JPH0745169Y2 - 植物栽培装置 - Google Patents

植物栽培装置

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JPH0745169Y2
JPH0745169Y2 JP1988071063U JP7106388U JPH0745169Y2 JP H0745169 Y2 JPH0745169 Y2 JP H0745169Y2 JP 1988071063 U JP1988071063 U JP 1988071063U JP 7106388 U JP7106388 U JP 7106388U JP H0745169 Y2 JPH0745169 Y2 JP H0745169Y2
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Japan
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water
plant
moisture
waterproof
film
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JP1988071063U
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JPH01175547U (ja
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マリ 酒井
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Japan Gore Tex Inc
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Japan Gore Tex Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 本考案は植物栽培装置に係り、植物の栽培に適しない地
域あるいは水域においてその有害水分およびそれから発
生した有害ガスによる影響を有効に回避して植物の栽培
生育のための水を獲得し、しかも比較的簡易で製作容易
な植物栽培装置を提供しようとするものである。
(産業上の利用分野) 植物を、特に海水や排水などの栽培に適しない水域にお
いて育成するための装置。
(従来の技術) 植物を栽培する手法としては大地を耕して植生すること
が普通であるが、斯うした一般的手法は好ましい生育必
要水の供給条件下にある土地を連続的且つ固定的に使用
することが必要で、しかも灌水などに常に注意すること
が必要である。
又このような植物の栽培に関しては、乾燥地などを含む
植物栽培の困難な地域ないし水域の存することは周知の
如くであり、このような地域ないし水域において植物栽
培のための水を得る方法としては、地下水を汲み上げる
こと、雨水を収集して供給利用すること、海水を淡水化
すること、除湿機を用いて大気中の水分を除湿分離し供
給することの如きが考えられる。
又そうした地域において植物生育に必要な水を節水する
手法としては、植物の根元部分に水を1滴づつ滴下して
供給する点滴灌水法、ビニールシートなどで地表を被覆
し蒸発を防止する方法、高分子吸水剤を用いる方法など
がある。
更に特開昭55−54825号においては上記のような植物生
育に必要な水の補給回数を少くする管理方法として通気
性で且つ撥水性の連続気孔性多孔質体で構成した容体の
内側に植え土を収容し、容体の外側に水を作用させるこ
とにより水を水蒸気の形態で容体の多孔質壁内に外側か
ら内側へ透過させ、容体内の植え土を湿らせることが提
案されている。
即ちたらいなどの外容器に収容された水中の液面側ある
いは水を含浸させたスポンジ、フエルトまたは藻の中に
前記容体を埋めておくことにより常に水を適度に補給
し、植え土を適当に湿った状態とするものである。
(考案が解決しようとする課題) 前記した従前一般法は植物の生育に必要な水を適切に供
給することのできる土地を連続的且つ固定的に必要と
し、その利用に制限がある。又地下水や雨水を用いる方
法は、何れもそれなりの設備を必要とし、しかも量的に
制限があって必要水を充分に得ることができず、特に乾
燥地帯の如きにおいてはそれらの不利が著しい。海水の
淡水化は逆浸透膜などを用いるものであり、又大気から
除湿して水を得る方法は植物の生育に適しない地域、水
域で生育水を得る有用な方法と言えるが、何れも莫大な
エネルギーを必要とし、コスト的に著しい不利を有して
いる。
点滴灌水法はスプリンクラーで必要とする大量の水を節
減し、又ビニルシートなどによる被覆法も地表からの蒸
発を節水する有利な手法であるけれども植物の生育に必
要な水自体は別に準備供給することが必要であって、乾
燥地帯や植物生育に有害な地域、水域においては基本的
な解決とならない。このことは高分子吸水剤の場合も同
じであって、この高分子吸水剤の場合には別に耐候性な
どに問題がある。
前記した特開昭55−54825号の技術は、これらと異った
新しい手法であるけれども、このものにおいては大きな
外容器を必要とし、成程適宜の場所において実施できる
としてもやはり相当の土地(または屋内など)を必要と
する。即ち外容器を必要とするだけに単に植え土を収容
した容体の場合以上に広い土地またはそれに相当した有
効スペースを必要とするし、しかも植物生育に適した水
を準備することが必要である。
特に乾燥地帯において植物を栽培することは頗る有意義
であるが、そのための必要栽培水は生活排水、産業排水
の処理、海水の淡水化などを必要とし、何れにしてもコ
スト高とならざるを得ない。又上記した排水においては
植物生育に有害なメタンガス、アンモニアガス、硫化水
素ガスなどを発生することが多く、それによって植物に
ダメージを与え、生育に悪影響を与え、そうした成分の
植え土内侵入阻止は困難である。
更に、前記特開昭55−54825のものにおいてはその連続
気孔性多孔質体が該公報で述べられるように延伸処理で
得られたものはシート状の柔軟な膜材として得られるも
のであるからそうした膜材で鉢状あるいは球状のような
容体を形成することが容易でない。即ち貫通孔の配設さ
れた特別なプラスチック製または金属製等の剛性容器を
別に準備しその外面全般に添着することとなるがその工
数が大で、しかも連続気孔性多孔質体には重合部などが
発生し、又貫通孔部分でしかその特性が発揮できないこ
となどから効率的な利用が得られない。
「考案の構成」 (課題を解決するための手段) (1)植物を海水などの栽培に適しない水域において育
成するための装置であって、浮力部材で形成しあるいは
浮力部材を添設して塩分等の植物にとって有害な不揮発
性成分を含有した水面に浮上するようにした枠体を用
い、該枠体の底面に防水透湿性フイルムを張設し、塩分
等の植物に有害な不揮発性成分を除いた水蒸気を前記枠
体内の植え土に供給するようにしたことを特徴とする植
物栽培装置。
(2)防水透湿性フイルムに水蒸気選択透過膜を添着し
て複合一体化した請求項1に記載の植物栽培装置。
(作用) 植物を海水などの栽培に適しない水域において育成する
ための装置であって、浮力部材で形成しあるいは浮力部
材を添設して塩分等の植物にとって有害な不揮発性成分
を含有した水面に浮上するようにした枠体を用いること
により特別な敷地などを必要としないで界面などの水面
を利用した植物栽培を可能とする。
また前記のような枠体を用いることにより栽培装置の製
作を容易とし低コストな装置を提供する。
前記したような枠体の底面に防水透湿性フイルムを張設
し、塩分等の植物に有害な不揮発性成分を除いた水蒸気
を前記枠体内の植え土に供給するようにしたことにより
海水その他の植物に対し有害な成分を含有した排水面な
どを利用せしめ、しかもその水蒸気のみを選択して透過
し有害成分などが透過することを阻止する。
防水透湿性フイルムに水蒸気選択透過膜を添着し複合一
体化したことにより水蒸気分のみを選択して透過せし
め、その他の有害成分の透過を阻止する。
実施例 上記したような本考案によるものの具体的な実施態様を
添附図面に示すものについて説明すると、本考案におい
ては第1図に示すように枠体1における底面の如きの一
部または全部に開放部5を形成し、該開放部5に防水透
湿性の樹脂フイルム2を張設したものであり、防水透湿
性樹脂フイルム2に対しては必要に応じて補強材6をそ
の片面または両面に配装し、枠体1の内部に土砂類やロ
ツクウールなどの植え土7を装入しあるいは取出しても
微細な組織材たる前記防水透湿性樹脂フイルム材に破損
を受けることがないようにする。
又本考案においては前記のような防水透湿性樹脂フイル
ム2に対し適宜に水蒸気選択透過膜3を添着して複合一
体化するもので、このような水蒸気選択透過膜としては
シリコーン膜、セルローズアセテート膜(セルローズ系
の膜)、ポリイミド膜などがあり、これらのものは水蒸
気分のみを選択して透過せしめることから前記フイルム
2を透過するものは水蒸気のみとなり、その他の有害成
分を透過することがない。なおこの防水透湿性樹脂フイ
ルム2と水蒸気選択透過膜3の関係については図示のよ
うに水蒸気選択透過膜3が外面となる場合のみならず、
反対に防水透湿性樹脂フイルム2を外面としてもよい。
又本考案によるものは第1図と共に第2図にも示すよう
に枠体1の周側に浮力部材4を取付け、あるいは枠体1
自体を浮力部材で形成して海水や排水などの水面に浮上
するようにすることによって海水、湖沼ないし排水溜や
排水流路などの表面に浮上するようにする。即ちこのよ
うにすることによって海上やそれらの排水面などを植物
の生育スペースとして有効に利用せしめる。
前記したように各種排水においてメタンガスその他の植
物に有害なガス成分の存する場合においては水蒸気選択
透過膜の採用によって枠体1内における植え土中に有害
成分の侵入することを阻止するが、同時に各枠体1間に
は第4図に示すようにガス透過阻止材11を用いて水面か
らの有害成分気散を防止する。前記ガス透過阻止材11と
してはフイルム材の如きであっても充分であって、一般
的に水面に浮上して被覆し、このようにすることによっ
て枠体1内の植え土で生育する植物9に対する有害成分
の影響を適切に防止することができ、安定した生育が得
られる。又植え土7には適宜に高分子系吸水樹脂や多孔
質セラミックのような保水材を添加し、あるいはその表
面にビニル被膜のような水蒸気気散防止被覆8を施すこ
とにより安定した含水条件とすることができる。
前記した防水透湿性樹脂フイルム2としてはポリテトラ
フルオロエチレン膜を延伸処理して多孔質化した気孔率
40〜95%、最大孔径0.1〜15μm、ガーレナンバー0.1〜
100秒のようなフイルム材が好ましく、このものは耐薬
品性に優れていると共に耐熱性も高いのでフイルム材で
あっても有効な耐用性を得しめ、これに樹脂繊維や金属
材などを用いた補強材6を表裏に配装することで植え土
の重量に耐える好ましい栽培容器が得られる。特に海面
や排水流の水面を利用して栽培する場合においては複数
個の枠体1を相互に連繋せしめることが好ましく、この
ため容器1の側面などに連繋部を形成する。このような
連繋部としては任意のものを採用できるが特に可曲性の
ものを採用することによって水面の波動その他を充分に
許容する。
なお本考案においては上記のように枠体相互を連繋した
利用を適切に行わしめ、しかも排水や海水が流動ないし
波動条件下で水面における設定を安定に得しめるために
適宜に第3図に示すように平面的に菱形をなした枠体を
採用することができる。即ち菱形枠体1のコーナ部を水
流または波動の進行方向に向けて設定することによりそ
うした水流または波動条件下においても安定した水面利
用が得られ、しかも枠体相互間ではコーナ部を1a、1bを
2つ宛集合させて適切な連繋関係を形成することができ
る。
更に植え土7の表面は植物9間を膨出状態となし、この
ような植え土7上にビニルシート8を第2図に示すよう
に被覆せしめることによって植え土内の水分が気散する
ことを防止する。しかも降雨水などは植物9の周側部に
導かれて植え土7に供給されることとなる。
本考案によるものは植物の生育に必要な水を獲得する方
法として好ましいものであることは明かである。然し植
物が生育し大きく成長することによって必要水量が増加
することは明かであって、そうした場合においては本考
案によるものが植物生育必要水の節水方法として利用さ
れ、即ち別の前記したような水の入手方法または節水方
法と併用してよいことは当然である。
「考案の効果」 以上説明したような本考案によるときは海水や排水など
の植物栽培に適しない水域においても特別な純水化その
他の処理を施すことなしに植物の栽培生育を行わしめる
ことができ、しかも枠体の底面に対し防水透湿性フイル
ム2を張設するだけでよいから基体としての枠体の製造
および一般的にシート状として量産的に製産される前記
防水透湿性フイルム2の取付けによる栽培装置の製作を
頗る容易となし、又そうしたフイルム2の実質的全面を
給水目的に有効利用させ、それらの結果として従来技術
において利用できなかった水域ないし植物の生育困難な
地域においても各種排水などを簡易に利用して好ましい
植物栽培を行わしめ、そうした環境の美化、改善を得し
めるものであるからその効果の大きい考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を示すものであって、第1図は
本考案によるものの1つの実施形態を示した断面的説明
図、第2図はその別の実施態様を示した断面図、第3図
は更に別の実施態様についての斜面図、第4図は本考案
による更に別の実施態様の断面図である。 然してこれらの図面において、1は容器、2は防水透湿
性フイルム、3は水蒸気選択透過膜、4は浮力部材、5
は開放部、6は補強材、7は植え土、9は植物、10は海
水や排水を夫々示したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−54825(JP,A) 特開 昭54−85926(JP,A) 特開 昭51−90161(JP,A) 実開 昭52−165038(JP,U) 特公 昭45−40241(JP,B1) 実公 昭47−30358(JP,Y1)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物を海水などの栽培に適しない水域にお
    いて育成するための装置であって、浮力部材で形成しあ
    るいは浮力部材を添設して塩分等の植物にとって有害な
    不揮発性成分を含有した水面に浮上するようにした枠体
    を用い、該枠体の底面に防水透湿性フイルムを張設し、
    塩分等の植物に有害な不揮発性成分を除いた水蒸気を前
    記枠体内の植え土に供給するようにしたことを特徴とす
    る植物栽培装置。
  2. 【請求項2】防水透湿性フイルムに水蒸気選択透過膜を
    添着して複合一体化した請求項1に記載の植物栽培装
    置。
JP1988071063U 1988-05-31 1988-05-31 植物栽培装置 Expired - Lifetime JPH0745169Y2 (ja)

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JP1988071063U JPH0745169Y2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 植物栽培装置

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JP1988071063U JPH0745169Y2 (ja) 1988-05-31 1988-05-31 植物栽培装置

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JPH01175547U JPH01175547U (ja) 1989-12-14
JPH0745169Y2 true JPH0745169Y2 (ja) 1995-10-18

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ID=31296273

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000062596A1 (fr) * 1999-04-19 2000-10-26 M & M Laboratory Co., Ltd. Contenant pour la culture de vegetaux et procede de culture de vegetaux

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JPH01175547U (ja) 1989-12-14

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