JPH0745437Y2 - 海洋構造物の防舷装置 - Google Patents

海洋構造物の防舷装置

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JPH0745437Y2
JPH0745437Y2 JP1990015631U JP1563190U JPH0745437Y2 JP H0745437 Y2 JPH0745437 Y2 JP H0745437Y2 JP 1990015631 U JP1990015631 U JP 1990015631U JP 1563190 U JP1563190 U JP 1563190U JP H0745437 Y2 JPH0745437 Y2 JP H0745437Y2
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JP
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fender
plate
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marine
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JP1990015631U
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JPH03107396U (ja
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典敬 上杉
英明 畳
登美男 野呂
敬造 山崎
俊夫 新田
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は海上に浮設された特に大型の海洋構造物に対し
て船舶を接近させるときの衝突による海洋構造物の破損
事故を回避するために用いる海洋構造物の防舷装置に関
するものである。
[従来の技術] 海上に浮上させられて用いられる大型の海洋構造物とし
て、たとえば、石油、石油ガス、マンガン等の海底資源
を採取し加工して貯蔵し、任意に積み出すようにするた
めの浮体式の海上施設が近年提案されている。かかる海
上施設においては、一旦貯蔵した海底資源を海上施設と
港とを往来する運搬船により輸送する方式が採られる
が、運搬船を海上施設に接近されて横着けさせて海底資
源を運搬船に積み出すようにするために、運搬船を海上
施設に接近させる際、波浪や操作ミス等のために運搬船
が海上施設に衝突して接触させられるようになると、海
上施設を破損させてしまう虞がある。
そのため、従来では、上述の如き大型海洋構造物として
の海上施設に運搬船が衝突しても破損の問題が少なくな
るようにするために、第3図に一例を示す如く、海上施
設へ運搬船を接近させようとする個所の外板aに、中実
又は中空の半丸材bを防舷材(衝撃吸収材)として溶接
により取り付けたり、第4図に示す如く、溝型材又は組
立材からなる型材cを、上記外板aに同様にして取り付
けたり、あるいは、第5図に示す如く、市販のゴム等か
らなる防舷材dを上記外板aにボルトにより取り付け、
且つ該防舷材dの先端面に受衝板eを固定してなる構成
のものを用い、運搬船の接近時に運搬船が先ず、半丸材
bあるいは型材cからなる防舷材あるいは防舷材dに当
ることにより運搬船の接触による海上施設の破損事故を
防止するようにしている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記第3図及び第4図に示す方式の場合に
は、運搬船が半丸材bや型材cの如き防舷材に接触する
と、防舷材だけでなく、防舷材と海上施設の外板aとの
溶接部をも破損してしまう虞があると共に、防舷材の取
り替えや補修等のメンテナンスのためには、海上施設全
体を造船所等へ回航させる必要がある、等の問題があ
り、又、上記第5図に示す方式の場合には、防舷材d
に、自重と受衝板eの荷重とによる剪断力が作用するた
め、受衝板eの大きさを大きくすることができず、その
ため、運搬船の接触に対し限られた範囲だけにしか有効
に働かない、という問題がある。
そこで、本考案は、海底資源を扱う海上施設の如き海洋
構想物に対しての各種船舶の接近による接触時における
海洋構造物の破損事故を回避できるようにすると共に、
船舶の接触想定範囲を大きくとれるようにし、且つ海洋
構造物を造船所等へ回航させることなく防舷部のメンテ
ナンスを容易に行うことができるような海洋構造物の防
舷装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、上記課題を解決するために、海洋構造物の外
板に、水平状態に張り出して先端を上向きに折曲形成し
てなる所要長さの受台を、横方向に所要間隔を隔てて複
数個所に設け、且つ上記外板の外側に配置する防舷用受
衝板の上端部の上記海洋構造物の外板に設けた複数個の
受台と対応させた位置に、それぞれ裏面側方へ水平状態
に張り出して先端を下向きに折曲形成してなる所要長さ
のハンガーを設け、該防舷用受衝板を各ハンガーを介し
上記受台に内外方向へ移動自在に吊り下げて複数点支持
させると共に、ハンガーの先端が受台の先端に係止でき
るようにし、更に上記海洋構造物の外板の外面に取り付
けた複数個の防舷材の先端面を上記防舷用受衝板の裏面
に接触させてなる構成とする。
[作用] 船舶が大型海洋構造物に接近してきて防舷用受衝板に接
触すると、そのエネルギーは防舷用受衝板が海洋構造物
に接近するようスライドして変位することにより吸収さ
れ、又、防舷用受衝板で衝撃を受けるため、海洋構造物
の破損事故が回避される。上記防舷用受衝板は、海洋構
造物の外板に取り付けられた複数個の防舷材と結合して
おらず該防舷用受衝板の裏面に各防舷材の先端面を接触
させるようにし、且つ海洋構造物の外板より水平状態に
張り出した複数個の受台のそれぞれに防舷用受衝板の裏
面より水平状態に張り出した各ハンガーを引掛けて海洋
構造物から吊り下げるようにして複数点支持されている
だけであるため、大きくすることができて船舶の接触想
定範囲を大きくとることができ、受台とハンガーにより
複数点支持方式によって防舷用受衝板を簡単な連結で安
定よく支持させることができると共に、受台の先端を上
向きに折曲形成し且つハンガーの先端を下向きに折曲形
成してハンガーの先端を受台の先端に係止できるように
したことによって防舷用受衝板がすべり落ちてしまうこ
とも防止でき、更に防舷用受衝板をその場で引き上げて
メンテナンスを行うことができるので、海洋構造物を造
船所等へ回航させる必要がなくなり、しかも防舷材を防
舷用受衝板でなく海洋構造物側に取り付けたことにより
防舷用受衝板が軽量化されて取り扱いが容易なものにな
る。
[実施例] 以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示すもので、石
油等の海底資源を扱うために海上に係留させて用いる浮
体式の海上施設1に、シャトルタンカー等の運搬船を接
近させて係留させるときの接触事故から海上施設1を保
護するために、上記海上施設1に運搬船を接触させよう
とする部分の海上施設1の外板2の外方位置に防舷用受
衝板3を位置させ、上記外板2に固定して張り出した受
台8に内外方向へスライド自在に且つ取り外し自在に防
舷用受衝板3を吊り下げて配置させる。詳述すると、上
記防舷用受衝板3は、運搬船の接触想定範囲に対応させ
る大きさで縦横に組んだ大骨4と小骨5からなる鋼製枠
組の表面に鋼板材6を張り付けて表面を平面としてなる
構成とし、且つ該防舷用受衝板3の上端部の所要個所に
は、裏面側方に張り出す所要長さのハンガー7を設け
る。一方、海上施設1の外板2の上端部には、上記ハン
ガー7に対応させて所要長さの固定の受台8を突設し、
該受台8に、上記ハンガー7を引掛けることにより防舷
用受衝板3を吊り下げ、ハンガー7と外板2との間に所
要のクリアランスCを保持させてハンガー7を受台8上
で摺動させることにより防舷用受衝板3が海上施設1の
外板2に接近したり、離反したりできるようにしてあ
る。又、上記防舷用受衝板3の裏面側と海上施設1の外
板2との間には、該防舷用受衝板3の姿勢を維持させる
ことと、防舷用受衝板3に作用する外力を吸収させる作
用を行わせるように、上記外板2の外面に、ゴム等から
なる衝撃吸収材である防舷材9を取り付けて介在させ、
防舷用受衝板3の裏面と防舷材9の先端面とはメタルタ
ッチとするようにする。なお、上記防舷用受衝板3が受
台8から外れて落下しないように、防舷用受衝板3と海
上施設1の上端部間を安全のためにチェーンで連結して
おいてもよい。
海底資源を海上施設に一旦貯蔵した状態において、該海
上施設から陸上へ海底資源を輸送するために、運搬船が
海上施設1に接近してきた場合においては、運搬船を防
舷用受衝板3の表面に接近させるようにする。この場
合、波浪等のために運搬船が防舷用受衝板3に白抜き矢
印(第1図参照)の如く衝突して接触すると、その接触
エネルギーは、防舷用受衝板3が受台8上をスライドし
て防舷材9を介して海上施設1の外板2に接近する方向
へ変位することと、防舷材9のエネルギー吸収作用によ
って吸収され、防舷用受衝板3への運搬船の衝撃を緩和
させることができる。これにより海上施設1の破損事故
が回避される。この際、防舷用受衝板3の吊り下げ部で
あるハンガー7と外板2との間のクリアランスCは充分
にとってあるので、防舷用受衝板3が海上施設1の外板
2に接触するようなこともなく、海上施設1の保護は充
分になされる。
上記において、防舷用受衝板3と海上施設1側の防舷材
9とはメタルタッチとしてあって溶接やボルト等により
結合していないため、防舷材9には防舷用受衝板3の荷
重が剪断力として作用することはない。したがって、防
舷材9は自重のみの剪断力を支持できればよいので、防
舷用受衝板3の大きさは任意に選定することができ、運
搬船の接触想定範囲を大きくとることができる。又、上
述した如く、防舷用受衝板3は海上施設1に対して溶接
やボルトにより結合することなく吊り下げるようにして
あることから、メンテナンスを行うときには海上施設1
上へ引き上げて行うことができ、メンテナンスのため海
上施設1を造船所等へ全体的に回航させる必要がない。
なお、上述実施例では、海底資源を扱う海上施設への採
用例を示したが、海上ホテルやレストラン等の海上娯楽
施設、あるいは、浮体式海上空港等のあらゆる海洋構造
物に採用することができ、特に、大型の海洋構造物に適
用すると有利であること、その他本考案の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ることは任意であ
る。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案の海洋構造物の防舷装置によれ
ば、次の如き優れた効果を発揮する。
(i) 船舶が大型海洋構造物に接近して防舷用受衝板
に接触したときのエネルギーを防舷用受衝板の変位によ
り吸収できるので、海洋構造物の破損事故を回避するこ
とができる。
(ii) 防舷用受衝板を、海洋構造物の外板に取り付け
た複数個の防舷材に結合せずに防舷用受衝板の裏面と各
防舷材の先端面とはメタルタッチとし、且つ海洋構造物
の外板より張り出した複数個の受台に防舷用受衝板の裏
面より張り出した各ハンガーを引掛けて海洋構造物から
吊り下げて複数点支持させるようにしたので、防舷用受
衝板を大型化でき、船舶の接触想定範囲を大きくとるこ
とができる。
(iii) 受台とハンガーによる複数点支持方式によっ
て防舷用受衝板を簡単な連結で安定よく支持することが
できると共に、ハンガーの先端を受台の先端に係止でき
るようにしたことにより防舷用受衝板がすべり落ちてし
まうことも防止できる。
(iv) 防舷用受衝板は取り外しが可能であるため、新
規取り替えや補修、点検等のメンテナンスを海洋構造物
上で行うことができ、メンテナンスのために海洋構造物
を造船所等へ回航させる必要がなく、海洋構造物の稼働
を続行することができ、しかも防舷材を防舷用受衝板で
なく海洋構造物側に取り付けることによって防舷用受衝
板を軽量化できて容易に取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の海洋構造物の防舷装置の一実施例を示
す概要図、第2図は第1図のII-II矢視図、第3図乃至
第5図はいずれも従来方式を示す概略図である。 1……海上施設(海洋構造物)、2……外板、3……防
舷用受衝板、7……ハンガー、8……受台、9……防舷
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山崎 敬造 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)考案者 新田 俊夫 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (56)参考文献 実開 昭59−178427(JP,U) 実開 昭57−184117(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】海洋構造物の外板に、水平状態に張り出し
    て先端を上向きに折曲形成してなる所要長さの受台を、
    横方向に所要間隔を隔てて複数個所に設け、且つ上記外
    板の外側に配置する防舷用受衝板の上端部の上記海洋構
    造物の外板に設けた複数個の受台と対応させた位置に、
    それぞれ裏面側方へ水平状態に張り出して先端を下向き
    に折曲形成してなる所要長さのハンガーを設け、該防舷
    用受衝板を各ハンガーを介し上記受台に内外方向へ移動
    自在に吊り下げて複数点支持させると共に、ハンガーの
    先端が受台の先端に係止できるようにし、更に上記海洋
    構造物の外板の外面に取り付けた複数個の防舷材の先端
    面を上記防舷用受衝板の裏面に接触させてなることを特
    徴とする海洋構造物の防舷装置。
JP1990015631U 1990-02-21 1990-02-21 海洋構造物の防舷装置 Expired - Lifetime JPH0745437Y2 (ja)

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JPH03107396U JPH03107396U (ja) 1991-11-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57184117U (ja) * 1981-05-18 1982-11-22
JPS59178427U (ja) * 1983-05-17 1984-11-29 住友ゴム工業株式会社 仮設型防舷装置

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JPH03107396U (ja) 1991-11-05

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