって所定の力が加わる
とたわんで傾く幅と厚みの突起を設け、一方前記ケース
の下面には該突起の突出方向に対して斜めに傾斜する傾
斜面を有する円周状の溝を設け、前記摺動型物本体の突
起を前記ケースの溝内の傾斜面に圧接させて、該突起を
たわめて傾けたままの状態で前記ケースを基板に固定す
るように構成した。
〔作用〕
上記の如く回転式電子部品を構成することにより、摺動
型物に設けた突起の先端は溝内の傾斜面に圧接されて傾
けられた状態となる。このため突起はケースの溝の傾斜
面を弾発することとなる。
そしてこの摺動型物の操作用つまみを回転すると、突起
も溝の傾斜面を弾発しながら回転するので、操作用つま
みの回転に抵抗を生じさせるが、その抵抗はねばりのあ
る抵抗となる。
つまみ、グリス等の特別の材料を用いなくても、操作用
つまみの回転にねばりのある抵抗を与えることができる
ので、その組立てが簡単となり、部品点数も削減でき、
低コスト化が図れるばかりか、グリスの一部が摺動子に
付着することもなく製品の品質を向上させることができ
る。
また突起は所定の力が加わるとたわんで傾くと幅と厚み
に形成され且つケースを基板に固定した際にケースの溝
内の傾斜面に圧接されてたわめて傾けられた状態に保持
される構造なので、たとえ突起の傾斜面への圧接点が回
転軸方向に向かって多少変動したとしても、これに応じ
て突起の傾き角度が多少変動するだけであって回転トル
クの変動は少ない。つまり本考案によれば、たとえこの
回転式電子部品を組み立てた際に各構成部品の回転軸方
向の寸法のバラツキや組立て誤差が生じても、そのバラ
ツキは突起の傾き角度が変動することにより吸収され、
従って操作用つまみの回転トルクの変動が小さく、まし
てや突起が傾斜面から離れることはないので操作つまみ
に回転軸方向のガタが生じる恐れは全くなくなる。
また該突起は操作用つまみの回転中心軸に対して複数個
軸対称に設けられているので、操作用つまみを回転させ
る際の突起による抵抗は回転中心軸を中心にバランスが
とれ、該抵抗がいずれか一方の部分に偏ることなく、こ
れによって操作用つまみの回転トルクは一定でバランス
のとれた操作し易いものとなる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案にかかる回転式電子部品を回転式可変抵
抗器に適用した1実施例を示す側断面図である。
同図に示すようにこの回転式可変抵抗器1は、摺動型物
3と、ケース5と、基板付き筐体7と、摺動子9によっ
て構成されている。
以下各構成部品について詳細に説明する。
ここで第2図はケース5を示す図であり、同図(a)は
側面図、同図(b)は底面図である。
同図及び第1図に示すようにケース5は、合成樹脂で構
成され、その中央部には下記する摺動型物3の操作用つ
まみ33を回転自在に挿通するための穴51が設けられてい
る。また該ケース5の下面には、円周状の溝53が設けら
れている。この溝53の内部には第1図に示すように、下
記する摺動型物3の突起311の突出方向と斜めに当接す
る傾斜面531が形成されている。またケース5の下面の
穴51の近傍には、下記する摺動型物3の係合突起313と
当接して摺動型物3の回転を制限する係合突起533が設
けられている。
次に第3図は摺動型物3を示す図であり、同図(a)は
平面図、同図(b)は側面図である。
同図及び第1図に示すように、この摺動型物3は合成樹
脂で構成され、略円板状に形成された摺動型物本体31と
該摺動型物本体31の中央部から上方向に突出する略円柱
状の操作用つまみ33とによって構成されている。この摺
動型物本体31の上面の外周辺近傍には、該摺動型物本体
31から上方向に向かって突出する4つの突起311が設け
られている。これらの突起311は所定の力が加わったと
きに傾くことができる程度の幅及び厚みに構成されてい
る。またこの摺動型物本体31の上面には、前記係合突起
533と当接する係合突起313が設けられている。
一方摺動型物本体31の下面には、第1図に示すように、
下記するフレキシブル基板73上に設けた抵抗体パターン
と集電パターンに摺接する金属製の摺動子8が取り付け
られるとともに、その中央部には穴35が設けられてい
る。
第4図は基板付き筐体7を示す平面図である。
同図及び第1図に示すようにこの基板付き筐体7は、合
成樹脂フィルムの上面に抵抗体パターン731と、集電パ
ターン733と、前記抵抗体パターン731の中間部から取出
した中間タップパターン735を形成したフレキシブル基
板73を、合成樹脂からなる筐体71内にインサート成形し
て構成されている。またこの基板付き筐体7の略中央部
には突起711が突出している。
またこのフレキシブル基板73の各パターンの端部には、
金属端子75が取り付けられている。この金属端子75のフ
レキシブル基板73への固定は、この金属端子75をフレキ
シブル基板73の各パターンの端部上に載置し、その上に
端子固定用フィルム77を載置し、金属端子75と金属端子
75の間の部分における前記フレキシブル基板73と端子固
定用フィルム77を熱溶着して行なう。
なおこの筐体71へのフレキシブル基板73のインサート方
法、及びフレキシブル基板73への金属端子75の固定方法
は、例えば特開昭64-50504号公報に詳細に記載されてい
る。
次にこの回転式可変抵抗器1の組立て方法を説明する。
まず第1図に示すように、フレキシブル基板73上に摺動
子9を取り付けた摺動型物3を載置する。このとき筐体
71に設けた突起711は、摺動型物3に設けた穴35に回動
自在に挿入される。
次にこの摺動型物3の上からケース5を被せ、その下端
を前記筐体71に固定する。
このとき、摺動型物3に設けた突起311はケース5に設
けた溝53に入り込み、溝53内の傾斜面531に圧接される
が、このとき突起311の先端はこの傾斜面531によって傾
けられた状態となる。このため突起311はケース5の溝5
3の傾斜面を弾発することとなる。
そしてこの摺動型物3の操作用つまみ33を回転すると、
突起311も溝53の傾斜面を弾発しながら回転するので、
操作用つまみ33の回転に抵抗を生じさせるが、その抵抗
はねばりのある抵抗となるのである。
なお第5図はこのようにして組み立てた回転式可変抵抗
器1に横断面が略コ字状の金属製のアース板11を取り付
けた状態を示す斜視図である。なおアース板11に必ずし
も必要ではない。
以上本考案に係る回転式電子部品の一実施例を詳細に説
明したが、本考案はこれに限定されるものではなく種々
の変形が可能であり、例えば突起311の数は4つに限定
されるものではなく、1以上の数であれば幾つ設けても
よい。またフレキシブル基板は通常の硬質基板で構成し
てもよい。またケースや摺動型物等の各構成部品の構造
・形状も種々の変更が可能であることは言うまでもな
い。また本考案は回転式可変抵抗器に限定されるもので
はなく、例えば回転式スイッチ等の他の回転式電子部品
に適用できることは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明したように、本考案に係る回転式電子部
品によれば、グリス等の特別の材料を用いなくても、操
作用つまみの回転にねばりのある抵抗を与えることがで
きるので、その組立てが簡単となり、部品点数も削減で
き、低コスト化が図れるばかりか、グリスの一部が摺動
子に付着することもないので、製品の品質を向上させる
ことができるという優れた効果を有する。
また突起は所定の力が加わるとたわんで傾く幅と厚みに
形成され且つケースを基板に固定した際にケースの溝内
の傾斜面に圧接されてたわめて傾けられた状態に保持さ
れる構造なので、たとえ突起の傾斜面への圧接点が回転
軸方向に向かって多少変動したとしても、これに応じて
突起の傾き角度が多少変動するだけであって回転トルク
の変動は少ない。つまり本考案によれば、たとえこの回
転式電子部品を組み立てた際に各構成部品の回転軸方向
の寸法のバラツキや組立て誤差が生じても、そのバラツ
キは突起の傾き角度が変動することにより吸収され、従
って操作用つまみの回転トルクの変動が小さく、まして
や突起が傾斜面から離れることはないので操作つまみに
回転軸方向のガタが生じる恐れは全くなくなる。
また突起は操作用つまみの回転中心軸に対して複数個軸
対称に設けられているので、操作用つまみの回転トルク
は均一でバランスのとれた操作し易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる回転式電子部品を回転式可変抵
抗器に適用した1実施例を示す側断面図、第2図はケー
ス5を示す図、第3図は摺動型物3を示す図、第4図は
基板付き筐体7を示す平面図、第5図は回転式可変抵抗
器1にアース板11を取り付けた状態を示す斜視図、第6
図は従来の回転式可変抵抗器を示す側断面図である。 図中、……1……回転式可変抵抗器、3……摺動型物、
31……摺動型物本体、311……突起、33……操作用つま
み、5……ケース、53……溝、531……傾斜面、7……
基板付き筐体、73……フレキシブル基板、9……摺動
子、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製の摺動型物本体の上面から操作
    用つまみを突出させるとともにその下面に金属製の摺動
    子を取り付けた摺動型物を具備し、該摺動型物の摺動型
    物本体をケースと基板の間に回転可能に保持した構造の
    回転式電子部品において、 前記摺動型物本体の上面の操作用つまみの回転中心軸に
    対して軸対称となる位置に2以上であって所定の力が加
    わるとたわんで傾く幅と厚みの突起を設け、一方前記ケ
    ースの下面には該突起の突出方向に対して斜めに傾斜す
    る傾斜面を有する円周状の溝を設け、 前記摺動型物本体の突起を前記ケースの溝内の傾斜面に
    圧接させて、該突起をたわめて傾けたままの状態で前記
    ケースを基板に固定したことを特徴とする回転式電子部
    品。
JP1989120520U 1989-10-12 1989-10-12 回転式電子部品 Expired - Fee Related JPH0747842Y2 (ja)

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JPH0359607U JPH0359607U (ja) 1991-06-12
JPH0747842Y2 true JPH0747842Y2 (ja) 1995-11-01

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59210611A (ja) * 1984-05-02 1984-11-29 松下電器産業株式会社 可変抵抗器
JPS62216124A (ja) * 1986-03-17 1987-09-22 松下電器産業株式会社 切替スイツチ

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JPH0359607U (ja) 1991-06-12

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