JPH0745099A - 半導体集積回路およびその検査方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその検査方法

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JPH0745099A
JPH0745099A JP6083109A JP8310994A JPH0745099A JP H0745099 A JPH0745099 A JP H0745099A JP 6083109 A JP6083109 A JP 6083109A JP 8310994 A JP8310994 A JP 8310994A JP H0745099 A JPH0745099 A JP H0745099A
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Toshinori Maeda
俊則 前田
Shigeru Watari
滋 渡里
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Memory System Of A Hierarchy Structure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリを内蔵した半導体集積回路および検査
方法を提供する。 【構成】 1つ以上のメモリ1叉は2が接続されたバス
を複数本100,200と、前記全てのバス100,20
0に接続され書き込み対象のメモリに対しては書き込み
パターンデータとなり、読み出し対象のメモリに対して
は期待値となるパターンデータを供給するデータ生成手
段31と、前記複数本のバスの中から読み出し対象のメ
モリが接続されたバスを選択して前記読み出し対象のメ
モリから読み出されたデータを第1の入力とし、前記第
1の入力で選択されたバス以外のバスを選択してデータ
生成手段31の出力する期待値を第2の入力とし、これ
ら2つの入力データを比較しその比較結果を出力するデ
ータ比較手段32とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路とその検
査方法に関し、特に自己診断可能な半導体集積回路とそ
の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メモリを内蔵した半導体集積回路では、
論理部のテストに加えてメモリ部のメモリセルに断線、
短絡およに静電容量結合などデバイス欠陥によるアドレ
ス選択、読み出しおよび書き込み機能の故障がないかど
うかを確認する必要がある。
【0003】このメモリのテストは、何らかの方法でメ
モリ部にアドレスとデータを与え、書き込み動作後に書
き込まれたデータを読み出して、読み出したデータと書
き込んだデータ(期待値)とを比較する必要がある。
【0004】このメモリ部へのアドレスとデータの与え
方としては、(1)アドレス端子とデータ端子を用い
て、メモリの検査時には半導体集積回路外部から供給す
る方法と、(2)アドレスの発生手段とデータ生成手段
(検査系列発生手段ともいう)とを、半導体集積回路内
部に設ける方法、の2つが知られている。
【0005】特に、方法(2)では、アドレスの生成手
段とデータ発生手段に加え、読み出したデータの判定手
段を加えるか、あるいはデータ発生手段と応答の圧縮手
段を兼ねこれに圧縮結果の判定手段を設けることでメモ
リ部の自己診断を可能としているものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記方法
(1)では、外部にアドレスとデータを発生させる装置
が必要であり、アドレスとデータを与えるためのテスト
プログラムなどを準備する必要がある。また、アドレス
端子から各メモリにアドレスを供給するバスを新たに設
けなければならない。さらに、複数のメモリを内蔵する
半導体集積回路においてこれらメモリの検査を並列に行
なうことが困難なため、検査に時間がかかる。半導体集
積回路をシステムに組み込んだ後には、この検査方法の
利用は困難なことから、メモリ部のテストが機能テスト
のみとなるという欠点があった。
【0007】また、上記方法(2)では、(1)のごと
くバスを新たに設ける必要はないが、アドレス生成手段
は既存のアドレスラッチを用いるにしても、データ生成
手段および応答の圧縮手段などをメモリ毎に設ける必要
があり、特に複数のメモリを内蔵する半導体集積回路で
は増加するこれらハードウエアの合計が半導体集積回路
上で大きな規模となり、メモリの検査を自己診断可能と
するためにはさらに圧縮結果の判定手段などを設ける必
要があるため、半導体集積回路の面積増大を招き、価格
が上昇したり歩留まりが低下するという問題点を有して
いた。
【0008】従って本発明は上記問題点に鑑み、複数の
メモリを内蔵する半導体集積回路において、メモリの検
査時にメモリの接続されたバスを利用し、メモリの検査
時には前記バスにデータ生成手段とデータ比較手段を接
続することで高速に自己診断できる半導体集積回路およ
び検査方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、1つ以上のメモリ
が接続されたバスを複数本と、前記全てのバスに接続さ
れ書き込み対象のメモリに対しては書き込みパターンデ
ータとなり、読み出し対象のメモリに対しては期待値と
なるパターンデータを供給するデータ生成手段と、前記
複数本のバスの中から読み出し対象のメモリが接続され
たバスを選択して前記読み出し対象のメモリから読み出
されたデータを第1の入力とし、前記第1の入力で選択
されたバス以外のバスを選択してデータ生成手段の出力
する期待値を第2の入力とし、これら第1,第2の入力
データを比較しその比較結果を出力するデータ比較手段
とを設ける構成としたものである。
【0010】請求項3の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、さらにN個以上の複数個のメモリが接
続された1本のバスをN個に分割するN−1個のバスス
イッチを有し、前記データ比較手段は前記N個に分割さ
れたバス毎に設けられた構成としたものである。
【0011】請求項4の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、前記データ比較手段に入力される任意
の2つのバスのバス幅が前記データ比較手段のビット幅
より小さい場合、1つの入力として複数のバスを選択
し、選択した複数のバスのバス幅の合計がなお前記デー
タ比較手段のビット幅に満たない場合は、バス幅に合わ
せてデータの乗らない部分をマスクする機能を前記デー
タ比較手段に加えた構成としたものである。
【0012】請求項5の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、前記複数本のバスの1つが命令バスで
あって、前記命令バスに接続されたメモリがダイレクト
マップあるいはセットアソシエイティブのいずれかの方
式を採る、データメモリ及びタグメモリを有する命令キ
ャッシュのデータメモリであり、前記データ比較手段は
前記データメモリから命令バスに読み出したデータを第
1の入力とし、前記データ生成手段が前記命令バス以外
のバスに出力した期待値を第2の入力とし、この比較結
果の出力を行ない、前記タグメモリから読み出したデー
タを第1の入力とし、命令キャッシュをアクセスするア
ドレスのタグ部を第2の入力とし、その比較結果を出力
するタグ比較手段と、前記複数の比較手段から出力され
る良否判定情報を格納する比較結果格納手段とを設ける
構成としたものである。
【0013】請求項6の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、前記複数本のバスの1つがデータバス
であって、前記データバスに接続されたメモリがダイレ
クトマップあるいはセットアソシエイティブのいずれか
の方式を採る、データメモリ及びタグメモリを有するデ
ータキャッシュのデータメモリであり、前記データ比較
手段は前記データメモリからデータバスに読み出したデ
ータを第1の入力とし、前記データ生成手段が前記デー
タバス以外のバスに出力した期待値を第2の入力としそ
の比較結果の出力を行ない、前記タグメモリから読み出
したデータを第1の入力とし、データキャッシュをアク
セスするアドレスのタグ部を第2の入力としその比較結
果を出力するタグ比較手段と、前記複数の比較手段から
出力される良否判定情報を格納する比較結果格納手段と
を設ける構成としたものである。
【0014】請求項7の発明の講じた手段は、請求項1
の発明において、前記複数本のバスは命令バスとデータ
バスとを含み、前記命令バス及びデータバスにそれぞれ
命令キャッシュのデータメモリ及びデータキャッシュの
データメモリが接続された構成としたものである。
【0015】請求項8の発明の講じた手段は、請求項5
または6の発明において、さらに通常時にはキャッシュ
をアクセスするアドレスのタグ部を選択し、タグメモリ
の検査時にはデータ生成手段から出力されるバス上のデ
ータを選択するセレクタを設ける構成としたものであ
る。
【0016】請求項9の発明の講じた手段は、メモリへ
の書き込み時にはデータ生成手段からメモリの接続され
た全てのバスに書き込みパターンデータを出力すること
により、前記バスのそれぞれに接続された複数のメモリ
への並列書き込みを行なう処理と、メモリの読み出し検
査時にはデータ比較手段の第1の入力として前記複数本
のバスの中から1つのバスを選択し、前記データ比較手
段の第2の入力として前記第1の入力として選択された
バス以外のバスを選択し、前記第1の入力にはバスに接
続されたメモリを読み出したデータを、前記第2の入力
には前記データ生成手段の出力する期待値を供給するこ
とにより、読み出しデータと期待値との比較を行なう処
理とを備えたものである。
【0017】請求項11の発明の講じた手段は、請求項
9の発明において、N−1個のバススイッチにより少な
くともN個以上の複数個のメモリが接続された1本のバ
スをN個に分割可能とし、メモリの書き込み時にはバス
は分割せずデータ生成手段が前記バスに出力する書き込
みパターンデータを前記N個以上の複数個のメモリに並
列に書き込み、読み出し検査時には前記バスを分割しN
個のメモリから前記N個に分割されたバスにそれぞれ読
み出したデータを出力し前記分割されたバス毎に設けら
れたN個のデータ比較手段の第1の入力として前記読み
出したデータを入力し第2の入力としてデータ生成手段
が出力する期待値を入力することにより、N個のメモリ
の読み出し検査を並列に行なうようにしたものである。
【0018】請求項12の発明の講じた手段は、請求項
9の発明において、前記データ比較手段の第1の入力と
して選択されたバスが前記データ比較手段のビット幅よ
り小さい場合、メモリの接続された複数のバスを第1の
入力として同時に選択することで複数のバスに接続され
たメモリの読み出しおよび期待値との比較動作を並列に
行なうようにしたものである。
【0019】請求項13の発明の講じた手段は、請求項
9の発明において、前記複数本のバスの1つが命令バス
であって、前記命令バスにダイレクトマップあるいはセ
ットアソシエイティブのいずれかの方式を採る、データ
メモリ及びタグメモリを有する命令キャッシュのデータ
メモリが接続され、前記データメモリの良否判定は前記
データメモリから命令バスに読み出したデータを第1の
入力とし、前記データ生成手段が前記命令バス以外のバ
スに出力した期待値を第2の入力として前記データ比較
手段で比較することにより行ない、命令キャッシュのタ
グメモリの良否判定は前記タグメモリから読み出したデ
ータを第1の入力とし、命令キャッシュをアクセスする
アドレスのタグ部を第2の入力とするタグ比較手段で比
較することにより行ない、それぞれのデータ比較手段及
びタグ比較手段から出力される良否判定情報を比較結果
格納手段に入力することにより、命令キャッシュのデー
タメモリとタグメモリとの読み出し検査を並列に行なう
ようにしたものである。
【0020】請求項14の発明の講じた手段は、請求項
9の発明において、前記複数本のバスの1つがデータバ
スであって、前記データバスにダイレクトマップあるい
はセットアソシエイティブのいずれかの方式を採る、デ
ータメモリ及びタグメモリを有するデータキャッシュの
データメモリが接続され、前記データメモリの良否判定
は前記データメモリからデータバスに読み出したデータ
を第1の入力とし、前記データ生成手段が前記データバ
ス以外のバスに出力した期待値を第2の入力として前記
データ比較手段で比較することにより行ない、データキ
ャッシュのタグメモリの良否判定は前記タグメモリから
読み出したデータを第1の入力とし、データキャッシュ
をアクセスするアドレスのタグ部を第2の入力とするタ
グ比較手段で比較することにより行ない、それぞれのデ
ータ比較手段及びタグ比較手段から出力される良否判定
情報を比較結果格納手段に入力することにより、命令キ
ャッシュのデータメモリとタグメモリとの読み出し検査
を並列に行なうようにしたものである。
【0021】請求項15の発明の講じた手段は、請求項
13または14の発明において、通常時にはキャッシュ
をアクセスするアドレスのタグ部を選択し、タグメモリ
の検査時にはデータ生成手段から出力されるバス上のデ
ータを選択するセレクタを備え、前記セレクタの出力を
タグメモリとタグ比較手段に入力することでタグメモリ
の検査時の書き込みデータあるいはタグとの比較に用い
る期待値とをデータメモリの書き込みデータあるいは期
待値と共通化できるようにしたものである。
【0022】請求項16の発明の講じた手段は、請求項
9の発明において、メモリへの書き込み時にはデータ生
成手段からメモリの接続された全てのバスに書き込みパ
ターンデータを出力することにより、前記バスのそれぞ
れに接続された複数のメモリへの並列書き込みを行なう
処理と同時に、データ比較手段の第1の入力として前記
複数本のバスの中から1つのバスを選択し、前記データ
比較手段の第2の入力として前記第1の入力として選択
されたバス以外のバスを選択し、前記第1の入力と前記
第2の入力に与えられる前記データ生成手段の出力する
パターンデータを比較することにより、選択したバス配
線の故障を検出する処理を行い、メモリの読み出し検査
時にはデータ比較手段の第1の入力として前記複数本の
バスの中から1つのバスを選択し、前記データ比較手段
の第2の入力として前記第1の入力として選択されたバ
ス以外のバスを選択し、前記第1の入力にはバスに接続
されたメモリを読み出したデータを、前記第2の入力に
は前記データ生成手段の出力する期待値を供給すること
により、読み出しデータと期待値との比較を行なう処理
とを備えたものである。
【0023】請求項17の発明の講じた手段は、請求項
11の発明において、メモリの書き込み時にはバスは分
割せずデータ生成手段が前記バスに出力する書き込みパ
ターンデータを前記N個以上の複数個のメモリに並列に
書き込むと同時に、前記分割されたバス毎に設けられた
N個のデータ比較手段の第1の入力と第2の入力として
データ生成手段の出力するパターンデータを比較するこ
とにより、前記分割されたバス配線毎の故障を検出し、
バス配線毎の故障故障検出結果を比較することで前記分
割されたバスの故障箇所を特定する処理とを備えたもの
である。
【0024】
【作用】請求項1の発明では、1つ以上のメモリが接続
されたバスを複数本と、前記全てのバスに接続され書き
込み対象のメモリに対しては書き込みパターンデータと
なり読み出し対象のメモリに対しては期待値となるパタ
ーンデータを供給するデータ生成手段と、前記複数本の
バスの中から読み出し対象のメモリが接続されたバスを
選択して前記読み出し対象のメモリから読み出されたデ
ータを第1の入力とし前記第1の入力で選択されたバス
以外のバスを選択してデータ生成手段の出力する期待値
を第2の入力としこれら2つの入力データを比較しその
比較結果を出力するデータ比較手段とを備えることによ
り、半導体集積回路外部からアドレスやデータを与える
ことなくメモリの自己診断が行なえる。
【0025】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
に加えて、N個以上の複数個のメモリを並列に読み出せ
るように複数個のメモリが接続された1本のバスをN個
に分割するN−1個のバススイッチを設け、また並列に
読み出されたデータと期待値との比較も並列に行なえる
ように、前記N個に分割されたバス毎にN個の前記デー
タ比較手段を備えることで、前記複数個のメモリの読み
出し動作を並列に検査することができメモリの自己診断
の高速化が可能となる。
【0026】請求項4の発明では、上記請求項1の発明
に加えて、前記選択されデータ比較手段に入力される任
意の2つのバスのバス幅がデータ比較手段のビット幅よ
り小さい場合、1つの入力として複数のバスを選択し、
データ比較手段のビット幅に満たない場合は、バス幅に
合わせてデータの乗らない部分をマスクする機能をデー
タ比較手段に持たせることで、異なるバスに接続された
ビット構成の異なるメモリの読み出し動作を並列に検査
することができる。
【0027】請求項5の発明では、上記請求項1の発明
において、前記複数本のバスの1つが命令バスであっ
て、前記命令バスにダイレクトマップあるいはセットア
ソシエイティブのいずれかの方式を採る命令キャッシュ
のデータメモリが接続され、前記データメモリの良否判
定は前記データメモリから命令バスに読み出したデータ
を第1の入力とし前記データ生成手段が前記命令バス以
外のバスに出力した期待値を第2の入力として前記デー
タ比較手段で比較することにより行ない、タグメモリの
良否判定は前記タグメモリから読み出したデータを第1
の入力とし命令キャッシュをアクセスするアドレスのタ
グ部を第2の入力とするタグ比較手段で比較することに
より行ない、それぞれの比較手段から出力される良否判
定情報を格納する比較結果格納手段とを備えることで命
令キャッシュのデータメモリとタグメモリの読み出し検
査を並列に行なうことができる。
【0028】請求項6の発明では、上記請求項1の発明
において、前記複数本のバスの1つがデータバスであっ
て、前記データバスにダイレクトマップあるいはセット
アソシエイティブのいずれかの方式を採るデータキャッ
シュのデータメモリが接続され、前記データメモリの良
否判定は前記データメモリからデータバスに読み出した
データを第1の入力とし前記データ生成手段が前記デー
タバス以外のバスに出力した期待値を第2の入力として
前記データ比較手段で比較することにより行ない、タグ
メモリの良否判定は前記タグメモリから読み出したデー
タを第1の入力としデータキャッシュをアクセスするア
ドレスのタグ部を第2の入力とするタグ比較手段で比較
することにより行ない、それぞれの比較手段から出力さ
れる良否判定情報を格納する比較結果格納手段とを備え
ることでデータキャッシュのデータメモリとタグメモリ
の読み出し検査を並列に行なうことができる。
【0029】請求項7の発明では、上記請求項1の発明
において、複数本のバスが命令バスとデータバスとを含
み、前記命令バスとデータバスそれぞれに接続される命
令キャッシュのデータメモリ及びデータキャッシュのデ
ータメモリの自己診断を行なうことができる。
【0030】請求項8の発明では、上記請求項5および
6の発明において、通常時にはキャッシュをアクセスす
るアドレスのタグ部を選択し、タグメモリの検査時には
データ生成手段から出力されるバス上のデータを選択す
るセレクタを備え、前記セレクタの出力がタグメモリと
タグ比較手段とに接続されていることでタグメモリの検
査時の書き込みデータあるいはタグとの比較に用いる期
待値とをデータメモリのものと共通化できることからタ
グメモリ用の書き込みデータ発生手段および期待値発生
手段が不要となる。
【0031】請求項9の発明では、上記請求項1の発明
と同様にして、メモリへの検査時には前記データ生成手
段からメモリの接続された全てのバスに書き込みパター
ンデータを出力することで前記バスのそれぞれに接続さ
れた複数のメモリへの並列書き込みを行ない、メモリの
読み出し検査時には前記データ比較手段の第1の入力と
して前記複数本のバスの中から1つのバスを選択して第
1の入力とし第1の入力として選択されたバス以外のバ
スを選択し第2の入力とし前記第1の入力にはバスに接
続されたメモリを読み出したデータを第2の入力には前
記データ生成手段の出力する期待値を供給することで読
み出しデータと期待値との比較を行なうことで、半導体
集積回路外部からアドレスやデータを与えることなくメ
モリの自己診断が行なえる。
【0032】請求項11の発明では、上記請求項9の発
明に加えて、N−1個のバススイッチにより少なくとも
N個以上の複数個のメモリが接続された1本のバスをN
個に分割可能とし、メモリの書き込み時にはバスは分割
せずデータ生成手段が前記バスに出力する書き込みパタ
ーンデータを前記N個以上の複数個のメモリに並列に書
き込み、読み出し検査時には前記バスを分割しN個のメ
モリから前記N個に分割されたバスにそれぞれ読み出し
たデータを出力し前記分割されたバス毎に設けられたN
個のデータ比較手段の第1の入力として前記読み出した
データを入力し第2の入力としてデータ生成手段が出力
する期待値を入力することでN個のメモリの読み出し検
査を並列に行なうことで、前記N個以上の複数個のメモ
リの書き込みおよび読み出し検査を並列に実行すること
ができメモリの自己診断の高速化が可能となる。
【0033】請求項12の発明では、上記請求項9の発
明において、前記データ比較手段の第1の入力として選
択されたバスが前記データ比較手段のビット幅より小さ
い場合、メモリの接続された複数のバスを第1の入力と
して同時に選択することで異なるバスに接続されたビッ
ト構成の異なるメモリの読み出しおよび期待値との比較
動作を並列に行なうことが可能となり、読み出し検査の
高速化が図れる。
【0034】請求項13の発明では、上記請求項9の発
明において、前記複数本のバスの1つが命令バスであっ
て、前記命令バスにダイレクトマップあるいはセットア
ソシエイティブのいずれかの方式を採る命令キャッシュ
のデータメモリが接続され、前記データメモリの良否判
定は前記データメモリから命令バスに読み出したデータ
を第1の入力とし、前記データ生成手段が前記命令バス
以外のバスに出力した期待値を第2の入力として前記デ
ータ比較手段で比較することにより行ない、タグメモリ
の良否判定は前記タグメモリから読み出したデータを第
1の入力とし、命令キャッシュをアクセスするアドレス
のタグ部を第2の入力とするタグ比較手段で比較するこ
とにより行ない、それぞれの比較手段から出力される良
否判定情報を比較結果格納手段に入力することで読み出
し検査をデータメモリおよびタグメモリで並列に行なう
ことが可能となり、読み出し検査の高速化が図れる。
【0035】請求項14の発明では、上記請求項9の発
明において、前記複数本のバスの1つがデータバスであ
って、前記データバスにダイレクトマップあるいはセッ
トアソシエイティブのいずれかの方式を採るデータキャ
ッシュのデータメモリが接続され、前記データメモリの
良否判定は前記データメモリから命令バスに読み出した
データを第1の入力とし、前記データ生成手段が前記デ
ータバス以外のバスに出力した期待値を第2の入力とし
て前記データ比較手段で比較することにより行ない、タ
グメモリの良否判定は前記タグメモリから読み出したデ
ータを第1の入力とし、データキャッシュをアクセスす
るアドレスのタグ部を第2の入力とするタグ比較手段で
比較することにより行ない、それぞれの比較手段から出
力される良否判定情報を比較結果格納手段に入力するこ
とで読み出し検査をデータメモリおよびタグメモリで並
列に行なうことが可能となり、読み出し検査の高速化が
図れる。
【0036】請求項15の発明では、上記請求項13ま
たは14発明において、通常時にはキャッシュをアクセ
スするアドレスのタグ部を選択し、タグメモリの検査時
にはデータ生成手段から出力されるバス上のデータを選
択するセレクタを備え、前記セレクタの出力をタグメモ
リの書き込みポートとタグ比較手段に入力することでタ
グメモリの検査時の書き込みデータあるいはタグとの比
較に用いる期待値とをデータメモリのものと共通化でき
ることからタグメモリ用の書き込みデータ発生手段およ
び期待値発生手段が不要となる。
【0037】請求項16の発明では、請求項9の発明に
おいて、メモリへの書き込み時にはデータ生成手段から
メモリの接続された全てのバスに書き込みパターンデー
タを出力することにより、前記バスのそれぞれに接続さ
れた複数のメモリへの並列書き込みを行なう処理と同時
に、データ比較手段の第1の入力として前記複数本のバ
スの中から1つのバスを選択し、前記データ比較手段の
第2の入力として前記第1の入力として選択されたバス
以外のバスを選択し、前記第1の入力と前記第2の入力
に与えられる前記データ生成手段の出力するパターンデ
ータを比較することにより、選択したバス配線の故障を
検出する処理を行い、メモリの読み出し検査時にはデー
タ比較手段の第1の入力として前記複数本のバスの中か
ら1つのバスを選択し、前記データ比較手段の第2の入
力として前記第1の入力として選択されたバス以外のバ
スを選択し、前記第1の入力にはバスに接続されたメモ
リを読み出したデータを、前記第2の入力には前記デー
タ生成手段の出力する期待値を供給することにより、読
み出しデータと期待値との比較を行なう処理とを備えた
ものである。
【0038】請求項17の発明では、請求項11の発明
において、メモリの書き込み時にはバスは分割せずデー
タ生成手段が前記バスに出力する書き込みパターンデー
タを前記N個以上の複数個のメモリに並列に書き込むと
同時に、前記分割されたバス毎に設けられたN個のデー
タ比較手段の第1の入力と第2の入力としてデータ生成
手段の出力するパターンデータを比較することにより、
前記分割されたバス配線毎の故障を検出し、バス配線毎
の故障故障検出結果を比較することで前記分割されたバ
スの故障箇所を特定する処理とを備えたものである。
【0039】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例のメモリを内蔵した
半導体集積回路および検査方法について、図面を参照し
ながら説明する。以下の説明で用いる図面中の同一の数
字および記号は、全図面を通じて同じ要素を示す。
【0040】実施例1では、半導体集積回路に内蔵され
たメモリの検査方法について説明する。説明を簡単化す
るために命令キャッシュとデータキャッシュのラインサ
イズおよびライン数は同じとする。また、図1において
は外部メモリおよび外部メモリとこの半導体集積回路と
の接続部分は省略されている。
【0041】図1は本発明の第1の実施例におけるメモ
リを内蔵した半導体集積回路の構成図である。図1にお
いて、1は2ウエイセットアソシエイティブ方式をとる
命令キャッシュであって、命令バス100が接続されて
いる。命令キャッシュ1は第1のバンク12と第2のバ
ンク13とから構成されており、これらバンクの構成は
全く同じものである。各々のバンクには、アドレス生成
手段11が書き込みあるいは読み出しアクセスのアドレ
スを供給する。このアクセスする命令アドレスは、通常
動作時にはCPUより出力されアドレス生成手段11が
アドレスラッチとして動作し、各々のバンクへのアクセ
スのアドレスが供給される。これらバンク12,13
は、命令を格納するデータメモリ14とタグメモリ15
とタグメモリから読み出したデータとアドレスのタグ部
とを比較する比較手段16とアドレスデコーダ17とか
ら構成されている。
【0042】2は、命令キャッシュ1と同様に2ウエイ
セットアソシエイティブ方式をとるデータキャッシュで
あって、データバス200が接続されている。データキ
ャッシュ2は第1のバンク22と第2のバンク23とか
ら構成されており、これらバンクの構成は全く同じもの
である。各々のバンクには、アドレス生成手段21がア
クセスするアドレスを供給する。このアクセスするデー
タアドレスは、通常動作時にはCPUより出力されアド
レス生成手段21がアドレスラッチとして動作し、各々
のバンクへのアクセスのアドレスが供給される。これら
バンク22,23は、データを格納するデータメモリ2
4とタグメモリ25とタグメモリの内容とアドレスのタ
グ部とを比較する比較手段26とアドレスデコーダ27
とから構成されている。
【0043】3はバス制御ユニットであって、命令バス
100とデータバス200を接続し、通常動作時には以
下の3つの動作を行なう。 (1)命令キャッシュ1のミスヒット時には、バス制御
ユニット3は外部メモリから命令を読み出し、その命令
を命令バス100に出力する。命令キャッシュ1では、
命令バス100上の命令を書き込み対象のバンクに書き
込む。 (2)ロード命令でデータキャッシュ2がミスヒットし
た場合には、バス制御ユニット3は外部メモリからデー
タを読み出し、そのデータをデータバス200に出力す
る。データキャッシュ2では、データバス200上のデ
ータを書き込み対象のバンクに書き込む。 (3)ライトスルー方式を採るデータキャッシュ2にお
いては、ストア命令によりデータを外部メモリに書き込
む場合に、バス制御ユニット3はデータバス200上の
データを外部メモリに出力する。ライトバック方式を採
るデータキャッシュ2においては、データキャッシュ上
で変更されたデータを外部メモリに反映させるため、コ
ンテキストスイッチ時にデータキャッシュ2は変更され
たデータをデータバス200上に出力し、バス制御ユニ
ット3はこのデータを外部メモリに出力する。
【0044】31はデータ生成手段、32はデータ比較
手段であり共に命令バス100とデータバス200に接
続されており、メモリの検査時にのみ動作する。メモリ
の検査時には、上で述べたバス制御ユニット3による命
令バス100への命令の出力あるいはデータバス200
へのデータの出力は起こらないため、それぞれのバスを
駆動するバスドライバをデータ生成手段31と共用する
ことができる。
【0045】4は比較結果レジスタであり、データ比較
手段32とキャッシュの全てのバンクのタグ比較手段と
からの比較結果を入力してデータメモリとタグメモリの
全ての自己診断結果を格納する。
【0046】メモリの検査時においては、命令キャッシ
ュ1とデータキャッシュ2のデータメモリとタグメモリ
の全てが書き込みと読み出し検査の対象となる。
【0047】また、図2は本発明の第1の実施例におけ
るメモリへの書き込みデータパターンを説明する図であ
る。
【0048】メモリの検査に用いるデータパターンは図
2(a)〜(d)に示す4種類である。図に示したメモリは、
ラインサイズが1ワード(32ビット)、ライン数が6
4であり、256バイトの容量をもつ。図2(a)のパタ
ーンは全て0、(b)のパターンは全て1である。(b)のパ
ターンは(a)のパターンを論理的に反転したものと考え
てもよい。(c)は隣合うメモリセルで1と0を交互に並
べたチェッカーボードパターンと呼ばれるもの、(d)も
0と1を交互に並べたチェッカーボードパターンで(c)
を論理的に反転したものと考えてもよい。このように、
4種類のデータパターンでメモリの検査をするためそれ
ぞれのメモリに対して4回の書き込み動作が必要とな
る。
【0049】ライン数が64であって命令長およびデー
タ長が共にワード(32ビット)固定であれば、このメ
モリの論理アドレス32ビットの内、ラインを選択する
インデックス部が6ビット、タグ部が残りの26ビット
となる。
【0050】さらに、図3は本発明の第1の実施例にお
けるメモリを自己診断するフロー図である。全メモリへ
の書き込みは全て並列に行ない、読み出しおよび期待値
との比較は命令キャッシュ1の第1のバンク12よりバ
ンク毎に行なう方法について示している。
【0051】以上のように構成されたメモリを内蔵した
半導体集積回路において、メモリの自己診断を容易にか
つ高速に実行する方法について図3のフロー図に基づき
図1と図2を用いて説明する。
【0052】まずST10において、データ生成手段3
1は最初のデータパターンとして全ビットが0であるよ
うなデータパターンを選択し、接続された全てのバス、
すなわち命令バス100とデータバス200にこれを出
力する。
【0053】ST11において、これらバスに接続され
たデータメモリ14と24にはそれぞれが接続されたバ
ス上のデータパターンを並列に書き込む。タグメモリ1
5と25には、アドレス生成手段11と21の出力する
アドレスのタグ部を並列に書き込む。メモリの検査時に
は、アドレス生成手段11と21の出力するアドレスの
タグ部はデータ生成手段31の出力するデータパターン
と同一のものであり、この場合は全ビットが0であるよ
うなデータパターンとなっている。
【0054】書き込みアドレスのインデックス部は、そ
れぞれのアドレス生成手段11と21によって、1つず
つ増加するように生成され、メモリのラインを昇順に指
定する。これによりデータメモリおよびタグメモリの全
てには図2(a)のような全ビットが0のデータパターン
が並列に書き込まれる。
【0055】データメモリとタグメモリの全てのライン
に対する書き込み動作を終了すると、ST12以降で読
み出しと期待値との比較動作を行なう。書き込み動作は
データメモリとタグメモリの全てに対して並列に行なっ
たが、読み出しと比較動作については一方のキャッシュ
のバンク毎に行なう。これは、命令バス100かデータ
バス200のいずれかのバスに期待値(データ生成手段
31の出力)を出力し、残った他方のバスに検査するバ
ンクのデータメモリから読み出したデータを出力するた
めである。
【0056】データメモリの読み出しと期待値との比較
動作は、2つのバスを入力とするデータ比較手段32
で、読み出したデータと期待値とを比較することで行な
われる。
【0057】また、タグメモリの読み出しと期待値との
比較動作はタグ比較手段16または26にタグメモリか
ら読み出したデータとアドレス生成手段11または21
の出力するアドレスのタグ部とを比較することで行なわ
れる。メモリの検査時においては、アドレス生成手段1
1または21の出力するアドレスのタグ部はデータ生成
手段31の出力するデータパターンと同一のものとな
る。
【0058】読み出しアドレスのインデックス部は、書
き込み動作時と同様にアドレス生成手段11によって1
つずつ増加するように生成されメモリのラインを昇順に
指定する。
【0059】ST12において、データバス200にデ
ータ生成手段31の出力する期待値をのせ、命令バス1
00にテストを実行する命令キャッシュ1の第1のバン
クのデータメモリ14の出力を読み出す。期待値と読み
出したデータはデータ比較手段32で比較され、期待値
と一致しないデータがデータメモリ14から読み出され
た場合は、比較結果レジスタ4の検査をしたデータメモ
リ14に対応するビットをセットして、データメモリ1
4に不良があることを記憶させる。
【0060】これと並行して、命令キャッシュ1の第1
のバンクのタグメモリ15の読み出しと比較動作も行な
われる。タグメモリ15の比較動作はタグ比較手段16
を用いて行なわれ、期待値と一致しないデータがタグメ
モリ15から読み出された場合は、比較結果レジスタ4
の検査したタグメモリ15に対応するビットをセットし
て、タグメモリに不良があることを記憶させる。
【0061】第1のバンク12の全てのラインの読み出
しと比較動作が終了すると、続いてST13で、命令キ
ャッシュ1の第2のバンク13の読み出しと比較動作を
実行する。
【0062】この動作はST12と同様で、データメモ
リ14とタグメモリ15の読み出しと比較動作は並列に
実行される。異なるのは、命令バス100に読み出され
るデータが第1のバンク12のデータメモリ14から第
2のバンク13のデータメモリ14に代わることと、メ
モリの不良が検出された場合に比較結果レジスタ4にセ
ットするビットの位置が異なるのみである。
【0063】期待値と一致しないデータがデータメモリ
14から読み出された場合は、比較結果レジスタ4の検
査したデータメモリに対応するビットをセットする。
【0064】これと並行して、第2のバンク13のタグ
メモリ15の読み出しと比較動作も行なわれる。タグメ
モリ15の比較動作はタグ比較手段16を用いて行なわ
れ、期待値と一致しないデータがタグメモリ15からの
読み出された場合は、比較結果レジスタ4の検査したタ
グメモリ15に対応するビットをセットする。
【0065】ST12とST13の実行により、命令キ
ャッシュ1の読み出しと比較動作が終了した。次にST
14とST15で書き込んだデータを読み出し、期待値
と比較することでデータキャッシュ2の読み出しと比較
動作を行なう。
【0066】ST14において、命令バス100にデー
タ生成手段31の出力する期待値をのせデータバス20
0に読み出し検査を実行するデータキャッシュ2の第1
のバンクのデータメモリ24の出力を読み出す。期待値
と読み出されたデータはデータ比較手段32で比較さ
れ、期待値と一致しないデータがデータメモリ24から
読み出された場合は、比較結果レジスタ4の検査したデ
ータメモリ24に対応するビットをセットする。
【0067】これと並行して、第1のバンク22のタグ
メモリ25の読み出しと比較動作も行なわれる。タグメ
モリ25の比較動作はタグ比較手段26を用いて行なわ
れ、期待値と一致しないデータがタグメモリ25から読
み出された場合は、比較結果レジスタ4の検査したタグ
メモリ25に対応するビットをセットする。
【0068】データキャッシュ2の第1のバンク22の
全てのラインの読み出しと比較動作が終了すると、ST
15においてデータキャッシュ2の第2のバンク23の
読み出しと比較動作を実行する。この動作はST14と
同様で、データメモリとタグメモリの読み出しと比較動
作は並列に実行される。期待値と一致しないデータがデ
ータメモリ24からの読み出された場合は、比較結果レ
ジスタ4の検査したデータメモリ24に対応するビット
をセットする。また、期待値と一致しないデータがタグ
メモリ25から読み出された場合は、比較結果レジスタ
4の検査したタグメモリ25に対応するビットをセット
する。
【0069】以上で、全ビットが0であるデータパター
ンに対する書き込みおよび読み出し検査が終了した。こ
の検査により、全ての1固定故障を検出することができ
る。
【0070】引き続いて、データパターンを変えてメモ
リの検査を続行する。ST16で4種全てのデータパタ
ーンの検査を終えているかどうかを判定し、全ビットが
1であるデータパターンに対する書き込みおよび読み出
し検査を行なう。データパターンが異なるのみで、検査
の順序は全ビットが0であるデータパターンの場合と同
一である。全ビットが1であるデータパターンに対する
書き込みおよび読み出し検査を終了することで、全ての
0固定故障を検出することができる。
【0071】再びデータパターンを変えてメモリのテス
トを続行する。ST16で全てのデータパターンの検査
を終えているかどうかを判定し、続いてチェッカーボー
ドパターン(図2(c))に対する書き込みおよび読み出
し検査を行なう。この場合もデータパターンが異なるの
みで、検査の順序は同一である。
【0072】ただし、データパターンが全ビット0ある
いは1の場合とは異なり、データパターンがメモリ上で
図2(c)のように並ぶためにはデータ生成手段31およ
びアドレス生成手段11において、メモリのスクランブ
ル(論理アドレスとメモリの物理的な位置との対応)に
合わせてデータパターンを生成する必要がある。また全
てのメモリに対して並列に書き込みを行なうためには、
全メモリのスクランブルの構成を統一しておく必要があ
る。
【0073】このチェッカーボードパターンに対する書
き込みおよび読み出し検査を終了することで、メモリ間
の相互作用に伴う誤動作(パターンセンシティブ故障)
を検出することができる。
【0074】データパターンを変えて最後のテストを行
なう。ST16で4種全てのデータパターンの検査を終
えているかどうかを判定し、続いてチェッカーボードパ
ターン(図2(d))に対する書き込みおよび読み出し
検査を行なう。この場合も、データパターンが異なるの
みで、検査の順序は同一である。チェッカーボードパタ
ーンに対する書き込みおよび読み出し検査を終了するこ
とで、パターンセンシティブ故障を検出することができ
る。
【0075】このようにして4種全てのデータパターン
に対するメモリの自己診断が終了する。メモリの検査終
了後に比較結果レジスタ4を読み出し、検査したメモリ
に対応する全てのビットが0であれば、検査した全ての
メモリは正常であり、いずれかのビットが1であれば、
そのビットに対応したメモリに不良が発生していること
が分かる。
【0076】以上説明したように、書き込みを全てのメ
モリに並列に行なうことで、書き込み時間を短縮すると
同時に、書き込みに用いたデータ発生手段を読み出し検
査においても期待値を発生させる手段として用い、読み
出しデータと期待値との比較のために1つのデータ比較
手段を設けることで読み出し検査を可能としていること
から、少ないハードウエアの追加で半導体集積回路に内
蔵されたメモリの高速な自己診断が可能となる。
【0077】次に、メモリの自己診断のために設けたデ
ータ発生手段とデータ比較手段を用いて、メモリの接続
されたバス配線の検査を行なう方法について図6を用い
て説明する。図6(a)は、プリチャージ方式を採らな
いバスについて、図6(b)は、プリチャージ方式を採
るバスについて示した。命令バス100は、配線100
a,100b・・・100nで構成されている。また、
データバス200は、配線200a,200b・・・2
00nで構成されている。データ比較手段32では第1
の入力と第2の入力である、配線100aの値と配線2
00aの値と、100bの値と200bの値と、100
nの値と200nの値とがそれぞれ比較される。全ての
バンクに対して並列にデータを書き込むST11では、
データ生成手段31の出力するデータパターンが命令バ
ス100およびデータバス200に出力される。図6
(a)のように命令バス100の配線100aに1固定
故障が、100bに0固定故障が発生している場合、デ
ータ生成手段31の出力する値とは無関係に配線100
aの値は1に、100bの値は0に固定される。この
時、データパターンが全ビット0であるか、あるいは配
線100aと200aに0が与えられるようなチェッカ
ボードパターンであれば、データ比較手段32で配線1
00aの値(1)と200aの値(0)との比較が行な
われ不一致が検出される。また、データパターンが全ビ
ット1であるか、あるいは配線100bと200bに1
が与えられるようなチェッカボードパターンであれば、
データ比較手段32で配線100bの値(0)と200
bの値(1)との比較が行なわれ不一致が検出される。
不一致が検出されると比較結果レジスタ4の配線不良に
対応するビットをセットして、配線に固定故障などの不
良があることを記憶させる。
【0078】このように、ST11で命令バス100と
データバス200のデータをデータ比較手段32で比較
することにより、バス配線の1固定故障と0固定故障が
検出できる。
【0079】また、固定故障について述べたが、命令バ
ス100とデータバス200がプリチャージされるバス
であれば、配線の断線や隣の配線とのブリッジ(ショー
ト)であっても検出できる。図6(b)のように、命令
バス100およびデータバス200それぞれにプリチャ
ージ手段104、204が接続されており、配線100
nが断線を、配線100aと100bとがブリッジして
いる場合について説明する。断線している場合には、デ
ータ生成回路31により配線100nが駆動(プルダウ
ン)されずプリチャージされた1のままとなる。データ
パターンとして全ビットが0であるか、あるいは配線1
00nと200nに0が与えられるようなチェッカボー
ドパターンであれば、データ比較手段32で配線100
nの値(1)と200nの値(0)との比較が行なわれ
不一致が検出される。不一致が検出されると比較結果レ
ジスタ4の配線不良に対応するビットをセットして、配
線に不良があることを記憶させる。
【0080】次に、ブリッジが発生している場合につい
て説明する。ブリッジしている配線で配線100aが1
を、配線100bが0のように異なる値をとるチェッカ
ボードパターンであれば、データ生成回路31により配
線100bが0に駆動されるとブリッジしている配線1
00aの電位も引き落とされて0となる。これにより、
データ比較手段32で配線100aの値(0)と200
aの値(1)との比較が行なうことで不一致が検出され
る。この場合も、比較結果レジスタ4の配線不良に対応
するビットをセットして、配線に不良があることを記憶
させる。
【0081】このように、プリチャージされるバスであ
れば、配線の1固定故障と0固定故障に加えて断線、お
よびブリッジ故障も検出できる。
【0082】以上説明したように、ST11においてデ
ータ比較手段32でバス配線の値を比較することにより
配線の検査が行える。これにより、メモリから読み出さ
れたデータが期待値と異なる場合、配線不良によるの
か、メモリ不良によるのかの原因の特定が可能となり、
半導体集積回路の不良解析が容易となる。
【0083】(実施例2)次に、本発明の第2実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。本第2実施例で
は、書き込み動作は第1の実施例の説明と同様に全ての
メモリに対し並列に行ない、読み出しと比較動作をキャ
ッシュ毎、別の言い方をすればバス毎に行なう方法につ
いて図4を用いて説明する。
【0084】図4は本発明の第2の実施例におけるメモ
リを内蔵した半導体集積回路の構成図である。図1と異
なるのは、データ比較手段を第1のバンク用33と第2
のバンク用34の2つとし、タグメモリへの書き込みデ
ータパターンおよび期待値として命令バスあるいはデー
タバスに出力されたデータ生成手段31のデータパター
ンを選択するデータセレクタ18と28と命令バスとデ
ータバスを分割するため命令バス102と103、デー
タバス202と203との間にそれぞれバススイッチ1
01と201を設けた点である。
【0085】この構成を採ることで、キャッシュを構成
する2つのバンクのデータメモリの読み出しと期待値と
の比較を並列に行なうことを可能としている。また、タ
グメモリへの書き込みおよび期待値との比較時には、ア
ドレス生成手段11あるいは21でデータパターンを生
成することなく、データ生成手段31が出力し命令バス
あるいはデータバスに出力されたデータパターンをデー
タセレクタ18と28で選択し用いることができる。
【0086】書き込み動作は先の説明、すなわちST1
0とST11で実行されることと、タグメモリへの書き
込みデータとしてバスに出力されたデータ生成手段31
のデータパターンを選択して用いる点を除いては同様で
ある。また、データパターンが異なっても検査の順序は
同じであるので、全ビットが0のデータパターンの読み
出しと期待値との比較動作についてのみ説明する。
【0087】命令キャッシュ1から読み出しと比較動作
を実行するため、データバス202にデータ生成手段3
1の出力する期待値をのせる。バススイッチ201はオ
ン状態であり、データ生成手段31の出力する期待値が
データバス203にも供給される。命令バス102にテ
ストを実行する第1のバンクのデータメモリ14の出力
を読み出す。同様に、命令バス103に第1のバンクの
データメモリ14と並列にテストを実行する第2のバン
クのデータメモリ14の出力を読み出す。
【0088】命令キャッシュ1の読み出しと比較動作時
にはバススイッチ101はオフとなっており、命令バス
102と103は接続されていない。期待値とそれぞれ
のバンクのデータメモリ14から読み出したデータは第
1のデータ比較手段33と第2のデータ比較手段34で
それぞれ比較され、期待値と一致しないデータが第1の
データメモリ14あるいは第2のデータメモリ14から
読み出された場合は、比較結果レジスタ4の期待値と一
致しないデータメモリ14に対応するビットをセットし
て、データメモリに不良があることを記憶させる。
【0089】これら動作と並行して命令キャッシュ1の
各バンクのタグメモリ15の読み出しと比較動作も行な
われる。タグメモリ15の比較動作はタグ比較手段16
を用いて行なわれ、期待値と一致しないデータが第1の
タグメモリ15あるいは第2のタグメモリ15からの読
み出された場合は、比較結果レジスタ4の期待値と一致
しないタグメモリ15に対応するビットをセットして、
タグメモリに不良があることを記憶させる。
【0090】この比較動作で期待値として用いられるの
がデータセレクタ18で選択された命令バスに出力され
たデータ生成手段31のデータパターンである。
【0091】このように命令バスを分割して、分割した
バス毎にデータ比較手段を設けることで、命令キャッシ
ュ1の第1のバンクと第2のバンクの読み出し検査が並
列に行なえた。
【0092】命令キャッシュ1の全てのラインの読み出
しと比較動作が終了すると、命令バス102にデータ生
成手段31の出力する期待値をのせる。バススイッチ1
01はオン状態であり、データ生成手段31の出力する
期待値が命令バス103にも供給される。データバス2
02にテストを実行するデータキャッシュ2の第1のバ
ンク22のデータメモリ24の出力を読み出す。
【0093】同様に、データバス203に第1のバンク
22のデータメモリ24と並列に検査を実行する第2の
バンク23のデータメモリ24の出力を読み出す。デー
タキャッシュ2の読み出しと比較動作時にはバススイッ
チ201はオフとなっており、データバス202と20
3は接続されていない。期待値とそれぞれのバンクのデ
ータメモリ24から読み出されたデータは第1のデータ
比較手段33と第2のデータ比較手段34とでそれぞれ
比較され、期待値と一致しないデータが第1のデータメ
モリ24あるいは第2のデータメモリ24からの読み出
された場合は、比較結果レジスタ4の期待値と一致しな
いデータメモリ24に対応するビットをセットする。
【0094】これら動作と並行して、データキャッシュ
2の各バンクのタグメモリ25の読み出しと比較動作も
行なわれる。タグメモリ25の比較動作はタグ比較手段
26を用いて行なわれ、期待値と一致しないデータが第
1のタグメモリ25あるいは第2のタグメモリ25から
読み出された場合は、比較結果レジスタ4の期待値と一
致しないタグメモリ25に対応するビットをセットす
る。
【0095】この比較動作で期待値として用いられるの
が命令キャッシュ1の場合と同様にデータセレクタ28
で選択されたデータバスに出力されたデータ生成手段3
1のデータパターンである。
【0096】このようにデータバスを分割して、分割し
たバス毎にデータ比較手段を設けることで、データキャ
ッシュ2の第1のバンク22と第2のバンク23の読み
出し検査が並列に行なえた。
【0097】以上で、全ビットが0であるデータパター
ンに対する書き込みおよび読み出し検査が終了した。こ
の方法においても残りの3つのデータパターンについて
書き込みおよび読み出し検査を実施する。
【0098】すなわち図3の命令キャッシュ1の読み出
し検査であるST12とST13を並列に実行し、かつ
データキャッシュ2の読み出し検査であるST14とS
T15をも並列に実行することができる。
【0099】このように、書き込みは第1の実施例と同
様に全てのメモリに対して並列に行なえ、読み出し検査
を行なうメモリの接続されたバスをバススイッチ10
1,201を用いて分割することで同一バスに接続され
た複数のメモリを並列に読み出し可能とし、複数のメモ
リ毎にデータ比較手段33,34を設け、一方の入力に
メモリから読み出したデータを選択し他方の入力に期待
値を出力しているバスを選択することで同一バスに接続
されたメモリの読み出しと比較動作をも並列に実行する
ことができることからメモリの自己診断がより高速に行
なえる。
【0100】なお本実施例では、2ウエイセットアソシ
エイティブ方式を採るキャッシュを例に説明したが、例
えば3つのデータメモリを持つ3ウエイセットアソシエ
イティブ方式を採るキャッシュであれば、それぞれのバ
スを3分割する2つのバススイッチを設けることでメモ
リの読み出しと比較動作をも並列に実行することができ
る。
【0101】次に、メモリの自己診断のために設けたデ
ータ発生手段とデータ比較手段を用いて、メモリの接続
されたバスの検査を行なう方法について図7を用いて説
明する。命令バス102は、配線102a,102b・
・・102nで、命令バス103は、配線103a,1
03b・・・103nで構成されている。また、データ
バス202は、配線202a,202b・・・202n
で、データバス203は、配線203a,203b・・
・203nで構成されている。命令バス102,10
3、データバス202,203にはそれぞれプリチャー
ジ手段105,106,205,206が接続されてい
る。データ比較手段33では第1の入力と第2の入力で
ある、配線102aの値と配線202aの値と、102
bの値と202bの値と、102nの値と202nの値
とがそれぞれ比較される。また、データ比較手段34で
は第1の入力と第2の入力である、配線103aの値と
配線203aの値と、103bの値と203bの値と、
103nの値と203nの値とがそれぞれ比較される。
【0102】全てのバンクに対して並列にデータを書き
込むST11では、データ生成手段31の出力するデー
タパターンが命令バス102およびデータバス202に
出力される。ST11においては、全てのバススイッチ
はオン状態であり、バスの配線が正常であれば、データ
生成手段31の出力する期待値が命令バス103とデー
タバス203にも供給される。
【0103】以下では、図7のように命令バス102の
配線102aと、命令バス103の配線103bとに断
線故障が発生している場合について説明する。
【0104】配線102aの断線により、データ比較手
段33,34の第1の入力に接続された配線102a,1
03aにはデータ生成手段31の出力するデータパター
ンが供給されず、データパターンとは無関係にプリチャ
ージされた1が入力される。また、配線103bの断線
により、データ比較手段34の第1の入力に接続された
配線103bにはデータ生成手段31の出力するデータ
パターンが供給されず、データパターンとは無関係にプ
リチャージされた1が入力される。
【0105】データ生成手段31の出力するデータパタ
ーンが全ビット0であれば、データ比較手段33で配線
102aの値(1)と202aの値(0)との比較が行
なわれ不一致が検出される。また、データ比較手段34
で配線103aの値(1)と203aの値(0)、およ
び配線103bの値(1)と203bの値(0)との比
較が行なわれ、ここでも不一致が検出される。これら不
一致が検出されると比較結果レジスタ4の配線不良に対
応するビットをセットして、配線に不良があることを記
憶させる。
【0106】故障が配線102aの箇所のみの場合、配
線の不良はデータ比較手段33とデータ比較手段34の
双方で検出される。故障が配線103bの箇所のみの場
合には、データ比較回路34のみで配線の不良が検出さ
れる。すなわち、ST11で配線故障を検出する際、あ
るいは比較結果レジスタ4のビットの割当を独立させる
ことにより、配線の故障がデータ比較手段33とデータ
比較手段34の双方で検出されたのか、一方で検出され
たのかを調べることで配線の不良箇所が特定できる。
【0107】以上説明したように、ST11においてデ
ータ比較手段33と34の検出結果を比較することによ
り、配線の検査に加え故障箇所の特定が行える。これに
より、メモリから読み出されたデータが期待値と異なる
場合、配線不良によるのか、メモリ不良によるのかの原
因の特定が可能となると共に、配線の不良箇所の特定な
ど不良解析がさらに容易となる。
【0108】(実施例3)次に、本発明の第3実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。上述2つの実施例
では、命令バスとデータバスの2つのバスが同じビット
幅であるとして説明した。しかし、半導体集積回路には
メモリの接続されたバスそれぞれのバス幅が異なる場合
もあることから本第3実施例では、次にこの場合につい
ての読み出し検査について図5を用いて説明する。
【0109】図5は、本発明の第3の実施例におけるメ
モリの接続されたバスそれぞれのバス幅が異なる場合の
半導体集積回路の構成図である。図5において、5は第
1のメモリであり32ビットのバス501に接続されて
いる。6は第2のメモリであり16ビットのバス601
に接続されている。7は第3のメモリであり同じく16
ビットのバス701に接続されている。31はデータ生
成手段であり、バス501と601と701とに接続さ
れている。35はデータ比較手段であり、第1の入力に
はバス501が第2の入力にはバス601とバス701
が接続されており、比較結果301と302と303を
比較結果レジスタ4に出力する。
【0110】データ生成手段31およびデータ比較手段
35は共に、最大のバス幅と同じ32ビットデータの生
成あるいはデータの比較が行なえる。
【0111】これら異なるバス幅のバスに接続された複
数のメモリに対しても、図2のような4種のデータパタ
ーンでの検査を行なう。
【0112】書き込みは、データ生成手段31の出力が
全てのバスに接続させているため全てのメモリに対して
並列に行なうことができる。
【0113】読み出し検査は、いずれのデータパターン
でも検査の順序は同じであるので、ここでは全ビットが
0のデータパターンについてのみ説明する。
【0114】第1のメモリ5の読み出しと期待値との比
較動作を行なうために、第1のメモリ5のデータを読み
出す。読み出されたデータは、データ比較手段35の第
1の入力に与えられる。期待値は、データ生成手段31
で生成し、期待値の上位側16ビットをバス601に下
位側16ビットをバス701に出力する。
【0115】データ比較手段35の第2の入力の上位側
16ビットにはバス601が、下位側16ビットにはバ
ス701が接続されており、合わせて32ビットの期待
値が入力されることになる。このように、データ比較手
段35はメモリから読み出したデータと期待値とを入力
しその比較結果301を出力する。比較結果301は、
比較結果レジスタ4に入力され格納される。
【0116】第2のメモリと第3のメモリの読み出しと
期待値との比較動作は、並列に行なわれる。データ生成
手段31で生成しバス501に出力された32ビットの
期待値は、データ比較手段35の第1の入力に与えられ
る。第2のメモリ6から読み出された16ビットのデー
タは、データ比較手段35の第2の入力の上位側16ビ
ットに与えられ、第3のメモリ7から読み出された16
ビットデータは、データ比較手段35の第2の入力の下
位側16ビットに与えられる。このように、データ比較
手段35はメモリから読み出したデータと期待値とを入
力しその比較結果を出力する。
【0117】以上のように、データ比較手段35の処理
可能なビット幅に満たないバスに接続されたメモリの読
み出し検査を行なう場合には、読み出し検査を行なうメ
モリの接続された複数のバスを選択し第1の入力とし、
データ生成手段31の出力する期待値を第2の入力とす
ることで第1の入力に接続された2つのバスに接続され
たメモリの読み出しと期待値との比較動作を並列に行な
うことで、メモリの自己診断を高速に行なえる。
【0118】この説明では、データ比較手段35の第2
の入力に2つのバスを接続することでデータ比較手段3
5の処理可能なビット幅と同じ32ビットが得られた
が、複数のバスを接続しても32ビットに満たない場合
には、入力データの有効ビット幅に合わせて不要部分を
マスクしてデータ比較手段35での比較を行なう必要が
ある。
【0119】また、並列に読み出し検査をしたメモリ毎
の比較結果を峻別可能とするためには、上位側16ビッ
トの比較結果602と下位側16ビットの比較結果60
3の2つの比較結果を比較結果レジスタ4に出力する必
要がある。
【0120】なお、実施例ではメモリのライン(エント
リ)数は全て同じとして説明したが、書き込み時の並列
書き込みおよび読み出し検査時の並列読み出しも異なる
ライン数のメモリが混在しても対応できるのはいうまで
もない。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、1つ以上のメモリが接続されたバスを複数本
と、前記全てのバスに接続され書き込み対象のメモリに
対しては書き込みパターンデータとなり読み出し対象の
メモリに対しては期待値となるパターンデータを供給す
るデータ生成手段と、前記複数本のバスの中から読み出
し対象のメモリが接続されたバスを選択して前記読み出
し対象のメモリから読み出されたデータを第1の入力と
し前記第1の入力で選択されたバス以外のバスを選択し
てデータ生成手段の出力する期待値を第2の入力としこ
れら2つの入力データを比較しその比較結果を出力する
データ比較手段とを備えることにより、半導体集積回路
外部からアドレスやデータを与えることなくバスに接続
された全てのメモリの自己診断が行なえる。
【0122】請求項3の発明によれば、上記請求項1の
発明に加えて、N個以上の複数個のメモリが接続された
1本のバスをN個に分割するN−1個のバススイッチ
と、前記N個に分割されたバス毎にN個の前記データ比
較手段を備えることにより、N個のメモリの読み出し検
査を並列に行なえることから同一のバスに複数のメモリ
の接続された半導体集積回路のメモリの自己診断がより
高速に行なえる。
【0123】請求項4の発明によれば、上記請求項1の
発明に加えて、前記選択されデータ比較手段に入力され
る任意の2つのバスのバス幅がデータ比較手段のビット
幅より小さい場合、1つの入力として複数のバスを選択
し、選択した複数のバスのバス幅の合計がなおデータ比
較手段のビット幅に満たない場合は、バス幅に合わせて
有効なデータの乗らない部分をマスクする機能をデータ
比較手段に加えたことで、データ比較手段を有効に利用
し、メモリの接続されたバスのバス幅が異なる場合の読
み出し検査を並列に行なえる。
【0124】請求項5の発明によれば、上記請求項1の
発明において、前記複数本のバスの1つが命令バスであ
って、前記命令バスにダイレクトマップあるいはセット
アソシエイティブのいずれかの方式を採る命令キャッシ
ュのデータメモリが接続され、前記データメモリの読み
出し検査は前記データメモリから命令バスに読み出した
データを第1の入力とし、前記データ生成手段が前記命
令バス以外のバスに出力した期待値を第2の入力として
前記データ比較手段で比較することにより行ない、命令
キャッシュのタグメモリの読み出し検査は前記タグメモ
リから読み出したデータを第1の入力とし、命令キャッ
シュをアクセスするアドレスのタグ部を第2の入力とす
るタグ比較手段で比較することにより行ない、それぞれ
の比較手段から出力される比較結果を入力しメモリの良
否判定情報として格納する比較結果格納手段とを備える
ことにより、命令キャッシュのデータメモリとタグメモ
リとの読み出し検査が並列に行なえメモリの自己診断が
より高速に行なえる。
【0125】請求項6の発明によれば、上記請求項1の
発明において、前記複数本のバスの1つがデータバスで
あって、前記データバスにダイレクトマップあるいはセ
ットアソシエイティブのいずれかの方式を採るデータキ
ャッシュのデータメモリが接続され、前記データメモリ
の読み出し検査は前記データメモリからデータバスに読
み出したデータを第1の入力とし、前記データ生成手段
が前記データバス以外のバスに出力した期待値を第2の
入力として前記データ比較手段で比較することにより行
ない、データキャッシュのタグメモリの読み出し検査は
前記タグメモリから読み出したデータを第1の入力と
し、データキャッシュをアクセスするアドレスのタグ部
を第2の入力とするタグ比較手段で比較することにより
行ない、それぞれの比較手段から出力される比較結果を
入力しメモリの良否判定情報として格納する比較結果格
納手段とを備えることによりデータキャッシュのデータ
メモリとタグメモリとの読み出し検査が並列に行なえメ
モリの自己診断がより高速に行なえる。
【0126】請求項7の発明によれば、上記請求項1の
発明において、複数本のバスが命令バスとデータバスと
を含み、前記命令バスとデータバスそれぞれに接続され
る命令キャッシュのデータメモリ及びデータキャッシュ
のデータメモリの自己診断を行なうことができる。
【0127】請求項8の発明によれば、上記請求項5ま
たは6の発明において、通常時にはキャッシュをアクセ
スするアドレスのタグ部を選択し、タグメモリの検査時
にはデータ生成手段から出力されるバス上のデータを選
択するセレクタを備え、前記セレクタの出力をタグメモ
リの書き込みポートとタグ比較手段に入力することでタ
グメモリの検査時の書き込みデータあるいはタグとの比
較に用いる期待値をデータメモリのものと共通化できる
ことからメモリ検査時のアドレス生成手段の機能はアド
レス発生のみとなり、アドレス生成手段の構成を簡単化
することができる。
【0128】請求項9の発明によれば、上記請求項1の
発明と同様にして、メモリへの書き込み時には前記デー
タ生成手段からメモリの接続された全てのバスに書き込
みパターンデータを出力することで前記バスのそれぞれ
に接続された複数のメモリへの並列書き込みを行ない、
メモリの読み出し検査時には前記データ比較手段の第1
の入力として前記複数本のバスの中から1つのバスを選
択して第1の入力とし第1の入力として選択されたバス
以外のバスを選択し第2の入力とし前記第1の入力には
バスに接続されたメモリを読み出したデータを第2の入
力には前記データ生成手段の出力する期待値を供給する
ことで読み出しデータと期待値との比較を行なうこと
で、半導体集積回路外部からアドレスやデータを与える
ことなくメモリの自己診断が行なえる。
【0129】請求項11の発明によれば、上記請求項9
の発明に加えて、N−1個のバススイッチにより少なく
ともN個以上の複数個のメモリが接続された1本のバス
をN個に分割可能とし、メモリの書き込み時にはバスは
分割せずデータ生成手段が前記バスに出力する書き込み
パターンデータを前記N個以上の複数個のメモリに並列
に書き込み、読み出し検査時には前記バスを分割しN個
のメモリから前記N個に分割されたバスにそれぞれ読み
出したデータを出力し前記分割されたバス毎に設けられ
たN個のデータ比較手段の第1の入力として前記読み出
したデータを入力し第2の入力としてデータ生成手段が
出力する期待値を入力することで同一のバスに複数のメ
モリの接続された半導体集積回路のメモリの自己診断が
より高速に行なえる。
【0130】請求項12の発明によれば、上記請求項9
の発明において、前記データ比較手段の第1の入力とし
て選択されたバスが前記データ比較手段のビット幅より
小さい場合、メモリの接続された複数のバスを第1の入
力として同時に選択することで複数のバスに接続された
メモリの読み出しおよび期待値との比較動作を並列に行
なうことで、異なるバスに接続されたビット構成の異な
るメモリの読み出しおよび期待値との比較動作を並列に
行なうことが可能となり、読み出し検査の高速化が可能
となる。
【0131】請求項13の発明によれば、上記請求項9
の発明において、前記複数本のバスの1つが命令バスで
あって、前記命令バスにダイレクトマップあるいはセッ
トアソシエイティブのいずれかの方式を採る命令キャッ
シュのデータメモリが接続され、前記データメモリの読
み出し検査は前記データメモリから命令バスに読み出し
たデータを第1の入力とし、前記データ生成手段が前記
命令バス以外のバスに出力した期待値を第2の入力とし
て前記データ比較手段で比較することにより行ない、タ
グメモリの読み出し検査は前記タグメモリから読み出し
たデータを第1の入力とし、命令キャッシュをアクセス
するアドレスのタグ部を第2の入力とするタグ比較手段
で比較することにより行ない、それぞれの比較手段から
出力される比較結果をメモリの良否判定情報として比較
結果格納手段に入力することでデータキャッシュのデー
タメモリとタグメモリとの読み出し検査を並列に行な
え、追加手段を必要とせずに読み出しおよび期待値との
比較動作をデータメモリおよびタグメモリで並列に行な
うことが可能となり、読み出し検査の高速化が可能とな
る。
【0132】請求項14の発明によれば、上記請求項9
の発明において、前記複数本のバスの1つがデータバス
であって、前記データバスにダイレクトマップあるいは
セットアソシエイティブのいずれかの方式を採るデータ
キャッシュのデータメモリが接続され、前記データメモ
リの読み出し検査は前記データメモリからデータバスに
読み出したデータを第1の入力とし、前記データ生成手
段が前記データバス以外のバスに出力した期待値を第2
の入力として前記データ比較手段で比較することにより
行ない、タグメモリの読み出し検査は前記タグメモリか
ら読み出したデータを第1の入力とし、データキャッシ
ュをアクセスするアドレスのタグ部を第2の入力とする
タグ比較手段で比較することにより行ない、それぞれの
比較手段から出力される比較結果をメモリの良否判定情
報として比較結果格納手段に入力することでデータキャ
ッシュのデータメモリとタグメモリとの読み出し検査を
並列に行なえ、読み出し検査の高速化が可能となる。
【0133】請求項15の発明によれば、上記請求項1
3または14の発明において、通常時にはキャッシュを
アクセスするアドレスのタグ部を選択し、タグメモリの
検査時にはデータ生成手段から出力されるバス上のデー
タを選択するセレクタを備え、前記セレクタの出力をタ
グメモリとタグ比較手段に入力することでタグメモリの
検査時の書き込みデータあるいはタグとの比較に用いる
期待値とをデータメモリの書き込みデータあるいは期待
値と共通化できることからアドレス生成手段の構成を簡
単化することができる。
【0134】請求項16の発明によれば、上記請求項9
の発明において、メモリへの書き込み時にはデータ生成
手段からメモリの接続された全てのバスに書き込みパタ
ーンデータを出力することにより、前記バスのそれぞれ
に接続された複数のメモリへの並列書き込みを行なう処
理と同時に、データ比較手段の第1の入力として前記複
数本のバスの中から1つのバスを選択し、前記データ比
較手段の第2の入力として前記第1の入力として選択さ
れたバス以外のバスを選択し、前記第1の入力と前記第
2の入力に与えられる前記データ生成手段の出力するパ
ターンデータを比較することにより、選択したバス配線
の故障を検出する処理を行い、メモリの読み出し検査時
にはデータ比較手段の第1の入力として前記複数本のバ
スの中から1つのバスを選択し、前記データ比較手段の
第2の入力として前記第1の入力として選択されたバス
以外のバスを選択し、前記第1の入力にはバスに接続さ
れたメモリを読み出したデータを、前記第2の入力には
前記データ生成手段の出力する期待値を供給することに
より、読み出しデータと期待値との比較を行なう処理と
を備えることで、メモリから読み出されたデータが期待
値と異なる場合、配線不良によるのか、メモリ不良によ
るのかの原因の特定が可能となり、半導体集積回路の不
良解析が容易となる。
【0135】請求項17の発明によれば、前記請求項1
1の発明において、メモリの書き込み時にはバスは分割
せずデータ生成手段が前記バスに出力する書き込みパタ
ーンデータを前記N個以上の複数個のメモリに並列に書
き込むと同時に、前記分割されたバス毎に設けられたN
個のデータ比較手段の第1の入力と第2の入力としてデ
ータ生成手段の出力するパターンデータを比較すること
により、前記分割されたバス配線毎の故障を検出し、バ
ス配線毎の故障故障検出結果を比較することで前記分割
されたバスの故障箇所を特定する処理とを備えること
で、メモリから読み出されたデータが期待値と異なる場
合、配線不良によるのか、メモリ不良によるのかの原因
の特定が可能となると共に、配線の不良箇所の特定など
不良解析がさらに容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるメモリを内蔵し
た半導体集積回路の構成図
【図2】同実施例におけるメモリに書き込む4種のデー
タパターンを示した図
【図3】同実施例におけるメモリを内蔵した半導体集積
回路の検査方法を示すフロー図
【図4】第2実施例におけるメモリを内蔵した半導体集
積回路の構成図
【図5】第3実施例におけるメモリを内蔵した半導体集
積回路の構成図
【図6】第1実施例におけるメモリを内蔵した半導体集
積回路の配線故障を説明する図
【図7】第2実施例におけるメモリを内蔵した半導体集
積回路の配線故障を説明する図
【符号の説明】
1 命令キャッシュ 2 データキャッシュ 3 バス制御手段 4 結果格納レジスタ 11 アドレス生成手段 14,24 データメモリ 15,25 タグメモリ 16,26 タグ比較手段 17,27 アドレスデコーダ部 21 アドレス生成手段 31 データ生成手段 32 データ比較手段 100 命令バス 200 データバス

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリの自己診断を行なう半導体集積回路
    であって、 1つ以上のメモリが接続されたバスを複数本と、 前記全てのバスに接続され書き込み対象のメモリに対し
    ては書き込みパターンデータとなり、読み出し対象のメ
    モリに対しては期待値となるパターンデータを供給する
    データ生成手段と、 前記複数本のバスの中から読み出し対象のメモリが接続
    されたバスを選択して前記読み出し対象のメモリから読
    み出されたデータを第1の入力とし、前記第1の入力で
    選択されたバス以外のバスを選択してデータ生成手段の
    出力する期待値を第2の入力とし、これら第1,第2の
    入力データを比較しその比較結果を出力するデータ比較
    手段とを備えた半導体集積回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体集積回路において、
    さらに前記比較結果を入力しメモリの良否判定情報とし
    て格納する比較結果格納手段を有したことを特徴とする
    半導体集積回路。
  3. 【請求項3】請求項1記載の半導体集積回路において、
    さらにN個以上の複数個のメモリが接続された1本のバ
    スをN個に分割するN−1個のバススイッチを有し、前
    記データ比較手段は前記N個に分割されたバス毎に設け
    られたことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 【請求項4】請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記データ比較手段に入力される任意の2つのバスのバ
    ス幅が前記データ比較手段のビット幅より小さい場合、
    1つの入力として複数のバスを選択し、選択した複数の
    バスのバス幅の合計がなお前記データ比較手段のビット
    幅に満たない場合は、バス幅に合わせて有効なデータの
    乗らない部分をマスクする機能を前記データ比較手段に
    加えたことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記複数本のバスの1つが命令バスであって、前記命令
    バスに接続されたメモリがダイレクトマップあるいはセ
    ットアソシエイティブのいずれかの方式を採る、データ
    メモリ及びタグメモリを有する命令キャッシュのデータ
    メモリであり、 前記データ比較手段は前記データメモリから命令バスに
    読み出したデータを第1の入力とし、前記データ生成手
    段が前記命令バス以外のバスに出力した期待値を第2の
    入力とし、その比較結果の出力を行ない、 前記タグメモリから読み出したデータを第1の入力と
    し、命令キャッシュをアクセスするアドレスのタグ部を
    第2の入力とし、その比較結果を出力するタグ比較手段
    と、 前記複数の比較手段から出力される比較結果を入力し、
    メモリの良否判定情報として格納する比較結果格納手段
    とを備え、 命令キャッシュのデータメモリとタグメモリとの読み出
    し検査を並列に行なうことを特徴とする半導体集積回
    路。
  6. 【請求項6】請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記複数本のバスの1つがデータバスであって、前記デ
    ータバスに接続されたメモリがダイレクトマップあるい
    はセットアソシエイティブのいずれかの方式を採る、デ
    ータメモリ及びタグメモリを有するデータキャッシュの
    データメモリであり、 前記データ比較手段は前記データメモリからデータバス
    に読み出したデータを第1の入力とし、前記データ生成
    手段が前記データバス以外のバスに出力した期待値を第
    2の入力としてその比較結果の出力を行ない、 前記タグメモリから読み出したデータを第1の入力と
    し、データキャッシュをアクセスするアドレスのタグ部
    を第2の入力とし、その比較結果を出力するタグ比較手
    段と、 前記複数の比較手段から出力される比較結果を入力し、
    メモリの良否判定情報として格納する比較結果格納手段
    とを備え、 データキャッシュのデータメモリとタグメモリとの読み
    出し検査を並列に行なうことを特徴とする半導体集積回
    路。
  7. 【請求項7】請求項1記載の半導体集積回路において、
    前記複数本のバスは命令バスとデータバスとを含み、前
    記命令バス及びデータバスにそれぞれ命令キャッシュの
    データメモリ及びデータキャッシュのデータメモリが接
    続されたことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 【請求項8】請求項5または6記載の半導体集積回路に
    おいて、さらに通常時にはキャッシュをアクセスするア
    ドレスのタグ部を選択し、タグメモリの検査時にはデー
    タ生成手段から出力されるバス上のデータを選択するセ
    レクタを備え、前記セレクタの出力がタグメモリとタグ
    比較手段とに接続されてなることを特徴とする半導体集
    積回路。
  9. 【請求項9】メモリへの書き込み時にはデータ生成手段
    からメモリの接続された全てのバスに書き込みパターン
    データを出力することにより、前記バスのそれぞれに接
    続された複数のメモリへの並列書き込みを行なう処理
    と、 メモリの読み出し検査時にはデータ比較手段の第1の入
    力として前記複数本のバスの中から1つのバスを選択
    し、前記データ比較手段の第2の入力として前記第1の
    入力として選択されたバス以外のバスを選択し、前記第
    1の入力にはバスに接続されたメモリを読み出したデー
    タを、前記第2の入力には前記データ生成手段の出力す
    る期待値を供給することにより、読み出しデータと期待
    値との比較を行なう処理とを備えた半導体集積回路の検
    査方法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の半導体集積回路の検査方
    法において、さらに第1の入力として選択されたバスに
    接続された全てのメモリの読み出し検査が終ると、前記
    データ比較手段の第1の入力として読み出し検査の実施
    されていないメモリが接続されたバスを選択し、読み出
    し検査の実施されていないメモリに対する読み出し検査
    を行う処理を有することを特徴とする半導体集積回路の
    検査方法。
  11. 【請求項11】請求項9記載の半導体集積回路の検査方
    法において、N−1個のバススイッチにより少なくとも
    N個以上の複数個のメモリが接続された1本のバスをN
    個に分割可能とし、 メモリの書き込み時にはバスは分割せずデータ生成手段
    が前記バスに出力する書き込みパターンデータを前記N
    個以上の複数個のメモリに並列に書き込み、 読み出し検査時には前記バスを分割しN個のメモリから
    前記N個に分割されたバスにそれぞれ読み出したデータ
    を出力し、前記分割されたバス毎に設けられたN個のデ
    ータ比較手段の第1の入力として前記読み出したデータ
    を入力し、第2の入力としてデータ生成手段が出力する
    期待値を入力することにより、N個のメモリの読み出し
    検査を並列に行なうことを特徴とする半導体集積回路の
    検査方法。
  12. 【請求項12】請求項9記載の半導体集積回路の検査方
    法において、前記データ比較手段の第1の入力として選
    択されたバスが前記データ比較手段のビット幅より小さ
    い場合、メモリの接続された複数のバスを第1の入力と
    して同時に選択することにより、複数のバスに接続され
    たメモリの読み出しおよび期待値との比較動作を並列に
    行なうことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  13. 【請求項13】請求項9記載の半導体集積回路の検査方
    法において、前記複数本のバスの1つが命令バスであっ
    て、前記命令バスにダイレクトマップあるいはセットア
    ソシエイティブのいずれかの方式を採る、データメモリ
    及びタグメモリを有する命令キャッシュのデータメモリ
    が接続され、 前記データメモリの読み出し検査は、前記データメモリ
    から命令バスに読み出したデータを第1の入力とし、前
    記データ生成手段が前記命令バス以外のバスに出力した
    期待値を第2の入力として前記データ比較手段で比較す
    ることにより行ない、 前記タグメモリの読み出し検査は、前記タグメモリから
    読み出したデータを第1の入力とし、命令キャッシュを
    アクセスするアドレスのタグ部を第2の入力とするタグ
    比較手段で比較することにより行ない、 それぞれのデータ比較手段及びタグ比較手段から出力さ
    れる比較結果をメモリの良否判定情報として格納する比
    較結果格納手段に入力することにより、データキャッシ
    ュのデータメモリとタグメモリとの読み出し検査を並列
    に行なうことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  14. 【請求項14】請求項9記載の半導体集積回路の検査方
    法において、前記複数本のバスの1つがデータバスであ
    って、前記データバスにダイレクトマップあるいはセッ
    トアソシエイティブのいずれかの方式を採る、データメ
    モリ及びタグメモリを有するデータキャッシュのデータ
    メモリが接続され、 前記データメモリの読み出し検査は、前記データメモリ
    からデータバスに読み出したデータを第1の入力とし、
    前記データ生成手段が前記データバス以外のバスに出力
    した期待値を第2の入力として前記データ比較手段で比
    較することにより行ない、 前記タグメモリの読み出し検査は、前記タグメモリから
    読み出したデータを第1の入力とし、データキャッシュ
    をアクセスするアドレスのタグ部を第2の入力とするタ
    グ比較手段で比較することにより行ない、 それぞれのデータ比較手段及びタグ比較手段から出力さ
    れる比較結果をメモリの良否判定情報として格納する比
    較結果格納手段に入力することにより、データキャッシ
    ュのデータメモリとタグメモリとの読み出し検査を並列
    に行なうことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  15. 【請求項15】請求項13または14記載の半導体集積
    回路において、通常時にはキャッシュをアクセスするア
    ドレスのタグ部を選択し、タグメモリの検査時にはデー
    タ生成手段から出力されるバス上のデータを選択するセ
    レクタを備え、前記セレクタの出力をタグメモリとタグ
    比較手段に入力することでタグメモリの検査時の書き込
    みデータあるいはタグとの比較に用いる期待値とをデー
    タメモリの書き込みデータあるいは期待値と共通化する
    ことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  16. 【請求項16】請求項9記載の半導体集積回路の検査方
    法において、メモリへの書き込み時にはデータ生成手段
    からメモリの接続された全てのバスに書き込みパターン
    データを出力することにより、前記バスのそれぞれに接
    続された複数のメモリへの並列書き込みを行なう処理と
    同時に、データ比較手段の第1の入力として前記複数本
    のバスの中から1つのバスを選択し、前記データ比較手
    段の第2の入力として前記第1の入力として選択された
    バス以外のバスを選択し、前記第1の入力と前記第2の
    入力に与えられる前記データ生成手段の出力するパター
    ンデータを比較することにより、選択したバス配線の故
    障を検出する処理を行い、 メモリの読み出し検査時にはデータ比較手段の第1の入
    力として前記複数本のバスの中から1つのバスを選択
    し、前記データ比較手段の第2の入力として前記第1の
    入力として選択されたバス以外のバスを選択し、前記第
    1の入力にはバスに接続されたメモリを読み出したデー
    タを、前記第2の入力には前記データ生成手段の出力す
    る期待値を供給することにより、読み出しデータと期待
    値との比較を行なう処理とを備えた半導体集積回路の検
    査方法。
  17. 【請求項17】請求項11記載の半導体集積回路の検査
    方法において、メモリの書き込み時にはバスは分割せず
    データ生成手段が前記バスに出力する書き込みパターン
    データを前記N個以上の複数個のメモリに並列に書き込
    むと同時に、前記分割されたバス毎に設けられたN個の
    データ比較手段の第1の入力と第2の入力としてデータ
    生成手段の出力するパターンデータを比較することによ
    り、前記分割されたバス配線毎の故障を検出し、バス配
    線毎の故障故障検出結果を比較することで前記分割され
    たバスの故障箇所を特定する処理を行うことを特徴とす
    る半導体集積回路の検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382613B1 (ko) * 2000-12-29 2003-05-09 주식회사 하이닉스반도체 셀프 테스트 로직 방식의 반도체 메모리 소자의 테스트 장치
JP2004030765A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Fujitsu Ltd 自己診断機能内蔵の半導体記憶装置
JP2006073153A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Renesas Technology Corp 入出力縮退回路

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