JPH0747267B2 - 発泡研摩体の製造方法 - Google Patents

発泡研摩体の製造方法

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JPH0747267B2
JPH0747267B2 JP61150171A JP15017186A JPH0747267B2 JP H0747267 B2 JPH0747267 B2 JP H0747267B2 JP 61150171 A JP61150171 A JP 61150171A JP 15017186 A JP15017186 A JP 15017186A JP H0747267 B2 JPH0747267 B2 JP H0747267B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発泡研摩体の製造方法に関する。
〔発明の概要〕 本発明は、発泡研摩体の製造方法において、不飽和ポリ
エステル樹脂、この樹脂の架橋剤及び硬化剤、砥粒並び
に発泡剤を少なくとも含有すると共に熱硬化性樹脂をさ
らに含有する混合物を調整し、この混合物を発泡硬化さ
せることによって、熱硬化性樹脂により変性されかつ発
泡剤からの気泡が入り込んで気孔を生じさせることによ
り発泡硬化された不飽和ポリエステル樹脂に砥粒が分散
されて成ると共に気孔率が20〜70%及び圧縮弾性率が5
×102〜4×103kg/cm2である発泡研摩体を得るようにし
たものである。このように構成された本発明によれば、
研削砥石及び研摩布紙の両特性をきわめて良好に兼備し
た発泡研摩体を簡単な製造工程により容易に製造するこ
とができる。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
従来、研削砥石としては、ビトリファイド砥石、ベーク
ライト砥石(レジノイド砥石)、ラバー砥石、オキシク
ロライド砥石、不飽和ポリエステル樹脂を含む合成樹脂
砥石が知られているが、いずれも圧縮弾性率が高く、剛
体であり、精密加工及び重研削加工では威力を発揮する
が、研摩加工の主力である研摩布紙を代表するエンドレ
スベルト研摩加工に近い性能が得られていない。
これは、従来の研削砥石の圧縮弾性率が、以下に示すよ
うに大きく、剛性が高く、加工物へのフィット追従性が
劣ることによるためである。
一方、ベルト研削用コンタクトホイールの硬質ゴムロー
ラーの圧縮弾性率は、硬質ゴムの性質を変えることによ
り、102〜105kg/cm2と広範な値をとることができる。加
工物の材質形状により異なるが、一般に、ベルト研削の
コンタクトホイール圧縮弾性率は103kg/cm2程度(具体
的には、103kg/cm2の1/2倍〜4倍である5×102〜4×1
03kg/cm2の範囲)で卓越した追従性摩擦能力が得られて
いる。
しかしながら、この研摩布紙は、砥粒のコンセントレー
ション及び砥粒層の厚みを研削砥石の場合の様に大きく
できないために寿命が短く、従って取替頻度が高いため
に不経済であり、ロスタイムが大きいなど重大な欠点を
有している。このような欠点を解決するために、PVA樹
脂の部分ホルマール化物に砥材を含有させた研削砥石、
溶融紡糸の繊維状物に微細砥粒を混入したフラグメント
(切片)を接着集合せしめた研摩体、あるいは不織布に
砥材を含浸接着した後に種々の成形体に再加工した研摩
体、更には、多孔性ポリビニルアルコール部分ホルマー
ル化砥石(ポリビニルアセタール樹脂砥石等)の気孔に
熱硬化性樹脂を含浸硬化させて圧縮弾性率を調整した研
摩体などが提案されている。しかし、研削砥石及び研摩
布紙の両特性を兼備した研摩体はまだ得られていない。
それ故、研摩・研削加工分野において、研摩布紙のよう
に柔軟な加工物へのなじみを有する研摩体であって、研
削砥石の良好な切味を持続させるために砥粒切刃のスム
ーズな再生・交代が可能な研摩体の探求が続けられてい
る。
本発明者らは、発泡研摩体について鋭意研究を行い、架
橋硬化された不飽和ポリエステル樹脂を結合剤とし、一
定範囲の気孔率と圧縮弾性率とを有する発泡研摩体が優
れた追従性、研摩能率及び切刃の自生作用を有し、研削
砥石と研摩布紙の両特性を兼備していることを見出し、
本発明を完成するに至った。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、不飽和ポリエステル樹脂、この樹脂の架橋剤
及び硬化剤、砥粒並びに発泡剤を少なくとも含有すると
共に熱硬化性樹脂をさらに含有する混合物を調整し、こ
の混合物を発泡硬化させることによって、熱硬化性樹脂
により変性されかつ発泡剤からの気泡が入り込んで気孔
を生じさせることにより発泡硬化された不飽和ポリエス
テル樹脂に砥粒が分散されて成ると共に気孔率が20〜70
%及び圧縮弾性率が5×102〜4×103kg/cm2である発泡
研摩体を得ることを特徴とする発泡研摩体の製造方法に
係る。
本発明において、「発泡研摩体」は、研削砥石をはじ
め、サンドペーパー等、安全強度が要求されないものも
含む。
本発明により得られる発泡研摩体の圧縮弾性率は、従来
のベルト研削用のコンタクトホイールにおいて卓越した
追従性研摩能力が得られる既述の圧縮弾性率(すなわ
ち、5×102〜4×103kg/cm2の範囲)と実質的に同一で
ある必要がある。また、発泡研摩体の圧縮弾性率を5×
102kg/cm2以上にするためには、その気孔率は一般的に7
0%以下である必要があり、さらに、その圧縮弾性率を
4×103kg/cm2以下にするためには、その気孔率は一般
的に20%以上である必要がある。そして、その圧縮弾性
率が4×103kg/cm2を越えるかその気孔率が20%未満で
あれば、得られる発泡研摩体の追従性が悪くて好ましく
なく、また、その圧縮弾性率が5×102kg/cm2未満であ
るかその気孔率が70%を越えると、研削能率が低下し、
しかも、製造が極めて困難となる。
本発明により得られる発泡研摩体の結合剤中に分散され
る砥粒は、研削砥石に用いられるあらゆる物質であって
よく、例えば、天然金剛砂、人造研削材、酸化アルミニ
ウムα結晶、及び炭化ケイ素、あるいはダイヤモンド及
びCBN等の超砥粒、更には、高硬度の炭化物、窒化物、
ホウ化物、及び複合酸化物であってよい。
本発明の方法に用いられる混合物は、レゾール型フェノ
ール樹脂のような熱硬化性樹脂を含有している必要があ
る。このフェノール樹脂のような熱硬化性樹脂は、通常
は不飽和ポリエステル樹脂に対して相溶性がないが、発
泡硬化により両樹脂は結合剤としての均質な硬化物を形
成することができるので、不飽和ポリエステル樹脂はこ
のフェノール樹脂のような熱硬化性樹脂によって変性さ
れる。そして、この変性により、発泡研摩体の耐熱性及
び研摩特性をさらに向上させるとができる。
本発明の方法において用いられる不飽和ポリエステル樹
脂は、マレイン酸及びフマル酸などの不飽和有機ジカル
ボン酸を、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、
及び1,3−ブチレングリコールなどのグリコール成分又
は一部ポリオールとして知られている多価アルコールの
いずれかと重縮合反応させて得た不飽和ポリエステル
を、架橋用単量体、例えば、スチレン、ビニルトルエ
ン、アクリル酸エステル、及びメタアクリル酸エステル
の液状単量体に溶解した通常の液状樹脂である。
また、この液状樹脂には、公知の硬化促進剤及び重合禁
止剤、更には、難燃性、空気乾燥性、耐光性、及び可撓
性などを付与する変性剤が存在しても良い。
本発明の方法に用いられる発泡剤(すなわち、これから
の気泡が結合剤中に入り込んで気孔を生じさせるもの)
は、従来から不飽和ポリエステル樹脂の発泡剤用として
用いられている発泡剤であれば良く、例えば、気体とし
て、窒素ガス、炭酸ガス、及び空気等、また、低沸点溶
剤として、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ブテン、CF
Cl3、及びC2F3Cl3等、また、水と反応して炭酸ガスを放
出するトルエンジイソシアネート、4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、及びウレタンプレポリマー等と水又はこれらの混
合物、また、分解型発泡剤として、炭酸アンモニウム、
重炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、ジニトロソペ
ンタメチレンテトラミン、アゾジカルボンアミド、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ヒドラジン化合物、例えば、
マレイン酸ヒドラジト、シュウ酸ヒドラジド、ベンゼン
スルホニルヒドラジト、トルエンスルホニルヒドラジ
ド、p,p′−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)、t−アルキルヒドラゾニウム塩、及び構造式RSO2
NHNH2(式中、RはC1〜C12のアルキル又はC5〜C6のシク
ロアルキル等)で示されるモノ置換スルホニルヒドラジ
ド、または、これらのヒドラジン化合物と、過炭酸塩、
過ホウ酸塩及び過リン酸塩等からなる群から選ばれた少
なくとも一種の無機粉末化合物とを併用するもの等が挙
げられる。
発泡剤の種類、使用量及び発泡条件を調節することによ
り、所望の発泡倍率即ち気孔率及び圧縮弾性率を得るこ
とができる。
本発明の方法に用いられる硬化剤は、通常の過酸化物、
例えば、メチルエチルケトンペルオキシド(MEKPO)、
ベンゾイルペルオキシド、ヒドロペルオキシド等の有機
過酸化物及び過酸化水素からなる群から選ばれた少なく
とも一種であってよい。
本発明の方法において、発泡硬化の方法は従来公知の不
飽和ポリエステル樹脂発泡体の製造方法を利用すること
ができる。
例えば、窒素ガス、炭酸ガス、及び空気等を常圧又は圧
力下に液状樹脂に含ませ、気泡を生じさせる方法、又
は、低沸点溶剤を樹脂と混合し、揮発、発泡をさせる方
法がある。
更に、イソシアネート類と水とを用い炭酸ガスを発生さ
せる発泡方法が特開昭54−156070号及び特公昭58−4545
7号明細書に開示されている。この場合、イソシアネー
ト類と多水酸基化合物、ウレタンプレポリマーとを用い
て、発泡時の生成物を結合剤として利用し、発泡研摩体
の結合剤の物性の向上を計ることもできる。
又、分解型発泡剤を用いる方法として、 イ)不飽和ポリエステル樹脂に加熱発泡型の発泡剤、硬
化剤、及び不飽和ポリエステル未端のカルボキシル基と
反応して塩を形成する物質を加え、極高粘度とした後、
加熱して発泡成形する方法(特公昭48−29861号明細
書)、 ロ)不飽和ポリエステル樹脂に置換スルホニルヒドラジ
ト発泡剤、有機過酸化物、有機金属触媒、及び界面活性
剤を用い発泡硬化させる方法(特公昭58−49577号明細
書)、 ハ)不飽和ポリエステル樹脂にt−アルキルヒドラゾニ
ウム塩発泡剤、過酸化物、及び遷移金属促進剤を用いて
発泡硬化させる方法(特開昭59−81346号明細書)、 ニ)不飽和ポリエステル樹脂に過炭酸塩等とヒドラジド
化合物とを添加混合すると共に発泡硬化させる方法(特
開昭58−29330号明細書)等を本発明の方法に適合させ
て用いることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を参考例及び比較例と共に実施例につき更
に詳細に説明する。
参考例1〜3 液状不飽和ポリエステル樹脂(エスタR−130B、三井東
圧社製、一般積層用、粘度25〜40ポイズ(25℃))1kg
にナフテン酸金属塩(コバルト含有量6%)10g及びト
ルエンスルホニルヒドラジド45gを加え、攪拌しながら
砥粒(緑色炭化ケイ素♯20)2.5kgを加え、充分均一に
なるまでプロペラ型混合機で攪拌した。次に、これに過
炭酸ナトリウム100g、水30g及び硬化剤MEKPO(有効成分
55%)10gを加え、短時間に均一分散混合できるプロペ
ラ回転機で約30〜60秒攪拌後、外形255φ×厚み30×穴
径35φの砥石注型用金型に充填した。これを室温20±5
℃で放置したところ、約2〜10分後に発泡が始まり、次
第に硬化した。硬化終了後、更に50〜180℃で2〜10時
間アフターキュアして参考例1の発泡研摩体を得た。
一方、トルエンスルホニルヒドラジド及び過炭酸ナトリ
ウム量を変えた以外は参考例1と同様の方法で2種類の
発泡研摩体を得た(参考例2及び3)。
また、比較例として、トルエンスルホニルヒドラジド及
び過炭酸ナトリウムを用いないで参考例1と同様の方法
で比較試料を得た。
参考例1〜3の発泡研摩体及び比較試料の砥石特性をト
ルエンスルホニルヒドラジド及び過炭酸ナトリウムの使
用量と共に第1表に示す。参考例1〜3の発泡研摩体及
び比較試料の回転破壊周速度、超音波伝播速度は第2表
に示された通りであり、参考例1〜3の発泡研摩体の材
料への追従性及び発泡研摩体は比較試料に比べ非常に優
れていた。
なお、研削特性測定時の研削条件を第3表に示す。
参考例4及び5 参考例1で用いた不飽和ポリエステル樹脂1kgに重炭酸
ナトリウム50gと水50gと整泡剤(硬質ウレンタンフォー
ム用、シリコンF−305、信越化学(株)製)50gとを加
えて2分間プロペラ型攪拌機で攪拌した後、砥粒(緑色
炭化ケイ素(JIS4C)♯120)2kgを加え、充分攪拌しな
がらジフェニルメタンジイソシアネート(クルードMD
I、ハイセル122P、東邦化学工業製)100gを加え、次い
で硬化剤MEKPO(含有量55%)40gを加え、1分後にこれ
を参考例1に記載の注型用金型に入れ、発泡硬化させた
後、80±5℃で10時間アフターキュアして発泡研摩体を
得た(参考例4)。
一方、クルードMDIの使用量を200gに増加した以外は参
考例4と同様の方法で、参考例4の研摩体より更に多孔
質の発泡研摩体を得た(参考例5)。
参考例4及び5の発泡研摩体の砥石特性及び研削特性の
一部を第4表に示す(研削条件は前記第3表と同じ)。
ジフェニルメタンジイソシアネートを用いた参考例4及
び5の発泡研摩体は高多孔性であり、回転破壊周速度が
大きく、安全係数が優れている。これはポリエステル樹
脂とクルードMDIとの間で下記(I)の反応が起こり、
結合力の優れた新たな結合剤が得られたことによるもの
と考えられる。
実施例1〜3 参考例1で用いた不飽和ポリエステル樹脂900gにレゾー
ル型フェノール樹脂(BRL−218Z、不揮発分70%以上、
粘度400〜500cps、ゲルタイム120〜130sec、昭和高分子
(株)製)100gを加え、攪拌しながら更にジメチルアニ
リン15gを投入し、均一に分散するように攪拌した。次
に、これに重炭酸ナトリウム100g及び砥粒(GC♯120)
1,500gを加え5分間攪拌した後、パラトルエンスルホン
酸水溶液(70%)20g及び過酸化ベンゾイル20gを投入
し、30秒後にこれを参考例1に記載の注型金型に流し込
み、硬化させた後、80±5℃で10時間アフターキュアー
して発泡研摩体を得た(実施例1)。
一方、不飽和ポリエステル樹脂の量を800gとし、レゾー
ル型フェノール樹脂の量を200gとし、ジメチルアニリン
の量を10gとし、過酸化ベンゾイル60gを用いた以外は実
施例1と同様の方法で発泡研摩体を得た(実施例2)。
また、不飽和ポリエステル樹脂の量を700gとし、レゾー
ル型フェノール樹脂の量を300gとし、ジメチルアニリン
の量を10gとし、重炭酸ナトリウムの量を200gとし、パ
ラトルエンスルホン酸水溶液(70%)の量を40gとし、
過酸化ベンゾイルの量を60gとし、クロロホルム150gを
用いた以外は実施例1と同様の方法で発泡研摩体を得た
(実施例3)。
実施例1〜3の発泡研摩体の砥石特性と研削特性の一部
及び研削特性測定時の研削条件をそれぞれ第5表及び第
6表に示す。
第5表に示される如く実施例1〜3の発泡研摩体は、比
較例おほび参考例1〜5の発泡研摩体に比べて、ボンド
率が小さいにもかゝわらず、研削比が大きく、また、砥
石磨耗量も参考例1〜5の発泡研摩体に較べて小さいか
ら、砥石の耐熱特性が比較例として示す従来の研摩体に
比べて大幅に改善されているだけでなく、参考例1〜5
の発泡研摩体に比べても明らかに改善されていることが
わかる。これは、不飽和ポリエステル樹脂と、一般に不
飽和ポリエステル樹脂との間に相互反応も相溶性もほと
んど認められないフェノール樹脂との間で発泡硬化のメ
カニズムを通じてうまく相互貫入網目ポリマー(Inter
−penetrating Network Polymer)が生成し、これが
研削特性の改善に寄与したことによるものと考えられ
る。
この点については、フエノール樹脂に代えて他の熱硬化
性樹脂を用いた場合にも、ほゞ同等の結果が得られた。
〔発明の効果〕
本発明は、不飽和ポリエステル樹脂、架橋剤、硬化剤、
砥粒、発泡剤などを含有する混合物を発泡硬化させるこ
とによって、発泡剤からの気泡が入り込んで気孔を生じ
させることにより発泡硬化された不飽和ポリエステル樹
脂に砥粒が分散されて成ると共に気孔率が20〜70%及び
圧縮弾性率が5×102〜4×103kg/cm2である発泡研摩体
を得るようにした。従って、良好な切味を持続して砥粒
切刃のスムーズな再生・交代が可能であるという研削砥
石が有する特性と、柔軟な加工物へのなじみが良好であ
るという研摩布紙が有する特性とをきわめて良好に兼備
した全く新しいタイプの研摩・研削両用の研摩体を提供
することができる。
また、得られた研摩体は、研削砥石及び研摩布紙の両特
性をきわめて良好に兼備しているから、砥粒層の厚みを
大きくすることができて寿命が長く、従って、取替え頻
度が低くて経済的であり、また、ロスタイムが少ないと
いう利点を有している。
また、不飽和ポリエステル樹脂、架橋剤、硬化剤、砥粒
などを含有する混合物にさらに発泡剤を含有させて、こ
の発泡剤からの気泡が結合剤中に入り込んで気孔を生じ
させることにより不飽和ポリエステル樹脂を発泡硬化さ
せるようにしたから、発泡研摩体の製造工程がきわめて
簡単であり、また、得られる発泡研摩体内に水などの不
要成分が混入する恐れもない。
さらに、不飽和ポリエステル樹脂、架橋剤、硬化剤、砥
粒及び発泡剤を少くとも含有する混合物に熱硬化性樹脂
をさらに含有させて、発泡硬化される不飽和ポリエステ
ル樹脂を熱硬化性樹脂により変性するようにしたから、
得られる発泡研摩体の耐熱性及び研削特性をさらに大幅
に改善することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 進二 京都府京都市左京区岩倉村松町8−2 (72)発明者 堀内 光 奈良県生駒市辻町875−27 (72)発明者 宮川 二郎 兵庫県神戸市東灘区本山町田辺240−6 (72)発明者 古川 順康 兵庫県神戸市東灘区森南町2−3−11 (56)参考文献 特開 昭54−156286(JP,A) 特公 昭45−19878(JP,B1) 特公 昭60−12191(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂、この樹脂の架橋
    剤及び硬化剤、砥粒並びに発泡剤を少なくとも含有する
    と共に熱硬化性樹脂をさらに含有する混合物を調整し、
    この混合物を発泡硬化させることによって、熱硬化性樹
    脂により変性されかつ発泡剤からの気泡が入り込んで気
    孔を生じさせることにより発泡硬化された不飽和ポリエ
    ステル樹脂に砥粒が分散されて成ると共に気孔率が20〜
    70%及び圧縮弾性率が5×102〜4×103kg/cm2である発
    泡研摩体を得ることを特徴とする発泡研摩体の製造方
    法。
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