JPH0747834B2 - セラミック上への電気めっき方法 - Google Patents

セラミック上への電気めっき方法

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JPH0747834B2
JPH0747834B2 JP15980791A JP15980791A JPH0747834B2 JP H0747834 B2 JPH0747834 B2 JP H0747834B2 JP 15980791 A JP15980791 A JP 15980791A JP 15980791 A JP15980791 A JP 15980791A JP H0747834 B2 JPH0747834 B2 JP H0747834B2
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electroplating
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一三 坂本
友二 下村
太一 仲村
建 荒木
佳三 中川
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中小企業事業団
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック上への電気め
っき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックに対し電気めっきを施す方法
としては、セラミックが非導電性であるため、まずセラ
ミックを常法に従って脱脂、エッチングした後、金属パ
ラジウム核をセラミック上に析出付着させる活性化処理
を行い、次いで無電解銅もしくはニッケルめっきを行っ
て金属パラジウム核上に無電解めっき皮膜を形成し、こ
のようにセラミックを導電化した後に電気めっきを施す
方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気めっきに
際し、無電解めっき皮膜の膜厚は一般に薄いので、被め
っき物である無電解めっき皮膜形成セラミックを支持す
るラックの接点付近でめっき薄膜のジュール熱による焼
損が生じる。このため、ラック接点数を多く取ることに
より焼損を防止することが行われるが、ラック接点数を
多くとることは接点跡が多く残るという欠点が生じる
上、ラックの設計も複雑化し、コスト高になる。また、
下地の無電解めっき皮膜の膜厚を厚くすることによって
も焼損を防止し得るものの、かかる解決手段は非能率的
である。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
下地に無電解めっき皮膜が形成されたセラミックをラッ
クの接点数を少なくする場合でも焼損を生じることなく
効率よく電気めっきを行うことができるセラミック上へ
の電気めっき方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記目
的を達成するため、セラミック上に無電解めっき皮膜を
形成し、その上に電気めっきを施す方法において、電気
めっきの初期に小電流を流し、所定の膜厚に電気めっき
皮膜が形成された後、電流を増加して電気めっきを行う
ようにしたものである。
【0006】本発明によれば、電気めっきの通電におい
て上記のようなソフトスタートを行い、電気めっきの初
めは膜抵抗が大きいので電流を小さくし、膜圧が厚くな
ってから電流を大きく流すようにしたもので、接点数が
少なくともジュール熱による焼損が生じず、また接点数
を少なくし得るので接点跡を少なくすることができる
上、ラックの設計も簡単化し、しかも本発明の方法は電
気めっきの電流をコントロールするだけなのでめっき操
作も容易なものである。
【0007】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明のセラミック上への電気めっき方法は、まず常法に従
ってセラミック上に脱脂、エッチング、活性化処理を施
した後、無電解めっきを行う。
【0008】この場合、脱脂、エッチングの処理液、処
理条件は通常と同様でよい。また、活性化処理は、セラ
ミック上に無電解めっきの析出核となる金属パラジウム
核を付着する処理で、この処理も公知の処理液、処理条
件が採用される。
【0009】無電解めっきは、無電解銅めっきでも無電
解ニッケルめっきでもよく、その浴組成、めっき条件は
公知の浴組成、条件とし得るが、めっき膜厚は0.1〜
2μmとすることが好ましい。
【0010】本発明は、このようにしてセラミックに無
電解めっき皮膜を形成し、導電化した後、電気めっきを
施す。この場合、電気めっきの種類は制限されず、銅め
っき、ニッケルめっき等が挙げられ、公知の浴組成、め
っき条件でめっきが行われるが、本発明においては、ま
ずめっき初期において小電流を流し、所定の膜厚に電気
めっき皮膜が形成された後、電流を増化するものであ
る。
【0011】この場合、かかる電流付与方法としては、
図1に示すように、最終電流密度Pの1/10以下の電
流密度Qから出発し、漸次最終電流密度Pになるように
直線的(A)、凹状曲線的(B)又は凸状曲線的(C)
に電流を増加する方法、或いは最終電流密度Pの1/4
〜1/3の電流密度Rに所定時間保持する(D)方法等
を採用することができる。ここで、最終電流密度Pに至
る時間T又はT’は、めっき膜厚が3〜10μm、特に
3〜5μmとなるように選定される。
【0012】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に示すが、
本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0013】[実施例]セラミック板(100×100
mm)を下記工程に従って電気めっきした。 (1)脱脂 炭酸ナトリウム 4.0g/L トリポリりん酸ナトリウム 2.0g/L 水酸化ナトリウム 4.0g/L ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 2.0g/L ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 1.0g/L 60℃,5分 (2)水洗 (3)エッチング フッ化水素酸 10%HF 添加剤 100g/L 30℃,5分 (4)水洗 (5)超音波水洗 (6)活性化I(セラセンシ浴) 200ml/L 30℃,5分 (7)水洗 (8)活性化II(アクチセラ浴) 200ml/L 30℃,5分 (9)水洗 (10)活性化III(セラアクセ浴) 200ml/L 30℃,5分 (11)水洗 (12)無電解ニッケルめっき ナイコCER浴 90℃,15分 めっき膜厚 1.0μm (13)水洗 (14)電気銅めっき(硫酸銅めっき) 硫酸銅 70g/L 95%硫酸 180g/L 塩素イオン 80mg/L 添加剤 5ml/L 25℃,45分,陰極電流密度2.5A/dm2 (15)水洗 (16)乾燥 この場合、初期0A/dm2から10分で2.5A/d
2になるように直線的に電流を上げるように整流機を
調節し、図2に示すようにセラミック1の上下2箇所を
それぞれラック2の接点3で支持して電気銅めっきを行
った。
【0014】その結果、接点部に焼損が生ぜず、良好に
電気めっきが施された。
【0015】これに対し、初期から2.5A/dm2
電流を与えた場合は、接点部で焼け切れが生じ、めっき
ができなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、接点数が少なくともジ
ュール熱による焼損が生じず、また接点数を少なくし得
るので接点跡を少なくし得る上、ラックの設計も簡単化
し、しかも本発明の方法は電気めっきの電流をコントロ
ールするだけなのでめっき操作も容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電流増加態様を説明するグラフ
である。
【図2】実施例で採用したセラミックに対するラック支
持態様を示す正面図である。
【符号の説明】
1 セラミック 2 ラック 3 接点
フロントページの続き (72)発明者 荒木 建 大阪府枚方市出口1丁目5番1号 上村工 業株式会社中央研究所内 (72)発明者 中川 佳三 大阪府枚方市出口1丁目5番1号 上村工 業株式会社枚方工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック上に無電解めっき皮膜を形成
    し、その上に電気めっきを施す方法において、電気めっ
    きの初期に小電流を流し、所定の膜厚に電気めっき皮膜
    が形成された後、電流を増加して電気めっきを行うこと
    を特徴とするセラミック上への電気めっき方法。
JP15980791A 1991-06-04 1991-06-04 セラミック上への電気めっき方法 Expired - Lifetime JPH0747834B2 (ja)

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JPH05112893A JPH05112893A (ja) 1993-05-07
JPH0747834B2 true JPH0747834B2 (ja) 1995-05-24

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US6689686B2 (en) * 2001-09-27 2004-02-10 Texas Instruments Incorporated System and method for electroplating fine geometries

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JPH05112893A (ja) 1993-05-07

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