JPH0746632Y2 - 浮体式人工海浜 - Google Patents

浮体式人工海浜

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JPH0746632Y2
JPH0746632Y2 JP1990046205U JP4620590U JPH0746632Y2 JP H0746632 Y2 JPH0746632 Y2 JP H0746632Y2 JP 1990046205 U JP1990046205 U JP 1990046205U JP 4620590 U JP4620590 U JP 4620590U JP H0746632 Y2 JPH0746632 Y2 JP H0746632Y2
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JP
Japan
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artificial beach
beach
sea surface
artificial
floating
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JP1990046205U
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JPH045194U (ja
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晶己 平野
昇 中條
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Kumagai Gumi Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は移動可能で任意の場所に簡便に海浜を創出する
ことができる浮体式人工海浜に関するものである。
〈従来の技術〉 従来の人工海浜は、通常、現状地形に砂を海上、あるい
は陸上から客土して埋立てることにより作られていた。
このため、岩場等では環境変化が大きい。岸壁,既設護
岸の近くでは構造物の目的を損うため建設できない。人
工海浜建設時には客土の運搬車両の出入りが多いととも
に、海上からの砂の搬入,投下に対しては汚濁防止工が
必要になることから海上作業範囲を広く導有するため周
辺環境への影響が大きく地域利用者の了解が必要とな
る。また、自然の海辺を利用するため海浜の形状を任意
に変えることは難しいとともに人工海浜の面積の割りに
なぎさ線の長さを長くすることが難しく、さらには、人
工海浜は護岸構造物の利用ということから海浜直下を利
用することが難しかった。
そこで、係留設備を備えた浮体構造物を利用した移動可
能な浮体式人工海浜が特開昭56-20272号として提案され
ている。
これは、四周の壁体及び上下面を水密構造とし、内部を
隔壁で間仕切りした単体又は複数の箱状構造物の上面に
適当な勾配を設け、この面に砂を敷設してその本体の前
半部を海中に没し、後半部を海面上に露出させて陸上部
分を構成して人工海浜を創出し、これを任意の場所へ曳
航,係留可能となしたものである。
このような構成によると、人工海浜を任意の場所に曳航
して係留し、渡り桟橋等を用いてアクセスすることがで
きるため、岩場,サンゴ礁等の優れた景観がありながら
リゾートとして集客できなかったような場所,岸壁,護
岸,都市あるいはその近郊において海辺が利用できなか
ったような場所等においても、周辺環境を保全しながら
必要な時,場所に応じて容易に人工海浜を創出し、親水
性公園,イベント会場等としても有効利用できるととも
に、設備の大部分を造船所,ドック等で製造することが
できるため、設置に際しても周辺環境への影響がほとん
どなく、また任意の形状,構造にデザインが可能で、な
ぎさ線を長くすることもできる等多くの特徴を有する。
〈考案が解決しようとする課題〉 従来の浮体式人工海浜は、上記のように構成されている
ため、多くの特徴を備えており、あたかも自然の遠浅砂
浜を形成することが可能であるが、しかしながらラング
ーン(環礁)の如き、静穏な海浜を創出することができ
ず、波にさらわれる危険性があるとともに、海水の出入
りがあるため、港内等汚れのひどい海域では清潔な海浜
を提供することはできなかった。また、海浜前方の景観
を選択することができないとともに浮体構造物内部の有
効利用がなされていなかった。
本考案は、これらの点に着目してなされたもので、静穏
で安心して楽しめる清潔な人工海浜を創出し、同時に多
目的に利用することができる浮体式人工海浜を得ること
を目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る浮体式人工海浜は、係留設備を備えた浮体
構造物をベースにし、前記浮体構造物を少なくとも一部
が海面上へ露出した部分と、その周囲に形成された海面
下に没した部分とから構成し、その上面に砂を敷設して
人工海浜を創出した浮体式人工海浜において、前記海面
下に没した部分の周辺に、海面近くに伸びた状態に海中
壁を形成し、この海中壁上に設けた周壁で海面を仕切る
ことにより前記人工海浜側を静穏域として創出したもの
であって、前記周壁は、前記人工海浜周囲の波の波動を
前記人工海浜の海水に伝達するための弾性膜から形成さ
れるとともに、その上部を海面上に突出した状態に設け
られたことを特徴とするものである。
〈作用〉 上記のような構成により、周壁で海面を仕切ることによ
り人工海浜側を周囲の海面から影響さえない静穏域とし
て創出することができる。さらに周壁は、人工海浜周囲
の波の波動を人工海浜の海水に伝達することができる。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を第1図乃至第5図に基づいて説
明する。
図中において、1は内部が隔壁2により間仕切りされた
コンクリート製等の浮体構造物であり、第1図,第3図
及び第4図に示す方形、第2図に示す円形、その他の任
意の形状を選択することができる。
浮体構造物1は上面がなだらかな斜面を形成しており、
適当な間隔で砂の流れ止めとなる堰堤3が幾重にも設け
られ、その上面に砂4が層状に敷設されている。また浮
体構造物1は、その一部が海面上へ露出され、他の部分
が海面下へ没するよう構成されており、この海面下へ没
した部分の周辺には海面近くまで伸びた海中壁5が形成
され、その上部には、例えば高張力ナイロン織布にゴム
を貼着した素材等の弾性繊維よりなる弾性膜製の周壁6
がその上部を海面上へ突出した状態に設けられている。
この周壁6により、周辺の海域と人工海浜の海域とを仕
切ることによって人工海浜側に静穏域を創出するととも
に人工海浜周囲の波の波動を人工海浜の海水に伝達し、
人工海浜内に波を発生させることができる。
この波動の伝達の模様を第3図(a),(b)に示す。
第3図(a),(b)に点線で示したように人工海浜周
囲の波の波動は海面上へ突出した周壁6を前後に撓ませ
る。そして、この周壁6の前後の撓みにより人工海浜の
海水に波が発生する。なお、この周壁6と平行して第4
図に示すように人工海浜周囲の海水の流れを整えながら
海水を周壁6側に流して周壁6を撓ませる、空間部を有
するブリッジ状の整流壁7を設けてもよい。
8は浮体構造物1の内部に設けた管理棟で、内部には、
レストラン,売店,事務室,サニタリー施設等を始めて
種々の管理施設9及び海中展望室,遊戯室等のレジャー
施設10が設けられている。
11は浮体構造物1を任意の場所にアンカー係留,ボラー
ド係留するための係留索、12は係留された浮体構造物1
への渡り桟橋である。
なお、図示されていないが浮体構造物1側には、曳航用
のフック、あるいは海上側からのアクセスを可能にする
接舷施設等を設けることができる。
上記のように構成された浮体式人工海浜は、任意の場所
に曳航され、アンカー,ボラード等の係留索11によって
第5図(a),(b),(c)のように係留されて陸地
側から桟橋12によりアクセスするか、あるいは海上側か
ら接舷施設を利用して直接アクセスすることができる。
そして、この浮体式人工海浜は、浮体構造物を用いた人
工海浜としての特徴をすべて備えた上に、さらに海面下
に没した部分の周辺に形成した海中壁上に設けた周壁で
海面を仕切ることにより人工海浜側を静穏域として創出
することができる。さらに周壁により、人工海浜周囲の
波の波動を人工海浜の海水に伝達することができる。
さらに、管理施設,レジャー施設を浮体構造物内部に設
けているため、海浜を広く利用することができるととも
に多目的な利用が可能である。
なお、周囲に海面上へ突出させた側壁を設け、必要に応
じて砂山、又は木々等により側壁を被うことにより湾
内,港内においても好ましからざる景観をカットして水
平線等の借景を選択できるようにしてもよい。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案に係る浮体式人工海浜によ
ると、海中壁上に設けた周壁で海面を仕切ることにより
人工海浜側を静穏域として創出することができ、波にさ
らわれて流される心配もなく安心して楽しめ、設置場所
がきれいな海面に限定されることなく清潔な人工海浜を
創出できるとともに、弾性膜から形成された周壁が人工
海浜周囲の波の波動を人工海浜の海水に伝達することが
できるため、波が打ち寄せる一般の海浜と同様な実感を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す全体構成図、 第2図は、他の例の全体構成図、 第3図(a),(b)は、浮体構造物の一例を示す側面
図(a)と平面図(b)、 第4図(a),(b)は、浮体構造物の他の例を示す側
面図(a)と平面図(b)、 第5図(a),(b),(c)は、それぞれ係留状態の
例を示す平面図である。 1……浮体構造物,2……隔壁,3……堰堤,4……砂,5……
海中壁,6……周壁,7……整流壁,8……管理棟,9……管理
施設,10……レジャー施設,11……係留索,12……桟橋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】係留設備を備えた浮体構造物をベースに
    し、前記浮体構造物を少なくとも一部が海面上へ露出し
    た部分と、その周囲に形成された海面下に没した部分と
    から構成し、その上面に砂を敷設して人工海浜を創出し
    た浮体式人工海浜において、 前記海面下に没した部分の周辺に、海面近くに伸びた状
    態に海中壁を形成し、この海中壁上に設けた周壁で海面
    を仕切ることにより前記人工海浜側を静穏域として創出
    したものであって、 前記周壁は、前記人工海浜周囲の波の波動を前記人工海
    浜の海水に伝達するための弾性膜から形成されるととも
    に、その上部を海面上に突出した状態に設けられたこと
    を特徴とする浮体式人工海浜。
JP1990046205U 1990-04-28 1990-04-28 浮体式人工海浜 Expired - Lifetime JPH0746632Y2 (ja)

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JPH045194U JPH045194U (ja) 1992-01-17
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JPS6315296U (ja) * 1986-07-17 1988-02-01
JPH0218530U (ja) * 1988-07-19 1990-02-07

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