JPH0746524Y2 - デスクマット - Google Patents

デスクマット

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JPH0746524Y2
JPH0746524Y2 JP1991001697U JP169791U JPH0746524Y2 JP H0746524 Y2 JPH0746524 Y2 JP H0746524Y2 JP 1991001697 U JP1991001697 U JP 1991001697U JP 169791 U JP169791 U JP 169791U JP H0746524 Y2 JPH0746524 Y2 JP H0746524Y2
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JP
Japan
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resin
layer
resins
piperidyl
tetramethyl
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Application number
JP1991001697U
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JPH0498138U (ja
Inventor
信也 中村
研二 岩崎
美幸 山田
Original Assignee
三菱化学エムケーブイ株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、デスクマット特に軟
質塩化ビニル製デスクマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】軟質塩化ビニル樹脂は、透明性、柔軟性
に優れデスクマットとして広く利用されている。しか
し、多量の可塑剤を含有していることから、可塑剤のデ
スクマット表面への移行により汚染が生じ易く、特に最
近はOA機器の進歩により静電複写機、ファクシミリ、
各種プリンターが広く普及し、使用されているが、これ
ら複写機、ファクシミリ等でコピーされた書類、あるい
は印刷物が軟質塩化ビニル樹脂面に接触すると短時間の
うちにインクがデスクマット表面に付着したり、インク
自身がシート内部に移行しシートが汚染するという欠点
があった。
【0003】この欠点を改良する方法として移行し難い
可塑剤を軟質塩化ビニル樹脂に用いたり、可塑剤を含ま
ないあるいは可塑剤の移行し難い他の合成樹脂層を、軟
質塩化ビニル樹脂層に形成することが提案されている。
しかしこれらの方法では、静電複写トナーインクによる
シートの汚染はある程度防止できても、感熱記録紙の染
料によるシートの汚染防止に対しては全く効果が無かっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、感熱記録
紙の染料によるシート汚染防止に優れたデスクマットを
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 しかして、本考案の要
旨とするところは、透明又は半透明の軟質塩化ビニル系
樹脂シート層(A)の少なくとも片面に、アクリル系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン
系樹脂もしくはフッ素系樹脂又はこれら樹脂とこれら樹
脂に相溶する他の樹脂との混合樹脂からなる樹脂層
(B)を設けたデスクマットにおいて、(A)層中にヒ
ンダードアミン系化合物を含有することを特徴とするデ
スクマットに存する。
【0006】以下本考案を図面により詳細に説明する。
第1図において(A)は、透明、又は半透明の軟質塩化
ビニル樹脂シートで、通常塩化ビニル樹脂100重量部
に可塑剤40〜60重量部を添加し、これを1〜5mm程
度に成形したものである。図中の(B)は該軟質塩化ビ
ニル樹脂シート(A)の少なくとも片面に設けられたア
クリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
シリコーン系樹脂もしくはフッ素系樹脂及び又はこれら
樹脂とこれら樹脂に相溶する他の樹脂との混合樹脂から
なる樹脂層である。この層が、これら樹脂以外では該軟
質塩化ビニル樹脂シート層の可塑剤移行防止性が劣り、
静電複写によるコピーのトナーインクによるシート汚染
が発生し好ましくない。(B)層の厚味は0.5〜20
μが良く、更に好ましくは1.0〜15μである。これ
よりもうすいと静電複写トナーインク及び感熱紙染料に
よるシートの汚染防止効果が劣り好ましくない。又、厚
い場合は、この層のクラックが発生する恐れがあるので
好ましくない。(B)層の形成には、ラミネート法、押
出しラミネート法、コーティング法等通常の方法で得る
ことが出来る。
【0007】(B)層の形成に用いる樹脂は可塑剤の移
行し難い樹脂であり、アクリル系樹脂としてはアクリル
酸、あるいはメタクリル酸のアルキルエステル類単独又
はこれとアルケニルベンゼン類単量体との混合物、及び
共重合しうるα−βエチレン性不飽和単量体とを重合し
て得られるアクリル系樹脂が、ウレタン系樹脂として
は、末端に水酸基を有するポリエステル又はポリアルキ
レングリコールエーテルを過剰の脂肪族、あるいは芳香
族ポリイソシアネートと反応させて得られるポリウレタ
ン系樹脂が、ポリエステル系樹脂としては、グリコール
と二塩基酸との脱水縮合反応により得られるポリエステ
ル系樹脂が、シリコーン系樹脂としては3官能を構造単
位に含むオルガノポリシロキサンで、置換基にアルキル
基、フェニル基を含む樹脂及び末端にシリコーン成分を
導入したモノマーを重合したシリコーン変性樹脂等が、
フッ素系樹脂としては、ポリ4フッ化エチレン、ポリ3
フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビ
ニル等もしくはこれらフッ素系樹脂と共重合可能な樹脂
成分との共重合樹脂があげられる。
【0008】 (A)層に含有するヒンダードアミン系
化合物の配合割合は、0.05〜1.0重量部が好まし
く、これよりも配合割合が少ないと、感熱紙染料による
シート汚染防止の効果が劣り、シートが変色する。又、
配合割合が多い場合は、軟質塩化ビニル樹脂シートの表
面に噴き出して、シート外観が劣るため好ましくない。
(A)に含有するヒンダードアミン系化合物の種類とし
ては一般式
【0009】
【化1】
【0010】〔(1)式において、R1 〜R4 は炭素数
1〜4のアルキル基、nは1〜4の整数、Rは1〜4価
のカルボン酸から誘導されるモノ〜テトラアシル基を示
す。〕で表わされるピペリジン系化合物が挙げられ、具
体的には例えば、4−アセトキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシー2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイ
ルオキシー2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−(フエニルアセトキシ)−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン、4−(フエノキシアセトキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シクロ
ヘキサノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、4−べンゾイルオキシー2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−(o−クロロベンゾイルオ
キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−(m−クロロベンゾイルオキシ)−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン、4−(p−クロロベンゾイル
オキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、
4−(o−トルオイルオキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、4−イソニコチノイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(2−
フロイルオキシ)−2、2、6、6−テトラメチルピペ
リジン、4−(β−ナフトイルオキシ)−2、2、6、
6−テトラメチルピペリジン、ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)オキザレート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)マ
ロネート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)アジペート、ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)セパゲート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)フマレー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)ヘキサヒドロフタレート、ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)テレフタレート、ト
リス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、ト
リス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)トリアジン−2,4,6−トリカルボキシレート、
トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ニトリロトリアセテート、トリス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン−1,2,3
−トリカルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)プロパン−1,1,
2,3−テトラカルボキシレート、テトラキス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタン−
1,2,3,4−テトラカルボキシレート、テトラキス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プ
ロパン−1,1,3,3−テトラカルボキシレート、テ
トラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)エテン−1,1,2,2−テトラカルボキシレー
ト、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)−2−アセトキシプロパン−1,2,3−トリ
カルボキシレート、トリス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)−2−ヒドロキシ−プロパン−
1,2,3−トリカルボキシレート等があげられる。
【0011】
【考案の効果】 この考案は、軟質塩化ビニル樹脂シー
ト層にヒンダードアミン系化合物が含有されているの
で、デスクマットとして感熱記録紙でコピー又は印刷さ
れた物と長時間接触していても感熱紙染料によるシート
の汚染がなく好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本考案のデスクマットの態様を示す縦
断面図である。図において(A)は透明又は半透明の軟
質塩化ビニル樹脂シート層であり、(B)はアクリル系
樹脂、ウレタン系樹脂等の樹脂からなる層であり、
(A)層にヒンダードアミン系化合物を含有している。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明又は半透明の軟質塩化ビニル系樹脂
    シート層(A)の少なくとも片面に、アクリル系樹脂、
    ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹
    脂もしくはフッ素系樹脂又はこれら樹脂とこれら樹脂に
    相溶する他の樹脂との混合樹脂からなる樹脂層(B)を
    設けたデスクマットにおいて、(A)層中にヒンダード
    アミン系化合物を含有することを特徴とするデスクマッ
    ト。
JP1991001697U 1991-01-23 1991-01-23 デスクマット Expired - Lifetime JPH0746524Y2 (ja)

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JPH0498138U JPH0498138U (ja) 1992-08-25
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JPS5590442U (ja) * 1978-12-20 1980-06-23
JPS58206652A (ja) * 1982-05-27 1983-12-01 Mitsubishi Monsanto Chem Co 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム
JPH0232132A (ja) * 1988-07-20 1990-02-01 Mitsubishi Kasei Vinyl Co 合成樹脂成形品

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JPH0498138U (ja) 1992-08-25

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