JPH0747186A - 縫製機の糸切れ検出装置 - Google Patents

縫製機の糸切れ検出装置

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JPH0747186A
JPH0747186A JP19651793A JP19651793A JPH0747186A JP H0747186 A JPH0747186 A JP H0747186A JP 19651793 A JP19651793 A JP 19651793A JP 19651793 A JP19651793 A JP 19651793A JP H0747186 A JPH0747186 A JP H0747186A
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JP
Japan
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sewing
amount
thread
difference
pitch
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Application number
JP19651793A
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English (en)
Inventor
Hisaharu Goto
久晴 五藤
Seiichiro Hagino
誠一郎 萩野
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】縫いピッチが異なる縫製機では、縫いピッチが
短いと糸切れと検出する基準値に近くなり誤りが多発す
るので、縫いピッチの長短にかかわらず、正確な糸切れ
検出を行うようにする。 【構成】縫製データに基づく理論消費量を計算するピッ
チ長計算手段S5と、縫糸の実際の繰出し量を検出し信
号化して出力する縫糸通過量検出手段16,17と、ピ
ッチ長計算手段により指示された消費量と縫糸通過量検
出手段により指示された繰出し量との差分量を累積する
差分累積手段S12と、該差分累積手段に累積された差
分量が予め定めた基準量以上の場合に糸切れと判断する
糸切れ判定手段S10と、糸切れ判定手段の出力により
縫製機を停止する手段とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍ミシン等の縫製機
において、縫製動作中の糸切れを自動的に検出して縫製
動作を停止させる縫製機の糸切れ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、縫製機において、スプールから
繰り出される縫糸は、一定の張力が付与された状態で糸
調子に案内され、天秤を介して針棒の針孔に通される。
針棒及び天秤は、回転駆動される上軸のクランク機構に
よって単振動状にそれぞれ往復動される。天秤は縫糸を
一針毎に繰り出し、この際、糸取りばねによる張力によ
って糸調子と縫糸とのスリップが抑えられることによ
り、縫糸の繰出し量と、縫糸の消費量とがほぼ合致した
状態で縫製が進行するようになっている。
【0003】ところで、近年の自動化された縫製機で
は、縫糸の繰出し量を検出する例えばスリット板と光電
センサの組合せからなる通過量検出手段を設け、この検
出手段の示す繰出し量に基づいて糸切れを自動的に検出
して縫製動作を停止し、作業者に補修作業を促す糸切れ
検出装置が付加される。例えば特公昭57−25238
号公報には、上記通過量検出手段からの繰出し量を示す
信号を一針毎のタイミングで保持するカウンタ回路と、
一針毎の縫糸消費量が予め設定されたディジタルスイッ
チとを備え、カウンタ回路による一針毎の検出繰出し量
が予め設定された固定の消費量より所定数値未満の際に
糸切れ信号を発し縫製を停止指令する糸切れ検出装置が
開示されている。
【0004】この糸切れ検出装置では、スリップによる
検出繰出し量の不正確さに鑑み、糸切れでないにもかか
わらず糸切れと検出する誤動作をできるだけ回避するた
め、検出繰出し量と消費量との間に所定数値未満という
幅をもたせた検出を行っている。また、特開昭62−6
0593号公報には、上記公報と同様の縫糸通過量検出
手段と、この縫糸通過量検出手段からの信号の示す検出
繰出し量を予め定めた針回数単位で累積する累積器と、
一針毎の消費量の例えば平均値を前記針回数分積算した
基準値設定器と、前記針回数毎のタイミング信号によっ
て上記累積器の示す累積値と設定器の示す基準値とを比
較して、累積値が基準値よりも小さい場合に糸切れ信号
を発し縫製を停止する糸切れ検出装置が開示されてい
る。
【0005】この糸切れ検出装置は、縫いピッチが短い
場合、繰出し量が小さくなるため、一針だけの繰出し量
では正確な検出ができないことに鑑みてなされたもの
で、所定針回数分の繰出し量の累積値に基づいて糸切れ
検出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−60593号公報の開示されているような従来装
置では、予め定めた針回数が到来する毎に糸切れ検出し
ているので、その単位針回数の初期に糸切れが発生した
場合は、糸切れ検出を行う終回まで検出が行われず、縫
製機の停止動作が遅れ、縫い目の形成されない縫いピッ
チを増加して縫製品質を損う。
【0007】また、同号公報では、縫いピッチ毎の消費
量の例えば平均値を針回数単位積算して基準値が決定さ
れているため、短い縫いピッチが連続する場合には、消
費量の累積値が基準値に近づく傾向にあり、正常な検出
繰出し量の累積値でも基準値に満たないことが生じて糸
切れでないにもかかわらず糸切れと検出してしまうおそ
れがある。本発明は、糸切れ検出と同時の動作停止を可
能とし、かつ、糸切れでないにもかかわらず糸切れと検
出する誤動作が一層少なくなるようにした糸切れ検出装
置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1態様は、縫
製データに基づく一針毎の縫糸の消費量を計算するピッ
チ長計算手段と、縫糸の供給通路に設置され縫糸の繰出
し量を検出し信号化して出力する縫糸通過量検出手段
と、前記ピッチ長計算手段により指示された消費量と前
記縫糸通過量検出手段により指示された繰出し量との差
分量を累積する差分累積手段と、該差分累積手段に累積
された差分量が予め定めた基準量以上となる縫いピッチ
で直ちに糸切れと判断する糸切れ判定手段と、糸切れ判
定手段の出力により縫製機を停止する手段とを具備して
いる。
【0009】上記第1態様の好適な実施例では、差分累
積手段は、予め定めた針数分の差分量を累積し、最新の
差分量が累積される毎に最も以前の差分量を除去して前
記糸切れ判定手段に判断させる。本発明の第2態様で
は、上記ピッチ長計算手段と、縫糸の供給通路に設置さ
れ縫糸の繰出し量が検出される毎に信号化して出力する
縫糸通過量検出手段と、前記ピッチ長計算手段から順次
計算される消費量より前記縫糸通過量検出手段から繰出
し量が出力される毎に減算を繰り返し、その都度、更新
された差分量を保持する差分累積手段と、上記糸切れ判
定手段及び縫製機を停止する手段とを具備する。
【0010】
【作用】本発明の糸切れ検出装置において、ピッチ長計
算手段は、連続した二つの縫製データにより、平面座標
系で二つの針落点の座標が与えられるので、数学的手法
により、両針落点間の距離を求める。この針落点間の距
離は縫いピッチに相当し、一針毎、すなわち、縫いピッ
チ毎の消費量を計算することができる。縫糸通過量検出
手段は、天秤の動作、すなわち、一針毎に検出される縫
糸の繰出し量を信号化して出力する。差分累積手段は、
前記ピッチ長計算手段により指示された消費量と前記縫
糸通過量検出手段により指示された繰出し量との差分量
を累積する。理想の場合、一針毎の消費量と繰出し量と
は合致するので、差分量はゼロである。糸切れ判定手段
は上記差分累積手段に累積された差分量が予め定めた基
準量以上となる縫いピッチで直ちに糸切れと判断し、縫
製機停止手段の動作を促す。
【0011】ここで、天秤が上昇する時に補給される以
前の縫いピッチ分の繰り出しは、その一針毎の一時期に
行われないのが普通で、一般には、不定期である場合が
ある。第2態様はこのような場合に対応したもので、こ
の場合、縫糸通過量検出手段からは不定期回に分けて繰
出し量を出力する。これに対応して、差分累積手段は、
ピッチ長計算手段により消費量が計算される都度、その
新たな消費量を以前の消費量に加算しつつ縫糸通過量検
出手段から繰出し量が出力される都度、更新された差分
量を保持する。
【0012】なお、第1態様での好適な実施例では、差
分累積手段は、予め定めた累積回数で最も以前の差分量
は破棄するため、常に最近の差分量の累積傾向だけを把
握して糸切れ検出を行うことができる。
【0013】
【発明の効果】よって、本発明によれば、縫いピッチ毎
の消費量と検出繰出し量との差分量を累積し、この差分
量が予め定めた基準量以上となる縫いピッチで直ちに糸
切れと判断するようにしたので、糸切れ検出と同時に縫
製機を停止し、高品質な縫製物を提供することができ
る。
【0014】また、上記差分量は縫いピッチの長短に関
係なく算出されるものである。従って、確実に糸切れに
よる差が検出された時に、その差分量が大きくなり、糸
切れでないにもかかわらず糸切れと検出する誤動作を一
層少なくすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の糸切れ検出装置を刺繍ミシン
に適用した実施例について図1〜図5に基づいて詳細に
説明する。なお、本発明は刺繍ミシンへの適用に限定す
るものではなく、一般的な縫製機全般に適用可能であ
る。図1は本発明を適用した刺繍ミシンの全容を示し、
色別縫糸の数に対応した針棒1が用意されたミシンヘッ
ド2と、色別縫糸が巻装された各スプール3を載置した
スプール載置ユニット4と、各スプール3からの縫糸の
供給通路を糸調子5及び回転円板6等によって構成した
フレーム7と、上記ミシンヘッド2に対向設置されたX
−Yテーブル8と、該X−Yテーブル8上で図示しない
駆動モータによって駆動される可動部材に装着された刺
繍枠9と、刺繍データ入力用キー、刺繍枠9の初期位置
設定用キー、スタート用キー、戻し及び進み用キー等の
各種操作キーが用意された操作盤10とを主体に構成さ
れている。
【0016】しかして、上記フレーム7に構成される供
給通路は、図2及び図3に示すように、抑え板11aを
主体とした各上ガイド11を上流端、各通孔12aによ
る下ガイド12を下流端とし、両ガイド11,12の間
には、上ガイド側より各小孔13aを有する補助ガイド
板13、回転円板6及び糸調子5が直列に構成されてい
る。上ガイド11を経た縫糸Tは、上記小孔13aを挿
通して回転円板6の周面を部分的に周回し、下側の糸調
子5に巻込まれている。糸調子5は、縫糸Tに一定の張
力を付与するもので、糸調子5を経た縫糸Tは一旦、糸
取りばね14に引き寄せられた後、下ガイド12の通孔
12aに挿通されている。通孔12aを経た縫糸Tは、
ミシンヘッド2内に導出される。ミシンヘッド2内に
は、図示しない天秤があり、縫糸Tは天秤に係合した
後、針棒1の針孔に挿通されるようになっている。
【0017】ところで、回転円板6は、図3に示すよう
に、フレーム7の表ベース7aに回転自在に枢支された
回転軸15の一端に軸着されており、同回転軸15の他
端(表ベース7aの内側)には、図4に示すように、多
数の透孔16aを周回状に並設したスリット板16が軸
着されている。そして、スリット板16の、透孔16a
による円周部分は、発光素子と受光素子からなる光電セ
ンサ17の検出通路に位置するようになっている。光電
センサ17とスリット板16よって、本発明の縫糸通過
量検出手段が構成され、縫糸Tの進行に応じて回転円板
6が回転すると、それに同期したスリット板16の回転
により、透孔16aのパターンに対応した縫糸Tの繰出
し量を示すパルス信号が受光素子より出力されるように
なっている。
【0018】更に、操作盤10内には、上記各種操作キ
ーを入力手段とし、針棒1を駆動する上軸モータ(図示
略)及び刺繍枠9を平面座標系内で駆動するX,Yモー
タ(図示略)を、刺繍データに基づいて制御する自動縫
製用マイクロコンピュータが内蔵されている。本マイク
ロコンピュータは、糸切れ検出も同時に行っている。こ
こで、自動縫製用マイクロコンピュータの扱う刺繍デー
タは、刺繍枠9に対する平面座標系により刺繍枠9上で
の針棒1の針落点を指示する。従って、連続した二つの
刺繍データによる針落点間の距離は、一針毎の縫いピッ
チとほぼ一致し、一針毎の縫糸の消費量を表すことにな
る。針落点間の距離は、数学的手法によって容易に計算
することができる。
【0019】さて、上記構成を有する刺繍ミシンは、作
業者により縫製物を刺繍枠9にセットし、スタート用キ
ーを操作すると、刺繍データが順次読出され、刺繍動作
を開始する。刺繍動作は、先ず、上軸モータが駆動さ
れ、これにより針棒1及び天秤が上下動される。そし
て、下降する針棒1の位置に、刺繍データにより指示さ
れた刺繍枠9の針落点を導くするように該刺繍枠9が移
動され、針落ちがなされる。この移動における移動量及
び方向は、初期位置又は連続した二つの刺繍データの示
す両X,Y位置データによって、X方向移動量成分及び
Y方向移動量成分として求める。刺繍枠9を平面座標系
内で移動させるX,Yモータは、上軸モータのエンコー
ダ出力をパルス分配して駆動されるので、上記1針分の
縫いピッチ毎のX方向移動量成分及びY方向移動量成分
によりパルス分配比を指定するのである。
【0020】図5〜図7に示すフローチャート中、上記
刺繍動作は、ステップS1と、ステップS3〜S8→S
3のループに相当する。ステップS1は、刺繍動作がス
タート用キーによって開始された否かを判断する。刺繍
動作の開始の後、ステップS2を処理して同ループに入
る。ステップS2は後述する差分量レジスタの初期設定
処理である。ステップS3は、針棒1が下死点の寸前で
あるか否かを判断しており、これは、上軸モータの回転
角度(例えば160°)より認識することができる。ス
テップS4は針棒1が下死点寸前の時に、新たな刺繍デ
ータ(X,Y位置データ)を読み出し所定レジスタにセ
ットするものである。刺繍データがセットされると、ス
テップS5により以前の刺繍データと新たな刺繍データ
とにより縫いピッチを計算する。この計算は、本発明の
ピッチ計算手段に相当する。その後、ステップS6で以
前の刺繍データをインクリメントする。ステップS7は
ストップデータの有無を判断しており、ストップデータ
が読出されない場合は、ステップS8のストップ用キー
が操作されたか否かを判断した後、同キーが押されたな
い場合に、ステップS3に戻って刺繍動作を続行する。
【0021】しかして、針棒1が下死点寸前より下降
し、上軸モータの回転角度が180°(針下死点)とな
ると、ステップS9〜S12で本発明の糸切れ検出判定
を行う。すなわち、ステップS9で上軸モータの回転角
度が180と判断されると、ステップS10に進み、本
発明の差分累積手段に相当する差分量レジスタの内容d
を基準量Dと比較する。dは以前までに累積された消費
量と検出繰出し量との差分量である。ステップS10で
差分量dが基準量Dより小さい場合は、ステップS11
のジッンプデータS11の有無を判断した後、ステップ
S12に進む。ステップS12は、ステップS5で計算
された消費量を、差分量レジスタに加算し、新たな差分
量として更新する。
【0022】そして、ステップS10で差分量dが基準
量Dに等しいか大きいと判断された場合、糸切れと判断
し、図6に示すステップS15〜S16のミシンを停止
するルーチンにジャンプする。ステップS13は、ステ
ップS10の糸切れ判定によって、糸切れフラグをセッ
トする処理、ステップS14はミシンを停止する処理、
ステップS15は解除スイッチを待つ処理、ステップS
16は解除スイッチが操作された後、糸切れフラッグを
リセットする処理である。ステップS14のミシン停止
は、具体的に上軸モータを停止し、かつ、XYモータを
停止するものである。この間に作業者は、糸の補修作業
を行う。糸切れフラッグがリセットされた後は再びステ
ップS1に戻る。このように本実施例の刺繍機では、差
分量レジスタに累積された差分量が予め定めた基準量以
上となる針数の縫いピッチで直ちに糸切れと判断してい
る。
【0023】次に、天秤による縫糸の繰り出しは、針棒
1が下死点より上昇を開始した後、暫くして行われる。
この縫糸繰り出しは、縫製動作中、不定期な現象である
ので、その検出は、本発明では、図7に示す割込み処理
のステップS20にて行っている。すなわち、図7の割
込み処理は、図8に示すように、光電センサがスリット
板16の回転量を検出する都度、透孔16aのパターン
に対応した縫糸Tの繰出し量を示すパルス信号が受光素
子より出力されるので、本割込み処理により、このパル
ス信号を解読して、繰出し量に換算する。図8に示すパ
ルス信号のパルス間隔は、スリット間隔に対応してお
り、スリットが検出されると立ち上がり、次のスリット
が検出されると立ち下がる。割込みは、このパルス信号
の立ち上がり時と、立ち下がり時に行われ、立ち上がり
時は、繰出し量d0 としてゼロを差分量レジスタの差分
量より減算し、立ち下がり時に、1スリット間隔分に対
応した繰出し量d0 を同差分量より減算する。こうし
て、本発明による差分累積手段の演算が実行されことに
なる。
【0024】なお、図5において、ステップS17は作
業者によるミシン停止操作を、ステップS18,S19
は、刺繍枠9が移動を開始される処理を示す。本実施例
によれば、刺繍データにより理論的に消費される縫糸量
と検出される繰出し量との差分量を、刺繍動作に同期し
て常時更新し、この差分量がある基準量より大きくなれ
ば直ちに糸切れと判断し、糸切れ検出とほぼ同時の刺繍
機の停止を行って、刺繍品質を向上することができる。
【0025】また、上記差分量は、刺繍動作に同期して
常時更新しているので、差分量がある基準量より大きく
なれば、確実に糸切れであり、極めて正確な糸切れ検出
が可能となる。他の実施例とし、天秤の動作の同期した
一時期だけに縫糸が繰り出されるシステムの場合は、図
5の例えばS12の後に糸切れ検出ステップを設けて、
同様の差分量の判定による糸切れ検出が可能となる。こ
の場合は、予め定めた針数分の差分量を累積し、最新の
差分量が累積される毎に最も以前の差分量を除去して前
記糸切れ判定手段に判断させることにより、差分量の累
積による誤検出を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した刺繍機の全容を示す斜視図。
【図2】図2は上記刺繍機の縫糸供給通路部分を示す平
面図。
【図3】同縫糸供給通路部分の断面構造を示す説明図。
【図4】本発明の縫糸通過量検出手段の一部を構成する
スリット板を示す説明図。
【図5】本発明の動作を説明するフローチャート。
【図6】図5のフローチャート中の糸切れ検出停止処理
を示すフローチャート。
【図7】図5のフローチャート中で行われる割込み処理
を示すフローチャート。
【図8】上記スリット板に基づくパルス信号を示す波形
図。
【符号の説明】
1…針棒、2…ミシンヘッド、6…回転円板、8…X−
Yテーブル、9…刺繍枠、10…操作盤、16…スリッ
ト板、17…光電センサ(縫糸通過量検出手段)、T…
縫糸、S5…ピッチ長計算手段、S10…糸切れ判定手
段、S12…差分累積手段、S14…縫製機停止手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縫製データに基づき縫いピッチ毎の消費量
    を計算するピッチ長計算手段と、縫糸の供給通路に設置
    され一針毎の縫糸の繰出し量を検出し信号化して出力す
    る縫糸通過量検出手段と、前記ピッチ長計算手段により
    指示された消費量と前記縫糸通過量検出手段により指示
    された繰出し量との差分量を累積する差分累積手段と、
    該差分累積手段に累積された差分量が予め定めた基準量
    以上となる縫いピッチで直ちに糸切れと判断する糸切れ
    判定手段と、糸切れ判定手段の出力により縫製機を停止
    する手段とを具備したことを特徴とする縫製機の糸切れ
    検出装置。
  2. 【請求項2】前記差分累積手段は、予め定めた針数分の
    差分量を累積し、最新の差分量が累積される毎に最も以
    前の差分量を除去して前記糸切れ判定手段に判断させる
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の縫製機の糸
    切れ検出装置。
  3. 【請求項3】縫製データに基づき縫いピッチ毎の縫糸の
    消費量を計算するピッチ長計算手段と、縫糸の供給通路
    に設置され縫糸の繰出し量を検出し信号化して出力する
    縫糸通過量検出手段と、前記ピッチ長計算手段から順次
    計算される消費量より前記縫糸通過量検出手段から繰出
    し量が出力されるごとに減算を繰り返し、その都度、更
    新された差分量を保持する差分累積手段と、該差分累積
    手段に保持された差分量が予め定めた基準量以上の場合
    に糸切れと判断する糸切れ判定手段と、糸切れ判定手段
    の出力により縫製機を停止する手段とを具備したことを
    特徴とする縫製機の糸切れ検出装置。
JP19651793A 1993-08-06 1993-08-06 縫製機の糸切れ検出装置 Pending JPH0747186A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5842432A (en) * 1996-05-14 1998-12-01 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Thread consumption detecting apparatus for a sewing machine
JP2001286690A (ja) * 2000-04-10 2001-10-16 Jaguar International Corp ミシンの上糸検知装置

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