JPH0746010A - インピーダンス変成器 - Google Patents

インピーダンス変成器

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JPH0746010A
JPH0746010A JP5185863A JP18586393A JPH0746010A JP H0746010 A JPH0746010 A JP H0746010A JP 5185863 A JP5185863 A JP 5185863A JP 18586393 A JP18586393 A JP 18586393A JP H0746010 A JPH0746010 A JP H0746010A
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strip
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ground conductor
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Kazuhiko Toyoda
一彦 豊田
Tsuneo Tokumitsu
恒雄 徳満
Kenjiro Nishikawa
健二郎 西川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体集積回路において使用されるインピー
ダンス変成器の小型化、広帯域化を図り、これら半導体
集積回路を高密度化、小型化、高性能化する。 【構成】 第1の接地導体11上に第1の誘電体膜21
を形成し、第1の誘電体膜21上に第1のストリップ状
中心導体31を形成した第1の伝送線路を具備し、第2
の接地導体12上に第2の誘電体膜22を形成し、第2
の誘電体膜22上に第2のストリップ状中心導体32を
形成した第2の伝送線路を具備し、第1の伝送線路と第
2の伝送線路とを縦続接続したインピーダンス変成器に
おいて、第1の誘電体膜と第2の誘電体膜とを厚さを異
にし、そして/または第1の伝送線路を構成する誘電体
膜と第2の伝送線路を構成する誘電体膜とは誘電率を異
にするインピーダンス変成器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インピーダンス変成
器に関し、特に、概ね1GHz以上の周波数の信号を取
り扱う回路のインピーダンス変換を行なうインピーダン
ス変成器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電界効果トランジスタ(FET)
を使用した高出力増幅器は大出力を得るためにゲート幅
の非常に大きなFETを使用しているが、このためにF
ETの入出力インピーダンスは数Ωないし10数Ω程度
の非常に小さな値となる。一方において、マイクロ波回
路はその回路の入出力インピーダンスは通常50Ωとさ
れている。従って、この高出力増幅器を良好な特性で動
作させるにはFETとマイクロ波回路との間の接続部に
インピーダンス変成器を接続してその入出力インピーダ
ンスをインピーダンス変換し、マイクロ波回路の入出力
インピーダンスである50Ωとの間のインピーダンス整
合をとる必要がある。
【0003】一般に、Z1 、Z2 なる入力インピーダン
スを有する2つの回路同志を接続する場合、特性インピ
ーダンスZ0 がZ0 =√Z12 なる1/4波長線路を
インピーダンス変成器として2つの回路間に挿入するこ
とにより接続部における反射損失の無い、インピーダン
ス整合のとれた接続を実現することができる。図20は
インピーダンス変成器の従来例の斜視図である。
【0004】図20において、誘電体或は半導体より成
る基板4の下面には接地導体11が形成され、基板4の
上部にはストリップ状の中心導体31が形成されてい
る。この基板4、接地導体11およびストリップ状中心
導体31により構成される伝送線路の特性インピーダン
スZ0 は整合すべきインピーダンスがZ1 、Z2 である
場合、Z0 =√Z12 であり、その長さは伝送される
信号の波長の1/4である。
【0005】しかし、上述の如く、増幅器の数Ωのイン
ピーダンスとマイクロ波の50Ωのインピーダンスとの
間の整合をとる様な場合、インピーダンス変成器の特性
インピーダンスは数Ωから10数Ω程度の非常に低いイ
ンピーダンスである必要がある。ここで、上述の如きイ
ンピーダンス変成器の低い特性インピーダンスは基板4
の厚さとストリップ状中心導体31の幅の比により決定
されるのであるが、基板4の厚さが厚いところからスト
リップ状中心導体31の幅を大きくする必要がある。そ
のために、インピーダンス変成器の大きさが大きくなる
と共に、周波数が高くなるにつれて横方向への電磁波の
伝搬が生じて動作周波数に上限がある。
【0006】図21は図20に示されるインピーダンス
変成器の問題点を解決するために改良されたインピーダ
ンス変成器の従来例である(IEEE Microwave and Guide
dWave Letters,1992年8月号参照)。図21において、
誘電体或は半導体より成る基板4の上面に接地導体11
が形成され、接地導体11上に誘電体膜21が形成され
る。更に、誘電体膜21の上部にストリップ状中心導体
31が形成される。この改良されたインピーダンス変成
器は、誘電体21の厚さが数μmないし数十μmと非常
に薄く、低インピーダンスの線路を実現する場合もスト
リップ状中心導体31の幅をそれ程大きくする必要がな
い。
【0007】しかし、図21のインピーダンス変成器は
帯域が狭く、広帯域の整合をとることが困難である。帯
域の狭いインピーダンス変成器を広帯域化する方法とし
て、インピーダンスの異なる複数のインピーダンス変成
器を縦続接続する方法が知られているが、狭帯域インピ
ーダンス変成器を使用してこの方法を実施する場合、特
性インピーダンスの一層の低インピーダンス化が要求さ
れ、ストリップ状中心導体の幅を極めて大きくする必要
があり、実現に困難を伴う。また、高インピーダンス側
の伝送線路はストリップ状中心導体31の幅を小さくす
る必要があり、損失が大きくなるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、通信用M
MIC、HICその他の半導体集積回路において使用さ
れるインピーダンス変成器の小型化、広帯域化を図り、
これら半導体集積回路を高密度化、小型化、高性能化し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の接地導体11上に
第1の誘電体膜21を形成し、第1の誘電体膜21上に
第1のストリップ状中心導体31を形成した第1の伝送
線路を具備し、第2の接地導体12上に第2の誘電体膜
22を形成し、第2の誘電体膜22上に第2のストリッ
プ状中心導体32を形成した第2の伝送線路を具備し、
第1の伝送線路と第2の伝送線路とを縦続接続したイン
ピーダンス変成器において、第1の誘電体膜と第2の誘
電体膜とは厚さを異にするインピーダンス変成器を構成
した。そして、第1の接地導体と第2の接地導体とを共
通する接地導体により構成し、第1の伝送線路を共通す
る接地導体の一方の面に形成し、第2の伝送線路を共通
する接地導体の他方の面に形成したインピーダンス変成
器を構成した。また、伝送線路を更に縦続接続せしめた
インピーダンス変成器を構成した。更に、ストリップ状
中心導体31および32をメアンダ状に形成し、或はス
パイラル状に形成したインピーダンス変成器も構成し
た。
【0010】ここで、第1の伝送線路上に第3の誘電体
膜を形成し、第2の伝送線路上に第3の誘電体膜の誘電
率とは異なる誘電率の第4の誘電体膜を形成したインピ
ーダンス変成器を構成した。そして、第1の接地導体と
第2の接地導体とを共通する接地導体により構成し、第
1の伝送線路を共通する接地導体の一方の面に形成し、
第2の伝送線路を共通する接地導体の他方の面に形成し
たインピーダンス変成器を構成した。また、伝送線路を
更に縦続接続せしめたインピーダンス変成器を構成し
た。更に、ストリップ状中心導体をメアンダ状に形成
し、或はスパイラル状に形成したインピーダンス変成器
をも構成した。
【0011】更に、第1の誘電体膜21および第2の誘
電体膜22は誘電率を異にするものであるインピーダン
ス変成器をも構成した。そして、第1の接地導体と第2
の接地導体とを共通する接地導体により構成し、第1の
伝送線路を共通する接地導体の一方の面に形成し、第2
の伝送線路を共通する接地導体の他方の面に形成したイ
ンピーダンス変成器を構成した。伝送線路を更に縦続接
続せしめたインピーダンス変成器を構成した。また、ス
トリップ状中心導体をメアンダ状に形成し、或はスパイ
ラル状に形成したインピーダンス変成器を構成した。
【0012】
【実施例】この発明の実施例を図を参照して説明する。 ・第1の実施例 図1(A)は第1の実施例の斜視図、図1(B)は図1
(A)の平面図、図2(A)は図1(B)のA−A′線
についての横断面図、図2(B)は図1(B)のB−
B′線についての横断面図、図2(C)は図1(B)の
C−C′線についての縦断面図である。共通する部材に
ついては共通する符号を付す。
【0013】図1(A)ないし図2(C)において、半
導体或は誘電体より成る基板4上に第1の接地導体11
および誘電体4’を形成する。次いで、接地導体11上
に厚さh1 の第1の誘電体膜21を形成し、誘電体4’
上に第2の接地導体12を接地導体11と接続して形成
した後、接地導体12上に厚さh2 の第2の誘電体膜2
2を形成する。誘電体膜21上に幅wのストリップ状中
心導体31を、誘電体膜22上に同様に幅wのストリッ
プ状中心導体32を、それぞれ電気長が1/4波長にな
る様に接続して形成する。
【0014】上述した通りに構成されたインピーダンス
変成器に信号を入力した時、接地導体11とストリップ
状中心導体31により構成される伝送線路Aの誘電体膜
21の厚さh1 は接地導体12とストリップ状中心導体
32により構成される伝送線路Bの誘電体膜22の厚さ
2 に比して大きいので伝送線路Aは高インピーダンス
線路として動作し、伝送線路Bは低インピーダンス線路
として動作する。そして、伝送線路Aおよび伝送線路B
を縦続接続することにより広帯域なインピーダンス変成
器として動作する。更に、この発明のインピーダンス変
成器は低インピーダンス線路Bにおいてストリップ状中
心導体の幅を大きくせずに実現できるので回路面積を小
さくすることができる。また、高インピーダンス線路A
においてストリップ状中心導体の幅を小さくせずに実現
できるので、伝送損失を低減することができる。
【0015】そして、上述のインピーダンス変成器にお
いて第1のストリップ状中心導体31の幅と第2のスト
リップ状中心導体32の幅とを互いに異なるものとする
ことができる。また、インピーダンス変成器を半導体基
板上に上下反転して配置することができ、更に第1およ
び第2の伝送線路の上部に誘電体或は半導体が形成され
たものとすることもできる。
【0016】・第2の実施例 図3はこの発明のインピーダンス変成器の第2の実施例
の斜視図である。図3において、図1(A)ないし図2
(C)における部材と共通する部材については共通する
符号を付している。図3に示される第2の実施例は、第
1の実施例に接地導体13、誘電体22’およびストリ
ップ状中心導体33により構成される第3の1/4波長
伝送線路Cを更に縦続接続することにより構成されたも
のである。
【0017】上述の如くに構成された第2の実施例も上
述の第1の実施例と同様の作用効果を奏す。そして、ス
トリップ状中心導体31、32および33の幅を異にし
て構成した場合、更に第4の伝送線路、第5の伝送線路
を縦続接続した場合も同様の作用効果を奏す。また、第
1、第2および第3の伝送線路の上部に誘電体或は半導
体を形成した場合も同様の作用効果を奏す。
【0018】・第3の実施例 図4(A)はこの発明のインピーダンス変成器の第3の
実施例の斜視図、図4(B)は図4(A)の平面図、図
5(A)は図4(B)のA−A′線についての横断面
図、図5(B)は図4(B)のB−B′線についての横
断面図、図5(C)は図4(B)のC−C′線について
の縦断面図である。互いに共通する部材については共通
する符号を付している。
【0019】図4(A)ないし図5(C)において、半
導体或は誘電体より成る基板4上に第1の接地導体11
および第2の接地導体12を接続して形成する。次い
で、接地導体11上に厚さh1 の第1の誘電体膜21を
形成し、接地導体12上に厚さh2 の第2の誘電体膜2
2を形成した後、誘電体膜21上に幅wのストリップ状
中心導体31を、誘電体膜22上に幅wのストリップ状
中心導体32を、それぞれ電気長が1/4波長になる様
に接続して形成する。
【0020】上述の如くに構成された第3の実施例に信
号を入力した時、接地導体11とストリップ状中心導体
31により構成される伝送線路Aの誘電体膜21の厚さ
1は接地導体12とストリップ状中心導体32とによ
り構成される伝送線路Bの誘電体膜22の厚さh2 に比
して大きいので、伝送線路Aは高インピーダンス線路と
して動作し、伝送線路Bは低インピーダンス線路として
動作する。そして、伝送線路Aおよび伝送線路Bを縦続
接続することにより広帯域なインピーダンス変成器とし
て動作する。更に、このインピーダンス変成器は低イン
ピーダンス線路においてストリップ状中心導体の幅を大
きくせずに実現することができるので回路面積を小さく
することができる。また、高インピーダンス線路におい
てストリップ状中心導体の幅を小さくせずに実現できる
ので、伝送損失を低減することができる。
【0021】この第3の実施例は、また、第1のストリ
ップ状中心導体31の幅と第2のストリップ状中心導体
32の幅を異なるものとすることができる。更に、第1
の伝送線路および第2の伝送線路の上部に誘電体或は半
導体を形成したものとすることもできる。 ・第4の実施例 図6はこの発明の第4の実施例の斜視図である。ここ
で、図4(A)ないし図5(C)における部材と共通す
る部材については共通する符号を付している。
【0022】図6に示される第4の実施例は、第3の実
施例に接地導体13、誘電体22’およびストリップ状
中心導体33より構成される第3の1/4波長伝送線路
Cを更に縦続接続することにより構成されたものであ
る。上述の如くに構成された第4の実施例は上述の第3
の実施例と同様の作用効果を奏す。そして、ストリップ
状中心導体31、32および33の幅を相異なるものと
した場合、更に第4の伝送線路および第5の伝送線路を
縦続接続した場合も同様の作用効果を奏す。また、第
1、第2および第3の伝送線路の上部に誘電体或は半導
体が形成された場合も同様の作用効果を奏す。
【0023】・第5の実施例 図7はこの発明の第5の実施例の斜視図である。図1
(A)ないし図2(C)と共通する部材については共通
する符号を付している。第5の実施例は、第1の実施例
においてストリップ状中心導体31および32を階段状
に形成、接続したものに相当する。
【0024】上述の如くに構成された第5の実施例は上
述された第1の実施例と同様の作用効果を奏す。そし
て、第1の実施例と同様に、第1のストリップ状中心導
体31の幅と第2のストリップ状中心導体32の幅とを
相異なるものとした場合も同様の作用効果を奏す。ま
た、第1の伝送線路および第2の伝送線路の上部に誘電
体或は半導体が形成された場合も同様の作用効果を奏
す。更に、第2の実施例と同様に更なる第3、第4の伝
送線路を縦続接続する場合も同様の作用効果を奏す。
【0025】・第6の実施例 図8(A)はこの発明のインピーダンス変成器の第6の
実施例の斜視図、図8(B)は図8(A)のA−A′線
についての横断面図、図8(C)は図8(A)のB−
B′線についての縦断面図である。互いに共通する部材
については共通する符号を付している。
【0026】図8(A)ないし図8(C)に示される第
6の実施例において、第1の接地導体および第2の接地
導体として動作する共通接地導体11上に厚さh1 の第
1の誘電体膜21を形成し、接地導体11の下に厚さh
2 の第2の誘電体膜22を形成する。更に、誘電体膜2
1上に幅wのストリップ状中心導体31を、誘電体膜2
2の下に幅wのストリップ状中心導体32を、それぞれ
電気長が1/4波長になる様に接続して形成する。そし
て、ストリップ状中心導体31およびストリップ状中心
導体32をスルーホール50を介して接続している。
【0027】上述の如くに構成された第6の実施例は、
上述の第1の実施例と同様の作用効果を奏す。そして、
第1の伝送線路および第2の伝送線路が共通する接地導
体の上下に配置されているところから回路面積を大幅に
縮小することができ、高集積度集積回路化に好適な実施
例である。また、ストリップ状中心導体31および32
の幅を相異なるものした場合、更に、第1の伝送線路お
よび第2の伝送線路の上部および下部に誘電体或は半導
体が形成された場合も同様である。そして、更なる第
3、第4の伝送線路を縦続接続した場合も同様である。
【0028】・第7の実施例 第7の実施例はストリップ状中心導体31および32を
図9に示されるメアンダ状に構成したものに相当する。
第1の実施例、第3の実施例および第5の実施例におい
ては、第1の伝送線路と第2の伝送線路の誘電体膜の厚
さを異にして形成されていて低インピーダンス側の伝送
線路においてストリップ状中心導体の幅をそれ程大きく
する必要がないので、第1の伝送線路および第2の伝送
線路をそれぞれ幅の狭いメアンダ状に構成することがで
き、従って集積度の高い集積回路に使用するインピーダ
ンス変成器として好適である。更に、パターンレイアウ
トの必要に応じて任意の形状に変形することもできる。
【0029】上述の如くに構成された第7の実施例は、
第1の実施例と同様の作用効果を奏す。そして、第2の
実施例および第4の実施例と同様に、更なる第3および
第4の伝送線路を縦続接続した場合も同様の作用効果を
奏す。また、第6の実施例と同様に、第1の接地導体お
よび第2の接地導体を共通のものとし、第1の伝送線路
および第2の伝送線路を接地導体の互いに異なる面に形
成する場合も同様の作用効果を奏す。
【0030】・第8の実施例 図10(A)は第3の実施例においてストリップ状中心
導体31および32をスパイラル状に構成したものの平
面図、図10(B)は図10(A)のA−A′線につい
ての断面図である。この第8の実施例によれば、第1の
伝送線路と第2の伝送線路の誘電体膜の厚さを異にして
形成されていて低インピーダンス側の伝送線路において
ストリップ状中心導体の幅をそれ程大きくする必要がな
いので、第1の伝送線路および第2の伝送線路をそれぞ
れ幅の狭いスパイラル状に構成することができ、従って
集積度の高い集積回路に使用するインピーダンス変成器
として好適である。更に、パターンレイアウトの必要に
応じて任意の形状に変形することもできる。
【0031】上述の如くに構成された第8の実施例は上
述の第3の実施例と同様の作用効果を奏す。そして、こ
の第8の実施例も第4の実施例と同様に更なる第3およ
び第4の伝送線路を縦続接続した場合も同様の作用効果
を奏す。 ・第9の実施例 図11(A)は第6の実施例においてストリップ状中心
導体31および32をスパイラル状に構成したものの平
面図、図11(B)は図11(A)のA−A′線につい
ての断面図である。
【0032】第6の実施例は第1の伝送線路と第2の伝
送線路の誘電体膜の厚さを異にして形成されていて低イ
ンピーダンス側の伝送線路においてストリップ状中心導
体の幅をそれ程大きくする必要がないので、第1の伝送
線路および第2の伝送線路をそれぞれ幅の狭いスパイラ
ル状に構成することができると共に、共通する接地導体
の上下に第1の伝送線路および第2の伝送線路が形成さ
れているところから集積度の高い集積回路に使用するイ
ンピーダンス変成器として好適である。更に、パターン
レイアウトの必要に応じて任意の形状に変形することも
できる。
【0033】上述の如くに構成された第9の実施例は上
述の第1の実施例、第6の実施例と同様の作用効果を奏
す。そして、第9の実施例も第2の実施例と同様に更に
第3および第4の伝送線路を縦続接続した場合も同様の
作用効果を奏す。ここで、伝送線路の特性インピーダン
スZ0 と伝送線路を構成する誘電体膜の実効誘電率ε
eff との間には一般的に Z0 =1/√εeff なる関係がある。従って、低インピーダンス側の伝送線
路において実効誘電率が高くなるように形成することに
より、高インピーダンス側の伝送線路に比してストリッ
プ状中心導体の幅を極端に大きくする必要はなくなり、
回路の小型化を実現することができる。また、高インピ
ーダンス側の伝送線路においては実効誘電率が小さくな
る様に構成することにより、低インピーダンス側の伝送
線路に比してストリップ状中心導体の幅を極端に小さく
する必要はなくなり、回路の伝送損失を低減することが
できる。以下、この様な技術的構成を具備する実施例に
ついて説明する。
【0034】・第10の実施例 図12は第10の実施例の斜視図である。図12におい
て、半導体或は誘電体より成る基板4上に第1の接地導
体11および第2の接地導体12を接続して形成する。
次いで、接地導体11上に厚さがh、誘電率εの第1の
誘電体膜21を形成し、接地導体12上に厚さh、誘電
率εの第2の誘電体膜22を形成した後に、誘電体21
上に幅wのストリップ状中心導体31を、誘電体膜22
上に同じく幅wのストリップ状中心導体32を、それぞ
れ電気長が1/4波長になる様に接続して形成する。更
に、誘電体21およびストリップ状中心導体31上に誘
電率ε4 の第3の誘電体膜41を形成し、誘電体膜22
およびストリップ状中心導体32上に第3の誘電体膜4
1の誘電率ε4 よりも高い誘電率ε5 の第4の誘電体膜
42を形成する。
【0035】上述の如くに構成した第10の実施例に信
号を入力した時、接地導体11とストリップ状中心導体
31により構成される伝送線路Aの実効誘電率は接地導
体12とストリップ状中心導体32により構成される伝
送線路Bの実効誘電率に比して小さいので、伝送線路A
は高インピーダンス線路として動作し、伝送線路Bは低
インピーダンス線路として動作する。そして、伝送線路
Aおよび伝送線路Bを縦続接続することにより、より広
帯域なインピーダンス変成器として動作する。また、こ
の実施例は低インピーダンス線路において中心導体の幅
をそれ程大きくする必要はなくなり、更に実効誘電率が
高いので1/4波長線路の物理長を短く形成することが
できるので回路面積を小さくすることができる。そし
て、高インピーダンス線路において中心導体の幅を極端
に狭くする必要もないので、伝送損失を低減することが
できる。第10の実施例において、第1のストリップ状
中心導体31および第2のストリップ状中心導体32の
幅を異にした場合、第1の誘電体21および第2の誘電
体22の厚さおよび誘電率を異にした場合も同様の作用
効果を奏す。
【0036】・第11の実施例 図13(A)は第11の実施例の斜視図、図13(B)
は図13(A)のA−A′線についての横断面図、図1
3(C)は図13(A)のB−B′線についての縦断面
図である。図13(A)ないし図13(C)において、
第1の接地導体および第2の接地導体として共通の接地
導体11を使用し、この共通の接地導体11上に厚さ
h、誘電率εの第1の誘電体膜21を形成し、接地導体
11の下に厚さh、誘電率εの第2の誘電体膜22を形
成する。更に、誘電体膜21上に幅wのストリップ状中
心導体31を、誘電体膜22の下に幅wのストリップ状
中心導体32を、それぞれ電気長が1/4波長になるよ
うに形成する。そして、ストリップ状中心導体31およ
びストリップ状中心導体32をスルーホール50を介し
て接続する。更に、誘電体膜21およびストリップ状中
心導体31の上に誘電率がε4 の第3の誘電体膜41を
形成し、誘電体22およびストリップ状中心導体32の
下部に第3の誘電体膜の誘電率ε4 よりも高い誘電率ε
5 の第4の誘電体膜42を形成する。
【0037】上述の如くに構成された第11の実施例は
上述の第10の実施例と同様の作用効果を奏す。そし
て、第1の伝送線路および第2の伝送線路が共通する接
地導体の上下に配置されているところから回路面積を大
幅に縮小することができ、高集積度集積回路化に適して
いる。また、ストリップ状中心導体31およびストリッ
プ状中心導体32の幅を異にし、或は誘電体膜21およ
び誘電体膜22の厚さおよび誘電率を異なるものとした
場合も同様の作用効果を奏す。更に、第3の伝送線路、
第4の伝送線路を縦続接続した場合も同様である。
【0038】・第12の実施例 図14は第12の実施例を説明する図である。図14に
示される第12の実施例は第10の実施例に、接地導体
13、誘電率εの誘電体膜22’、ストリップ状中心導
体33および誘電率がε6 の第6の誘電体膜43により
構成される第3の1/4波長伝送線路Cを縦続接続する
ことにより構成されるものである。
【0039】上述の如くに構成された第12の実施例は
上述の第10の実施例と同様の作用効果を奏すると共
に、より広帯域なインピーダンス変成器として動作す
る。そして、ストリップ状中心導体31、32および3
3の幅を異にし、或は誘電体膜21、22および22’
の厚さおよび誘電率を異にした場合、第4の伝送線路お
よび第5の伝送線路を更に縦続接続した場合も同様の作
用効果を奏す。
【0040】・第13の実施例 図9は第10の実施例においてストリップ状中心導体3
1およびストリップ状中心導体32をメアンダ状に構成
したものの平面図である。上述の如くに構成された第1
3の実施例は、第1の伝送線路と第2の伝送線路の実効
誘電率を異にして形成されているので低インピーダンス
側の伝送線路においてストリップ状中心導体の幅を極端
に広く形成することを要しないところから、第1の伝送
線路および第2の伝送線路をそれぞれ幅の狭いメアンダ
状に構成することができる。従って、この第13の実施
例は高い集積度の集積回路に好適な実施例であるという
ことができる。そして、パターンレイアウトの必要に応
じて任意の形状に変形することもできる。また、この第
13の実施例は第10の実施例と同様の作用効果を奏
す。更に、この第13の実施例は第12の実施例と同様
に更に第3の伝送線路、第4の伝送線路を縦続接続した
場合も同様の作用効果を奏す。そして、この第13の実
施例は第11の実施例と同様に第1の接地導体および第
2の接地導体が共通する接地導体により構成され、第1
の伝送線路および第2の伝送線路がその各別の面に配置
された場合も同様の作用効果を奏す。
【0041】・第14の実施例 図15(A)は第11の実施例においてストリップ状中
心導体31およびストリップ状中心導体32をスパイラ
ル状に構成したものの平面図、図15(B)は図15
(A)のA−A′線についての断面図である。上述の如
くに構成された第14の実施例は第1の伝送線路と第2
の伝送線路の実効誘電率を異にして形成されているので
低インピーダンス側の伝送線路においてストリップ状中
心導体の幅を極端に広く形成することを要しないところ
から、第1の伝送線路および第2の伝送線路はそれぞれ
幅の狭いスパイラル状に構成することができる。第1の
伝送線路と第2の伝送線路は、また、接地導体の別異の
面に配置されてスルーホール50を介して接続すること
により高集積度集積回路化に適したインピーダンス変成
器が構成される。更に、パターンレイアウトの必要に応
じて任意の形状に変形することもできる。そして、この
第14の実施例は上述の第10の実施例、第11の実施
例と同様の作用効果を奏す。また、第12の実施例と同
様に更なる第3の伝送線路、第4の伝送線路を縦続接続
した場合も同様の作用効果を奏す。更に、第10の実施
例ないし第14の実施例において第3の誘電体膜41
(最も誘電率の低い誘電体)を空気により構成すること
もできる。
【0042】・第15の実施例 図16は第15の実施例の斜視図である。図16におい
て、半導体或は誘電体より成る基板4上に第1の接地導
体11および第2の接地導体12を接続して形成する。
次いで、接地導体11上に厚さh、誘電率ε1 の第1の
誘電体膜21を形成し、接地導体21上に厚さh、第1
の誘電体11の誘電率ε1 よりも高い誘電率ε2 の第2
の誘電体膜22を形成する。更に、誘電体膜21上に幅
wのストリップ状中心導体31を、誘電体膜22上に幅
wのストリップ状中心導体32をそれぞれ電気長が1/
4波長になる様に接続して形成する。
【0043】上述の如くに構成された第15の実施例に
信号を入力した時、接地導体11とストリップ状中心導
体31により構成された伝送線路Aの誘電体膜21の誘
電率ε1 は接地導体12とストリップ状中心導体32に
より構成された伝送線路Bの誘電体膜22の誘電率ε2
に比して小さいので、伝送線路Aの実効誘電率は伝送線
路Bの実効誘電率よりも低くなり、伝送線路Aは高イン
ピーダンス線路として動作し、伝送線路Bは低インピー
ダンス線路として動作する。そして、伝送線路Aおよび
伝送線路Bを縦続接続することにより広帯域なインピー
ダンス変成器として動作することとなる。そして、この
第15の実施例は低インピーダンス線路においてストリ
ップ状中心導体の幅を極端に大きくすることを要せず、
また実効誘電率が高いので1/4波長線路の物理長を短
く形成することができるので回路面積を小さくすること
ができる。更に、高インピーダンス線路において中心導
体の幅を極端に狭くする必要はないので、伝送損失を低
減することができる。
【0044】この第15の実施例において、第1のスト
リップ状中心導体31および第2のストリップ状中心導
体32の幅、第1の誘電体膜21および第2の誘電体膜
22の厚さを異にした場合も上述と同様の作用効果を奏
す。そして、インピーダンス変成器を半導体基板上に上
下反転して配置したもの、第1の伝送線路と第2の伝送
線路の上部に誘電体或は半導体が形成された場合につい
ても同様の作用効果を奏す。
【0045】・第16の実施例 図17(A)は第16の実施例の斜視図、図17(B)
は図17(A)のA−A′線についての横断面図、図1
7(C)は図17(A)のB−B′線についての縦断面
図である。図17(A)ないし図17(C)において、
第1の接地導体および第2の接地導体として共通の接地
導体11が使用され、この共通の接地導体11上に厚さ
hであって、誘電率ε1 の第1の誘電体膜21を形成
し、接地導体11の下に厚さh、第1の誘電体の誘電率
ε1 よりも高い誘電率ε2 の第2の誘電体膜22を形成
する。更に、誘電体膜21上に幅wのストリップ状中心
導体31を、誘電体膜22の下に幅wのストリップ状中
心導体32を、それぞれ電気長が1/4波長になる様に
形成する。そして、ストリップ状中心導体31およびス
トリップ状中心導体32をスルーホール50を介して接
続している。
【0046】上述の如くに構成された第16の実施例は
上述の第15の実施例と同様の作用効果を奏す。そし
て、第1の伝送線路および第2の伝送線路が共通する接
地導体の上下に各別に配置されているので回路面積を大
幅に縮小することができ、集積回路化に適している。ま
た、ストリップ状中心導体31およびストリップ状中心
導体32の幅を異にし、或は誘電体膜21および誘電体
膜22の厚さを異にした場合も同様の作用効果を奏す。
更に、第1の伝送線路および第2の伝送線路の上部およ
び下部に誘電体或は半導体が形成された場合も同様であ
る。そして、更なる第3の伝送線路、第4の伝送線路を
縦続接続した場合も同様の作用効果を奏する。
【0047】・第17の実施例 図18は第17の実施例の斜視図である。図18に示さ
れる第17の実施例は第15の実施例に接地導体13、
誘電率ε3 の誘電体膜22’およびストリップ状中心導
体33により構成される第3の1/4波長伝送線路Cを
縦続接続することにより構成されている。
【0048】上述の如くに構成された第17の実施例は
上述の第15の実施例と同様の作用効果を奏有すると共
に、より広帯域なインピーダンス変成器として動作する
に到る。そして、ストリップ状中心導体31、32およ
び33の幅を異にし、或は誘電体膜21、22および2
2’の厚さを異にし、或は更に第4の伝送線路、第5の
伝送線路を縦続接続した場合も同様の作用効果を奏す。
また、第1の伝送線路、第2の伝送線路および第3の伝
送線路の上部に誘電体或は半導体が形成された場合も同
様である。
【0049】・第18の実施例 図9は第15の実施例においてストリップ状中心導体3
1およびストリップ状中心導体32をメアンダ状に構成
したものの平面図である。上述した通り第1の伝送線路
と第2の伝送線路の実効誘電率は異なって形成されてい
て、低インピーダンス側の伝送線路においてストリップ
状中心導体の幅を極端に広くする必要はないので、第1
の伝送線路および第2の伝送線路をそれぞれ幅の狭いメ
アンダ状に構成することができ、従って高集積度の集積
回路用として好適なインピーダンス変成器を構成するこ
とができる。そして、パターンレイアウトの必要に応じ
て任意の形状に変形することもできる。また、この第1
8の実施例は上述の第15の実施例と同様の作用効果を
奏す。更に、第17の実施例と同様に更に第3の伝送線
路、第4の伝送線路を縦続接続した場合も同様の作用効
果を奏す。そして、第16の実施例と同様に第1の接地
導体および第2の接地導体を共通する接地導体により構
成し、第1の伝送線路および第2の伝送線路をその各別
の面に配置した場合も同様である。
【0050】・第19の実施例 図19(A)は第16の実施例においてストリップ状中
心導体31、ストリップ状中心導体32をスパイラル状
に構成したものの平面図、図19(B)は図19(A)
のA−A′線についての断面図である。この第19の実
施例も第1の伝送線路と第2の伝送線路の実効誘電率が
異なって形成されているので、低インピーダンス側の伝
送線路においてストリップ状中心導体の幅を極端に広く
することを要せず、従って第1の伝送線路および第2の
伝送線路をそれぞれ幅の狭いスパイラル状に構成するこ
とができる。そして、ストリップ状中心導体は接地導体
の両面に配置されていて、第1の伝送線路および第2の
伝送線路をスルーホール50を介して接続することによ
り、高集積度の集積回路用として好適なインピーダンス
変成器を構成することができる。また、パターンレイア
ウトの必要に応じて任意の形状に変形することもでき
る。更に、第19の実施例は上述の第15の実施例、第
16の実施例と同様の作用効果を奏する。そして、第1
7の実施例と同様に更に第3の伝送線路、第4の伝送線
路を縦続接続した場合も同様の作用効果を奏す。
【0051】なお、以上の実施例において伝送線路長は
1/4波長とされたが、整合すべきインピーダンスが虚
数部を有する様な場合はこれを1/4波長以外の電気長
の伝送線路とする。
【0052】
【発明の効果】以上の通りであって、第1の伝送線路と
第2の伝送線路がそれぞれインピーダンス変成器として
動作し、これら伝送線路を縦続接続することにより広帯
域なインピーダンス変成器として動作する。そして、こ
の発明のインピーダンス変成器は第1の伝送線路の誘電
体膜の厚さと第2の伝送線路の誘電体膜の厚さを異にし
て形成されている。ここで、低インピーダンス側の伝送
線路について、誘電体膜の厚さを小さく形成することに
より高インピーダンス側の伝送線路に比してストリップ
状中心導体の幅を極端に大きくする必要がなくなり、集
積度の高い集積回路を構成するに好適である。この様に
第1の伝送線路の誘電体膜の厚さと第2の伝送線路の誘
電体膜の厚さを異にする代わりに、第1の伝送線路を構
成する誘電体膜の誘電率と第2の伝送線路を構成する誘
電体膜の誘電率を異にする構成を採用しても同様の結果
を得ることができる。
【0053】また、高インピーダンス側の伝送線路にお
いて誘電体の厚さを大きく形成することにより或は低ピ
ーダンス側に比して誘電率を小さくすることにより、低
インピーダンス側の伝送線路に比してストリップ状中心
導体の幅を極端に狭くする必要はなくなり、回路の伝送
損失を低減することができる。更に、この発明において
第1の接地導体と第2の接地導体とを共通する接地導体
により形成し、第1の伝送線路と第2の伝送線路とを各
別の面に形成することにより回路面積を一層小型化する
ことができる。
【0054】そして、この発明においては更に第3の伝
送線路、第4の伝送線路という様に縦続接続する伝送線
路の段数を増加することにより一層の広帯域化を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を説明する図。
【図2】第1の実施例を説明する図。
【図3】第2の実施例を説明する図。
【図4】第3の実施例を説明する図。
【図5】第3の実施例を説明する図。
【図6】第4の実施例を説明する図。
【図7】第5の実施例を説明する図。
【図8】第6の実施例を説明する図。
【図9】第7、第13、第18の実施例を説明する図。
【図10】第8の実施例を説明する図。
【図11】第9の実施例を説明する図。
【図12】第10の実施例を説明する図。
【図13】第11の実施例を説明する図。
【図14】第12の実施例の斜視図である。
【図15】第14の実施例を説明する図。
【図16】第15の実施例を説明する図。
【図17】第16の実施例を説明する図。
【図18】第17の実施例を説明する図。
【図19】第19の実施例を説明する図。
【図20】従来例の斜視図。
【図21】他の従来例の斜視図。
【符号の説明】
11 第1の接地導体 12 第2の接地導体 21 第1の誘電体膜 22 第2の誘電体膜 22’更なる誘電体膜 31 第1のストリップ状中心導体 32 第2のストリップ状中心導体 41 第3の誘電体膜 42 第4の誘電体膜 50 スルーホール

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の接地導体上に第1の誘電体膜を形
    成し、第1の誘電体膜上に第1のストリップ状中心導体
    を形成した第1の伝送線路を具備し、第2の接地導体上
    に第2の誘電体膜を形成し、第2の誘電体膜上に第2の
    ストリップ状中心導体を形成した第2の伝送線路を具備
    し、第1の伝送線路と第2の伝送線路とを縦続接続した
    インピーダンス変成器において、第1の誘電体膜と第2
    の誘電体膜とは厚さを異にするものであることを特徴と
    するインピーダンス変成器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されるインピーダンス変
    成器において、第1の接地導体と第2の接地導体とを共
    通する接地導体により構成し、第1の伝送線路を共通す
    る接地導体の一方の面に形成し、第2の伝送線路を共通
    する接地導体の他方の面に形成したことを特徴とするイ
    ンピーダンス変成器。
  3. 【請求項3】 請求項1および2に記載されるインピー
    ダンス変成器において、更なる伝送線路を縦続接続せし
    めたことを特徴とするインピーダンス変成器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に記載されるインピー
    ダンス変成器において、ストリップ状中心導体をメアン
    ダ状に形成したものであることを特徴とするインピーダ
    ンス変成器。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3に記載されるインピー
    ダンス変成器において、ストリップ状中心導体をスパイ
    ラル状に形成したものであることを特徴とするインピー
    ダンス変成器。
  6. 【請求項6】 第1の接地導体上に第1の誘電体膜を形
    成し、第1の誘電体膜上に第1のストリップ状中心導体
    を形成した第1の伝送線路を具備し、第2の接地導体上
    に第2の誘電体膜を形成し、第2の誘電体膜上に第2の
    ストリップ状中心導体を形成した第2の伝送線路を具備
    し、第1の伝送線路と第2の伝送線路とを縦続接続した
    インピーダンス変成器において、第1の伝送線路上に第
    3の誘電体膜を形成し、第2の伝送線路上に第3の誘電
    体膜の誘電率とは異なる誘電率の第4の誘電体膜を形成
    したことを特徴とするインピーダンス変成器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載されるインピーダンス変
    成器において、第1の接地導体と第2の接地導体とを共
    通する接地導体により構成し、第1の伝送線路を共通す
    る接地導体の一方の面に形成し、第2の伝送線路を共通
    する接地導体の他方の面に形成したことを特徴とするイ
    ンピーダンス変成器。
  8. 【請求項8】 請求項6および7に記載されるインピー
    ダンス変成器において、更なる伝送線路を縦続接続せし
    めたことを特徴とするインピーダンス変成器。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8に記載されるインピー
    ダンス変成器において、ストリップ状中心導体をメアン
    ダ状に形成したものであることを特徴とするインピーダ
    ンス変成器。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし8に記載されるインピ
    ーダンス変成器において、ストリップ状中心導体をスパ
    イラル状に形成したものであることを特徴とするインピ
    ーダンス変成器。
  11. 【請求項11】 第1の接地導体上に第1の誘電体膜を
    形成し、第1の誘電体膜上に第1のストリップ状中心導
    体を形成した第1の伝送線路を具備し、第2の接地導体
    上に第2の誘電体膜を形成し、第2の誘電体膜上に第2
    のストリップ状中心導体を形成した第2の伝送線路を具
    備し、第1の伝送線路と第2の伝送線路とを縦続接続し
    たインピーダンス変成器において、第1の誘電体膜と第
    2の誘電体膜とは誘電率を異にするものであることを特
    徴とするインピーダンス変成器。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載されるインピーダン
    ス変成器において、第1の接地導体と第2の接地導体と
    を共通する接地導体により構成し、第1の伝送線路を共
    通する接地導体の一方の面に形成し、第2の伝送線路を
    共通する接地導体の他方の面に形成したことを特徴とす
    るインピーダンス変成器。
  13. 【請求項13】 請求項11および12に記載されるイ
    ンピーダンス変成器において、更なる伝送線路を縦続接
    続せしめたことを特徴とするインピーダンス変成器。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし13に記載されるイ
    ンピーダンス変成器において、ストリップ状中心導体を
    メアンダ状に形成したものであることを特徴とするイン
    ピーダンス変成器。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし13に記載されるイ
    ンピーダンス変成器において、ストリップ状中心導体を
    スパイラル状に形成したものであることを特徴とするイ
    ンピーダンス変成器。
  16. 【請求項16】第1の接地導体11上に第1の誘電体膜
    を形成し、第1の誘電体膜上に第1のストリップ状中心
    導体を形成した第1の伝送線路を具備し、第2の接地導
    体上に第2の誘電体膜を形成し、第2の誘電体膜上に第
    2のストリップ状中心導体を形成した第2の伝送線路を
    具備し、第1の伝送線路と第2の伝送線路とを縦続接続
    したインピーダンス変成器において、第1の誘電体膜と
    第2の誘電体膜とは厚さを異にすると共に、第1の伝送
    線路を構成する誘電体膜と第2の伝送線路を構成する誘
    電体膜とは誘電率を異にすることを特徴とするインピー
    ダンス変成器。
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