JPH0747035Y2 - マルチウエイスピ−カシステム - Google Patents
マルチウエイスピ−カシステムInfo
- Publication number
- JPH0747035Y2 JPH0747035Y2 JP1985032016U JP3201685U JPH0747035Y2 JP H0747035 Y2 JPH0747035 Y2 JP H0747035Y2 JP 1985032016 U JP1985032016 U JP 1985032016U JP 3201685 U JP3201685 U JP 3201685U JP H0747035 Y2 JPH0747035 Y2 JP H0747035Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pass filter
- low
- speaker
- frequency
- range
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、マルチウエイスピーカシステムに関するも
ので、特に、スピーカネットワーク回路の改良に係る。
ので、特に、スピーカネットワーク回路の改良に係る。
この考案は、マルチウエイスピーカシステムのネットワ
ーク回路において、中域スピーカのバンドパスフィルタ
を構成するローパスフィルタと例えば、低域スピーカの
ローパスフィルタとをコイルを介してカスケード接続す
ことにより、低域スピーカのクロスオーバー周波数より
高域側に中域スピーカのクロスオーバー周波数を設定で
きるようにしたものである。
ーク回路において、中域スピーカのバンドパスフィルタ
を構成するローパスフィルタと例えば、低域スピーカの
ローパスフィルタとをコイルを介してカスケード接続す
ことにより、低域スピーカのクロスオーバー周波数より
高域側に中域スピーカのクロスオーバー周波数を設定で
きるようにしたものである。
〔従来の技術〕 中域スピーカについてのバンドパスフィルタをハイパス
フイルタとローパスフィルタに分離し、低域スピーカの
ローパスフィルタと中域スピーカについてのバンドパス
フィルタを構成するローパスフィルタとをカスケード接
続してネットワーク回路を構成するようにしたマルチウ
エイスピーカシステムが知られている。第3図は、この
種のマルチウエイスピーカシステムの一例を示すもので
ある。
フイルタとローパスフィルタに分離し、低域スピーカの
ローパスフィルタと中域スピーカについてのバンドパス
フィルタを構成するローパスフィルタとをカスケード接
続してネットワーク回路を構成するようにしたマルチウ
エイスピーカシステムが知られている。第3図は、この
種のマルチウエイスピーカシステムの一例を示すもので
ある。
第3図において、11及び12がローパスフィルタを示し、
13がハイパスフイルタを示す。ローパスフィルタ11は、
コイルL11とコンデンサC11とにより構成されている。ロ
ーパスフィルタ12は、コイルL12とコンデンサC12とによ
り構成されている。ハイパスフイルタ13は、コンデンサ
C14とコイルL14とにより構成されている。
13がハイパスフイルタを示す。ローパスフィルタ11は、
コイルL11とコンデンサC11とにより構成されている。ロ
ーパスフィルタ12は、コイルL12とコンデンサC12とによ
り構成されている。ハイパスフイルタ13は、コンデンサ
C14とコイルL14とにより構成されている。
14が低域スピーカ、15が中域スピーカである。低域スピ
ーカ14についてのローパスフィルタは、ローパスフィル
タ12により構成される。中域スピーカ15についてのバン
ドパスフィルタは、ローパスフィルタ11とハイパスフイ
ルタ13とに分離されて構成される。中域スピーカ15につ
いてのローパスフィルタ11と低域スピーカ14についての
ローパスフィルタ12とがカスケード接続される。
ーカ14についてのローパスフィルタは、ローパスフィル
タ12により構成される。中域スピーカ15についてのバン
ドパスフィルタは、ローパスフィルタ11とハイパスフイ
ルタ13とに分離されて構成される。中域スピーカ15につ
いてのローパスフィルタ11と低域スピーカ14についての
ローパスフィルタ12とがカスケード接続される。
入力端子17及び18から音声信号が供給される。この音声
信号の低域成分は、ローパスフィルタ11及び12を介して
低域スピーカ14に供給され、低域成分の音声信号により
低域スピーカ14が駆動される。音声信号の中域成分は、
ローパスフィルタ11、ハイパスフイルタ13を介して中域
スピーカ15に供給され、中域成分の音声信号により中域
スピーカ15が駆動される。
信号の低域成分は、ローパスフィルタ11及び12を介して
低域スピーカ14に供給され、低域成分の音声信号により
低域スピーカ14が駆動される。音声信号の中域成分は、
ローパスフィルタ11、ハイパスフイルタ13を介して中域
スピーカ15に供給され、中域成分の音声信号により中域
スピーカ15が駆動される。
又、従来のカスケード接続のネットワーク回路として、
例えば実開昭52-16923号、実開昭52-67329号、実開昭53
-12737号公報に示されているものが知られている。
例えば実開昭52-16923号、実開昭52-67329号、実開昭53
-12737号公報に示されているものが知られている。
第4図は、上述のようにローパスフィルタ11、12、ハイ
パスフイルタ13により構成されたネットワーク回路の周
波数特性の一例を示すものである。第4図において、ω
11が低域スピーカ14についてのクロスオーバー角周波数
を示し、ω12が中域スピーカ15についてのクロスオーバ
ー角周波数を示す。
パスフイルタ13により構成されたネットワーク回路の周
波数特性の一例を示すものである。第4図において、ω
11が低域スピーカ14についてのクロスオーバー角周波数
を示し、ω12が中域スピーカ15についてのクロスオーバ
ー角周波数を示す。
中域スピーカ15についてのローパスフィルタ11と低域ス
ピーカ14についてのローパスフィルタ12とはカスケード
接続されているので、低域スピーカ14に供給される音声
信号は、第4図に示すように、角周波数ω11で−12dB/o
ctの減衰を受け、更に、角周波数ω12で−24dB/octの減
衰を受ける。従って、低域スピーカ14に、第5図に示す
ように高域ピークPが存在している場合、角周波数ω12
を高域ピークPに合わせて設定すれば、この高域ピーク
を抑圧することができる。しかし、この角周波数ω
12は、中域スピーカ15のクロスオーバー角周波数であ
り、この角周波数ω12を高域ピークPに合わせて設定す
ると、中域スピーカ15に供給する音声信号の帯域を広く
とれない場合が生じる。
ピーカ14についてのローパスフィルタ12とはカスケード
接続されているので、低域スピーカ14に供給される音声
信号は、第4図に示すように、角周波数ω11で−12dB/o
ctの減衰を受け、更に、角周波数ω12で−24dB/octの減
衰を受ける。従って、低域スピーカ14に、第5図に示す
ように高域ピークPが存在している場合、角周波数ω12
を高域ピークPに合わせて設定すれば、この高域ピーク
を抑圧することができる。しかし、この角周波数ω
12は、中域スピーカ15のクロスオーバー角周波数であ
り、この角周波数ω12を高域ピークPに合わせて設定す
ると、中域スピーカ15に供給する音声信号の帯域を広く
とれない場合が生じる。
従って、この考案の目的は、低域スピーカ14のローパス
フィルタ12と中域スピーカ15のバンドパスフィルタを構
成するローパスフィルタ11とをカスケード接続すること
により生じる低域スピーカのクロスオーバー周波数よ
り、中域スピーカ14のクロスオーバー周波数を高域側に
設定できるマルチウエイスピーカシステムを提供するこ
とにある。
フィルタ12と中域スピーカ15のバンドパスフィルタを構
成するローパスフィルタ11とをカスケード接続すること
により生じる低域スピーカのクロスオーバー周波数よ
り、中域スピーカ14のクロスオーバー周波数を高域側に
設定できるマルチウエイスピーカシステムを提供するこ
とにある。
この考案は、中域スピーカ5への信号供給路に挿入され
るバンドパスフイルタをハイパスフイルタ3とローパス
フィルタ1に分離し、低域スピーカ4のローパスフィル
タ2とバンドパスフィルタを構成するローパスフィルタ
1とをカスケード接続し、若しくは、高域スピーカのハ
イパスフイルタとバンドパスフィルタを構成するハイパ
スフイルタとをカスケード接続するようにしたマルチウ
エイスピーカシステムにおいて、 カスケード接続の接続点とバンドパスフィルタを構成す
るハイパスフイルタ3との間にコイルL3を挿入し、若し
くは、カスケード接続の接続点とバンドパスフィルタを
構成するローパスフィルタとの間にコンデンサを挿入す
るようにしたことを特徴とするマルチウエイスピーカー
システムである。
るバンドパスフイルタをハイパスフイルタ3とローパス
フィルタ1に分離し、低域スピーカ4のローパスフィル
タ2とバンドパスフィルタを構成するローパスフィルタ
1とをカスケード接続し、若しくは、高域スピーカのハ
イパスフイルタとバンドパスフィルタを構成するハイパ
スフイルタとをカスケード接続するようにしたマルチウ
エイスピーカシステムにおいて、 カスケード接続の接続点とバンドパスフィルタを構成す
るハイパスフイルタ3との間にコイルL3を挿入し、若し
くは、カスケード接続の接続点とバンドパスフィルタを
構成するローパスフィルタとの間にコンデンサを挿入す
るようにしたことを特徴とするマルチウエイスピーカー
システムである。
コイルL3を挿入することにより、中域スピーカ5のクロ
スオーバー周波数ω3が低域スピーカ4のローパスフィ
ルタ2と中域スピーカ5のバンドパスフィルタを構成す
るローパスフィルタ1とをカスケード接続することによ
り生じる低域スピーカ4のクロスオーバー周波数ω2よ
りも、高域側に設定されるものとなる。
スオーバー周波数ω3が低域スピーカ4のローパスフィ
ルタ2と中域スピーカ5のバンドパスフィルタを構成す
るローパスフィルタ1とをカスケード接続することによ
り生じる低域スピーカ4のクロスオーバー周波数ω2よ
りも、高域側に設定されるものとなる。
以下、この考案の一実施例について、図面を参照して説
明する。第1図において、破線で囲んで示す1及び2が
ローパスフィルタを示し、3がハイパスフイルタを示
す。ローパスフィルタ1は、コイルL1とコンデンサC1と
により構成されている。ローパスフィルタ2は、コイル
L2とコンデンサC2とにより構成されている。ハイパスフ
イルタ3は、コイルL4とコンデンサC4とにより構成され
ている。
明する。第1図において、破線で囲んで示す1及び2が
ローパスフィルタを示し、3がハイパスフイルタを示
す。ローパスフィルタ1は、コイルL1とコンデンサC1と
により構成されている。ローパスフィルタ2は、コイル
L2とコンデンサC2とにより構成されている。ハイパスフ
イルタ3は、コイルL4とコンデンサC4とにより構成され
ている。
4が低域スピーカ、5が中域スピーカである。低域スピ
ーカ4についてのローパスフィルタは、ローパスフィル
タ2により構成される。中域スピーカ5についてのバン
ドパスフィルタは、ローパスフィルタ1とハイパスフイ
ルタ3とに分離され、ローパスフィルタ1とハイパスフ
イルタ3とをコイルL3を介して接続することにより構成
される。中域スピーカ5についてのローパスフィルタ1
と低域スピーカ4についてのローパスフィルタ2とがカ
スケード接続される。
ーカ4についてのローパスフィルタは、ローパスフィル
タ2により構成される。中域スピーカ5についてのバン
ドパスフィルタは、ローパスフィルタ1とハイパスフイ
ルタ3とに分離され、ローパスフィルタ1とハイパスフ
イルタ3とをコイルL3を介して接続することにより構成
される。中域スピーカ5についてのローパスフィルタ1
と低域スピーカ4についてのローパスフィルタ2とがカ
スケード接続される。
入力端子7及び8から音声信号が供給される。この音声
信号の低域成分は、ローパスフィルタ1及び2を介して
低域スピーカ4に供給され、低域成分の音声信号により
低域スピーカ4が駆動される。音声信号の中域成分は、
ローパスフィルタ1、コイルL3、ハイパスフイルタ3を
介して中域スピーカ5に供給され、中域成分の音声信号
により中域スピーカ5が駆動される。
信号の低域成分は、ローパスフィルタ1及び2を介して
低域スピーカ4に供給され、低域成分の音声信号により
低域スピーカ4が駆動される。音声信号の中域成分は、
ローパスフィルタ1、コイルL3、ハイパスフイルタ3を
介して中域スピーカ5に供給され、中域成分の音声信号
により中域スピーカ5が駆動される。
第2図は、上述のようにローパスフィルタ1及び2、ハ
イパスフイルタ3、コイルL3により構成されたネットワ
ーク回路の周波数特性の一例を示すものである。第2図
において、ω1、ω2が低域スピーカ4についてのクロ
スオーバー角周波数を示し、ω3が中域スピーカ5につ
いてのクロスオーバー角周波数を示す。低域スピーカ4
に供給される音声信号は、第2図に示すように、角周波
数ω1で−12dB/octの減衰を受け、更に、角周波数ω2
で−24dB/octの減衰を受ける。低域スピーカ4に高域ピ
ークが存在している場合、この高域ピークは角周波数ω
2で生じる−24dB/octの減衰により、抑圧される。中域
スピーカ5に供給される音声信号は、角周波数ω3で−
18dB/octの減衰を受ける。この角周波数ω3は、角周波
数ω2より高域側に位置している。このため、中域スピ
ーカ5のレンジを、高域側まで幅広く使うことができ
る。
イパスフイルタ3、コイルL3により構成されたネットワ
ーク回路の周波数特性の一例を示すものである。第2図
において、ω1、ω2が低域スピーカ4についてのクロ
スオーバー角周波数を示し、ω3が中域スピーカ5につ
いてのクロスオーバー角周波数を示す。低域スピーカ4
に供給される音声信号は、第2図に示すように、角周波
数ω1で−12dB/octの減衰を受け、更に、角周波数ω2
で−24dB/octの減衰を受ける。低域スピーカ4に高域ピ
ークが存在している場合、この高域ピークは角周波数ω
2で生じる−24dB/octの減衰により、抑圧される。中域
スピーカ5に供給される音声信号は、角周波数ω3で−
18dB/octの減衰を受ける。この角周波数ω3は、角周波
数ω2より高域側に位置している。このため、中域スピ
ーカ5のレンジを、高域側まで幅広く使うことができ
る。
これらの角周波数ω1、ω2、ω3の関係について説明
する。
する。
角周波数ω1とω2とは、十分離れているので、角周波
数ω1はコイルL2とコンデンサC2とにより構成される−
12dB/octの減衰のローパスフルタ2のみから求められる
クロスオーバー周波数に略々等しい。このローパスフィ
ルタ2の伝達関係GLP1は、 R:出力インピーダンス である。従って、クロスオーバー角周波数ω1及び肩定
数ζ1は、 の形にして、係数を比較することにより、以下に示すよ
うに求められる。
数ω1はコイルL2とコンデンサC2とにより構成される−
12dB/octの減衰のローパスフルタ2のみから求められる
クロスオーバー周波数に略々等しい。このローパスフィ
ルタ2の伝達関係GLP1は、 R:出力インピーダンス である。従って、クロスオーバー角周波数ω1及び肩定
数ζ1は、 の形にして、係数を比較することにより、以下に示すよ
うに求められる。
ω1 2=1/L2C2 …(3) ζ1=(L2/2R)・ω1=(1/2R)(L2/C2)1 ] 2 …
(4) 角周波数ω2は、コイルL1とコンデンサC1とにより構成
される。−12dB/octの減衰のローパスフィルタ1のみか
ら求められるクロスオーバー周波数に略々等しい。この
ローパスフィルタ2とローパスフィルタ1により、−24
dB/octの減衰となる。このローパスフィルタ2の伝達関
数GLP2は、 である。従って、クロスオーバー角周波数ω2及び肩定
数ζ2は、 の形にして、係数を比較することにより、以下のように
求められる。
(4) 角周波数ω2は、コイルL1とコンデンサC1とにより構成
される。−12dB/octの減衰のローパスフィルタ1のみか
ら求められるクロスオーバー周波数に略々等しい。この
ローパスフィルタ2とローパスフィルタ1により、−24
dB/octの減衰となる。このローパスフィルタ2の伝達関
数GLP2は、 である。従って、クロスオーバー角周波数ω2及び肩定
数ζ2は、 の形にして、係数を比較することにより、以下のように
求められる。
ω2 2=1/L1C1 …(7) ζ2=(L1/2R)・ω2=(1/2R)(L1/C1)1 ] 2 …
(8) 角周波数ω3は、中域スピーカ5についてのバンドパス
フィルタのクロスオーバー角周波数であり、このバンド
パスフィルタのローパス側は、コイルL1及びコンデンサ
C1により構成されるローパスフルタ1にコイルL3を接続
することにより構成されている。コイルL1、コンデンサ
C1、コイルL3とにより構成される−18dB/octの減衰のフ
ィルタの伝達関数GLP3は、 GLP3 である。ここで、このフィルタが−12dB/octの減衰のフ
ィルタと−6dB/octの減衰のフィルタとに分離できると
すると、伝達関係GLP3は、 ωy:−6dB/octの減衰のフィルタのクロスオーバー角周
波数 ωx:−12dB/octの減衰のフィルタのクロスオーバー角周
波数 ζ3:肩定数 の形で表現できる。(10)式において、ωx=ωyの
時、−18dB/oct減衰のフィルタとなり、ωx=ωyの時
の角周波数がω3である。(10)式を変形して、 (9)式と計数を比較すると、 (2ζ3/ωxωy)+1/ω2x=L1C1 …(11) (1/ωy)+(2ζ3/ωx)=(L1+L3)/R …(12) (1/ωyω2x)=L1L3C1/R …(13) となる。ωx=ωy=ω3の時(11)、(12)、(13)
式は、 (2ζ3+1)/ω3 2=L1C1 …(14) (2ζ3+1)/ω3=(L1+L3)/R …(15) 1/ω3 3=L1L3C1/R …(16) となる。(16)式より、クロスオーバー角周波数ω3が
求められる。
(8) 角周波数ω3は、中域スピーカ5についてのバンドパス
フィルタのクロスオーバー角周波数であり、このバンド
パスフィルタのローパス側は、コイルL1及びコンデンサ
C1により構成されるローパスフルタ1にコイルL3を接続
することにより構成されている。コイルL1、コンデンサ
C1、コイルL3とにより構成される−18dB/octの減衰のフ
ィルタの伝達関数GLP3は、 GLP3 である。ここで、このフィルタが−12dB/octの減衰のフ
ィルタと−6dB/octの減衰のフィルタとに分離できると
すると、伝達関係GLP3は、 ωy:−6dB/octの減衰のフィルタのクロスオーバー角周
波数 ωx:−12dB/octの減衰のフィルタのクロスオーバー角周
波数 ζ3:肩定数 の形で表現できる。(10)式において、ωx=ωyの
時、−18dB/oct減衰のフィルタとなり、ωx=ωyの時
の角周波数がω3である。(10)式を変形して、 (9)式と計数を比較すると、 (2ζ3/ωxωy)+1/ω2x=L1C1 …(11) (1/ωy)+(2ζ3/ωx)=(L1+L3)/R …(12) (1/ωyω2x)=L1L3C1/R …(13) となる。ωx=ωy=ω3の時(11)、(12)、(13)
式は、 (2ζ3+1)/ω3 2=L1C1 …(14) (2ζ3+1)/ω3=(L1+L3)/R …(15) 1/ω3 3=L1L3C1/R …(16) となる。(16)式より、クロスオーバー角周波数ω3が
求められる。
ω3 3=R/L1L3C1 …(17) (14)式、(15)式、(16)式より、肩定数ζ3を求め
られる。
られる。
〔(2ζ3+1)/ω3 2〕・〔(2ζ3+1)/ω3〕
=L1C1・〔(L1+L3)/R〕 …(18) ω3 3=R/L1L3C1であるから、 (2ζ3+1)2=(L1+L3)/L3 …(19) (14)式、(15)式より、 ω3=(L1+L3)/RL1C1 …(20) である。この(20)式で求められるω3と(17)式で求
められるω3が等しくなければならない。これにより
(21)式に示す条件式が得られる。
=L1C1・〔(L1+L3)/R〕 …(18) ω3 3=R/L1L3C1であるから、 (2ζ3+1)2=(L1+L3)/L3 …(19) (14)式、(15)式より、 ω3=(L1+L3)/RL1C1 …(20) である。この(20)式で求められるω3と(17)式で求
められるω3が等しくなければならない。これにより
(21)式に示す条件式が得られる。
C1R4/L1L3=〔(L1+L3)/L1〕3 …(21) コイルL1とコイルL3との比をmとおき、 L1=mL3 とすると、(21)式で示す条件式は、下式のように表さ
れる。
れる。
(C1/L1)2=(1/mR4)〔(m+1)/m)〕3…(22) 以下、角周波数ω2と角周波数ω3とを比較し、角周波
数ω3が角周波数ω2より常に高域側にあることを示
す。
数ω3が角周波数ω2より常に高域側にあることを示
す。
角周波数ω2は、(7)式より、 ω2 2=1/L1C1 …(23) であり、角周波数ω3は、(17)式より ω3 3=R/L1L3C1 …(24) である。(23)式、(24)式より、角周波数ω2とω3
との関係が求められる。
との関係が求められる。
ω3 3=ω2 2・R/L3 …(25) R/L3は、コイルL3を用いたことにより生じる−6dB/oct
の減衰のフィルタのクロスオーバー角周波数に相当し、
このクロスオーバー角周波数をω4とすると、(25)式
は、 ω3 3=ω2 2・ω4 …(26) で示される。上式より、 ω3=(ω4/ω3)1 ] 2ω2 …(27) よって、ω4/ω3が1より大きければ、ω3>ω2とな
り、角周波数ω3が角周波数ω2より常に高域側とな
る。
の減衰のフィルタのクロスオーバー角周波数に相当し、
このクロスオーバー角周波数をω4とすると、(25)式
は、 ω3 3=ω2 2・ω4 …(26) で示される。上式より、 ω3=(ω4/ω3)1 ] 2ω2 …(27) よって、ω4/ω3が1より大きければ、ω3>ω2とな
り、角周波数ω3が角周波数ω2より常に高域側とな
る。
次に、ω4/ω3が1より大きくなる条件を調べる。角周
波数ω3は、(20)式を用いて表すと、 ω3=(L1+L3)/RL1C1である。L1=mL3とすると、上
式は、 ω3=(m+1)/mC1R …(28) で示される。ω4=R/L3であるから、ω4/ω3は、 ω4/ω3=mC1R2/L3(m+1) …(29) となる。
波数ω3は、(20)式を用いて表すと、 ω3=(L1+L3)/RL1C1である。L1=mL3とすると、上
式は、 ω3=(m+1)/mC1R …(28) で示される。ω4=R/L3であるから、ω4/ω3は、 ω4/ω3=mC1R2/L3(m+1) …(29) となる。
L3=L1/mであるから、(29)式は、 ω4/ω3=m2C1R2/L1(m+1)=(C1L1)・(m2R2/m
+1) …(30) で示される。C1/L1は(8)式を用いて表せる。つま
り、 ζ2=(1/2R)(L1/C1)1 ] 2 であるから、 C1/L1=1/(2Rζ)2 …(31) である。(31)式を(30)式に代入すると、 ω4/ω3=m2/4ζ2 2(m+1) …(32) となる。
+1) …(30) で示される。C1/L1は(8)式を用いて表せる。つま
り、 ζ2=(1/2R)(L1/C1)1 ] 2 であるから、 C1/L1=1/(2Rζ)2 …(31) である。(31)式を(30)式に代入すると、 ω4/ω3=m2/4ζ2 2(m+1) …(32) となる。
一方(22)式で示した条件式 (C1/L1)2=(1/mR4)〔(m+1)/m)3 を満足しなければならない。(31)式より、 C1/L1=1/(2Rζ2)2であるから、 (1/2Rζ2)4=(1/mR4)〔(m+1)/m〕3 …(3
3) となる。(33)式を変形すると、 m2/4ζ2 2(m+1)=(m+1)1 ] 2 …(34) となる。(34)式を(32)式に代入することにより、ω
4/ω3が1より大きくなる条件が求められる。
3) となる。(33)式を変形すると、 m2/4ζ2 2(m+1)=(m+1)1 ] 2 …(34) となる。(34)式を(32)式に代入することにより、ω
4/ω3が1より大きくなる条件が求められる。
ω4/ω3=(m+1)1 ] 2 …(35) (35)式より、m(=L1/L3)の値がいかなる値であっ
ても、ω4/ω3>1の関係となる。ω4/ω3>1であれ
ば、(27)式より ω3>ω2となる。よって、角周波
数ω3は常に角周波数ω2より高域側となる。
ても、ω4/ω3>1の関係となる。ω4/ω3>1であれ
ば、(27)式より ω3>ω2となる。よって、角周波
数ω3は常に角周波数ω2より高域側となる。
なお、高域スピーカと中域スピーカとからスピーカシス
テムを構成する場合には、中域スピーカのバンドパスフ
ィルタを高域用と低域用の要素に分離し、高域スピーカ
のハイパスフィルタと中域スピーカのバンドパスフィル
タを構成するハイパスフイルタとをカスケード接続し、
このカスケード接続点と中域スピーカのバンドパスフィ
ルタを構成するローパスフィルタとをコンデンサを介し
て接続するようにすればよい。
テムを構成する場合には、中域スピーカのバンドパスフ
ィルタを高域用と低域用の要素に分離し、高域スピーカ
のハイパスフィルタと中域スピーカのバンドパスフィル
タを構成するハイパスフイルタとをカスケード接続し、
このカスケード接続点と中域スピーカのバンドパスフィ
ルタを構成するローパスフィルタとをコンデンサを介し
て接続するようにすればよい。
この考案に依れば、コイルL3が挿入されたことにより、
中域スピーカ5についてのクロスオーバー角周波数ω3
をローパスフィルタ1とローパスフィルタ2とをカスケ
ード接続することにより生じる低域スピーカ4のクロス
オーバー角周波数ω2より高域側とすることができ、中
域スピーカ5に供給する音声信号の帯域を広くとること
ができる。
中域スピーカ5についてのクロスオーバー角周波数ω3
をローパスフィルタ1とローパスフィルタ2とをカスケ
ード接続することにより生じる低域スピーカ4のクロス
オーバー角周波数ω2より高域側とすることができ、中
域スピーカ5に供給する音声信号の帯域を広くとること
ができる。
第1図はこの考案の一実施例の接続図、第2図は、この
考案の一実施例の周波数特性図、第3図は従来のマルチ
ウエイスピーカーシステムの一例の接続図、第4図は従
来のマルチウェイスピーカーシステの一例の周波数特性
図、第5図は低域スピーカの特性の一例の周波数特性図
である。 図面におる主要な符号の説明 1,2:ローパスフィルタ、3:ハイパスフイルタ 4:低域スピーカ、5:中域スピーカ L1、L2、L3、L4:コイル、C1、C2、C4:コンデンサ
考案の一実施例の周波数特性図、第3図は従来のマルチ
ウエイスピーカーシステムの一例の接続図、第4図は従
来のマルチウェイスピーカーシステの一例の周波数特性
図、第5図は低域スピーカの特性の一例の周波数特性図
である。 図面におる主要な符号の説明 1,2:ローパスフィルタ、3:ハイパスフイルタ 4:低域スピーカ、5:中域スピーカ L1、L2、L3、L4:コイル、C1、C2、C4:コンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】中域スピーカへの信号供給路に挿入される
バンドパスフイルタをハイパスフイルタとローパスフイ
ルタに分離し、低域スピーカのローパスフイルタと上記
バンドパスフイルタを構成する上記ローパスフイルタと
をカスケード接続し、若しくは、高域スピーカのハイパ
スフイルタと上記バンドパスフイルタを構成するハイパ
スフイルタとをカスケード接続するようにしたマルチウ
エイスピーカシステムにおいて、 上記カスケード接続の接続点と上記バンドパスフイルタ
を構成するハイパスフイルタとの間にコイルを挿入し、
若しくは、上記カスケード接続の接続点と上記バンドパ
スフイルタを構成するローパスフイルタとの間にコンデ
ンサを挿入することにより、上記中域スピーカのクロス
オーバー周波数と上記低域スピーカ又は高域スピーカの
クロスオーバー周波数を離して設定しことを特徴とする
マルチウエイスピーカシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985032016U JPH0747035Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 | マルチウエイスピ−カシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985032016U JPH0747035Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 | マルチウエイスピ−カシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61149500U JPS61149500U (ja) | 1986-09-16 |
JPH0747035Y2 true JPH0747035Y2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=30533143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985032016U Expired - Lifetime JPH0747035Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 | マルチウエイスピ−カシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747035Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5267329U (ja) * | 1975-11-14 | 1977-05-18 | ||
JPS56131295A (en) * | 1980-03-19 | 1981-10-14 | Hitachi Ltd | Speaker system |
-
1985
- 1985-03-06 JP JP1985032016U patent/JPH0747035Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
山本武夫編著:「スピーカ・システム(下)」(昭52−7−15),ラジオ技術社,PP.329−333 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61149500U (ja) | 1986-09-16 |
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