JPH0745071B2 - 合紙の挿入装置 - Google Patents

合紙の挿入装置

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JPH0745071B2
JPH0745071B2 JP62291824A JP29182487A JPH0745071B2 JP H0745071 B2 JPH0745071 B2 JP H0745071B2 JP 62291824 A JP62291824 A JP 62291824A JP 29182487 A JP29182487 A JP 29182487A JP H0745071 B2 JPH0745071 B2 JP H0745071B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属帯を巻取リールに巻き取る際に巻き重ね
られる金属帯にスリツプ疵が発生するのを防止するため
に行う合紙の挿入を、合紙にシワが発生することを防止
して合紙のシワが金属帯へ転写することがない状態で実
施出来る合紙の挿入装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に金属帯の製造例えばステンレス鋼帯等の冷間圧延
とか焼鈍酸洗などにおいては、金属帯を巻取リールに巻
き取る作業が伴う。その際、巻き重ねられる金属帯にス
リツプ疵が発生するのを防止するために巻き重ねられる
金属帯間に合紙の挿入が行われ。
この金属帯の冷間圧延の場合について、従来行われてき
た合紙の挿入装置をその概略を示す第6図により説明す
る。
巻取リール1′上に巻かれているコイルM′から巻き出
された金属帯Mはデフレクターロール2を経て圧延機3
により圧延された後に他側の巻取リール1に巻き取られ
る。1回パスでは所定の板厚にならない場合は、次に巻
取リール1から前回とは逆方向に金属帯Mを巻き出し走
行せしめて圧延機3により圧延して巻取リール1′に巻
き取り、このようなパスを複数回繰り返す(これをリバ
ース法と言う)。合紙Pの挿入は、金属帯Mを巻取リー
ル1へ巻き取りながら、合紙巻出機4から合紙Pを巻き
出して巻き重ねられていく金属帯M間に図中に示す如く
挿入していくことによって行われる。通常、巻取リール
1′上に巻かれているコイルM′の金属帯M間にも既に
合紙P′が挿入されているから、巻取リール1′から金
属帯Mが巻き出されるに従って合紙P′は合紙巻取機
4′に巻き取られてゆきこの合紙P′は再使用される。
リバース法においては合紙巻出機4と合紙巻取機4′と
は交互にその役割を逆転させることになる。このような
合紙の挿入において、従来合紙は合紙巻出機4から直接
コイルM′の周面上の挿入個所に達するか、途中の1個
所で第6図に示す如くエキスパンダーロール5を経て挿
入個所に達していた。しかしながら、一般に合紙巻出機
4から挿入個所概して言えば巻取リール1までの距離は
長く、合紙Pは或る程度の張力を掛けて引張られるので
その間の走行中に可成り広い全幅(通常90〜150cm)を
完全な平面状に保つことは困難で、中央部に向って幅が
狭くなり、縦シワないし波形が発生していた。このよう
な現象は特に35g/cm2以下の薄い合紙Pの場合に顕著で
あった。この状態は第6図の如く途中にエキスパンダー
ロール5を設けることによって少し改善されたが、なお
不充分であった。又、金属帯Mには一般に圧延油などの
油が付着していることが多く、合紙Pが挿入直前にコイ
ルM′の周面に不均一に接触して気泡を残した状態で貼
り付いてしまっていた。このようにシワや波形が発生し
ていたり気泡を残した状態で合紙Pが金属帯M間に挿入
されて圧着されると、合紙Pには折り重ねられた様々な
シワが生じていてこれらのシワが金属帯Mに転写されて
疵となり、特に金属帯Mの板厚が0.25mm以下の場合には
疵の程度が深く、品質及び歩留を著しく低下させてい
た。
従来の合紙の挿入装置には上記の如き欠点があった。
〔発明が解決しようする問題点〕
本発明は上記従来技術の問題点を解決し、合紙のシワの
発生を防止し従って合紙のシワの金属帯Mへの転写がな
い状態で実施することの出来る合紙の挿入装置の提供を
目的とする。
上記目的を達成するために、種々な検討がなされた。例
えば、合紙Pに高い張力をかける方法は、気泡の減少に
は或る程度の効果が認められたが、35g/m2以下の薄い合
紙Pは高い張力に耐えられないので適用出来ない上、却
って縦シワの発生を助長する傾向にあり、またリバース
法等に使用されている合紙Pの場合は可成りな圧力下で
の繰返し使用によって劣化して強度が低下しており高い
張力を付与することが出来なかった。このように、如何
にしてシワを発生させないで合紙Pを挿入するかについ
て解決困難な種々の問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は更に検討を進めた結果、上記問題点が、合紙
巻出機4から金属帯Mの巻取リール1までの合紙Pの走
行路に複数のガイドロールを使用してガイドロールと無
接触で走行する距離を出来るだけ短くし、最終のガイド
ロールをコイルM′の周面に常に出来るだけ近い位置に
保たせて合紙Pの走行安定化と挿入直前におけるコイル
M′周面への合紙Pの接触面を少なくすることとを容易
にさせることによって解決出来ることを究明して本発明
を完成した。
すなわち本発明は、金属帯を巻取リールに巻き取りなが
ら巻き重ねられる金属帯間に合紙巻出機から巻き出され
る合紙を供給して挿入するための合紙巻出機−巻取リー
ル間に合紙の走行路を形成するガイドロールを備えた合
紙挿入装置において、複数個のガイドロールがガイドロ
ール間の走行距離を短くする位置に配置されており、巻
取リール上のコイルの直径の増大に追従して最終のガイ
ドロールをコイルの変化する周面に対して一定の小間隔
を維持して自動的に移動せしめる移動手段が最終のガイ
ドロールの取り付けられている移動可能な移動基台に連
結されていることを特徴とする合紙の挿入装置に関する
ものである。
以下、本発明に係る合紙の挿入装置を図面によって詳細
に説明する。
第1図は本発明の概略説明図、第2図は本発明に係る合
紙の挿入装置の1実施例の側面説明図、第3図は同じく
その正面説明図、第4図は本発明に係る合紙の挿入装置
の他の実施例の側面説明図、第5図は最終のガイドロー
ルの1例のロール面を示す説明図である。
〔本発明装置の構成〕
本発明装置は、基本的には第1図に示す如く、巻取リー
ル1′から巻き出され、例えばデフレクターロール2,圧
延機3(図はセンジミヤミルを示す),デフレクターロ
ール2を経て走行して来る金属帯Mを巻取リール1に巻
き取りながら、第5図巻出機4から巻き出される合紙P
を各ガイドロール6間に走行距離を短く、好ましくは50
cm以下となるように配置されている複数個のガイドロー
ル6a,6b,6c,・・・・,6zで形成された走行路を走行
せしめ、最終のガイドロール6zをコイルM′の直径の増
大と共に移動させつつ(移動手段の例示は第1図では省
略)、出来るだけコイルM′の周面に近い位置関係を巻
き取り開始から維持しながら、最終のガイドロール6z
ら巻取リール1に巻き重ねられる直前の金属帯Mとコイ
ルM′の周面との接触部位に向けて合紙Pを供給するの
である。この合紙Pを挿入する対象となる金属帯Mとし
ては、普通鋼鋼帯の他に例えばアルミメツキ鋼鋼帯,ス
テンレス鋼鋼帯,銅帯,銅合金帯,チタン合金帯等があ
る。
本発明装置の特徴は、金属帯Mを巻取リール1に巻き取
りながら巻き重ねられる金属帯M間に合紙Pを挿入する
に当り、第一に、合紙巻出機4から巻取リール1までの
合紙Pの走行路を、複数個のガイドロール6をガイドロ
ール6間の走行距離を短く好ましくは50cm以下となる位
置に配置して形成した点にある。ガイドロール6間の走
行距離を短くすることにより、実用規模で行われる合紙
挿入においてはガイドロール6の個数は通常少なくとも
2個となり、多くの場合3個以上例えば第1図に示す如
く数個のガイドロール6a,6b,6c,・・・・,6zで合紙
Pの走行路を形成することになる。
本発明装置の特徴は、第二に、最終のガイドロール6z
コイルM′の直径の増大に従って変位するコイルM′の
周面に対して一定の小間隔を巻き取り開始時から維持し
て自動的に移動するように移動可能な移動基台7に取り
付けて、これに移動手段を連結した点にある。
上記特徴を具体的な種々な態様と共に説明する。先ず、
最初のガイドロール6aは合紙Pが合紙巻出機4から巻き
出されるときの張力変動や振動を最も直接に受けるとこ
ろであり、従ってこのような合紙Pの張力変動や振動を
吸収するために弾性体15に接続されているのが好まし
い。第2図及び第3図に示す実施例では、最初のガイド
ロール6aが、金属帯Mの走行路の幅方向と平行に本体架
台16に位置固定されているシャフト9(後に説明する)
の両側2個所に、第3図に示す如くベアリング10を介し
て回転自在に取り付けられたロールフレーム11に取り付
けられていてシャフト9を中心としロールフレーム11を
半径として回転自在であり、そしてこの最初のガイドロ
ール6aのシャフト12の両端には弾性体接続棒13が固定さ
れていて、第2図及び第3図に示す如く本体架台16に固
定された弾性体保持器14内の弾性体15に直接又は間接に
(同例では弾性体接続棒13の鍔が弾性体15を押える形で
直接に)接続されており、合紙Pの走行路を形成する最
初のガイドロール6aとしての所定位置せしめられると共
に、合紙Pの張力変動や振動を吸収する方向に揺動可能
に保持されている。弾性体15としては図例の如きコイル
スプリングが最も代表的であるが、他の弾性体であって
も良い。第4図に示す本発明装置の他の実施例において
も、最初のガイドロール6aは第2図及び第3図に示す実
施例と同様に本体架台16に位置固定されているシャフト
9に取り付けられたロールフレーム11に取り付けられて
おり、弾性体15との接触も同様(図示省略)である。
2番目以降の各ガイドロール6b,6c,・・・・,6zは、
合紙Pのガイドロール6間の走行距離が短いように、好
ましくは50cm以下となるように配置されている。このガ
イドロール6間の走行距離は短い程良い結果が得られる
が、具体的には設備の相違やコイルM′の直径の相違な
どによって適切に選定する。このようにガイドロール6
が全部で3個以上配置される場合において、最初及び最
終のガイドロール6a,6z以外のガイドロール(以下、両
端以外のガイドロールと言うことがある)6b,6c・・・
等のうち、少なくとも1つ(図例ではいずれもガイドロ
ール6c)をエキスパンダーロールとするのが合紙Pの全
幅を縮めることなく走行せしめることを一層確実にする
上で好ましい。
合紙Pの走行状態が安定であるためには、各ガイドロー
ル6a,6b・・・・等の配置全体が適切な状態に可能な限
り固定されているのが、合紙Pの各ガイドロール6との
接触長さ従って張力付与の程度や、特にエキスパンダー
ロールが使用されている場合にはその取付方向に対する
適正な接触角度を一定に維持するので好ましい(但し、
最終のガイドロール6zは後記するように巻き取り中のコ
イルM′の直径の増大に従って移動し、また最初のガイ
ドロール6aも前記の如く僅かながら位置変動するもので
ある)。このような観点から、ガイドロールが3個以上
備えられている場合において、両端以外のガイドロール
6b,6c・・・・等の配置状態を固定するのが好ましい。
その一つの態様は、第4図に示す実施例の如く両端以外
のガイドロール(図例では6b,6c,6d,6e)の全部が本
体架台16上の不動の固定位置に各軸受(6b′,6c′,
6d′,6e′)により取り付けられている場合である。2
番目のガイドロール6bのシャフト9は、前記最初のガイ
ドロール6aが取り付けられているロールフレーム11の回
転中心ともなっていて、最初のガイドロール6aの位置変
動による合紙Pの2番目のガイドロール6bへの接触長変
動を最小限に抑えると共にコンパクトな配置が図られて
いる。この第4図に示す実施例でおいては、上記の如き
最初のガイドロール6a及び両端以外のガイドロール6b
の配置の態様に対し、移動基台7として巻取リール1上
の変位するコイルM′の周面に対して合紙Pを供給する
最終のガイドロール6zとして適切な位置、すなわち巻き
重ねられる直前の金属帯MとコイルM′の面との接触部
位に向けて合紙PをコイルM′の周面との接触面を可及
的に少なく供給する位置(具体的には巻取リール1又は
コイルM′への金属帯Mの走行路になるべく近い位置)
の軌跡を直線状に画くロールサポートフレーム17が採用
されていて、その先端に最終のガイドロール6zが取り付
けられている。上記軌跡が直線であることから、この場
合のロールサポートフレーム17が移動する直線方向は、
巻取リール1への巻き取り開始時における金属帯Mの走
行ロールに近くほぼ沿う方向である。そしてこのロール
サポートフレーム17はそれが上記所定の直線方向にのみ
移動するように、第4図に示す如く軸受18によって上記
直線方向にのみ移動するガイドロツド19に固定されてい
る。
上記第4図に示す態様において両端以外のガイドロール
6b等の取付位置は不動であるが、必ずしもそのように位
置不動でなくても相互の配置位置関係が固定されていれ
ば、合紙Pの走行状態の安定化には同様の効果がある。
また上記の態様では、巻取進行と共に移動する最終のガ
イドロール6zとその直前の位置不動なガイドロール(図
例では6e)との位置関係は巻き取り中に変化していく
が、変化しない方が良い。この点で両端以外のガイドロ
ール6b等のより好ましい配置及び移動基台7の他の態様
は、第2図及び第3図に示す実施例の如く移動基台7が
固定位置にその基部を中心として回転自在に取り付けら
れているガイドロールサポートフレームであって、その
先端に最終のガイドロール6zが軸受6z′により取り付け
られていると共に、両端以外のガイドロール6b等のすべ
てがこの移動基台7の少なくとも上記基部を含む所定位
置(ガイドロール間の合紙走行距離が短く、好ましくは
50cm以下である条件は満たされている)に各軸受6b′,
6c′,6d′,6e′により取り付けられている態様であ
る。従って2番目のガイドロール6bのシャフト9は移動
基台7としてのガイドロールサポートフレームの基部の
シャフトと共通である。また一方、第2図に示す実施例
では前記したように2番目のガイドロール6bのシャフト
9は最初のガイドロール6aが取り付けられているロール
フレーム11の回転中心となるシャフトともなっているか
ら、シャフト9は第3図に示す如く2番目のガイドロー
ル6b,ロールフレーム11及び移動基台7に共通である。
このシャフト9は第3図に示す如く軸受6b′により本体
架台16に取り付けられており、ロールフレーム11はベア
リング10によりシャフト9の回わりに回転自在に、また
移動基台7としてのガイドロールサポートフレームは止
めネジ20により固定してそれぞれシャフト9に取り付け
られている。移動基台7としてのガイドロールサポート
フレームはその基部すなわちシャフト9を中心としてシ
ャフト9と共に回転するときに先端部が巻取リール1上
の変位するコイルM′の周面に対して合紙Pを供給る最
終のガイドロール6zとして適切な位置(技術的意義は前
記第4図の実施例での説明と同様である)の軌跡を円周
状に画くように、且つ各ガイドロール6b,6c・・・・等
との合紙Pの接触長が適度な張力を与えるものとなるよ
うに形状,寸法が構成されている。上記円周を与える中
心の位置及び半径は、最終のガイドロール6zの位置を最
適ならしめるための数学的な厳密性は必ずしも必要でな
く金属帯Mの巻取現場の諸器機の配置状態を考慮して、
供給される合紙PのコイルM′の周面との接触長がなる
べく小さくなるように定めれば良い。このように構成さ
れた移動基台7としてのガイドロールサポートフレーム
がその基部を中心として回転移動しても、それに取り付
けられた各ガイドロール(最初のガイドロール6a以外の
全ガイドロール)6b,6c,・・・・,6zはその配置状態
を全く変化させることなく、そして先端部に取り付けら
れた最終のガイドロール6zからの合紙Pの供給は金属帯
Mの巻き取り開始時から適切な方法及び距離から行われ
得るのである。
本発明装置においては、最終のガイドロール6zを変位す
るコイルM′の周面との間に一定の小間隔を維持しなが
ら設定された軌跡上を自動的に移動させながら合紙Pを
供給することを可能とさせるため、移動基台7には移動
手段が連結されている。この小間隔とは本発明装置にお
ける最終のガイドロール6zとコイルM′の周面との近い
位置関係に対応するものであり、この間隔が小さいほど
良い結果が得られるが、約50cmでも充分な効果が得られ
る。上記移動手段は第4図に示す実施例では移動基台7
を構成するロールサポートフレーム17に取り付けられて
いる距離センサー21とロールサポートフレーム17にシリ
ンダーロツド22aの先端が連結されているエアシリンダ
ー22とから成る。このエアシリンダー22は、コイルM′
の周面が一定距離以下に近付くと、距離センサー21から
自信を受けて自動的に作動し、移動基台7従って最終の
ガイドロール6zを後退させて常に一定の距離を両者間に
維持させる。
第2図に示す実施例に使用されている移動手段は最終の
ガイドロール6z自体である。すなわち、合紙Pとの接触
側以外の側のロール面をコイルM′の周面に接触して回
転する状態に維持されており、従ってコイルM′の周面
が変位するに従って自動的に後退していく。このような
接触状態を維持するには最終のガイドロール6zをコイル
M′の周面に若干の圧で常に圧接する必要がある。この
圧接は、移動基台7としてのガイドロールサポートフレ
ームと巻取リール1との位置関係によっては、ガイドロ
ールサポートフレームの自重又は錘り等によるものであ
っても良いが、第2図及び第3図の如き補助的手段を備
えるのが好ましい。すなわち、シャフト9の延長上にア
ーム23を例えば止めネジ24で固定し、このアーム23の先
端にエアシリンダー25のシリンダーロツドを連結した構
成である。このエアシリンダー25を常時働かせて最終の
ガイドロール6zをコイルM′の周面へ圧接状態に維持す
ることが出来る。
移動基台7と移動手段との組合せは任意でよく、例えば
第2図に示す移動基台7としてのガイドロールサポート
フレームの最終のガイドロール6zの付近に距離センサー
21を取り付け、エアシリンダー25とで移動手段を構成し
ても良く、また第4図に示す移動基台7に取り付けられ
ている距離センサー21を取り外し、エアシリンダー22に
よりコイルM′の周面に常時圧接状態に維持される最終
のガイドロール6z自体を移動手段として構成しても良
い。
最終のガイドロール6zそれ自体が移動手段を構成しない
場合における一つの態様として走行する合紙Pとの接触
によって回転せしめられる回転方向と同方向又はその逆
方向への、そして任意に選定された周速を以ってする回
転を電動機によって行わしめる構成を有するものが示さ
れる。
また、最終のガイドロール6zにはその表面に第5図に示
す如く中央の位置から両側に向って互に反対方向に回わ
る多条の溝26が設けられていることが合紙Pの幅の縮小
及びシワの発生を防止するのに好ましい。この溝26の方
向と合紙Pの走行方向との関係は次のようである。合紙
Pの走行に対する最終のガイドロール6zの相対的回転方
向(以下、単に相対的回転方向とのみ言うことがある)
によって合紙Pの幅への拡縮作用が異なる。相対的回転
方向が例えば矢印X方向であるとは、合紙Pが最終のガ
イドロール6zとの接触面において矢印Xと反対の方向に
走行しているか、又は矢印Xと同じ方向ではあるがその
走行速度よりも最終のガイドロール6zの周速の方が大き
い場合である。この意味で、相対的回転速度が矢印Xの
方向のときは溝26は合紙Pの幅を拡大するように作用
し、逆に矢印Yの方向のときは合紙Pの幅を縮小するよ
うに作用する。本発明装置においては溝26はもちろん合
紙Pの幅縮小防止のためのものである。従って溝26の設
け方は、最終のガイドロール6zの周速が合紙Pの走行速
度と同方向でそれよりも速い場合は、相対的回転方向か
第5図における矢印X方向となるように溝方向を定めて
設けられ、最終のガイドロール6zの周速が合紙Pの走行
速度と同方向でそれよりも遅いか、逆方向か、又は零
(停止)している場合は、相対的回転方向が第5図にお
ける矢印Y方向となるように溝方向を定めて設けられ
る。最終のガイドロール6zが合紙Pとの接触によっての
み回転する場合以外の回転は、前記電動機によるか、又
は最終のガイドロール6z自体を移動基台7とする場合の
コイルM′の周面との接触による。溝26の幅は例えば4m
m以下でロール面の展開図(省略)における左右の溝26
の交角が100°〜130°程度が好ましく、ピツチは10〜30
mmが適当である。
〔発明の作用及び効果〕
本発明装置に合紙Pを合紙巻出機4から巻き出して最初
のガイドロール6aから各ガイドロール6で形成される所
定の走行路を走行せしめれば、各ガイドロール6間の走
行距離が短く好ましくは50cm以下であることにより、走
行中に合紙Pの幅が縮小して縦シワや波形を発生するこ
となく最終のガイドロール6zに達する。そして一般に第
2図や第4図に示す実施例の如く両端以外のガイドロー
ル6b等の間の位置関係は固定されているから、合紙Pの
各ガイドロールとの接触角度や接触長は一定していて張
力変動は殆どなくその走行状態は非常に安定している。
更に最初のガイドロール6aが弾性体15に接続されている
場合の合紙Pの巻き出し時の合紙Pの振動や張力変動の
吸収作用、両端以外のガイドロール6b等のうちの少くと
も1つがエキスパンダーロールである場合の合紙Pのシ
ワ発生防止及び幅縮小防止作用が加わるときは、合紙P
の走行安定性は一層増大する。なお合紙Pの走行の具体
例として、第2図及び第4図に示す本発明装置を使用し
てエキスパンダロールであるガイドロール6cとの接触状
態を入側張力が0.05kg/cm以下、ロール周面との接触角
(接触長のロール軸に対する角)を100°〜160°程度と
することにより、35g/m2以下の極薄の合紙も縦シワや波
形の発生なく安定して走行させることが出来るのであ
る。
このようにして最終のガイドロール6zに達した合紙Pは
そこから巻取リール1に巻き重ねられる直前の金属帯M
とコイルM′の周面との接触部位に向けて供給される
が、この最終のガイドロール6zがコイルM′の周面の変
位に追従してコイルM′の周面との間に一定の小間隔を
維持して自動的に移動する移動基台7に取り付けられて
いることにより、最終のガイドロール6zからの走行距離
を巻取リール1への巻き取り開始時から常に例えば50cm
以下の近距離にして供給することが出来、しかも挿入直
前の合紙PとコイルM′の周面との接触長をなるべく小
さくする位置の軌跡に沿って最終のガイドロール6zを移
動させることにより、合紙Pの挿入状態は極めて良好で
あり、コイルM′の周面に油が付着していても、これに
不均一に接触して気泡を残して挿入されるということは
ない。
特に第2図に示す実施例の如く最終のガイドロール6z
共に両端以外のガイドロール6b等も同じ移動基台7に取
り付けられている場合は、コイルM′の周面の変位と共
に最終のガイドロール6zが移動しても合紙Pの走行状態
は全く不変で一層安定である。
最終のガイドロール6zに第5図に示す如き多条の溝26が
設けられている場合は、合紙Pに対する溝26の拡幅作用
により縦シワや波形のない状態で合紙Pを供給すること
を一層確実にする。この溝26の作用は、最終のガイドロ
ール6zが合紙Pとの接触面において同方向,同速で回転
する場合以外のすべての場合、すなわち停止している
か、電動機で回転させられているか、又は最終のガイド
ロール6z自体が移動基台7である場合に有効である。特
に上記最後の場合は、最終のガイドロール6zがコイル
M′の周面との接触摩擦(合紙Pとの接触摩擦よりも遥
かに大きい)によって回転するので装置として極めて簡
単である上、合紙Pの走行速度のほぼ2倍の相対速度で
合紙Pと接触するから上記効果は非常に大きい。
上記した如く本発明装置を使用すれば、合紙の走行は振
動,張力変動なく極めて安定していて縦シワや波形を発
生させることなく、最終のガイドロールからの供給の際
も油の付着したコイルの周面に気泡を残してはり付くこ
ともなく、従って合紙のシワの発生は防止されてシワの
金属帯への転写もなく合紙を金属帯間に挿入することが
出来る。そのため合紙の挿入に当って強い張力をかける
必要のないことから極薄の合紙の使用も容易となり、ハ
イテク時代に要求される極薄な金属帯の表面疵の発生を
防止して品質,歩留を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概略説明図、第2図は本発明に係る合
紙の挿入装置の1実施例の側面説明図、第3図は同じく
その正面説明図、第4図は本発明に係る合紙の挿入装置
の他の実施例の側面説明図、第5図は最終のガイドロー
ルの1例のロール面を示す説明図、第6図は従来の挿入
方法及び装置の概略図である。 図面中 1,1′…巻取リール 2…デフレクターロール 3…圧延機 4…合紙巻出機 4′…合紙巻取機 5…エキスパンダーロール 6,6′…ガイドロール 6a…最初のガイドロール 6b,6c,6d,6e…ガイドロール 6z…最終のガイドロール 6b′,6c′,6d′,6e′,6z′…軸受 7…移動基台 9…シャフト 10…ベアリング 11…ロールフレーム 12…最初のガイドロールのシャフト 13…弾性体接続棒 14…弾性体保持器 15…弾性体 16…本体架台 17…ロールサポートフレーム 18…軸受 19…ガイドロツド 20…止めネジ 21…距離センサー 22…エアシリンダー 22a…シリンダーロツド 23…アーム 24…止めネジ 25…エアシリンダー 26…溝 M…金属帯 M′…コイル P,P′…合紙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属帯(M)を巻取リール(1)に巻き取
    りながら巻き重ねられる金属帯(M)間に合紙巻出機
    (4)から巻き出される合紙(P)を供給して挿入する
    ための合紙巻出機(4)−巻取リール(1)間に合紙
    (P)の走行路を形成するガイドロール(6)を備えた
    合紙挿入装置において、複数個のガイドロール(6)が
    各ガイドロール(6)間の走行距離を短くする位置に配
    置されており、巻取リール(1)上のコイル(M′)の
    直径の増大に追従して最終のガイドロール(6z)をコイ
    ル(M′)の変化する周面に対して一定の小間隔を維持
    して自動的に移動せしめる移動手段が最終のガイドロー
    ル(6z)の取り付けられている移動可能な移動基台
    (7)に連結されていることを特徴とする合紙の挿入装
    置。
  2. 【請求項2】複数個のガイドロール(6)が各ガイドロ
    ール(6)間の走行距離を50cm以下とする位置に配置さ
    れている特許請求の範囲第1項に記載の合紙の挿入装
    置。
  3. 【請求項3】最初のガイドロール(6a)が弾性体(15)
    に接続されていて巻き出された合紙(P)の張力変動を
    吸収するものである特許請求の範囲第1項又は第2項に
    記載の合紙の挿入装置。
  4. 【請求項4】ガイドロール(6)が3個以上備えられて
    いる場合において、最初及び最終のガイドロール
    (6a),(6z)以外のガイドロールのうち少なくとも1
    つがエキスパンダーロールである特許請求の範囲第1項
    から第3項までのいずれか1項に記載の合紙の挿入装
    置。
  5. 【請求項5】ガイドロール(6)が3個以上備えられて
    いる場合において、移動基台(7)が固定位置に取り付
    けられている基部を中心として回転するときに先端部が
    巻取リール(1)上の変位するコイル(M′)の周面に
    対して合紙(P)を供給する最終のガイドロール(6z
    の位置の軌跡を円周状に画くガイドロールサポートフレ
    ームであって、その先端部に最終のガイドロール(6z
    が取り付けられていると共に少なくとも上記基部を含む
    所定位置に最初及び最終のガイドロール(6a),(6z
    以外のガイドロールが取り付けられている特許請求の範
    囲第1項から第4項までのいずれか1項に記載の合紙の
    挿入装置。
  6. 【請求項6】ガイドロール(6)が3個以上備えられて
    いる場合において、最初及び最終のガイドロール
    (6a),(6z)以外のガイドロールが不動の固定位置に
    取り付けられており、移動基台(7)が巻取リール
    (1)上の変位するコイル(M′)の周面に対して合紙
    (P)を供給する位置の軌跡を直線状に画くロールサポ
    ートフレーム(17)でありその先端部に最終のガイドロ
    ール(6z)が取り付けられている特許請求の範囲第1項
    から第4項までのいずれか1項に記載の合紙の挿入装
    置。
  7. 【請求項7】移動手段が移動基台(7)に取り付けられ
    た距離センサー(21)によって作動するエアシリンダー
    から成る特許請求の範囲第1項から第6項までのいずれ
    か1項に記載の合紙の挿入装置。
  8. 【請求項8】移動手段が合紙(P)との接触側以外の側
    のロール面をコイル(M′)の周面に接触して回転する
    状態に維持せしめられる最終のガイドロール(6z)自体
    である特許請求の範囲第1項から第6項までのいずれか
    1項に記載の合紙挿入装置。
  9. 【請求項9】最終のガイドロール(6z)が電動機で回転
    せしめられる特許請求の範囲第1項から第7項までのい
    ずれか1項に記載の合紙の挿入装置。
  10. 【請求項10】最終のガイドロール(6z)の表面に中央
    の位置から両側に向って互に反対の方向に回わる多条の
    溝(26)が設けられている特許請求の範囲第8項又は第
    9項に記載の合紙の挿入装置。
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