JPH0744646A - 媒体マーク読取装置 - Google Patents

媒体マーク読取装置

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JPH0744646A
JPH0744646A JP5185035A JP18503593A JPH0744646A JP H0744646 A JPH0744646 A JP H0744646A JP 5185035 A JP5185035 A JP 5185035A JP 18503593 A JP18503593 A JP 18503593A JP H0744646 A JPH0744646 A JP H0744646A
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Hiromi Sudo
博美 須藤
Kazuaki Arai
和明 新井
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複写紙に印刷された媒体マークを読み取る場合
や媒体マークの濃度が低い場合でも読取率が低下するこ
とがないようにする。 【構成】キャリッジに搭載された検出器1と、該検出器
1を読取終了位置に移動させて媒体マークを検出させる
手段と、前記検出器1を読取開始位置に移動させて前記
媒体マークを検出させる手段と、前記検出器1のアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変
換部2とを有する。該アナログ−デジタル変換部2は、
第1入力電圧と該第1入力電圧を遅延させて形成された
第2入力電圧を比較する比較器を備える。検出器1を読
取終了位置に移動させて前記媒体マークを検出させた時
に透通しの影響を受けても、前記検出器1を読取開始位
置に移動させて前記媒体マークを検出させた時には透通
しの影響を受けることはない。したがって、読取率が低
下するのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、媒体マーク読取装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、媒体に印刷されたバーコード、文
字等のマーク(以下「媒体マーク」という。)を読み取
ることによって、媒体マークの情報を得ることができる
ようにした媒体マーク読取装置は各種提供されていて、
例えば、スーパーマーケットのレジスタ装置の場合、商
品の種別、価格等の情報を得ることができ、金融機関の
通帳記帳装置の場合、通帳の口座情報、ページ情報等の
情報を得ることができる。また、光学式文字読取装置の
場合、帳票のID情報を得ることができ、シリアルプリ
ンタなどのプリンタの場合、印字媒体のフォーマット情
報を得ることができる。
【0003】この種の媒体マーク読取装置においては、
媒体マークを検出器が検出することによって得られたア
ナログ信号をデジタル信号に変換し、該デジタル信号を
デコード化することによって情報を得るようにしてい
る。図2は従来の第1の媒体マーク読取装置のブロック
図である。図において、1は図示しないキャリッジに搭
載され、図示しない媒体に印刷された媒体マークを検出
する検出器、2は該検出器1が媒体マークを検出するこ
とによって発生させられたアナログ信号をデジタル信号
に変換するアナログ−デジタル変換部である。また、3
はCPU、4は前記キャリッジを駆動するキャリッジ駆
動部である。
【0004】前記CPU3の指令によってキャリッジ駆
動部4はキャリッジを駆動し、前記検出器1を媒体に沿
って移動させる。そして、前記検出器1が媒体マークを
検出するとアナログ信号が発生させられ、該アナログ信
号はアナログ−デジタル変換部2に入力され、該アナロ
グ−デジタル変換部2においてデジタル信号に変換され
る。
【0005】前記CPU3は、アナログ−デジタル変換
部2からのデジタル信号を受け、該デジタル信号をデコ
ード化して媒体マークのコード判定を行う。そして、デ
コード化することができる場合は読取可と判断し、デコ
ード化することができない場合は読取エラーと判断す
る。次に、前記アナログ−デジタル変換部2について説
明する。
【0006】図3は従来の第1の媒体マーク読取装置に
おけるアナログ−デジタル変換部の回路図である。図に
おいて、2はアナログ−デジタル変換部、aは前記検出
器1(図2)に接続された端子、bは前記CPU3に接
続された端子である。また、26はオペアンプであり、
該オペアンプ26の非反転入力端子は端子aと結線さ
れ、前記検出器1のアナログ信号が入力され、オペアン
プ26の反転入力端子はオペアンプ26の出力端子と結
線され、オペアンプ26の出力が入力される。
【0007】該オペアンプ26の出力端子は、互いに逆
方向にかつ並列に接続された一対のダイオードD1,D
2、及び抵抗R1を介して比較器としてのオペアンプ3
0の反転入力端子と結線される。そして、前記抵抗R1
とオペアンプ30の反転入力端子の間は、抵抗R2を介
して接地されるとともに、コンデンサCを介して接地さ
れる。
【0008】一方、前記オペアンプ30の非反転入力端
子は抵抗R3を介して端子aと結線され、抵抗R4を介
してオペアンプ30の出力端子と結線される。したがっ
て、前記オペアンプ30の非反転入力端子には前記検出
器1のアナログ信号が入力されるとともに、オペアンプ
30の出力が入力される。また、該オペアンプ30の出
力端子はダイオードD3及び抵抗R5を介してトランジ
スタTrと結線される。該トランジスタTrのコレクタ
は抵抗R6によってプルアップされるとともにb端子と
結線され、エミッタは接地され、ベースは抵抗R7によ
ってプルダウンされる。
【0009】前記構成のアナログ−デジタル変換部2に
おいて、端子aに入力された前記検出器1のアナログ信
号は、オペアンプ26の非反転入力端子に入力されると
ともに、オペアンプ30の非反転入力端子に第1入力電
圧V1 として入力される。前記オペアンプ26の非反転
入力端子に入力されたアナログ信号は、オペアンプ26
で負帰還が最大にかけられて出力端子から出力される。
【0010】そして、オペアンプ26の出力は前記ダイ
オードD1,D2でクランプされ、抵抗R2及びコンデ
ンサCによって遅延させられ、前記オペアンプ30の反
転入力端子に第2入力電圧V2 として入力される。前記
オペアンプ30は前記第1入力電圧V1 と第2入力電圧
2 を比較し、オペアンプ30の出力によって前記トラ
ンジスタTrをオン・オフさせ、端子bにおいてデジタ
ル信号S1が発生させられる。すなわち、前記第1入力
電圧V1 が第2入力電圧V2 より高い場合、オペアンプ
30の出力はハイレベルになるので、トランジスタTr
がオンになり、デジタル信号S1はローレベルになる。
また、前記第1入力電圧V1 が第2入力電圧V2 より低
い場合、オペアンプ30の出力はローレベルになるの
で、トランジスタTrがオフになり、デジタル信号S1
はハイレベルになる。
【0011】図4は従来の第1の媒体マーク読取装置の
波形図である。図の(a)はバーコードの黒バー及び白
バーの配列を示す図、(b)はアナログ−デジタル変換
部2(図2)の波形図である。媒体マークとしてのバー
コードの黒バー及び白バーが図の(a)に示すように配
列されている場合、前記検出器1を読取開始位置(図に
おける左方)から読取終了位置(図における右方)に移
動させてバーコードを検出させると、前記オペアンプ3
0(図3)の非反転入力端子に入力される第1入力電圧
1 は図の(b)に示すような波形を示す。
【0012】一方、前記オペアンプ30の反転入力端子
に入力される第2入力電圧V2 は、ダイオードD1,D
2でクランプされ、抵抗R2及びコンデンサCによって
遅延させられるため、図の(b)に示すように前記第1
入力電圧V1 の波形より振幅が小さくなり、しかも、位
相が遅れ側にずれる。したがって、前記トランジスタT
rのオン・オフによって発生させられるデジタル信号S
1は、黒バーに対応する部分がハイレベルになり、白バ
ーに対応する部分がローレベルになる。
【0013】ところで、前記検出器1の出力レベルが低
下した場合、媒体マークが印刷された部分と印刷されて
ない部分のそれぞれの反射率に差がない場合、また、反
射率が低い媒体上に媒体マークが印刷された場合、前記
媒体マーク読取装置は媒体マークを誤って読み取ること
がある。そこで、媒体上の媒体マークが印刷されてない
部分を検出器1によって検出させ、この時の検出電圧の
レベル(以下「白レベル」という。)が1組の基準電圧
の範囲に収まるようにプログラマブルアンプの利得を設
定し、設定された利得に基づいて媒体マークを読み取る
ようにしている(特開昭63−10290号公報、特開
平4−340679号公報及び特開平5−35901号
公報参照)。
【0014】次に、従来の第2の媒体マーク読取装置に
ついて説明する。図5は従来の第2の媒体マーク読取装
置のブロック図である。図において、1は図示しない媒
体に印刷された媒体マークを検出する検出器、12は該
検出器1が媒体マークを検出することによって発生させ
られたアナログ信号を増幅するプログラマブルアンプ、
2は該プログラマブルアンプ12の出力をデジタル信号
S1(図3)に変換するアナログ−デジタル変換部であ
る。
【0015】また、14は媒体の白レベルを確定するた
めの第1、第2の基準電圧から成る1組の基準電圧を発
生させる基準電圧発生器、15は前記プログラマブルア
ンプ12の出力と基準電圧発生器14の第1、第2の基
準電圧を比較する比較器である。前記アナログ−デジタ
ル変換部2のデジタル信号S1及び比較器15の出力は
CPU17に送られる。該CPU17は前記アナログ−
デジタル変換部2のデジタル信号S1に基づいて媒体マ
ークのコード判定を行う。また、CPU17は比較器1
5の出力に基づいて前記プログラマブルアンプ12の利
得及び基準電圧発生器14の第1、第2の基準電圧を設
定する。
【0016】次に、前記構成の媒体マーク読取装置の動
作について説明する。まず、CPU17の指令によっ
て、プログラマブルアンプ12の利得及び基準電圧発生
器14の第1の基準電圧について各初期値が設定され
る。この場合、前記初期値は、検出器1が媒体を検出し
ない状態から検出した状態になったときに比較器15の
出力が変化するように設定される。そして、媒体が検出
されて比較器15の出力が変化すると、CPU17の指
令によって基準電圧発生器14は第1の基準電圧を比較
器15に対して出力し、プログラマブルアンプ12は出
力が第1の基準電圧以上になるように利得を設定する。
【0017】次に、CPU17の指令によって基準電圧
発生器14は第1の基準電圧より高い第2の基準電圧を
比較器15に対して出力し、プログラマブルアンプ12
は出力が第1の基準電圧と第2の基準電圧の間の値にな
るように利得を設定する。このようにして、媒体の白レ
ベルが確定され、前記プログラマブルアンプ12の出力
を安定させることができる。そして、この状態で媒体マ
ークの読取りが開始される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の媒体マーク読取装置においては、媒体として複写紙
を使用し、該複写紙に印刷された媒体マークを読み取る
場合、読取率が低下してしまう。図6は複写紙の分解斜
視図である。
【0019】図において、35は媒体としての複写紙、
35a〜35dは順次重ねられた用紙である。各用紙3
5a〜35dの同じ位置には媒体マークとしてのバーコ
ード36が同じパターンで印刷される。ところが、製造
上のばらつきなどによって前記複写紙35の各用紙35
a〜35dがずれて重ねられると、同じ位置に印刷され
たバーコード36がずれ、下方の用紙の黒バーが上方の
用紙の余白部分や白バーの部分を透過して検出されてし
まう。そして、この透通しの影響によって読取率が低下
してしまう。
【0020】図7は従来の媒体マーク読取装置の要部波
形図である。なお、この場合、図4の(b)に示す波形
図の破線の枠内についてのみ示す。前記バーコード36
(図6)の黒バー及び白バーが図4の(a)に示すよう
に配列されている場合、前記検出器1(図2及び5)は
読取開始位置から読取終了位置に移動させられる。この
時、例えば、下方の用紙の黒バーが読取開始位置側にず
れて上方の用紙の余白部分や白バーの部分を透過して検
出されると、上方の用紙の黒バーを検出する前に第1入
力電圧V1 が低下を開始し、第1入力電圧V 1 の波形が
実線cで示すように変形してしまう。また、前記第2入
力電圧V2 の波形も同様に実線dで示すように変形して
しまう。
【0021】したがって、第1入力電圧V1 が前記第2
入力電圧V2 より小さくなる時点が早くなり、デジタル
信号S1の波形は実線eで示すように変形し、ハイレベ
ルになる時点が早くなる。その結果、黒バー及び白バー
の幅が本来のものとは異なったものになるので、媒体マ
ーク読取装置の読取率が低下してしまう。そこで、第
1、第2の基準電圧を低く設定し、透過した黒バーが検
出されないようにすることが考えられる。ところが、第
1、第2の基準電圧を低く設定すると、印刷された媒体
マークの濃度が低い場合に読取率が低下してしまう。
【0022】本発明は、前記従来の媒体マーク読取装置
の問題点を解決して、複写紙に印刷された媒体マークを
読み取る場合や媒体マークの濃度が低い場合でも読取率
が低下することがない媒体マーク読取装置を提供するこ
とを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の媒
体マーク読取装置においては、キャリッジに搭載された
検出器と、該検出器を読取開始位置から読取終了位置に
移動させて前記媒体マークを検出させる手段と、前記検
出器を読取終了位置から読取開始位置に移動させて前記
媒体マークを検出させる手段と、前記検出器が媒体マー
クを検出することによって発生させられたアナログ信号
をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換部と
を有する。
【0024】該アナログ−デジタル変換部は、第1入力
電圧と該第1入力電圧を遅延させて形成された第2入力
電圧を比較する比較器を備える。本発明の他の媒体マー
ク読取装置においては、媒体マークを検出する検出器
と、該検出器が媒体マークを検出することによって発生
させられたアナログ信号を増幅するアンプと、基準電圧
を発生させる基準電圧発生器と、前記アンプの出力と前
記基準電圧を比較する比較器と、該比較器の出力に対応
して前記アンプの利得を変更する手段とを有する。
【0025】また、媒体の種類の情報を入力するための
媒体情報入力装置と、前記媒体の種類に対応して前記基
準電圧を変更する手段とを有する。
【0026】
【作用】本発明によれば、前記のように媒体マーク読取
装置においては、キャリッジに搭載された検出器と、該
検出器を読取開始位置から読取終了位置に移動させて前
記媒体マークを検出させる手段と、前記検出器を読取終
了位置から読取開始位置に移動させて前記媒体マークを
検出させる手段と、前記検出器が媒体マークを検出する
ことによって発生させられたアナログ信号をデジタル信
号に変換するアナログ−デジタル変換部とを有する。
【0027】したがって、キャリッジを駆動して検出器
を読取開始位置から読取終了位置に移動させて前記媒体
マークを検出させ、読取エラーが発生すると、前記検出
器を読取終了位置から読取開始位置に移動させて前記媒
体マークを検出させる。前記アナログ−デジタル変換部
は、第1入力電圧と該第1入力電圧を遅延させて形成さ
れた第2入力電圧を比較する比較器を備える。この場
合、前記検出器を読取開始位置から読取終了位置に移動
させて前記媒体マークを検出させた時に透通しの影響を
受けても、前記検出器を読取終了位置から読取開始位置
に移動させて前記媒体マークを検出させた時には透通し
の影響を受けることがなくなる。
【0028】本発明の他の媒体マーク読取装置において
は、媒体マークを検出する検出器と、該検出器が媒体マ
ークを検出することによって発生させられたアナログ信
号を増幅するアンプと、基準電圧を発生させる基準電圧
発生器と、前記アンプの出力と前記基準電圧を比較する
比較器と、該比較器の出力に対応して前記アンプの利得
を変更する手段とを有する。
【0029】したがって、基準電圧に対応させてアンプ
の利得を設定することができ、媒体の白レベルが確定さ
れる。また、媒体の種類の情報を入力するための媒体情
報入力装置と、前記媒体の種類に対応して前記基準電圧
を変更する手段とを有する。そして、媒体として単紙を
使用する場合と複写紙を使用する場合で基準電圧が変更
される。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示す媒体マーク読取装置のブロック図である。図におい
て、1は図示しないキャリッジに搭載され、図示しない
媒体に印刷された媒体マークを検出する検出器、2は該
検出器1が媒体マークを検出することによって発生させ
られたアナログ信号をデジタル信号S1(図3参照)に
変換するアナログ−デジタル変換部である。また、4は
前記キャリッジを駆動するキャリッジ駆動部、38はC
PUである。
【0031】該CPU38の指令によってキャリッジ駆
動部4はキャリッジを駆動し、前記検出器1を媒体に沿
って読取開始位置から読取終了位置に、又は読取終了位
置から読取開始位置に移動させる。そして、前記検出器
1はいずれの方向に移動している時も媒体マークを検出
することができるようになっていて、媒体マークを検出
するとアナログ信号が発生させられ、該アナログ信号は
アナログ−デジタル変換部2に入力され、該アナログ−
デジタル変換部2においてデジタル信号S1に変換され
る。
【0032】前記CPU38は、アナログ−デジタル変
換部2からのデジタル信号S1を受け、該デジタル信号
S1をデコード化して媒体マークのコード判定を行う。
そして、デコード化することができる場合は読取可と判
断し、デコード化することができない場合は読取エラー
と判断する。ここで、前記アナログ−デジタル変換部2
は従来の第1の媒体マーク読取装置のものと同じ構造を
有するため、図3及びその説明を援用する。
【0033】次に、第1の実施例における媒体マーク読
取装置の動作について説明する。最初、検出器1は読取
開始位置にある。前記CPU38は、キャリッジ駆動部
4に指令し、キャリッジを駆動して検出器1を読取開始
位置から読取終了位置に移動させ、検出器1によって媒
体マークを検出する。同時に、CPU38はアナログ−
デジタル変換部2に指令してデジタル信号S1を出力さ
せる。
【0034】そして、前記検出器1が読取終了位置に到
達すると、キャリッジは停止させられ検出器1も読取終
了位置で停止する。続いて、CPU38は前記デジタル
信号S1をデコード化して媒体マークのコード判定を行
う。そして、デコード化することができる場合は読取可
と判断し、デコード化することができない場合は読取エ
ラーと判断する。
【0035】読取エラーであると判断されると、前記C
PU38は再びキャリッジ駆動部4に指令し、前記キャ
リッジを駆動して検出器1を読取終了位置から読取開始
位置に移動させ、検出器1によって媒体マークを検出す
る。同時に、CPU38はアナログ−デジタル変換部2
に指令してデジタル信号S1を出力させる。ここで、例
えば、複写紙35(図6参照)における下方の用紙の黒
バーが読取開始位置側にずれて上方の用紙の余白部分や
白バーの部分を透過して検出されると、検出器1を読取
開始位置から読取終了位置に移動させた場合には、前述
したように透通しの影響によって第1入力電圧V1 の波
形が図7の実線cで示すように、また、第2入力電圧V
2 の波形も同様に図7の実線dで示すように変形してし
まう。
【0036】そこで、読取エラーであると判断された後
に、検出器1を読取終了位置から読取開始位置に移動さ
せ、その時に検出器1によって媒体マークを検出する
と、第1入力電圧V1 及び第2入力電圧V2 の波形は図
8に示すようになる。図8は本発明の第1の実施例を示
す媒体マーク読取装置の要部波形図である。なお、この
場合、図4の(b)に示す波形図の破線の枠内について
のみ示す。
【0037】前記バーコード36(図6参照)の黒バー
及び白バーが図4の(a)に示すように配列され、前記
検出器1(図1)は読取終了位置から読取開始位置に移
動させられる。この時、例えば、下方の用紙の黒バーが
読取開始位置側にずれて上方の用紙の余白部分や白バー
の部分を透過して検出されると、上方の用紙の黒バーを
検出した後も第1入力電圧V1 が低下を開始せず第1入
力電圧V1 の波形が実線fで示すように変形する。ま
た、前記第2入力電圧V2 の波形も同様に実線gで示す
ように変形する。
【0038】ところが、第1入力電圧V1 が前記第2入
力電圧V2 より低くなることはなく、デジタル信号S1
の波形は実線hで示すように、黒バー及び白バーの幅が
本来のものと同じになるので、媒体マーク読取装置の読
取率が低下するのを防止することができる。また、キャ
リッジの戻り動作時に再び媒体マークの読取りを行うた
め、読取りに必要な時間を短くすることができる。さら
に、読取回数が多くなるので、複写紙35以外の読取り
が困難な媒体を使用した場合においても、読取率が低下
するのを防止することができる。
【0039】次に、第1の実施例における媒体マーク読
取装置の動作をフローチャートを併用して説明する。図
9は本発明の第1の実施例における媒体マーク読取装置
の動作を示すフローチャートである。 ステップS1 検出器1を読取開始位置から読取終了位
置に移動させ、媒体マークを検出させる。 ステップS2 読取可であるか否かを判断する。読取可
である場合は処理を終了し、読取エラーである場合はス
テップS3に進む。 ステップS3 検出器1を読取終了位置から読取開始位
置に移動させ、媒体マークを検出させる。 ステップS4 読取可であるか否かを判断する。読取可
である場合は処理を終了し、読取エラーである場合はオ
ペレータにその旨を知らせて処理を終了する。
【0040】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図10は本発明の第2の実施例を示す媒体マーク
読取装置のブロック図である。図において、1は図示し
ない媒体に印刷された媒体マークを検出する検出器、4
2は該検出器1が媒体マークを検出することによって発
生させられたアナログ信号を増幅するプログラマブルア
ンプ、2は該プログラマブルアンプ42の出力をデジタ
ル信号S1(図3参照)に変換するアナログ−デジタル
変換部である。
【0041】また、44は媒体の白レベルを確定するた
めに、それぞれ第1、第2の基準電圧から成る2組の基
準電圧を発生させる基準電圧発生器、45は前記プログ
ラマブルアンプ42の出力と基準電圧発生器44の第
1、第2の基準電圧を比較する比較器、46は被読取媒
体の種類を検出するための媒体情報入力装置としての媒
体検出器である。なお、媒体情報入力装置としてキーボ
ードなどの入力装置を使用することもできる。
【0042】前記アナログ−デジタル変換部2のデジタ
ル信号S1、比較器45の出力及び媒体検出器46の信
号はCPU47に送られる。該CPU47は、前記アナ
ログ−デジタル変換部2のデジタル信号S1に基づいて
媒体マークのコード判定を行う。また、CPU47は媒
体検出器46からの信号に基づいて基準電圧発生器44
の第1、第2の基準電圧の組を選択する。さらに、CP
U47は比較器45の出力に基づいて前記プログラマブ
ルアンプ42の利得及び選択された組の第1、第2の基
準電圧を設定する。
【0043】ここで、基準電圧と前記プログラマブルア
ンプ42の出力の一般的な関係について図11及び12
を併用して説明する。図11はプログラマブルアンプの
出力の第1の波形図、図12はプログラマブルアンプの
出力の第2の波形図である。なお、図の横軸は時間t
を、縦軸は出力VM を示す。
【0044】図11においては、同じ基準電圧を使用し
てプログラマブルアンプ42の利得を設定し、白レベル
を確定したときのプログラマブルアンプ42の出力VM
の波形を示す。実線は濃度の高い媒体マークを検出した
場合の波形であり、破線は濃度の低い媒体マークを検出
した場合の波形である。図に示すように、濃度の高い媒
体マークを検出した場合はプログラマブルアンプ42の
出力VM の変化が大きく、濃度の低い媒体マークを検出
した場合はプログラマブルアンプ42の出力V M の変化
が小さい。
【0045】図12においては、媒体として複写紙35
(図6参照)を使用し、異なる値V A ,VB (VA >V
B )の基準電圧を使用してプログラマブルアンプ42の
利得を設定し、白レベルを確定したときのプログラマブ
ルアンプ42の出力VMA,V MBの波形を示す。図に示す
ように、基準電圧を大きい値VB にした場合は、透通し
の影響によってプログラマブルアンプ42の出力VMA
現れる変形量dA は大きく、基準電圧を小さい値VA
した場合は、透通しの影響によってプログラマブルアン
プ42の出力VMBに現れる変形量dB は小さい。
【0046】そこで、第2の実施例においては、媒体と
して単紙を使用する場合は第1、第2の基準電圧の組の
うち値の大きい方を選択し、媒体として複写紙35を使
用する場合は第1、第2の基準電圧の組のうち値の小さ
い方を選択する。このようにして、媒体として単紙を使
用する場合には、濃度の低い媒体マークであっても読み
取ることができる。また、媒体として複写紙35を使用
する場合には、透通しの影響を受けることなく媒体マー
クを読み取ることができる。
【0047】次に、前記構成の媒体マーク読取装置の動
作について説明する。まず、CPU47は媒体検出器4
6からの信号によって媒体が単紙であるか、複写紙35
であるかを判断する。単紙である場合は値の大きい方の
第1、第2の基準電圧の組を選択し、複写紙35である
場合は値の小さい方の第1、第2の基準電圧の組を選択
する。
【0048】続いて、CPU47の指令によって、プロ
グラマブルアンプ42の利得及び基準電圧発生器44の
第1の基準電圧について各初期値が設定される。この場
合、前記初期値は、検出器1が媒体を検出しない状態か
ら検出した状態になったときに比較器45の出力が変化
するように設定される。そして、媒体が検出されて比較
器45の出力が変化すると、CPU47の指令によって
基準電圧発生器44は第1の基準電圧を比較器45に対
して出力し、プログラマブルアンプ42は出力が第1の
基準電圧以上になるように利得を設定する。
【0049】次に、CPU47の指令によって基準電圧
発生器44は第1の基準電圧より高い第2の基準電圧を
比較器45に対して出力し、プログラマブルアンプ42
は出力が第1の基準電圧と第2の基準電圧と間の値にな
るように利得を設定する。このようにして、媒体の白レ
ベルが確定され、前記プログラマブルアンプ42の出力
を安定させることができる。そして、この状態で媒体マ
ークの読取りが開始される。
【0050】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば媒体マーク読取装置においては、キャリッジに搭載
された検出器と、該検出器を読取開始位置から読取終了
位置に移動させて前記媒体マークを検出させる手段と、
前記検出器を読取終了位置から読取開始位置に移動させ
て前記媒体マークを検出させる手段と、前記検出器が媒
体マークを検出することによって発生させられたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変
換部とを有する。
【0052】該アナログ−デジタル変換部は、第1入力
電圧と該第1入力電圧を遅延させて形成された第2入力
電圧を比較する比較器を備える。この場合、前記検出器
を読取開始位置から読取終了位置に移動させて前記媒体
マークを検出させた時に透通しの影響を受けても、前記
検出器を読取終了位置から読取開始位置に移動させて前
記媒体マークを検出させた時には透通しの影響を受ける
ことがなくなる。
【0053】したがって、読取率が低下するのを防止す
ることができる。また、キャリッジの戻り動作時に再び
媒体マークの読取りを行うため、読取りに必要な時間を
短くすることができる。さらに、読取回数が多くなるの
で、複写紙以外の読取りが困難な媒体を使用した場合に
おいても、読取率が低下するのを防止することができ
る。
【0054】本発明の他の媒体マーク読取装置において
は、媒体マークを検出する検出器と、該検出器が媒体マ
ークを検出することによって発生させられたアナログ信
号を増幅するアンプと、基準電圧を発生させる基準電圧
発生器と、前記アンプの出力と前記基準電圧を比較する
比較器と、該比較器の出力に対応して前記アンプの利得
を変更する手段とを有する。
【0055】また、媒体の種類の情報を入力するための
媒体情報入力装置と、前記媒体の種類に対応して前記基
準電圧を変更する手段とを有する。したがって、媒体と
して単紙を使用する場合には、濃度の低い媒体マークで
あっても読み取ることができ、媒体として複写紙を使用
する場合には、透通しの影響を受けることなく媒体マー
クを読み取ることができるので、読取率が低下するのを
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す媒体マーク読取装
置のブロック図である。
【図2】従来の第1の媒体マーク読取装置のブロック図
である。
【図3】従来の第1の媒体マーク読取装置におけるアナ
ログ−デジタル変換部の回路図である。
【図4】従来の第1の媒体マーク読取装置の波形図であ
る。
【図5】従来の第2の媒体マーク読取装置のブロック図
である。
【図6】複写紙の分解斜視図である。
【図7】従来の媒体マーク読取装置の要部波形図であ
る。
【図8】本発明の第1の実施例を示す媒体マーク読取装
置の要部波形図である。
【図9】本発明の第1の実施例における媒体マーク読取
装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施例を示す媒体マーク読取
装置のブロック図である。
【図11】プログラマブルアンプの出力の第1の波形図
である。
【図12】プログラマブルアンプの出力の第2の波形図
である。
【符号の説明】
1 検出器 2 アナログ−デジタル変換部 4 キャリッジ駆動部 38,47 CPU 42 プログラマブルアンプ 44 基準電圧発生器 45 比較器 46 媒体検出器 V1 第1入力電圧 V2 第2入力電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)キャリッジに搭載された検出器
    と、(b)該検出器を読取開始位置から読取終了位置に
    移動させて媒体マークを検出させる手段と、(c)前記
    検出器を読取終了位置から読取開始位置に移動させて前
    記媒体マークを検出させる手段と、(d)前記検出器が
    媒体マークを検出することによって発生させられたアナ
    ログ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル
    変換部とを有し、(e)該アナログ−デジタル変換部
    は、第1入力電圧と該第1入力電圧を遅延させて形成さ
    れた第2入力電圧を比較する比較器を備えることを特徴
    とする媒体マーク読取装置。
  2. 【請求項2】 (a)媒体マークを検出する検出器と、
    (b)該検出器が媒体マークを検出することによって発
    生させられたアナログ信号を増幅するアンプと、(c)
    基準電圧を発生させる基準電圧発生器と、(d)前記ア
    ンプの出力と前記基準電圧を比較する比較器と、(e)
    該比較器の出力に対応して前記アンプの利得を変更する
    手段と、(f)媒体の種類の情報を入力するための媒体
    情報入力装置と、(g)前記媒体の種類に対応して前記
    基準電圧を変更する手段とを有することを特徴とする媒
    体マーク読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS57203211A (en) * 1981-06-09 1982-12-13 Fujitsu Ltd Magnetic card reader

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