JPH0747321A - 表面研掃装置 - Google Patents

表面研掃装置

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JPH0747321A
JPH0747321A JP17286893A JP17286893A JPH0747321A JP H0747321 A JPH0747321 A JP H0747321A JP 17286893 A JP17286893 A JP 17286893A JP 17286893 A JP17286893 A JP 17286893A JP H0747321 A JPH0747321 A JP H0747321A
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JP
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polishing
arm
expansion
cleaning
balance arm
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JP17286893A
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Inventor
Takeo Matsumura
武雄 松村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造の簡素化及びコストの低減を図ると共に
均一な被研掃面を得ることのできる表面研掃装置を提供
する。 【構成】 油圧シリンダ22によって回動自在な支持ア
ーム13の先端部に釣合いアーム15の中間部を回動自
在に連結してその釣合いアーム15の先端部に研掃部1
7を装着し、また、支持アーム13と釣合いアーム15
の基端部との間に研掃部17を被研掃表面42に押し付
ける押付力を有する引張スプリング26とその引張スプ
リング26の伸縮量を検出するストロークセンサ27を
装着し、サーボアンプ32によりストロークセンサ27
の検出結果と設定値とに基づいて油圧シリンダ22への
油圧の供給方向と供給量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面研掃装置に関し、例
えば、陸上に置かれた船体の外板ブロックの表面を連続
的に、且つ、自動研掃する場合に用いられるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の表面研掃装置を示す。図5
に示すように、複数の車輪101によって走行自在な台
車102上には三角形をなす第1支持アーム103の基
端部が支持ピン104によって回動自在に取付けられて
いる。第1支持アーム103の先端部にはL字形状をな
す第2支持アーム105の基端部が連結ピン106によ
って回動自在に連結されている。この第2支持アーム1
05には、2つの駆動回転自在な研掃ローラ107が収
納されたケース108が取付けられている。
【0003】押上油圧シリンダ109は台車102に枢
着され、作動ロッド110の先端部は第1支持アーム1
03に連結されている。また、押付シリンダ111は第
1支持アーム103に枢着され、作動ロッド112の先
端部は第2支持アーム105に連結されている。この押
上油圧シリンダ109には図示しないストロークセンサ
が内蔵されており、このストロークセンサによって押上
シリンダ109の作動量を制御することで、被研掃面と
なる船体121の外表面122に合わせて研掃ローラ1
07の高さを調節できるようになっている。また、第2
支持アーム105とケース108との間にはロードセン
サ113が取付られており、このロードセンサ113の
出力結果によって押付シリンダ111の作動量を制御す
ることで、外表面122への研掃ローラ107押し付け
力を所定値に保持できるようになっている。なお、11
4は研掃粉回収用のタンクであり、蛇腹状のホース11
5によってケース108に連結されている。
【0004】而して、このような表面研掃装置によって
船体121の外表面122の研掃作業を行うには、船体
121の外表面122の下方に台車102を設置し、ま
ず、押上油圧シリンダ109を作動して第1支持アーム
103を上方に回動して研掃ローラ107を上昇させ
る。このとき、ストロークセンサによって押上シリンダ
109の作動量を制御して船体121の外表面122に
合わせて研掃ローラ107の高さを調節する。次に、押
付シリンダ111を作動して第2支持アーム105を上
方に回動して研掃ローラ107を外表面122に接触さ
せる。このとき、ロードセンサ113によって外表面1
22に対する研掃ローラ107の押し付け反力を検出
し、押付シリンダ111の作動量を制御して外表面12
2への研掃ローラ107の押し付け力を所定値に保持す
る。そして、この状態で研掃ローラ107によって船体
121の外表面122の研掃作業を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の表面研
掃装置にあっては、研掃ローラ107の高さを調節する
ために押上シリンダ109を設けると共に、研掃ローラ
107の押し付け力を所定置に保持するために押付シリ
ンダ111を設けており、これによっていろいろな問題
が発生する。即ち、各シリンダ109,111を作動す
ると各支持アーム103,105を介して研掃ローラ1
07の高さが変化することから、船体121の外表面1
22への研掃ローラ107の押し付け力の調整は、実質
的には2つのシリンダ109,111の作動の組合せに
よって行われるものであり、その調整作業が複雑で面倒
なものとなってしまう。また、各シリンダ109,11
1への油圧配管も2通り設けなければならず、配管構造
も複雑となってしまう。更に、油圧制御のためのサーボ
アンプ等も2通り必要となって装置として高価なものと
なってしまう。
【0006】また、船体121の外表面122への研掃
ローラ107の押し付け力の調整を2つの油圧シリンダ
109,111のサーボ制御で行っているので、船体1
21の外表面122の研掃作業による仕上がりが均一に
なりにくいという問題がある。更に、研掃ローラ107
の押し付け力を調整するための要素として、ロードセン
サ113による外表面122からの研掃ローラ107の
押し付け反力を適用しているが、このロードセンサ11
3は研掃作業時の振動をも検出してしまい、正確な押し
付け反力の検出ができない。
【0007】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、構造の簡素化及びコストの低減を図ると共に均
一な被研掃面を得ることのできる表面研掃装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の表面研掃装置は、基端部が架台に枢着され
た支持アームと、該支持アームを駆動する油圧シリンダ
と、前記支持アームの先端部に回動自在に連結された釣
合いアームと、該釣合いアームに装着された研掃部と、
前記釣合いアームに装着されて前記研掃部を被研掃表面
側に押し付ける押付力を有するスプリングと、該スプリ
ングの伸縮量を検出する伸縮量検出センサと、該伸縮量
検出センサの検出結果に基づいて前記油圧シリンダを駆
動制御する制御装置とを具えたことを特徴とするもので
ある。
【0009】また、本発明の表面研掃装置は、釣合いア
ームの一端部に研掃部を装着する一方、釣合いアームの
他端部と支持アームとの間に研掃部を被研掃表面側に押
し付ける押付力を有するスプリングを張設したことを特
徴とするものである。
【0010】また、本発明の表面研掃装置は、釣合いア
ームの一端部と架台とを補助アームによって連結するこ
とで略平行四節リンクを構成し、研掃部を被研掃表面側
に押し付ける押付力を有するスプリングを前記補助アー
ムの中途部に介在させたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の表面研掃装置は、釣合いア
ームの一端部を研掃部のほぼ重心位置に枢着する一方、
釣合いアームの他端部と支持アームとの間に研掃部を被
研掃表面側に押し付ける押付力を有するスプリングを張
設したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】被研掃面の研掃作業を行うには、油圧シリンダ
を作動して支持アームを上方に回動して研掃部を上昇さ
せ、この研掃部を被研掃面に接触させる。このとき、伸
縮量検出センサはスプリングの伸縮量を検出し、制御装
置は検出したスプリングの伸縮量に基づいて油圧シリン
ダを駆動制御し、被研掃面への研掃部の押し付け力を所
定値に保持する。即ち、被研掃面への研掃部の押し付け
力はスプリングの弾性力が釣合いアームを介して研掃部
に伝達されることで発生する。従って、この状態で研掃
部によって被研掃面の研掃作業が行われる。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0014】図1に本発明の第1実施例に係る表面研掃
装置の側面概略、図2にその表面研掃装置の作動時様態
を表す概略を示す。
【0015】図1に示すように、本実施例の表面研掃装
置において、図示しない台車の架台11にはブラケット
12を介して支持アーム13の基端部が支持ピン14に
よって回動自在に取付けられている。この支持アーム1
3の先端部には釣合いアーム15の中間部が連結ピン1
6によって回動自在に連結されている。そして、この釣
合いアーム15の先端部には研掃部17が取付けられた
取付台18が取付ピン19によって回動自在に取付けら
れている。なお、この研掃部17はケース20内に駆動
回転自在な研掃ローラ21が収容されて構成されてい
る。
【0016】また、架台11には支持アーム13を駆動
する油圧シリンダ22が支持ピン23によって枢着され
ており、その作動ロッド24の先端部は支持アーム13
に連結ピン25によって連結されている。一方、支持ア
ーム13の中間部と釣合いアーム15の基端部との間に
は引張スプリング26が張設されており、この引張スプ
リング26にはその伸縮量を検出するストロークセンサ
27が装着されている。また、釣合いアーム15と取付
台18の端部との間には引張スプリング28が張設され
ている。この場合、釣合いアーム15を介して一端には
研掃部17が装着され、他端には引張スプリング26が
装着されることとなり、通常、研掃部17の自重と引張
スプリング26の弾性力が釣合った状態となっている。
そして、予め、引張スプリング26の自由長さを計測し
ておくと共に研掃部17と引張スプリング26とが釣合
った状態での引張スプリング26の伸縮量を計測してお
き、引張スプリング26の伸縮量に対する研掃部17の
押し付け力を把握しておく。なお、29は一端部がケー
ス20に連結された蛇腹状のホースであって、その他端
部は図示しない研掃粉回収用のタンクに連結されてい
る。
【0017】制御装置31はサーボアンプ32を有し、
このサーボアンプ32にはストロークセンサ27が接続
されて引張スプリング26の伸縮量が入力されると共
に、研掃部17の押し付け力に対する引張スプリング2
6の伸縮量の設定値が入力されるようになっている。ま
た、制御装置31はサーボ弁33を有する油圧ユニット
34を有しており、このサーボ弁33はサーボアンプ3
2によって開閉作動することで、油圧シリンダ22を駆
動制御することができるようになっている。
【0018】而して、このような表面研掃装置により、
被研掃面としての船体41の外表面42の研掃作業を行
うには、図1に示すように、船体41の下方に台車を設
置し、まず、制御装置31のサーボアンプ32はサーボ
弁33を開閉制御して油圧ユニット34から油圧シリン
ダ22に油圧を供給することで、この油圧シリンダ22
を伸長方向に作動させる。油圧シリンダ22が作動して
作動ロッド24が延びると、支持アーム13が上方に回
動する。すると、釣合いアーム15及び取付台18を介
して研掃部17の研掃ローラ21が上昇し、図2に示す
ように、この研掃ローラ21が外表面42に接触する。
【0019】油圧シリンダ22により更に支持アーム1
3を上方に回動させると、研掃ローラ21が外表面42
との接触状態を保持したまま、釣合いアーム15が連結
ピン16を支点として図2において時計回り方向に回動
する。このとき、釣合いアーム15の基端部が支持アー
ム13から離間することで引張スプリング26が伸び、
研掃ローラ21による外表面42への押し付け力が増加
する。ストロークセンサ27はこの引張スプリング26
の伸縮量を検出し、サーボアンプ32に出力する。サー
ボアンプ32は検出した引張スプリング26の伸縮量と
予め記憶されている引張スプリング26の伸縮設定値と
を比較し、引張スプリング26の伸縮量の検出値が伸縮
設定値となるように制御する。即ち、サーボアンプ32
は引張スプリング26の伸縮量の検出値と伸縮設定値と
に基づいてサーボ弁33を開閉制御して油圧シリンダ2
2への油圧を供給方向及び供給量を駆動制御する。
【0020】従って、船体41の外表面42への研掃ロ
ーラ21の押し付け力は、常時、設定値に保持される。
即ち、外表面42への研掃ローラ21の押し付け力は引
張スプリング26の弾性力が釣合いアーム15を介して
研掃部17に伝達されることで発生する。そして、この
状態で研掃部17によって外表面42の研掃作業が行わ
れる。
【0021】このように本実施例の表面研掃装置は、船
体41の外表面42への研掃ローラ21の押し付け力を
油圧シリンダ22による支持アーム13の回動及び引張
スプリング26の弾性力によって発生するようにしたの
で、従来、2個使用していた油圧シリンダを1つとして
構造が簡単となると共にその油圧配管も簡単となった。
また、油圧シリンダ22の作動をサーボアンプ32によ
って制御しているので、研掃作業中の外表面42凹凸に
よる振動は引張スプリング26によって吸収される。更
に、外乱による押し付け力の変動や高い周波数の振動に
対し、その影響をほとんど排除することができる。
【0022】図3に本発明の第2実施例に係る表面研掃
装置の側面概略を示す。なお、前述した実施例と同様の
機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明
は省略する。
【0023】図3に示すように、本実施例の表面研掃装
置において、架台11のブラケット12には支持アーム
13の基端部が支持ピン14によって回動自在に取付け
られると共に、架台11のブラケット51には補助アー
ム52の基端部が支持ピン53によって回動自在に取付
けられている。この支持アーム13及び補助アーム52
はほぼ同じ長さであり、両者が略平行をなすように各ア
ーム13,52の先端部が釣合いアーム54及び連結ピ
ン16,55によって回動自在に連結されることで、平
行四節リンク機構を構成している。そして、この釣合い
アーム54の端部には研掃部17が取付けられている。
【0024】また、架台11には油圧シリンダ22が枢
着されており、その作動ロッド24の先端部は衝撃吸収
用スプリング56を介して支持アーム13に連結ピン2
5により連結されている。一方、補助アーム52は上下
で2分割されて互いに長手方向伸縮自在に接合されると
共に両者の間に引張スプリング26が張設されており、
この引張スプリング26にはその伸縮量を検出するスト
ロークセンサ27が装着されている。この場合、釣合い
アーム54を介して一端には研掃部17が装着され、他
端には補助アーム52及び引張スプリング26が装着さ
れることとなり、通常、研掃部17の自重と引張スプリ
ング26の弾性力が釣合った状態となっている。そし
て、予め、引張スプリング26の自由長さを計測してお
くと共に研掃部17と引張スプリング26とが釣合った
状態での引張スプリング26の伸縮量を計測しておき、
引張スプリング26の伸縮量に対する研掃部17の押し
付け力を把握しておく。
【0025】制御装置31はサーボアンプ32を有し、
このサーボアンプ32にはストロークセンサ27が接続
されて引張スプリング26の伸縮量が入力されると共
に、研掃部17の押し付け力に対する引張スプリング2
6の伸縮量の設定値が入力されるようになっている。ま
た、制御装置31はサーボ弁33を有する油圧ユニット
34を有しており、このサーボ弁33はサーボアンプ3
2によって開閉作動することで、油圧シリンダ22を駆
動制御することができるようになっている。
【0026】而して、このような表面研掃装置により、
被研掃面としての船体41の外表面42の研掃作業を行
うには、研掃部17を図3に二点鎖線で示す下降状態と
して船体41の下方に台車を設置し、まず、制御装置3
1のサーボアンプ32はサーボ弁33を開閉制御して油
圧ユニット34から油圧シリンダ22に油圧を供給し、
油圧シリンダ22を伸長方向に作動させる。油圧シリン
ダ22が作動して作動ロッド24が延びると、支持アー
ム13が上方に回動する。すると、釣合いアーム54を
介して連結された補助アーム52も同様に上方に回動
し、釣合いアーム54を介して研掃部17が上昇し、図
3に実線で示すように、この研掃ローラ21が外表面4
2に接触する。
【0027】油圧シリンダ22により更に支持アーム1
3を上方に回動させると、研掃ローラ21と外表面42
との接触部が支持アーム13と釣合いアーム54との連
結部(連結ピン16)よりも図3において右方に位置し
ているので、研掃ローラ21が外表面42との接触状態
を保持したまま、釣合いアーム54は連結ピン16を支
点として図3において時計回り方向に回動する。このと
き、釣合いアーム54の一端部が連結された補助アーム
52の先端部(連結ピン16)が上方に移動することで
引張スプリング26が伸び、研掃ローラ21による外表
面42への押し付け力が増加する。ストロークセンサ2
7はこの引張スプリング26の伸縮量を検出し、サーボ
アンプ32に出力する。サーボアンプ32は検出した引
張スプリング26の伸縮量と予め記憶されている引張ス
プリング26の伸縮設定値とを比較し、引張スプリング
26の伸縮量の検出値が伸縮設定値となるように制御す
る。即ち、サーボアンプ32は引張スプリング26の伸
縮量の検出値と伸縮設定値とに基づいてサーボ弁33を
開閉制御して油圧シリンダ22への油圧を供給方向及び
供給量を駆動制御する。
【0028】従って、船体41の外表面42への研掃ロ
ーラ21の押し付け力は、常時、設定値に保持される。
即ち、外表面42への研掃ローラ21の押し付け力は引
張スプリング26の弾性力が釣合いアーム54を介して
研掃部17に伝達されることで発生する。そして、この
状態で研掃部17によって外表面42の研掃作業が行わ
れる。このように本実施例では、研掃部17を釣合いア
ーム54に固定してこの釣合いアーム54を平行四節リ
ンク機構によって水平状態に維持するようにしたので、
釣合いアーム54の回動状態にかかわらず、研掃ローラ
21の外表面42への押し付け状態を適性に保持するこ
とができる。
【0029】図4に本発明の第3実施例に係る表面研掃
装置の側面概略を示す。なお、前述した実施例と同様の
機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明
は省略する。
【0030】図4に示すように、本実施例の表面研掃装
置において、架台11のブラケット12には支持アーム
13の基端部が支持ピン14によって回動自在に取付け
られており、この支持アーム13の先端部には釣合いア
ーム61の中間よりやや先端部側が連結ピン16によっ
て回動自在に連結されている。そして、この釣合いアー
ム61の先端部は研掃部17のほぼ重心位置に連結ピン
62によって回動自在に連結されている。また、架台1
1には油圧シリンダ22が装着され、その作動ロッド2
4の先端部は支持アーム13に連結されている。一方、
支持アーム13と釣合いアーム61の基端部との間には
引張スプリング26が張設されており、この引張スプリ
ング26にはその伸縮量を検出するストロークセンサ2
7が装着されている。そして、制御装置31はサーボア
ンプ32を有し、ストロークセンサ27からの引張スプ
リング26の伸縮量が入力されると共に、引張スプリン
グ26の伸縮量の設定値が入力されるようになってお
り、また、制御装置31は油圧シリンダ22を駆動制御
するサーボ弁33を有する油圧ユニット34を具備して
いる。
【0031】而して、このような表面研掃装置により、
被研掃面としての船体41の外表面42の研掃作業を行
うには、図4に示すように、制御装置31によって油圧
シリンダ22を伸長方向に作動させて作動ロッド24が
延びると、支持アーム13が上方に回動する。すると、
釣合いアーム61を介して研掃部17の研掃ローラ21
が上昇して外表面42に接触する。そして、油圧シリン
ダ22により更に支持アーム13を上方に回動させる
と、研掃ローラ21が外表面42との接触状態を保持し
たまま、釣合いアーム61が連結ピン16を支点として
図4において時計回り方向に回動する。このとき、釣合
いアーム61の基端部が支持アーム13から離間するこ
とで引張スプリング26が伸び、研掃ローラ21による
外表面42への押し付け力が増加する。ストロークセン
サ27は引張スプリング26の伸縮量を検出してサーボ
アンプ32に出力し、引張スプリング26の伸縮量と伸
縮設定値とを比較し、引張スプリング26の伸縮量の検
出値が伸縮設定値となるように油圧シリンダ22への油
圧を供給方向及び供給量を制御する。
【0032】従って、船体41の外表面42への研掃ロ
ーラ21の押し付け力は設定値に保持され、この状態で
研掃部17によって外表面42の研掃作業が行われる。
本実施例では、研掃部17の重心位置に釣合いアーム6
1の先端部を枢着したので、釣合いアーム61の回動状
態にかかわらず、研掃ローラ21の外表面42への押し
付け状態を適性に保持することができる。
【0033】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の表面研掃装置によれば、油圧シリンダによ
って回動自在な支持アームの先端部に釣合いアームを回
動自在に連結してその釣合いアームに研掃部を装着し、
支持アームと釣合いアームとの間に研掃部を被研掃表面
側に押し付ける押付力を有するスプリングとそのスプリ
ングの伸縮量を検出する伸縮量検出センサを装着し、制
御装置により伸縮量検出センサの検出結果に基づいて油
圧シリンダを駆動制御するようにしたので、研掃部は1
つの油圧シリンダによる支持アームの回動とスプリング
の弾性力とにより被研掃面への押し付け力が発生するこ
ととなり、構造の簡素化及びコストの低減を図ることが
できると共に被研掃面の均一で且つ良好に仕上げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る表面研掃装置の側面
概略図である。
【図2】表面研掃装置の作動状態を表す概略図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る表面研掃装置の側面
概略図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る表面研掃装置の側面
概略図である。
【図5】従来の表面研掃装置を搭載した台車の概略側面
図である。
【符号の説明】
11 架台 13 支持アーム 15,54,61 釣合いアーム 17 研掃部 22 油圧シリンダ 26,28 引張スプリング 27 ストロークセンサ(伸縮量検出センサ) 31 制御装置 52 補助アーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端部が架台に枢着された支持アーム
    と、該支持アームを駆動する油圧シリンダと、前記支持
    アームの先端部に回動自在に連結された釣合いアーム
    と、該釣合いアームに装着された研掃部と、前記釣合い
    アームに装着されて前記研掃部を被研掃表面側に押し付
    ける押付力を有するスプリングと、該スプリングの伸縮
    量を検出する伸縮量検出センサと、該伸縮量検出センサ
    の検出結果に基づいて前記油圧シリンダを駆動制御する
    制御装置とを具えたことを特徴とする表面研掃装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表面研掃装置において、
    釣合いアームの一端部に研掃部を装着する一方、釣合い
    アームの他端部と支持アームとの間に研掃部を被研掃表
    面側に押し付ける押付力を有するスプリングを張設した
    ことを特徴とする表面研掃装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の表面研掃装置において、
    釣合いアームの一端部と架台とを補助アームによって連
    結することで略平行四節リンクを構成し、研掃部を被研
    掃表面側に押し付ける押付力を有するスプリングを前記
    補助アームの中途部に介在させたことを特徴とする表面
    研掃装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の表面研掃装置において、
    釣合いアームの一端部を研掃部のほぼ重心位置に枢着す
    る一方、釣合いアームの他端部と支持アームとの間に研
    掃部を被研掃表面側に押し付ける押付力を有するスプリ
    ングを張設したことを特徴とする表面研掃装置。
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