JPH07437A - 関節運動可能な肢を動かす為の連続受動運動装置 - Google Patents

関節運動可能な肢を動かす為の連続受動運動装置

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JPH07437A
JPH07437A JP5242991A JP24299193A JPH07437A JP H07437 A JPH07437 A JP H07437A JP 5242991 A JP5242991 A JP 5242991A JP 24299193 A JP24299193 A JP 24299193A JP H07437 A JPH07437 A JP H07437A
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JP5242991A
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Louise M Focht
エム.フォクト ルイーズ
Robert S Green
エス.グリーン ロバート
Richard A Becker
エイ.ベッカー リチャード
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Sutter Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脚の完全な伸長を保証し、伸長時に脛が大腿
に対して前方へ移動せず、屈伸時に脚角度の変化が連続
した正または負の変化率となり、患者が装置作動を能動
的に停止できる連続受動運動装置を提供する。 【構成】 この連続受動運動装置10は、ベース12
と、このベースに取付けられて第一関節を形成する第一
リンケージ組立体14,18と、第二関節を形成し、第
一リンケージ組立体に取付けられて肢の支持部を形成す
る第二リンケージ組立体16,20と、第二リンケージ
組立体は第一リンケージ組立体が閉じられたときに第一
関節から第二関節を隔てるように、また第一リンケージ
組立体が開かれたときに第一関節の近くに第二関節を引
き寄せるように第一関節に対して運動可能であること
と、第一リンケージ組立体を開閉させる手段44とを含
んで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般にリハビリ療法に有
用な連続受動運動(CPM)装置に関する。更に詳しく
は、本発明は関節運動可能な肢を訓練するCPM装置に
関する。本発明は特に、しかし限定することなく、訓練
時に完全に伸長させる必要のある脚の訓練に有効であ
る。
【0002】周知のように、多数の様々な種類の脚傷害
がある。驚くことではないが、各々の種類の脚傷害はそ
れ自体の複雑さを特徴とし、特別且つ特有な方式の処置
を必要とする。骨が破壊され、組織が破損または断裂さ
れ得るような他の種類の傷害と同様に、脚傷害の治療及
びリハビリ方法は典型的に複雑である。通常はこの治療
方法は段階を追って進展され、治療法における異なる段
階時に異なる処方の治療を行うように一般的でないわけ
ではない。脚治療法の処方箇所に広く使用されている或
る方式のリハビリ療法は、連続受動運動(CPM)装置
を使用して達成される。
【0003】患者が関節を曲げて脚を屈伸させるのに十
分な強さの筋肉を有するときに生じる脚の能動運動とは
異なって、受動運動は脚に外力を加えて行われ、即ち誘
導される。勿論、受動運動は訓練された治療士により手
で達成できる。しかしながらこれは治療士にとって非常
に疲れることであり、また多少ながら不的確になりかね
ない。それ故にCPMは、適当時間にわたって処方され
た動作支配のもとで肢を運動させる機械装置を傷害のあ
る肢に取付けて、最もしばしば行われる。このような装
置が適正に使用されると、関節のある肢の連続受動運動
は幾つかの有利な効果をあげることができる。僅かでは
あるが、連続受動運動は動作後の痛みを軽減し、肢の不
動作で生じる筋肉の萎縮を低減し、回復速度を早くする
として知られている。
【0004】多くの処方されたリハビリ療法にとって、
CPM装置が肢の所望の動作及び関節動作を正確に達成
することは非常に重要である。幾つかの例では、これは
患者が装置に対して自発的または非自発的に発するあら
ゆる実際の力に対抗して実施されることすら必要とな
る。別な言い方をすれば、時間及び位置の両方に関して
脚が処方通りに動かされることを基本とする脚のリハビ
リの為の受動運動療法がある。
【0005】幾つかのCPM装置が脚のリハビリの為の
療法に使用されるように提供されてきた。これらの装置
は一般に脚を支持するための関節作動するベース及びこ
のベースを関節作動させる為に組合わされたモーター組
立体を含むが、それらの構造の詳細は異なる目的及び対
象に関して創造され設計される。例えば「スプリント」
と題する発明に関してプレシュー氏に付与された4,3
23,060号は、肢に関する或る部分的な受動運動を
与える為に牽引を組合わせた装置を開示している。本発
明の装置と違って、プレシュー氏の特許は完全に脚を伸
長させる為に患者による能動的な動作を必要とする装置
を開示している。更に、この動作の助成を弾性部材また
は釣り合い錘に依存している。ところが実際は、プレシ
ュー氏の装置は純粋な受動装置ではない。他の例は、
「実際の股枢動による脚動作を行わせる整形術」と題す
る発明に関してベルナー氏他に付与された米国特許第
4,566,440号である。本質的にベルナー氏他の
特許は脚が載るクレードルを開示しており、これは患者
の特有な解剖学的な体格に応じて実際の股運動を確立す
るように複雑且つ正確に整合されねばならない二重に重
ねられた4本バー組立体を必要とする。ベルナー氏他の
特許は主として実際の股に対する脚の動きを維持するこ
とに関する。しかしながらプレシュー氏の装置またはベ
ルナー氏他の装置は何れも本発明の対象全てを達成する
ようには特に構成されていない。
【0006】特に本発明は、膝関節のリハビリにおいて
その関節に不適当な拘束を与えないように注意を払うべ
きことを認識している。これは特に、前十字靱帯の傷害
を有する患者にとって重要である。膝が屈伸するとき、
関節面は回転及び摩接の組合う動作の作用を受ける。こ
れらの動作は筋肉−腱ユニット、靱帯による拘束及び骨
構造の組合わされた力によって制御される。
【0007】屈伸の間、脛は大腿に対する並進及び回転
動作の組合った作用を受ける。十字靱帯がほぼ等長であ
れば、即ちそれらが膝の屈曲により著しく引っ張られた
り短くなったりしなければ、屈曲角度はこれらの靱帯の
配向を決定する。十字靱帯は短い脛表面に長い大腿表面
を合わせる為に必要な滑り/回転動作を制御する。拘束
がCPM装置に加えられるならば、骨間の連結は変化
し、新しい別の負荷が連結構造部に加えられる。例とし
て、大腿及び足が伸長時に適正に支持されていなけれ
ば、脛は大腿に対して前方へ押されることになる。前十
字靱帯の傷害を受けた患者にとっては、これは痛みを伴
い、リハビリ療法に有害である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述に鑑み、本発明の
目的は脚の完全な伸長を保証するCPM装置を提供する
ことである。本発明の他の目的は、脚の伸長時に脛が大
腿に対して前方へ移動しないCPM装置を提供すること
である。本発明の他の目的は、脚が伸長または屈曲され
るときに脚角度の変化がそれぞれ連続して正または負の
変化率を要求するCPM装置を提供することである。本
発明の更に他の目的は、装置のサイクル動作時に装置と
脚の協働を維持するCPM装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、閾値を超えたならば患者が装
置作動を能動的に停止できるようにする閾値を設定する
停止能力を有するCPM装置を提供することである。本
発明の他の目的は、作動が簡単で、比較的容易に製造で
き、費用有効性が比較的高いCPM装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決する為の手段】脚のような関節運動可能な
肢の完全な伸長を達成するのに有用な連続受動運動(C
PM)装置は、脚を保持する肢支持部材を取付けるベー
スを含む。本発明で意図するように、肢支持部材は脚が
屈曲の各種段階にある状態と、脚が完全に伸長した状態
との間をベース上にて往復移動可能である。
【0010】各種状態の間を移動できるようにする肢支
持部材の機械装置は、4本バーの四角形構造を確立する
為に連結された一対のリンク型式の組立体を含む。これ
らのリンク組立体は脛支持バー及び駆動バーを含む一
方、他の組立体は大腿支持バー及びクロスバーを含む。
それらの互いの連結において、大腿支持バーは脛支持バ
ーに対して枢動可能に連結され、クロスバーは駆動バー
に対して枢動可能に連結される。装置のベースとのこの
4本バー構造の連結において、大腿支持部材は一端を装
置のベースに枢動可能に取付けられる。上述したよう
に、大腿支持部材の他端は脛支持部材に枢動可能に取付
けられる。駆動バーはベースにスライド可能に取付けら
れた第一端部を有し、また大腿支持部材の中間位置に枢
動可能に連結された第二端部を有する。大腿支持部材及
び駆動バーが一緒になってリンク組立体の1つを構成す
る。他のリンク組立体の為に、クロスバーは脛支持部材
の中間位置に枢動可能に取付けられた第一端部及び駆動
バーの中間位置に枢動可能に取付けられた第二端部を有
する。再び述べるが、上述したように、クロスバー及び
脛支持部材は装置の他方のリンク組立体を構成する。駆
動機構は駆動バーの第一端部に取付けられて、駆動バー
のこの端部をベース上で往復運動させる。この往復運動
は4本四角形構造の形状を変化し、大腿支持部材及び脛
支持部材の両方で保持された脚の訓練を行う。
【0011】本発明の好ましい実施例において、CPM
装置は互いに実質的に平行に動作する一対の四角形構造
を含む。従って、平行な脛支持部材にそれぞれ連結され
た平行な大腿支持部材がある。同様に、一対の平行な駆
動バー及び一対の平行なクロスバーがある。調整可能な
足プレートが脚の足及び脛部分を調整可能に支持する為
に備えられる。ヒンジ連結されたプレート及び柔軟体
は、大腿支持部材と共に運動するように大腿を支持する
平行な大腿支持部材の間に連結される。
【0012】本発明のCPM装置の作動において、患者
の脚は装置に固定される。特に、大腿は後側で支持さ
れ、前側で大腿支持部材の間に拘束される。足の踵は後
側で支持され、調整可能な足プレートに縛り付けられ
る。その後駆動機構が装置のベース上で駆動バーの第一
端部を一致して往復させるように作動される。この装置
のバーのこの往復運動の1つの結果、大腿支持部材はベ
ース上で枢動される。大腿支持部材の回転と同時に、脛
支持部材がそれぞれの大腿支持部材の上で枢動するよう
に作用されるとき、四角形構造が再形成される。CPM
装置の構造における機械的拘束により、大腿支持部材及
び脛支持部材の両方に関する回転方向は駆動バーの第一
端部の移動方向によって決まる。別な言い方をすれば、
装置バーの第一端部が一方向に移動するかぎり、大腿支
持部材は一方向にのみベース上で回転でき、脛支持部材
は大腿支持部材に対して一方向にのみ回転できる。この
結果、CPM装置の機械的拘束は全ての部材が一緒に移
動方向を変化して、何れか1つの部材が移動方向を片方
にだけ変化することを防止することから、駆動機構は脚
の受動的な訓練時にその脚を完全な伸長状態に強制する
ように設定できる。重要なことに、脚の伸長時には、脛
には大腿に対して前方へ押すどのような力も作用しな
い。
【0013】本発明の新規な特徴は、本発明自体と共に
その構造及び作動の両方に関して、付随する説明と関連
する添付図面から最も良く理解されよう。図面において
同じ符号は同じ部分を示している。
【0014】図1を最初に参照すれば、本発明による連
続受動運動装置が示されており、全体的を符号10で示
されている。図1に示されるように、CPM装置10は
ベース12を含み、この上に肢支持部材が取付けられ
る。肢支持部材自体は関節運動する4本バー構造であ
り、これは2つの相互作用するリンケージ組立体として
見られる。肢支持部材はここでは構造の片側だけに関し
て先ず説明されるが、肢支持部材は互いに一致して作動
される平行な関節運動する4本バー構造を含むことが好
ましいと理解されるべきである。
【0015】装置10の肢支持部材は大腿支持部材14
aを含み、この部材はベース12に枢動可能に取付けら
れ、また脛支持部材16aにも枢動可能に取付けられ
る。更に、装置10の肢支持部材は駆動バー18aを含
み、この部材は一端を大腿支持部材14aに枢動可能に
取付けられ、他端をベース12にスライド可能に取付け
られる。クロスバー20aは一端を脛支持部材16aに
枢動可能に連結され、他端は駆動バー18aに枢動可能
に連結される。上述したように、この四角形構造は2つ
の相互作用するリンケージ組立体として見られる。目に
見えるようにする目的で、大腿支持部材14a及び駆動
バー18aを一対のリンクを構成するとして考え、脛支
持部材16a及びクロスバー20aを他の対のリンクと
して考える。支持部材31は2つの駆動バー18a及び
18bを連結して組立体を剛性化している。
【0016】装置10の肢支持部材の一層特別な応用例
として、先ず大腿支持部材14a及び駆動バー18aを
含んで構成されたリンケージ組立体を考える。図1に示
されているように、このリンケージ組立体のために大腿
支持部材14aは、枢動ピンによるなどの適当な技術分
野で周知の何れかの方法で、取付け位置22にてベース
12に枢動連結される。この枢動連結は、大腿支持部材
14aが取付けピンのまわりを前後に矢印24で示され
る方向に回転できるようにする。他方、駆動バー18a
は全体的な運動で移動する。このために、駆動バー18
aの一端は、大腿支持部材14aの両端の中間位置の連
結部26にて大腿支持部材14aに枢動可能に連結され
る。駆動バー18aの他端は、ベース12のトラック2
8aに沿って前後に直線的に往復運動するようにベース
12に取付けられる。熟知した者には認識されるよう
に、大腿支持部材14a及び駆動バー18aの間の上述
した連結は共通連結部26を有するリンケージ型式の組
立体を構成する。
【0017】上述したように、装置10の肢支持部材に
おける他のリンケージ組立体は、クロスバー20a及び
脛支持部材16aを含んで構成される。更に詳しくは、
脛支持部材16aは連結部30を確立するためにクロス
バー20aの一端に枢動可能に取付けられる。図示した
ように、連結部30は脛支持部材16aの両端の中間に
位置される。これにも拘わらずに、連結部30はクロス
バー20a及び脛支持部材16aをリンケージ型式組立
体として構成する。次に肢支持部材のための4本バー構
造を完成するために、脛支持部材16aの一端が取付け
位置32で大腿支持部材14aに枢動可能に取付けら
れ、クロスバー20aの一端が取付け位置34で駆動バ
ー18aに枢動可能に取付けられる。特に、大腿支持部
材14a及び脛支持部材16aの間の取付け位置32は
取付け位置22と反対側の端部にて大腿支持部材14a
上に位置される。更に、駆動場18aに取付けられるク
ロスバー20aの端部は、連結部30で脛支持部材16
aに枢動可能に取付けられるクロスバー20aの端部と
は反対側である。
【0018】本発明によれば、装置10の肢支持部材に
おける各種の枢動連結部(即ち連結部26、30及び取
付け位置22、32及び34)が適当分野で周知のいず
れかの型式にできることが考えられる。これらの連結部
による重要な結果は、トラック28aに沿う何れの方向
の駆動バー18aの端部36aの直線的な如何なる運動
も、装置10の肢支持部材に関節運動を生じるというこ
とである。また、トラック28aに沿う何れか一方向に
端部36aが移動するとき(あちらまたはこちらの方向
に)、肢支持部材が連結部26及び30を互いに向けて
または互いから離れる方向へ方向を変化せずに対応して
移動しなければならないように構造的に拘束される。
【0019】ここまでは大腿支持部材14a、脛支持部
材16a、駆動バー18a及びクロスバー20aが配置
された装置10の側に焦点を当てて開示してきたが、同
様な構造が装置10の反対側に備えられていることが認
識されよう。一貫性のために、装置10のこの他側の対
応構造は同じ数字で示されるが、異なるアルファベット
表示が付されている。例えば、大腿支持部材14bは脛
支持部材16bに対して、対応する部材14a及び16
aに関する上述した開示と実質的に同様な方法で連結さ
れている。従って、装置10は、CPM療法時に患者の
脚を支持するために互いに一致して移動する一対の平行
な肢支持部材を含んで構成されるのが好ましい。
【0020】装置10の駆動機構は図2に最も良く見る
ことができ、これにおいては肢支持部材及び各種のケー
シングは装置10から取外され、明瞭化が計られてい
る。特に、駆動機構はベース37及び単一リードねじ3
8を含み、このねじはその長手軸線のまわりを回転する
ようにベース37上に取付けられている。駆動機構はま
た一対の平行な間隔を隔てたスライド部材36a、bも
含み、この上に駆動バー18a、bがスライド可能に取
付けられて、スライドトラック28a、bに沿って往復
移動するようになされている。
【0021】リードねじ38は軸受40及び42の間に
支持され、その軸線のまわりを回転される。装置10の
この動機構は直流モーター44を含み、このモーターは
駆動シャフト46をプログラムされた入力によって回転
させる。図示したように、駆動シャフト46はモーター
44から延在し、モーター44と軸受42との間で支持
されている。直流モーター44に入力するのに付随する
実際の電気装置は装置10に関して図示されておらず、
本発明の思想内で様々な型式の電気装置が備えられ得
る。それにも拘わらず、このプログラムされた入力及び
その入力を処理するための組合わされる電気装置は、特
定の角速度で特別な方向に駆動シャフトを回転させる適
当分野で周知の何れかの型式のものとすることができる
ことは認識されねばならない。
【0022】図2はまたボートナット58がリードねじ
38上に螺合取付けされていることを示している。連結
クロスバー100は駆動的にボールナット58を駆動バ
ー18a、bのスライド部材36a、b(図1)に連結
する。本発明によれば、装置10の駆動機構がベース1
2の一部として係合されると、ボールナット58は連結
クロスバー100を介して駆動バー18aの端部36a
に連結される。同様に、ボールナット58は同じ連結ク
ロスバー100を介して駆動バー18bの端部36bに
枢動的に連結される。更に、ボールナット58が駆動バ
ー18a、bの端部36a、bにこのように連結される
と、ボールナット58はそれが螺合連結されているリー
ドねじ38の長手軸線のまわりの回転を拘束する。従っ
て、上述で開示したリンケージを介してモーター44で
回転されるリードねじ38の回転は、そのリードねじ3
8に沿うボールナット58の直線的な動き、及びスライ
ドトラック28a、28bに沿う駆動バー18a、bの
直線的な動きを生じる。
【0023】本発明の連続受動運動装置はまた全体を符
号102で示される膝頭性質部材も含んでいる。
【0024】
【作動】本発明の連続受動運動装置10の作動におい
て、患者の脚60は大腿部62を大腿支持部材14a及
び14bの間に整合させ、脛部76を脛支持部材16a
及び16bの間に整合させて位置される。装置10上で
の脚60の実際の位置は、図3(a)及び図3(b)に
最も良く見られる。脚60が装置10にしっかりと係合
したことを保証するために、大腿部62は剛性のヒンジ
連結されたプレートと一致して作用する弾性パッドのよ
うな柔軟体98により支持される。
【0025】柔軟体98及び剛性ヒンジ連結プレート6
6は大腿支持部材14a及び14bに取付けられる。一
般に、剛性ヒンジ連結プレート66及び柔軟体98は組
合わさって患者の脚60を連続受動運動装置10の作動
の間に支持し拘束する。特に、柔軟体98は脚60を後
部から支持し、抱える。剛性ヒンジ連結プレート66は
連続受動運動装置10の作動の間に脚60を前部から拘
束する。柔軟体98は支持及び患者の快適さの理由で備
えられ、剛性ヒンジ連結プレート66と大腿部62との
間の中間体として備えられる。
【0026】患者の足68は次に脛支持部材16a及び
16bの間に連結された足載せ70に対して位置され
る。熟練した技術者には認識されるように、足載せ70
は3つの調整ノブ72a、b、cを使用して患者の特定
の人体部分を受け入れるように調整できる。足68は次
に、足載せ70に取付けることができ且つ患者の足68
に結ぶことができる他の柔軟体74を使用して、足載せ
70上にしっかりと保持される。このようにして足68
は足載せ70により後部で支持される。
【0027】この構成により、足68及び大腿62の両
方とも後部で支持される。更に大腿はヒンジ連結プレー
ト66により前部で拘束される。従って脚60の伸長時
に脛76にはそれが大腿62に対して前方に押されるよ
うな力は全く付与されない。
【0028】本発明により考えられるように、装置10
は屈曲状態(図3(a)に示されている)と完全な伸長
状態(図3(b)に示されている)との間で脚60を往
復運動させることを意図される。
【0029】本発明の概念は図3(b)を参照して見る
ことができる。図3(b)において、矢印104は大腿
62の前部拘束を示している。矢印106は大腿62の
後部支持を示している。矢印108は足68の後部支持
を示している。この支持構造により脚の伸長時に矢印1
10で示されるような大腿62の前方移動は阻止され
る。重要なことに装置10は脚60の完全伸長を達成で
きる。更に装置10の構造及びこの構造に対する脚60
の連結により、装置10は受動運動を保証するように設
計されている。別な表現をすれば、屈曲状態から完全伸
長状態に向かう、または逆方向の脚60のプログラムさ
れた運動は中間の方向転向により中断されない。特に、
装置の構造上の制約または脚60の能動運動が装置10
の動きに打ち勝つことができるという事実により、中断
は全くない。実際に、熟練した技術者には認識されるよ
うに、脚60の能動運動は肢支持部材を介して伝達で
き、ボールナット(図2)に作用する測定可能な力とし
て明白となる。制限内では、例え如何なる方向変化も生
じないとしても、これは許容できる。他方、脚60から
の反作用力が或る予め定めたレベルを超えるならば、こ
れはボールナット58とリードねじ38との相互作用で
感知でき、装置10の作動は停止できる。脚60の過度
の能動運動に応答して装置10を予想通り停止するのに
使用できる電子構成要素及びセンサーは適当分野で周知
の何れかの型式にできる。
【0030】図4は、本発明により防止できるCPM時
の脚60の可能とされる動きの上に重ねられた、本発明
の装置10で達成できる処方した運動をグラフで示す。
図4のグラフを考える間、図3(a)及び図3(b)の
相互参照が役に立つ。第一に、脚60の訓練は図3
(b)に示されるように脚60が完全に伸長された状態
で始められる。このことは図4のグラフ80上の1点8
2に対応する。グラフ80が多少とも全体的に理想化さ
れてはいるが、グラフ80は装置10により引き起こさ
れる脚60の運動と同様に時間間隔84の間の脚60の
中断されない角度の正(負)の変化を表す。この時間間
隔84の間、脚は十分に伸長された状態(図3(b)に
示される)から屈曲状態(図3(a)に示される)に向
けて屈曲される。グラフ80上では、この変化は点82
から点86への遷移として示される。点86は完全な屈
曲にほぼ等しい、即ち125度(125°)として図4
に示されているが、屈曲の更に小さい角度が装置10に
プログラムできることは理解されるべきである。何れに
しても、脚60が点86における屈曲状態から時間間隔
88を経て点90での完全伸長状態に向けて移動を開始
すると、再び述べるが脚60の角度の負(正)の変化は
中断されない。
【0031】グラフ80で例示されるように、脚60に
とって能動的な動作で装置の運動に影響することができ
るような装置10による脚60の理想的な運動とは違っ
て、図4に示されるグラフ90が結果的に得られること
がより可能性のあることである。グラフ90に関して、
時間間隔84における逆転92及び時間間隔88におけ
る逆転92’のあり得ることが注目される。これらの逆
転92はCPM時に望ましくないだけでなく、これらは
完全な伸長が達成されない点94にて終わるサイクルと
なる可能性が最も高い。この不足は図4に差96として
示されている。上述したように、本発明の目的は脚60
が一貫して完全に伸長される反復サイクル、即ち点82
及び90が何れもサイクル時に実現されねばならないサ
イクルを運転することである。
【0032】こゝに図示し且つ詳細に説明した特定の連
続受動運動装置は前述した目的を達成し且つ利点を与え
ることが完全にできるが、これは本発明の現在好ましい
とされる実施例を示すだけのものであり、特許請求の範
囲の欄において定められる以外にこゝに図示した構造ま
たは設計の細部に限定する意図はないことが理解される
べきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCPM装置の斜視図。
【図2】明瞭化のために部分を取除いた本発明のCPM
装置の駆動機構の平面図。
【図3】CPM装置の側立面図であって、(a)は患者
の脚を屈曲する状態を示す立面図、及び(b)は患者の
脚の完全な伸長状態を示す側立面図。
【図4】脚の屈曲角度と訓練サイクル時の時間との間の
理想的な関係を示すグラフであって、これらの変数の望
ましくない関係を重ねて示すグラフ。
【符号の説明】
10 連続受動運動装置 12 ベース 14a、b 大腿支持部材 16a、b 脛支持部材 18a、b 駆動バー 20a、b クロスバー 26 共通連結部 28a、b トラック 30 連結部 36a、b スライド部材 37 ベース 38 リードねじ 40、42 軸受 44 モーター 46 駆動シャフト 58 ボールナット 60 脚 62 大腿 66 剛性ヒンジ連結プレート 68 足 70 足載せ 72a、b、c 調整ノブ 74 柔軟体 76 脛 80、90 グラフ 84、88 時間間隔 92、92’ 逆転 96 差 98 柔軟体 100 クロスバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード エイ.ベッカー アメリカ合衆国カリフォルニア州サン デ ィエゴ,モーニング クリーク ドライブ サウス 11033

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた連続する往復サイクルを
    通じて肢の完全な伸長を達成する関節運動可能な肢を動
    かす為の連続受動運動装置であって、 ベース、 前記ベースに取付けられた第一リンケージ組立体であっ
    て、前記第一リンケージ組立体は第一関節を形成し、 第二関節を形成する第二リンケージ組立体であって、前
    記第二リンケージ組立体は前記第一リンケージ組立体に
    取付けられて前記肢の支持部を確立し、前記第二関節は
    前記第一リンケージ組立体が閉じられたときに前記第一
    関節から前記第二関節を隔てるように、また前記第一リ
    ンケージ組立体が開かれたときに前記第一関節の近くに
    前記第二関節を引き寄せるように前記第一関節に対して
    運動可能であり、及び前記第一リンケージ組立体を開閉
    させる手段を含んでいる連続受動運動装置。
  2. 【請求項2】 前記第一リンケージ組立体が大腿支持部
    材及び駆動バーを含み、また前記第二リンケージ組立体
    が脛支持部材及びクロスバーを含んでいる請求項1に記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 前記大腿支持部材が前記ベースに枢動可
    能に取付けられ、前記駆動バーが前記ベースに往復移動
    するように取付けられた第一端部及び前記大腿支持部材
    に枢動可能に取付けられた第二端部を有しており、また
    前記脛支持部材が前記大腿支持部材に枢動可能に連結さ
    れ、前記クロスバーが前記脛支持部材に枢動可能に取付
    けられた第一端部及び前記駆動バーに枢動可能に取付け
    られた第二端部を有している請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記第一リンケージ組立体を開閉させる
    前記手段が前記駆動バーの前記第一端部に取付けられた
    駆動モーターである請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 大腿後部を支持する為に前記大腿支持部
    材に取付けられた柔軟体の支持部と、大腿前部を拘束す
    る為に前記大腿支持部材に取付けられた剛性前部プレー
    トと、足後部を支持する為に前記脛支持部材に取付けら
    れた足支持部とを更に含んでいる請求項4に記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 前記大腿支持部材に対して実質的に平行
    な関係で前記ベースに枢動可能に取付けられた第二大腿
    支持部材と、前記脛支持部材に対して実質的に平行な関
    係で前記第二大腿支持部材に枢動可能に連結された第二
    脛支持部材と、前記ベースに往復運動するように取付け
    られた第一端部及び前記第二大腿支持部材に枢動可能に
    取付けられた第二端部を有する第二駆動バーと、前記第
    二脛支持部材に枢動可能に取付けられた第一端部を有
    し、前記第二駆動バーに枢動可能に取付けられた第二端
    部を有する第二クロスバーとを更に含む請求項5に記載
    の装置。
  7. 【請求項7】 前記剛性後部プレート及び前部の柔軟体
    の支持部が前記大腿支持部材及び前記第二大腿支持部材
    の間に連結されている請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記大腿支持部材の先端に取付けられた
    足載せを更に含む請求項5に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動バーの前記第二端部が前記大腿
    支持部材の中央点のほぼ近くに枢動可能に取付けられ、
    前記クロスバーはその前記第二端部を前記駆動バーの前
    記第一端部及び前記第二端部の中間で前記駆動バーに枢
    動可能に取付けられている請求項5に記載の装置。
  10. 【請求項10】 予め定められた連続する往復サイクル
    を通じて脚の完全な伸長を達成するように患者の脚を動
    かす為の連続受動運動装置であって、 ベース、 前記ベースに枢動可能に取付けられた大腿支持部材及び
    前記大腿支持部材に枢動可能に連結された脛支持部材を
    有する関節運動する肢支持部、 前記ベースに往復運動するように取付けられた第一端部
    及び前記大腿支持部材に枢動可能に取付けられた第二端
    部を有する駆動バー、 前記脛支持部材に枢動可能に取付けられた第一端部を有
    し、前記駆動バーに枢動可能に取付けられた第二端部を
    有するクロスバー、及び前記駆動バーの前記第一端部を
    往復運動させる手段を含んでいる連続受動運動装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動バーの前記第一端部を往復運
    動させる前記手段が前記駆動バーの前記第一端部に取付
    けられた駆動モーターである請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記大腿支持部材に対して実質的に平
    行に前記ベースに枢動可能に取付けられた第二大腿支持
    部材と、前記脛支持部材に対して実質的に平行な関係に
    前記第二大腿支持部材に枢動可能に連結された第二脛支
    持部材と、前記ベースに往復運動するように取付けられ
    た第一端部及び前記第二大腿支持部材に枢動可能に取付
    けられた第二端部を有する第二駆動バーと、前記第二脛
    支持部材に枢動可能に取付けられた第一端部及び前記第
    二駆動バーに枢動可能に取付けられた第二端部を有する
    第二クロスバーとを更に含んでいる請求項11に記載の
    装置。
  13. 【請求項13】 大腿後部を支持する為に前記大腿支持
    部材に取付けられた柔軟体の支持部及び大腿前部を拘束
    する為に前記大腿支持部材に取付けられた剛性の前部プ
    レートを更に含んでいる請求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 患者の足を支持する為に前記脛支持部
    材の先端に取付けられた足載せを更に含んでいる請求項
    13に記載の装置。
  15. 【請求項15】 患者の脚の完全な伸長を達成する為の
    連続受動運動装置であって、 ベース、 一対のリンケージ組立体であって、前記組立体の各々は
    連結部にて共に枢動可能に連結された2つの部材を有
    し、前記2つの部材は前記ベースに取付けられた四角形
    構造を確立するように連結されており、 前記脚を支持する為の前記四角形構造上の手段、及び前
    記脚が屈曲される第一状態と前記脚が完全に伸長される
    第二状態との間で前記四角形構造を作動させる為に前記
    ベースと連結された手段を含んでいる連続受動運動装
    置。
  16. 【請求項16】 前記四角形構造が前記ベースに枢動可
    能に取付けられた大腿支持部材と、前記大腿支持部材に
    枢動可能に連結された脛支持部材と、前記ベースに往復
    運動するように取付けられた第一端部及び前記大腿支持
    部材に枢動可能に取付けられた第二端部を有する駆動バ
    ーと、前記脛支持部材に枢動可能に取付けられた第一端
    部を有し、前記駆動バーに枢動可能に取付けられた第二
    端部を有するクロスバーとを含んで構成された請求項1
    5に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記四角形構造に対して実質的に平行
    に前記ベースに取付けられた第二四角形構造を更に含ん
    でいる請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記脚の大腿部を保持する為に前記四
    角形構造の間に連結されたヒンジ取付けされた前部の大
    腿プレート及び後部の柔軟体の支持部を更に含んでいる
    請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記四角形構造の前記脛支持部材の先
    端に取付けられた足載せを更に含んでいる請求項18に
    記載の装置。
  20. 【請求項20】 脚の完全な伸長を達成する為に患者の
    脚を自動的に訓練する方法であって、 ベースと、前記ベースに枢動可能に取付けられた大腿支
    持部材及び前記大腿支持部材に枢動可能に連結された脛
    支持部材を有する関節運動する肢支持部と、前記ベース
    に往復運動するように取付けられた第一端部及び前記大
    腿支持部材に枢動可能に取付けられた第二端部を有する
    駆動バー、前記脛支持部材に枢動可能に取付けられた第
    一端部を有し、前記駆動バーに枢動可能に取付けられた
    第二端部を有するクロスバーと、前記大腿支持部材と共
    に移動するように前記脚の大腿部を保持する為の剛性プ
    レートとを含む装置を準備し、 前記剛性プレートに脚の大腿部を係合させ、及び前記駆
    動バーの前記第一端部を前記ベース上で往復運動させ
    て、脚を訓練する為に前記装置の形状を変化させる諸段
    階を含んでいる方法。
JP5242991A 1992-09-29 1993-09-29 関節運動可能な肢を動かす為の連続受動運動装置 Pending JPH07437A (ja)

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