JPH0745946Y2 - 電力需給用計器用変成器の接続装置 - Google Patents

電力需給用計器用変成器の接続装置

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JPH0745946Y2
JPH0745946Y2 JP1988092397U JP9239788U JPH0745946Y2 JP H0745946 Y2 JPH0745946 Y2 JP H0745946Y2 JP 1988092397 U JP1988092397 U JP 1988092397U JP 9239788 U JP9239788 U JP 9239788U JP H0745946 Y2 JPH0745946 Y2 JP H0745946Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ガス絶縁開閉装置において電力需給用計器用
変成器と母線との間を接続する接続装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 需要家に設置するガス絶縁開閉装置においては、取引電
力を計測するために電力需給用計器用変成器(MOF)を
設ける必要がある。
MOFを備えたガス絶縁開閉装置の一例を第7図に示す。
同図においてE1は遮断器CBと断路器DS1及びDS2と接地開
閉器ES1ないしES4とケーブルヘッドCHdと避雷器LAと電
圧検出器VDとからなる第1のエレメント、E2は断路器DS
3と接地開閉器ES5とからなる第2のエレメント、E3はMO
Fと往復導体からなる母線BUSとMOFとの間を接続する接
続装置Cとからなる第3のエレメント、T1及びT2はそれ
ぞれ第1及び第2の変圧器である。このガス絶縁開閉装
置のエレメントの配置は例えば第8図に示す通りであ
る。
MOFは例えば第9図に示すように、U相及びW相の変流
器CTu及びCTwと、U,V相間の電圧及びV,W相間のそれぞれ
測定する電圧変成器PTuv及びPTvwとからなっている。MO
Fの電圧電流検出相であるU相及びW相の端子はK及び
L端子からなり、電圧検出相であるV相の端子は1個の
端子からなっている。
このMOFをガス絶縁開閉装置に接続するに当り、電圧検
出相であるV相は母線及び該母線をMOFに接続する接続
装置を単一の導体により構成すればよいが、電圧電流検
出相(U相及びW相)については、母線BUSを往復導体
により構成し、この往復導体母線とMOFとの間を往復導
体からなる接続装置Cにより接続する必要がある。
従来のガス絶縁開閉装置においてMOFを接続するために
設けられていた往復導体母線BUSと、接続装置Cの構成
を第10図及び第11図に示してある。尚これらの図におい
て各符号に付した添え字K及びLはMOFのK端子及びL
端子に接続されることを示している。
第10図及び第11図において母線BUSは外側導体1L及び内
側導体1Kからなる往復導体により構成され、外側導体1L
の左端及び内側導体1Kの左端はそれぞれ第7図の遮断器
CBにつながる導体2及び断路器DS2につながる導体3に
それぞれ接続されている。
外側導体1Lの中間部に接続導体4Lが接続され、接続導体
4Lには更にカップ状の接続導体4Lが接続されている。導
体4Lと導体4Kとの間はスペーサ6により絶縁され、内側
導体1Kが接続導体7を介して導体4Kに接続されている。
内側導体1Kの右端は端子導体8に接続され、端子導体8
は第7図の断路器DS3につながるチューリップ形の接触
子9に接続されている。端子導体8と外側導体1Lの右端
との間はスペーサ10により絶縁されている。
接続導体4L及び4Kにはそれぞれチューリップ形接触子11
L及び11Kが取付けられていて、これらの接触子11L及び1
1Kにそれぞれ同軸形接続導体13の内側導体13L及び外側
導体13Kの一端が接続されている。
またMOFには変成器のL端子及びK端子につながるチュ
ーリップ形接触子14L及び14Kが設けられ、これらの接触
子14L及び14Kにそれぞれ接続導体の内側導体13Lの他端
及び外側導体13Kの他端が接続されている。
この例では、接続導体4L及び4Kと、接触子11L及び11
Kと、接続導体13と、接触子14L及び14Kとにより母線BUS
と電力需給用計器用変成器との間を接続する接続装置C
が構成されている。
[考案が解決しようとする課題] 従来の接続装置Cは、内側導体13L及び外側導体13Kを同
心配置した同軸形の接続導体13と、チューリップ形の接
触子11L,11K,14L及び14Kとからなっていて、内側導体13
Lと外側導体13Kとが軸方向にずれた位置で対応するチュ
ーリップ形接触子に接続されていたため、接続導体13の
傾きに対する裕度が極めて小さいという問題があった。
そのため各部の加工精度を高くする必要がある上に組立
てに手間を要し、高価なチューリップ形の接触子を多く
必要とすることと相俟ってコストが著しく高くなるとい
う問題があった。
本考案の目的は、同軸形の接続導体及びチューリップ形
接触子を用いることなく、簡単な構造で往復導体からな
る母線と電力需給用計器用変成器との間を接続できるよ
うにした電力需給用計器用変成器の接続装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 本考案においては、一端が母線を構成する往復導体にそ
れぞれ接続され、板面が相対向するように配置された平
板部を他端側に有して該平板部が変成器側に向って平行
に延びるように配置された対の母線側端子板と、一端が
変成器に接続され、板面が相対向するように配置された
平板部を他端側に有して該平板部が母線側端子板側に向
って該母線側端子板の平板部と平行に延びるように配置
された対の変成器側端子板と、板面を対向させた状態で
対の母線側端子板の平板部と対の変成器側端子板の平板
部との間にそれぞれ跨って配置された対の板状接続導体
とを設ける。
上記対の板状接続導体は断面が弧状を呈するように成形
された母線側接点部及び変成器側接点部をそれぞれの一
端及び他端に有していて、各板状接続導体の母線側接点
部及び変成器側接点部の凸面側の曲面が対応する母線側
端子板の平板部及び変成器側端子板の平板部に外側から
当接される。
上記母線側接点部と対の母線側端子板の平板部とを絶縁
筒を介して貫通した母線側ボルトと該母線側ボルトに螺
合されたナットを有する母線側締付け金物とが設けられ
て、該母線側締付け金物により前記母線側接点部が外側
から拘束された状態で母線側端子板の平板部に対して締
め付けられるとともに、変成器側接点部と対の変成器側
端子板の平板部とを絶縁筒を介して貫通した変成器側ボ
ルトと該変成器側ボルトに螺合されたナットを有する変
成器側締付け金物とが設けられて、該変成器側締付け金
物により前記変成器側接点部が外側から拘束された状態
で変成器側端子板の平板部に対して締め付けられる。
また、対の母線側端子板の間及び対の変成器側端子板の
間にはバネが設けられ、このバネにより各端子板と接続
導体の接点部との間に接圧が与えられる。
[作用] 上記のように、対の母線側端子板の平板部と対の変成器
側端子板の平板部との間に跨って対の板状接続導体を配
置して、板状接続導体の一端及び他端にそれぞれ設けた
断面弧状の母線側接点部及び変成器側接点部の曲面を母
線側端子板及び変成器側端子板の平板部に接触させると
ともに、板状接続導体の母線側接点部と母線側端子板の
平板部及び変成器側接点部と変成器側端子板の平板部を
それぞれ貫通させたボルトにより板状接続導体の一端及
び他端を母線側端子板の平板部及び変成器側端子板の平
板部にそれぞれ締結する構造にすると、板状接続導体と
母線側端子板との間及び板状接続導体と変成器側端子板
との間の電気的な接続を良好に保ったままの状態で、板
状接続導体と各端子板との間に相対的な回動を許容する
ことができる。
また板状接続導体及び各端子板は弾力性を有するため、
対の板状接続導体がそれぞれの板面と直角な平面に沿っ
て傾いた場合でも断面弧状の接点部の曲面を各端子板の
平板部に接触させた状態に保って板状接続導体と各端子
板との電気的接続状態を良好な状態に保持することがで
きる。
従って接続導体を相当に傾けても、接続導体と各端子板
との間の電気的な接続状態を良好な状態に保つことがで
き、チューリップコンタクトを用いる場合に比べて接続
導体の傾きに対する裕度を高くすることができる。
このように、本考案によれば、接続導体の傾きに対する
裕度を高くすることができるため、各部の加工精度を従
来程高くする必要がない。また組立ての際にも高い精度
を必要としないため、面倒な調整を省略することがで
き、組立てを簡単にすることができる。更にチューリッ
プ形の接触子を用いないため、加工及び組立てに要する
手間を削減できることと相俟ってコストの低減を図るこ
とができる。
特に本考案のように、対の板状接続導体の両端の母線側
接点部及び変成器側接点部を外側から拘束した状態で母
線側端子板及び変成器側端子板の平板部に対して締付け
る締付け金物を設けるとともに、各端子板と板状接続導
体の接点部との間に接圧を与えるバネを対の母線側端子
板の間及び対の変成器側端子板の間にそれぞれ設ける
と、短絡事故時等に各端子板及び板状接続導体に大きな
電流が流れた場合に、板状接続導体に生じる電磁機械力
を締付け金物により受け止めて、板状接続導体が外側に
変位するのを阻止することができる。またこの大電流に
より母線側端子板及び変成器側端子板に働く電磁力は接
圧バネによる各端子板と接続導体との間の接触圧力を高
めるように働く。従って本考案によれば、大電流が流れ
たときに接続装置の電気的接続状態が不安定になるのを
防ぐことができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図ないし第6図に本考案の実施例を示してある。こ
の実施例は第7図及び第8図の構成を有するガス絶縁開
閉装置の電力需給用計器用変成器の接続部に本考案を適
用したもので、第4図にその要部の全体的な構成を示し
てある。
第4図において20は円筒状の容器で、この容器はその側
面に分岐管部20a及び20bを有し、下端が電力需給用計器
用変成器(MOF)の容器21に接続されている。容器20の
分岐管部20aは可撓管22と絶縁スペーサ23とを介してエ
レメントE1の容器24に接続され、分岐管部20bは可撓管2
5と絶縁スペーサ26とを介してエレメントE2の容器27に
接続されている。
可撓管22内及び25内にはそれぞれ母線BUS及びBUS′が収
納され、容器20内に母線BUS及びBUS′をMOFに接続する
接続装置Cが収納されている。
母線BUSを構成する3相の母線導体28uないし28w(28wは
第4図において28uの裏側に隠れている。)の内、MOFの
電圧電流検出相であるU相及びW相の導体28u及び28wは
内側導体と外側導体を同心的に配置した同軸形の往復導
体からなり、電圧検出相であるV相の導体28vは単一の
導体からなっている。
母線導体28u,28wの外側導体及び内側導体の一端は絶縁
スペーサ23の貫通導体(往復導体からなる)を通してエ
レメントE1内の遮断器CB及び断路器DS2に接続され、こ
れらの導体28u,28wの外側導体の他端は絶縁支持物30u及
び30wを介して容器20に対して支持された中間導体31u及
び31wに接続されている。
また導体28vの一端は絶縁スペーサ23の貫通導体を通し
てエレメントE1内の遮断器CB及び断路器DS2に接続さ
れ、導体28vの他端は絶縁支持物30vにより容器20に対し
て支持されている。
母線BUS′を構成する3相の母線導体28u′ないし28w
(第4図において導体28w′は28u′の裏側に隠れてい
る。)は、単一の導体からなり、これらの導体の一端は
絶縁スペーサ26の貫通導体を介してエレメントE2内の断
路器DS3に接続されている。また導体28u′及び28w′の
他端は母線BUSの導体28u及び28wの内側導体に接続さ
れ、導体28v′の他端は絶縁支持物30v′により支持され
ている。
上記母線BUS及びBUS′を電力需給用計器用変成器MOFに
接続する接続装置の詳細な構造を第1図ないし第3図に
示してある。
第3図はV相の母線導体28v,28v′をMOFに接続する装置
を示したもので、この接続装置は、導体28v及び28v′間
を接続する導体31vと、この導体31vの中間部をMOFのV
相の端子33に接続する導体34とからなっている。
本考案に係わる接続装置Cは、U相及びW相の母線導体
28u及び28wをMOFに接続するもので、その構成の一例を
U相を例にとって第1図及び第2図に示してある。
第1図及び第2図において、母線導体28uは互いに同心
的に配置された外側導体28L及び内側導体28Kからなる往
復導体により構成され、これらの導体は絶縁材料からな
るピン35により相互に位置決めされている。
母線導体28uの外側導体28Lの端部は中間導体31uの手前
の位置で終端しており、内側導体28Kは中間導体31uに形
成された凹部31u1内に挿入されている。外側導体28L
端部には母線側端子板37が接続され、内側導体28Kの端
部には母線側端子板38が接続されている。また母線導体
28u′の端部は中間導体31uの手前の位置で終端し、該母
線導体28u′の端部に接続板39が接続されている。
母線側端子板37は第2図に見られるように、MOF側に伸
びる平板部37aと、この平板部37aの幅方向の一端側に偏
った位置から上方に突出した立上り部37b(第2図参
照)と、立上り部37bの先端から母線導体28u側に直角に
折れ曲った中間部37cと、中間部37cの先端から平板部37
a側に折返された折返し部37dとからなっている。端子板
37はその中間部37cが中間導体31uにボルト止めされ、折
返し部37dが外側導体28Lにボルト止めされている。
また母線側端子板38は、端子板37の平板部37aに対向配
置された平板部38aと、この平板部38aの上端中央部から
上方に突出した幅狭の立上り部38bと、この立上り部38b
(第2図参照)の先端から母線導体28u′側に直角に折
り曲げられた折曲げ部38cとを有している。母線側端子
板38の折曲げ部38cは中間導体31の凹部31u1内で内側導
体28Kの端部にボルト止めされている。
接続板39は、端子板37の平板部37aと平行に配置された
平板部39aと、この平板部39aの幅方向の一端側に偏った
位置から上方に立上った立上り部39bと、この立上り部3
9bの上端から母線導体28u側に直角の折れ曲った折曲げ
部39cとからなっている。この接続板39の平板部39aは母
線導体28u′にボルト止めされ、折曲げ部39cは中間導体
31uにボルト止めされている。
MOFの上端には同軸導体40を通して変成器のK端子及び
L端子につながる端子41K及び41Lが設けられ、これらの
端子41K及び41Lにそれぞれ変成器側端子板42及び43の下
端がボルト止めされている。端子板42及び43は母線側に
向って互いに平行に伸びる平板部42a及び43aを有し、こ
れらの平板部42a及び43aと前記母線側端子板37及び38の
平板部37a及び38aとが互いに整合するように各端子板の
寸法、形状、取付け位置等が設定されている。
上記対の母線側端子板37,38の平板部37a,38aと対の変成
器側端子板42,43の平板部42a,43aとの間にそれぞれ跨っ
て対の板状接続導体45及び46が配置されている。
第6図に示したように、板状接続導体45及び46はそれぞ
れの両端に断面が弧状を呈するように形成された母線側
接点部45a,46a及び変成器側接点部45b,46bを有し、各接
点部には2本の平行な割りS,Sが入れられている。接続
導体45,46のそれぞれの両端の接点部の凸面側の曲面が
対応する母線側端子板37,38及び変成器側端子板42,43の
平板部37a,38a及び42a,43aに外側から当接されている。
母線側端子板37,38の平板部37a,38aの間に絶縁材料から
なるスペーサ47が配設され、接続導体45の接点部45aの
外側には絶縁材料からなる座板48が当てがわれている。
スペーサ47には接続導体46側に開口する凹部が設けられ
ていて、該凹部内に金属弾性材料からなる母線側皿状バ
ネ49が配置されている。座板48、板状接続導体45の母線
側接点部45a、母線側端子板37の平板部37a、スペーサ4
7、皿状バネ49、母線側端子板38の平板部38a及び板状接
続導体46の母線側接点部46aをそれぞれ貫通させて設け
られた孔に絶縁筒50が嵌合され、この絶縁筒50に母線側
ボルト51が通されている。そして絶縁筒50から突出した
ボルト51の両端にそれぞれ母線側締付け金物52及び53に
設けられたナットが螺合され、これらの締付け金物の締
付けにより、母線側接点部45a及び46aと母線側端子板37
及び38の平板部37a及び38aとが締結されている。スペー
サ47、絶縁筒50及び座板49により端子板37,38間及び板
状接続導体45,46間が絶縁されている。
同様に、変成器側端子板42,43の平板部42a,43aの間に絶
縁材料からなるスペーサ55が配置され、板状接続導体45
の接点部45bの外側には絶縁材料からなる座板56が当て
がわれている。スペーサ55には板状接続導体46側に開口
する凹部が設けられていて、この凹部内に変成器側皿状
バネ57が配置されている。座板56、板状接続導体45の変
成器側接点部45b、変成器側端子板42の平板部42a、スペ
ーサ55、皿状バネ57、変成器側端子板43の平板部43a及
び板状接続導体46の変成器側接点部46bをそれぞれ貫通
させて設けられた孔に絶縁筒58が嵌合され、この絶縁筒
58に変成器側ボルト59が通されている。絶縁筒58から突
出した変成器側ボルト59の両端にそれぞれ変成器側締付
け金物61及び62に設けられたナットが螺合され、これら
の締付け金物の締付けにより、板状接続導体45及び46の
接点部45b及び46bと線路側端子板42及び43の平板部42a
及び43aとが締結されている。
本実施例において、U相の通電経路は、外側導体28L
母線側端子板37→接続導体45→変成器側端子板42→変成
器側端子板43→接続導体46→母線側端子板38→内側導体
28Kである。
W相の接続装置も上記と全く同様に構成されている。
上記の実施例においては、母線側皿状バネ49の付勢力と
板状接続導体45,46の母線側接点部45a,46aが有する弾性
とにより母線側端子板37,38と板状接続導体45,46の接点
部との間に接圧が与えられている。また変成器側皿状バ
ネ57の付勢力と、板状接続導体45,46の接点部45b,46bが
有する弾性とにより、変成器側端子板42,43と板状接続
導体45,46の接点部との間に接圧が与えられている。
また板状接続導体45,46の母線側接点部45a,46a及び変成
器接点部45b,46bは、母線側締付け金物52,53及び変成器
側締付け金物61,62により外側から拘束された状態にあ
って、それぞれの外側への変位が阻止されている。
上記の実施例において、母線側端子板と接続導体との間
の接圧及び変成器側端子板と接続導体との間の接圧を得
るために、皿状バネを締付け金物と接続導体との間に配
設することも考えられる。しかしながら、このように構
成した場合には、短絡事故時等に接続装置に大きな電流
が流れた際に、電磁機械力により接続装置の接触不良が
生じるおそれがある。
すなわち、第1図に示したように、接続装置に電流I1
流れたときには、母線側端子導体37と38との間、板状接
続導体46と46の間及び変成器側端子板42と43の間にそれ
ぞれ矢印Fで示した向きの反発力が生じる。接圧を得る
ための皿状バネを締付け金物と接続導体との間に配設し
た場合には、この反発力により接続導体45,46が外側に
変位し、これにより板状接続導体45,46の接点部と端子
板との間の接触圧力が弱くなって接触不良が生じるおそ
れがある。このような接触不良が生じると、アークが生
じ、板状接続導体または端子板が損傷したり溶断したり
するおそれがある。
これに対し、接圧を得るための皿状バネ49及び57を対の
母線側端子板37,38間及び変成器側端子板42,43間にそれ
ぞれ配設すると、板状接続導体45,46は母線側締付け金
物52,53及び変成器側締付け金物61,62により拘束され、
それぞれの外側への変位が阻止される。
電磁機械力が生じると、端子板37,38及び42,43が外側に
変位しようとするが、これらの端子板の変位は端子板と
接続導体との間の接圧を高める方向に働くため、接触不
良が生じるおそれはなく、むしろ接触状態が良好になる
傾向になる。
上記実施例のように、板状接続導体45,46の両端をそれ
ぞれ1本の母線側ボルト51及び変成器側ボルト59により
締結する構造にすると、各板状接続導体をボルト51及び
59を中心にして回動させることができる。また板状接続
導体45及び46はその両端に設けられた断面弧状の接点部
の凸面側の曲面を母線側端子板及び変成器側端子板の平
板部に当接させた状態で配置されるため、これらの板状
接続導体がそれぞれの板面と直角な平面に沿ってある程
度傾いた場合でも両板状接続導体と母線側端子板及び変
成器側端子板との間の電気的な接続は良好に保たれる。
従って組立て時に板状接続導体45,46と母線側及び変成
器側端子板37,38及び45,46との間の位置が正規の位置か
ら多少ずれていても各部の電気的な接触を確保すること
ができ、組立て時の位置調整を省略することができる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、板状接続導体の両端に
断面弧状の母線側及び変成器側接点部を設けて、両接点
部の凸面側の曲面を母線側端子板及び変成器側端子板の
平板部にそれぞれ接触させるとともに、両接点部をボル
トにより母線側端子板及び変成器側端子板にそれぞれ締
結して板状接続導体が母線側端子板及び変成器側端子板
に対して回動し得るようにしたため、板状接続導体を相
当に傾けても、接続導体と各端子板との間の電気的な接
続状態を良好に保つことができ、接続導体の傾きに対す
る裕度を高くすることができる。
従って各部の加工精度を従来程高くする必要がなく、ま
た組立ての際に調整を必要としないため、加工及び組立
てに要する手間を削減することができる。更にチューリ
ップ形の接触子を用いないため、加工及び組立てに要す
る手間を削減できることと相俟ってコストの低減を図る
ことができる利点がある。
特に本考案においては、対の板状接続導体の両端の母線
側接点部及び変成器側接点部を外側から拘束した状態で
母線側端子板及び変成器側端子板の平板部に対して締付
ける締付け金物を設けるとともに、各端子板と板状接続
導体の接点部との間に接圧を与えるバネを対の母線側端
子板の間及び対の変成器側端子板の間にそれぞれ設けた
ので、短絡事故時等に各端子板及び板状接続導体に大き
な電流が流れた場合に、板状接続導体に生じる電磁機械
力を締付け金物により受け止めて、板状接続導体が外側
に変位するのを阻止することができ、大電流が流れたと
きに接続装置の電気的接続状態が不安定になるのを防ぐ
ことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のU相の接続装置を一部断面し
て示した正面図、第2図は第1図のII-II線断面図、第
3図は本考案の実施例におけるV相の接続装置を示した
正面図、第4図は本考案の実施例の要部を示した断面
図、第5図は第4図のV−V線断面図、第6図は本考案
の実施例で用いる接続導体の斜視図、第7図は本考案の
接続装置を適用するガス絶縁開閉装置の一例を示す単線
結線図、第8図は第7図の構成を有するガス絶縁開閉装
置のエレメントの配置の一例を示す平面図、第9図は電
力需給用計器用変成器の構成を示す接続図、第10図は従
来の接続装置を示す断面図、第11図は第10図のXI-XI線
断面図である。 28u……母線導体、28L……外側導体、28K……内側導
体、37,38……対の母線側端子板、42,43……変成器側端
子板、45,46……接続導体、45a,45b及び46a,46b……接
点部、47……スペーサ、49……皿状バネ、55……スペー
サ、57……皿状バネ、MOF……電力需給用計器用変成
器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】往復導体からなる母線と電力需給用計器用
    変成器との間を接続する接続装置において、 一端が前記母線を構成する往復導体にそれぞれ接続さ
    れ、板面が相対向するように配置された平板部を他端側
    に有して該平板部が前記変成器側に向って平行に延びる
    ように配置された対の母線側端子板と、 一端が前記変成器に接続され、板面が相対向するように
    配置された平板部を他端側に有して該平板部が前記母線
    側端子板側に向って該母線側端子板の平板部と平行に延
    びるように配置された対の変成器側端子板と、 板面を対向させた状態で前記対の母線側端子板の平板部
    と対の変成器側端子板の平板部との間にそれぞれ跨って
    配置された対の板状接続導体とを備えてなり、 前記対の板状接続導体は断面が弧状を呈するように成形
    された母線側接点部及び変成器側接点部をそれぞれの一
    端及び他端に有していて、各板状接続導体の母線側接点
    部及び変成器側接点部の凸面側の曲面が対応する母線側
    端子板の平板部及び変成器側端子板の平板部に外側から
    当接され、 前記母線側接点部と対の母線側端子板の平板部とを絶縁
    筒を介して貫通した母線側ボルトと該母線側ボルトに螺
    合されたナットを有する母線側締付け金物とが設けられ
    て、該母線側締付け金物により前記母線側接点部が外側
    から拘束された状態で前記母線側端子板の平板部に対し
    て締め付けられるとともに、 前記変成器側接点部と対の変成器側端子板の平板部とを
    絶縁筒を介して貫通した変成器側ボルトと該変成器側ボ
    ルトに螺合されたナットを有する変成器側締付け金物と
    が設けられて、該変成器側締付け金物により前記変成器
    側接点部が外側から拘束された状態で前記変成器側端子
    板の平板部に対して締め付けられ、 前記対の母線側端子板の間及び対の変成器側端子板の間
    に各端子板と接続導体の接点部との間の接圧を得るため
    のバネが設けられていることを特徴とする電力需給用計
    器用変成器の接続装置。
JP1988092397U 1988-07-12 1988-07-12 電力需給用計器用変成器の接続装置 Expired - Lifetime JPH0745946Y2 (ja)

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