JPH0747521Y2 - バルコニー通路の可動式仕切り用収納装置 - Google Patents
バルコニー通路の可動式仕切り用収納装置Info
- Publication number
- JPH0747521Y2 JPH0747521Y2 JP4976592U JP4976592U JPH0747521Y2 JP H0747521 Y2 JPH0747521 Y2 JP H0747521Y2 JP 4976592 U JP4976592 U JP 4976592U JP 4976592 U JP4976592 U JP 4976592U JP H0747521 Y2 JPH0747521 Y2 JP H0747521Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- passage
- balcony
- storage
- partition
- holding frame
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- Emergency Lowering Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、高層住宅などのバル
コニー通路に取付けられ、日常は各住宅の仕切りと収納
庫として利用し、非常時には収納庫を動かして人間が避
難するための可動式の仕切り用収納装置に関するもので
ある。
コニー通路に取付けられ、日常は各住宅の仕切りと収納
庫として利用し、非常時には収納庫を動かして人間が避
難するための可動式の仕切り用収納装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、高層住宅等のバルコニー通路に取
付けられる仕切り板は、石膏ボードをアルミニウムや鉄
製の枠で取囲んで形成され、建屋に固定した状態で取付
けられる。
付けられる仕切り板は、石膏ボードをアルミニウムや鉄
製の枠で取囲んで形成され、建屋に固定した状態で取付
けられる。
【0003】この仕切り板は、非常時には石膏ボードを
打破って人が通過できる穴を形成し、バルコニー通路を
人間の避難通路として利用できるようにしている。
打破って人が通過できる穴を形成し、バルコニー通路を
人間の避難通路として利用できるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のようにバルコニ
ー通路は、緊急時の避難通路となるため、仕切り板の前
には物が置かれないように規制されるが、実際上は、住
宅内部の収納能力の不足等から、仕切り板の前に市販の
収納庫やその他の物が置かれる場合が多く、緊急時の人
間の通行に支障が生じやすい問題がある。
ー通路は、緊急時の避難通路となるため、仕切り板の前
には物が置かれないように規制されるが、実際上は、住
宅内部の収納能力の不足等から、仕切り板の前に市販の
収納庫やその他の物が置かれる場合が多く、緊急時の人
間の通行に支障が生じやすい問題がある。
【0005】また、仕切り板に使用される石膏ボードは
堅くて強度があるため、人間が通れる穴を形成するため
には長い時間がかかり、特に、子供や老人、障害者など
の力の弱いものにとっては、石膏ボードを打破ることが
非常に困難になる場合がある。
堅くて強度があるため、人間が通れる穴を形成するため
には長い時間がかかり、特に、子供や老人、障害者など
の力の弱いものにとっては、石膏ボードを打破ることが
非常に困難になる場合がある。
【0006】加えて、仕切り板の石膏ボードは、一度打
破ると新たに交換や補修をする必要があるため、修復の
ための手間やコストが多くかかる欠点もある。
破ると新たに交換や補修をする必要があるため、修復の
ための手間やコストが多くかかる欠点もある。
【0007】そこでこの考案は、上記従来の仕切り板が
有していた問題点を解決し、誰にでも容易に避難通路が
形成できると共に、生活の便利性のために有効な収納ス
ペースとして利用でき、しかもバルコニー周辺の美観を
良くすることにも役立つことができる仕切り用収納装置
を提供することを目的としている。
有していた問題点を解決し、誰にでも容易に避難通路が
形成できると共に、生活の便利性のために有効な収納ス
ペースとして利用でき、しかもバルコニー周辺の美観を
良くすることにも役立つことができる仕切り用収納装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案は、バルコニー通路に、その通路を張り出
し方向に遮閉する収納庫を上記張り出し方向に移動可能
となるように設け、この収納庫がバルコニー通路から外
向きに移動した時に人間が通過可能なすき間が形成され
るようにしたのである。
め、この考案は、バルコニー通路に、その通路を張り出
し方向に遮閉する収納庫を上記張り出し方向に移動可能
となるように設け、この収納庫がバルコニー通路から外
向きに移動した時に人間が通過可能なすき間が形成され
るようにしたのである。
【0009】また、この考案の第2の手段は、上記バル
コニー通路に、収納庫の移動量を収納庫が通路を遮閉す
る位置から脱落しない範囲で規制する保持枠を取付け、
その保持枠に、収納庫を仕切として機能する位置に固定
する固定装置と、この固定装置を解除した時に収納庫を
バルコニー通路から外向きに強制的に移動させる手段と
を設けたのである。
コニー通路に、収納庫の移動量を収納庫が通路を遮閉す
る位置から脱落しない範囲で規制する保持枠を取付け、
その保持枠に、収納庫を仕切として機能する位置に固定
する固定装置と、この固定装置を解除した時に収納庫を
バルコニー通路から外向きに強制的に移動させる手段と
を設けたのである。
【0010】
【作用】上記の構造においては、通常時は、収納庫でバ
ルコニー通路を塞いで仕切りとして利用し、非常時には
収納庫をバルコニー通路からずれた位置に移動させ、形
成されるすき間を避難通路として利用する。
ルコニー通路を塞いで仕切りとして利用し、非常時には
収納庫をバルコニー通路からずれた位置に移動させ、形
成されるすき間を避難通路として利用する。
【0011】また、上記第2の手段では、保持枠が収納
庫の脱落を防止し、また、固定装置による収納庫の固定
状態を解除すると、収納庫が強制的にバルコニー通路か
ら外向きに移動するため、確実に人間が通過できるすき
間を形成することができる。
庫の脱落を防止し、また、固定装置による収納庫の固定
状態を解除すると、収納庫が強制的にバルコニー通路か
ら外向きに移動するため、確実に人間が通過できるすき
間を形成することができる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0013】図1乃至図5に示すように、建物Aの外側
面に張り出したバルコニー通路1において、隣接する住
戸の境界部分に、上下方向の対の支柱3、4を備える保
持枠2が取付けられ、その保持枠2の内側に、仕切りと
なる収納庫5が取付けられている。
面に張り出したバルコニー通路1において、隣接する住
戸の境界部分に、上下方向の対の支柱3、4を備える保
持枠2が取付けられ、その保持枠2の内側に、仕切りと
なる収納庫5が取付けられている。
【0014】上記保持枠2は、両側の支柱3、4の内部
が樋6として利用され、固定部材7やボルト8を用いて
建物Aに固定される。
が樋6として利用され、固定部材7やボルト8を用いて
建物Aに固定される。
【0015】上記収納庫5は、バルコニー通路1をその
張り出し方向に遮閉する大きさで形成され、収納庫5の
側面の中央部に設けた凹所9に、保持枠2の一方の支柱
3が入り込むことによりバルコニー通路1の張り出す方
向に移動可能になっている。この凹所9の大きさは、支
柱3が凹所9の底部に接触するまで収納庫5が移動した
時に、収納庫5と保持枠2の他方の支柱4との間に人間
が通過可能なすき間10が形成されるような大きさに設
定されている。
張り出し方向に遮閉する大きさで形成され、収納庫5の
側面の中央部に設けた凹所9に、保持枠2の一方の支柱
3が入り込むことによりバルコニー通路1の張り出す方
向に移動可能になっている。この凹所9の大きさは、支
柱3が凹所9の底部に接触するまで収納庫5が移動した
時に、収納庫5と保持枠2の他方の支柱4との間に人間
が通過可能なすき間10が形成されるような大きさに設
定されている。
【0016】また、収納庫5の内部は、中央部に設けた
仕切り板11により仕切られ、バルコニー通路1に向き
合う収納庫5の両側面に、両開き式の扉12と取手13
が取付けられている。
仕切り板11により仕切られ、バルコニー通路1に向き
合う収納庫5の両側面に、両開き式の扉12と取手13
が取付けられている。
【0017】一方、上記保持枠2の下部には、収納庫5
を強制的にバルコニー通路1から外向きに移動させるた
めの傾斜板14、15が設置されている。この傾斜板1
4、15の上面は、バルコニー通路1の外側に向かって
低くなる傾斜面で形成され、収納庫5の下面は、その傾
斜板の上面に平行に傾斜する傾斜面となっている。ま
た、各傾斜板14、15と収納庫5の下面には、それぞ
れ回動可能な車輪16、17が取付けられ、この各車輪
16、17の案内により、収納庫5が自然に傾斜板1
4、15の上面をバルコニー通路1の外側に向かって横
滑りするようになっている。
を強制的にバルコニー通路1から外向きに移動させるた
めの傾斜板14、15が設置されている。この傾斜板1
4、15の上面は、バルコニー通路1の外側に向かって
低くなる傾斜面で形成され、収納庫5の下面は、その傾
斜板の上面に平行に傾斜する傾斜面となっている。ま
た、各傾斜板14、15と収納庫5の下面には、それぞ
れ回動可能な車輪16、17が取付けられ、この各車輪
16、17の案内により、収納庫5が自然に傾斜板1
4、15の上面をバルコニー通路1の外側に向かって横
滑りするようになっている。
【0018】また、各傾斜板14、15の間には、収納
庫5をバルコニー通路1の仕切りとして機能する位置に
固定するための固定装置18が設けられている。この固
定装置18は、図6に示すように、保持枠2の底部にピ
ン19を介してフック20を揺動可能に取付け、このフ
ック20をコイルバネ21によって常に一定に付勢し、
その付勢により起立したフック20を収納庫5下面に設
けた突起22に当接させて収納庫5を固定している。
庫5をバルコニー通路1の仕切りとして機能する位置に
固定するための固定装置18が設けられている。この固
定装置18は、図6に示すように、保持枠2の底部にピ
ン19を介してフック20を揺動可能に取付け、このフ
ック20をコイルバネ21によって常に一定に付勢し、
その付勢により起立したフック20を収納庫5下面に設
けた突起22に当接させて収納庫5を固定している。
【0019】また、上記フック20の下側には、各傾斜
板14、15の側面に取付けた解除レバー23、24と
連結する一対の反転板25、26が臨んでおり、解除レ
バー23、24のどちらか一方を回動操作すると、反転
板25、26が回動してフック20が反転し、収納庫5
の固定状態が解除されるようになっている。
板14、15の側面に取付けた解除レバー23、24と
連結する一対の反転板25、26が臨んでおり、解除レ
バー23、24のどちらか一方を回動操作すると、反転
板25、26が回動してフック20が反転し、収納庫5
の固定状態が解除されるようになっている。
【0020】なお、図5において保持枠2の上面と下面
に設けた突起27、28は、収納庫5と干渉してその移
動を止めるストッパーであり、収納庫5がバルコニー通
路1から脱落することを防止し、落下事故を無くすため
の安全装置として機能する。
に設けた突起27、28は、収納庫5と干渉してその移
動を止めるストッパーであり、収納庫5がバルコニー通
路1から脱落することを防止し、落下事故を無くすため
の安全装置として機能する。
【0021】上記の構造で成る実施例の仕切り用収納装
置においては、通常時は、収納庫5を固定装置18によ
り傾斜板14、15の上に固定し、隣接する住戸間の仕
切りとして利用する。また、収納庫5の扉12を開閉
し、収納庫内部を専用の収納スペースとして利用する。
置においては、通常時は、収納庫5を固定装置18によ
り傾斜板14、15の上に固定し、隣接する住戸間の仕
切りとして利用する。また、収納庫5の扉12を開閉
し、収納庫内部を専用の収納スペースとして利用する。
【0022】一方、非常時には、解除レバー23、24
を回動操作し、収納庫5の固定状態を解除する。これに
より、傾斜板14、15の傾斜と車輪16、17の案内
により収納庫5がバルコニー通路1の外側に移動し、収
納庫5と保持枠2の間に人間が通れるすき間10ができ
るので、そのすき間10を通って避難を行なう。
を回動操作し、収納庫5の固定状態を解除する。これに
より、傾斜板14、15の傾斜と車輪16、17の案内
により収納庫5がバルコニー通路1の外側に移動し、収
納庫5と保持枠2の間に人間が通れるすき間10ができ
るので、そのすき間10を通って避難を行なう。
【0023】
【効果】以上のように、この考案は、収納庫をバルコニ
ー通路に対して可動とすることにより、日常は仕切りと
収納スペースとして利用し、非常時には収納庫を移動し
て避難通路を確保するため、バルコニー通路における収
納スペースの拡大と確実な避難通路の形成を図ることが
でき、生活の便利性と緊急避難時の安全性を共に実現す
ることができる。
ー通路に対して可動とすることにより、日常は仕切りと
収納スペースとして利用し、非常時には収納庫を移動し
て避難通路を確保するため、バルコニー通路における収
納スペースの拡大と確実な避難通路の形成を図ることが
でき、生活の便利性と緊急避難時の安全性を共に実現す
ることができる。
【図1】(a)は実施例の仕切り用収納装置を移動した
状態で示す斜視図、(b)は装置の固定状態を示す斜視
図
状態で示す斜視図、(b)は装置の固定状態を示す斜視
図
【図2】同上の仕切り用収納装置をバルコニー通路に取
付けた状態の斜視図
付けた状態の斜視図
【図3】同上の仕切り用収納装置の横断平面図
【図4】(a)は仕切り用収納装置の正面図、(b)は
その側面図
その側面図
【図5】仕切り用収納装置の保持枠の斜視図
【図6】(a)は固定装置を示す斜視図、(b)はその
縦断側面図
縦断側面図
1 バルコニー通路 2 保持枠 5 収納庫 9 凹所 10 すき間 14、15 傾斜板 16、17 車輪 18 固定装置 20 フック 23、24 解除レバー
Claims (2)
- 【請求項1】 バルコニー通路に、その通路を張り出し
方向に遮閉する収納庫を上記張り出し方向に移動可能と
なるように設け、この収納庫がバルコニー通路から外向
きに移動した時に人間が通過可能なすき間が形成される
ようにしたバルコニー通路の可動式仕切り用収納装置。 - 【請求項2】 上記バルコニー通路に、収納庫の移動量
を収納庫が通路を遮閉する位置から脱落しない範囲で規
制する保持枠を取付け、その保持枠に、収納庫を仕切り
として機能する位置に固定する固定装置と、この固定装
置を解除した時に収納庫をバルコニー通路から外向きに
強制的に移動させる手段とを設けた請求項1に記載のバ
ルコニー通路の可動式仕切り用収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4976592U JPH0747521Y2 (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | バルコニー通路の可動式仕切り用収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4976592U JPH0747521Y2 (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | バルコニー通路の可動式仕切り用収納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061504U JPH061504U (ja) | 1994-01-14 |
JPH0747521Y2 true JPH0747521Y2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=12840276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4976592U Expired - Lifetime JPH0747521Y2 (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | バルコニー通路の可動式仕切り用収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747521Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7009290B2 (ja) * | 2018-04-11 | 2022-01-25 | トヨタホーム株式会社 | 隔て板の設置構造 |
-
1992
- 1992-06-06 JP JP4976592U patent/JPH0747521Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH061504U (ja) | 1994-01-14 |
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