JPH0744947Y2 - 穀物乾燥機における残穀処理装置 - Google Patents
穀物乾燥機における残穀処理装置Info
- Publication number
- JPH0744947Y2 JPH0744947Y2 JP15183389U JP15183389U JPH0744947Y2 JP H0744947 Y2 JPH0744947 Y2 JP H0744947Y2 JP 15183389 U JP15183389 U JP 15183389U JP 15183389 U JP15183389 U JP 15183389U JP H0744947 Y2 JPH0744947 Y2 JP H0744947Y2
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- Japan
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- chamber
- grain
- dust
- drying
- hot
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、穀物の流れと同一方向に向け並行流する乾燥
熱風により穀物を効率よく均等に乾燥せしめると同時
に、穀物中に含まれた多くの塵埃を能率よく選別するこ
とができる許りか、乾燥穀物排出作業の終了時に乾燥穀
物の一部が繰出し口に残留するのを確実に防止すること
ができる穀物乾燥機における残穀処理装置に関する。
熱風により穀物を効率よく均等に乾燥せしめると同時
に、穀物中に含まれた多くの塵埃を能率よく選別するこ
とができる許りか、乾燥穀物排出作業の終了時に乾燥穀
物の一部が繰出し口に残留するのを確実に防止すること
ができる穀物乾燥機における残穀処理装置に関する。
[従来の技術] 従来、乾燥通路において、前後方向に分けられた穀物の
流れを乾燥通路を通過したあと、左右方向に流れが変わ
る所謂交差流下方式によって高水分穀物の流動性をより
向上させ、高水分穀物といえども均一かつ品質よく仕上
げ乾燥させることができる穀物乾燥機は、本出願前例え
ば特公昭61-55037号公報に記載されており、その内容を
第5図について説明する。
流れを乾燥通路を通過したあと、左右方向に流れが変わ
る所謂交差流下方式によって高水分穀物の流動性をより
向上させ、高水分穀物といえども均一かつ品質よく仕上
げ乾燥させることができる穀物乾燥機は、本出願前例え
ば特公昭61-55037号公報に記載されており、その内容を
第5図について説明する。
すなわち、前後方向に長い横長角筒状の乾燥機本体1内
の下半部左右両側に熱風送風室2と排塵風室3とを対称
的に設け、上記熱風送風室2と排塵風室3との間には横
長方向と直交する方向に向け、熱風送風室2に通ずる複
数の熱風室4と排塵風室3に通ずる複数の排風室5とを
両室4,5間に幅狭の乾燥通路6が形成せられるよう交互
に架設し、前記複数の乾燥通路6の下端は乾燥通路6、
熱風室4および排風室5の直下に横長方向に沿い複数列
に亘り配設した山形仕切壁7により形成された複数の交
差流下繰出し室8・・・・へ夫々接続せしめると共に夫
々の交差流下繰出し室8の下部に横長方向に沿い回転自
在に軸架した繰出しロール9・・・・は周囲を熱風送風
室2、排塵風室3および交差流下繰出し室8で囲まれた
取出し室10にのぞませて構成したものである。
の下半部左右両側に熱風送風室2と排塵風室3とを対称
的に設け、上記熱風送風室2と排塵風室3との間には横
長方向と直交する方向に向け、熱風送風室2に通ずる複
数の熱風室4と排塵風室3に通ずる複数の排風室5とを
両室4,5間に幅狭の乾燥通路6が形成せられるよう交互
に架設し、前記複数の乾燥通路6の下端は乾燥通路6、
熱風室4および排風室5の直下に横長方向に沿い複数列
に亘り配設した山形仕切壁7により形成された複数の交
差流下繰出し室8・・・・へ夫々接続せしめると共に夫
々の交差流下繰出し室8の下部に横長方向に沿い回転自
在に軸架した繰出しロール9・・・・は周囲を熱風送風
室2、排塵風室3および交差流下繰出し室8で囲まれた
取出し室10にのぞませて構成したものである。
[考案が解決しようとする課題] ところで、従来のこの種、穀物乾燥機においては、熱風
室と排風室との間に形成された乾燥通路に沿って竪流下
する穀物は、その流下過程において先ず乾燥通路を横切
るように流下する乾燥熱風を浴びて乾燥される直交流乾
燥が行われた後、該穀物が下段の交差流下繰出し室に落
入する時には直交する方向に変向されることで攪拌混合
が効果的に行われ、初期水分値の異なる穀物といえども
複数回の循環流動作用で迅速に所期の仕上げ水分値に乾
燥するようにしたものである。
室と排風室との間に形成された乾燥通路に沿って竪流下
する穀物は、その流下過程において先ず乾燥通路を横切
るように流下する乾燥熱風を浴びて乾燥される直交流乾
燥が行われた後、該穀物が下段の交差流下繰出し室に落
入する時には直交する方向に変向されることで攪拌混合
が効果的に行われ、初期水分値の異なる穀物といえども
複数回の循環流動作用で迅速に所期の仕上げ水分値に乾
燥するようにしたものである。
しかしながら、上述の乾燥手段によれば、乾燥通路およ
び交差流下繰出し室に亘り竪流下する穀物はその流下過
程において一度だけ直交流乾燥がなされるだけなので、
乾燥の促進が簡単にできないと共に直交流乾燥のため乾
燥熱風の送風側の穀物が乾燥熱風の排風側の穀物より速
く乾燥され、これが原因で乾燥ムラや胴割れ現象が発生
し、均一に乾燥することができない許りか、乾燥作業中
において穀物中に含まれた多くの塵埃を能率よく選別除
去できないは勿論のこと、乾燥穀物排出作業の終了時に
乾燥穀物の一部が繰出し口に残留するという問題点を有
していた。
び交差流下繰出し室に亘り竪流下する穀物はその流下過
程において一度だけ直交流乾燥がなされるだけなので、
乾燥の促進が簡単にできないと共に直交流乾燥のため乾
燥熱風の送風側の穀物が乾燥熱風の排風側の穀物より速
く乾燥され、これが原因で乾燥ムラや胴割れ現象が発生
し、均一に乾燥することができない許りか、乾燥作業中
において穀物中に含まれた多くの塵埃を能率よく選別除
去できないは勿論のこと、乾燥穀物排出作業の終了時に
乾燥穀物の一部が繰出し口に残留するという問題点を有
していた。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、穀
物の流れと同一方向に向け並行流する乾燥熱風を、穀物
が乾燥通路において前後方向に分けられながら竪流下す
る過程と交差流下繰出し室内を左右方向に分けられなが
ら竪流下する過程および取出し室内を流下する過程にお
いて夫々均等に浴びせ3段乾燥を有効的に行わせて乾燥
の促進をより図ると同時に穀物中に含まれた多くの塵埃
を取出し室において能率よく選別除去することができる
許りか、乾燥の終了時に際しては、山形多孔仕切壁内部
に配設した二枚の通風板を閉口状態に調節して山形多孔
仕切壁より取出し室に向け吸引流通する風の流れを遮断
し、熱風噴出ダクトより穀物の流れと同一方向に向け並
行流する風の総てを繰出し口を通って取出し室に向け吸
引流通されるように変向せしめて繰出し口に乾燥穀物の
一部が残留されるのを未然に防止することができる穀物
乾燥における残穀処理装置を提供することにある。
てなされたものであって、その目的とするところは、穀
物の流れと同一方向に向け並行流する乾燥熱風を、穀物
が乾燥通路において前後方向に分けられながら竪流下す
る過程と交差流下繰出し室内を左右方向に分けられなが
ら竪流下する過程および取出し室内を流下する過程にお
いて夫々均等に浴びせ3段乾燥を有効的に行わせて乾燥
の促進をより図ると同時に穀物中に含まれた多くの塵埃
を取出し室において能率よく選別除去することができる
許りか、乾燥の終了時に際しては、山形多孔仕切壁内部
に配設した二枚の通風板を閉口状態に調節して山形多孔
仕切壁より取出し室に向け吸引流通する風の流れを遮断
し、熱風噴出ダクトより穀物の流れと同一方向に向け並
行流する風の総てを繰出し口を通って取出し室に向け吸
引流通されるように変向せしめて繰出し口に乾燥穀物の
一部が残留されるのを未然に防止することができる穀物
乾燥における残穀処理装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明における穀物乾燥装
置は、横長方向に長い乾燥機本体内の左右両側対向位置
に熱風送風室と排塵風室を設け、上記熱風送風室と排塵
風室との間には、一端が熱風送風室と直交するよう接続
され、下端に噴出窓を開口した複数列の熱風噴出ダクト
を乾燥通路を介し縦設し、前記熱風噴出ダクトの下部に
は横長方向に沿い複数列に亘り配設した山形多孔仕切壁
により形成された複数列の交差流下繰出室と排塵通路を
介し排塵風室に接続した取出し室とを順次立体的に配設
し、上記山形多孔仕切壁の各谷部に形成した繰出し口に
は間欠回転される繰出しロールを回転自在に軸架せしめ
ると共に、前記複数列の山形多孔仕切壁内部には、同一
形状の通風口を等間隔をおいて複数穿口した二枚の通風
板を横長方向に沿い摺動自在に重設してなるものであ
る。
置は、横長方向に長い乾燥機本体内の左右両側対向位置
に熱風送風室と排塵風室を設け、上記熱風送風室と排塵
風室との間には、一端が熱風送風室と直交するよう接続
され、下端に噴出窓を開口した複数列の熱風噴出ダクト
を乾燥通路を介し縦設し、前記熱風噴出ダクトの下部に
は横長方向に沿い複数列に亘り配設した山形多孔仕切壁
により形成された複数列の交差流下繰出室と排塵通路を
介し排塵風室に接続した取出し室とを順次立体的に配設
し、上記山形多孔仕切壁の各谷部に形成した繰出し口に
は間欠回転される繰出しロールを回転自在に軸架せしめ
ると共に、前記複数列の山形多孔仕切壁内部には、同一
形状の通風口を等間隔をおいて複数穿口した二枚の通風
板を横長方向に沿い摺動自在に重設してなるものであ
る。
[作用] 今、二枚の通風板を通風口が互いに合致するように調節
した状態において、被乾燥穀物を乾燥機本体内に供給す
れば、該穀物は交差流下繰出し室は勿論のこと総ての乾
燥通路を埋めるように充填される。そこで、充填された
穀物を繰出しロールにより順次排出すると同時に複数列
の熱風噴出ダクト内に乾燥熱風を送風すると共に交差流
下繰出し室および取出し室内を負圧状態ならしめる。
した状態において、被乾燥穀物を乾燥機本体内に供給す
れば、該穀物は交差流下繰出し室は勿論のこと総ての乾
燥通路を埋めるように充填される。そこで、充填された
穀物を繰出しロールにより順次排出すると同時に複数列
の熱風噴出ダクト内に乾燥熱風を送風すると共に交差流
下繰出し室および取出し室内を負圧状態ならしめる。
さすれば、前記負圧作用により乾燥熱風は熱風噴出ダク
トの下端に開口した噴出窓より穀物の流下方向に沿い乾
燥通路中を下向きに噴出し、穀物に対し均一に浴びせら
れる。そして、乾燥通路に沿い穀物の流下方向と同一方
向に向け流通した乾燥熱風は熱風誘導ダクトにより誘導
されながら負圧作用で交差流下繰出し室内を流通した
後、取出し室内に排風される。したがって、穀物が熱風
噴出ダクトの作用で整流されながら乾燥通路に沿って交
差流下繰出し室へ向け流下される過程で第1回目の並行
流乾燥が適確に行われる。そして、穀物が乾燥通路を経
て交差流下繰出し室に落入する際には、横長方向に沿い
配設された複数列の山形多孔仕切壁により乾燥通路と直
交する方向に変向されると同時に乾燥通路中を並行流す
る乾燥熱風は前記交差流下繰出し室内より山形多孔仕切
壁、二枚の通風板の通風口を夫々通過した後、取出し室
に向け円滑に流通することで、効果的に攪拌混合されな
がら下向きに流通する乾燥熱風で第2回目の乾燥が営ま
れる。その上、取出し室内に繰出しロールで排出された
穀物は、交差流下繰出し室より山形多孔仕切壁および通
風口ならびに取出し室を経て排塵風室に向け吸引流通さ
れる乾燥熱風を浴びて第3回目の乾燥が営まれると同時
に穀物中に多く含まれた塵埃は取出し室より排塵通路お
よび複数の主、副排風筒を経て排塵風室に向かって流通
する排熱風により分離選別され、これが塵埃は排熱風と
共に排塵風室より機外に集中排塵される。
トの下端に開口した噴出窓より穀物の流下方向に沿い乾
燥通路中を下向きに噴出し、穀物に対し均一に浴びせら
れる。そして、乾燥通路に沿い穀物の流下方向と同一方
向に向け流通した乾燥熱風は熱風誘導ダクトにより誘導
されながら負圧作用で交差流下繰出し室内を流通した
後、取出し室内に排風される。したがって、穀物が熱風
噴出ダクトの作用で整流されながら乾燥通路に沿って交
差流下繰出し室へ向け流下される過程で第1回目の並行
流乾燥が適確に行われる。そして、穀物が乾燥通路を経
て交差流下繰出し室に落入する際には、横長方向に沿い
配設された複数列の山形多孔仕切壁により乾燥通路と直
交する方向に変向されると同時に乾燥通路中を並行流す
る乾燥熱風は前記交差流下繰出し室内より山形多孔仕切
壁、二枚の通風板の通風口を夫々通過した後、取出し室
に向け円滑に流通することで、効果的に攪拌混合されな
がら下向きに流通する乾燥熱風で第2回目の乾燥が営ま
れる。その上、取出し室内に繰出しロールで排出された
穀物は、交差流下繰出し室より山形多孔仕切壁および通
風口ならびに取出し室を経て排塵風室に向け吸引流通さ
れる乾燥熱風を浴びて第3回目の乾燥が営まれると同時
に穀物中に多く含まれた塵埃は取出し室より排塵通路お
よび複数の主、副排風筒を経て排塵風室に向かって流通
する排熱風により分離選別され、これが塵埃は排熱風と
共に排塵風室より機外に集中排塵される。
したがって、初期水分値の異なる穀物といえども複数回
の循環流動作用で効率的な速度で乾燥される許りか、穀
物中の塵埃も選別除去されるため流下ムラや乾燥ムラ或
は胴割れ等を発生させることなく均一に歓送されるは勿
論のこと良品質の乾燥穀物を容易に得ることができる許
りか、乾燥効率の促進を図るために交差流下繰出し室よ
り取出し室内に流通する乾燥熱風が多量であっても主、
副排風筒の設置により排塵通路を通る排熱風の流通速度
を緩和して穀物の一部が排塵通路を通って排塵風室内へ
吸引排出されることを未然に防止することができる。
の循環流動作用で効率的な速度で乾燥される許りか、穀
物中の塵埃も選別除去されるため流下ムラや乾燥ムラ或
は胴割れ等を発生させることなく均一に歓送されるは勿
論のこと良品質の乾燥穀物を容易に得ることができる許
りか、乾燥効率の促進を図るために交差流下繰出し室よ
り取出し室内に流通する乾燥熱風が多量であっても主、
副排風筒の設置により排塵通路を通る排熱風の流通速度
を緩和して穀物の一部が排塵通路を通って排塵風室内へ
吸引排出されることを未然に防止することができる。
以上のようにして、被乾燥穀物が所定水分値に乾燥さ
れ、これらの乾燥穀物を乾燥機本体外に排出せしめた以
後にあっても、繰出し口には繰出しロールによって排出
されない乾燥穀物の一部が残留され、これが原因で鼠害
現象が発生することとなる。
れ、これらの乾燥穀物を乾燥機本体外に排出せしめた以
後にあっても、繰出し口には繰出しロールによって排出
されない乾燥穀物の一部が残留され、これが原因で鼠害
現象が発生することとなる。
したがって、穀物の排出作業が終了に近付いたら、一枚
の通風板を横長方向に摺動調節して、一対の通風口が互
いに閉口されるようにする。
の通風板を横長方向に摺動調節して、一対の通風口が互
いに閉口されるようにする。
さすれば、複数列の交差流下繰出し室より山形多孔仕切
壁に入り、次いで一対の通風口を通り、取出し室内に向
け吸引流通されていた風はその流通が遮断され、代わり
に交差流下繰出し室より繰出し口を通って取出し室内に
向け吸引流通されるように変向される。その結果、繰出
し口内に残留されていた穀物は前記吸引流通される勢い
のある風で噴送され、取出し室内に排出されるので残留
穀物が生ずるのを完全に防止できる。
壁に入り、次いで一対の通風口を通り、取出し室内に向
け吸引流通されていた風はその流通が遮断され、代わり
に交差流下繰出し室より繰出し口を通って取出し室内に
向け吸引流通されるように変向される。その結果、繰出
し口内に残留されていた穀物は前記吸引流通される勢い
のある風で噴送され、取出し室内に排出されるので残留
穀物が生ずるのを完全に防止できる。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
第1図ないし第4図において、101は、横長方向に長い
横長角筒状を呈する乾燥機本体であって、前記乾燥機本
体101内部の下半部左右両側には上部より下部に向け順
次幅長さを大きくした熱風送風室102と排塵風室103とを
対称的に配設する。そして、上記熱風送風室102と排塵
風室103との間には一端が熱風送風室102に接続され、下
部に乾燥熱風を下向きに噴出させる噴出窓105を開口し
た複数列の熱風噴出ダクト104と噴出窓105より下向きに
噴出した乾燥熱風を、下段でしかも横長方向に沿い配設
した複数列の交差流下繰出し室108へ向け誘導流通せし
める複数列の熱風ダクト106とを乾燥通路107を介し千鳥
状となるよう左右方向に沿い立体的に重設せしめてあ
る。なお、上記熱風透導ダクト106は全体を盲状の山形
状に形成せしめると同時に下端を開放せしめてある。ま
た、前述した交差流下繰出し室108は横長方向に沿い複
数列に亘り配設した山形多孔仕切壁109により構成され
ており、しかも、乾燥通路107の下端は交差流下繰出し
室108に接続せしめてある。
横長角筒状を呈する乾燥機本体であって、前記乾燥機本
体101内部の下半部左右両側には上部より下部に向け順
次幅長さを大きくした熱風送風室102と排塵風室103とを
対称的に配設する。そして、上記熱風送風室102と排塵
風室103との間には一端が熱風送風室102に接続され、下
部に乾燥熱風を下向きに噴出させる噴出窓105を開口し
た複数列の熱風噴出ダクト104と噴出窓105より下向きに
噴出した乾燥熱風を、下段でしかも横長方向に沿い配設
した複数列の交差流下繰出し室108へ向け誘導流通せし
める複数列の熱風ダクト106とを乾燥通路107を介し千鳥
状となるよう左右方向に沿い立体的に重設せしめてあ
る。なお、上記熱風透導ダクト106は全体を盲状の山形
状に形成せしめると同時に下端を開放せしめてある。ま
た、前述した交差流下繰出し室108は横長方向に沿い複
数列に亘り配設した山形多孔仕切壁109により構成され
ており、しかも、乾燥通路107の下端は交差流下繰出し
室108に接続せしめてある。
したがって、上記の如く構成したことで、熱風噴出ダク
ト104、熱風誘導ダクト106の長さが短く形成できると同
時にその数を多くして熱風誘導ダクト106の上方に配設
した調質槽110内に充填された穀物の堆積圧が大きくて
も熱風噴出ダクト104および熱風誘導ダクト106が湾曲す
ることなく、その耐久性を大きくできる許りか、穀物全
体の充填量を増加できるは勿論のこと、噴出窓105より
穀物の流下方向と並行するよう下向きに噴出した乾燥熱
風を交差流下繰出し室108へ向け誘導流通せしめる整流
作用を正確に営ませることができる。
ト104、熱風誘導ダクト106の長さが短く形成できると同
時にその数を多くして熱風誘導ダクト106の上方に配設
した調質槽110内に充填された穀物の堆積圧が大きくて
も熱風噴出ダクト104および熱風誘導ダクト106が湾曲す
ることなく、その耐久性を大きくできる許りか、穀物全
体の充填量を増加できるは勿論のこと、噴出窓105より
穀物の流下方向と並行するよう下向きに噴出した乾燥熱
風を交差流下繰出し室108へ向け誘導流通せしめる整流
作用を正確に営ませることができる。
その上、熱風誘導ダクト106および乾燥通路107の直下に
複数列の交差流下繰出し室108が形成されているため、
乾燥通路107において前後方向に分けられた穀物の流れ
を乾燥通路107を通過したあと、今度は左右方向に流れ
を変えて交差流下せしめ、初期含水率の異なる穀物を効
率よく攪拌混合せしめると同時に穀物の流動性を向上さ
せて、穀物の乾燥ムラおよび流下ムラを無くして均一に
乾燥させることができる。また、交差流下繰出し室108
内には、乾燥通路107を経て変向流下した穀物が常に充
満しているので、穀物は熱風噴出ダクト106より乾燥通
路107を経て交差流下繰出し室108内を流通する乾燥熱風
を満遍無く浴びて穀物が損傷されることなく均一に乾燥
される。
複数列の交差流下繰出し室108が形成されているため、
乾燥通路107において前後方向に分けられた穀物の流れ
を乾燥通路107を通過したあと、今度は左右方向に流れ
を変えて交差流下せしめ、初期含水率の異なる穀物を効
率よく攪拌混合せしめると同時に穀物の流動性を向上さ
せて、穀物の乾燥ムラおよび流下ムラを無くして均一に
乾燥させることができる。また、交差流下繰出し室108
内には、乾燥通路107を経て変向流下した穀物が常に充
満しているので、穀物は熱風噴出ダクト106より乾燥通
路107を経て交差流下繰出し室108内を流通する乾燥熱風
を満遍無く浴びて穀物が損傷されることなく均一に乾燥
される。
前記山形多孔仕切壁109の各谷部には横長方向に沿って
繰出し口111が開口されており、この繰出し口111位置に
は間欠回転される繰出しロール112が回転自在に軸架さ
れている。
繰出し口111が開口されており、この繰出し口111位置に
は間欠回転される繰出しロール112が回転自在に軸架さ
れている。
交差流下繰出し室108の直下には、乾燥に供された以降
の排熱風や乾燥穀物を収容するための取出し室13が、中
央に向け斜設された左右一対の主流穀板114,114により
形成されており、前記取出し室113の最低位置に横設し
た搬出樋115内には、乾燥穀物を乾燥機本体101の一側に
付設した昇降機116の下部に搬送するための搬送スクリ
ュー117が回転自在に収蔵軸架されている。
の排熱風や乾燥穀物を収容するための取出し室13が、中
央に向け斜設された左右一対の主流穀板114,114により
形成されており、前記取出し室113の最低位置に横設し
た搬出樋115内には、乾燥穀物を乾燥機本体101の一側に
付設した昇降機116の下部に搬送するための搬送スクリ
ュー117が回転自在に収蔵軸架されている。
また、一方の主流穀板114の下部には、基端側を搬出樋1
15に装着した副流穀板118が主流穀板114との間に排塵通
路119が形成されるように配設して、排塵風室103と取出
し室113とを接続せしめる。
15に装着した副流穀板118が主流穀板114との間に排塵通
路119が形成されるように配設して、排塵風室103と取出
し室113とを接続せしめる。
前記一方の主流穀板114上には、先端側が取出し室113と
接続するように開口され、下端が排塵通路119に接続さ
れるように開口された断面三角形状を呈する主排風筒12
0を間隔をおき突設せしめると共に、副流穀板118上に
は、先端側が排塵通路119と接続するように開口され、
下端が排塵風室103に接続されるように開口された断面
三角形状を呈する副排風筒121を間隔をおき突設せしめ
てある。
接続するように開口され、下端が排塵通路119に接続さ
れるように開口された断面三角形状を呈する主排風筒12
0を間隔をおき突設せしめると共に、副流穀板118上に
は、先端側が排塵通路119と接続するように開口され、
下端が排塵風室103に接続されるように開口された断面
三角形状を呈する副排風筒121を間隔をおき突設せしめ
てある。
したがって、前述の如き構成により、穀物は乾燥通路10
7中を流通する過程において第1回目の乾燥が行われ、
次いで交差流下繰出し室108において第2回目の乾燥が
営まれ、さらに、取出し室113において第3回目の乾燥
が営まれると同時に穀物の乾燥に供された以降の排熱風
を利用して塵埃の選別作用が営まれると共に、前記排熱
風の風量がたとえ多くても主、副排風筒120,121の作用
で排塵通路119中の流通速度を緩和し、取出し室113内に
排出された穀物の一部が排塵通路119を通って排塵風室1
03内に吸引排出されることを未然に防止することができ
る。
7中を流通する過程において第1回目の乾燥が行われ、
次いで交差流下繰出し室108において第2回目の乾燥が
営まれ、さらに、取出し室113において第3回目の乾燥
が営まれると同時に穀物の乾燥に供された以降の排熱風
を利用して塵埃の選別作用が営まれると共に、前記排熱
風の風量がたとえ多くても主、副排風筒120,121の作用
で排塵通路119中の流通速度を緩和し、取出し室113内に
排出された穀物の一部が排塵通路119を通って排塵風室1
03内に吸引排出されることを未然に防止することができ
る。
熱風送風室102の前面側および排塵風室103の後面側には
内部にバーナ123を収蔵したバーナ装置122と内部に吸引
排風機125を回転自在に収蔵した吸引排風装置124を夫々
装着せしめて、バーナ装置122と熱風送風室102を、ま
た、吸引排風装置124と排塵風室103とを夫々接続せしめ
る。
内部にバーナ123を収蔵したバーナ装置122と内部に吸引
排風機125を回転自在に収蔵した吸引排風装置124を夫々
装着せしめて、バーナ装置122と熱風送風室102を、ま
た、吸引排風装置124と排塵風室103とを夫々接続せしめ
る。
126は、複数列の山形多孔仕切壁109・・・・の内部に水
平状に固設した通風板であり、また、127は、前記通風
板126上に位置され、その両端は一対の案内レール128,1
28に嵌装され、横長方向に沿って摺動できるように配設
されたもう一方の通風板であって、前記二枚の通風板12
6,127には、等間隔をおいて互いに合致する同一形状の
通風口129・・・・,130・・・・が穿口されている。し
たがって、上段の通風板127を横長方向に沿い摺動調節
した通風口129,130を合致させた時には、交差流下繰出
し室108内を穀物の流下方向と並向するよう流通した風
を山形多孔仕切壁109を通して内部に吸引流通させた
後、通風口129,130を経て取出し室113へ排風せしめ、ま
た、上段の通風板127の摺動調節操作で通風口129,130を
互いに閉口状態とした時には、交差流下繰出し室108を
穀物の流下方向と並行するように流通した風を山形多孔
仕切壁109の表面に沿って繰出し口111向け変向流通せし
めながら取出し室113へ排風せしめることで、乾燥穀物
の排出終了時に繰出し口111内に残留しようとした乾燥
穀物の一部を吹き飛ばし、残留穀物の発生を防止せしめ
る。
平状に固設した通風板であり、また、127は、前記通風
板126上に位置され、その両端は一対の案内レール128,1
28に嵌装され、横長方向に沿って摺動できるように配設
されたもう一方の通風板であって、前記二枚の通風板12
6,127には、等間隔をおいて互いに合致する同一形状の
通風口129・・・・,130・・・・が穿口されている。し
たがって、上段の通風板127を横長方向に沿い摺動調節
した通風口129,130を合致させた時には、交差流下繰出
し室108内を穀物の流下方向と並向するよう流通した風
を山形多孔仕切壁109を通して内部に吸引流通させた
後、通風口129,130を経て取出し室113へ排風せしめ、ま
た、上段の通風板127の摺動調節操作で通風口129,130を
互いに閉口状態とした時には、交差流下繰出し室108を
穀物の流下方向と並行するように流通した風を山形多孔
仕切壁109の表面に沿って繰出し口111向け変向流通せし
めながら取出し室113へ排風せしめることで、乾燥穀物
の排出終了時に繰出し口111内に残留しようとした乾燥
穀物の一部を吹き飛ばし、残留穀物の発生を防止せしめ
る。
なお、上段の通風板127を固定式とし、下段の通風板126
を摺動式としたり、さらに、上下段の通風板126,127を
ともに摺動式としてもよい。
を摺動式としたり、さらに、上下段の通風板126,127を
ともに摺動式としてもよい。
[考案の効果] 本考案は、上述のとおりに構成されているので、次に記
載する効果を奏する。
載する効果を奏する。
乾燥機本体内に収容された穀物を乾燥通路に沿って整流
しながら均一に流下せしめることができる許りか、均一
に流下する穀物の総てに穀物の流れ方向と並行するよう
に乾燥熱風を流通せしめて穀物の損傷を極力防止しなが
ら乾燥通路中を流下する過程で第1回目の乾燥を、次い
で交差流下繰出し室中を流下する過程で第2回目の乾燥
を、さらに取出し室を流下する過程で第3回目の乾燥を
行い、穀物を迅速に乾燥することができ、その結果、流
下ムラや乾燥ムラをなくし、胴割れの発生がない良品質
の乾燥穀物を容易に得ることができると共に、乾燥通路
において前後方向に分けられた穀物の流れを乾燥通路を
通過した後、左右方向に流れが変わる交差状に流下せし
めて攪拌混合し、総ての穀物を均一に乾燥することがで
きる。その上、乾燥部に排風ダクトが全然ないので、穀
物の充填量を増加させることができる許りか排熱風の排
出作用や排塵作用は総て取出し室で行うようにしたこと
で乾燥機本体の背丈をより低くすることができ、乾燥熱
風を穀物の流下方向と同一方向に向け適確に流通せし
め、均一に乾燥させることができると共に、山形多孔仕
切壁内部には同一形状の通風口を等間隔をおいて複数穿
口した二枚の通風板を横長方向に沿い摺動自在に重設し
たから、二枚の通風板を通風口が互いに合致するよう摺
動させた時には乾燥熱風を山形多孔仕切壁内部を通して
取出し室に向け吸引流通せしめて循環乾燥作業を営ま
せ、また、通風口を閉口させた時には交差流下繰出し室
よりの風を山形多孔仕切壁表面に沿い繰出し口へ向け変
向流通せしめて、乾燥穀物の排出終了時に繰出し口に残
留しようとする乾燥穀物の一部を吹き飛ばし、残穀現象
の発生を未然に防止できるは勿論のこと、乾燥に供され
た以降の排熱風を取出し室より排塵通路を経て排塵風室
に向け流通せしめて穀物中に含まれた多くの塵埃を分離
選別し清潔な乾燥穀物を容易に得ることができる。
しながら均一に流下せしめることができる許りか、均一
に流下する穀物の総てに穀物の流れ方向と並行するよう
に乾燥熱風を流通せしめて穀物の損傷を極力防止しなが
ら乾燥通路中を流下する過程で第1回目の乾燥を、次い
で交差流下繰出し室中を流下する過程で第2回目の乾燥
を、さらに取出し室を流下する過程で第3回目の乾燥を
行い、穀物を迅速に乾燥することができ、その結果、流
下ムラや乾燥ムラをなくし、胴割れの発生がない良品質
の乾燥穀物を容易に得ることができると共に、乾燥通路
において前後方向に分けられた穀物の流れを乾燥通路を
通過した後、左右方向に流れが変わる交差状に流下せし
めて攪拌混合し、総ての穀物を均一に乾燥することがで
きる。その上、乾燥部に排風ダクトが全然ないので、穀
物の充填量を増加させることができる許りか排熱風の排
出作用や排塵作用は総て取出し室で行うようにしたこと
で乾燥機本体の背丈をより低くすることができ、乾燥熱
風を穀物の流下方向と同一方向に向け適確に流通せし
め、均一に乾燥させることができると共に、山形多孔仕
切壁内部には同一形状の通風口を等間隔をおいて複数穿
口した二枚の通風板を横長方向に沿い摺動自在に重設し
たから、二枚の通風板を通風口が互いに合致するよう摺
動させた時には乾燥熱風を山形多孔仕切壁内部を通して
取出し室に向け吸引流通せしめて循環乾燥作業を営ま
せ、また、通風口を閉口させた時には交差流下繰出し室
よりの風を山形多孔仕切壁表面に沿い繰出し口へ向け変
向流通せしめて、乾燥穀物の排出終了時に繰出し口に残
留しようとする乾燥穀物の一部を吹き飛ばし、残穀現象
の発生を未然に防止できるは勿論のこと、乾燥に供され
た以降の排熱風を取出し室より排塵通路を経て排塵風室
に向け流通せしめて穀物中に含まれた多くの塵埃を分離
選別し清潔な乾燥穀物を容易に得ることができる。
第1図は、穀物乾燥機における残穀処理装置の縦断正面
図、第2図は、要部を縦断した側面図、第3図は、山形
多孔仕切壁の拡大縦断正面図、第4図は、二枚の通風板
の一部切欠した展開斜視図、第5図は、従来例の縦断正
面図である。 101……乾燥機本体、102……熱風送風室、103……排塵
風室、104……熱風噴出ダクト、105……噴出窓、107…
…乾燥通路、108……交差流下繰出し室、109……山形多
孔仕切壁、111……繰出しロール、112……繰出しロー
ル、113……取出し室、119……排塵通路、126,127……
二枚の通風板、129,130……通風口
図、第2図は、要部を縦断した側面図、第3図は、山形
多孔仕切壁の拡大縦断正面図、第4図は、二枚の通風板
の一部切欠した展開斜視図、第5図は、従来例の縦断正
面図である。 101……乾燥機本体、102……熱風送風室、103……排塵
風室、104……熱風噴出ダクト、105……噴出窓、107…
…乾燥通路、108……交差流下繰出し室、109……山形多
孔仕切壁、111……繰出しロール、112……繰出しロー
ル、113……取出し室、119……排塵通路、126,127……
二枚の通風板、129,130……通風口
Claims (1)
- 【請求項1】横長方向に長い乾燥機本体内の左右両側対
向位置に熱風送風室と排塵風室を設け、上記熱風送風室
と排塵風室との間には、一端が熱風送風室と直交するよ
う接続され、下端に噴出窓を開口した複数列の熱風噴出
ダクトを乾燥通路を介し縦設し、前記熱風噴出ダクトの
下部には横長方向に沿い複数列に亘り配設した山形多孔
仕切壁により形成された複数列の交差流下繰出し室と排
塵通路を介し排塵風室に接続した取出し室とを順次立体
的に配設し、上記山形多孔仕切壁の各谷部に形成した繰
出し口には間欠回転される繰出しロールを回転自在に軸
架せしめると共に、前記複数列の山形多孔仕切壁内部に
は、同一形状の通風口を等間隔をおいて複数穿口した二
枚の通風板を横長方向に沿い摺動自在に重設した穀物乾
燥機における残穀処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15183389U JPH0744947Y2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 穀物乾燥機における残穀処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15183389U JPH0744947Y2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 穀物乾燥機における残穀処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0389384U JPH0389384U (ja) | 1991-09-11 |
JPH0744947Y2 true JPH0744947Y2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=31698120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15183389U Expired - Lifetime JPH0744947Y2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 穀物乾燥機における残穀処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0744947Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101995151B (zh) * | 2009-08-20 | 2012-10-10 | 区钊金 | 一种热风烤炉 |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP15183389U patent/JPH0744947Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0389384U (ja) | 1991-09-11 |
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