JPH074422B2 - バルーンカテーテルの製造法 - Google Patents
バルーンカテーテルの製造法Info
- Publication number
- JPH074422B2 JPH074422B2 JP63330240A JP33024088A JPH074422B2 JP H074422 B2 JPH074422 B2 JP H074422B2 JP 63330240 A JP63330240 A JP 63330240A JP 33024088 A JP33024088 A JP 33024088A JP H074422 B2 JPH074422 B2 JP H074422B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- balloon
- rubber tube
- reinforcing cloth
- pedestal
- rubber
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- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） これは、血管のような管腔臓器内に挿入して狭窄部を裂
開したりするのに使用する医療用バルーンカテーテルの
製造法に関する。
開したりするのに使用する医療用バルーンカテーテルの
製造法に関する。
（従来の技術） バルーンカテーテルは、拡大収縮が自由な風船状のバル
ーンを屈伸自在なカテーテルの先端に接続したもので、
バルーンを収縮した状態で血管などに挿入し、患部に到
達したらカテーテルを経由してバルーン内に生理食塩水
のような液体を注入してバルーンを膨張拡大し、その膨
張力により狭窄部を裂開する。
ーンを屈伸自在なカテーテルの先端に接続したもので、
バルーンを収縮した状態で血管などに挿入し、患部に到
達したらカテーテルを経由してバルーン内に生理食塩水
のような液体を注入してバルーンを膨張拡大し、その膨
張力により狭窄部を裂開する。
このため、バルーンは高い内圧を維持して強く膨張する
ことが必要であるが、反面、過剰に膨張して形状が大き
く拡大しすぎると、血管などを破壊するおそれを生ず
る。
ことが必要であるが、反面、過剰に膨張して形状が大き
く拡大しすぎると、血管などを破壊するおそれを生ず
る。
そこで本発明者は、内圧が高くできしかも一定の形状よ
り大きくならないバルーンカテーテル（特公昭57×9820
号）を既に提案した。
り大きくならないバルーンカテーテル（特公昭57×9820
号）を既に提案した。
このバルーンは、内外２重のゴム管の中間に布製管を介
装した３層構造で中間層の布製管により最大形状が規制
されるから、バルーンの内圧を高くしても形状が拡大し
すぎることがない。
装した３層構造で中間層の布製管により最大形状が規制
されるから、バルーンの内圧を高くしても形状が拡大し
すぎることがない。
（発明が解決しようとする課題） しかし、前記従来のバルーンカテーテルは、バルーンが
３層構造だから、単層のものに比べ収縮時に嵩張り易
い。収縮時のバルーンの外径を小さくするにはゴム管の
肉厚を薄くすれば足りるが、薄いゴム管は破れ易い。膨
張時にバルーンが万一破れると、ゴム管の破片が体内に
散って極めて危険な状態となる。
３層構造だから、単層のものに比べ収縮時に嵩張り易
い。収縮時のバルーンの外径を小さくするにはゴム管の
肉厚を薄くすれば足りるが、薄いゴム管は破れ易い。膨
張時にバルーンが万一破れると、ゴム管の破片が体内に
散って極めて危険な状態となる。
そこで本発明は、従来のこのような３層のバルーンの欠
点を改良して、膨張時にバルーンが万一破れてもゴム管
の破片が飛散しないような安全な構造にし、併せてゴム
管の肉厚を薄く形成しても危険がないようにしたバルー
ンカテーテールを容易に製造することを目的とする。
点を改良して、膨張時にバルーンが万一破れてもゴム管
の破片が飛散しないような安全な構造にし、併せてゴム
管の肉厚を薄く形成しても危険がないようにしたバルー
ンカテーテールを容易に製造することを目的とする。
（課題を解決するための手段） 本発明は、前記目的を達成するために、先ず円柱形の台
座の外周に筒状の補強布を被せ、この補強布の表面全体
に接着剤を塗る。そして補強布の外周全体に外側の第１
のゴム管を被せて接着し、接着剤が乾燥したら、台座か
ら第１のゴム管と補強布を一体的に取りはずし、次にそ
の内空に第２のゴム管を挿入し、３層構造のバルーンを
得る。
座の外周に筒状の補強布を被せ、この補強布の表面全体
に接着剤を塗る。そして補強布の外周全体に外側の第１
のゴム管を被せて接着し、接着剤が乾燥したら、台座か
ら第１のゴム管と補強布を一体的に取りはずし、次にそ
の内空に第２のゴム管を挿入し、３層構造のバルーンを
得る。
このバルーンの両端を、カテーテルに固定すればバルー
ンカテーテルが出来上がる。
ンカテーテルが出来上がる。
（作用） 本発明で製造したバルーンカテーテルは、バルーンの外
層の第１のゴム管の内周全面に補強布が一体的に接着し
てあるから、ゴム管にピンホールのような傷があっても
補強布が傷の拡大を良く防ぎ、膨張時にバルーンが粉々
に破裂する危険がない。
層の第１のゴム管の内周全面に補強布が一体的に接着し
てあるから、ゴム管にピンホールのような傷があっても
補強布が傷の拡大を良く防ぎ、膨張時にバルーンが粉々
に破裂する危険がない。
芯となる台座に補強布、さらに第１のゴム管を被せるの
で、接着作業中に第１のゴム管の収縮力により補強布と
の接着が確実に行われる。
で、接着作業中に第１のゴム管の収縮力により補強布と
の接着が確実に行われる。
（実施例） 本発明の実施例を図面に示して説明する。
１は円柱形の台座で、その外周に筒状の補強布２を被せ
る（第１図）。台座１は金属または合成樹脂製で、後述
の接着剤が表面に接着しないように表面を平滑に形成す
るか、ふっ素樹脂でコーティングする。台座１の形状は
円筒形でもよい。補強布２は織地、編地のいずれでもよ
いが、比較的目が粗く伸縮性に富むものがよい。
る（第１図）。台座１は金属または合成樹脂製で、後述
の接着剤が表面に接着しないように表面を平滑に形成す
るか、ふっ素樹脂でコーティングする。台座１の形状は
円筒形でもよい。補強布２は織地、編地のいずれでもよ
いが、比較的目が粗く伸縮性に富むものがよい。
次に、この補強布２の表面全体に接着剤を塗り、その中
央部外周にゴムバンド３を巻き付け（第２図）、さらに
補強布２の外周全体に第１のゴム管４を被せ（第３
図）、これにより第１のゴム管４の内周全面に補強布２
が一体的に接着した強化ゴム管５を形成する。
央部外周にゴムバンド３を巻き付け（第２図）、さらに
補強布２の外周全体に第１のゴム管４を被せ（第３
図）、これにより第１のゴム管４の内周全面に補強布２
が一体的に接着した強化ゴム管５を形成する。
そして所定時間経過し接着剤が乾いたら、台座１より前
記強化ゴム管５を取りはずし、その内空に第２のゴム管
６を挿入して、これにより、内外２重のゴム管４、６の
中間に補強布２とゴムバンド３を介装した筒状のバルー
ンＢを形成する（第４図）。
記強化ゴム管５を取りはずし、その内空に第２のゴム管
６を挿入して、これにより、内外２重のゴム管４、６の
中間に補強布２とゴムバンド３を介装した筒状のバルー
ンＢを形成する（第４図）。
このバルーンＢの中にカテーテルＡの先端を挿入し、バ
ルーンＢの両端開口を紐やリング７などでカテーテルＡ
に結んで固定する。８はカテーテルＡに穿っ孔で、これ
よりバルーンＢ内に液体を注入する。
ルーンＢの両端開口を紐やリング７などでカテーテルＡ
に結んで固定する。８はカテーテルＡに穿っ孔で、これ
よりバルーンＢ内に液体を注入する。
この実施例のバルーンＢは、中央部にゴムバンド３を巻
くから、膨張途中でゴムバンド３の伸長抵抗により中央
部にくびれを生ずる。
くから、膨張途中でゴムバンド３の伸長抵抗により中央
部にくびれを生ずる。
このように製造されたバルーンカテーテルの使用方法を
説明する。第６図（１）〜（５）に示すように、はじめ
に収縮状態のバルーンＢを血管内に挿通し、狭窄部Ｋを
通過させる（同図（１））。そしてカテーテルＡよりバ
ルーンＢに液体を注入し、先ず先端部分を膨張する（同
図（２））。この状態でバルーンＢを手前に軽く引き寄
せると、膨張した先端部分がストッパとなり、バルーン
Ｂの中央部が狭窄部Ｋに引き入れられるから（同図
（３））、そのままの位置でさらに液体を注入すると、
続いてバルーンＢの基端部分が膨張し、ゴムバンド３を
巻いた中央部がくびれた形状になり、このくびれが狭窄
部Ｋに係合してバルーンＢが前後に不動状態となる（同
図（４））。そこでさらに液体を注入すると、くびれた
中央部が膨張して補強布２で決まる所定の径の球形とな
り、狭窄部Ｋを裂開する。
説明する。第６図（１）〜（５）に示すように、はじめ
に収縮状態のバルーンＢを血管内に挿通し、狭窄部Ｋを
通過させる（同図（１））。そしてカテーテルＡよりバ
ルーンＢに液体を注入し、先ず先端部分を膨張する（同
図（２））。この状態でバルーンＢを手前に軽く引き寄
せると、膨張した先端部分がストッパとなり、バルーン
Ｂの中央部が狭窄部Ｋに引き入れられるから（同図
（３））、そのままの位置でさらに液体を注入すると、
続いてバルーンＢの基端部分が膨張し、ゴムバンド３を
巻いた中央部がくびれた形状になり、このくびれが狭窄
部Ｋに係合してバルーンＢが前後に不動状態となる（同
図（４））。そこでさらに液体を注入すると、くびれた
中央部が膨張して補強布２で決まる所定の径の球形とな
り、狭窄部Ｋを裂開する。
このとき、バルーンＢは強く膨張するためゴム管４、６
は薄く伸び緊張するが、外側のゴム管４には補強布４が
接着されているから、ゴム管にピンホールのような小さ
な傷があっても急激に切り裂かれて拡大したり破裂して
破片が散ったりする危険がない。
は薄く伸び緊張するが、外側のゴム管４には補強布４が
接着されているから、ゴム管にピンホールのような小さ
な傷があっても急激に切り裂かれて拡大したり破裂して
破片が散ったりする危険がない。
なお、内層の第２のゴム管６と補強布２との間は必ずし
も接着する必要はないが、接着する場合には、上述の第
１のゴム管と補強布の接着のように、先ず第２のゴム管
６を円柱形台座に被せ、これに接着剤を塗ったのちその
外側に強化ゴム管５を被せて接着する。
も接着する必要はないが、接着する場合には、上述の第
１のゴム管と補強布の接着のように、先ず第２のゴム管
６を円柱形台座に被せ、これに接着剤を塗ったのちその
外側に強化ゴム管５を被せて接着する。
（発明の効果） これを要するに、本発明の製法によれば、第１のゴム管
（外層のゴム管）よりやや大径の円柱形の台座を使用
し、これに補強布を被せて接着剤を塗りその上に外層の
ゴム管を被せるから、台座により拡開された外層のゴム
管の収縮力により、ゴム管が補強布を押圧し、補強布は
台座により形状を規制されるので、ゴム管は内周全面に
わたり補強布を押圧しつつ密着する。これにより、両者
は簡単確実に接着でき、傷が付いても破裂しない強いバ
ルーンが容易に製造でき量産に最適であるという効果を
生じる。
（外層のゴム管）よりやや大径の円柱形の台座を使用
し、これに補強布を被せて接着剤を塗りその上に外層の
ゴム管を被せるから、台座により拡開された外層のゴム
管の収縮力により、ゴム管が補強布を押圧し、補強布は
台座により形状を規制されるので、ゴム管は内周全面に
わたり補強布を押圧しつつ密着する。これにより、両者
は簡単確実に接着でき、傷が付いても破裂しない強いバ
ルーンが容易に製造でき量産に最適であるという効果を
生じる。
またこのようにして製造されたバルーンカテーテルは、
バルーンＢの外層を成す第１のゴム管の内周全面に補強
布を接着するから、不注意にも使用中、ゴム管に傷を付
けても補強布が傷の拡大を防ぐ。従って、バルーンは膨
張しても破裂のおそれがないから極めて安全であり、し
かもゴム管を薄く形成できるから、収縮時のバルーンの
外径を小さくできる。
バルーンＢの外層を成す第１のゴム管の内周全面に補強
布を接着するから、不注意にも使用中、ゴム管に傷を付
けても補強布が傷の拡大を防ぐ。従って、バルーンは膨
張しても破裂のおそれがないから極めて安全であり、し
かもゴム管を薄く形成できるから、収縮時のバルーンの
外径を小さくできる。
第１〜４図は本発明によるバルーンカテーテルの製造工
程の実施例を順次示す。第５図は本発明で製造したバル
ーンカテーテルの実施例の一部断面図。第６図（１）〜
（５）は本発明で製造したバルーンカテーテルの使用方
法の説明図である。 １は台座、２は補強布、３はゴムバンド、４は第１のゴ
ム管、６は第２のゴム管、８は孔、Ｂはバルーン、Ａは
カテーテル。
程の実施例を順次示す。第５図は本発明で製造したバル
ーンカテーテルの実施例の一部断面図。第６図（１）〜
（５）は本発明で製造したバルーンカテーテルの使用方
法の説明図である。 １は台座、２は補強布、３はゴムバンド、４は第１のゴ
ム管、６は第２のゴム管、８は孔、Ｂはバルーン、Ａは
カテーテル。
Claims (1)
- 【請求項１】第１のゴム管よりやや大径の円柱形の台座
の外周に筒状の補強布を被せて補強布の表面全体に接着
剤を塗布し、 次に、この補強布の外周全体に第１のゴム管を被せ、こ
れにより第１のゴム管の内周全面に補強布が一体的に接
着した強化ゴム管を形成し、 前記接着剤の乾燥後、前記台座より前記強化ゴム管を取
りはずし、その内空に第２のゴム管を挿入して、第１、
第２の内外２重のゴム管の中間に補強布を介装装着した
バルーンを形成し、 しかして前記バルーンの両端をカテーテルに固定するこ
とを特徴とするバルーンカテーテルの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63330240A JPH074422B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | バルーンカテーテルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63330240A JPH074422B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | バルーンカテーテルの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02174849A JPH02174849A (ja) | 1990-07-06 |
| JPH074422B2 true JPH074422B2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=18230428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63330240A Expired - Lifetime JPH074422B2 (ja) | 1988-12-27 | 1988-12-27 | バルーンカテーテルの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH074422B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE495785T1 (de) * | 1999-06-14 | 2011-02-15 | Gore Enterprise Holdings Inc | Apparat zur verringerung des embolierisikos während der behandlung von erkrankungen der kopfschlagader |
| US9730726B2 (en) * | 2011-10-07 | 2017-08-15 | W. L. Gore & Associates, Inc. | Balloon assemblies having controllably variable topographies |
| US9669194B2 (en) | 2013-03-14 | 2017-06-06 | W. L. Gore & Associates, Inc. | Conformable balloon devices and methods |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6032922B2 (ja) * | 1977-12-28 | 1985-07-31 | 松下電工株式会社 | カラ−コントロ−ル照明器具 |
| JPH0771579B2 (ja) * | 1986-08-05 | 1995-08-02 | 住友ベークライト株式会社 | 医療用バル−ンカテ−テル |
-
1988
- 1988-12-27 JP JP63330240A patent/JPH074422B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02174849A (ja) | 1990-07-06 |
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Legal Events
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