JPH0744732Y2 - 排気ガス処理装置 - Google Patents

排気ガス処理装置

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JPH0744732Y2
JPH0744732Y2 JP1990129883U JP12988390U JPH0744732Y2 JP H0744732 Y2 JPH0744732 Y2 JP H0744732Y2 JP 1990129883 U JP1990129883 U JP 1990129883U JP 12988390 U JP12988390 U JP 12988390U JP H0744732 Y2 JPH0744732 Y2 JP H0744732Y2
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exhaust gas
cylindrical container
air
regeneration
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達也 池田
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案はディーゼルエンジンからの排気ガス中に含有
されている炭素を主体とする微粒子であるパティキュレ
ートを捕集して排気ガスを浄化する排気ガス処理装置に
関する。
(従来の技術) 一般に、ディーゼルエンジンからの排気ガス中には炭素
を主体とする微粒子であるパティキュレートが含有され
ている。そのため、ディーゼルエンジンからの排気ガス
通路の途中に排気ガス中のパティキュレートを捕集する
パティキュレートトラップを介設し、このパティキュレ
ートトラップによってパティキュレートを捕集して排気
ガスを浄化する排気ガス処理装置が従来から開発されて
いる。
また、この種の排気ガス処理装置として円筒状の容器内
にパティキュレートトラップが配設されるとともに、こ
の円筒状容器内におけるパティキュレートトラップの上
流側にパティキュレートトラップの再生処理用のヒータ
が対向配設された構成のものが知られている。そして、
パティキュレートトラップへのパティキュレート捕集量
が増大した場合にはこのヒータによってパティキュレー
トトラップに捕集されたパティキュレートを燃焼させる
ことにより、パティキュレートトラップへのパティキュ
レート捕集量が限界値以上に増加することを防止して排
気ガス通路内の流路抵抗の増大を防止するパティキュレ
ートトラップの再生処理が行なわれるようになってい
る。
さらに、排気ガス処理装置の円筒状容器内にはヒータの
上流側にヒータからの輻射熱を反射する通気性を備えた
熱反射体が配設されている。この熱反射体は例えばセラ
ミックス等の耐熱材料によって適宜の形状に折曲された
線材を重ね合わせて十分な通気性を持たせた状態に形成
されている。そして、パティキュレートトラップの再生
時にはヒータから上流側に向けて放射される輻射熱をこ
の熱反射体によって吸熱させ、この熱反射体を高温状態
に加熱させることにより、この熱反射体の上流側から送
られる再生用の空気がこの熱反射体の隙間を通る際に熱
反射体の熱によってこの空気を加熱させるとともに、こ
の熱反射体によって加熱された空気を続いてヒータの間
隙を通る際にさらに加熱させた状態で、パティキュレー
トトラップ側に導き、ヒータからの輻射熱をパティキュ
レートの焼灼に効率良く利用させるようにしている。
(考案が解決しようとする課題) 従来構成のものにあっては熱反射体は排気ガス処理装置
の筒状容器の上流側開口面の略全面を閉塞する状態で配
設されていた。そのため、パティキュレートトラップの
再生時にはヒータからの加熱によって熱反射体とパティ
キュレートトラップとの間の狭い空間内で筒状容器内の
加熱空気が自然対流し、熱反射体およびヒータによって
加熱された熱風が主にパティキュレートトラップの上部
側に導かれ易くなり、筒状容器内の温度分布は上部側が
下部側に比べて高温状態に分布されやすいので、パティ
キュレートトラップの下部側部分では燃焼状態が悪くな
りやすく、パティキュレートトラップ全体の燃焼状態が
不均一になる問題があった。この場合、パティキュレー
トトラップの再生処理の終了時にはパティキュレートト
ラップの下部側にパティキュレートの燃え残り等が発生
し、パティキュレートトラップの再生処理状態に局部的
に偏りが生じる問題があった。
この考案は上記事情に着目してなされたもので、パティ
キュレートトラップの再生時にパティキュレートトラッ
プ全体の燃焼状態を略均一化させることができ、パティ
キュレートトラップの再生処理の終了時にパティキュレ
ートトラップの再生処理状態に偏りが発生することを防
止することができる排気ガス処理装置を提供することを
目的とするものである。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この考案は筒状容器内に排気ガス中のパティキュレート
を捕集するパティキュレートトラップが配設され、上記
筒状容器内における上記パティキュレートトラップの上
流側に上記パティキュレートトラップに捕集されたパテ
ィキュレートを燃焼させる再生用ヒータが対向配設され
るとともに、上記パティキュレートを燃焼させる再生用
空気を上記筒状容器内に供給する再生用空気供給機構が
設けられた排気ガス処理装置において、上記再生用空気
供給機構から供給される再生用空気の一部を上記筒状容
器の上部から上記筒状容器内に導入し、上記再生用ヒー
タと上記パティキュレートトラップの間に設けられた円
形のエアガイド部材と上記筒状容器内壁の間を通して上
記筒状容器の下部側に導き、上記筒状容器内の上部側の
高温状態の加熱空気の熱を下部側に伝熱して上記パティ
キュレートトラップの加熱状態を調整する加熱状態調整
手段を設けたものである。
(作用) パティキュレートトラップの再生処理時には再生用空気
供給機構から筒状容器内に供給される再生用空気の一部
を筒状容器の上部から再生用ヒータとパティキュレート
トラップの間に設けられた円形のエアガイド部材と筒状
容器内壁の間を通して筒状容器内に導入することによ
り、筒状容器の上部側の熱を筒状容器の中心部の排気の
流速が最も早い部分をよけた部分を通って確実に筒状容
器の下部に伝熱させ、筒状容器内の空気を撹拌させる。
その結果、パティキュレートトラップの入口端面全面に
は略均一温度の加熱空気が流入することになり、パティ
キュレートトラップの加熱状態を略均一温度に調整し、
パティキュレートトラップ全体の燃焼状態を均一化させ
るようにしたものである。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図および第2図はディーゼルエンジンの排気ガス処
理装置の要部構成、第3図は排気ガス処理装置全体の概
略構成を示すものである。
第3図中で、1はディーゼルエンジンのエンジン本体、
2はこのエンジン本体1の排気ガス通路である。この排
気ガス通路2には上流側の排気ガス処理装置3および下
部側のマフラ4がそれぞれ介設されている。
また、排気ガス処理装置3には第1図に示すように例え
ばステンレス製の円筒状容器5が設けられている。この
円筒状容器5内には排気ガス中のパティキュレートを捕
集するパティキュレートトラップ6が配設されている。
このパティキュレートトラップ6の本体6aは例えばセラ
ミックス等の多孔質体によって全体が略円柱形状に形成
されている。さらに、このパティキュレートトラップ本
体6aと円筒状容器5との間には例えばワイヤメッシュ等
の弾性支持部材が介設されている。そして、パティキュ
レートトラップ本体6aはこの弾性支持部材を介して円筒
状容器5に弾性的に支持されている。
また、パティキュレートトラップ本体6aには第4図に示
すように軸方向に沿って穿設された排気ガス通路となる
細孔7が平行に多数形成されている。これらの細孔7…
はパティキュレートトラップ本体6aの横断面である円形
断面内に略マトリックス状に縦横方向にそれぞれ複数並
設されている。
さらに、このパティキュレートトラップ本体6aの上流側
の端面に第5図に示すように縦横にマトリックス状に配
置された多数の細孔7…の開口端は縦横方向にそれぞれ
1つ置きに上流側閉塞部材8によって閉塞されている。
そして、この上流側閉塞部材8によって閉塞された各細
孔7…によって上流側閉塞通路7a…が形成されている。
また、パティキュレートトラップ本体6aの下流側の端面
には上流側閉塞部材8によって閉塞されていない各細孔
7…の開口端が下流側閉塞部材9によって閉塞されてい
る。そして、この下流側閉塞部材9によって閉塞された
各細孔7…によって下流側閉塞通路7b…が形成されてい
る。ここで、円筒状容器5内に流入した排気ガスは第4
図中に矢印で示すように下流側閉塞通路7b…内に導入さ
れた後、下流側閉塞通路7b…と上流側閉塞通路7a…との
間の多孔質の隔壁6bを透過して上流側閉塞通路7a…に流
れ込むようになっており、下流側閉塞通路7b…と上流側
閉塞通路7a…との間の多孔質の隔壁6bを排気ガスが透過
する際に排気ガス中のパティキュレートが隔壁6bに付着
した状態で残され、パティキュレートが捕集されるよう
になっている。
さらに、排気ガス処理装置3の円筒状容器5内にはパテ
ィキュレートトラップ6の上流側にこのパティキュレー
トトラップ6に捕集されたパティキュレートを燃焼させ
て再生させる再生用のヒータ10およびこのヒータ10から
の輻射熱を反射する熱反射体11がそれぞれ配設されてい
る。
この場合、ヒータ10には例えば耐熱金属製の外管内にニ
クロム線等の電熱線および酸化マグネシウム等の絶縁物
質がそれぞれ挿入された複数のヒータ構成体が設けられ
ている。そして、このヒータ10の各ヒータ構成体は略渦
巻き状に巻回され、この渦巻き状の巻回部を同一平面上
で互いに等間隔離間させた状態で並設されており、各ヒ
ータ構成体はパティキュレートトラップ6の端面全面の
比較的広い範囲を略均等に加熱できるように比較的高密
度に分布させた状態で配置されている。さらに、このヒ
ータ10はリード線12を介してスイッチ13,バッテリ14に
順次接続されている。
また、熱反射体11は円筒状容器5内におけるヒータ10の
上流側に配置されている。この熱反射体11は例えばセラ
ミックス等の耐熱材料によって適宜の形状に折曲された
線材を重ね合わせて十分な通気性を持たせたもので、略
円形状に形成されており、円筒状容器5の上流側開口面
の略全面を閉塞する状態で配設されている。
一方、排気ガス通路2には排気ガス処理装置3に対して
並列にバイパス通路16が接続されている。このバイパス
通路16の入口にはエンジン本体1からの排気ガスをパテ
ィキュレートトラップ6側に導く通常状態とバイパス通
路16側に導く再生状態とに切換え操作する切換え弁17が
取付けられている。
さらに、排気ガス通路2における排気ガス処理装置3の
入口側には円筒状容器5内に再生用の空気を供給する空
気供給通路18の一端が連結されている。この空気供給通
路18にはエアポンプ19が連結されている。そして、パテ
ィキュレートトラップ6の再生処理時にはエアポンプ19
を駆動して空気供給通路18を通して排気ガス処理装置3
の入口側から円筒状容器5内に再生用の空気を供給し、
熱反射体11およびヒータ10を順次介してパティキュレー
トトラップ6に再生用の空気を供給する再生用空気供給
機構20が形成されている。
また、この排気ガス処理装置3にはパティキュレートト
ラップ6の加熱状態を調整する加熱状態調整手段26が装
着されている。この加熱状態調整手段26には一端が空気
供給通路18に連結された分岐通路27が設けられている。
この分岐通路27の中途部には空気の供給を調整する調整
弁28が介設されている。さらに、円筒状容器5にはヒー
タ10とパティキュレートトラップ6との間の空間と対応
する筒壁上部に第2図に示すように空気導入口5aが形成
されている。そして、この空気導入口5aには分岐通路27
の他端が連結されている。
さらに、円筒状容器5のヒータ10とパティキュレートト
ラップ6との間の空間K内には分岐通路27の先端開口部
27aからこの円筒状容器5内への空気の流入によって円
筒状容器5内の上部側の高温状態の加熱空気を下部側に
導く円形状のエアガイド部材29が円筒状容器5の筒壁内
周面に対して所定間隔離間させた状態で配設されてい
る。この円形状のエアガイド部材29の下部には第2図に
示すように切欠部29aが形成されている。そして、分岐
通路27の先端開口部27aからこの円筒状容器5内に導入
される空気の流入によって円筒状容器5のヒータ10とパ
ティキュレートトラップ6との間の空間K内の上部側の
高温状態の加熱空気は第2図中に矢印で示すように円筒
状容器5の筒壁内周面とエアガイド部材29との間に形成
される略リング状のガイド通路Gを介して下部側に導か
れたのち、切欠部29aから円筒状容器5の中心方向に向
けて流入されるようになっている。また、ヒータ10のス
イッチ13、切換え弁17、エアポンプ19、調整弁28は第6
図に示すように例えばマイクロコンピュータおよびその
周辺回路によって形成されたコントローラ21に接続され
ている。さらに、このコントローラ21には例えば円筒状
容器5内におけるパティキュレートトラップ6の上、下
流側の圧力状態を検出する第1、第2の圧力センサ22,2
3、円筒状容器5のヒータ10とパティキュレートトラッ
プ6との間の空間K内しの上部に配置された第1の温度
センサ24、この空間K内の下部に配置された第2の温度
センサ25がそれぞれ接続されている。そして、ディーゼ
ルエンジンのエンジン本体1の動作時には第1、第2の
圧力センサ22,23からの検出信号にもとづいてコントロ
ーラ21によってパティキュレートトラップ6の上、下流
間の差圧を検出し、この差圧にもとづいてスイッチ13の
オン,オフ操作、切換え弁17の開閉操作、エアポンプ19
のオン,オフ動作をそれぞれ制御してパティキュレート
トラップ6による排気ガス中のパティキュレートの捕集
動作およびパティキュレートトラップ6に捕集されたパ
ティキュレートをヒータ10によって燃焼させるパティキ
ュレートトラップ6の再生処理動作を制御するようにな
っている。さらに、パティキュレートトラップ6の再生
処理動作中は第1,第2の温度センサ24,25からの検出信
号にもとづいてコントローラ21によって円筒状容器5の
ヒータ10とパティキュレートトラップ6との間の空間K
内の上、下部間の温度差を検出し、この温度差にもとづ
いて調整弁28の開閉操作を制御して円筒状容器5の空間
K内への空気の導入を制御するようになっている。
次に、上記構成の作用について第7図のフローチャート
を参照して説明する。
まず、ディーゼルエンジンのエンジン本体1の通常運転
時(ステップS1)にはヒータ10のスイッチ13はオフ状
態、切換え弁17はバイパス通路16の入口を閉塞する閉位
置、エアポンプ19はオフ状態でそれぞれ保持される。そ
のため、この状態ではエンジン本体1からの排気ガスは
排気ガス通路2内を通り、排気ガス処理装置3の円筒状
容器5内に導入される。
さらに、この円筒状容器5内に導入された排気ガスは熱
反射体11の隙間およびヒータ10の各ヒータ構成体間の間
隙を順次通過したのち、第2図中に矢印で示すようにパ
ティキュレートトラップ6の下流側閉塞通路7b…内に流
入される。そして、この下流側閉塞通路7b…内に流入し
た排気ガスは続いて下流側閉塞通路7b…と上流側閉塞通
路7a…との間の多孔質の隔壁6bを透過して上流側閉塞通
路7a…に流れ込む。このとき、下流側閉塞通路7b…と上
流側閉塞通路7a…との間の多孔質の隔壁6bを排気ガスが
透過する際に排気ガス中のパティキュレートが隔壁6bに
付着した状態で残され、排気ガス中のパティキュレート
がパティキュレートトラップ6に捕集されてパティキュ
レートトラップ6による通常の排気ガス中のパティキュ
レートの捕集動作が行なわれる。
また、パティキュレートトラップ6の上流側閉塞通路7a
…側に流れ込んだ排気ガスは続いてマフラ4を経て外部
に排出される。
一方、エンジン本体1の通常運転中は常に次のステップ
S2のパティキュレートトラップ6の再生条件の検出が行
なわれる。この再生条件の検出時には第1の圧力センサ
22によって検出されるパティキュレートトラップ6の上
流側の排気ガスの圧力PAと第2の圧力センサ23によって
検出されるパティキュレートトラップ6の下流側の排気
ガスの圧力PBとの差圧(圧力損失)PSが算出され、この
差圧PSの検出データにもとづいてパティキュレートトラ
ップ6によるパティキュレートの捕集量が検出される。
続いて、この検出差圧PSが予め設定された設定圧力PS0
よりも大きいか否かがコントローラ21によって判断され
る(ステップS3)。この再生条件判断処理でステップS2
の検出差圧PSが設定圧力PS0よりも小さいと判断された
場合にはパティキュレートトラップ6の再生不要状態と
判断されて通常運転状態が保持される。ここで、検出差
圧PSが設定圧力PS0以上と判断された場合にはエンジン
本体1の運転中にパティキュレートトラップ6に捕集さ
れたパティキュレートの量が増え、パティキュレートト
ラップ6の下流側閉塞通路7b…内から多孔質の隔壁6bを
透過して上流側閉塞通路7a…に流れ込む排気ガスの流通
抵抗が増加してパティキュレートトラップ6の再生条件
が満たされた状態と判断され、次のステップS4のパティ
キュレートトラップ6の再生処理が行なわれる。
このパティキュレートトラップ6の再生処理動作時には
コントローラ21によってヒータ10のスイッチ13がオン操
作されるとともに、切換え弁17が開操作されてバイパス
通路16が開放される。そのため、この状態ではエンジン
本体1からの排気ガスの大部分は排気ガス通路2内から
バイパス通路16内に流入する。そして、この状態でヒー
タ10に通電される。
このヒータ10はスイッチ13がオン操作されたのち、所定
時間T1(例えば3分程度)の経過後に所定の加熱温度t1
(例えば800℃程度)まで上昇する。そして、この時点
でエアポンプ19がオン操作され、空気供給通路18を介し
て排気ガス処理装置3の円筒状容器5の入口側に再生用
の空気が供給される。
また、ヒータ10からの輻射熱は上流側および下流側に向
けてそれぞれ放射される。このとき、ヒータ10から下流
側に向けて放射された輻射熱によってパティキュレート
トラップ6が加熱され、パティキュレートトラップ本体
6aの入口側に付着されたパティキュレートの焼灼に利用
される。さらに、ヒータ10から上流側に向けて放射され
た輻射熱は熱反射体11によって吸熱され、この熱反射体
11が高温状態に加熱される。そのため、空気供給通路18
を介して円筒状容器5内に供給される再生用の空気がこ
の熱反射体11の隙間を通る際にこの熱反射体11の熱によ
って加熱される。そして、この熱反射体11によって加熱
された再生用空気は続いてヒータ10の各ヒータ構成体の
間隙を通る際にさらに加熱された状態で、パティキュレ
ートトラップ6側に導かれる。したがって、ヒータ10か
らの輻射熱をパティキュレートの焼灼に効率良く利用さ
せることができる。
また、パティキュレートトラップ6の再生処理動作中は
次のステップS5〜S8の再生状態判定処理が行なわれる。
この再生状態判定処理では第1,第2の温度センサ24,25
からの検出信号にもとづいて円筒状容器5のヒータ10と
パティキュレートトラップ6との間の空間K内の上部温
度T1および下部温度T2がそれぞれ検出される(ステップ
S5)。
続いて、ここで検出された上部温度T1および下部温度T2
にもとづいて空間K内の上、下部間の温度差(T1−T2
が検出され、この温度差が予め設定された所定の設定温
度Tsよりも小さいか否かがコントローラ21によって判断
される(ステップS6)。そして、このステップS6で検出
温度差(T1−T2)が設定温度Tsよりも小さい状態と判断
された場合には続いて再生処理の時間tがカウントされ
る(ステップS7)。この再生処理時間tの基準値tsは予
め設定され、コントローラ21に記憶されている。
さらに、カウントされる再生処理時間tは設定時間ts
達したか否かが、コントローラ21によって判断される
(ステップS8)。そして、この再生処理時間tが設定時
間ts内と判断された場合には再生処理動作が継続され
る。
なお、再生処理動作中、パティキュレートトラップ本体
6aに付着されたパティキュレートはヒータ10からの輻射
熱によってパティキュレートトラップ本体6aの入口側が
先に着火されて焼灼される。さらに、パティキュレート
トラップ本体6aの入口側のパティキュレートの焼灼によ
って形成される火炎は徐々に後部側に伝播される。その
ため、パティキュレートトラップ本体6aの入口側が着火
されて焼灼された時点で、ヒータ10のスイッチ13はオフ
状態に切換え操作される。
そして、パティキュレートトラップ本体6aの後端側のパ
ティキュレートまで火炎が伝播されてパティキュレート
トラップ本体6aに付着しているパティキュレートが全て
焼灼される時点が再生処理時間tの基準値tsとして設定
されている。したがって、再生処理時間tが設定時間ts
に達した状態が検出された時点で、エアポンプ19がオフ
操作され、排気ガス処理装置3側への再生用の空気の供
給が停止されるとともに、切換え弁17が切換え操作され
てバイパス通路16が閉塞される再生処理終了動作が行な
われる(ステップS9)。そのため、この再生処理終了動
作が行なわれた時点で、ステップS1の通常運転状態に戻
り、パティキュレートトラップ6による通常の排気ガス
中のパティキュレートの捕集動作が再開される。
また、パティキュレートトラップ6の再生処理動作中に
ステップS6で検出温度差(T1−T2)が設定温度Ts以上と
判断された場合にはコントローラ21によって調整弁28が
開操作される(ステップS10)。そのため、この場合に
はエアポンプ19から空気供給通路18を通して送られる空
気の一部が分岐通路27を通して円筒状容器5のヒータ10
とパティキュレートトラップ6との間の空間K内に導入
される。そして、分岐通路27の先端開口部27aからこの
円筒状容器5内に導入される空気の流入によって円筒状
容器5のヒータ10とパティキュレートトラップ6との間
の空間K内の上部側の高温状態の加熱空気は第2図中に
矢印で示すように円筒状容器5の筒壁内周面とエアガイ
ド部材29との間に形成される略リング状のガイド通路G
を介して下部側に導かれたのち、切欠部29aから円筒状
容器5の中心方向に向けて流入される。そのため、この
分岐通路27を通して流入される空気流によって円筒状容
器5の空間K内の空気を撹拌し、円筒状容器5内の上部
側の高温状態の加熱空気の熱を下部側に伝熱させること
ができる。その結果、パティキュレートトラップ6の入
口端面全面には略均一温度の加熱空気が流入することに
なるので、パティキュレートトラップ6の加熱状態を略
均一温度に調整することができ、パティキュレートトラ
ップ6全体の燃焼状態を均一化させることができる。
そこで、上記構成のものにあってはパティキュレートト
ラップ6の再生処理動作時に円筒状容器5のヒータ10と
パティキュレートトラップ6との間の空間K内の上、下
部間の温度差が設定温度Ts以上と判断された場合にはコ
ントローラ21によって調整弁28を開操作して再生用空気
供給機構20から円筒状容器5内に供給される再生用空気
の一部を円筒状容器5の空間Kの上部から円筒状容器5
内に導入するようにしたので、この導入空気によって円
筒状容器5内の空気を撹拌し、円筒状容器5の空間K内
の上部側の高温状態の加熱空気の熱を下部側に伝熱させ
ることができる。そのため、パティキュレートトラップ
6の入口端面全面に略均一温度の加熱空気を流入させる
ことができるので、パティキュレートトラップ6の加熱
状態を略均一温度に調整し、パティキュレートトラップ
6全体の燃焼状態を均一化させることができる。したが
って、パティキュレートトラップ6の再生処理の終了時
に従来のようにパティキュレートトラップ6の下部側に
パティキュレートの燃え残り等が発生することを防止す
ることができるので、パティキュレートトラップ6の再
生処理状態を全体的に均一化することができる。
また、円筒状容器5のヒータ10とパティキュレートトラ
ップ6との間の空間K内に円形状のエアガイド部材29を
円筒状容器5の筒壁内周面に対して所定間隔離間させた
状態で配設し、分岐通路27の先端開口部27aからこの円
筒状容器5内に流入される空気流を円筒状容器5の筒壁
内周面とこのエアガイド部材29との間に形成される略リ
ング状のガイド通路Gを介して下部側に導き、切欠部29
aから円筒状容器5の中心方向に向けて流入させるよう
にしたので、分岐通路27の先端開口部27aから流出され
る比較的温度が低い空気を円筒状容器5の筒壁内周面と
このエアガイド部材29との間に形成される略リング状の
ガイド通路G内を流れる際に高温状態に加熱されている
周囲壁の熱によって加熱することができる。そのため、
分岐通路27の先端開口部27aから流出される比較的温度
が低い空気が直接的に円筒状容器5の中心方向に向けて
流入され、パティキュレートトラップ6が冷却されるこ
とを防止することができる。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
い。
例えば、上記実施例ではパティキュレートトラップ6の
再生処理動作中にステップS6で検出温度差(T1−T2)が
設定温度Ts以上と判断された場合に調整弁28が開操作さ
れる構成にしたものを示したが、パティキュレートトラ
ップ6の再生処理動作中、常に調整弁28を開操作状態で
保持する構成にしても良い。また、分岐通路27の先端開
口部27aから流出される空気を適宜の加熱手段によって
加熱した後、円筒状容器5内に導入する構成にしても良
い。
さらに、その他この考案の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
[考案の効果] この考案によれば再生用空気供給機構から供給される再
生用空気の一部を筒状容器の上部から筒状容器内に導入
し、再生用ヒータと上記パティキュレートトラップの間
に設けられた円形のエアガイド部材と筒状容器内壁の間
を通して筒状容器の下部側に導き、筒状容器内の上部側
の高温状態の加熱空気の熱を下部側に伝熱してパティキ
ュレートトラップの加熱状態を調整する加熱状態調整手
段を設けたので、筒状容器の上部側の熱を筒状容器の中
心部の排気の流速が最も早い部分をよけた部分を通って
確実に筒状容器の下部に伝熱させ、筒状容器内の空気を
撹拌させることができる。そのため、パティキュレート
トラップの再生時にパティキュレートトラップ全体の燃
焼状態を略均一化させることができ、パティキュレート
トラップの再生処理の終了時にパティキュレートトラッ
プの再生処理状態に偏りが発生することを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図はディ
ーゼルエンジンの排気ガス処理装置の要部構成を示す概
略構成図、第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は
ディーゼルエンジンの排気ガス処理装置全体の概略構成
図、第4図はパティキュレートトラップの概略構成を示
す縦断面図、第5図はパティキュレートトラップの端面
を示す正面図、第6図はコントローラの接続状態を示す
概略構成図、第7図はパティキュレートトラップの再生
処理動作を説明するためのフローチャートである。 2……排気ガス通路、5……円筒状容器、6……パティ
キュレートトラップ、10……ヒータ、20……再生用空気
供給機構、26……加熱状態調整手段、29……エアガイド
部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状容器内に排気ガス中のパティキュレー
    トを捕集するパティキュレートトラップが配設され、上
    記筒状容器内における上記パティキュレートトラップの
    上流側に上記パティキュレートトラップに捕集されたパ
    ティキュレートを燃焼させる再生用ヒータが対向配設さ
    れるとともに、上記パティキュレートを燃焼させる再生
    用空気を上記筒状容器内に供給する再生用空気供給機構
    が設けられた排気ガス処理装置において、 上記再生用空気供給機構から供給される再生用空気の一
    部を上記筒状容器の上部から上記筒状容器内に導入し、
    上記再生用ヒータと上記パティキュレートトラップの間
    に設けられた円形のエアガイド部材と上記筒状容器内壁
    の間を通して上記筒状容器の下部側に導き、上記筒状容
    器内の上部側の高温状態の加熱空気の熱を下部側に伝熱
    して上記パティキュレートトラップの加熱状態を調整す
    る加熱状態調整手段を設けたことを特徴とする排気ガス
    処理装置。
JP1990129883U 1990-11-30 1990-11-30 排気ガス処理装置 Expired - Lifetime JPH0744732Y2 (ja)

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