JPH0747326A - 静電粉体塗装方法 - Google Patents

静電粉体塗装方法

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JPH0747326A
JPH0747326A JP21340793A JP21340793A JPH0747326A JP H0747326 A JPH0747326 A JP H0747326A JP 21340793 A JP21340793 A JP 21340793A JP 21340793 A JP21340793 A JP 21340793A JP H0747326 A JPH0747326 A JP H0747326A
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JP
Japan
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paper
coating
powder coating
coated
electrostatic
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JP21340793A
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English (en)
Inventor
Akihiko Ishii
昭彦 石井
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Shinto Paint Co Ltd
Original Assignee
Shinto Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常静電塗装方法では粉体塗装する事が出来
ない紙および紙によって加工された製品を、静電粉体塗
装する方法を提供する。 【構成】 紙または、紙製品に、粉体塗料を静電粉体塗
装する際、前記紙または、紙製品に、水分を付与した後
にアースを取ることを特徴とする静電粉体塗装方法およ
び紙または、紙製品に、粉体塗料を静電粉体塗装する
際、前記紙または、紙製品の被塗装面の裏面に、導電性
物質を付着させ、これからアースを取ることを特徴とす
る静電粉体塗装方法および紙または、紙製品に、粉体塗
料を静電粉体塗装する際、前記紙または、紙製品のに水
分を付与するとともに、前記紙または、紙製品の被塗装
面の裏面に、導電性物質を付着させ、これからアースを
取ることを特徴とする静電粉体塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通常静電塗装方法では
粉体塗装する事が出来ない紙および紙によって加工され
た製品を、静電粉体塗装する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来粉体塗料を静電塗装により塗装する
方法は、塗装する被塗物としては、導電性を有する金属
等に限られていた。また導電性の無い物にどうしても静
電塗装をしたい場合は、溶剤に溶かした導電性助剤を静
電粉体塗装を行う前に、塗装をしようとする面にスプレ
ーあるいは、刷毛等で均一に塗布し溶剤を、熱あるいは
常温に放置する事により飛ばした後、熱を加えた物は温
度を下げ静電粉体塗装を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の静電粉
体塗装を非導電体にする方法である、導電性助剤を静電
粉体塗装をする前に、スプレーあるいはハケ等で塗装後
乾燥させる方法は、 a.導電性助剤を均一に塗装するために、希釈溶剤で導
電性助剤を塗装粘度に希釈し塗装するため、塗装後溶剤
が大気中に飛散し大気汚染の問題が発生する。 b.大気汚染が発生しないように、希釈溶剤の使用をひ
かえると、導電性助剤の膜厚が不均一になり、導電性が
部分部分により違いがでて、その上に塗装する粉体塗膜
が均一になりにくい。 c.また導電性助剤の膜厚が厚いと、粉体塗膜の下に残
り粉体塗膜と素地との密着性を阻害する。 d.導電性助剤を塗装し、塗膜を乾燥させるために、塗
装工数が増加して塗膜作成のコストが上がる。 等の問題が指摘されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は今ま
での導電性助剤を使用しないで、より無公害で紙または
紙製品に粉体塗装を施す方法がないかと鋭意検討した結
果、塗装しようとする紙または紙製品に、塗装後特に問
題の無い範囲の水分を与える事により、静電粉体塗装を
するときに必要な導電性を、被塗物に付与できる事を見
出した。また、紙または紙製品を塗装するとき、その紙
製品の塗装しようとする面の反対の面(裏面)に導電性
物質を、密着させる事により塗装しようとする面に、静
電粉体塗装をする事ができる事を見出した。さらに前記
の、2つの方法を併用することでも、紙または紙製品に
問題なく良好に静電粉体塗装が出来ることも見出し本発
明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、紙または、紙製品
に、粉体塗料を静電粉体塗装する際、前記紙または、紙
製品に、水分を付与した後にアースを取ることを特徴と
する静電粉体塗装方法および紙または、紙製品に、粉体
塗料を静電粉体塗装する際、前記紙または、紙製品の被
塗装面の裏面に、導電性物質を付着させ、これからアー
スを取ることを特徴とする静電粉体塗装方法および紙ま
たは、紙製品に、粉体塗料を静電粉体塗装する際、前記
紙または、紙製品に水分を付与するとともに、前記紙ま
たは、紙製品の被塗装面の裏面に、導電性物質を付着さ
せ、これからアースを取ることを特徴とする静電粉体塗
装方法を提供するものである。
【0006】本発明の第1の発明は紙または紙製品に粉
体塗料を静電粉体塗装装置を使用して塗装する際、塗装
しようとする紙または、紙によって加工された製品に、
水分を付与した後にアースを取り静電粉体塗装を行うも
のあり、この際、付与する水分の量は被塗物の紙製品の
重さの、0.01重量%〜5.0重量%であり、最適量
は紙質等により多少変化をするが、0.1重量%〜2.
5重量%である。水分の量が0.01重量%未満になる
と塗装しようとする紙に塗装に必要な導電性を付与する
ことが出来ない。また5重量%を超えると紙が湿りすぎ
粉体塗料の付着が不均一になったり、焼付時に蒸発する
水分により塗膜が平滑にならない場合が発生する。水分
を付与する方法は、粉体塗装をする前に、水分をスプレ
ーする方法や湿度を高くした密閉した容器内に一定時間
放置したり、この中を通過させる事により付与できる。
このようにして、水分を付与した紙の抵抗値は、およそ
1×107Ωm以下になる。
【0007】第2の発明は、紙または、紙によって加工
された製品に、粉体塗料を静電粉体塗装する際、塗装し
ようとする紙または、紙によって加工された製品の被塗
装面の裏面に、導電性物質を付着させこの導電性物質か
らアースを取ることにより静電粉体塗装を行う方法であ
って、被塗物である紙製品の塗装しようとする面の裏面
におよそ1×10-1Ωm以下の抵抗値を持つ鉄板、銅板
等の導電性物質を、空間が無い様に密着させてこれから
アースを取り、塗装しようとする面をガンの方に向け静
電粉体塗装する。
【0008】第3の発明は、紙または、紙によって加工
された製品に、粉体塗料を静電粉体塗装する際、塗装し
ようとする紙製品に水分を付与するとともに、塗装しよ
うとする面の裏面に導電性物質を、空間のでないように
密着させ、これからアースを取る塗装方法である。この
方法によると、紙製品が1×107 Ωm以上の抵抗値を
持つ物であっても、水分を含む事と、裏面におよそ1×
10-1Ωm以下の抵抗値を持つような導電性物質を密着
する事により充分に静電塗装が可能になる。
【0009】本発明において使用する水分は、純水・水
道水・工水どれでも良いが、あまり不純物を含有してい
ると、塗装後塗膜剥がれ等の不具合の問題が発生するた
め、加熱残分は1重量%以下の物を使用するのがよい。
純水使用の場合は純水が紙製品に付着後、紙の中に有る
水可溶分が水の中に溶け出して、紙製品に導電性を付与
する。また、導電性物質を塗装しようとする紙製品に付
着させる方法は、塗装する面の裏面に導電性物質を付着
させることにより、導電性が悪い紙でも抵抗を、小さく
することが出来静電粉体塗装することが可能となる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)30cm×40cmのケント紙に、静電粉
体塗装をする前に、スプレーで水道水を紙の重さの1.
5重量%均一に吹き付け、その後その紙からアースを取
り、ハイブリッド粉体塗料を、電圧−60Kvで毎分1
50gの吐出量で静電塗装を行い、130℃×30分で
焼き付けを行い、60μmの均一な塗膜を得ることが出
来た。この塗膜は、密着性に於いても良い物であった。
【0011】(実施例2)30cm×100cmの和紙
(障子紙)を湿度95重量%の箱の中に30秒間入れた
後(水分は紙の重さの3.0重量%吸収されていた)こ
の紙からアースを取り、ポリエステル粉体塗料を、塗装
電圧−50Kvで毎分60gの吐出量で静電塗装を行い
190℃×6分の焼き付けで40μmの均一な塗膜を得
ることが出来た。塗装する前にこの紙の抵抗値を測ると
1.4×104 Ωmであった。この塗膜は、紙を折曲げ
ても剥がれる事は無かった。
【0012】(実施例3)40cm×60cmの画用紙
の裏に、これと同じ大きさの鉄板を画用紙表面の端の部
分に付けた磁石により密着して置き、この鉄板からアー
スを取り、エポキシ粉体塗料を静電塗装で塗着させ、1
25℃×25分焼き付けを行い、30μmの均一な塗膜
を得る事が出来た。
【0013】(実施例4)60cm×60cmの厚紙
に、水分を紙の重さの1.9重量%均一に吹き付け、そ
の厚紙の裏に、銅板をクリップで密着させて置き、この
銅板からアースを取り、アクリル粉体塗料を静電塗装で
塗装し100μmの均一な塗膜を得る事が出来た。この
紙の抵抗値は4.6×103 Ωmであった。
【0014】(実施例5)工作用紙を使用して作成した
箱状の形状物の表面に、水分を箱状の形状物の重さの
4.0重量%スプレーで付着させた後、ハイブリッド粉
体塗料を静電塗装により塗着させた後、140℃×20
分の乾燥で塗膜を得る事が出来た。塗膜は、40μm〜
65μmの間にあり平滑なきれいな塗膜を得る事が出来
た。
【0015】(実施例6)和紙で作られた筒状物の内面
に、同様の形状の銅板製の筒状物をバネにより密着さ
せ、これよりアースを取り和紙で作られた筒状物の外面
に静電粉体塗装を行い、焼き付けを160℃×15分で
行い70±15μmの平滑な塗膜を得る事が出来た。
【0016】(比較例1)画用紙に、溶剤系導電性助剤
をスプレーし常温で乾燥後、エポキシ粉体塗料の静電粉
体塗装を行った、その後130℃×20分で焼き付けを
行い塗膜を得た、出来た塗膜は、20μm±15μmと
均一性の無い物であった。しかし再度導電性助剤を注意
して充分塗装して、その後加熱による乾燥を行い、その
後粉体静電塗装を行うと30〜50μmの均一な塗膜を
得る事が出来た。
【0017】(比較例2)紙で作成した箱状の物に、導
電性助剤を塗装後、ハイブリッド粉体塗料の静電粉体塗
装を行った、その結果、エッジ部の膜厚が非常に厚くな
り平面部も均一ではなかった。これは、導電性助剤がエ
ッジ部に塗料が集中して付着したり、平面部を導電性助
剤が流れたあとと考えられた。
【0018】
【発明の効果】本発明を、紙製品の静電粉体塗装に応用
した場合、いままで使用してきた、溶剤型導電性助剤が
必要なくなり、大気汚染等に対して良い結果が得られ
る。また塗装コストが大幅に低減できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙または、紙製品に、粉体塗料を静電粉
    体塗装する際、前記紙または、紙製品に、水分を付与し
    た後にアースを取ることを特徴とする静電粉体塗装方
    法。
  2. 【請求項2】 紙または、紙製品に、粉体塗料を静電粉
    体塗装する際、前記紙または、紙製品の被塗装面の裏面
    に、導電性物質を付着させ、これからアースを取ること
    を特徴とする静電粉体塗装方法。
  3. 【請求項3】 紙または、紙製品に、粉体塗料を静電粉
    体塗装する際、前記紙または、紙製品のに水分を付与す
    るとともに、前記紙または、紙製品の被塗装面の裏面
    に、導電性物質を付着させ、これからアースを取ること
    を特徴とする静電粉体塗装方法。
JP21340793A 1993-08-04 1993-08-04 静電粉体塗装方法 Pending JPH0747326A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998032542A1 (fr) * 1997-01-29 1998-07-30 Bando Chemical Industries, Ltd. Feuille destinee a recevoir une image en vue d'une impression, et procede de fabrication de celle-ci

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998032542A1 (fr) * 1997-01-29 1998-07-30 Bando Chemical Industries, Ltd. Feuille destinee a recevoir une image en vue d'une impression, et procede de fabrication de celle-ci
US6326055B1 (en) 1997-01-29 2001-12-04 Bando Chemical Industries, Ltd. Image-receiving sheet for recording and process for the production thereof
US6391825B1 (en) 1997-01-29 2002-05-21 Bando Chemical Industries, Ltd. Image-receiving sheet for recording and process for the production thereof

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