JPH0745476B2 - ピラゾ−ル誘導体およびその製法 - Google Patents

ピラゾ−ル誘導体およびその製法

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JPH0745476B2
JPH0745476B2 JP61104383A JP10438386A JPH0745476B2 JP H0745476 B2 JPH0745476 B2 JP H0745476B2 JP 61104383 A JP61104383 A JP 61104383A JP 10438386 A JP10438386 A JP 10438386A JP H0745476 B2 JPH0745476 B2 JP H0745476B2
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敏明 佐藤
勝之 森本
栄一 大屋
進 山本
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Nissan Chemical Corp
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、4−カルボキシ−5−ターシャリーブチルチ
オピラゾール誘導体および、4−カルボキシ−5−クロ
ロスルホニルピラゾール誘導体の製造法に関する。
4−カルボキシ−5−ターシャリーブチルチオピラゾー
ル誘導体および、4−カルボキシ−5−クロロスルホニ
ルピラゾール誘導体は医薬、農薬等の中間体として有用
である。例えば、特開昭59-219281号公報、ヨーロッパ
特許公開87780号公報等に記載の除草剤の中間体として
有用である。
従来の技術 特開昭59-219281号公報およびジャーナル オブ ヘテ
ロサイクリック ケミストリー(J.Heterocyclic che
m.,21巻,1017頁(1984年)には5−アミノピラゾール誘
導体を原料とする5−クロロスルホニルピラゾール誘導
体の合成法が記載されている。すなわち、5−アミノビ
ラゾール誘導体を亜硝酸ナトリウム等でジアゾニウム塩
とし、銅系触媒の存在下、酢酸中、過剰の二酸化イオウ
との反応により5−クロロスルホニルピラゾール誘導体
を得ている。
発明が解決しようとする問題点 前記の従来技術では、問題点として、以下のような点が
あげられる。
触媒に環境衛生上問題を有する銅のような重金属を
用いる必要がある。
スルホニルクロライドを得る、ジアゾニウム塩の分
解工程が必らずしも高収率でない。
分解工程で多量の酢酸、二酸化イオウを必要とす
る。
特に上記の,において、廃水中に銅あるいは多量の
酢酸が混入しその為の廃水処理が必要になることから工
業的プロセスとしては不充分なものであった。
問題点を解決するための手段および発明の態様 本発明者らは、一般式(II): 〔式中R1は、水素原子または低級アルキル基を示し、R2
は水素原子または低級アルキル基を示し、R3は低級アル
キル基を示す。〕 で表わされるピラゾール誘導体を、ジターシャリーブチ
ルジスルフィドの存在下、亜硝酸アルキル、三二酸化窒
素、或いは一酸化窒素等の亜硝酸供給源と反応させるこ
とにより一般式(I): 〔式中R1,R2およびR3は前記同じ意味を示す。〕 で表わされるピラゾール誘導体が得られることを見い出
し、更に一般式(I)で表わされるピラゾール誘導体
を、水または水を含む酢酸もしくはハロゲン化炭化水素
等の不活性溶媒の存在下、塩素と反応させることによ
り、一般式(III): 〔式中R1,R2およびR3は前記同じ意味を示す。〕 で表わされるクロロスルホニルピラゾール誘導体が得ら
れることを見い出した。(次式参照) 化合物(I)は、化合物(II)および化合物(II)に対
し、1〜10当量、好ましくは2〜5当量のジターシャリ
ーブチルジスルフィドを混合し、次いで50°〜150℃、
好ましくは、90〜110℃の反応温度にて、化合物(II)
に対し、0.8〜2.0当量、好ましくは1〜1.5当量の前記
亜硝酸供給源を加え、更に、同温度にて15分から2時間
撹拌することにより合成される。
亜硝酸供給源としては、亜硝酸アルキル、三二酸化窒
素、一酸化窒素または塩化ニトロシル等を用いることが
でき、この中ではイソアミルナイトライト、エチルナイ
トライト、ブチルナイトライト等の亜硝酸アルキルが好
ましい。
また、同反応は、ジターシャリーブチルジスルフィド
と、前記亜硝酸供給源との混合物に、化合物(II)を加
えることによっても実施される。化合物(I)は、反応
混合物を減圧蒸留することにより精製することができる
が、反応混合物を減圧濃縮するだけで、次の反応に用い
ることができる。
化合物(III)を得る反応は、化合物(I)を、水,希
塩酸,水−酢酸,水−クロロホルムあるいは、水−塩化
メチレン等の不活性溶媒系に溶解あるいはけん濁し、化
合物(I)に対し、3から6当量,好ましくは、3から
4当量の塩素を、−20〜40℃、好ましくは、0〜20℃に
て加えることにより実施される。化合物(III)は、反
応混合物を氷水に注ぎ、エーテル,ベンゼン,クロロホ
ルムあるいは、塩化メチレン等の不活性溶媒を用いて抽
出することにより単離することができ、必要な場合は、
更に減圧蒸留により精製することができる。
実施例 以下に本発明の具体的実施例を示すが、本発明は以下の
実施例に限定されるものではない。
実施例1 5−t−ブチルチオ−4−エトキシカルボニル−1−メ
チルピラゾールの合成 5−アミノ−4−エトキシカルボニル−1−メチルピラ
ゾール3.9g及びジターシャリーブチルジスルフィド12.7
gの混合物に、90〜100℃において、適度な発泡を保ちつ
つ、注意深く、イソアミルナイトライト3.2gを滴下し
た。滴下後、90℃にて、15分間攪拌した後、減圧濃縮す
ると、粗製の目的物4.6gを油状物として得た。(沸点、
97℃/0.07mmHg) 実施例2 4−エトキシカルボニル−1−メチルピラゾール−5−
スルホニルクロライドの合成 前記実施例1で得られた粗製の5−t−ブチルチオ−4
−エトキシカルボニル−1−メチルピラゾール4.6gに、
クロロホルム20ml及び水10mlを加え、10〜15℃にて塩素
を1.5時間にわたり吹込んだ。反応後、反応混合物を氷
水に注ぎ、クロロホルムにて抽出し、抽出溶液を水洗、
乾燥後、溶媒を留出すると粗製の目的物4.1gを油状物と
して得た。減圧蒸留により精製すると、目的物2.8g(沸
点107〜115℃/0.3mmHg)を得た。(実施例1からの収率
62.5%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−9062(JP,A) 特公 平4−36152(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): 〔式中R1、R2及びR3は低級アルキル基を示す。〕 で表わされるピラゾール誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(II): 〔式中R1は、水素原子または低級アルキル基を示し、R2
    は水素原子または低級アルキル基を示し、R3は低級アル
    キル基を示す。〕 で表わされるアミノピラゾール誘導体をジターシャリー
    ブチルジスルフィドの存在下、亜硝酸アルキル,三二酸
    化窒素、または一酸化窒素等の亜硝酸供給源と反応させ
    ることを特徴とする一般式: 〔式中R1は、水素原子または低級アルキル基を示し、R2
    は水素原子または低級アルキル基を示し、R3は低級アル
    キル基を示す。〕 で表わされるピラゾール誘導体の製造法。
JP61104383A 1986-05-07 1986-05-07 ピラゾ−ル誘導体およびその製法 Expired - Fee Related JPH0745476B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE2829289A1 (de) * 1978-07-04 1980-01-24 Basf Ag Pyrazolaetherderivate
JP2922984B2 (ja) * 1990-06-01 1999-07-26 株式会社ロッテ チューインガム用香味組成物

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