JPH0744497A - シェル起動装置 - Google Patents

シェル起動装置

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JPH0744497A
JPH0744497A JP20698293A JP20698293A JPH0744497A JP H0744497 A JPH0744497 A JP H0744497A JP 20698293 A JP20698293 A JP 20698293A JP 20698293 A JP20698293 A JP 20698293A JP H0744497 A JPH0744497 A JP H0744497A
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JP
Japan
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shell
program
unix
machine
specified
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JP20698293A
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English (en)
Inventor
Junichi Imura
淳一 井村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デスクトップ環境における処理操作をプログ
ラムできる簡易言語プログラムの指示によりUNIXプ
ログラムのシェルの起動を行う場合に、シェルの種類を
指定してUNIXプログラムのシェルの起動を行うこと
ができるシェル起動装置を提供する。 【構成】 デスクトップ環境における処理操作をプログ
ラムできる簡易言語プログラムの指示によりUNIXプ
ログラムのシェルの起動を行うシェル起動装置は、簡易
言語プログラムを解釈してUNIXプログラムの起動指
示を行うプログラム解釈手段と、起動させるUNIXプ
ログラムのシェルの種類の指定により、指定のシェルの
種類に対応して起動条件の設定を行い、UNIXプログ
ラムのシェルの起動を行う起動制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シェル起動装置に関
し、特に、デスクトップ環境における処理操作をプログ
ラムできる簡易言語プログラムの指示によりUNIXプ
ログラムのシェルの起動を行う場合、起動するシェルの
種類の指定および起動条件を指定してUNIXプログラ
ムのシェルの起動を行うことができるシェル起動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークステーション,パーソナルコンピ
ュータなどにおいては、ハードウェア装置の発展に伴
い、また、スクリプト言語およびグラフィカル・ユーザ
・インタフェース(GUI)環境などのシステムプログ
ラムの発展に伴い、ユーザが複雑なプログラム作成を行
うことなく、机上で日常の業務を行う操作感覚と同様な
操作感覚で、ディスプレイ画面上でのマウス操作を行う
ことにより、日常の業務処理を任意に行うことができ、
また、同じく、ディスプレイ画面上でのマウス操作によ
り、各種のアプリケーションプログラムを動作させるシ
ステムプログラムが提供されるに至っている。
【0003】このようなシステムプログラムにおいて
は、ディスプレイ画面がデスクトップ環境となり、この
デスクトップ環境において、マウス操作およびキーボー
ド操作により各種のアプリケーションプログラムを動作
させる。この場合、定形の業務処理を行うために、更
に、デスクトップ環境におけるマウス操作による処理を
プログラムできる簡易言語プログラムが開発されてい
る。
【0004】ここには、簡易言語プログラムを解釈し
て、当該簡易言語プログラムに従い各々のマウス操作お
よびキー入力操作による処理と同様な処理を実行する簡
易言語解釈プログラムが、アプリケーションプログラム
の1つとして提供されるので、簡易言語プログラムを用
いて、例えば、ユーザが行う定形の業務処理のために、
デスクトップ環境でのマウス操作およびキー入力操作に
よる順次の操作処理をそのまま順次に記述し、定形の業
務処理プログラム(簡易言語プログラム)を作成して利
用可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、デスクトップ環
境において、簡易言語プログラムを解釈して、当該簡易
言語プログラムに従い各々の処理を実行できるように構
成されたデータ処理装置においては、簡易言語プログラ
ムのコマンドにおいて、UNIXプログラムを起動でき
る起動コマンドが用意されているものの、これまで、簡
易言語プログラムの起動コマンドによりUNIXプログ
ラムのシェルの起動を行う場合、起動するシェルは予め
決っていた。
【0006】このため、例えば、簡易言語プログラムの
側からプログラム実行時にUNIXプログラムのBourn
eシェルを起動するか、あるいはCシェルを起動するの
かというシェル選択や、そのシェルを起動する際、同時
に環境変数等のセットアップも行うか否かなど、起動条
件の指定を動的に行うことは不可能であった。
【0007】また、簡易言語プログラムの処理ごとに、
異なったUNIXプログラムのシェルを利用したり、あ
るいは処理ごとにUNIXプログラムのシェルに異なっ
た環境変数の設定を行なったりすることは不可能であっ
た。
【0008】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の第1の目的は、デス
クトップ環境における処理操作をプログラムできる簡易
言語プログラムの指示によりUNIXプログラムのシェ
ルの起動を行う場合に、シェルの種類を指定してUNI
Xプログラムのシェルの起動を行うことができるシェル
起動装置を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、デスクトップ環境
における処理操作をプログラムできる簡易言語プログラ
ムの指示によりUNIXプログラムのシェルの起動を行
う場合に、シェルの種類と共に起動条件を指定してUN
IXプログラムのシェルの起動を行うことができるシェ
ル起動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するため、本発明の第1の特徴によるシェル起動装置
は、デスクトップ環境における処理操作をプログラムで
きる簡易言語プログラムの指示によりUNIXプログラ
ムのシェルの起動を行うシェル起動装置であって、簡易
言語プログラムを解釈してUNIXプログラムの起動指
示を行うプログラム解釈手段(11)と、起動させるU
NIXプログラムのシェルの種類の指定により、指定の
シェルの種類に対応して起動条件の設定を行い、UNI
Xプログラムのシェルの起動を行う起動制御手段(1
4)とを備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明の第2の特徴とするシェル起
動装置はおいては、前記起動制御手段(14)が、起動
させるUNIXプログラムのシェルの種類および起動属
性の指定により、指定のシェルの種類および起動属性に
対応して起動条件の設定を行い、UNIXプログラムの
シェルの起動を行うことを特徴とする。
【0012】また、本発明の第3の特徴とするシェル起
動装置においては、前記起動制御手段(14)は、起動
させるUNIXプログラムのシェルの種類の指定と共
に、データ処理装置名の指定がある場合には、指定され
たデータ処理装置におけるUNIXプログラムのシェル
の起動を行い、データ処理装置名の指定がない場合に
は、自装置におけるUNIXプログラムのシェルの起動
を行うことを特徴とする。
【0013】また、本発明の第4の特徴とするシェル起
動装置においては、ここでの起動制御手段(14)は、
起動させるUNIXプログラムが存在するデータ処理装
置の装置名を判別する装置名判別手段(15)と、自装
置におけるUNIXプログラムのシェルの起動を行う第
1起動処理手段(16)と、遠隔のデータ処理装置との
間で通信手順に従いコネクションを張り、遠隔のデータ
処理装置おけるUNIXプログラムのシェルの起動を行
う第2起動処理手段(17)とを備えることを特徴とす
る。
【0014】
【作用】本発明の第1の特徴とするシェル起動装置にお
いては、デスクトップ環境における処理操作をプログラ
ムできる簡易言語プログラムの指示によりUNIXプロ
グラムのシェルの起動を行う場合、プログラム解釈手段
(11)が、簡易言語プログラムを解釈してUNIXプ
ログラムの起動指示を行うと、続いて、起動制御手段
(14)が、起動させるUNIXプログラムのシェルの
種類の指定により、指定のシェルの種類に対応して起動
条件の設定を行い、UNIXプログラムのシェルの起動
を行う。
【0015】また、本発明の第2の特徴によるシェル起
動装置においては、この起動制御手段が、起動させるU
NIXプログラムのシェルの種類および起動属性の指定
により、指定のシェルの種類および起動属性に対応して
起動条件の設定を行い、UNIXプログラムのシェルの
起動を行う。これにより、例えば、Bourneシェルを起
動するのか、Cシェルを起動するのかというような起動
シェルの選択が可能となる。また、そのシェルを起動す
る際、同時に、環境変数等のセットアップを行うか否か
などの起動条件の指定を動的に行うことが可能となる。
【0016】また、本発明の第3の特徴とするシェル起
動装置においては、前記起動制御手段(14)は、起動
させるUNIXプログラムのシェルの種類の指定によ
り、指定のシェルの種類に対応して起動条件の設定を行
い、UNIXプログラムのシェルの起動を行うが、この
場合、更に、このシェルの指定と共にデータ処理装置名
の指定がある場合には、指定されたデータ処理装置にお
けるUNIXプログラムのシェルの起動を行い、データ
処理装置名の指定がない場合には、自装置におけるUN
IXプログラムのシェルの起動を行う。
【0017】これにより、簡易言語プログラムの指示に
より、UNIXプログラムの起動を行うデータ処理装置
(マシン)を選択できるようになり、例えば、遠隔地に
あるUNIXプログラムの存在するデータ処理装置を選
択することにより、そのデータ処理装置に存在するUN
IXプログラムのシェルの起動を行うことができる。ま
た、データ処理装置名の指定がない場合にも、自装置に
おけるUNIXプログラムのシェルの起動を行うので、
そのまま、起動コマンドを有効として、UNIXプログ
ラムのシェルの起動を行うことができる。
【0018】本発明の第4の特徴によるシェル起動装置
においては、この起動制御手段の装置名判別手段(1
5)が、起動させるUNIXプログラムが存在するデー
タ処理装置の装置名を判別し、装置名の判別結果に応じ
て、第1起動処理手段(16)または第2起動処理手段
(16)を動作させる。第1起動処理手段(16)が動
作させられた場合、第1起動処理手段は、自装置におけ
るUNIXプログラムの起動を行い、第2起動処理手段
(17)が動作させられた場合、第2起動処理手段は、
遠隔のデータ処理装置との間で通信手順に従いコネクシ
ョンを張って、遠隔のデータ処理装置おけるUNIXプ
ログラムの起動を行う。
【0019】これにより、デスクトップ環境において、
そのデスクトップ環境に用意されている簡易言語プログ
ラムを介して、UNIXプログラムのシェルの起動を行
う場合、該簡易言語プログラムから起動したいシェルの
種類や、シェル起動時の条件等が、UNIX起動コマン
ドのパラメータ(コマンドシンタックス)として指定す
ることが可能となる。例えば、Bourneシェルを起動す
るか、あるいはCシェルを起動するのかという起動シェ
ルの選択が可能となる。また、シェルを起動する際、同
時に環境変数等のセットアップも行うかなどの起動条件
の指定も可能となり、同一の簡易言語プログラムから処
理内容に応じて最適なシェルを選択し、適切な起動条件
でその起動を行うことが可能となる。
【0020】更に、その起動時に、指定に応じて環境変
数等のセットアップが行えるので、シェルの起動後に改
めて環境変数等のセットアップを行う必要がなくなる。
このため、逆に環境変数のセットアップを行う必要がな
い場合には、環境変数のセットアップを行なわない指定
により、不必要な環境変数のセットアップ処理を行うこ
となく、シェルが起動されるので、高速にシェルの起動
が完了されることになる。これにより、簡易言語プログ
ラムの簡素化、資源の有効利用、プログラムの処理効率
の大幅な向上が可能となる。
【0021】また、データ処理装置名の指定を行うこと
もできるので、簡易言語プログラムが実行されているマ
シン(データ処理装置;ワークステーション)と同一の
マシン上に存在するUNIXプログラムのシェルのみな
らず、遠隔地にあるマシン上に存在するUNIXプログ
ラムのシェルに対しても起動を行うことができる。これ
により、簡易言語プログラムの側から直接に起動をかけ
るUNIXプログラムのシェルの存在するマシンを動的
に指定することも可能となる。
【0022】したがって、同一の簡易言語プログラムか
らその処理内容に応じて、最適な遠隔マシン(リモート
マシン)上にあるUNIXプログラムのシェルの起動が
可能となり、ローカルマシンにおけるUNIXプログラ
ムのシェルの起動および複数のリモートマシンにおける
UNIXプログラムのシェルの起動を任意に行うことが
できる。また、これにより、簡易言語プログラムの本体
部の簡素化およびUNIXプログラムの資源の有効利用
が図かれ、プログラムの作成およびプログラムの処理効
率の大幅な向上が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により具体的
に説明する。図1は、本発明の一実施例にかかるシェル
起動装置の要部の構成を示すブロック図である。図1に
おいて、1はマウス、2はマウスドライバ、3はキーボ
ード、4はディスプレイ装置、5はグラフィカル・ユー
ザ・インタフェース制御部である。また、11はプログ
ラム解釈処理部、12は構文解析部、13は仮想実行
部、14はプログラム起動制御部、15はプログラム起
動マシン判別処理部、16はローカルマシンプログラム
起動処理部、17はリモートマシンプログラム起動処理
部、18はローカルマシン上のUNIXシステム、19
はリモートマシン上のUNIXシステムをそれぞれ示し
ている。
【0024】グラフィカル・ユーザ・インタフェース制
御部5は、ディスプレイ装置4の表示画面を用いて、表
示画面に表示されたグラフィック表示に応じて、キーボ
ード3の操作やマウスドライバ2を介してのマウス1の
操作などによる入出力操作が行なわれた場合、入力操作
にかかるイベント情報を判別して、例えば、図示しない
起動中のアプリケーションプロセスに対して入力情報を
送り、また、マウス操作にかかる信号を判別して、アイ
コン操作のイベント情報としてデスクトップ管理部に送
出する。これにより、デスクトップ管理部の管理による
デスクトップ環境に対するインタフェース制御を行い、
いわゆる表示画面をデスクトップとして処理の操作が実
行できるデスクトップ環境を提供している。
【0025】ここでのデスクトップ環境で動作する簡易
言語プログラム(図示せず)が起動された場合、プログ
ラム解釈処理部11は、起動コマンドを含む簡易言語プ
ログラムの供給を受けると、構文解析部12により、そ
のプログラム本体部のプログラムステートメントの各々
の構文を順次に解析して、仮想実行部13によりマウス
操作およびキーボード操作と同様なイベント情報を生成
し、デスクトップ環境において簡易言語プログラムを実
行し、また、各種のアプリケーションプログラムを起動
させる。
【0026】このようなデスクトップ環境における簡易
言語プログラムの実行により起動されるアプリケーショ
ンプログラムの1つとして、ここではプログラム起動制
御部14が、UNIXプログラム起動コマンドによるU
NIXプログラムのシェル起動制御を行う。すなわち、
起動コマンドにより、UNIXプログラムのシェルの種
類と起動条件を指定し、更に必要に応じて当該シェルを
起動するマシン(データ処理装置)の装置名の指定がな
されると、指定のマシンに存在するUNIXプログラム
のシェルの起動を行う。そのシェルの起動制御において
は、指定された種類のシェルを起動し、その際の環境変
数のセットアップを指定された起動条件に応じて行う。
【0027】また、プログラム起動制御部14は、UN
IXプログラム起動コマンドで起動マシン名が指定され
ている場合、指定された起動マシン名に応じて、例え
ば、ローカルマシン上のUNIXシステム18に存在す
るUNIXプログラムのためのシェルの起動制御を行
い、起動されたUNIXプログラムから得られる出力結
果をグラフィカル・ユーザ・インタフェース制御部5に
よるデスクトップ環境に伝える処理を行う。また、同様
に、プログラム起動制御部14が、指定された起動マシ
ン名に応じて、リモートマシン上のUNIXシステム1
9に存在するUNIXプログラムのためのシェルの起動
制御を行い、起動されたUNIXプログラムから得られ
る出力結果をグラフィカル・ユーザ・インタフェース制
御部5によるデスクトップ環境に伝える処理を行う。
【0028】このため、プログラム起動制御部14に
は、起動コマンドのパラメータとして与えられるマシン
名を判別するためのプログラム起動マシン判別処理部1
5と、ローカルマシンに存在するUNIXプログラムの
シェルの起動処理を行うローカルマシンプログラム起動
処理部16と、リモートマシンに存在するUNIXプロ
グラムのシェルの起動処理を行うリモートマシンプログ
ラム起動処理部17とが備えられている。
【0029】このプログラム起動マシン判別処理部15
は、簡易言語プログラムの指示によるUNIXプログラ
ム起動コマンドのパラメータで指定されるマシン名を判
定するが、マシン名は、例えば、マシン名テーブル(図
示せず)においてワークステーションの物理装置名,論
理装置名,マシンアドレスおよびそのワークステーショ
ンに存在しているUNIXプログラム名などがそれぞれ
対応づけられて登録されており、このマシン名テーブル
を用いて判定する。
【0030】また、このプログラム起動マシン判別処理
部15は、UNIXプログラム起動コマンドのパラメー
タにおいて、起動させるUNIXプログラムの存在する
データ処理装置の装置名の指定がない場合、マシン名テ
ーブルを用いて該当のUNIXプログラムの存在を確認
して、ここでのマシン名が黙示的指定によるローカルマ
シン(自装置)のマシン名と判定する。これにより、起
動コマンドにおいて、データ処理装置の装置名の指定が
ない場合にも、そのまま、起動コマンドを有効としてU
NIXプログラムの起動を行うことが可能となる。
【0031】ローカルマシンプログラム起動処理部16
は、プログラム起動マシン判別処理部15から判定結果
データを受けて、ローカルマシン上のUNIXシステム
18におけるUNIXプログラムのシェルの起動を行
う。また、リモートマシンプログラム起動処理部17
は、同じく、プログラム起動マシン判別処理部15から
判定結判データを受けて、リモートマシン上のUNIX
システム19におけるUNIXプログラムのシェルの起
動を行う。
【0032】この場合、リモートマシンプログラム起動
処理部17は、まず、リモートマシン上のUNIXシス
テム19のデーモンプロセスとの間で、通信手順に従っ
てコネクションを張り、コネクションが張られた場合
(データの受け渡しが可能になった場合)に、続いて該
当のUNIXプログラムのシェルの起動制御を行う。こ
れにより、リモートマシン上のUNIXシステム19に
おいて、起動されたUNIXプログラムのシェル上でU
NUXプログラムが実行され、そこから得られる出力結
果情報が返され、プログラム起動制御部14を介してグ
ラフィカル・ユーザ・インタフェース制御部5に伝えら
れて、更に、ユーザに対するデスクトップ環境に伝えら
れる。
【0033】これにより、デスクトップ環境において、
そのデスクトップ環境に用意されている簡易言語プログ
ラムの起動コマンドにより、UNIXプログラムのシェ
ルの起動が可能となり、該簡易言語プログラムが実行さ
れているマシン(データ処理装置;ワークステーショ
ン)と同一のマシン上に存在するUNIXプログラムの
シェルのみならず、遠隔地にあるマシン上に存在するU
NIXプログラムのシェルに対しても起動を行うことが
できる。この場合、シェルの起動制御では、指定された
種類のシェルを起動し、指定された起動条件に応じて環
境変数のセットアップを行うので、動作させるUNIX
プログラムに応じて、最適な条件でシェルを起動でき
る。また、マシン名の指定により、簡易言語プログラム
の側から直接に起動をかけるUNIXプログラムの存在
するマシンを指定することもできる。これらのシェル起
動の個々の条件は、簡易言語プログラムにより動的に変
更が可能であり、したがって、シェルの起動制御も動的
に変更して行うことができる。
【0034】更に詳細に、本発明の実施例を具体的に説
明する。図2は、本発明の一実施例にかかるシェル起動
装置が組込まれているデータ処理装置のハードウェア構
成を示すブロック図である。図2において、21はキー
ボード、22はマウス、23はディスプレイ装置、24
はワークステーション本体部、25はローカル記憶装
置、26はプロセッサ部、27はメインメモリ部、28
は通信制御装置である。また、30は遠隔におけるワー
クステーションとの間を結ぶ通信回線、31は遠隔ワー
クステーションのキーボード、32は遠隔ワークステー
ションのマウス、33は遠隔ワークステーションのディ
スプレイ装置、34は遠隔ワークステーションのワーク
ステーション本体部、35は遠隔ワークステーションの
ローカル記憶装置、36は遠隔ワークステーションのプ
ロセッサ部、37は遠隔ワークステーションのメインメ
モリ部、38は遠隔ワークステーションの通信制御装置
である。図2に示すように、このデータ処理装置のワー
クステーションは、通信回線30を介して任意の遠隔の
ワークステーションと物理的に結合されており、更にネ
ットワークシステムとしても遠隔のワークステーション
の間で互いにネットワーク結合されたシステム環境が提
供されている。
【0035】また、図3は、本発明の一実施例のシェル
起動装置が組込まれたデータ処理装置のシステム構成を
示すブロック図である。図3において、301,311
はアプリケーションプログラム本体部、302,312
はユーザインタフェース制御部、303,313はオペ
レーティングシステム、304,314は入出力デバイ
ス制御部、305,315は入出力デバイスである。こ
れらの各々のシステム構成の主要素は、図2に示すよう
なハードウェア装置においては、ネットワークの1つサ
イトにおけるワークステーション本体部24のプロセッ
サ部26,主メモリ部27,およびローカル記憶装置2
5を中心として構成されたハードウェア資源の上に、ま
た、ネットワークの別のサイトにおけるワークステーシ
ョン本体部34のプロセッサ部36,主メモリ部37,
およびローカル記憶装置35を中心として構成されたハ
ードウェア資源の上にそれぞれ実現される。
【0036】図2および図3を参照して説明を続ける
と、入出力デバイス305(315)には、表示出力装
置のディスプレイ装置23(33),表示画面での位置
を指示するポインティングデバイスのマウス22(3
2),文字入力装置のキーボード21(31),外部記
憶装置としてのローカル記憶装置25(35),および
通信制御装置28(38)が用いられる。これらの入出
力デバイス305(315)は、入出力デバイス制御部
304(314)により制御される。入出力デバイス制
御部304(314)はオペレーティングシステム30
3(313)により管理され、また、オペレーティング
システム303(313)は各々のアプリケーションプ
ログラムが動作するシステム環境を提供し、ハードウェ
ア装置の全体を管理して制御する。ユーザインタフェー
ス制御部302(312)は、オペレーティングシステ
ム303(313)の各機能を用いてアプリケーション
プログラム本体部301(311)との間で、各々のユ
ーザインタフェース機能の制御を行い、表示画面上での
グラフィカル・ユーザ・インタフェース環境(デスクト
ップ環境)を提供する。この表示画面上でのグラフィカ
ル・ユーザ・インタフェース環境のデスクトップ環境に
おいて、各種のアプリケーションプログラム本体部30
1(311)の処理が実行されることになる。
【0037】本発明の一実施例にかかるシェル起動装置
は、例えば、ここでのアプリケーションプログラム本体
部301(311)の1つとして起動されて実行される
ことになる。例えば、図1に示す装置の構成要素のプロ
グラム解釈処理部11,プログラム起動制御部14など
が、アプリケーションプログラム本体部301(31
1)の1つとしてそれぞれに起動されて実行される。
【0038】図4は、プログラム起動制御部におけるU
NIXプログラムの起動処理を説明するフローチャート
である。次に、図4を参照して、簡易言語プログラムに
おけるUNIX起動コマンドの処理について説明する。
簡易言語プログラムが起動されると、プログラム解釈処
理部(11:図1)において簡易言語プログラムのコマ
ンドの構文解析を行い、簡易言語プログラムの各々のコ
マンドで指定された各操作の処理を、プログラム解釈処
理部がデスクトップ環境でのイベント情報を発生させて
その処理を進行させる。そして、簡易言語プログラムに
おけるUNIX起動コマンドの処理については、プログ
ラム起動制御部(14:図1)により、その処理が実行
される。
【0039】プログラム起動制御部がUNIXプログラ
ムの起動処理を開始すると、まず、ステップ41におい
て、UNIXプログラムの起動コマンドにはマシン指定
が行なわれているか否かを判定する。起動コマンドにマ
シン指定が行なわれていない場合、すなわち、起動コマ
ンドにマシン名の指定がない場合には、次のステップ4
2において、マシン指定をカレントマシンのマシン名と
する。この場合は、ローカルマシンに存在するUNIX
プログラムの起動処理となる。このため、次のステップ
43において、同一マシン内のUNIXシステム環境に
対してシェルプロセスの作成を行い、次に、ステップ4
4において、UNIXシステムのローカル環境に作成さ
れたシェルを起動し、UNIXプログラムを実行させ
る。これにより、リモートマシンにおいて、ここに存在
するUNIXプログラムのシェルの起動処理が完了す
る。
【0040】一方、処理を開始した最初のステップ41
の判定において、UNIXプログラムの起動コマンドに
マシン指定が行なわれていると判定される場合は、ステ
ップ45に進み、ステップ45において、マシン名で指
定されたコネクトするリモートマシン上でデーモンプロ
セスが既に起動中であるか否かを判定する。この判定に
より、リモートマシン上でデーモンプロセスが起動中で
あると判定されない場合は、指定されたリモートマシン
とは通信手順に従いコネクトできないので、ステップ4
9のエラー処理を行い、例えば、指定されたUNIXプ
ログラムが起動不能である旨のメッセージをデスクトッ
プ環境に返して処理を終了する。
【0041】また、ステップ45の判定において、起動
コマンドのマシン名で指定されたコネクトを行うリモー
トマシン上でデーモンプロセスが起動中であることが判
定できると、次に、ステップ46に進み、リモートマシ
ンとの間にコネクションを作り、リモートマシンのデー
モンプロセスとの間で、データのやり取りを可能とす
る。続いて、ステップ47に進み、デーモンプロセスに
対して起動を指示するUNIXコマンドを渡す。次のス
テップ48において、リモートマシンのデーモンプロセ
スが、渡されたUNIXコマンドにより、起動するリモ
ートマシンでシェルプロセスを生成し、シェルを起動し
て、UNIXプログラムを実行させる。これにより、指
定されたマシン名のリモートマシンにおいて当該UNI
Xプログラムのシェルが起動された状態となる。
【0042】このように、デスクトップ環境において、
そのデスクトップ環境に用意されている簡易言語プログ
ラムのコマンドにより、UNIXプログラムの起動を行
う場合、簡易言語プログラムのUNIX起動コマンドの
パラメータ指定により、起動するUNIXプログラムの
存在するマシンを指定して当該UNIXプログラムのシ
ェルの起動を行うことができる。
【0043】次に、簡易言語プログラムにおいてUNI
Xプログラム起動コマンドのパラメータ設定の操作例を
説明する。図5は、UNIXプログラム起動コマンドの
パラメータとして起動するUNIXプログラムのシェル
の種類を指定する場合の操作例を説明する図である。図
5において、50はディスプレイ画面、51はアプリケ
ーションウィンドウ、52はインタフェース部品のボタ
ン、53はボタン属性を表示するサブウィンドウ、54
はボタンに組込まれている簡易言語プログラムのプログ
ラム本体部、55はUNIXプログラムの処理結果の標
準出力の出力先として指定され作成された出力文書アイ
コン、56は同じくUNIXプログラムの処理結果の標
準エラー出力の出力先として指定され作成されたエラー
文書アイコンをそれぞれ示している。
【0044】ここでは、図5に示すように、デスクトッ
プ環境となっているディスプレイ画面50には、このデ
スクトップ環境において実行されているアプリケーショ
ンプログラムのアプリケーションウィンドウ51が開か
れており、アプリケーションウィンドウ51には、イン
タフェース部品のボタン52が表示されている。インタ
フェース部品のボタン52には、その属性として簡易言
語プログラムが組み込まれており、このインタフェース
部品のボタン52に組み込まれている簡易言語プログラ
ムは、ボタン属性を表示するサブウィンドウ53を開く
ことにより表示される。
【0045】サブウィンドウ53は、そのままインタフ
ェース部品のボタン52に簡易言語プログラムを組み込
み、プログラムの編集を行う際のプログラムエディタに
もなる。このサブウィンドウ53を開き、ボタン52に
組み込む簡易言語プログラムのコマンド文の中で、プロ
グラム本体部54に、例えば、起動するシェルの種類お
よび起動条件をパラメータとして指定してUNIXプロ
グラムのシェルを起動する起動コマンドの設定を行う。
【0046】プログラム本体部54に設定されるUNI
Xプログラムを起動する起動コマンドは、例えば、“C
ALL UNIX[CSHELL:ON,FASTST
ART:ON,…]”と設定されている。起動コマンド
のパラメータには、“CSHELL:ON”として起動
を行うUNIXプログラムのシェルの種類を指定し、更
に、“FASTSTART:ON”として、シェルの起
動条件を高速起動する条件を指定している。この“FA
STSTART:ON”のシェル起動条件では、シェル
起動時に環境変数のセットアップを行なわず、シェルの
起動を高速に完了するように起動する。なお、起動コマ
ンドのパラメータに、マシン名の指定がない場合は、暗
黙の規定値による指定となり、規定値として黙示的指定
によるローカルマシンのマシン名が指定されていること
になり、ローカルマシンでのシェル起動となる。
【0047】起動コマンドのシェルの種類の指定パラメ
ータで“CSHELL:ON”として、CSHELLパ
ラメータにONが指定されている場合には、Cシェルの
起動となる。CSHELLパラメータの指定がない場合
は、Bourneシェルの起動となる。また、FASTST
ARTパラメータにONが指定されている場合は、規定
値の環境変数を設定してシェルを起動する。また、FA
STSTARTパラメータの指定がない場合は、Cシェ
ルの起動であれば、起動時に.cshrcの処理を実行して環
境変数のセットアップを行い、Bourneシェルの起動で
あれば、起動時に.profileと/etc/profileの処理を実行
して環境変数のセットアップを行う。
【0048】図6は、UNIXプログラム起動コマンド
のパラメータとしてシェルの種類の指定と共に起動する
UNIXプログラムの存在するマシン名を指定する場合
の操作例を説明する図である。マシン名は論理マシン名
が登録されていれば、その論理マシン名により指定する
ことが可能であり、また、マシン名として、直接にマシ
ンのネットワークのアドレスを指定することも可能であ
る。
【0049】図6において、60はディスプレイ画面、
61はアプリケーションウィンドウ、62はインタフェ
ース部品のボタン、63はボタン属性を表示するサブウ
ィンドウである。64はボタンに組込まれている簡易言
語プログラムのプログラム本体部である。前述の場合と
同様に、デスクトップ環境となっているディスプレイ画
面60には、このデスクトップ環境において実行されて
いるアプリケーションプログラムのアプリケーションウ
ィンドウ61が開かれており、アプリケーションウィン
ドウ61にはインタフェース部品のボタン62が表示さ
れている。
【0050】インタフェース部品のボタン62には、そ
の属性として簡易言語プログラムが組み込まれており、
このボタン62に組み込まれている簡易言語プログラム
の内容は、ボタン属性を表示するサブウィンドウ63を
開くことにより表示される。サブウィンドウ63は、ボ
タン62に簡易言語プログラムを組み込み、プログラム
を編集を行う際のプログラムエディタにもなる。このサ
ブウィンドウ63を開き、ボタン62に組み込む簡易言
語プログラムとして、プログラム本体部64において、
UNIXプログラム起動コマンドを組み込む。例えば、
この起動コマンドとして、シェルの種類の指定および起
動条件の指定と共に、起動するUNIXプログラムの存
在するマシン名を論理マシン名またはマシンアドレスに
より指定して、当該UNIXプログラムを起動する起動
コマンドの設定を行う。
【0051】この場合、UNIXプログラムを起動する
起動コマンドは、コマンドのパラメータの中で、起動す
るシェルの種類の指定と共に、起動コマンド内に起動を
行いたいマシン名を指定する。例えば、HOSTパラメ
ータとして、起動するUNIXプログラムの存在するマ
シン名“HOST:Machine−B”を指定するが、ここ
でのマシン名として、ネットワーク上におけるマシンア
ドレスを指定しても良い。具体的には、例えば、起動し
たいUNIXプログラムの存在するワークステーション
のネットワーク上のマシンアドレスが“129.24
9.240.236”である場合、プログラム本体部6
4に設定するUNIXプログラムを起動する起動コマン
ドは、例えば“CALL UNIX[HOST:12
9.249.240.236,CSHELL:ON,F
ASTSTART:ON,…]”として指定する。
【0052】これらのUNIXプログラムのシェルの起
動を行う場合の起動コマンドのシンタックスの例を、図
6の下部に示す。この例に示すように『CALL UN
IX[HOST:Machine−B,CSHELL:ON,
FASTSTART:ON,…]』と『CALL UN
IX[HOST:Machine−B,CSHELL:ON,
FASTSTART:ON,…]』とは、それぞれその
下部側の『CALLUNIX[HOST:129.24
9.240.236,CSHELL:ON,FASTS
TART:ON,…]』と『CALL UNIX[HO
ST:129.249.240.236,CSHEL
L:ON,FASTSTART:ON,…]』と同じ内
容を指示する起動コマンドとなっている。
【0053】このように、UNIXプログラムのシェル
を起動する起動コマンドのパラメータのHOSTパラメ
ータとして、起動を行いたいマシン名を指定するが、こ
のHOSTパラメータのマシン名として、論理マシン名
の他に、直接に当該マシンのマシンアドレス(ネットワ
ークアドレス)を指定することができる。また、前述の
ように、論理マシン名の登録がなされていれば、その登
録された論理マシン名を簡易言語プログラムの側で指定
することができる。また、更に、起動コマンドのパラメ
ータのマシン名の指定は、変数名としておき、簡易言語
プログラムの実行時に動的に特定することもできる。
【0054】UNIXプログラムのシェルの起動を行う
際、シェル起動コマンド内のマシンを指定するHOST
パラメータは、論理マシン名の登録が行なわれていれ
ば、直接に論理マシン名を指定でき、あるいは、直接に
そのマシンのアドレスを指定する。これにより、指定さ
れたマシン名のデータ処理装置(ワークステーション)
において、シェルの起動を行う。
【0055】その場合、前述したように、マシン名の指
定がない場合と同様に、更に、起動コマンドのCSHE
LLパラメータにONが指定されている場合には、起動
シェルの種類がCシェルの起動となる。CSHELLパ
ラメータの指定がない場合には、Bourneシェルの起動
となる。また、FASTSTARTパラメータにONが
指定されている場合は、規定値による環境変数を設定し
てシェルを起動する。また、FASTSTARTパラメ
ータのONの指定がない場合は、Cシェルの起動であれ
ば、起動時に.cshrcの処理を実行して環境変数のセット
アップを行い、Bourneシェルの起動であれば、起動時
に.profileと/etc/profileの処理を実行して環境変数の
セットアップを行う。
【0056】図7は、UNIXプログラムの存在するマ
シン名など全ての起動パラメータを指定してUNIXプ
ログラムのシェルを起動する場合の起動コマンドの一例
を説明する図である。この場合には、図7の上部側に示
すように、UNIXプログラム起動コマンド71は、起
動コマンドであることを示すコマンド予約語の文字列
“CALL UNIX”と共に、その起動パラメータと
して、起動するUNIXプログラムのプログラム名“/h
ome/imura/work/prog”と、標準入力として指定するフ
ァイルのファイル名“/home/imura/work/in.txt”と、
標準出力として指定するファイルのファイル名“/home/
imura/work/out.txt”と、標準エラー出力として指定す
るファイルのファイル名“/home/imura/work/err.txt”
と、起動するUNIXプログラムのシェルの種類を指定
する種類指示“CHELL:ON”と、シェルの起動条
件の指定“FASTSTART:ON”と、起動するU
NIXプログラムの存在するワークステーションのマシ
ン名“benten”とが設定されている。
【0057】この起動コマンドをデスクトップ環境にお
ける簡易言語プログラムの処理により実行することによ
り、図7の下部側に示すように、マシン名が“benten”
として登録されているワークステーション72のUNI
Xシステムにおいて、指定の種類のCシェルの起動が行
なわれ、その起動時に起動条件で指定する環境変数の設
定が行なわれる。そして、そのシェルにおいて指定のU
NIXプログラム“/home/imura/work/prog”が起動さ
れ、その処理が実行される。
【0058】起動されたUNIXプログラム“/home/im
ura/work/prog”は、UNIXシステムのファイルシス
テムにおいて、ファイル名“/home/imura/work/in.tx
t”のファイル73のデータを入力として読み込み、プ
ログラム処理を行い、その出力結果(標準出力,標準エ
ラー出力)のファイルデータを、正常の出力情報はファ
イル名“/home/imura/work/out.txt”のファイル74と
して、また、エラーの情報はファイル名“/home/imura/
work/err.txt”のファイル75として出力する処理を行
う。
【0059】図8はUNIXプログラムの起動コマンン
ドのパラメータの指定に応じてシェル起動処理を行う場
合の処理フローを示すフローチャートである。図8の処
理フローを参照して、ここでのシェルの起動処理の一連
の流れを説明する。処理が開始されると、UNIXプロ
グラムの起動コマンドのパラメータを解釈し、まず、ス
テップ81において、HOSTパラメータにリモートマ
シンの指定があるか否かを判定する。リモートマシンの
指定がある場合には、ステップ82において、指定され
たリモートマシンとの接続を行い、リモートマシンに対
して、次のステップ84からのシェル起動処理を行える
ようにする。
【0060】また、ステップ81の判定において、HO
STパラメータにリモートマシンの指定がないと判定さ
れる場合は、ステップ83に進み、黙示的な指定による
マシン指定のローカルマシンを操作対象とし、次のステ
ップ84からのシェル起動処理を行えるようにする。
【0061】シェル起動処理では、まず、ステップ84
において、CSHELLパラメータがONと指定されて
いる否かに応じて、Bourneシェルを起動するか否かを
判定する。CSHELLパラメータがONと指定されて
おらず、Bourneシェルを起動する場合には、次のステ
ップ85に進み、起動コマンドのパラメータのFAST
STARTパラメータがONに指定されてる否かに応じ
て、環境変数の設定を行うか否かの判定を行う。この判
定の結果、FASTSTARTパラメータがONに指定
されており、環境変数の設定を行うシェル起動条件が設
定されている場合は、次のステップ86において、環境
変数設定の.profileと/etc/profileの処理を実行して、
Bourneシェルを起動する。
【0062】また、ステップ85の判定処理において、
環境変数の設定を行わないと判定される場合は、ステッ
プ87に進み、ステップ87において、デフォルト値の
環境変数の設定のみを行い、次のステップ88におい
て、環境変数設定の.profileと/etc/profileの処理を実
行しないで、Bourneシェルを起動する。これにより、
不必要な環境変数の設定処理を行わずに、Bourneシェ
ルの起動を行うので、この場合は、Bourneシェルの起
動処理が高速に完了する。
【0063】一方、CSHELLパラメータがONと指
定されており、ステップ84の判定において、Bourne
シェルを起動しないことが判定されると、Cシェルの起
動を行うので、次にステップ89に進む。ステップ89
の判定処理では、また、起動コマンドのパラメータのF
ASTSTARTパラメータがONに指定されているか
否かに応じて、環境変数の設定を行うか否かの判定を行
う。この判定の結果、FASTSTARTパラメータが
ONに指定されており、環境変数の設定を行うシェル起
動条件が設定されている場合には、次のステップ90に
おいて、環境変数設定の.cshrcの処理を実行して、Cシ
ェルを起動する。
【0064】また、ステップ89の判定処理において、
環境変数の設定を行わないと判定される場合は、ステッ
プ91に進み、ステップ91において、デフォルト値の
環境変数の設定のみを行い、次のステップ92におい
て、環境変数設定の.cshrcの処理を実行しないで、Cシ
ェルを起動する。これにより、不必要な環境変数の設定
処理を行わずに、Cシェルの起動を行うので、この場合
には、Cシェルの起動処理が高速に完了する。
【0065】以上に説明したように、本実施例のシェル
起動装置によれば、デスクトップ環境に用意された簡易
言語プログラムの起動コマンドを用いて、UNIXプロ
グラムの起動を行う際、簡易言語プログラムのコマンド
に用意されたUNIXプログラム起動コマンドのパラメ
ータにより、起動を行いたいシェルの種類およびシェル
の起動条件と共に、起動を行いたいマシン(起動を行い
たいUNIXプログラムの存在するマシン)を指定でき
るようになり、同じ簡易言語プログラムから操作される
処理内容に応じて、最適な遠隔マシン上にあるUNIX
プログラムのシェルの起動を行うことができる。これに
より、簡易言語プログラムの簡素化、UNIXプログラ
ム資源の有効利用、プログラムの処理効率の大幅な向上
が可能となる。
【0066】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のシェル起
動装置によれば、デスクトップ環境において、そのデス
クトップ環境に用意されている簡易言語プログラムを介
して、UNIXプログラムのシェルの起動を行う場合、
シェルの種類および起動条件を指定して、シェルの起動
を行うことができる。また、起動するマシン名を指定で
きるので、当該簡易言語プログラムが実行されているマ
シンと同一のマシン上に存在するUNIXプログラムの
みならず、遠隔地にあるマシン上に存在するUNIXプ
ログラムに対してもシェルの起動を行うことが可能とな
る。
【0067】したがって、同一の簡易言語プログラムか
らその処理内容に応じて、最適な状態でUNIXプログ
ラムを行う上でのシェルの起動を行うことが可能とな
る。また、遠隔マシン上にあるUNIXプログラムに対
してのシェルの起動を行うことができ、ローカルマシン
および複数のリモートマシンに対してもUNIXプログ
ラムのシェルの起動を行うことできる。これにより、簡
易言語プログラムの簡素化およびUNIXプログラム資
源の有効利用、プログラムの処理効率の大幅な向上が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施例にかかるシェル起動
装置の要部の構成を示すブロック図、
【図2】 図2は本発明の一実施例にかかるシェル起動
装置が組込まれたデータ処理装置のハードウェア構成を
示すブロック図、
【図3】 図3は本発明の一実施例のシェル起動装置が
組込まれたデータ処理装置のシステム構成を示すブロッ
ク図、
【図4】 図4はプログラム起動制御部におけるUNI
Xプログラムの起動処理を説明するフローチャート、
【図5】 図5はUNIXプログラム起動コマンドのパ
ラメータとして起動するUNIXプログラムのシェルの
種類を指定する場合の操作例を説明する図、
【図6】 図6はUNIXプログラム起動コマンドのパ
ラメータとしてシェルの種類の指定と共に起動するUN
IXプログラムの存在するマシン名を指定する場合の操
作例を説明する図、
【図7】 図7はUNIXプログラムの存在するマシン
名など全ての起動パラメータを指定してUNIXプログ
ラムのシェルを起動する場合の起動コマンドの一例を説
明する図、
【図8】 図8はUNIXプログラムの起動コマンンド
のパラメータの指定に応じてシェル起動処理を行う場合
の処理フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…マウス、2…マウスドライバ、3…キーボード、4
…ディスプレイ装置、5…グラフィカル・ユーザ・イン
タフェース制御部、11…プログラム解釈処理部、12
…構文解析部、13…仮想実行部、14…プログラム起
動制御部、15…プログラム起動マシン判別処理部、1
6…ローカルマシンプログラム起動処理部、17…リモ
ートマシンプログラム起動処理部、18…ローカルマシ
ン上のUNIXシステム、19…リモートマシン上のU
NIXシステム、21…キーボード、22…マウス、2
3…ディスプレイ装置、24…ワークステーション、2
5…ローカル記憶装置、26…プロセッサ部、27…メ
インメモリ部、28…通信制御装置、30…通信回線、
31…遠隔ワークステーションのキーボード、32…遠
隔ワークステーションのマウス、33…遠隔ワークステ
ーションのディスプレイ装置、34…遠隔ワークステー
ションのワークステーション本体部、35…遠隔ワーク
ステーションのローカル記憶装置、36…遠隔ワークス
テーションのプロセッサ部、37…遠隔ワークステーシ
ョンのメインメモリ部、38…遠隔ワークステーション
の通信制御装置、50…ディスプレイ画面、51…アプ
リケーションウィンドウ、52…インタフェース部品の
ボタン、53…サブウィンドウ、54…プログラム本体
部、55…出力文書アイコン、56…エラー文書アイコ
ン、60…ディスプレイ画面、61…アプリケーション
ウィンドウ、62…インタフェース部品のボタン、63
…サブウィンドウ、64…プログラム本体部、301,
311…アプリケーションプログラム本体部、302,
312…ユーザインタフェース制御部、303,313
…オペレーティングシステム、304,314…入出力
デバイス制御部、305,315…入出力デバイス。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デスクトップ環境における処理操作をプ
    ログラムできる簡易言語プログラムの指示によりUNI
    Xプログラムのシェルの起動を行うシェル起動装置であ
    って、 簡易言語プログラムを解釈してUNIXプログラムの起
    動指示を行うプログラム解釈手段と、 起動させるUNIXプログラムのシェルの種類の指定に
    より、指定のシェルの種類に対応して起動条件の設定を
    行い、UNIXプログラムのシェルの起動を行う起動制
    御手段とを備えることを特徴とするシェル起動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシェル起動装置におい
    て、 前記起動制御手段は、起動させるUNIXプログラムの
    シェルの種類および起動属性の指定により、指定のシェ
    ルの種類および起動属性に対応して起動条件の設定を行
    い、UNIXプログラムのシェルの起動を行うことを特
    徴とするシェル起動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のシェル起動装置におい
    て、 前記起動制御手段は、起動させるUNIXプログラムの
    シェルの種類の指定と共に、データ処理装置名の指定が
    ある場合には、指定されたデータ処理装置におけるUN
    IXプログラムのシェルの起動を行い、データ処理装置
    名の指定がない場合には、自装置におけるUNIXプロ
    グラムのシェルの起動を行うことを特徴とするシェル起
    動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のシェル起動装置におい
    て、 前記起動制御手段は、 起動させるUNIXプログラムが存在するデータ処理装
    置の装置名を判別する装置名判別手段と、 自装置におけるUNIXプログラムのシェルの起動を行
    う第1起動処理手段と、 遠隔のデータ処理装置との間で通信手順に従いコネクシ
    ョンを張り、遠隔のデータ処理装置おけるUNIXプロ
    グラムのシェルの起動を行う第2起動処理手段とを備え
    ることを特徴とするシェル起動装置。
JP20698293A 1993-07-30 1993-07-30 シェル起動装置 Pending JPH0744497A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07121382A (ja) * 1993-10-27 1995-05-12 Canon Inc 文書処理装置
JPH10240507A (ja) * 1997-02-27 1998-09-11 Ichiko Naitou カスタムボタンの処理方法及びカスタムボタン作成機能を備えたコンピュータ装置

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JPH07121382A (ja) * 1993-10-27 1995-05-12 Canon Inc 文書処理装置
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