JPH0745092A - サンプルホールド回路 - Google Patents

サンプルホールド回路

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JPH0745092A
JPH0745092A JP5188096A JP18809693A JPH0745092A JP H0745092 A JPH0745092 A JP H0745092A JP 5188096 A JP5188096 A JP 5188096A JP 18809693 A JP18809693 A JP 18809693A JP H0745092 A JPH0745092 A JP H0745092A
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JP
Japan
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stage circuit
output
sampling
circuit
voltage
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JP5188096A
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English (en)
Inventor
Masashi Itokazu
昌史 糸数
Takayuki Hoshiya
隆之 星屋
Hiroshi Murakami
浩 村上
Kenichi Nakabayashi
謙一 中林
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力応答特性を低下させることなく、最終的
なサンプリング出力電圧の精度を向上させること。 【構成】 サンプリング期間にサンプリング対象電圧に
より充放電されるコンデンサと、コンデンサの端子電圧
が入力される差動アンプからなる入力段回路と、入力段
回路の出力を増幅する1若しくは2段以上のアンプから
なる出力段回路とを備えたサンプルホールド回路におい
て、入力段回路と出力段回路との間に、サンプリング期
間に開状態にして入力段回路から出力段回路を切り離す
スイッチ手段を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積技術を用い
た製作に好適なサンプルホールド回路に係り、特に、サ
ンプリング用コンデンサに接続される入力段回路の負荷
をサンプリング期間に限り軽減することにより、入力段
回路を構成する差動アンプの寄生容量に対する充放電時
間を早め、これにより出力期間開始直後におけるコンデ
ンサ保持電圧の変動を抑制して出力精度を向上させたサ
ンプルホールド回路に関する。
【0002】一般に、この種のサンプルホールド回路
は、サンプリングスイッチを通してサンプリング対象電
圧により充放電されるコンデンサと、前記コンデンサの
端子電圧が入力される差動アンプからなる入力段回路
と、前記入力段回路の出力を増幅する1若しくは2段以
上のアンプからなる出力段回路とから構成されており、
サンプリングスイッチが“オフ”(遮断をいう)された
後にあっては、コンデンサの保持電圧を入力段回路及び
出力段回路を通して入力段に負帰還をかけて目的の電圧
まで達した後、サンプリング電圧として外部へと出力す
るようになされている。
【0003】ところで、入力段回路を構成する差動アン
プを入力側から見た場合には、一般に僅かの寄生容量が
存在する。このため、サンプリングスイッチがオフされ
てサンプリング期間が終了した時点において、上述の寄
生容量に対する充放電が未だ完了せずに入力段回路が過
渡的な状態にあると、その後、サンプリング用コンデン
サから上述の寄生容量に対する充放電が開始されてサン
プルされたコンデンサ保持電圧が変動してしまう。
【0004】この結果、最終的なサンプリング電圧出力
精度が低下することとなる。特に、この種のサンプルホ
ールド回路を半導体集積技術を用いて製作する場合、サ
ンプリング用コンデンサの大きさには制約があるため、
その容量の値はたかだか10pF程度のものとならざる
を得ないのに対して、上述の寄生容量の値は0.1pF
程度にも達するため、上述のサンプリング用コンデンサ
から寄生容量に対する充放電に起因するコンデンサ保持
電圧の変動は無視し難いものがある。加えて、入力段回
路の駆動負荷となる出力段回路は、入力段回路側から見
た場合にはかなり大きな負荷に相当し、かつ、これが上
述の寄生容量に対しては時定数増大要素として作用す
る。従って、上述の寄生容量に対する充放電の確実性を
担保するためには、当該寄生容量に対する充放電期間、
すなわちサンプリング期間をより長く設定せざるを得
ず、ひいては出力応答特性を低下させる結果となる。
【0005】以上のように、この種のサンプルホールド
回路にあっては、出力応答特性を低下させることなく、
最終的なサンプリング電圧出力精度を向上させることが
要望されていた。
【0006】
【従来の技術】従来のサンプルホールド回路の構成図を
図8に、その回路動作を示す波形図を図9に示す。
【0007】図8に示すように、サンプルホールド回路
は、サンプリングスイッチSSHを通してサンプル対象電
圧Vi により充放電されるコンデンサCSHと、コンデン
サC SHの端子電圧が入力される差動アンプからなる入力
段回路1と、入力段回路1の出力を増幅する1若しくは
2段以上のアンプ(図では1段の場合を示す)からなる
出力段回路2とから構成されており、サンプリングスイ
ッチSSHが“オフ”された後にあっては、コンデンサC
SHの保持電圧を入力段回路1及び出力段回路2を通して
入力段に負帰還をかけて、目的の電圧まで増幅した後、
サンプリング電圧Vo として外部へと出力するようにな
されている。なお、図において、Ti はサンプル対象電
圧Vi が入力される入力端子、To は最終的なサンプル
出力電圧Vo が出力される出力端子であり、またサンプ
リングスイッチSSHはロジック信号である制御信号Sig
の“H”状態及び“L”状態に応答して“オン”、“オ
フ”制御される。
【0008】入力段回路1を構成する差動アンプは、p
チャネル型MOSトランジスタTB1及び抵抗素子RB1
協働してカレントミラー回路を形成し、これにより定電
流源とし機能するpチャネル型MOSトランジスタQ1
と、駆動素子として機能する一対のpチャネル型MOS
トランジスタQ21,Q22と、それらトランジスタQ21
22の負荷素子を形成しかつ定電流源として機能する一
対のnチャネル型MOSトランジスタQ31,Q32とから
構成され、トランジスタQ21のゲートを正側(非反転)
入力端子、トランジスタQ22のゲートを負側(反転)入
力端子とするとともに、トランジスタQ21とトランジス
タQ31の接続点であるノードND2 から出力を取り出す
ようになされている。
【0009】出力段回路2を構成するアンプは、pチャ
ネル型MOSトランジスタTB2及び抵抗素子RB2と協働
してカレントミラー回路を形成し、これにより定電流源
負荷として機能するpチャネル型MOSトランジスタQ
4 と、駆動素子として機能するnチャネル型MOSトラ
ンジスタQ5 とから構成され、トランジスタQ5 のゲー
トを入力端子、トランジスタQ4 とトランジスタQ5
の接続点を出力端子とすると共に、それら入出力端子間
にはコンデンサCf と抵抗素子Rf とを直列接続してな
る負帰還回路が接続されている。
【0010】次に、以上の構成よりなる従来回路の動作
を図9の波形図を参照しながら説明する。いま、仮に初
期状態として、制御信号Sigの状態が“L”、サンプリ
ングスイッチSSHの状態が非導通(オフ)、入力端子T
i に与えられたサンプル対象電圧が3Vであり、入力段
回路1を構成する差動アンプの正側端子には最新のサン
プル時にコンデンサCSHに保持されたある電圧値が印加
され、これを受けて出力段回路2の出力端子To にはあ
るサンプル出力電圧値が出力されているものと想定す
る。
【0011】この状態において、時刻t1 にサンプル対
象電圧Vi の値が3Vから5Vへと変化し、その後、制
御信号Sigが“L”状態から“H”状態へと転じ、これ
を受けて時刻t2 にサンプリングスイッチSSHが非導通
(オフ)状態から導通(オン)状態へと転ずると、サン
プリング期間が開始されて、コンデンサCSHは新たなサ
ンプル対象電圧である5Vへ向けて充電され始め、時刻
3 においてコンデンサCSHの端子電圧は5Vに達して
充電動作は完了される。その後、制御信号Sigが“H”
状態から“L”状態に転じ、これを受けて時刻t4 にサ
ンプリングスイッチSSHが導通状態から非導通状態へと
転ずると、サンプリング期間が終了されて、コンデンサ
SHに対する充放電経路は絶たれ、以後コンデンサCSH
の端子電圧の値は、入力端子Ti に与えられるサンプル
対象電圧Vi の変化に拘らず5Vに保持され続けねばな
らない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、入力段回路1を構成する差動アンプを入力
側から見た場合には、一般に僅かの寄生容量が存在す
る。この例によれば、駆動素子として機能するpチャネ
ル型MOSトランジスタQ21のゲート・ソース(ノード
ND1 )間には寄生容量C1 が、またゲート・ドレイン
(ノードND2 )間には寄生容量C2 が存在する。その
ため、サンプリングスイッチSSHが“オフ”されてサン
プリング期間が終了した時刻t4 において、上述の寄生
容量C1 ,C 2 に対する充電が未だ完了せずに入力段回
路1が過渡的な状態にあると、その後、サンプリング用
コンデンサCSHから上述の寄生容量C1 ,C2 に対する
充放電が開始されてサンプルされたコンデンサ保持電圧
は時刻t5 において例えばΔVだけ上昇して5V+ΔV
となってしまい、その結果、最終的なサンプリング出力
電圧Vo の値も、5V+ΔV+Vofs (Vofs は入力段
と出力段を通したオフセット電圧などである)となって
出力精度が低下するという問題点があった。
【0013】特に、この種のサンプルホールド回路を半
導体集積技術を用いて製作する場合、サンプリング用コ
ンデンサCSHの大きさには制約があるため、その容量の
値はたかだか10pF程度のものとならざるを得ないの
に対して、上述の寄生容量C 1 ,C2 の値は0.1pF
程度にも達するため、上述のサンプリング用コンデンサ
SHから寄生容量C1 ,C2 に対する充放電に起因する
コンデンサ保持電圧の変動は無視し難いという問題点が
あった。
【0014】加えて、入力段回路1の駆動負荷となる出
力段回路2は、入力段回路1側から見た場合にはかなり
大きな負荷に相当し、かつこれが上述の寄生容量C1
2に対しては時定数増大要素として作用するため、上
述の寄生容量C1 ,C2 に対する充放電の確実性を担保
するためには、当該寄生容量C1 ,C2 に対する充放電
期間、すなわちサンプリング期間をより長く設定せざる
を得ず、ひいては出力応答特性を低下させるという問題
点があった。
【0015】そこで本発明の目的は、サンプリング周波
数を低下させることなく、最終的なサンプリング出力電
圧の精度を向上させることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1に示す本発明の原理
説明図を参照して、本発明の構成を以下に説明する。第
1の発明は、サンプリング期間にサンプリング対象電圧
により充放電されるコンデンサと、前記コンデンサの端
子電圧が入力される差動アンプからなる入力段回路と、
前記入力段回路の出力を増幅する1若しくは2段以上の
アンプからなる出力段回路とを備えたサンプルホールド
回路において、前記入力段回路と前記出力段回路との間
に、前記サンプリング期間に開状態となって入力段回路
から出力段回路を切り離すスイッチ手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0017】また、第2の発明は、第1の発明のサンプ
ルホールド回路において、前記入力段回路を構成する差
動アンプの正負入力端子間に、前記サンプリング期間に
閉状態となって正負入力端子を同電位とするスイッチ手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0018】また、第3の発明は、第1若しくは第2の
発明のサンプルホールド回路において、前記出力段回路
のバイアス電流を、当該出力段回路からサンプリング電
圧を出力させる出力期間を除き遮断する遮断手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0019】また、第4の発明は、第3の発明のサンプ
ルホールド回路において、前記入力段回路のバイアス電
流を、前記サンプリング期間及び前記出力段回路からサ
ンプリング電圧を出力させる出力期間を除き遮断する手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0020】さらに、第5の発明は、第1乃至第4の発
明のいずれかのサンプルホールド回路において、前記コ
ンデンサ、入力段回路、及び出力段回路は、半導体集積
技術を用いて製作されていることを特徴とするものであ
る。
【0021】上記各発明は、図1の原理説明図との関係
では以下のように説明される。なお、図1(A)はサン
プリング時、図1(B)はサンプリング終了時及び保持
電圧出力時における本発明に係るサンプルホールド回路
の各動作状態をそれぞれ示している。
【0022】図1において、SSHはサンプリングスイッ
チであって、ロジック信号である制御信号によりサンプ
リング期間に限り閉状態とされる。CSHはサンプリング
スイッチSSHを通してサンプル対象電圧Vi により充放
電されるコンデンサである。
【0023】A1 はコンデンサCSHの端子電圧が入力さ
れる差動アンプからなる入力段回路である。また、Cは
入力段回路A1 の正側(非反転入力)端子と回路A1
のあるノードとの間に寄生する容量である。
【0024】A2 は入力段回路A1 の出力を適宜なレベ
ルまで電圧増幅する1若しくは2段以上のアンプからな
る出力段回路である。そして、サンプリングスイッチS
SHが開状態とされた後にあっては、コンデンサCSHの保
持電圧を入力段回路A1 及び出力段回路A2 を通して適
宜なレベルまで増幅した後、サンプリング電圧Vo とし
て出力するようになされている。
【0025】S2 は出力段回路A2 の出力端子から入力
段回路A1 の負側(非反転側)入力端子へ至る負帰還経
路に介在されたスイッチ、またS3 は入力段回路A1
ら出力段回路A2 の入力端子へ至る信号経路に介在され
たスイッチであり、これらのスイッチS2 ,S3 は図示
しないロジック信号である制御信号により、図1(A)
に示されるように、サンプリング動作時には開(オフ)
状態とされ、これにより入力段回路A1 から出力段回路
2 が切り離される(請求項1の構成に相当する)。
【0026】S1 は入力段回路A1 を構成する差動アン
プの正負入力端子間に介在されたスイッチであり、この
スイッチS1 は図示しないロジック信号である制御信号
により、図1(A)に示されるように、サンプリング動
作時には閉(オン)状態とされ、これにより正負(非反
転・反転)入力端子は同電位とされる(請求項2の構成
に相当する)。
【0027】入力段回路A1 及び出力段回路A2 のバイ
アス電流は、図示しないロジック信号である制御信号に
より各別に通電制御可能になされており、請求項3の発
明では出力段回路A2 のバイアス電流は、当該出力段回
路A2 からサンプリング電圧Vo を出力させる出力期間
を除き遮断され、また請求項4の発明では請求項3の構
成に加え、入力段回路A1 のバイアス電流は、前記サン
プリング期間及び前記出力段回路からサンプリング電圧
を出力させる出力期間を除き遮断される。
【0028】
【作用】図1(A)に示されるように、サンプリング動
作時にあっては、サンプリングスイッチSSH及びスイッ
チS1 は閉状態(オン:通電状態)とされ、またスイッ
チS2 及びスイッチS3 は開状態(オフ:遮断状態)と
される。
【0029】スイッチS2 及びスイッチS3 がオフ状態
とされると、出力段回路A2 は入力段回路A1 から切り
離される。すると、入力段回路A1 の負荷は大幅に軽減
され、入力段回路A1 の入力端子に寄生する容量Cへの
充放電時間が早められる。
【0030】また、サンプリングスイッチSSH及びスイ
ッチS1 が閉状態とされると、入力段回路A1 を構成す
る差動アンプの正負両入力は同一電位とされ、これによ
り差動アンプは所謂ボルテージフォロアに類似の動作環
境に設定される。
【0031】さらに、サンプリング動作時にあっては、
入力段回路A1 のバイアス電流は正常な閉状態とされる
のに対して、出力段回路A2 のバイアス電流は開状態と
され、その分だけ消費電力が低減される。それでも、コ
ンデンサCSH及び寄生容量Cに対する充放電は正常に行
われる。
【0032】図1(B)に示されるように、サンプリン
グ終了時及び保持電圧出力時にあっては、サンプリング
スイッチSSH及びスイッチS1 は開状態とされ、またス
イッチS2 及びスイッチS3 は閉状態とされる。
【0033】サンプリングスイッチSSH及びスイッチS
1 が開状態とされた時点においては、既に、入力段回路
1 の入力端子に寄生する容量Cへの充放電は完了して
いるため、サンプリングスイッチSSH及びスイッチS1
が開状態とされたとしても、コンデンサCSHから寄生容
量Cへの充放電は行われず、コンデンサCSHの保持電圧
が変動することはない。従って、スイッチS2 及びスイ
ッチS3 が閉状態とされて、信号経路及び負帰還経路が
復旧すると、サンプル対象電圧Vi に正確に対応したサ
ンプル出力電圧Vo が得られる。
【0034】さらに、サンプリング終了時(サンプリン
グ終了後であって、保持電圧出力までの間の意)にあっ
ては、入力段回路A1 及び出力段回路A2 のバイアス電
流はいずれも開状態とされその分だけ消費電力が低減さ
れる。それでも、コンデンサCSHの電圧は保持され続け
る。一方、保持電圧出力状態にあっては、入力段回路A
1 及び出力段回路A2 のバイアス電流はいずれも閉状態
(通電状態)とされる。
【0035】
【実施例】第1実施例 第1実施例に係るサンプルホールド回路の構成図を図2
に、その回路動作を示す波形図を図3に示す。なお、こ
れらの図において、図8の従来例と同一構成部分に付い
ては同符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0036】図2に示すように、この実施例に係るサン
プルホールド回路は、図8に示した従来回路と同様に、
サンプリングスイッチSSHを通してサンプル対象電圧V
i により充放電されるコンデンサCSHと、コンデンサC
SHの端子電圧が入力される差動アンプからなる入力段回
路1と、前記入力段回路1の出力を増幅する1若しくは
2段以上のアンプ(図では1段の場合を示す)からなる
出力段回路2とを備えている。なお、図において、Ti
はサンプル対象電圧Vi が入力される入力端子、To
最終的なサンプル出力電圧Vo が出力される出力端子で
あり、またサンプリングスイッチSSHはロジック信号で
ある制御信号Sig1 の“H”状態及び“L”状態に応答
して“オン”、“オフ”制御される。
【0037】次に、従来回路と異なる部分に付いて説明
する。入力段回路1を構成する差動アンプの正側(非反
転側)入力端子(+)と負側(反転側)入力端子(−)
との間にはスイッチ素子S1 が接続されており、このス
イッチ素子S1 はサンプリングスイッチSSH制御用の信
号Sig1 と同一の制御信号に応答して“オン”、“オ
フ”するようになされている。従って、差動アンプの正
負両入力端子(+),(−)には、サンプリングスイッ
チSSHが“オン”されているサンプリング期間中に限
り、サンプル対象電圧Vi が供給されて同一電位に設定
され、これにより差動アンプはボルテージフォロワに類
似した動作状態に設定される。
【0038】入力段回路1から出力段回路2へと信号を
伝達する信号経路にはスイッチS2が接続され、また、
出力段回路2から入力段回路1へと信号を負帰還する負
帰還経路にはスイッチS2 が接続されている。そして、
これらのスイッチ素子S1 ,S2 は、サンプリングスイ
ッチSSH制御用の信号Sig1 を反転した信号に応答して
“オン”、“オフ”するようになされている。従って、
サンプリングスイッチSSHが“オン”されているサンプ
リング期間中に限り、出力段回路2は入力段回路1から
電気的に切り離され、これにより入力段回路1の負荷が
軽減され、寄生容量C1 ,C2 に対する充放電時間が早
められる。
【0039】出力段回路2を構成するアンプの負荷とな
るpチャネル型MOSトランジスタQ4 は、以下に述べ
るように、ロジック制御信号SigB2のオン状態とオフ状
態とにそれぞれ応答して、保持電圧出力期間にあっては
定電流源状態に、またそれ以外の期間にあってカットオ
フ状態に選択的に設定される。すなわち、高側電源VD
DとトランジスタQ4 のゲートとの間には、カレントミ
ラー回路を構成するpチャネル型MOSトランジスタT
B2とロジック制御信号SigB2で“オン”“オフ”される
pチャネル型MOSトランジスタTO1とが並列接続され
ており、また、トランジスタQ4 のゲートと低側電源と
の間には、ロジック制御信号SigB2の反転信号でオンオ
フされるpチャネル型MOSトランジスタTO2と抵抗素
子RB2とが直列接続されている。従って、ロジック制御
信号SigB2が“H”状態になると、トランジスタTO1
オフ状態、トランジスタTO2はオン状態に設定されて、
トランジスタTB2,抵抗素子RB2及びトランジスタQ4
からなるカレントミラー回路が形成され、これによりト
ランジスタQ4 は定電流源状態に設定されて、出力段回
路2に対してバイアス電流が供給される。一方、ロジッ
ク制御信号SigB2が“L”状態になると、トランジスタ
O1はオン状態、トランジスタTO2はオフ状態に設定さ
れて、トランジスタQ4 はカットオフ状態に設定され、
これにより出力段回路2に対するバイアス電流の供給は
遮断される。
【0040】次に、以上の構成よりなる第1実施例回路
の動作を図3の波形図を参照して説明する。今、仮に初
期状態として、制御信号Sig1 及び制御信号SigB2がい
ずれも“L”状態であり、また入力端子Ti にはサンプ
ル対象電圧Vi として3Vが供給されているものと想定
する。この状態においては、サンプリングスイッチS SH
及びスイッチS1 はいずれも非導通(オフ;開)状態と
なり、入力段回路1を構成する差動アンプの正側端子
(+)には最新のサンプル時にコンデンサCSHに保持さ
れたある電圧値が印加されている。また、この状態にお
いては、スイッチS2 及びS3 はいずれも導通(オン;
閉)状態となり、出力段回路2は入力段回路1に接続さ
れた状態となる。さらに、制御信号SigB2が“L”状態
であることから、これを受けて出力段回路2のトランジ
スタQ4 がカットオフ状態に設定されて、出力段回路2
に対するバイアス電流の供給が遮断されており、そのた
め、出力段回路2からの出力電圧Vo は不安定な状態に
ある。
【0041】このような初期状態において、時刻t11
サンプル対象電圧Vi の値が3Vから5Vへと変化し、
その後、時刻t12に制御信号Sig1 が“L”状態から
“H”状態へと転じてサンプリングスイッチSSHが非導
通(オフ)状態から導通(オン)状態へと転ずると、サ
ンプリングスイッチSSHの“オン”によりサンプリング
期間が開始されて、コンデンサCSHは新たなサンプル対
象電圧である5Vへ向けて充電され始め、同時にスイッ
チS1 の“オン”により差動アンプの正負両入力端子の
電位は同電位(Vi )となり、差動アンプはボルテージ
フォロワに類似した動作環境に設定される。一方、制御
信号Sig1 が“L”状態から“H”状態へと転ずると、
スイッチS2 及びS3 は導通状態から非導通状態へと切
り替わるため、出力段回路2は入力段回路1から切り離
され、入力段回路1の負荷が大幅に軽減される。そのた
め、入力段回路1を構成する差動アンプの正側入力端子
(+)の寄生容量C1 ,C2 に対する充電時間は早めら
れ、従来に比べて短時間のうちに充電を完了して、入力
段回路1は安定状態に遷移する。その後、制御信号S
ig1 が“H”状態から“L”状態に転じ、これを受けて
時刻t14にサンプリングスイッチSSHが導通状態から非
導通状態へと転ずると、サンプリング期間が終了され
て、コンデンサCSHに対する充放電経路は絶たれる。従
来回路の場合とは異なり、本実施例の場合には充放電経
路が断たれた時点においては、既に寄生容量C1 ,C2
に対する充電は完了されているため、時刻t14の直後に
差動アンプの正側端子電圧が変動することはない。その
後、時刻t15において、制御信号Sig B2が“L”状態か
ら“H”状態に転ずると、出力段回路2に対するバイア
ス電流の供給が行われて、保持電圧出力期間が開始され
る。その結果、コンデンサCSHの保持電圧は入力段回路
1及び出力段回路2を通して入力段に負帰還されて、出
力端子To から出力電圧Vo として外部へと出力され
る。
【0042】本実施例によれば、この保持電圧出力期間
を除いて、出力段回路2に対するバイアス電流の供給は
遮断されているため、その分だけ回路全体としての消費
電力が軽減される。加えて、入力段回路1を構成する差
動アンプの寄生容量C1 ,C 2 に対する充電は速やかに
行われ、そのため、サンプリング期間を短縮することも
できる。第2実施例 次に、第2実施例に係るサンプルホールド回路の構成図
を図4に、その回路動作を示す波形図を図5に示す。な
お、これらの図において、図2,図3の第1実施例と同
一構成部分に付いては同符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0043】本第2実施例では、トランジスタQ4 に代
えて、トランジスタQ5 を強制的に“オフ”させること
により、出力段回路2に対するバイアス電流の供給を遮
断している。すなわち、出力段回路2を構成するアンプ
の駆動素子であるnチャネル型MOSトランジスタQ5
のゲートと低側電源との間にはスイッチ素子S4 が接続
されており、このスイッチ素子S4 は制御信号Sig2
“L”及び“H”に応答して“オン”、“オフ”するよ
うになされている。なお、pチャネル型MOSトランジ
スタQ4 については、従来例と同様であって、pチャネ
ル型MOSトランジスタTB2及び抵抗素子RB2と協働し
てカレントミラー回路を常時形成しており、その為定電
流源として機能している。
【0044】次に、以上の構成よりなる第2実施例回路
の動作を図5の波形図を参照して説明する。なお、初期
状態、サンプリング期間及びサンプリング期間終了後で
あって保持電圧出力に至る過程の信号の流れについて
は、第1実施例と同様であるため説明は省略する。
【0045】図5において、時刻t25の直前に制御信号
ig2 の値が“L”であるとすると、スイッチ素子S4
はオン状態であり、nチャネル型MOSトランジスタQ
5 のゲート電位が強制的に低側電源電圧へと引き下げら
れることにより、トランジスタQ5 は強制的にカットオ
フされ、出力段回路2に対するバイアス電流の供給は遮
断されている。時刻t25に制御信号Sig2 の値が“L”
から“H”に転ずると、スイッチ素子S4 はオフ状態に
なり、nチャネル型MOSトランジスタQ5 のゲート電
極には、入力段回路1からの出力電圧が供給されること
により、バイアス電流が供給される。従って、この第2
実施例においても、出力段回路2に対するバイアス電流
の供給は、保持電圧出力期間を除き遮断され、その分だ
け消費電力が軽減される。第3実施例 次に、第3実施例に係るサンプルホールド回路の構成図
を図6に、その回路動作を示す波形図を図7に示す。な
お、これらの図において、図2,図3の第1実施例と同
一構成部分に付いては同符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0046】本第3実施例では、トランジスタQ4 のみ
ならず、トランジスタQ1 についても強制的にオフさせ
ることにより、出力段回路2に対するバイアス電流の供
給のみならず、入力段回路1に対するバイアス電流の供
給までもを遮断するようにしている。すなわち、すなわ
ち、高側電源VDDとトランジスタQ1 のゲートとの間
には、カレントミラー回路を構成するpチャネル型MO
SトランジスタTB1とロジック制御信号SigB1で“オ
ン”、“オフ”されるpチャネル型MOSトランジスタ
I1とが並列接続されており、また、トランジスタQ1
のゲートと低側電源との間には、ロジック制御信号S
igB1の反転信号で“オン”、“オフ”されるpチャネル
型MOSトランジスタTI2と抵抗素子RB1とが直列接続
されている。従って、ロジック制御信号SigB1が“H”
状態になると、トランジスタTI1はオフ状態、トランジ
スタTI2はオン状態に設定されて、トランジスタTB1
抗素子RB1及びトランジスタQ1 からなるカレントミラ
ー回路が形成され、これによりトランジスタQ1 は定電
流源状態に設定されて、入力段回路1に対してバイアス
電流が供給される。一方、ロジック制御信号SigB1
“L”状態になると、トランジスタTI1はオン状態、ト
ランジスタTI2はオフ状態に設定されて、トランジスタ
1 はカットオフ状態に設定され、これにより入力段回
路2に対するバイアス電流の供給は遮断される。
【0047】次に、以上の構成よりなる第3実施例回路
の動作を図7の波形図を参照して説明する。なお、初期
状態、サンプリング期間、サンプリング期間終了後であ
って保持電圧出力に至る期間、及び保持電圧出力期間の
信号の流れについては、第1実施例と同様であるため説
明は省略する。
【0048】図7において、時刻t32にサンプリング期
間が開始されると、これと略同時に、制御信号SigB1
値も“L”から“H”へと転じ、これを受けてトランジ
スタQ1 が“オン”されることにより、入力段回路1に
対するバイアス電流の供給が開始される。その後、時刻
34にサンプリング期間が終了すると、これと略同時
に、制御信号SigB1の値も“H”から“L”へと復帰
し、これを受けてトランジスタQ4 は再びカットオフ状
態となり、入力段回路1に対するバイアス電流の供給は
遮断される。さらに、時刻t35に保持電圧出力期間が開
始されると、これと略同時に、制御信号SigB1の値も
“L”から“H”へと転じ、これを受けてトランジスタ
1 が“オン”されることにより、入力段回路1に対す
るバイアス電流の供給が開始される。
【0049】本第3実施例によれば、出力段回路2に対
するバイアス電流の供給を保持電圧出力期間を除き遮断
したのみならず、入力段回路1に対するバイアス電流の
供給についても、サンプリング期間及び保持電圧出力期
間を除き遮断したため、一層の消費電力低減効果を得る
ことができる。この第3実施例において、サンプリング
期間の終了から保持電圧出力期間の開始までの期間は、
入力段回路1及び出力段回路2の双方のバイアス電流を
遮断しているが、この間にコンデンサCSHの電荷に変化
が生じないことは言うまでもない。
【0050】なお、以上の各実施例回路は半導体集積技
術を用いかつ基板をP型として構成されたが、かつ基板
をN型として各トランジスタの導電型をp型とn型とで
取り替えても構成できることは勿論である。また、以上
のサンプルホールド回路は、液晶表示装置のデータバス
を駆動するドライバのサンプリング回路等として好適な
ものである。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、この種のサンプルホー
ルド回路において、サンプリング周波数を低下させるこ
となく、最終的なサンプリング出力電圧の精度を向上さ
せ、しかも消費電力を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】第1実施例に係るサンプルホールド回路の構成
図である。
【図3】第1実施例に係るサンプルホールド回路の動作
を示す波形図である。
【図4】第2実施例に係るサンプルホールド回路の構成
図である。
【図5】第2実施例に係るサンプルホールド回路の動作
を示す波形図である。
【図6】第3実施例に係るサンプルホールド回路の構成
図である。
【図7】第3実施例に係るサンプルホールド回路の動作
を示す波形図である。
【図8】従来のサンプルホールド回路の構成図である。
【図9】従来のサンプルホールド回路の動作を示す波形
図である。
【符号の説明】
1 …入力段回路 A2 …出力段回路 Vi …サンプル対象電圧 Vo …サンプル出力電圧 SSH…サンプリングスイッチ S1 〜S3 …スイッチ素子 CSH…コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中林 謙一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング期間にサンプリング対象電
    圧により充放電されるコンデンサ(CSH)と、前記コン
    デンサの端子電圧が入力される差動アンプからなる入力
    段回路(A1 )と、前記入力段回路の出力を増幅する1
    若しくは2段以上のアンプからなる出力段回路(A2
    とを備えたサンプルホールド回路において、 前記入力段回路と前記出力段回路との間に、前記サンプ
    リング期間に開状態となって入力段回路から出力段回路
    を切り離すスイッチ手段(S2 ,S3 )を設けたことを
    特徴とするサンプルホールド回路。
  2. 【請求項2】 前記入力段回路を構成する差動アンプの
    正負入力端子間に、前記サンプリング期間に閉状態とな
    って正負入力端子を同電位とするスイッチ手段(S1
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載のサンプルホ
    ールド回路。
  3. 【請求項3】 前記出力段回路のバイアス電流を、当該
    出力段回路からサンプリング電圧を出力させる出力期間
    を除き遮断する手段(TO1,TO2)を設けたことを特徴
    とする請求項1若しくは請求項2に記載のサンプルホー
    ルド回路。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング期間及び前記出力段回
    路からサンプリング電圧を出力させる出力期間を除き、
    前記入力段回路のバイアス電流を遮断する遮断手段(T
    I1,TI2)を設けたことを特徴とする請求項3に記載の
    サンプルホールド回路。
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