JPH0745196A - 排気管封止装置 - Google Patents

排気管封止装置

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JPH0745196A
JPH0745196A JP19047893A JP19047893A JPH0745196A JP H0745196 A JPH0745196 A JP H0745196A JP 19047893 A JP19047893 A JP 19047893A JP 19047893 A JP19047893 A JP 19047893A JP H0745196 A JPH0745196 A JP H0745196A
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JP
Japan
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heater
exhaust pipe
electric heater
sealing device
outer cylinder
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JP19047893A
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Inventor
Masaaki Hojo
正昭 北條
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極線管のバルブの排気管を電熱ヒータで部
分加熱して、一定した断面形状で溶融させて封止する。 【構成】 排気管4の外径に沿わせて挿入される電熱ヒ
ータ5は、内径が排気管4の外径の2.5倍以下で、か
つ陰極線管のネック3の先端に排気管4と同心円状に突
設させた複数の電極ピン6の配列円の外径以上で、電熱
ヒータ5を収納したヒータ外筒17を熱伝導率の小さい
耐熱性絶縁部材で形成する。また、ヒータ外筒17の内
壁と電熱ヒータ5の外周面との間に所定の空隙層23を
形成して、電熱ヒータ5の外方への放熱を防ぎ、電熱ヒ
ータ5の加熱温度の均一性を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は陰極線管のバルブのネ
ックより突出させた排気管を電熱ヒータで部分的に加熱
溶融して陰極線管を封止する電熱式の排気管封止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種陰極線管の排気工程は、バルブの
ネック先端より突出させた排気管でバルブ内の排気処理
を行った後、排気管の根元近くを部分加熱して封止し、
この封止した部分で排気管を切断して陰極線管を製造し
ている。この陰極線管の排気工程では排気管を電熱ヒー
タで部分加熱して溶融する電熱式の排気管封止装置が使
用されている。
【0003】図8はかかる陰極線管の排気工程で使用さ
れる排気管封止装置1の要部縦断面図であり、本発明者
が発明し、本出願人により出願がなされ、特開平4−2
12240号公報で公開されたものである。
【0004】この排気管封止装置1は陰極線管のバルブ
2のネック3の先端に突出させた排気管4の根元近くま
でコイル状の電熱ヒータ5を挿入し、排気管4を電熱ヒ
ータ5で部分加熱して封止するものである。なお、陰極
線管バルブ2のネック3の先端には排気管4を囲んで同
心円状に複数個の電極ピン6が突設されている。
【0005】排気管封止装置1はバルブ2のネック3を
下方に向け垂直に支持した状態で、排気管4と電極ピン
6の根元部に配置されるオーブン上蓋7と、排気管4の
根元近くの封止予定部分mに配置され、内部に電熱ヒー
タ5を収容したヒータ外筒8と、ヒータ外筒8の外壁面
に係合され、ヒータ外筒8とオーブン上蓋7とを一体に
結合する中蓋9、下蓋10などから構成されている。
【0006】オーブン上蓋7はバルブ2のネック3部や
ネック3の先端部に突設された電極ピン6を電熱ヒータ
5から遮蔽すると共に、その中央部に排気管4の根元部
を挿通する貫通孔11、貫通孔11の周辺に電極ピン6
を挿通するピン孔12を有して、これらを挿通してバル
ブ2のネック3部に装着することにより、排気管封止装
置1をバルブ2の所定位置に位置決めするように構成し
ている。
【0007】ヒータ外筒8は内部にコイル状の電熱ヒー
タ5を収容する耐熱性良好なアルミナで形成された円筒
状ボビンで構成されており、電熱ヒータ5を該円筒状ボ
ビンの内周面に沿わせて位置決め収納し、電熱ヒータ5
の発生熱をヒータ外筒8内に籠らせて排気管の加熱効率
を上げるように構成している。
【0008】ところで、かかる電熱式の排気管封止装置
に使用する電熱ヒータ5は、一般に加熱効率などの面か
ら小径の電熱ヒータ5が用いられ、排気管4の外径D1
に若干の裕度を持たした程度の内径D3 に設定されてい
た。
【0009】そのため、排気管4の配置位置が偏心など
で電熱ヒータ5の中心軸から僅かにずれると、電熱ヒー
タ5の加熱のバランスがくずれ、封止予定部分mを周方
向に均一に加熱することができないものであった。すな
わち、電熱ヒータ5などの放射熱は加熱源からの距離の
二乗に反比例するものであり、小径の電熱ヒータ5を用
いた排気管封止装置においては、排気管4の配置位置が
電熱ヒータ5の中心軸から少しでもずれると、排気管4
表面に受ける輻射熱がずれた両面側で大きく異なり、そ
の加熱バランスがずれるからである。
【0010】図9はこのように加熱バランスのくずれた
状態で封止した排気管4の封止形態を示す一部断面正面
図であり、封止部分nの外側に、高温側の吸い込まれに
よる曲った凹み部pが生じ、この凹み部pに肉厚の偏肉
部qが生じる。このように、封止部分nに曲った凹み部
pや肉厚の偏肉部qができるとその近傍に大きな残留歪
みが生じてガラスクラックの発生原因となっていた。
【0011】また、封止部分nの断面形状が真円形にな
らず、図10の断面図に示すような楕円形と なる。こ
のため、排気管切断工程で、同図(イ)に示すように、
長径面が自動カッター 13と直交方向に形成されると
きは問題がないが、同図(ロ)に示すように、長径面が
自動カッター13と平行方向に形成されるときは、自動
カッター13がとどかず傷rが浅くなって、切断ミスを
生じる原因となっていた。
【0012】そこで、電熱ヒータ5の内径D3 を排気管
4の外径D1 の2.5倍以下で、かつネック3先端に排
気管4と同心円状に突設された複数個の電極ピン6の配
列外径D2 より大きく設定し、大径の電熱ヒータ5を用
いて上記問題点を解決した。
【0013】すなわち、このような大径の電熱ヒータ5
を用いると排気管4の加熱バランスが次のように改善す
る。すなわち、小径の電熱ヒータ5を用いた排気管封止
装置においては、例えば、排気管4の外径D1 が9.1
5mmで、電熱ヒータ5の内径D3 が9.95mmとす
ると、排気管4の偏心がない場合、片側0.4mmの隙
間となる。ここで、排気管4が0.2mm片側に偏心し
たとすると、一側の隙間は0.2mm、他側の隙間は
0.6mmとなり、加熱バランスが大きくずれる。
【0014】しかしながら、大径の電熱ヒータ5を用い
た排気管封止装置1においては、例えば電熱ヒータ5の
内径D3 を19.15mmに設定すると、排気管4の偏
心がない場合、片側5mmの隙間となる。従って、排気
管4が多少偏心しても、隙間の差は相対距離として極め
て小さいものとなり、加熱バランスが大きくずれること
はない。
【0015】従って、排気管4の封止予定部分mは略均
一に加熱され、封止部分nが真円形の断面形状となって
上記封止形態の変形や偏肉がなくなり、残留歪みによる
ガラスクラックや排気管切断工程における切断ミスが解
消される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
対策処理のなされた大径の電熱ヒータを用いた排気管封
止装置も封止形態の変形や封止断面の形状の改善されな
いものが発生することがあった。
【0017】本発明者は上記原因について鋭意調査し検
討を重ねた結果、次のことが判明した。
【0018】イ.電熱ヒータ5は、被封止部材である排
気管4がガラス部品であり、熱衝撃を与えないために、
通常は図11に示すようにステップ式に加熱される。こ
の加熱段階において、電熱ヒータ5を最上に加熱した溶
融温度(同図A点)の時点ではヒータ温度が飽和状態と
なり、電熱ヒータ5は全体が略均一な温度になる。しか
し、電熱ヒータ5が飽和していない段階の、排気管4の
ガラスが軟化温度(同図B点)の時点では電熱ヒータ5
の温度にバラツキが見られた。
【0019】ロ.排気管4はガラスの軟化点に達した時
点で軟化しだし、温度の高い側面から凹んで変形する。
そして、最終の封止形態の形状は、この軟化時点の凹み
によってその形状が略決定され、その後ヒータ温度が最
上に加熱されて電熱ヒータ5が均一な温度になっても、
上記変形は改善されることはない。
【0020】ハ.ヒータ温度が飽和する前段階でヒータ
温度がバラツク原因は電熱ヒータ5の外周部がヒータ外
筒の内壁に部分的に接触して放熱するためであり、接触
しているところは温度が下がり、接触していないところ
は温度が上がる。
【0021】以上から、大径の電熱ヒータ5を用いた排
気管封止装置1は、電熱ヒータ5の外周部がヒータ外筒
8の内壁に接触して放熱し、そこでの温度が下がるため
に、排気管4の軟化時に電熱ヒータ5の温度が不均一と
なって加熱バランスをくずし、結果的に従来と同様の封
止形態不良や封止断面形状不良を生じ、偏肉によるクラ
ックや楕円形の封止断面による切断ミスを生じることを
つきとめた。
【0022】従って、本発明は上記検討結果に基づきな
されたものであり、上記大径の電熱ヒータを用いた排気
管封止装置において生じる封止形態不良や封止断面不良
をなくし、クラックやや排気管切断ミスをなくすことを
目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は排気
管がガラスの軟化点に達した時点で電熱ヒータの温度が
不均一となって加熱バランスを崩すことがないよに、電
熱ヒータをヒータ外筒内に収納するように構成したもの
で、電熱ヒータを収納するヒータ外筒を熱伝導率の小さ
い耐熱性部材で形成する構成および電熱ヒータの外周面
とヒータ外筒の内壁間に空気層を設ける構成によりこれ
を解決したものである。即ち、本発明の排気管封止装置
は、内径が排気管の外径の2.5倍以下で、かつネック
先端の排気管と同心円状に突設された複数個の電極ピン
の配列外径より大きく設定したコイル状電熱ヒータの外
周部を被覆するヒータ外筒内に収納し、この電熱ヒータ
をバルブのネック先端より突設した排気管の外周に沿わ
せて配置させ、部分的に加熱溶融する排気管封止装置に
おいて、前記ヒータ外筒は熱伝導率がアルミナの熱伝導
率より小さく設定した耐熱性絶縁部材で形成したことを
特徴としている。前記耐熱性絶縁部材はセラミックのコ
ージライトであることを特徴としている。内径が排気管
の外径の2.5倍以下で、かつネック先端の排気管と同
心円状に突設された複数個の電極ピンの配列外径より大
きく設定したコイル状電熱ヒータの外周部を被覆するヒ
ータ外筒内に収納し、この電熱ヒータをバルブのネック
先端より突設した排気管の外周に沿わせて配置させ、部
分的に加熱溶融する排気管封止装置において、前記ヒー
タ外筒はその内壁面と電熱ヒータの外周面との間に空気
層を配設したことを特徴としている。前記ヒータ外筒は
電熱ヒータと対接した内壁面に前記電熱ヒータの外周面
と当接するスペーサが配設され、このスペーサで前記空
気層を形成させたことを特徴としている。
【0024】
【作用】ヒータ外筒は熱伝導率の小さい耐熱性絶縁部
材、たとえばセラミックのコージライトで形成されるか
ら、電熱ヒータがヒータ外筒の内壁に部分的に接触して
いても、ヒータの熱低下が押さえられ、電熱ヒータの温
度のバラツキが緩和される。また、ヒータ外筒はその内
壁面と電熱ヒータの外周面との間に空気層が配設される
から、電熱ヒータの外周面が空気層で絶縁され、部分的
な熱放出がなくなり、電熱ヒータの温度のバラツキがな
くなる。また、ヒータ外筒の電熱ヒータと対接した内壁
面にスペーサを配設すると、電熱ヒータをヒータ外筒内
に位置規制して安定に収納できる。また、スペーサ手段
をヒータ外筒の内壁面に突起などで一体に構成すると、
スペーサ手段を別体で構成する必要がなく、装置の構成
が簡単になる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0026】図1は本発明の排気管封止装置14の要部
断面図であり、陰極線管のバルブ2のネック3より突出
させた排気管4を電熱ヒータ5で部分的に加熱し、溶融
させて封止する電熱式の排気管封止装置である。
【0027】この排気管封止装置14は、前記排気管封
止装置1と同様に、電熱ヒータ5に、内径D3 が排気管
4の外径D1 の2.5倍以下で、かつネック3の先端の
排気管4と同心円状に突設された複数の電極ピン6の配
列外径D2 より大きく設定した大径の電熱ヒター5を用
い、排気管4の配置位置が若干軸振れしても、電熱ヒー
タ5の加熱バランスがとれるよう構成されている。
【0028】この排気管封止装置14もバルブ2のネッ
ク3を下方にして垂直に支持した状態で、排気管4と電
極ピン6の根元部に配置されるオーブン上蓋7と、排気
管4の根元近くの封止予定部分mに配置されるヒータ外
筒15と、ヒータ外筒15の外周面に係合され、ヒータ
外筒15とオーブン上蓋7とを一体に結合する中蓋9、
下蓋10などから構成されている。
【0029】この排気管封止装置14において前記排気
管封止装置1と異なる点は電熱ヒータ5を収納するヒー
タ外筒15を熱伝導性の小さい耐熱性絶縁部材で形成し
た点のみで、その他は同様の構造であり、同一機能部品
は図8と同じ参照符号を付し、その説明は省略する。
【0030】即ち、このヒータ外筒15は耐熱性が良好
で、熱伝導率がアルミナなどに比べて格段に小さいセラ
ミックのコージライトが用いられている。コージライト
は耐熱性が良好である上、その熱伝導率が0.004C
al/℃・cm・Sと従来のヒータ外筒8で使用してい
たアルミナの熱伝導率の0.04Cal/℃・cm・S
に比べて一桁も小さいものである。
【0031】このような構成の排気管封止装置14はヒ
ータ外筒15が熱伝導率がアルミナなどに比べて格段に
小さいコージライトで形成されているから、電熱ヒータ
5をステップ加熱して排気管4を封止するとき、電熱ヒ
ータ5の外周面がヒータ外筒15の内壁に部分的に接触
していても、ヒータ外筒15への放熱が少なくなり、排
気管4のガラスの軟化時、排気管4を周面より均一に加
熱することができる。
【0032】図2は本発明の他の実施例の排気管封止装
置16の要部断面図であり、上記実施例と同様に、陰極
線管のバルブ2のネック3より突出させた排気管4を電
熱ヒータ5で部分的に加熱溶融させて封止する電熱式の
排気管封止装置である。
【0033】この排気管封止装置16において、前記従
来の排気管封止装置1と異なる点はヒータ外筒17の電
熱ヒータ5の収容構造のみであり、その他は従来と同様
の構造である。
【0034】ヒータ外筒17は従来のヒータ外筒8と同
様に、耐熱性良好なアルミナで形成され、図3に示すよ
うに、上面にフランジ状凸部18を有した円筒状ボビン
19と、円筒状ボビン19の底部に配置され電熱ヒータ
5を下方より支持する受板20とから構成されている。
更に詳細には、円筒状ボビン19と受板20の周面の
一端には電熱ヒータ5のリード5a、5bを導出するス
リット21、22が配設されていて、図示しないが、電
熱ヒータ5を傾けた状態で円筒状ボビン19内に挿入し
て一端側のリード5aを上側のスリット21から導出さ
せた後、受板20を円筒状ボビン19の下面開口部に当
てがって他端側のリード5bを下側のスリット22から
導出することにより、電熱ヒータ5をヒータ外筒17内
に収納するように構成している。
【0035】このヒータ外筒17において、従来の排気
管封止装置1のヒータ外筒8と基本的に異なる点はヒー
タ外筒17の内壁面と電熱ヒータ5の外周面との間に空
気層23を配設した点であり、ヒータ外筒17は電熱ヒ
ータ5の収納時、その内壁面に電熱ヒータ5の外周面が
接触しないように所定の幅員G、例えば0.5〜1.5
mm程度の余裕をもった寸法に形成されている。
【0036】このため、ヒータ外筒17はその内壁面の
上下3箇所に、図4及び図5に示すように、電熱ヒータ
5の外周面と当接し、電熱ヒータ5を位置規制する突起
状のスペーサ24が一体に形成されていて、電熱ヒータ
5の外周面とヒータ外筒17の内壁面との間に所定幅員
の空気層23が形成されるように構成されている。
【0037】このような構成のヒータ外筒17は電熱ヒ
ータ5とヒータ外筒17の内壁面間に空気層23が形成
されているから、電熱ヒータ5をステップ加熱して排気
管4を封止するとき、電熱ヒータ5の外面からヒータ外
筒17への放熱が防止され、排気管4のガラスの軟化
時、排気管4を周面より均一に加熱することができる。
また、ヒータ外筒17の内壁面に電熱ヒータ5を位置規
制するスペーサ24をヒータ外筒17と一体に形成する
ように構成したから、電熱ヒータ5をヒータ外筒17内
に収納するだけで、所定の幅員の空気層が電熱ヒータ5
の外周面とヒータ外筒17の内壁面との間に位置合わせ
して配設でき、電熱ヒータ5の組付けが簡単となる。ま
た、電熱ヒータ5の変形や位置ずれ等に対処できる。
【0038】図6および図7は本発明の排気管封止装置
14および16により封止して得られた陰極線管の排気
管4の封止形態と封止部分nの断面形状を示すものであ
る。図6から明らかなように、封止部分nの断面形状は
左右対称であり、従来例(図9)のような封止部分nの
外側の曲った凹み部pや偏肉部qは発生していない。こ
のため、封止部分nの近傍に生じる残留歪みも小さくガ
ラスクラックの発生が解消する。また、封止部分nの断
面形状は、図7に示すように真円形となり、自動カッタ
ー13による切断ミスが解消する。
【0039】尚、上記実施例において、電熱ヒータを収
納するヒータ外筒部材としてセラミックのコージライト
を例示したが、本発明はこれに限定することなく、熱伝
導率が少なくともアルミナの熱伝導率より小さく設定さ
れ、排気管がガラスの軟化点に達した時点で前記電熱ヒ
ータの温度が不均一にならないような耐熱性絶縁部材で
あれば同様に適用できる。また、電熱ヒータの外周面を
位置規制するスペーサはヒータ外筒の電熱ヒータの外周
面と対接した内壁面の上下3箇所にヒータ外筒と一体に
形成したが、これを別体に形成したり、配置位置を変え
るなど適宜変更することも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば電熱ヒー
タを収納するヒータ外筒を熱伝導率の小さい耐熱性部材
で構成したので、電熱ヒータの外周面が部分的にヒータ
外筒の内壁面に接触しても、この部分からの放熱が防止
でき、排気管の軟化時点でヒータ温度の均一が保たれ、
均一加熱ができる。また、ヒータ外筒内壁と電熱ヒータ
の外周面との間に空気層を形成し、電熱ヒータの外周面
がヒータ外筒の内壁面に接触しないように構成したか
ら、電熱ヒータが断熱され、外方への放熱が防止されて
同様に均一加熱ができる。従って、排気管の軟化時、排
気管を周面より均一に加熱することができ、陰極線管の
封止形態不良や封止断面形状不良の発生が防止され、ク
ラックの発生や排気管切断ミスをなくすことができる。
また、ヒータ外筒の内壁面の適宜箇所に電熱ヒータを位
置規制するスペーサを配設するよう構成したから、電熱
ヒータの外周面とヒータ外筒内壁面との間の位置合わせ
が容易にでき、かつ電熱ヒータの変形等が防止でき、信
頼性の高い排気管封止装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す排気管封止装置の
要部縦断面図
【図2】本発明の第2の実施例を示す排気管封止装置の
要部縦断面図
【図3】図2の構成部品でヒータ外筒の縦断面図
【図4】図3のA−A線に沿う断面図
【図5】図4のB−B線に沿う断面図
【図6】本発明の装置で封止された陰極線管の封止部の
一部断面正面図
【図7】図6の封止部分の切断工程での断面図
【図8】従来の排気管封止装置の要部縦断面図
【図9】図8の装置で封止された陰極線管の封止部の一
部断面正面図
【図10】図9の封止部分の切断工程での断面図
【図11】排気管封止装置の電熱ヒータのステップアッ
プ加熱を説明する図
【符号の説明】
2 バルブ 3 ネック 4 排気管 5 電熱ヒータ 6 電極ピン 14 16 排気管封止装置 15 17 ヒータ外筒 23 空気層 24 スペーサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径が排気管の外径の2.5倍以下で、
    かつネック先端の排気管と同心円状に突設された複数個
    の電極ピンの配列外径より大きく設定したコイル状電熱
    ヒータの外周部を被覆するヒータ外筒内に収納し、この
    電熱ヒータをバルブのネック先端より突設した排気管の
    外周に沿わせて配置させ、部分的に加熱溶融する排気管
    封止装置において、 前記ヒータ外筒は熱伝導率がアルミナの熱伝導率より小
    さく設定した耐熱性絶縁部材で形成したことを特徴とす
    る排気管封止装置。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性絶縁部材はセラミックのコー
    ジライトであることを特徴とする請求項1記載の排気管
    封止装置。
  3. 【請求項3】 内径が排気管の外径の2.5倍以下で、
    かつネック先端の排気管と同心円状に突設された複数個
    の電極ピンの配列外径より大きく設定したコイル状電熱
    ヒータの外周部を被覆するヒータ外筒内に収納し、この
    電熱ヒータをバルブのネック先端より突設した排気管の
    外周に沿わせて配置させ、部分的に加熱溶融する排気管
    封止装置において、 前記ヒータ外筒はその内壁面と電熱ヒータの外周面との
    間に空気層を配設したことを特徴とする排気管封止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ヒータ外筒は電熱ヒータと対接した
    内壁面に前記電熱ヒータの外周面と当接するスペーサを
    配設し、このスペーサで前記空気層を形成させたことを
    特徴とする請求項3記載の排気管封止装置。
JP19047893A 1993-07-30 1993-07-30 排気管封止装置 Pending JPH0745196A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010232126A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Panasonic Corp 放電管及び放電管の製造方法

Citations (2)

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