JPH0746326Y2 - 原水をろ材洗浄水として使用するハイレートセパレータ - Google Patents

原水をろ材洗浄水として使用するハイレートセパレータ

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JPH0746326Y2
JPH0746326Y2 JP1991095442U JP9544291U JPH0746326Y2 JP H0746326 Y2 JPH0746326 Y2 JP H0746326Y2 JP 1991095442 U JP1991095442 U JP 1991095442U JP 9544291 U JP9544291 U JP 9544291U JP H0746326 Y2 JPH0746326 Y2 JP H0746326Y2
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JP
Japan
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water
filter medium
sludge
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tank
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JP1991095442U
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範晴 星
知行 山下
肇 田原
Original Assignee
株式会社西原環境衛生研究所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、下廃水の一次処理用
固液分離装置であるハイレートセパレータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のハイレートセパレータ
の断面図である。図において。1はタンク全体、20は
原水注入室とろ過室を分離する隔壁、30は浮遊ろ材
層、40は浮遊ろ材層30を支持するろ材支持材、50
はろ材層30の逆洗用空気管、60は処理水の越流口、
70は集積汚泥である。
【0003】次に動作について説明する。タンク左端の
注入室に原水が連続流入され、原水中の1部汚泥等はそ
こで沈澱する初沈処理されながら原水は注入室の下部か
らろ過室に流入する。流入した原水は上向流となって浮
遊ろ材層30で固形性有機物が取り除かれ、ろ過されて
ろ過室上部に滞留する。滞留した処理水は越流口60か
ら排出され、処理水の排出が終ったならば逆洗用空気管
50から逆洗用空気を送気して浮遊ろ材層30を逆洗
し、タンク1の底部を堆積した汚泥70を排泥弁あるい
は掻寄機で集めて汚泥引き抜きポンプ等で排泥すると言
う工程となる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来のハイレートセパ
レータは以上のように構成されているので、ろ過室に流
入する原水がろ過室全体に均等にならず、1部のろ材に
負担が片寄ると言う課題があり、またろ材逆洗工程に要
する時間も全体の通水処理の中で相当の部分となり、さ
らに逆洗水も使用する様な場合は余計にその付帯設備や
逆洗工程の全体の中で占める割り合いも多くなるなどの
課題があった。この考案は上記のような課題を解決する
ためになされたもので、原水をろ過室に均等に供給する
様にしてろ材層の処理能力を改善し、ろ材逆洗工程を集
中的に迅速に処理できる原水をろ材洗浄水として使用す
るハイレートセパレータを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案に係る、原水を
ろ材洗浄水として使用するハイレートセパレータは、1
つのタンクを隔壁で区切った複数のろ過室と、上記各ろ
過室内に配置されるろ材層と、この各ろ材層を支持する
ろ材支持グレーチングと、上記各ろ材支持グレーチング
の下部に夫々設置されるろ材逆洗用の逆洗空気管と、上
記タンク全体の底部に堆積する汚泥を集めるための汚泥
掻寄機と、この汚泥掻寄機によって集められた汚泥を引
き抜くための引き抜き汚泥ポンプと、上記複数の各ろ過
室上部で多数の集水孔を有し上下動調節可能である集水
用樋とを備えている。
【0006】
【作用】この考案の原水をろ材洗浄水として使用するハ
イレートセパレータは、1つのタンクを隔壁で分割した
複数のろ過室と、この各ろ過室上部には多数の集水孔を
有し上下動調節可能な集水樋を設置したので、原水を各
ろ過室へ均等に供給して、原水をろ材洗浄水として使用
することができる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図について説明
する。
【0008】図1は、浮遊ろ材を使用した時のこの考案
の一実施例である原水をろ材洗浄水として使用するハイ
レートセパレータの正面断面図である。図において、
1’は複数に分割された各ろ過室、2は各ろ過室1’を
区切る隔壁、4は分割した複数のろ過室1’の夫々に設
置された浮遊ろ材、3は各浮遊ろ材4の支持グレーチン
グ、5はろ材支持グレーチング3の下部に夫々設置され
た逆洗空気管、6は汚泥掻寄機、7は各ろ過室1’に配
設した上下動可能な集水用樋、8は引き抜き汚泥ポンプ
である。
【0009】図2は、この考案の原水をろ材洗浄水とし
て使用するハイレートセパレータの平面図である。図に
おいて、9は集水用樋7からの処理水排出用ピット、1
0は排水用弁、11は集水用樋9のバランスフロートで
ある。図3は、この考案のハイレートセパレータの側面
断面図であり、12は集水用樋9の上下動用の伸縮ベロ
ーズ、13は処理水排出用の集水管である。
【0010】図4は、この考案のハイレートセパレータ
におけるバランスフロート式集水用樋にした時の平面図
である。図において、14は集水用樋7を処理水面に保
持するバランスフロートである。図5は、この考案のハ
イレートセパレータにおけるバランスフロート式集水用
樋の側面図である。図の15は、集水用樋7本体の左右
側面に10φのパンチングで開孔された多数の処理水集
水用の集水孔である。
【0011】図6は、この考案のハイレートセパレータ
におけるバランスフロート式集水用樋の伸縮ベローズ伸
び状態時の正面図である。図において、16は上下動可
能な集水用樋7の上限を設定したストッパー、17は集
水用樋7の上下動を行う伸縮ベローズ12を支持するベ
ローズサポート、18はベローズ12の伸び状態時のW
L1としての処理水面を示す。図7は、この考案のハイ
レートセパレータにおけるバランスフロート式集水用樋
の伸縮ベローズ縮み状態時の正面図である。図の19は
伸縮ベローズ12の縮み状態時の処理水面WL2であ
る。
【0012】次に動作について説明する。図1のタンク
1左端の原水注入室上部から原水を連続注入し、注入原
水は一部汚泥をタンク1の底部に沈澱堆積させながら注
入室の下部を通ってろ過室に流入する。流入した原水は
上向流となって隔壁2で分割された各ろ過室1’に流入
する。隔壁2の下部はタンク1の底部では開けられて共
通となり、上部は一杯の間仕切となっているので、分割
された各小型槽の集合体とみなされ、その分原水の流入
量の均等化が計れる。
【0013】各ろ過室1’に流入した原水は夫々のろ材
槽4で固形性有機物が除去され、ろ過されて処理水とな
って上方へ滞留して集水用樋7から排出されることにな
るが、その集水用樋は、図4に示されているようなバラ
ンスフロート式の樋とか、シリンダー駆動によって上下
動する樋本体7の手前端と向端に接続されたバランスフ
ロート14によって処理水面上に保持され、図5に示す
ような側面に開けられた多数の10φの集水孔15より
固形物ろ過も兼ねて集水するものであり、その集水量は
集水用樋7の下部に取り付けられた伸縮ベローズ12の
上下動によって調節するものである。
【0014】集水量調節動作は、図6に示す状態が伸縮
ベローズが伸びている時のものであり、集水樋7は上部
がストッパー16によって突出しない様に抑えられてお
り、下部には伸縮ズローズ12が取り付けられてさらに
ベローズサポート17によって保持されている。この状
態で処理水面がWL−1−18に達すれば集水孔15か
ら集水が開始される。
【0015】従って、処理水が各ろ過室1’上部に滞留
する時、最終的に各ろ過室1’の水位調整は、集水用樋
7の集水量を調整することで完全に均等な水位に調節す
ることができる。このようにして処理された処理水は各
集水用樋7で集水され、図3に示す排出管13を通っ
て、図2に示すピット9に集められ弁10から次の処理
段に排出される。
【0016】次にろ材の逆洗工程は、ろ過処理を全部ス
トップせずに各ろ過室1’に1槽づつ逆洗空気管5に送
気して逆洗しながら、そのろ過室1’の集水用樋7だけ
を強制的に下動させて図7に示すように他のろ過室より
も集水孔のレベルを下げるので、注入原水は全てその該
当ろ過室1’に入りろ材を原水流によって逆洗する。
【0017】このように逆洗空気管と原水流とによって
ろ材を逆洗するので、迅速に効果的なろ材の逆洗が可能
となる。つぎにタンク1の底分に堆積した汚泥を汚泥掻
寄機6によって掻寄せて、引き抜き汚泥ポンプ8により
タンク1外へ排出する。
【0018】この考案の他の実施例を図について説明す
る。
【0019】図8は、この考案の他の実施例の原水をろ
材洗浄水として使用するろ過装置の平面図である。図9
はこの考案の他の実施例の全槽ろ過中の時の説明図であ
る。図10は、この考案の他の実施例の1槽が逆洗中の
時の説明図である。
【0020】前実施例ではろ材として比重が1以下の浮
遊ろ材を使用したハイレートセパレータの場合を説明し
たが、他の実施例としてろ材の比重が1以上のもの
(例:砂ろ過)を使用している場合について説明する。
図9に示すようにタンク1の左端の原水注入室から原水
を注入して、原水は注入室の下部より複数の隔壁2で区
切られた各ろ過室1’に上向流となって流入する。
【0021】ここで流入した原水は、ろ材支持材3によ
って支持される砂などの比重が1以上のろ材を使用した
ろ材槽4でろ過され、処理水はろ過室上部へ滞留し、各
ろ過室1’の1本づつ配置された集水樋7からその上下
動による調節により各ろ過室1’の水位均等調整されな
がら処理水として集水されて、図8に示す集水管13、
ピット9を通って弁口10から次段に排出される。
【0022】次に図10に示すように或るろ過室1’
(図の場合第2ろ過室)のろ材層4の逆洗は集水樋7を
強制的に下動して上端両側から大量に処理水を汲み込み
原水の上向流を強め第2ろ過室のろ材を原水によって逆
洗する。このように各ろ過室1’毎の区分された各槽内
のみの逆洗が可能であり、その逆洗工程は原水を利用し
て処理することができる。
【0023】
【考案の効果】この考案は処理タンクを隔壁で区切って
複数のろ過室に分割し、各ろ過室に上下動可能な集水樋
を設けたので、原水の均等注入調整と原水を利用したろ
材逆洗を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例である原水をろ材洗浄水と
して使用するハイレートセパレータの正面断面図であ
る。
【図2】この考案の一実施例である原水をろ材洗浄水と
して使用するハイレートセパレータの平面図である。
【図3】この考案の一実施例である原水をろ材洗浄水と
して使用するハイレートセパレータの側面断面図であ
る。
【図4】この考案のバランスフロート式集水用樋の平面
図である。
【図5】この考案のバランスフロート式集水用樋の側面
図である。
【図6】この考案のバランスフロート式集水用樋の伸縮
ベローズ伸び状態図である。
【図7】この考案のバランスフロート式集水用樋の伸縮
ベローズ縮み状態図である。
【図8】この考案の他の実施例である原水をろ材洗浄水
として使用する砂ろ過装置の平面図である。
【図9】この考案の他の実施例である原水をろ材洗浄水
として使用する砂ろ過装置の全槽ろ過中の説明図であ
る。
【図10】この考案の他の実施例である原水をろ材洗浄
水として使用する砂ろ過装置の1槽が逆洗中の説明図で
ある。
【図11】従来のハイレートセパレータの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 タンク 1’ ろ過室 2 隔壁 3 ろ材支持グレーチング 4 ろ材層 5 逆洗空気管 6 汚泥掻寄機 7 集水用樋 8 引抜き汚泥ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 24/38 24/46 29/62 29/88 36/04 B01D 23/24 Z 29/08 510 A 520 B 530 C 540 A

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのタンクを隔壁で区切った複数のろ
    過室と、上記各ろ過室内に配置されるろ材層と、この各
    ろ材層を支持するろ材支持グレーチングと、上記各ろ材
    支持グレーチングの下部に夫々設置されるろ材逆洗用の
    逆洗空気管と、上記タンク全体の底部に堆積する汚泥を
    集めるための汚泥掻寄機と、この汚泥掻寄機によって集
    められた汚泥を引き抜くための引き抜き汚泥ポンプと、
    上記複数の各ろ過室上部で多数の集水孔を有し上下動調
    節可能である複数の集水用樋とを備えた原水をろ材洗浄
    水として使用するハイレートセパレータ。
JP1991095442U 1991-10-25 1991-10-25 原水をろ材洗浄水として使用するハイレートセパレータ Expired - Lifetime JPH0746326Y2 (ja)

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JPH0537304U JPH0537304U (ja) 1993-05-21
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JPH0537303U (ja) * 1991-10-24 1993-05-21 株式会社西原環境衛生研究所 原水をろ材洗浄水として使用するハイレートセパレータ

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