JPH0746629Y2 - 浚渫船 - Google Patents

浚渫船

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JPH0746629Y2
JPH0746629Y2 JP1989103164U JP10316489U JPH0746629Y2 JP H0746629 Y2 JPH0746629 Y2 JP H0746629Y2 JP 1989103164 U JP1989103164 U JP 1989103164U JP 10316489 U JP10316489 U JP 10316489U JP H0746629 Y2 JPH0746629 Y2 JP H0746629Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は河川や湖沼等における比較的水深の浅い水域
での堆積汚泥等の浚渫に用いられる吸泥方式の浚渫船の
改良に関し、より詳細には相互に連結された複数の船体
を用意し、これらの各船体に浚渫、操船に必要とされる
装置、機器等を配分して装備して低吃水の浚渫船になす
と共に浚渫泥土による重量変化に伴う船体の吃水変化が
均等になるようにして浚渫、操船に伴う泥土等の巻き上
げを回避するようにした浚渫船の提供に関する。
[従来の技術] 一般的に浚渫船は砂利、砂、粘土、シルト等の浚渫対象
物の性状や浚渫対象となる水底までの距離、浚渫対象と
される泥土等の量や、海、河川等の浚渫場所に特有の
波、風、潮流等の外的条件等から種々の浚渫方法と、こ
れに伴う特有の浚渫構造とを夫々の浚渫船 が具備し、効率の良い浚渫をなしていた。
特に、河川や湖沼等のように河川、湖沼等の水質源が直
接生活用水や工業用水等として生活に密接に関係してい
る水域での浚渫では、浚渫作業に伴う水の汚濁が認めら
れず、許容限界内にある一定の水質を保った状態で泥土
の浚渫がなされる必要があった。
そこで、かゝる河川や湖沼等の浚渫では水底の泥土を掻
き上げたり、掬い上げたりすることなく直接ラダーの採
泥器内に吸引して浚渫することが試みられている。
又、このようにして吸引、浚渫した泥水が直接河川、湖
沼等に環流されることのないように浚渫船から直接貯泥
池に架け渡したパイプを用いて送泥し、泥水中の水分を
取り除くことが試みられている。
又、河川、湖沼等では水深の浅い水域内での浚渫が比較
的多く港湾等の浚渫と異なり特に低吃水の浚渫船が用い
られており、一般的には方形のポンツーンを連結した台
船状の船に浚渫用機材を装備して用いていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、河川、湖沼等の浚渫に用いられる従来の
浚渫船では、水深の浅い水域内での浚渫作業をすること
のできる低吃水の船体構造とした場合、この船体を低吃
水としたことに伴って生ずる不足の浮力を船体の平面積
を増すことによって補う必要があった。このように船体
の平面積、特に船体の幅側を広げた場合には比較的狭い
浚渫箇所の多い河川、湖沼での繋留使用が制限される場
合が多く実用的でなかった。又、船体の長さ側を伸ばす
ことによって船体の平面積を増した場合、操船性が極端
に悪くなると共に浚渫時のスウイングに伴って生ずる泥
の巻き上げ量が極端に多くなる不都合があった。
又、従来の浚渫船では浚渫時の泥水の吸い上げに伴って
船体の重心が移動する場合が多く、この浚渫作業に伴う
重心の移動をバラストを用いて矯正することが多かっ
た。かゝる構造の浚渫船では浚渫作業に伴って逐一バラ
ストを移動して船体の吃水が同一レベルとなるように矯
正する必要があると共に船体の吃水が、このバラスト分
だけ深くなる不都合があった。この結果、、特に水深の
浅い水域で浚渫作業をする必要のある場合の操作が難し
く、又吃水が深くなった分に相当する泥土の巻き上げを
生ずる不都合があった。
本考案にかゝる浚渫船は、従来の河川、湖沼等の水深の
浅い水域内での浚渫船に比較して操船性が良く、しかも
浚渫水域での水の汚濁を惹き起こすことのない浚渫船の
提供を目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案にかゝる浚渫船は叙上の目的を達成する手段とし
て浚渫船を2以上の船体の連結体とし、しかも吸泥タン
ク等の重量可変の装置類を各船体の重心部位置に設ける
ことゝした。
先ず請求項1の考案では、構成される浚渫船を吸泥方式
のものとし、しかも全方向自在の連結装置で連結した2
以上の船体で浚渫船を構成した。次いで、この個々の各
船体には浚渫、操船等に用いられる機器、装置等を配分
して装備する。そして、採泥器を有しているラダーを上
下方向に向けて回動自在に有する船体に操船用スパッド
を装備し、該船体を操船できるようにしてある。次いで
船体の装備であって重量変化を生ずる装置を、装備され
る各船体の重心部位置に設け、浚渫等に伴う装置の重量
変化による船体の傾きを防止するようにして浚渫船を構
成している。
請求項2の考案では吸泥タンク又は集泥槽又は貯泥槽を
船体の重心部位置に設けることによって浚渫時に船体の
吃水が均等に変化するようにして浚渫船を構成してい
る。
請求項3の考案では各船体の連結装置に各船体間に亘る
歩道橋を一体に設けることによって、歩道橋が各船体間
の捻れ、アップダウンないしはスウイングの差によって
破損されることのないように構成している。
[作用] 本考案にかゝる浚渫船は浚渫と操船に用いられる装備や
機器等が複数の船体に分けて装備されていることから、
各個の船体では、この装備の少ない分に相応した低吃水
の船体とされ、しかも個々の船体の平面積を小さくでき
ることから操船に伴う泥土の巻き上げを少なくすること
ができる。
又、浚渫船を単独の船体とすることなく、順次に連結さ
れる複数の船体で構成したことから一船体の占める船体
面積が小さく、河川、湖沼等の狭い水路内での浚渫、操
船を可能とした。
更に、浚渫船を複数の船体で構成し、その一つの船体に
のみラダーと操船用のスパッドとを設けたことによっ
て、浚渫が該ラダーを有する船体のみを該スパッドを支
点として首振り状に操船することで可能とされ、連結さ
れている全船体を逐一移動する必要がないことから、操
船性が良く、しかも泥土の巻き上げを少なくすることが
できる。
又、浚渫船の泥水の吸い上げに伴う船体の傾きがなく、
泥水の吸い上げ量に見当った吃水の均等変化のみである
ことから低吃水の船体とすることができ、しかも操船に
伴う泥土の巻き上げを少なくすることができる。
[実施例] 以下本考案にかゝる浚渫船の典型的な一実施例を添付の
図面について説明する。
本考案にかゝる浚船は2以上の複数の船体A、A′…を
連結装置Bを用いて順次に連結して構成している。図示
の実施例では船体Aと、船体A′の2船体のみをもって
浚渫船を構成しているが更に他の任意数の船体を連結し
ても良く、この船体A、A′…の連結数は、個々の船体
A、A′…が負担すべき操船並びに浚渫用の各装備の重
量とによって定まるものである。従って、小型且つ低吃
水の船体として狭く、しかも水深の浅い水域内での浚渫
を可能とした浚渫船では、この小型、低吃水としたこと
に伴って個々の船体の排水量が小さくなり浚渫船を構成
する船体数をより多く必要とすることゝなる。
尚、連結装置Bは追って詳細に説明するように船体Aと
船体A′に生ずる全方向に向けた動きに追随し得る構成
とされており、垂直方向、水平方向に向けた揺動と、ロ
ーリング等の軸方向に向けた回動とのいずれもが吸収さ
れ得る継手構造を有するものとして波浪、風、水流並び
に操船等に伴って生ずる船体A、A′間のギャップを解
消する構成とされている。
このように2連又はそれ以上の数の船体を連結して構成
された浚渫船に対し操船と浚渫とに必要な装備と、これ
らに付帯する一切の装備とを搭載する。この装備類の搭
載は各船体に求められている吃水の深さ寸法と、この吃
水線に至るまでの許容搭載荷重とにより各船体に適宜配
分して搭載する。
こゝで各船体に配分して搭載装備される機械器具類、装
置、付帯設備類として、本実施例が河川、湖沼等の水深
の浅い水域での吸泥方式にもとづく浚渫船であることか
ら吸泥をベースとした採泥装置、吸泥のための各種バキ
ュームエアーの発生装置と、吸泥タンク及び送泥用の貯
泥装置と、その圧送装置とが特に各船体毎に系統的に設
けられる必要がある。
そこで先ず船体Aには浚渫部の水底に至るラダー1を上
下回動自在に設け、このラダー1を機械室2に設けたウ
インチ類で引き上げないしは着泥操作できるようにす
る。そして、このラダー1には採泥器3を設け、この採
泥器3とバキュームタンク4との間を吸泥パイプ5をも
って連絡し、採泥器3を通してバキュームタンク4に浚
渫泥土Cを送り込み得るようにしてある。
又、バキュームタンク4はプレセパレータ6を介して真
空ポンプ7で脱気されていると共に三方弁を介して大気
解放される構成となっており、一対のバキュームタンク
4、4が交互に動作しながら吸い上げた浚渫泥土を集泥
槽8に吐出す。この集泥槽8にはスクリーン9が張設さ
れており、このスクリーン9上に前記の浚渫泥土を吐出
することによってポンプ圧送に適していない砂利、粘土
塊と缶、プラスチック製品等の生活廃棄物類を選別し、
集泥槽8の下部から送泥ポンプ10を用いて泥土を貯泥槽
11に送り込み、振動篩を用いて更に固形異物を取り除い
て貯泥した後、油圧定量ポンプ12を用いて貯泥槽11の泥
土を貯泥池(図示省略)に送り込む。13は、これらの各
装置間を連絡する送泥用パイプである。
又、14は操船室を、15は機械室2′とデッキとの間に立
設された支柱16で支承され、ウエンチを用いて昇降自在
とれているスパッドである。尚17はラダー1の吊下げ用
のフレーム、18はコンプレッサーユニット、19は発電機
ユニットである。
このように浚渫船に搭載すべき操船、浚渫用の機械器具
類、装置類を船体A、船体A′に配分して搭載する。
この操船、浚渫に用いられる各種の機械器具類、装置類
は、操船、浚渫がより良くなされ得るように船体Aに操
船室14を配し、この船体Aにラダー1と、バキュームタ
ンク4と、スパッド15とを設け、このラダー1の操作に
要する機械装備類とスパッド15を利用した操船用の機械
器具類と、バキュームタンク4の吸泥と、吸い上げ泥土
の処理に用いられる各設備類を船体Aに搭載している。
そして船体A′には、前記の操船ないしは浚渫に直接用
いられない発電機ユニット18、貯泥槽11、油圧定量ポン
プ12等を搭載し、夫々の船体A、A′が、夫々の排水量
に相当して重機、装置を配分して負担する構成としてい
る。
この浚渫船は、交互に打込まれるスパッド15に船体Aを
繋留した状態で操船用のワイヤー20、20′を交互に牽
引、弛緩することによって船体Aをスパッド15を支点に
して水平方向に回動することによって採泥器3の位置を
左右方向に概ね首振り状に移動させると共に、船体Aを
スパッド15の交互打込みによって跛行状に移動させ、採
泥器3が浚渫対象泥土Cを順次に都合良く吸泥できるよ
うに操船する。
かゝる操船を前提として真空ポンプ7を用いてバキュー
ムタンク4、4′内を交互に減圧状態として採泥器3が
取り込む泥土を該バキュームタンク4内に順次送り込む
と共に、このバキュームタンク4で吸い上げた泥土を集
泥槽8に吐き出し、スクリーン9で固形異物を取り除い
た後、送泥用パイプ13を用いて貯泥槽11に該泥土を送り
込み、再度振動篩を用いて固形異物を取り除いた後、油
圧定量ポンプ12を用いた陸地に設けた貯泥池に該浚渫泥
土を送り出すようにしている。尚、21は集泥槽8と貯泥
槽11とに設けられた攪拌機であって、集泥槽8と貯泥槽
11とに浚渫泥土が堆積残留するのを防止する。
このようにして操船、浚渫に伴って生ずる浚渫泥土の移
動と、ラダー操作に伴う船体各部の吃水の変化が極力生
ずることのないようにする。特に、ラダー1の採泥器3
から送泥用パイプ13を用いて浚渫泥土を貯泥池に圧送す
るまでの間、浚渫船上にある浚渫泥土の変化によって各
船体A、A′の各部における吃水が均等に変化するよう
に各装置類の配置、特に、これらの操船、浚渫操作に伴
って重量変化を惹き起すバキュームタンク4、集泥槽
8、貯泥槽11を夫々各船体A、A′の重心部位置に設け
るようにした。
尚、重量変化を惹き起す装置等とされているこれらのバ
キュームタンク4、集泥槽8、貯泥槽11等は、これらに
限られるものでなく、その名称のいかんに拘らず浚渫泥
水又は浚渫した泥水等を収容する全ての構造物、装置、
容器の類の全てを含むものであり、泥水の浚渫手段であ
るバキュームタンク類と、この浚渫手段によって吸い上
げられた泥水を一時的又は継続的に貯留する全ての装備
を意味している。
次いで各船体A、A′を連結する連結装置Bは、船体
A、A′の一方の側に、ユニバーサル軸受台22を設け、
このユニバーサル軸受台22にユニバーサル軸受23を組付
け、又他方の側にスイベル軸受台24を設け、このスイベ
ル軸受台24にスイベル付ユニバーサル軸受25を組付ける
と共に、この軸受23、25内に連結金物26を組込むことに
よって船体A、A′を連結している。かゝる連結装置B
で連結された船体A、A′は、船体A、A′が操船ない
しは浚渫動作によって上下方向並びに横方向及び捻れ方
向のいずれかの側に夫々異なる動きをした場合にも船体
A、A′は安定に連結維持されると共に、結連結装置B
が破損されることもない。
従って、船体A、A′が操船、浚渫以外の理由によって
互に異なった側にスウイングないしはピッチング又はロ
ーリングに伴って捻られる場合、例えば発生した突風、
波浪、水流により船体A、A′が交互に異なった側に動
作される場合においても船体A、A′の連結状態は安定
に維持することができる。
尚、船体A、A′が互に水平方向で必要以上の角度に屈
曲されることのないように、ワイヤー27〜27を各船体
A、A′間、又は各船体A、A′と連結装置Bとの間に
クロス状に張設し、各船体A、A′が操船の支障となら
ない範囲で安定に維持されるようになすと共に、船体
A、A′相互が接触、衝突することのないようにしてい
る。
このようにして船体A、A′の互のスウイング動作や、
ピッチング並びにローリングに関係なく安定に維持され
る連結金物26にブラケット28a〜28aを用いて歩道橋28を
一体に組付けると共に、この歩道橋28と連結金物26との
間に送泥用パイプ13と、油圧ケーブル、電気ケーブル、
エアーパイプ、水管等の各種の伝路材29等の取付け空間
を設けてある。
このような構成からなる連結金物26に歩道橋28を一体に
設けることによって船体A、A′間での渡船が安全、円
滑にできると共に送泥用パイプ13等が歩道橋28でカバー
されて安全に維持、管理できる利点を有している。
第4図と第5図とで示される実施例は前記の連結装置B
に代る連結装置B′であって、連結金物26を金属管26a
とし、この金属管26aを直接送泥用パイプ13の一部とし
て用いたものであり、前記の実施例で船体A、A′間に
架装状態で設けられている送泥用パイプ13が、船体A、
A′間に生ずる種々の動きに伴って破断されたり、摩
擦、疲労を生ずることのないようにしたものである。
この実施例では船体A、A′に設けた筒状のユニバーサ
ル軸受台22aと、スイベル軸受台24aとに、中間に円形リ
ング23a′、25a′とを有するユニバーサル軸受23aと、
スイベル付ユニバーサル軸受25aとを組付けると共に、
この軸受23aと、軸受台25aとの間に金属管26aをジョイ
ントし、且つ金属管26aと送泥用パイプ13との間に可撓
性のゴムスリーブ30を取付けることで浚渫泥土の送路を
形成している。
[効果] 本考案にかゝる浚渫船では叙上における特長ある構成、
就中浚渫船を複数の船体A、A′…で構成し、しかも操
船、浚渫に伴って重量変化を生ずる各装置類を夫々の船
体A、A′の重心部位置に設けたことから以下の特長の
発現が認められた。
まず、浚渫船を複数の船体A、A′…で構成したことか
ら個々の船体A、A′…が負担する装置類の重量が飛躍
的に少なくなり、排水量の少ない船体で、しかもこの船
体を低吃水の状態で用いることを可能とした。又、この
ように排水量の少ない船体でも浚渫船として用い得るこ
とから横幅の狭い船体構造とすることができ狭い浚渫水
域をもつ河川、湖沼等でも効率の良い浚渫作業をするこ
とが可能とされた。
又、個々の船体A、A′…が小型且つ低吃水とされてい
ることから、これらの船体A、A′…からなる浚渫船に
よる操船、浚渫に際しての泥土の巻き上げが少なく、し
かも水深の浅い水域での浚渫作業も可能とされた。
更に、浚渫船を複数の船体A、A′…で構成すると共
に、その一つの船体Aにラダー1とスパッド15とを装備
し、この船体Aのみをスパッド15を支点として首振り状
に移動して浚渫するようにしたことから、浚渫に際して
浚渫船を構成する全船体A、A′…を移動させる必要を
無くしている。この結果、浚渫時の操船がし易く、しか
も浚渫船全体の中の一部の船体Aの浚渫動作のみで良い
ことから、浚渫、操船に伴う泥の巻き上げを極端に少な
くすることができた。
又、浚渫、操船に伴って重量に変更を生ずるバキューム
タンク4等の装置を船体A、A′…の夫々の重心部位置
に配置したことから、これらの浚渫、操船に際して船体
は均等に吃水を変化し、いずれかの側に傾くことがな
い。この結果、浚渫、操船に際してバラスト等を用いて
船体の重心を調整する必要がなく、吃水の変化が浚渫時
の浚渫量のみにより変化されることから吃水が必要以上
に深くならず、この点からも低吃水の浚渫船とすること
が可能とされた。そして、このように低吃水の浚渫船構
造であることから水深の浅い水域での浚渫と、泥の巻き
上げのない浚渫、操船とが可能とされた。
更に、連結装置Bが全方向に回転自在とされていること
から船体A、A′…間に夫々に異なった向きの力が作用
しても各船体A、A′…間の連結には影響がなく、常に
安定した連結状態が維持される。この結果、船体A、
A′…がアップダウン、ローリング及び操船時のスウイ
ングによって有する上下方向、水平方向並びに回転方向
のいずれの動きをも連結装置Bが吸収し、この連結装置
Bに一体に設けられている歩道橋が安定に維持される。
又、この連結装置Bを構成する歩道橋28と連結金物26と
の間に送泥用パイプ23その他のケーブル、パイプ、管類
を組入れた場合、これらのパイプ類は安定にその組付け
状態を維持され、特に、連結金物26を金属管26aとし、
この金属管26aをパイプ13と連結して送泥用とした連結
装置B′では、この船体A、A′…間に生ずる互に異な
った向きの動きによる悪影響が効果的に防止できる特長
を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかゝる浚渫船の要部を示した側面図、
第2図は同平面図、第3図は連結装置B部分の側面図、
第4図は他の連結装置B′部分の側面図、第5図は同平
断面図である。 A……船体、B……連結装置、C……浚渫泥土、1……
ラダー、2……機械室、3……採泥器、4……バキュー
ムタンク、5……吸泥パイプ、6……真空ポンプ、7…
…プレセパレータ、8……集泥槽、9……スクリーン、
10……送泥ポンプ、11……貯泥槽、12……油圧定量ポン
プ、13……送泥用パイプ、14……操船室、15……スパッ
ド、16……支柱、17……ラダー用フレーム、18……コン
プレッサーユニット、19……発電機ユニット、20……ワ
イヤー、21……攪拌機、22……ユニバーサル軸受台、23
……ユニバーサル軸受、24……スイベル軸受、25……ス
イベル付ユニバーサル軸受、26……連結金物、27……ワ
イヤー、28……歩道橋、29……伝路材、30……ゴムスリ
ーブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−80630(JP,A) 特開 昭48−88683(JP,A) 特開 昭61−146931(JP,A) 実開 昭63−171452(JP,U) 特公 昭54−21635(JP,B2)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸泥方式の浚渫船において、該浚渫船が全
    方向自在の連結装置で連結されている少なくとも2以上
    の船体からなり、各船体には浚渫、操船用装置、機器等
    が配分して装備されており、且つ採泥器を有する上下回
    動自在のラダーが設けられている船体には該船体の操船
    用スパッドが装備されていると共に、船体に装備される
    重量変化を生ずる装置が当該船体の重心部位置に設けら
    れていることを特徴とする浚渫船。
  2. 【請求項2】重量変化を生ずる装置が吸泥タンク又は集
    泥槽又は貯泥槽であることを特徴とする請求項1記載の
    浚渫船。
  3. 【請求項3】各船体の連結装置が、各船体間に亘る歩道
    橋を一体に有することを特徴とする請求項1記載の浚渫
    船。
JP1989103164U 1989-09-04 1989-09-04 浚渫船 Expired - Lifetime JPH0746629Y2 (ja)

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