JPH0745377B2 - 固型化粧料 - Google Patents

固型化粧料

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JPH0745377B2
JPH0745377B2 JP2466986A JP2466986A JPH0745377B2 JP H0745377 B2 JPH0745377 B2 JP H0745377B2 JP 2466986 A JP2466986 A JP 2466986A JP 2466986 A JP2466986 A JP 2466986A JP H0745377 B2 JPH0745377 B2 JP H0745377B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特定の板状粉体及び崩壊性酸化チタンを併用配
合することにより、使用時においては、パフ、ブラシ等
の化粧用具への取れ並びに付着性が良く、また、皮膚上
においては塗布時には延展性が良好で、滑らか且つ伸び
が良く、また感触的には油っぽさがなく、パウダリーな
感触とソフトな使用感を有し、更には、肌への付着性と
化粧持続性、隠蔽力にも優れた固型化粧料、特にメーク
アップ化粧料を提供せんとするものである。
従来、ワックス、油脂類、乳化剤、保湿剤等と、粉体、
顔料等とを基本成分として配合してなる化粧料組成物
は、典型的な棒状口紅から固型おしろいまで、口紅、眉
目化粧料、頬紅、ファンデーション等と多岐にわたり、
現代に至る迄、その簡便性、携帯性の良さ、形状の任意
性から来る外観の魅力とあいまって、固型化粧料の主流
を維持している。しかしながら、上記固型化粧料では、
油分を多く配合した場合は、皮膚に塗布した時の油っぱ
さ、粘り気、塗布後の油分の浮きによる油光りや顔面収
縮筋の動きによる化粧膜の移動に伴なうよれ等の経時で
の化粧持続性の悪さ、などの欠点を有していた。又、油
分が比較的少ない場合には皮膚に塗布した時の密着性や
しっとりした感触は良好であるが、成型体の凝集力が強
い為、使用時においてパフ、ブラシ等の化粧用具を繰返
し使用することにより、成型体の表面が油光りして上滑
りするようになり、皮膚及び化粧用具への付着性が著し
く悪化し、使用不能に至ることもあった。
これら上記の欠点のいずれかを回避する目的で、環状シ
リコーン、低沸点イソパラフィン等の揮発性を有する油
分を加えることは特開昭54−28832号、特開昭55−7267
号、特開昭55−20737号、特開昭55−20734号、特開昭51
−151339号等において、数多く試みられ、それなりの所
期の目的を達成している。しかしながら、成型体におい
ては、これらの揮発性を有する油分を添加する方法で
は、容器が完全に密閉されていないこともあり、使用を
続けるうちに、これらの揮発性を有する油分が揮散して
しまい、成型体がやせの現象を起こしたり、容器の形態
によっては、収縮不連続性によるひび割れを起こした
り、使用性が大きく変化したりしてしまう傾向があり、
著しい場合には成型体が容器から脱落することもあり、
品質管理上重大な欠点を有していた。
そこで、本発明者は、このような現状に鑑み、かかる従
来技術の問題点を克服すべく鋭意研究を行なった結果、
特定の板状粉体と崩壊性酸化チタンとを組合わせること
により独特の層状延展性とせん断脆化性を得ることがで
き、固型化粧料における上記欠点を解決できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
本発明を以下に、詳細に説明する。
本発明は、長径3μ〜50μ、短径2μ〜40μ、厚さ0.1
μ〜1μである板状粉体と、平均粒子径1μ〜50μの崩
壊性酸化チタンを化粧料基剤に配合することを特徴とす
る固型化粧料、好ましくはメークアップ化粧料に関する
ものである。
本発明に適用し得る板状粉体としては、その粒子の大き
さの長短径それぞれが3μ〜50μ、短径2μ〜40μ、厚
さ0.1μ〜1μの範囲であり、好ましくは長短径が4μ
〜30μ、厚さが0.2μ〜0.8μである特定の粒子径範囲及
び厚さを有する板状粉体であり、この様な条件を満足す
る板状粉体としては、例えば、タルク、マイカ、雲母
末、雲母チタン、酸化チタンコーティッドタルク、二酸
化珪素コーティッド雲母、二酸化珪素コーティッドタル
ク、フルオライト、リンカイ石、真珠粉末、セイチョウ
石、ネソ珪酸塩鉱物及びこれらの粉体に親油化処理及び
/又は顔料を被覆せしめるなどの表面処理をしたものな
どが挙げられるが、前記条件を充足するならば、上記こ
れらのものに限定されるものではない。ここで、長径及
び短径が2μ未満では、ランダム配向により、求める層
状延展性が得られず、せん断脆化性も十分ではなく好ま
しくない。又、長径又は短径が50μを越えると、皮膚上
での異物感、異和感が生じて好ましくない。そして、板
状粉体の粒子の厚さが0.1μ未満では、板状粉体として
の硬さが十分でなく、成型体において、板状粉体が屈曲
性を示す為、求める層状延展性が得られないのである。
又、厚さが1μを超えると、皮膚上でのざらつき感や異
和感がが生じて好ましくない。
次に、本発明に適用される崩壊性酸化チタンは、皮膚上
に塗布する場合に、手指またはパプ等による圧力または
摩擦などにより崩壊する性質を有するものであり、前述
の板状粉体と共に化粧料に配合すると、皮膚に塗り伸ば
す時に、崩壊性酸化チタンが崩壊しながら板状粉体と共
に層状に延展してゆく為、従来には例のない、新規な感
触を達成するのである。この独特の官能特性について
は、詳細に後述することにするが、最も顕著な効果とし
ては、皮膚上に塗布する時に、かろやかに滑るように伸
びることである。又、さらに塗り伸ばした時には、消え
入るようなバニシング感が得られることである。
ところで、従来より化粧料に用いられている白色顔料で
ある二酸化チタンの粒子は、不定形又は多面体の形状で
あり、崩壊する性質を有しておらず、タルク等の板状粉
体と共に化粧料に配合しても、著しく伸びが重いもので
あるので、本発明に適用せられる崩壊性酸化チタンと
は、根本的にその性質を異にすのものである。ただし、
これらの崩壊する性質を有しない粉体が、化粧料処方中
に共存することは、本発明の効果を妨げるものではな
い。
参考までに、前記の崩壊性酸化チタンの電子顕微鏡写真
を後記第1図に示す。第1図に示す如く、本発明に適用
される崩壊性酸化チタンは、微粒子状の酸化チタンが密
集した形態をしており、通常は球状粒子である。又、そ
の平均粒子径は、いずれも1〜50μで、好ましくは2〜
20μである。1μより小さい平均粒子径では、本発明に
より得られる独特の層状延展性効果が弱く、又、崩壊性
に由来する構造破壊挙動が少ない為、パフなどへの取れ
が、いくらか低下するのである。又50μより大きくなる
と、粒子が大きすぎて、層状延展効果が発揮されず、崩
壊性酸化チタンのみを配合した状態に近く、しかも皮膚
状でのざらつき感や異和感が生じて好ましくない。
又、上記の崩壊性酸化チタンは、従来品の酸化チタンを
物理的方法により改善するか又は、二次粒子化するなど
して得ることは不可能である。もちろん、上記の崩壊性
酸化チタンは、皮膚上に塗布する時点で、完全に崩壊し
てしまう必要はなく、未崩壊の酸化チタンが皮膚上に残
ることは、むしろ好ましい使用感をもたらすのである。
又、前記の崩壊性酸化チタンは、特にはその粒子形状を
問わないものであるが、一般的には球状粉体であり、こ
の場合には球状粒子である崩壊性酸化チタンが板状粉体
との係わり合いに於て、転動しながら崩壊するので、最
もなめらかで軽いタッチの感触となり、本発明に於ては
最も好ましいものである。
次に、本発明に適用される崩壊性酸化チタンの製造方法
について述べる。
前記の崩壊性酸化チタンは既知のいくつかの方法により
得ることができ、例えば、氷冷した四塩化チタン水溶液
に希塩酸を撹拌しながら徐々に加えて強酸性四塩化チタ
ン溶液とし、さらに硫酸ナトリウムを加えてチタン硫酸
塩とする。次に、この溶液をゆっくりを加温して温度約
90℃〜100℃とし、加温、撹拌を続けなから6〜20日間
放置して含水酸化チタンゾルを熟成させ、さらに放冷す
る。このようにして得られた球状の含水酸化チタンゾル
をデカンテーション等により水洗し、必要ならば超音波
処理等を行ない分散させた後、ろ過、水洗してイオン性
物質を除去した後、得られた酸化チタンを乾燥させ、さ
らにこれを約750℃でばい焼して崩壊性酸化チタンを得
る方法、硫酸チタンを精製水に混合溶解し、さらに酸を
加えて加水分解を行ない、含水酸化チタンゾルを精製せ
しめ、さらに加熱を続けながらゲル状態となるまで濃縮
する。次に、あらかじめ界面活性剤を少量添加してある
無極性有機溶媒中に上記のゲル状物を加えて混合撹拌
し、撹拌を続けながらゆっくりと加温して60℃とした
後、5時間程度撹拌を続けた後、デカンテーション等に
より有機溶媒を除去した後、水洗を2〜3回くり返して
無機イオン等を除去し、さらにメチルアルコール等によ
り洗浄した後、乾燥させて球状の酸化チタンゾルを得
る。次に、これを850℃以下の温度で焼成し、崩壊性酸
化チタンを得る方法などが挙げられる。ここで、上記の
焼成温度は重要な要素であり、例えば、850℃以上で焼
成すると、酸化チタンの殆どがルチル型に転移してしま
い、崩壊性の性質が失われてしまうのである。
又、焼成温度が低くなるほどアナターゼ型の比率が多く
なり、崩壊性は大きくなる傾向がある。したがって、用
途に応じて目的とする崩壊性を有した酸化チタンを得る
ことができるのである。さらに、この他にも、噴霧造粒
法や流動造粒法などにより製造することが可能である。
以下に崩壊性酸化チタンの製造例を示す。
製造例−1 氷冷した0.5N希酸塩10に四塩化チタン190gを撹拌しな
がら少しづつ加えて均一に溶解し、さらにこれに硫酸ナ
トリウム100gを少しづつ加えて溶解する。次にこの溶液
をゆっくりと加温して約98℃とし、そのまま20日間放置
した後放冷して球状の含水チタンゾルを生成させ、デカ
ンテーションによりCl-及びSO4 2-イオンが微量となるま
で洗浄し、超音波処理により分散させた後、減圧ろ過、
洗浄して含水酸化チタンをろ取する。次に、これを120
℃で1日乾燥した後、750℃で3時間ばい焼して白色粉
末状の崩壊性酸化チタン(平均粒子径1.8μm)75gを得
た。(収率94%) 製造例−2 硫酸第二チタン200gを精製水500mlに混合溶解し、温度
約50℃で4時間混合撹拌を続け、さらにゆっくりと加温
しながら混合撹拌を続けてゲル状態となるまで濃縮す
る。次に、予めソルビタンモノオレート20gをn−デカ
ン4に溶解せしめた溶液に混合撹拌しながら上記のゲ
ル状物を加えて混合撹拌し、撹拌を続けながらゆっくり
と加温して60℃とした後、5時間程度撹拌を続けた後、
デカンテーション等によりn−デカンを除去した後、水
洗を3回くり返し、さらにメチルアルコールで洗浄した
後に乾燥させる。こうして得られた球状の酸化チタンゾ
ルを680℃で3時間焼成し、崩壊性酸化チタン(平均粒
子径5μm)60gを得た。(収率91%) 以上の様な方法等により崩壊性酸化チタンを得ることが
できるが、もちろん前述した如く、崩壊性であれば本発
明に於て使用可能であり、上記の製造方法又は製造例に
限定されるものではない。又、前述の崩壊性酸化チタン
は市販されているものであり、これらのものも使用可能
である。この様なものとしては例えば、触媒化成(株)
製・崩壊性酸化チタンなどが挙げられる。
以上本発明では前記特定の板状粉体と崩壊性酸化チタン
を固型化粧料中に併用配合することにより、板状粉体と
崩壊性酸化チタンがワックスと油分とのカードハウス構
成によるオイルゲル構造の最密化を阻害し、化粧料使用
時に、従来にない構造破壊挙動を示すようになる。即
ち、使用時においてパフ、ブラシ等の化粧用具を用いる
か、又は、直接に皮膚に塗布する場合に、構造破壊挙動
すなわちせん断脆化性を有するので、化粧用具又は皮膚
へのとれが良好なのである。又、板状粉体と崩壊性酸化
チタンとの組合わせによるローリング効果および層状崩
壊効果により、独特の層状延展性が得られ、これにより
皮膚上において延展性が良好で、滑らかな、伸びの良
い、密着性の良い固型化粧料が得られるものである。さ
らに油分の角層拡散による皮膚面化粧膜の移動性消失に
より、よれ等の問題が解決でき、化粧持続性が飛躍的に
向上し、油っぽさのないバウダリーな感触の固型化粧料
が得られたのである。
しかしながら、本発明に特徴的な上記効果を十分に発現
させるには、板状粉体と崩壊性酸化チタンとの配合比
は、重量比1:9〜9.5:0.5であり、好ましくは3:7〜8:2の
範囲である。板状粉体と崩壊性酸化チタンとの配合比が
1:9〜9.5:0.5以外の場合は、求める層状延展性が得られ
ない。
本発明により提供される固型化粧料としてはアイシャド
ウ、アイブロウ、アイライナー、ファンデーション、ケ
ーキ状ファンデーション、スティック状ファンデーシ
ョ、アンダーメークアップベース、口紅、リッナライナ
ー、頬紅、固型おしろい、防臭剤、ソリッドパヒュー
ム、その他、薬用基剤等が上げられる。上記、板状粉体
及び崩壊性酸化チタンを配合するに際しては、従来の無
機顔料を配合するのと同様の方法により、固型化粧料に
配合することができる。また、板状粉体及び崩壊性酸化
チタンの配合料は、化粧料の性質に応じて任意に選択さ
れ、化粧料基剤に対して、総量で、凡そ5〜85重量%で
あり、好ましは10〜60重量%である。これは本発明の板
状粉対と崩壊性酸化チタンとの組合せによる層状延展性
やせん断脆化性などの優れた効果を発現せしめる為に
は、最低5重量%以上の配合が必要となるからである。
又、上限については、特に制限的ではないが、着色料、
油分、香料等の添加を考慮すると、85重量%ぐらいであ
る。
また、本発明に適用される化粧料には、板状粉体及び崩
壊性酸化チタン以外に、公知の化粧品用原料、例えば、
環状シリコーン、低沸点イソパラフィン等の揮発性を有
する油分、ホホバ油、オリーブ油、ラノリン、密ろう等
の油脂類、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル等の界面活性剤、多価アルコ
ール、プロピレングリコール等の保湿剤、増粘剤、水、
色素、顔料、防腐剤、薬効成分、香料等を配合できるこ
とは、言うまでもないことである。
次に、本発明の化粧料について、その優秀さを証明する
為、皮膚上におけるすべり抵抗試験を行ない結果を表−
1に示した。このとき、本発明品として、後記実施例6
の化粧料を用い、対照品として、後記実施例6の化粧料
に含まれている崩壊性酸化チタンを、従来品の酸化チタ
ンに置きかえたもの(対照品−1)、及び、後記実施例
6の化粧料に含まれているタルクを、崩壊性酸化チタン
*1に置きかえたもの(対照品−2)を用いた。抵抗値
が小さいほど皮膚上に於て、すべりや伸びが良いことを
意味する。試験方法は下記の通りである。
<試料> 本発明品:後記実施例6の化粧料。
対照品−1:後記実施例6の化粧料の崩壊性酸化チタンが
従来品の酸化チタン(平均粒子径0.4μm)であるも
の。
対照品−2:後記実施例6の化粧料のタルクが崩壊性酸化
チタン*1であるもの。
尚、本発明に適用せられる崩壊性酸化チタンの一部を以
下のように略す。
崩壊性酸化チタン*1: 製造例−1の崩壊性酸化チタン (平均粒子径1.8μm) 崩壊性酸化チタン*2: 製造例−2の崩壊性酸化チタン (平均粒子径5μm) 崩壊性酸化チタン*3:(触媒化成(株)製) (平均粒子径5μm) <試験方法> 上腕内側部の比較的平坦な部分に4×5cmの部位を作
り、これに検体0.1gを均一に塗布し(約0.005g/cm2)、
すべり抵抗測定装置に接続されたステンレス製半球状の
測定ヘッドを20g/cm2の圧で部位に押し当て、ヘッドを
水平にゆっくりとすべらせたときの抵抗値をすべり抵抗
値とした。尚、検体未塗布(ブランク)ではこのすべり
抵抗値は約35gとなる。
以上の如く、本発明の化粧料は、対照品と比較して、皮
膚上に塗布した場合に、そのすべり抵抗値が非常に低
く、すなわち伸びがなめらかで、均一性があり、しかも
肌のすべすべ感が得られるのである。一方、従来品であ
る化粧料、特に対照品−1の化粧料は肌のすべり抵抗値
が粉体を未塗布の場合(ブランク)よりもはっきりと増
加するのである。この皮膚上に於ける両者のすべり抵抗
値の差異は官能テストに於ても顕著であり、本発明によ
り提供される化粧料がかろやかに皮膚上に伸びるのに比
して、従来品である化粧料すなわち、対照品−1及び対
照品−2は、伸びが重く、感触の悪いものである。
次に、本発明に適用される化粧料(実施例1,4,6,9)に
ついて、その優秀さを証明する為、官能評価を行ない、
結果を表−2及び表−3に示した。このとき対照品とし
て、各々の化粧料について、本発明に用いる板状粉体及
び崩壊性酸化チタンの代りに、実施例1,4については、
雲母末を配合したもの(実施例1,4の対照品)を調整
し、実施例6については、通常の酸化チタン(平均粒子
径0.4μm)の配合したもの(実施例6の対照品)、実
施例9については、崩壊性酸化チタン*1(平均粒子径
1.8μm)を配合したもの(実施例9の対照品)を調整
し官能評価した。試験方法は下記の通りである。
官能テスト: 女子30名をパネラーとし、検体である化粧料を14日間任
意の方法で使用した後、官能評価項目として化粧持続
性、肌への付着性、皮膚上での伸び、隠蔽力、バウダリ
ーな感触、パフ等への取れ、粘り感の7項目について下
記のような基準において評価し、30名の平均値を評価点
とした。
以上の如く本発明に適用される化粧料は、独特の層状延
展性及びせん断脆化性を有している為、皮膚上での伸び
が良く、化粧持続性をが良好であり、油っぽさを感じさ
せないパウダリーな感触を有しており、粘り感がなく、
隠蔽力に優れ、肌への付着性が良好で、パフやブラシ等
の化粧用具への取れ、又は肌に直性塗布する場合の取れ
が良い、などの多くの優れた官能特性を有していること
がわかる。
又、本発明に適用される化粧料はせん断脆化特性を有し
ており、せん断に対してせん断応力がある程度以上にな
ると構造破壊挙動を示す為、せん断応力が頭打ちとな
り、実使用面において、パフやブラシなどの化粧用具へ
の取れが良いのである。こうした物理的特性や官能特性
を考え合わせると、本発明により提供される化粧料は従
来にない優れたものである。
次に本発明の実施例を示す。尚、配合割合は重量部であ
る。
実施例1 スティック型アイシャドー (A)マイクロクリスタリンワックス 5.0 セレシン 3.0 キャンデリラロウ 2.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 40.0 セスキオレイン酸ソルビタン 3.0 香 料 適量 (B)雲母チタン 40.0 崩壊性酸化チタン*2 10.0 酸化チタン 5.0 ベンガラ 1.0 グンジョウ 7.0 上記Aの処方物を混合し、80〜90℃に加熱して融解した
中に、あらかじめ高速混合機で混合し、粉砕機で粉砕し
た上記Bの処方物を加え、ディスパーを用いて分散させ
る。次に、脱泡した後、金型に流し込み冷却して成型す
る。
実施例2 アイブロー (A)マイクロスリスタリンワックス 3.0 セレシン 5.0 カルナウバロウ 7.0 ミリスチン酸オクチルドデシル 35.0 セスキオレイン酸ソルビタン 5.0 (B)雲母チタン 30.0 崩壊性酸化チタン*3 10.0 ベンガラ 10.0 黄酸化鉄 5.0 上記Aの処方物を混合し、80〜90℃に加熱して融解した
中に、あらかじめ高速混合機で混合し、粉砕機で粉砕し
た上記Bの処方物を加え、ディスパーを用いて分散させ
る。次に、脱泡した後、樹脂パイプに注入充填し、冷却
跡、芯を押し出し容器に装填する。
実施例3 固型アイライナー (A)マイクロクリスタリンワックス 3.0 キャデリラロウ 5.0 カルナウバロウ 15.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 27.0 セスキオレイン酸ソルビタン 5.0 (B)雲母チタン 30.0 崩壊性酸化チタン*1 10.0 ベンガラ 15.0 黒酸化鉄 5.0 製法は前記実施例1と同様である。
実施例4 口紅 (A)マイクロクリスタリンワックス 5.0 セレシン 5.0 キャデリラロウ 3.0 カルナウバロウ 2.0 ミリスチン酸オクチルデシル 15.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 20.0 セスキオレイン酸ソルビタン 2.0 (B)雲母チタン 10.0 崩壊性酸化チタン*2 35.0 酸化チタン 2.0 赤色226号 7.5 黄色4号アルミニウムレーキ 2.5 製法は前記、実施例2と同様である。
実施例5 スティック型頬紅 (A)マイクロクリスタリンワックス 3.0 パラフィン(融点55℃) 2.0 セレシン 1.5 キャンデリラロウ 3.5 ミリスチン酸オクチルデシル 25.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 15.0 モノオレイン酸ソルビタン 2.0 香 料 適量 (B)マイカ 15.0 崩壊性酸化チタン*1 35.0 赤色226号 3.0 ベンガラ 1.0 製法は前記、実施例1と同様である。
実施例6 スティック型ファンデーション (A)パラフィン(融点70℃) 6.0 キャンデリラロウ 3.0 カルナウバロウ 2.0 ミリスチン酸オクチルデシル 9.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 30.0 モノオレイン酸ソルビタン 1.0 香 料 適量 (B)タルク 40.0 崩壊性酸化チタン*1 10.0 崩壊性酸化チタン*2 15.0 黄酸化鉄 1.0 実施例7 ケーキ型アイシャドー (A)セレシン 0.5 キャンデリラロウ 1.0 カルナウバロウ 0.5 ミリスチン酸オクチルデシル 6.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 10.0 モノオレイン酸ソルビタン 1.0 (B)セリサイト 30.0 雲母チタン 10.0 シリコーン被覆崩壊性 10.0 酸化チタン*2 ベンガラ 2.0 コンジョウ 5.0 上記Bの処方物をヘンシェルミキサーで混合した後、粉
砕機により粉砕混合する。次いで、予め80〜90℃で加熱
混合した上記Aの処方物を加えヘンシェルミキサーで混
合した後、粉砕機により粉砕混合し、金型に圧縮成型す
る。
実施例8 ケーキ型アイシャドー (A)パラフィン(融点70℃) 1.0 セレシン 1.5 カルナウバロウ 0.5 ミリスチン酸オクチルデシル 8.0 トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン 8.0 モノオレイン酸ソルビタン 1.0 (B)酸化チタンコーティッドタルク 40.0 崩壊性酸化チタン*2 10.0 ベンガラ 2.0 グンジョウ 10.0 製法は前記、実施例7と同様である。
実施例9 ケーキ型ファンデーション (A)流動パラフィン 8.0 セスキオレイン酸ソルビタン 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 グリセリン 3.0 (B)二酸化珪素コーティッド雲母 10.1 チタンコーティッドタルク 10.0 崩壊性酸化チタン*3 4.0 崩壊性酸化チタン*1 5.0 酸化チタン 10.0 カオリン 30.5 ベンガラ 0.8 黄酸化鉄 2.5 黒酸化鉄 0.1 製法は前記、実施例7と同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に適用される崩壊性酸化チタン(平均粒
子径5μm)の電子顕微鏡写真(倍率20000倍)であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長径3μ〜50μ、短径2μ〜40μ、厚さ0.
    1μ〜1μである板状粉体と、平均粒子径1μ〜50μの
    崩壊性酸化チタンを化粧料基剤に配合することを特徴と
    する固型化粧料。
  2. 【請求項2】板状粉体と崩壊性酸化チタンの化粧料基剤
    成分中における配合比率が、重量比で1:9〜9.5〜0.5の
    範囲である特許請求の範囲第(1)項記載の固型化粧
    料。
  3. 【請求項3】板状粉体と崩壊性酸化チタンの化粧料基剤
    成分中における配合比率が、重量比で3:7〜8:2の範囲で
    ある特許請求の範囲第(1)項記載の固型化粧料。
  4. 【請求項4】崩壊性酸化チタンの平均粒子径が2〜20μ
    の範囲である特許請求の範囲第(1)項記載の固型化粧
    料。
  5. 【請求項5】崩壊性酸化チタンが球状粒子である特許請
    求の範囲第(1)項記載の固型化粧料。
  6. 【請求項6】板状粉体と崩壊性酸化チタンを化粧料基剤
    成分中に総量で10〜85重量%配合することを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項記載の固型化粧料。
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