JPH0744369B2 - フィルタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、通信機器に用いることができ、フィルタ装置
に関するものである。

従来の技術 従来の誘電体同軸共振器を用いたフィルタ装置では、第
４図に示すように、誘電体同軸共振器9,10を側面同士が
接するように並べてフィルタ装置を形成していた。な
お、11,12は入、出力コンデンサである。

発明が解決しようとする課題 しかし、第４図のような場合誘電体同軸共振器9,10間の
結合は、誘電体同軸共振器9,10外部でコンデンサ13によ
って行なわれており、このようにコンデンサ13が外部に
あること、および円柱状の誘電体同軸共振器9,10が横に
並べばその間に不要空間が出来て、その分小形化するこ
とが困難になるという問題があった。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、小形のフィ
ルタ装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段 本発明は上記問題点点を解決するため、中空となった２
本の誘電体同軸共振器の短絡端面同士を接続するととも
に、これらの誘電体同軸共振器間の結合体を、上記中空
部分に配置したものである。

作用 本発明は上記した構成により、結合体が中空部分に配置
され、しかも誘電体同軸共振器も横に並ばず従来より小
形のフィルタ装置を実現することができる。

実施例 第１図は、本発明のフィルタ装置の一実施例を示す斜視
図であり、第２図はその断面図である。第１図及び第２
図において、1,2は中空となり、その外周、内周及び一
端面に導電体を形成した誘電体同軸共振器で、それぞれ
の一端面の導電体部つまり短絡端面同士を結合してい
る。3,4は入力及び出力用のコンデンサである。５は誘
電体同軸共振器1,2間の結合体としてのコンデンサで、
それぞれの他端面間に接続されている。6,7は誘電体同
軸共振器1,2とコンデンサ3,4,5の接続のための電極であ
る。

第３図は本発明の他の実施例であって、誘電体同軸共振
器1,2間の結合体としてインダクタ８を用いたものであ
る。

発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば、きわめて簡易
な構成で、小形で、しかも結合体も外部の影響を受けに
くいフィルタ装置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるフィルタ装置を示す
斜視図、第２図はその断面図、第３図は本発明の他の実
施例のフィルタ装置を示す断面図、第４図は従来のフィ
ルタ装置の斜視図である。 1,2……誘電体同軸共振器、3,4,11,12……入力及び出力
コンデンサ、5,13……コンデンサ（結合体）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中空となった２本の誘電体同軸共振器の短
   絡端面同士を接続するとともに、これらの誘電体同軸共
   振器間の結合体を、上記中空部分に配置したフィルタ装
   置。