JPH0746776Y2 - 揺動斜板式圧縮機の斜板支持機構における潤滑及び冷却構造 - Google Patents

揺動斜板式圧縮機の斜板支持機構における潤滑及び冷却構造

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JPH0746776Y2
JPH0746776Y2 JP1988134810U JP13481088U JPH0746776Y2 JP H0746776 Y2 JPH0746776 Y2 JP H0746776Y2 JP 1988134810 U JP1988134810 U JP 1988134810U JP 13481088 U JP13481088 U JP 13481088U JP H0746776 Y2 JPH0746776 Y2 JP H0746776Y2
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swash plate
thrust washer
sliding contact
piston
swing
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JP1988134810U
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好司 岡本
卓也 奥野
健二 竹中
彰彦 兵藤
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、回転駆動体の基端筒部上に支持された揺動斜
板、及びこの揺動斜板とピストンとの間に介在されたピ
ストンロッドを介して回転駆動体の回転運動をピストン
の往復直線運動に変換すると共に、クランク室内の圧力
と吸入圧との差圧により揺動斜板の傾角を制御する可変
容量型の揺動斜板式圧縮機の斜板支持機構における潤滑
及び冷却構造に関するものである。
[従来の技術] この種の圧縮機では回転軸を取り巻く回転駆動体の基端
筒部上に揺動斜板が相対回転可能に支持されており、回
転駆動体と揺動斜板との間にスラストベアリングが介在
されている。これにより回転駆動体が回転することによ
り揺動斜板が回転することなく揺動し、回転軸の回転が
ピストンの往復直線運動に変換される。回転駆動体の基
端筒部上に支持された揺動斜板を保持して位置規制を行
なうため、基端筒部上にスラストワッシャを嵌め込み、
さらにその外側にサークリップを嵌め込むことが一般的
に行われている。
[考案が解決しようとする課題] 回転駆動体の回転駆動力はスラストベアリングを介して
揺動斜板に伝えられ、スラストワッシャは揺動斜板との
間で摺接する。回転駆動体とサークリップとの間、及び
基端筒部と揺動斜板との間で僅かではあるが揺動斜板が
回転駆動体に対してスラスト方向へ変位できる程度の組
付クリアランスがあり、これによりスラストワッシャと
これに対する揺動斜板の摺接座面との間には若干のクリ
アランスが存在する。冷媒ガス中のミスト状の潤滑油は
このクリアランスからスラストワッシャと摺接座面との
間に入り込み、両者の摺接部位の潤滑が行われるが、組
付精度を高める上でこのクリアランスを大きくとること
はできず、スラストワッシャと揺動斜板の摺接座面との
間への潤滑油の入り込みが難しい。そのため両者間での
摺動摩耗とこれに伴う発熱が生じ易く、高速運転におけ
る斜板支持機構の信頼性を低下させている。
本考案は冷媒ガスとこのガスに含まれるミスト状潤滑油
を利用し揺動斜板とスラストワッシャとの間の摺接部位
における潤滑程度を高めるとともに当該部分を冷却し斜
板支持機構の信頼性を向上することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] そのために本考案では、回転駆動体の基端筒部上に揺動
斜板の位置を規制するために嵌め込まれたスラストワッ
シャに対する揺動斜板の摺接座面上又は揺動斜板に対す
るスラストワッシャの摺接面上に複数の潤滑溝を放射状
に設けた。
[作用] スラストワッシャに対する揺動斜板の摺接座面上あるい
は揺動斜板に対するスラストワッシャの摺接面上に放射
状に設けられた潤滑溝は冷媒ガス中のミスト状潤滑油の
導入を容易とし、揺動斜板の摺接座面とスラストワッシ
ャとの間に大量の冷媒ガスが流れて潤滑油の供給量が従
来より大幅に増大する。これにより両者間の摺動部位の
摩耗損傷が回避されるとともに、冷媒ガスの流れによる
摺接時に発生する熱が冷却され、斜板支持機構の信頼性
が大幅に向上する。
[実施例] 以下、本考案を具体化した一実施例を第1,2図に基づい
て説明する。
圧縮機全体のハウジングの一部となるシリンダブロック
1の前後にはフロントハウジング2及びリヤハウジング
3が接合固定されており、シリンダブロック1及びフロ
ントハウジング2には回転軸4が回転可能に支持されて
いる。フロントハウジング2内にて回転軸4には回転支
持体5が止着されており、その後面側には支持アーム6
が突設されていると共に、支持アーム6先端部には長孔
6aが透設されている。長孔6aにはピン7がスライド可能
に嵌めこまれており、ピン7には回転駆動体8が傾斜角
可変に連結支持されている。
回転支持体5の後側にて回転軸4にはガイドスリーブ9
がスライド可能に支持されていると共に、復帰ばね10に
より回転支持体5側へ押圧付勢されており、ガイドスリ
ーブ9の左右両側に突設された軸ピン9a(一方のみ図
示)が回転駆動体8の図示しない係合孔に係合してい
る。これにより回転駆動体8が軸ピン9aを中心に回転軸
4方向へ揺動可能であり、長孔6aとピン7とのスライド
ガイド関係、ガイドスリーブ9のスライド作用及びガイ
ドスリーブ9上の軸ピン9aの支持作用により回転駆動体
8の揺動が案内される。
回転駆動体8の基端筒部8a上には揺動斜板11がブッシュ
12を介して相対回転可能に支持されていると共に、揺動
斜板11と回転駆動体8との間にはスラストベアリング13
が介在されており、クランク室2a、リヤハウジング3内
の吸入室3a及び吐出室3bを互いに接続するようにシリン
ダブロック1に貫設されたシリンダボア1a内のピストン
14と揺動斜板11とがピストンロッド14aを介して連結さ
れている。従って、回転軸4の回転運動が回転駆動体8
を介して揺動斜板11の前後往復揺動に変換され、ピスト
ン14がシリンダボア1a内を前後動する。これにより吸入
室3aからシリンダボア1a内へ吸入された冷媒ガスが圧縮
されつつ吐出室3bへ吐出口されるが、クランク室2a内の
圧力とシリンダボア1a内の吸入圧とのピストン14を介し
た差圧に応じてピストン14のストロークが変わり、圧縮
容量を左右する揺動斜板11の傾斜角が変化する。クラン
ク室2a内の圧力はリヤハウジング3の後端突出部内の電
磁制御弁機構15により制御される。
揺動斜板11を回転可能に支持する基端筒部8a上にはスラ
ストワッシャ16が嵌合支持されており、その外側にはサ
ークリップ17が嵌めこまれている。スラストワッシャ16
と摺接する揺動斜板11の摺接座面11a上には複数の潤滑
溝11bが半径方向へ放射状に形成されており、摺接座面1
1aに対応する基端筒部8aの部位には複数の供給孔8bが周
方向の等間隔位置に貫設されている。内周面側の供給孔
8bの各開口周囲には浅い収束凹部8cが形成されている。
運転時には回転駆動体8が回転し、各供給孔8bが回転軸
4の周りを周回する。この周回により供給孔8b内の冷媒
ガスには遠心作用が働き、供給孔8b内の冷媒ガスが摺接
座面11aとスラストワッシャ16との間に向けて送り出さ
れる。即ち、収束凹部8c付近には吸引流が生じ、基端筒
部8aの内周面内の冷媒ガスが収束凹部8cを介して供給孔
8b内へ効率よく吸いこまれる。供給孔8bから送り出され
る冷媒ガスは潤滑溝11b内へ吹きこまれることになり、
摺接座面11aとスラストワッシャ16との間の摺動部位が
ミスト状潤滑油により効率的に潤滑されるとともにガス
流により冷却される。これにより摺接座面11aとスラス
トワッシャ16との間の摺動部位の摩耗と発熱が防止さ
れ、高速運転においても斜板支持機構の信頼性を向上す
ることができる。
また、本実施例では収束凹部8cの存在により基端筒部8a
の内周面に付着している潤滑油が供給孔8bへ誘導され、
摺接座面11aとスラストワッシャ16との間の摺動部位の
潤滑が一層効果的に行われる。
本考案は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば第3図に示すようにスパイラル状の潤滑溝11
cを採用してもよく、この形状により潤滑溝11cへのミス
ト状潤滑油の送り込み効率が向上すると共に、潤滑溝11
cの面積効率が上がり、これにより潤滑及び冷媒効率が
さらに良くなる。又、スパイラル溝の代わりに直線状の
傾斜溝でもよく、あるいは前記各実施例における供給孔
8bを省略しても十分な潤滑作用を得ることができる。さ
らに本考案では揺動斜板に対するスラストワッシャの摺
接面上に潤滑溝を設ける実施例も可能である。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案は、スラストワッシャに対す
る揺動斜板の摺接座面上又は摺動斜板に対するスラスト
ワッシャの摺接面上に複数の潤滑溝を放射状に設けたの
で、揺動斜板とスラストワッシャとの間に大量の冷媒ガ
スが流れ摺動部位には潤滑油が十分に供給されることに
なり、両者間の摺動部位の摩耗損傷を回避するととも
に、冷媒ガスの流れにより摺接時に発生する熱が冷媒さ
れ、高速運転における斜板支持機構の信頼性を向上し得
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案を具体化した一実施例を示し、第1図
は側断面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図
は別例を示す要部拡大縦断面図である。 回転駆動体8、基端筒部8a、揺動斜板11、摺接座面11
a、潤滑溝11b,11c、スラストワッシャ16。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹中 健二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)考案者 兵藤 彰彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (56)参考文献 実開 昭62−74181(JP,U) 実開 昭63−51173(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランク室、吸入室、吐出室及びこれら各
    室を接続するシリンダボアを区画形成すると共に、シリ
    ンダボア内にピストンを往復直線運動可能に収容するハ
    ウジング内の回転軸上に回転駆動体を支持し、この回転
    駆動体の基端筒部上に相対回転可能に支持された揺動斜
    板、及びこの揺動斜板とピストンとの間に介在されたピ
    ストンロッドを介して回転駆動体の回転運動をピストン
    の往復直線運動に変換すると共に、クランク室内の圧力
    と吸入圧との差圧により揺動斜板の傾角を制御する揺動
    斜板式圧縮機において、前記基端筒部上に揺動斜板の位
    置を規制するためにスラストワッシャを配設し、このス
    ラストワッシャに対する揺動斜板の摺接座面及び揺動斜
    板に対するスラストワッシャの摺接面のうち一方に複数
    の潤滑溝を放射状に設けた揺動斜板式圧縮機の斜板支持
    機構における潤滑及び冷却構造。
JP1988134810U 1988-10-15 1988-10-15 揺動斜板式圧縮機の斜板支持機構における潤滑及び冷却構造 Expired - Lifetime JPH0746776Y2 (ja)

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JPH0254386U JPH0254386U (ja) 1990-04-19
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