JPH074467Y2 - 回転窯の内張り耐火物構造 - Google Patents
回転窯の内張り耐火物構造Info
- Publication number
- JPH074467Y2 JPH074467Y2 JP4464589U JP4464589U JPH074467Y2 JP H074467 Y2 JPH074467 Y2 JP H074467Y2 JP 4464589 U JP4464589 U JP 4464589U JP 4464589 U JP4464589 U JP 4464589U JP H074467 Y2 JPH074467 Y2 JP H074467Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refractory
- rotary kiln
- brick
- blackness
- present
- Prior art date
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- Expired - Fee Related
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は回転窯に回転窯に内張りする耐火物の構造に関
する。
する。
従来の技術 回転窯の所定の温度までの加熱は、とりわけ火炎に近接
する周辺の耐火れんがが熱衝撃により破損することを防
止する為に、緩やかな昇温速度で行う事が好ましい。し
かし、昇温の為の費用を軽減する目的あるいは生産性の
向上の目的から急速度で目的とする温度迄加熱する例が
多く、例えば従来10時間以上を要していた場合におい
て、３〜６時間で目的とする温度までの加熱が行われて
いる。また被焼成物の耐火れんがへの付着を容易にする
為に耐火れんが接火面に目地材を兼用したＬ字型鋼板で
覆う場合がある。
する周辺の耐火れんがが熱衝撃により破損することを防
止する為に、緩やかな昇温速度で行う事が好ましい。し
かし、昇温の為の費用を軽減する目的あるいは生産性の
向上の目的から急速度で目的とする温度迄加熱する例が
多く、例えば従来10時間以上を要していた場合におい
て、３〜６時間で目的とする温度までの加熱が行われて
いる。また被焼成物の耐火れんがへの付着を容易にする
為に耐火れんが接火面に目地材を兼用したＬ字型鋼板で
覆う場合がある。
考案が解決しようとする課題 上述の如き手法では、耐火れんがは急速な昇温に基づく
膨張により亀裂を発生して破損することがあり、その結
果耐火れんがの寿命を短くすることになる。Ｌ字型鋼板
のある場合でも、大きな熱衝撃により耐火れんがの破損
する事がある。
膨張により亀裂を発生して破損することがあり、その結
果耐火れんがの寿命を短くすることになる。Ｌ字型鋼板
のある場合でも、大きな熱衝撃により耐火れんがの破損
する事がある。
課題を解決するための手段 本考案は、回転窯の内張り耐火物の構造として回転窯に
内張りされる耐火れんがの接火面に、耐火れんが及び一
般構造用圧延鋼材より黒度の低い金属又は金属酸化物の
層を設けた鋼材、あるいは耐火れんが及び一般構造用圧
延鋼材より黒度の低い金属から成る鋼板を装着する構造
をとることにより、回転窯の操業初期における耐火れん
がのスポーリングの防止を行うものである。
内張りされる耐火れんがの接火面に、耐火れんが及び一
般構造用圧延鋼材より黒度の低い金属又は金属酸化物の
層を設けた鋼材、あるいは耐火れんが及び一般構造用圧
延鋼材より黒度の低い金属から成る鋼板を装着する構造
をとることにより、回転窯の操業初期における耐火れん
がのスポーリングの防止を行うものである。
この課題を解決するための本考案における低黒度層を設
ける方法として、以下に例示する方法がある。
ける方法として、以下に例示する方法がある。
耐火れんが及び一般構造用圧延鋼材より黒度の低い
金属、例えばアルミニウム、亜鉛、ニッケル、銅、ス
ズ、コバルト、マグネシウム、モリブデン、バナジウ
ム、チタン、マンガン、クロム、鉛や各種の合金及び金
属酸化物、例えばAl2O3、CaO、MgO、TiO2、ZrO2や複合
酸化物などの微粉粒及び薄膜微粉またはペーストやスラ
リーをバインダー材料と共にペースト状あるいはスリッ
プ状にしたものをＬ字型金属板表面に塗布する方法 黒度の低い金属及び金属酸化物を母体とするペイン
トをＬ字型金属板表面に塗布する方法 黒度の低い金属及び金属酸化物をＬ字型金属板表面
にメッキまたは溶射する方法 黒度の低い金属から成るＬ字型金属板を用いる方法 実施例 本考案の一実施例を図面により説明する。
金属、例えばアルミニウム、亜鉛、ニッケル、銅、ス
ズ、コバルト、マグネシウム、モリブデン、バナジウ
ム、チタン、マンガン、クロム、鉛や各種の合金及び金
属酸化物、例えばAl2O3、CaO、MgO、TiO2、ZrO2や複合
酸化物などの微粉粒及び薄膜微粉またはペーストやスラ
リーをバインダー材料と共にペースト状あるいはスリッ
プ状にしたものをＬ字型金属板表面に塗布する方法 黒度の低い金属及び金属酸化物を母体とするペイン
トをＬ字型金属板表面に塗布する方法 黒度の低い金属及び金属酸化物をＬ字型金属板表面
にメッキまたは溶射する方法 黒度の低い金属から成るＬ字型金属板を用いる方法 実施例 本考案の一実施例を図面により説明する。
第１図は公知の回転窯の部分切断面図で、符号Ａは耐火
れんがを符号Ｂは缶体を示す。即ち公知の回転窯では耐
火れんがＡの接火面に直接火炎が接し、また火炎の全放
射エネルギーに曝される様な構造となっている。この
為、該れんがの昇温時における接火面の損傷には著しい
ものがあった。第２図は、本考案の代表的な実施例を示
し、第１図と同様の部分断面図である。第３図は本考案
の代表的な実施例の耐火れんがの投影図である。斜線部
Ｃは接火面を示す。符号Ｄは、低黒度の金属をメッキし
たＬ字型金属板を示す。この実施例は、予め各耐火れん
がＡの接火面に低黒度層を設けたＬ字型金属板を貼って
おく方法で、公知のＬ字型金属板の方法と同様現場での
作業が耐火れんがを内張りするだけで済み、従来の施行
法と何らかわりはない。
れんがを符号Ｂは缶体を示す。即ち公知の回転窯では耐
火れんがＡの接火面に直接火炎が接し、また火炎の全放
射エネルギーに曝される様な構造となっている。この
為、該れんがの昇温時における接火面の損傷には著しい
ものがあった。第２図は、本考案の代表的な実施例を示
し、第１図と同様の部分断面図である。第３図は本考案
の代表的な実施例の耐火れんがの投影図である。斜線部
Ｃは接火面を示す。符号Ｄは、低黒度の金属をメッキし
たＬ字型金属板を示す。この実施例は、予め各耐火れん
がＡの接火面に低黒度層を設けたＬ字型金属板を貼って
おく方法で、公知のＬ字型金属板の方法と同様現場での
作業が耐火れんがを内張りするだけで済み、従来の施行
法と何らかわりはない。
本考案の低黒度層を設ける方法として、実施の費用、昇
温時の熱負荷の度合いなどの諸条件に応じて行う事が可
能である。
温時の熱負荷の度合いなどの諸条件に応じて行う事が可
能である。
本目的に供する耐火れんがは従来から回転窯に使用され
ている塩基性れんが、ハイアルミナ質れんがなどであ
り、本考案により種類は限定されない。
ている塩基性れんが、ハイアルミナ質れんがなどであ
り、本考案により種類は限定されない。
下記の第１表に示される構造及び条件下で本考案の耐火
物構造と比較例の耐火物構造とを比較試験したところの
試験結果は次のようである。
物構造と比較例の耐火物構造とを比較試験したところの
試験結果は次のようである。
本考案の耐火物構造は、今日一般的な方法であるＬ字型
金属板なしの耐火物構造より、耐火れんがの表面温度で
最大296℃の低下、Ｌ字型鋼板ありの耐火物構造より最
大168℃の低下が認められ、耐火れんがへの熱衝撃が低
減され、使用条件が改善される事となる。
金属板なしの耐火物構造より、耐火れんがの表面温度で
最大296℃の低下、Ｌ字型鋼板ありの耐火物構造より最
大168℃の低下が認められ、耐火れんがへの熱衝撃が低
減され、使用条件が改善される事となる。
本考案の耐火物構造を実際に回転窯でＬ字型鋼板なしの
耐火物構造とＬ字型鋼板ありの耐火物構造と一緒に内張
りし、３ケ月間の定常操業の結果、Ｌ字型鋼板なし、あ
りの耐火物構造に比べて本考案の耐火物構造はＤ寸法で
約30mm厚く、耐火れんがの寿命の向上したことが認めら
れた。
耐火物構造とＬ字型鋼板ありの耐火物構造と一緒に内張
りし、３ケ月間の定常操業の結果、Ｌ字型鋼板なし、あ
りの耐火物構造に比べて本考案の耐火物構造はＤ寸法で
約30mm厚く、耐火れんがの寿命の向上したことが認めら
れた。
考案の効果 本考案における低黒度面により、昇温の一定期間におい
て耐火れんがへの放射エネルギーの減少による熱負荷を
低減して、耐火れんがのスポーリングを防止し、耐火れ
んがの寿命の向上を可能ならしめるものである。
て耐火れんがへの放射エネルギーの減少による熱負荷を
低減して、耐火れんがのスポーリングを防止し、耐火れ
んがの寿命の向上を可能ならしめるものである。
第１図は、従来の回転窯の部分切断面図である。 第２図は、本考案の一実施例における回転窯の部分切断
面図である。 第３図は、本考案の一実施例における耐火れんがの投影
図である。 第４図は、第１図及び第２図の各々の条件を第１表の様
にした場合にその一方向より加熱するSiC発熱体電気炉
にて加熱試験を行ったときの耐火れんがの被加熱表面の
温度をグラフ化した図である。 Ａ……耐火れんが、Ｂ……缶体 Ｃ……接火面
面図である。 第３図は、本考案の一実施例における耐火れんがの投影
図である。 第４図は、第１図及び第２図の各々の条件を第１表の様
にした場合にその一方向より加熱するSiC発熱体電気炉
にて加熱試験を行ったときの耐火れんがの被加熱表面の
温度をグラフ化した図である。 Ａ……耐火れんが、Ｂ……缶体 Ｃ……接火面
Claims (1)
- 【請求項１】回転窯に内張りされる耐火れんがの接火面
に、耐火れんが及び一般構造用圧延鋼材より黒度の低い
金属又は金属酸化物の層を設けた鋼材、あるいは耐火れ
んが及び一般構造用圧延鋼材より黒度の低い金属から成
る鋼板を装着し、回転窯の操業初期における耐火れんが
のスポーリングの防止を目的とした内張り耐火物構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4464589U JPH074467Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 回転窯の内張り耐火物構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4464589U JPH074467Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 回転窯の内張り耐火物構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02134492U JPH02134492U (ja) | 1990-11-08 |
| JPH074467Y2 true JPH074467Y2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=31558134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4464589U Expired - Fee Related JPH074467Y2 (ja) | 1989-04-17 | 1989-04-17 | 回転窯の内張り耐火物構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH074467Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-04-17 JP JP4464589U patent/JPH074467Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02134492U (ja) | 1990-11-08 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |